結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年08月08日(日曜日)

ジジと夏祭り[2010日曜版vol32]

ジジです。
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ヨコハマに、
すんでいます。
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夏です。

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空が、雲が。

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でも、すこしずつ、
すこしずつ、
かわっています。

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よくみていると、
それを、しることができる。
かんじることができる。

たとえば、ゆうがたの空。

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夏のゆうがたの空、
すこしずつ、
かわってきました。
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木々は、
それをしっています。

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ゆうぐれの空に、
ゆうぐれの木。

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ボクも、
しっています。
なんというか、
わかるんです。

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日がくれはじめると、
木々は、やすらかになる。

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夜がくると、
なつまつり。
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潮来のギオン祭りはダシ(山車)のお祭り。
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こちらも山車。

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なつまつりは、季節が、
すこしずつかわったことを、
みんなに、おしえてくれる。
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「の」の字まわし。
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3回から5回、
まわします。

なつまつりは、
夏のピークにおこなわれますが、
それはいい夏だったね、
夏はもうすぐおわるよ、と、
ボクたちに、
おしえてくれるものなのです。

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ことしの夏は、
モウショ、コクショだった。

でも、お盆がきて、
やがてそんな夏がおわる。

夏がきて、夏がおわる。
そのことに、ボクたちは、
感謝しなければなりません。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年08月07日(土曜日)

商業経営問題研究会夏合宿・千葉&茨城店舗クリニックと潮来祇園祭りの抒情

夏祭り、花火大会、
全国的に真っただ中。

山形花笠まつり、
秋田竿燈祭り、
青森ねぶた祭り。
仙台七夕祭り。
新潟・長岡の花火大会。

来週火曜日の10日からは、
高知よさこい祭り。

木曜日の12日からは、
いよいよ徳島阿波踊り。

日本に生まれてよかった。

猛暑日が続くが、
そんな感じ。

そして今日から、
全国高校硬式野球甲子園大会。

FIFAワールドカップ以来、
ちょっと忘れられていた熱狂が、
日本列島に戻ってくる。

人々の心が躍動し、
消費はそれによって活性化するに違いない。

さて昨日は、午前11時に、JR千葉駅に集合。
商業経営問題研究会夏合宿。
RMLCと略する。
Retail Management Learning circle。

毎年夏には、店舗クリニックをする。
今回は、杉山昭次郎先生も参加され、
都合10人が集まった。

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まず、ベイシア・スーパーセンターちば古市場店。
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第二番目に、ショッピングセンターのユニモちはら台。
核店舗にヤオコーが入っている。
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第三は、イオンタウンおゆみ野。
マックスバリュ、ヤマダ電機が核店舗。
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マックスバリュ店内で、
㈱キングストア専務の臼井旬さんと。
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さらにせんどう・ちはら台店。
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MrMaxちはら台店。

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東金に移動して、
タイヨーのマックスバリュ東金店。
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その向かい隣りにカスミ・フードマーケット押堀店。
隠れた実験店。
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その後、ベイシア・スーパーセンター東金店に寄って、
メガ・ドンキ ラパーク成東店。
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充実のクリニック。
実に面白く、勉強になった。

それぞれの店舗評価は、来週のこのブログで。
乞う、ご期待。

夕食は、佐原の「山田」で鰻。
これが絶品。
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店舗を回ったので、それぞれ見解を披露しようと、議論沸騰。

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その後、茨城県潮来に宿舎をとって、
潮来祇園祭り。
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町内ごとに山車が出て盛況。
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山車の上には、人形からくり。
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日本の祭りの情緒を楽しむ。
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飯能の仙人・杉山昭次郎先生には、
このたび、㈱商人舎最高顧問に就任していただいた。
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潮来の山車祭り。
「のの字回し」といわれる。
山車を「の」の字を書くように、
時計回りに3回から5回、回す。
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この時、山車の上部にぶら下がっている提灯が揺れてはだめ。
提灯を揺らさないように山車を回す。

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周りでは若い女性たちが、
大きな扇子を仰ぎながら「わっしょいわっしょい」
声をかけて景気をつける。

若い男性たちが、
汗をかきながら、
腰を入れてひたすら山車を回す。

地方都市の夏祭りの熱気と情緒。

日本に生まれてよかった。

そんな感慨を抱くRMLCの夏合宿だった。

<結城義晴>

2010年08月06日(金曜日)

故夏原平次郎氏平和堂グループ合同葬で学んだ「もうちょっとだけ」

[お知らせ]
2008年9月に始まった「林廣美の今週のお惣菜」、
本日で100回を迎えました。
100回を記念して、スペシャル・ページができました。
「6大カテゴリー別全メニュー100」 (←こちらをクリック)

今まで登場したお惣菜メニューがすべてが並んでいます。
圧巻です。
ぜひご覧ください!

