結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年12月13日(火曜日)

「店に並ぶ1品1品をすべて食べ比べる」コープさっぽろ大見英明の胸に川一男が突き刺した言葉

日経新聞最終面の『交遊抄』
産業界、経済界のトップが毎日、
心に残る交流相手を紹介しつつ、
そのエピソードを語る。

今日はコープさっぽろ理事長の大見英明さんが、
川一男さんとの「縁」を書いている。

川さんはダイエー副社長からマルエツ社長、
シジシー・ジャパン副会長を歴任した、
業界きっての戦略家、政策通。

大見さんは、生粋のコープさっぽろ育ちで、
1982年、同生活協同組合に入職して以来、
現場を経験し、商品部食品バイヤー、SSM業態部長、
リニューアル本部長、生鮮本部長、
そして2002年常務理事、2006年専務理事、
2007年から若き理事長。

ふたりの交友録のタイトルは、
「生き残りの原点」。

大見さんの率直さ、
川さんの奥深さが出ていて、
今朝の『交遊抄』はとりわけ、いい。

「大見君、お店に並ぶ1品1品を
すべて食べ比べていますか」

川さんから大見さんへの質問、
というか、問題提起。

大見さんは書く。
「私が運転する車の助手席で、
川氏がつぶやいた一言が胸に突き刺さった」
大見さんは、「2000年当時、生鮮本部長で
商品戦略の見直しを任されていた」
その見直しと立て直しのきっかけとなったのが、
川さんの言葉。

「私はライバル店の商品を購入し、
自分たちの商品と食べ比べた。
味、見た目、価格――」

ここからコープさっぽろの改革がスタートした。
名づけて、
「マーチャンダイジング・ラリー」。

「何が足りないのかを徹底的に分析する」
「どの評価項目でも他社の上をいく商品づくりに取り組んだ」

合言葉は、
「見えるものは全て比較しろ」

こういった地に足のついた改革によって、
「一度どん底を見た我々が生き残ることができた」
大見さんは述懐する。

生き残りの原点は、
店に並ぶ1品1品を、
すべて食べ比べる。

クリスマス、年末商戦。
忙しい。

しかしすべての商品を1品ずつ、
食べ比べる、あるいはライフテストする。

その準備が済んでいたら、
「知者惑わず、勇者恐れず」となる。

今日は川さんの、大見さんへの、
「このひとの、このひとこと」
皆で味わおう。

お二人に、心から感謝。

<結城義晴>

2011年12月12日(月曜日)

今年の漢字「絆」と「おいしい米粉を食べよう」キャンペーン

Everybody! Good Monday!
[vol50]

2011年第50週。
ああ、もう50週間も過ぎてしまったのか。
そんな感慨が深い。

12月の第3週。
今週を入れて、あと3週間。

とはいっても、今週は、
さして大きなイベントがない。
東京・横浜など、ポカポカと暖かい。

これをこそ、「小春日和」という。

小春日和(こはるびより)とは、
「晩秋から初冬にかけて、
移動性高気圧に覆われた時などの、
穏やかで暖かい天候のこと」

Wikipediaの説明。

小春(こはる)とは陰暦10月のこと。
太陽暦では11月ごろ。
11月、12月の陽気の中で、
春に似ている場合に、
小春日和と呼ぶ。

昨日の日曜日、今日の月曜日など、
まったく、「小春日和」。

風は北風 冬風
誰をさそいに来たのか
子供は風車
まわしまわされ
遠くの空へ消えてゆく

小春おばさんの家は
北風の通り過ぎた
遠くの田舎町

井上陽水作詞作曲の「小春おばさん」。
小春日和のことを歌っている(と私は思っている)。

その小春日和。
明日まで続く。

人気ブログ「常盤勝美の2週間天気予報」によると、
14日水曜日くらいから、天気は崩れる。

商売にとっては、
小春日和が続くよりも、
天候が崩れて真冬のようになった方が、
都合がいい。

しかしお客さんたちは、
この小春日和を喜んでいる。

そのことを忘れてはならない。

クリスマス商戦も、
年末商戦も、
ギリギリ購買・ギリギリ消費が、
ここ数年の特徴。

だから今週は、
そのギリギリ購買の前哨戦。

「最良のベーシック」の商品とサービスを、
丁寧に、丹念に、徹底して、厳密に、
提供し続ける。

それが今週の位置づけ。

私の今週は、比較的、のんびり。
来客を迎えたり、気楽な会合があったり。

週末の金曜日は、
午後4時から(社)流通問題研究協会で講演。
テーマは大きい。
「小売業の現状と来年度予測」

東京タワーの前の機械振興会館で開催される。
協会会員の皆さんに限られるが、
おいでください。

その後、土曜・日曜は、
立教・結城ゼミの2011年度最後の合宿。
修士論文・調査研究レポート提出期限まで、
1カ月と迫った。

その最後の追い込み合宿。

ただし、土曜日夕方から、
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の、
10周年記念レセプション。