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昭和20年の今日、広島に原爆が落とされた。
私たち自身、65年前のこのことを忘れてはならないし、
世界の人々に、忘れさせてはいけない。

野菜が高騰している。
今日の「流通ニュース」では、
イトーヨーカ堂が明日・明後日の土日で割引セールし、
「通常の約2倍の販売量1000トンを計画」していることを伝えている。

野菜高騰は、7月の「大雨と猛暑の影響」。

地球規模で見ると、ロシアが酷暑と熱風で干ばつが起こり、
小麦の生産が3割もダウン。
そこでプーチン首相は穀物の輸出禁止の政令にサイン。
これを受けて、シカゴの穀物相場はストップ高。

当然ながら、 日本の穀物相場にも影響は出る。
だから食品の値上げが起こる。

来週日曜日の8月15日の盆商戦のピークまで、
商品値上げトレンドが進む。

その中で、いかに客数を伸ばしていくか。
そのために今日何を企画するか、
明日・明後日何を展開するか。
来週はどうするか。

そのシナリオを確認しておきたい。
今は、それだけ。

年末商戦でもそうだが、
ここまできたら、やれることをきちんとやる。

その中で緊急対応ができるイトーヨーカ堂。
やはり、凄い会社だ。

さて昨日は、まず東海道新幹線で米原まで。
富士は雲に隠れて姿を見せず。

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「昨年の今ごろ、私は富士の八合五勺に泊まった。
翌日、富士山頂を制覇した」

そんなことを思い出していると、
富士は雲間に姿を現してくれた

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米原から東海道線に乗り換えて、南彦根へ。

そこからシャトルバスで5分。
ひこね市文化プラザ。立派な施設。

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故夏原平次郎氏の平和堂グループ合同葬。

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夏原平次郎氏、6月15日ご逝去。享年91歳。
昭和32年、「靴と鞄の店・平和堂」を創業。

「商人は正人である」を標榜し、
2009年年商4000億円に至る平和堂グループを築き上げた。
葬儀委員長は㈱滋賀銀行取締役会長の高田紘一氏、
喪主は㈱平和堂代表取締役社長の夏原平和氏。

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私の席はA44で、
お隣は日本リテイリングセンター事務局長の宮本田鶴子さん。
そう、渥美俊一先生の奥様。

葬儀は粛々と進み、
導師入場、開式の辞、三奉請、導師焼香、導師表白。

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弔辞は、嘉田由紀子滋賀県知事、
獅山向洋彦根市長の後、
㈱ライフコーポレーション清水信次代表取締役会長兼CEO。

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謝辞を述べる夏原平和氏。

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「経営理念を守って、地域社会になくてはならない会社になる」
強い決意を表明した。

『感謝でご奉仕』という小冊子が会葬者に配られた。
その中から、夏原平次郎氏が大切にした言葉の数々。

「一生を貫く仕事」
人間は一生を貫く仕事を持つことこそ、
幸せである。

「対立と調和」
「対立ばかりでは争いと破壊を招き、
調和ばかりでは沈滞し進歩がありません。
対立し調和するところに、発展があり繁栄があると信じています」
これはまさしく「オクシモロン」

「もうちょっとだけ」
「商いとは『あきまのないこと、すきまのないこと』といわれます。
つまり、現状よりも、もう少し、
きめ細かなことをやっていかなければならないということ」

「小さなことに関心を持って、
小さなことを見逃さないことが大切になってきます」

これはサム・ウォルトン“Retail is Detail”