私は新座キャンパスでの合宿を抜けて、
池袋キャンパスでレセプションに出席。

その意味ではあわただしい週末。

「慌てず、急げ」
いつもの標語。

さて今日は今年最後の新聞休刊日。
真新しいニュースは毎年恒例の「今年の漢字」一文字。
『絆』(きずな)に決定。

「きずな」の意味は、
「断つことのできない人と人との結びつき」、
「人と人との断つことのできないつながり」、
「離れがたい結びつき」
など。

語源は、「馬などの動物をつないでおく綱」のこと。
結城家のジジには、綱はつけないが、
きずなは深い。

「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会主催で、17回目。
一般応募方式で募集し、「絆」が最多数となった。

まったく妥当な線だ。

京都清水寺の森清範貫主が揮毫(きごう)して、
全国に放映発信される。

この年末年始商戦では、
「絆」の文字が多用されるだろう。
それはそれでとても良いことだ。

私たちの仕事は「顧客との絆づくり」でもあるからだ。
結びつきが強い顧客のことを「固定客」といい、
さらにそれが感極まったレベルに達すると、
「ロイヤルカスタマー」という。

先週発表された「2011MJヒット商品番付」では、
東の横綱が「アップル」、
東関脇は「フェイスブック」、
西前頭筆頭は「ソーシャルゲーム」。
いずれも、人間同士の強い結びつきを求めた「絆ビジネス」

それがバーチャルの世界で展開されている。
いわゆるソーシャル・ネットワーク。

しかし実際は、暖かい人肌の、
あるいは笑顔と笑顔の結びつきから、
「絆」は生まれる。

大久保恒夫さんが、
「挨拶」を強調する原点もここにある。

今年末、年始は、
その絆を強める時にしたいものだ。

さて今日は、
横浜の商人舎オフィスに来客が二組。

まず、午前中は、
㈱電通のストラテジック・プランニング局の土井弘さん、
「おいしい米粉を食べようキャンペーン」事務局の
駒込雅史さんと、三浦啓子さんが来社。
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Food Action Nipponのキャンペーンが、
3年前から展開されている。
「食料自給率向上に向けた国民運動推進事業」

農林水産省の主管事業で、
電通が請け負っているが、
私は土井さんを通じて、スタート時点から、
この事業に協力している。

何よりも国の事業として、意義が大きい。

そのFood Action Nipponも3年目を迎え、
少しずつ、前に進んでいる。

その中で、2011年度は、
「おいしい米粉を食べよう」キャンペーンが、
展開されていて、駒込さんと三浦さんはその事務局。

来年年明けから2月末日まで、
今年度最後のキャンぺーンが繰り広げられる。
テレビCMで空中戦が華々しく展開され、
地上戦が小売業店頭で展開される。

今日はその説明。
私も協力することになった。
関心のあるみなさんは、よろしく。

今日、午後には、
㈱ダイナム情報管理部広報担当のお二人が来社。
池上慎平さんと、光廣義宣さん。
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「ダイナム通信」という小冊子が、
年に2回発刊されているが、
私はその編集顧問のような役回り。

内容について、細かく、
あれこれ意見を言い、指示・提案をする。

㈱商業界時代の編集統括のような役目。
グングン内容が良くなって、
嬉しいかぎり。

こういった仕事も私のスキルのひとつなのだと、
あらためて考えさせられて、
小春日和のなかの、
心地よいひととき。

ありがとう。

今日はこれから、
立教でサービス・マーケティングの講義。

では、みなさん。
Good Monday!