「そのために『もうちょっとだけ』と、
日々反省をしてみる必要があります」

「もう一度『これでいいのか」と考え直す、
そして小さいものが変わってくれば、
だんだん大きなものが変わってきます」

これこそ「小売業の極意」。

この真夏に夏原平次郎さんの葬儀。
学ぶことばかりだった。

合掌。

<結城義晴>

2010年08月05日(木曜日)

「ネットスーパー情報漏れ事件」とハーバード白熱教室の「難題」

真夏の空は、ますます青い。

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まずお知らせ。
商人舎ホーム―ページで好評連載
「林廣美の金曜日のお惣菜」。
今週金曜日の掲載で、目出度く100回目を迎えます。

林先生の日本フードサービス専門学院も商人舎スタッフも、
「祝100回記念」を企画しています。

ご期待ください。

さて「ネットスーパー」で顧客情報流出事件。
とうとう起こってしまった。

顧客情報を大量に扱うビジネスモデルは、
その顧客データの安全管理に万全を配さねばならない。

Pマーク取得などその対策ではあるが、
外部から意図的に情報盗みを画策する動きは絶えない。

今回は、小売企業7社が委託したネオビートが被害を受けた。
被害とは、顧客のクレジットカード情報の一部流出。
ネットスーパーのサイトは閉鎖されたまま、
復旧のめどは立っていない。

すなわち閉店状態。

7社と、それぞれの被害件数は、
まずユニーが6272件、
イズミヤ4720件。

この2社が圧倒的に多い。

以下、大近395件、
マルエツ237件、
琉球ジャスコ187件、
不二商事179件、
フジ125件。

日経新聞は報じる。
2009年段階のネットスーパーのマーケットは、
食品販売で約300億円。

前年比で3割の伸びを示す。

ただし、小売企業に、
ネット販売のための情報システムや物流管理システムがない。
つまり「業務システム」がない。

そこで外部委託をすることになるが、
その情報が漏れたということ。

顧客あっての商売。
これはリアル店舗もネット販売も同じ。

顧客情報管理の業務システムに責任を負えなければ、
そんなビジネスを展開する資格はない。

朝日新聞のオピニオン欄にマイケル・サンデル氏が登場。
ハーバード大学政治哲学教授。

NHK教育テレビ『ハーバード白熱教室』が話題になり、
著書「これから『正義』の話をしよう」(早川書房)は22万部売れた。

サンデル教授の講義は対話形式。
「知の千本ノック」を学生に浴びせかけ、
難題に対して自ら考え抜くことを教える。

教授が投げかける難題のひとつが、
朝日新聞に載っている。
「嵐の後の便乗値上げ」

「ハリケーンの被害を受けた街で、
物資が不足し、便乗値上げが横行した。
州知事は『被害に見舞われた人々が気の毒』と、
便乗値上げ禁止法に基づき必需品や宿泊料を値下げさせた。
これに経済学者が反発し、
『需要が高まって物価が高騰するのは当然』と、
知事を批判した。どちらを支持するか」

日本の商業者、倉本長治や渥美俊一を知っている者ならば、
これは「難題」でも何でもない。

しかしアメリカ人やハーバード大学の学生にとっては「難題」であるらしいし、
サンデル教授も「難題」と考えた。

私にはこの点が面白かったが、
しかしサンデル教授の「justice」と、
コミュニタリアニズム(共同体主義)には賛同すべきところが多い。

さて昨日は一日、横浜市西区北幸の㈱商人舎オフィス。
午前中から、訪問者あり。

㈱電通ストラテジック・プランニング局の土井弘さん。
ご存知、大電通きっての流通専門家。
それにユニバース㈱代表取締役の清岡祥治さん、
同営業部の佐藤傑さん。

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清岡さんと佐藤さんは「料理教室」の先生1500人以上を組織している。
このネットワークをビジネスのお役に立てられないかという相談。

大いに可能性あり。
応援します。

午後からは、㈱イノウエ代表取締役の井上文明さん。

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神奈川県愛甲郡愛川に本社を持つ小売企業イノウエ。
その社長。

面白い経歴の持ち主で、
しかも、「商才と算盤」を持つ商人。
話をしていて、勉強させられることも多かった。
固い握手。

最後に夕方には、㈱寺岡精工取締役の片山隆さん。
現在、フードインダストリーシステム事業部長だが、
ずっと同社海外事業を担当し、欧米流通業の「超」専門家。

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イギリスのスーパーマーケット事情について、
ご教授いただいた。
心から感謝。