<結城義晴>

2011年12月11日(日曜日)

ジジ、クリスマスを待つ[2011日曜版vol50]

ジジです。
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ずいぶん、
さむくなりました。

でも、ことしは、
あたたかい。

いま、おちばが、
まったりしています。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
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このところ、
rikkyoにばかり、
いってます。
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夜のキャンパスはうつくしい。

ゼミやコウギ、カイギ。
いそがしそうだけれど、
でも、ずいぶん、
おちついてきた。
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きのうの晩は、
とくにお月さまが、
きれいだった。
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カイキ・ゲッショク。
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ゲンソー的なきもちになる。
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それからrikkyoの名物、
クリスマス・ツリー。
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あと2週間で、クリスマス。
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ボクもまってます。
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ジングル・べ~ル♪
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ジングル・べ~ル♪
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なんだか、うきうきしてきます。
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おうちのなかにも、
ちいさなクリスマス・ツリー。
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ガラスのクリスマス・ツリー。
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心をしずかにして、
クリスマスまですごしましょう。
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サンタクロースは、
ぼくのところに、
やってくるのでしょうか。。
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おとうさんも、
すこしずつ、すこしずつ、
ジカンがゆったりしてきた。
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ボクも、ゆったりしたジカンを、
おくっていきたいとおもいます。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2011年12月10日(土曜日)

今宵の皆既月食52分間と、論語の「知者は惑わず、 仁者は憂えず、 勇者は恐れず」

今夜、皆既月食が見られる。
それも空の高いところで。

「一夜のうちの月の満ち欠け」

国立天文台「星空情報」
によると、
今宵の21時45分から、
1時18分にかけてのこと。
3時間33分間。

21時45分に、
満月の左下からゆっくり欠け始める。
23時06分には満月が地球の本影にすっぽり入る。
これを「皆既」というそうだ。

この瞬間は見逃せない。

そしてこの皆既状態は、
23時58分まで続く。

52分間。

現象が科学的に解明されているから、
幻想的な気分になれるが、
解明されていなければ、
不安、不吉が人々の心を満たすだろう。

しかし現代人の私たちは、
この幻想を楽しむことができる。

そ皆既状態のあと、
再び地球の影から、
月が顔をだす。

今夜のように、
「食」の始めから終りまでの皆既月食を堪能できるのは、
2000年7月16日以来のこと。
つまり11年ぶり。
ただし今年は月食の当たり年で、
6月16日にもこの現象が起こった。

次に皆既月食の全過程が見られるのは、
2018年1月31日になるという。
6年先。

私はその頃、65歳。

いったいどんな世の中になっているのか。
私はどうなっているのか。

3時間33分間は見続けないけれど、
皆既の52分は見ようと思う。
その間に、さまざまなことを考えるだろう。

昨日は、午後、立教大学。
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大学院ビジネスデザイン研究科委員会。
いわば教授会のようなもの。
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立教キャンパスでは、
恒例のクリスマスツリーが出来上がっていて、
にぎやか。