今日は、久しぶりに商人舎オフィスにいたら、来客多し。
暑い暑い横浜だったのに、ご足労いただき本当に有難い。

商人が集う舎(とねり)。
だから商人舎と名付けた。

本当にありがたい。
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写真も忘れなかったし。
サンデル教授ではないが、
「商売の正義」に関しての話ばかりだったし。

いい日はいいな。
<結城義晴>

2010年08月04日(水曜日)

アマゾンとバーンズ&ノーブルの「網が紙を乗っ取る」現象と「仕事の神は細部に宿る」

真夏の空は、あくまで青い。

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気象庁発表の今年7月の天候の特徴、ふたつ。

①気温が平年より2度以上高かった。
北日本で7月上旬に平年比プラス2.9度を記し、
東日本で同月下旬に同2.1度を記録した。
東京都心では猛暑日が4日間、なんと真夏日が22日間。

②降水量は例年の2倍になった地域が多かった。
北海道で平年の198%、沖縄では219%。

一言でいえば、例年より「高温多湿」

天候をはじめとする環境が大きく変わると、
商売の結果に格差が出る。

変化に対応しきった者は、
驚くほど高い実績を残す。

逆に、対応しきれなかった者は、
惨憺たる結果を招く。

天候などは、毎日のことだから、
少しずつ少しずつの対処が、
1カ月、四半期、1年で大きな格差となる。

商売とは、そういったものなんですな。
詰まるところ。

アメリカの書店チェーン「バーンズ&ノーブル」Barnes & Nobleが、
売却されるかもしれない。
日経新聞の記事。

2007年度の年商52億6125万ドル(1ドル100円換算で5261億円)、
これでも前年伸び率3.1%だった。
純利益は1億5077万ドル、店舗数793店。

それが2008年には、全米チェーンストア順位65位で、
年商54億1100万ドルに伸びたものの、純利益は1億3580万ドルと9.8%減、
店数はわずか5店舗増の798店。

さらに2009年には年商51億2100万ドルでマイナス5.3%、
純利益7500万ドルでマイナス44.1%、
店舗数は20店減の778店。

この3年間、店数は微減、
売上高は伸ばして、減った。
利益は微減から激減へ。
これでは、売却などの立て直しが必要となる。

一方、アマゾン・ドット・コムは、
2009年度米国チェーンストアランキング19位に躍進。
年商191億6600万ドル(同1兆9166億円)、前年比プラス29.2%。
純利益6億4500万ドル、前年比35.5%増で、
店舗数0。

2008年度年商は、148億3500万ドル、伸び率38.5%、
純利益4億7600万ドルで150.5%増。
店舗数は0。

800店近くのリアル店舗での販売が、
0店のインターネット販売に追い越され、
売上高にして3.64倍となった。

さらに、そのアマゾン・ドット・コムの直近4半期の成績では、
初めて書籍販売冊数をデジタル書籍販売冊数が上回った
その比率1対1.8。

私の表現だが、
「カミがアミにとって代わられる」

カミとは紙、
アミとは網、すなわちネット。

もちろん紙が絶滅するわけでは、
決してない。
誤解無きよう。

しかし大事なことは、
少しずつの変化が、
だんだん急速、急激になって、
大きな潮流と変わった点。

小さな、少しずつの変化を、
絶対に見過ごしてはならない。

これをウォルマート創業者のサム・ウォルトンは言った。
“Retail is Detail”と。
「小売りの神は細部に宿る」

しかし私が言い換えよう。
「仕事の神は細部に宿る」

さて、昨日、清里から帰ってきました。

宿舎とゼミ室は、長野県清里のキープ自然学校。

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立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の結城ゼミ第二期夏合宿。

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立教大学のフィールドスタディ岡田ゼミと映像身体学科長田ゼミが同宿。

若くて元気な学部生たちに交じって、 社会人大学院生の結城ゼミ。
それでも、多大な成果が上がった。

帰りには、清泉寮に寄って…。

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名物の「ソフトクリーム」。

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長い行列ができていた。

そして最後の写真。

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第一期生・第二期生合同のゼミ合宿。

皆さん、ご苦労様でした。
楽しかったし、有難かった。
来年もやりましょう。
今度は20人くらいになります。

「網が紙を乗っ取る」時代、
少しずつの変化を見通す目を持ち続けたい。

商人舎の知識商人も、結城ゼミも。

<結城義晴>

2010年08月03日(火曜日)