ビジネスデザイン研究科委員会は、
重要案件を議論し、
より良い社会人大学院を目指す。

今日は午後からその立教の結城ゼミ。
夕方、来年のゼミに関して、
教授・准教授陣による調査研究・演習指導ガイダンス。

来年度にゼミを履修する院生に、
各教授・准教授がプレゼンテーションをする。

そのあと私は、結城ゼミ現役生との忘年会。

きっと、みんなで皆既月食の始まりあたりを、
眺めるのだろう。

それもいいもんだ。

㈱商業界に入社して30年。
最後の4年間は社長をやっていた。
「皆既月食」があっても、
眺める余裕もなく仕事していたと思う。

それから4年。

立教の大学院の院生諸君とともに、
「一夜の月の満ち欠け」を堪能する。

さて朝日新聞のコラム『経済気象台』。
コラムニスト昴氏が書く。
「知者惑わず、勇者恐れず」

まずアメリカでのリンゴ・フジや、
コーベ・マーブル・ビーフのエピソードを紹介して、
日本農業・畜産業の技術の高さ、確かさを語る。

「コシヒカリのおむすびがコンビニで売られる国だ。
日本産米にかなうものはない」

さらに高名な大病院の内科部長の手術例の話を出す。
「80万円かかる手術資材が
輸入自由化されれば30万円で済む」

ここで「知者惑わず、勇者恐れず」
野田総理や民主党に向かって言い放つ。
つまりはTPP問題への政府の逡巡を指弾する内容。

この言葉、原典は『論語』
「子曰、知者不惑、仁者不憂、勇者不懼」
子曰わく、
知者は惑わず、
仁者は憂えず、
勇者は懼
(おそ)れず。

「知者は迷うことはない。
仁者は悩むことはない。
勇者は恐れることはない」

昴氏は「仁者」を外して語ったが、
「仁者」であることこそ、大切だと思う。

知者は、正しい知識・知恵を備えた者。
だから惑うこと、迷うことがない。
知識商人は迷わない。
仁者は、正しい行いをする者。
だから悩んだり、憂えたりしない。

ただし、仁者が一番難しい。
理念がしっかりしていなければならない。
勇者も難しいが、
真の勇者は、正しきことでのみ、闘う。
つまり大義を背負う。
だから恐れることがない。
だから勇者なのである。
勇気とは、大義を背負うからこそ、
湧き出てくるものなのだ。

などと考えつつ、
惑わず、憂えず、恐れずの心境を思う。

今宵は皆既月食の52分間で、
その心境に近づけるかもしれない。

みなさんも、良い週末を。

<結城義晴>

2011年12月09日(金曜日)

「欧州危機、どう見るか」仏独対論とベルギーの「売らない手法」、そしてRMLCのディスカッション

朝日新聞の国際面に、
「欧州危機 どう見るか」
フランスとドイツの反対の論客を並べた。

まずフランスからは、
エマニュエル・トッド。

1951年生まれの人類学者、歴史学者。

のっけから言い切る。
「塔から転落するように
ユーロはつぶれる」

ヨーロッパ連合の共通通貨ユーロが、
崩壊し、消えてなくなる、と給う。
しかし「最終的にはどこの国も
ユーロ消滅でよくなるだろう」

なぜか。
「国の大小にかかわらず平等であることが
欧州の理念だったのに、
自由貿易とユーロのせいで
不平等や優劣が生じている」

トッドは、ユーロ消滅のメリットを、
庶民の目線で、分かりやすく表現する。
「ユーロがなくなったほうが、人々は、
イタリア人はいいやつじゃないかと思うだろうし、
ドイツ人はちょっと違うけども
まともな人たちだと気づくだろう。

ユーロに縛られた状態のままだと、
ドイツを憎むことになる」

そして結論づける。
「ユーロは憎しみの製造機になっている」
皮肉屋のフランス人の真骨頂。

一方、ドイツからは、
テオ・ゾンマー。

1930年生まれのジャーナリスト。
西ドイツ国防省計画局長、
週間紙ツァイト編集主幹、
同紙共同発行人を歴任。

「今回の危機から教訓を得て、
さらなる統合へ進むと信じる」

どんな教訓か。
「単一通貨を導入しながら、
税制や退職年齢といったものをそろえず、
財政と政治の統合を置き去りにしたこと」

「この二つの柱を築いて欧州連合(EU)の
建設を完成させねばならない」
前向きに方針を提示し、決意表明する。

『多様性における統一』が欧州であり、
それが我々を強くする」
これ、オクシモロン。

「一つの国では対処できない問題が増えていることを見ても、
欧州の分裂はない」

「気候変動、安全保障、経済などに
我々は共に取り組まなくてはいけない。
地域で孤立する日本よりも恵まれている」
最後は日本に刃を向けて、
ドイツ人は意気軒高。

私は朝日新聞のこの対比手法、
大好きだ。

物事がよく見えてくる。
そしてフランスとドイツのEUリーダー国の、
見解の対立こそ、
ヨーローパの柔らかさ、強さ、広さを表していると思う。

ユーロは消滅しないし、
また一段と「統一的多様性」を、
紡ぎ出し、描き出すことになる。

ヨーロッパ・ベルギーのネタを日経MJからもうひとつ。
「『売らない』手法で客誘引」
こちらは商売に役立つ。

「どうか、クリスマスの週末、
我々の製品を使わないでください!」

スカーレット社の宣伝文句。

インターネットプロバイダーと携帯・固定電話事業を手掛ける会社。
昨年、この「殺し文句」で大成功。
今年、クリスマスを控えた現在、
この戦略が語り草になっている。

スカーレット社のメッセージはつづく。
「クリスマスは家族や友達の集まる日です。
中東でさえ、武器を置いて休戦するのです。
我々も電話・インターネット・テレビという『三種の神器』を、
クリスマスの週末ぐらい、しまいましょう」

自社製品を「使わない」おすすめ。
しかしこれは表向きのメッセージ。

メッセージを発しておいて、
プレゼント・キャンペーンを展開。
「『電話、ネット、テレビなしの耐久コンテスト』に賛同する人に、
ホームページで名前や電話番号などを登録させ、
この3つを本当に我慢できた人に
抽選で最新型のテレビ、ラップトップ、スマートフォンを贈る」

「この情報はツイッター、フェイスブック、
口コミで瞬く間に広まった」

しかしそれだけでは終わらない。
昨年のクリスマスの週末、
「スカーレット社は『インチキ発見スタッフ』を配置し、
登録者におとりメールを送ったり、
おとり電話をかけたりした」

商道徳としてみるとどうか、なんて、
ドイツ人しか言わない。
「メールを送り返してしまった途端に、
『あなたはアウト!』というサインが出て
資格が剥奪される」

このキャンペーンに乗ったのは3000人。
900人が「おとり電話」に出て、
1500人が「おとりメール」に返事をした。
そして失格。

しかし、面白味のない世の中。
このキャンペーンは大ヒット。
「同社のサイトのビジター数は、
前年の同時期に比べ68%増の118万4803人、
そのうち73%が新規客だった」

「クリスマスに我が社製品を使わないでください」
これだけではうまくはいかない。

第二第三の仕掛けがあった。

しかし、ネット社会が進む中で、
その便利さを生業(なりわい)にしながら、
それを否定して見せた心意気
に、
共感が得られたんだと思う。

商人舎スペシャルメンバーの川勝利一さんは、
トレイメーカーのカリスマ営業マンの頃、
「わが社の製品は社会の必要悪」と、
言い切っていた。
そして凄い営業成績を上げていた。

ドイツ人にはこの感覚、わからないかもしれない。
しかしフランス人は、大いに好感を持つ。

ベルギー人は、両者を冷静に見ている。
そのベルギーで成功したキャンペーン。

あなたは、このケースをどう考え、
どう自分の仕事に活かすか。

さて日経MJの『身につく読書』欄に、
「1秒でわかる! 小売業ハンドブック」が、
とり上げられた。
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「同書は小売業の仕事の特徴は
『結果がすぐにわかるという点である』と指摘する」

「顧客から『ありがとう』と言ってもらえる仕事が
小売業の醍醐味であるとも説く」

私の言いたいことをキリリと搾り取ってくれた。
心から感謝。

そして皆さんには、
ご愛読をお願いしたい。

私は、この「小売業ハンドブック」の編著者として名を連ねているが、
この本の著者は、商業経営問題研究会(RMLC)
RMLCはRetail Management Learning Circleの略。
私が座長を仰せつかっている。
昨日は、そのRMLCの2012年最後の定例会。
この日の定例会の場所は、
虎ノ門の日本チェーンストア協会会議室。
今年は、日本スーパーマーケット協会会議室と、
交互に使用させてもらった。

さて今年最後のテーマは、
杉田幸夫さんの「小売業の〝サービス”を考えるⅡ」
杉田さんは、リテック商業技術研究所代表(手前から二人目)。

最初に小売業のサービスとは何かを再定義した上で、
顧客満足度を高めるためのサービスの体系づくり、
PDCAマネジメント・サイクルに基づくマネジメントの必要性を問題提起。
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参加者の各メンバーからさまざまな意見が発せられた。

議論が一通り終わったところで、
日本チェーンストア協会協会長の清水信次さんが、
井上淳専務理事とともにご登場。
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清水さんは先週12月2日に「生団連」こと、
国民生活産業・消費者団体連合会を発足させたばかり。
精力的に活動している清水さんに、一同、脱帽。
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来年 1月20日(金)に、
日本チェーンストア協会の賀詞交歓会が開催される。
恒例のこと。

この交換会に先立って今回は、
パネルディスカションが行われる。
コーディネーターを、私、
この場で仰せつかってしまった。

パネリストは3名。
清水信次会長、
木下雄治副会長(㈱東急ストア社長)、
小濵裕正常任理事(㈱カスミ会長)。

テーマは、
「アメリカ・ヨーロッパ・アジア・日本の流通業の
現状と今後の予測(仮)」

今から楽しみだ。
みなさんぜひ、ご参加ください。
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そのアメリカ・ヨーロッパ・アジアの小売業を、
私は9月から12月にかけて大忙しで視察して回ってきた。
この日のもうひとつの議題が、結城義晴の海外視察報告。
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スライドを映しながら、ドイツ・アヌーガの報告、
そのドイツ小売業の寡占状況を解説した。
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参加メンバーの中では、
㈱たいらやの村上篤三郎社長が、
今回のアヌーガを視察している。
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定例会を終え、近くの小料理屋でRMLC忘年会。
1年を振り返りながらの楽しい会話で、
大いに盛り上がった。

神谷町から虎ノ門にかけて
雨にぬれた冬のイチョウ並木を見上げながら、
今日も、充実。
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そのことに感謝。

しかしフランス人とドイツ人、
そしてベルギー人、オランダ人、
さらにイギリス人。

「統一的多様性」
あるいは「多様的統一性」
もしかしたら前者か後者かというところでも、
フランス人とドイツ人は論議するのだろうが、
「孤立している」と指摘された日本人として、
なんだか、うらやましい。

だから私は、
ワンアジア財団で、頑張ろう。

<結城義晴>

2011年12月08日(木曜日)

イトーヨーカ堂「キャッシュバックセール」廃止/万代の今年度新店

日経新聞の『会社研究』で、
セブン&アイ・ホールディングスが取り上げられた。
その(上)は 「ヨーカ堂改革、背水の陣」

イトーヨーカ堂社長の亀井淳さんは、
日経新聞夕刊の『人間発見』にも今週、連載で登場していて、
いい話をしている。

ショッピングセンター開発を担当している当時、
「大型SCには高齢者らがゆったりと過ごせる休憩所を設ける」。

「明るくきれいなトイレ作りにも力を入れてきました。
買い物が現実の世界だとすると、
トイレは利用者がほっとできる、ある意味で非現実の世界」

亀井さんの視点は正しい。

けれども総合スーパー業態は「回復途上」。
「セブン&アイ・ホールディングスの連結経常利益が2012年2月期、
17%増の2840億円と最高益を更新する」

ただし、これはセブン-イレブンのおかげ。
イトーヨーカ堂は足を引っ張っている。

ここで重要な改革。
「キャッシュバックセール」の廃止。
昨年12月を最後に同セールをやめた。

「レシートをみせれば最大で20%程度を返金するこの手法は、
簡単に売り上げが作れて予算達成に役立つ半面、
利益はついてこない」

「かかるコストは年間50億円程度とみられるが、
副作用はそれ以上に大きい『麻薬』」。

ポイントセールの5倍増、10倍増なども、
同じく小売業にとっての『麻薬』。

それを止めた。
「売り上げはすべてを癒やす」
この「業界の呪縛からの脱却」である。

「危機感から部門横断的に約50人の緊急対策チームを組成」
そのチームでの激論の末の結論。

「今年上期、ヨーカ堂は60億円の営業黒字に浮上。
売上高が減る一方で、
粗利益率が約30%と1.4ポイントも改善した」

ただしこれも『麻薬』をやめただけ。
記事では「収益構造改革はまだ『5合目』」と指摘する。

本格回復は「祖業」の衣料品改革。
しかしこれとても、いまだ迷走。

亀井さんは「生ぬるい商売はしない」と、
背水の陣を敷いた。

「我々はまだ過去の成功体験に縛られている」
これは鈴木敏文会長の言。

イトーヨーカ堂の本格改革は、
これから。

私は業態論とフォーマット論でも、
イトーヨーカ堂のコンセプトが問い直されていると考えるが、
いかがだろうか。

さて、昨日は大阪での2日目。
㈱万代の新店を視察した。
朝から兵庫県の伊丹荒牧店へ。
今年9月オープン。
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2階にしまむら、1階にセガミ・ドラッグ、
駐車場の反対側に西松屋などを誘致し、
万代は600坪とたっぷり売場をとった意欲店舗。
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しまむらと万代のマッチングがいい。

入り口では、いちご1パック398円が大々的にアピール。
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万代は1品1品が魅力的な商品。
ダイコンとネギ。
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鮮魚部門ではよこわの販売。
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パック商品の商品化も的確。
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この時期はとらフグとあんこう。
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そして天然真鯛598円。
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個食なべ物用セット2パックで698円。
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次々にお買い得単品が続く。
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豚ロースしゃぶしゃぶ用138円。
このボリューム。
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豚もも切り落としは100グラム98円。
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ひき肉売り場のボリューム陳列。
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国産若鶏モモ肉。
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安くて、味が良くて、鮮度が良くて、たっぷり。

鍋用豆腐、絹あげ、うすあげのエンド平台。
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惣菜部門の煮物。
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米飯売り場。
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寿司カテゴリーに一人、
米飯カテゴリーに一人、
こういった分担でバイヤーが担当している。

揚げ物売り場。
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カキフライ298円。
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本当に1品1品に魅力がある。

スープバーと実際に手で握ったおにぎり。
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菓子パンの98円均一と88円均一のアイランド売り場。
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カテゴリーごとに、
1品ごとに、
力のこもった開発や仕入れが行なわれ、
商品化が展開されている。

万代の売り場には、
その単品の力とカテゴリーの魅力がある。
左から吉川英樹惣菜部マネジャー。
圓石一治店長、
東本明店次長、
黒田久徳デイリー部マネジャー。
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一気に初年度で36億円の年商を上げる勢いで推移。
凄い店だ。

次に、宝塚中筋店。
荒牧店から直線で10分ほどの約300坪。
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300坪で改装を施し、
20億円を売り上げる。

こちらは「べたべた」の万代スタイルの店。
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中ノ忠敏店長をかこんで、激励。
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最後に、12月にオープンしたばかりの中小阪店。
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入り口や出口あたりにお祝いのランの花が並ぶ。
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御堂宏司店長を囲んで、笑顔。
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入り口の青果部門からして気合が入っているが、
「万代のイメージを一新」。
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要は洗練された店。

しかしオープニングセールはすごいインパクト。
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その一例。
バターロール105円。
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ドラッグ部門を導入した。
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万代は100坪から300坪、600坪まで、
いわばマルチ・フォーマットのような展開。
148店舗。

ただしそれはすべて、
一貫したマーチャンダイジング。
4つのフォーマットで、
統一したライフスタイル提案をするテスコと同じ。

だから、迷いはない。

商品部も店舗も、スーパーバイザーも、
全社挙げて、50周年の3000億円に向けてまい進中。

2012年は日本全体にとっても「復活の年」だが、
ここで「迷いない」方針と仕事の実現が、
一番重要となる。

日本国も迷いなく、
全国民あげて一心に突き進みたいものだ。

<結城義晴>

2011年12月07日(水曜日)

明治ステップのセシウム検出対策とノンアルコールビールのコモディティ化と万代ドライデイリー会での講演

昨日の午後、共同通信の報道で、
チェーンストアやスーパーマーケット本部に衝撃が走った。

㈱明治の粉ミルク「明治ステップ」の一部製品から、
1キログラム当たり最大30.8ベクレルの放射性セシウムを検出。

ちょっと共同通信が煽りすぎたようにも感じたが、
日経新聞の夕刊にも載って、
夜のニュースや朝のワイドショーでも、
トップか二番目に取り上げられた。

逆のトップか二番手のネタは、
柔道オリンピック金メダリスト内柴正人容疑者の事件。

明治の「ステップ」(850グラム入り缶)は、
生後9~12カ月の乳児向け粉ミルク。
だからこそ、消費者も非常に敏感。

明治は、検出された製品と同期間に生産した粉ミルク約40万缶に関して、
すぐさま無償交換に応じ始めた。

小売店舗はその無償交換の窓口になる。
つつがなくこの手続きを進めることだ。

厚生労働省は「暫定規制値を下回っている」ため、
回収命令を発してはいない。
暫定規制値は200ベクレルだから、
7分の1ほど。

検出された製品は埼玉県春日部市の埼玉工場製のもの。
3月14~20日に原料を乾燥させる工程を経た製品。

消費者から「放射性物質を検出した」との指摘があった。
この指摘を受けて、明治自身で調査したところ、
賞味期限が2012年10月の4日、21日、22日、24日の製品の一部から、
放射性セシウムが検出された。

原料の脱脂粉乳はすべて東日本大震災より前に加工されたもの。
一部は北海道産だが大半は米国やオセアニア地域からの輸入。

加熱した大量の空気で乾燥させる製造過程で、
「福島原発事故で放出された
大気中の放射性セシウムが混入」

これが真相のようだ。

200ミリリットルの湯に粉ミルク約30グラムを溶かして使う。
従って放射性セシウムの濃度はさらに下がる。
「暫定規制値を大きく下回り、
毎日飲用しても健康への影響はないレベル」
これは明治の見解。

さらに今後は、粉ミルクについて、
すべての製造日ごとに放射性物質検査を実施し、
結果をホームページで開示する。

最善の対応だろう。

ただしこれで、海外の幼児用粉ミルクの輸入に、
拍車がかかるかもしれない。

さて日経新聞朝刊の消費欄。
「チラシで読むノンアルコールビール」

キリンフリーが開発した新マーケット。
2年半前に登場。

現在、ノンアルコールビールは、
カクテルなどを含めたノンアルコール市場の9割超。

サントリーの調査では、
2011年のこの市場は2900万ケースで、
前年比34%プラス。

1ケースは250ミリリットル入り24本換算。

10年夏発売のサントリー「オールフリー」。
チラシ調査の結果、
オールフリーを掲載した食品スーパーマーケットは、
10月に6988店。
前年同月比約9割増。

一方、キリンビール「キリンフリー」は、
2147店。
問題の特売チラシ掲載販売価格は、低下傾向。
キリンフリーの10月の平均売価は710円。
これは前年同月比6.6%のダウン。

サントリーのオールフリーは700円。

こちらは4.4%ダウン。

記事のインタビューに答えたバイヤーの弁。
「1円単位でノンアルコールビールの値下げが
繰り広げられている」

ノンアルコールビールのコモディティ化現象が起きている。
こうして新製品はコモディティ化していく。

さて昨日は新横浜からのぞみに乗って、
新大阪⇒新今宮⇒堺、
リーガロイヤルホテル。

万代ドライデイリー会12月定例会で講演。
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私は「アヌーガ・ドイツ小売業から学ぶもの」
10月のアヌーガ・フランス視察勉強会報告。
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私はピーター・ドラッカーのマーケティングとイノベーションから、
アヌーガとドイツの5大食品小売業をとらえた。
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2011ドイツケルンメッセ「アヌーガ」の共通トレンドは9つ。
①グルメ食品および特産品
②オーガニック食品
③ベジタリアン・フード
④健康食品および機能性食品
⑤ハラル・フード(イスラム教徒が食べることのできる食品)
⑥コーシャ食品(ユダヤ教徒用の食品)
⑦フィンガー・フード(片手で一口で食べられる食品)
⑧プライベートブランド
⑨原材料

ドイツ小売業から紹介したのは5フォーマット。
①メトロのハイパーマーケット「リアル」
「アルディ」のハード・ディスカウントストア
③エデカのハード・ディスカウントストア「ネット―」
リドルの「ハード・ディスカウントストア」
レーベのスーパーマーケット

ここから導き出される仮説と理論は、
クリティカル・マス、スコープの経済、
そしてコモディティ化現象。

その中でリミテッド・アソートメントストアが隆盛している。

最後はドラッカーのイノベーションの原理。
これは本当に大事なこと。
第一に、機会を徹底して分析する。
第二に、自分の目と耳で確認する。
第三に、焦点を絞り、単純なものにする。
第四に、小さくスタートする。
第五は、最初からトップの座をねらう。

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ご清聴を感謝したい。

私のあとは、
ヨーロッパ研修参加者を代表して、
三井食品㈱の岡本泰和さんの発表。
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ユーモアたっぷりと、
商談や店舗視察の成果を報告した後、
万代への提案は夢一杯のものとなった。
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セミナーのあとは分科会で、
9チームからのそれぞれの発表。
これも水準の高い内容だった。

そして夕方6時15分から懇親会。
食事が進んで、壇上に上がったのは、
万代のバイヤーたち。
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生鮮食品のバイヤーは参加しなかったが、
ドライ、デイリー、住関連の若いバイヤーがズラリ揃うと、
万代の強さの本質が理解できた。

最後に山下和孝副社長が登壇して、
気合一発「やるぞ~」。
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私は加藤徹社長の隣で食事し、
情報交換しながら、
楽しんだ。
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企業の目的は、顧客の創造である。
したがって、企業は二つの、
そして二つだけの基本的な機能を持つ。

それがマーケティングとイノベーションである。
マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。

この夜も、ドラッカー先生の言葉が頭に残った。

<結城義晴>

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