インフラを共有し、店頭で競争するための「流通BMS」普及説明会開催される

「流通BMS」
流通ビジネス・メッセージ・スタンダード。

すなわち流通に関するビジネス・メッセージの標準をつくること。

具体的に何を標準化するのか。
「消費財流通にかかわる企業間取引のEDI」を標準化する。

EDIとは、「エレクトロニック・データ・インターチェンジ」の頭文字をとったもの。
すなわち「電子データ交換」のこと。

先週金曜日の7月30日、東京・秋葉原の秋葉原UDXギャラリーで、
流通5団体による『流通BMS普及説明会』が行われた。

流通5団体とは、日本チェーンストア協会、
日本スーパーマーケット協会、
社団法人日本セルフ・サービス協会、
オール日本スーパーマーケット協会、
社団法人日本ボランタリー・チェーン協会。

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説明会主催者が「みんなつながる流通BMS」を抱えて記念撮影。
右から、流通システム開発センター上野裕専務理事、
日本スーパーマーケット協会大塚明専務理事、
社団法人日本セルフ・サービス協会澤藤正義審議役、
日本チェーンストア協会井上淳専務理事、
そして㈱日立製作所産業流通システム事業部流通システム本部山田直明部長。
「流通BMS」を策定し、普及させようという動きは、
平成18年から20年にかけて、
経済産業省の後押しで進められてきた。

EDIは「電子データ交換」とはいうものの、
実際は「受発注」「出荷」「返品」「受領」「請求」「支払」など、
消費財の取引のすべてをオンライン化することである。

これは個別企業の取引効率化とは異なる。
業界で統一した標準フォーマットを構築し、
それをインフラとして活用しようというのが「流通BMS」の構想。

推進役は「流通システム標準普及推進協議会」(流通BMS協議会)。
財団法人流通システム開発センターに設けられている。

まず平成18年度のグロサリー業界が皮切りとなった。
平成19年には、小売業界から総合スーパーとスーパーマーケットの両業界、
そしてアパレル業界、生鮮食品業界、
平成20年度には、ドラッグストア業界、ホームセンター業界、
さらに百貨店業界が次々に、
流通BMSの策定事業に参画した。

つまりここまで、大手小売業と卸売業が一緒になって、
流通BMSを検討してきた。
平成21年度秋には、生鮮食品に関するメッセージ項目が加わった。
これを「流通BMSバージョン1.3」と称するが、
いよいよ22年度、導入・普及の本格活動時期に入る。

現在、流通BMS協議会には48団体、139社が入会している。

『流通BMS普及説明会』では、
はじめに協議会の新宮徹夜さんが、
「導入効果と利活用」のタイトルで、
流通BMS の変遷と流通BMSの導入メリットを説明。
平成21年度効果算定事業「効果のみえる化」で得られた数値データが公開された。

その後、小売業、卸売業8名によるパネルディスカッション。
テーマは、
「標準化の動きと中小企業が標準EDIを導入することで得られる経費改善効果」

コーディネーターは日本スーパーマーケット協会大塚明専務理事。

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「これまで順風満帆できた小売業だが、これからは過去の延長に未来はない。
日本スーパーマーケット協会は『インフラは共有で、売場と商品で競争せよ』と
標準化事業を推進しているが、加えて丁寧に言うなら、
『企業の発展のためにインフラを共有し、
お客様満足のために売場と商品で競争せよ』ということ。
そのインフラとして流通BMSがある」と普及推進の主旨を説明。

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主なパネラーの一言。

㈱たからや溝口浩幸社長。
「神奈川で6店舗を展開するスーパーマーケット。
2003年EDIを導入したが取引先に理解を得るのが大変だった。
さらに流通BMSへ引っ越しするにはコストが課題。
標準化を国が進めるというなら、
経済産業省、環境省が助成金を負担するなど、
ギブアンドテイクの支援が必要」

すでに導入済みのユニー㈱システム物流部角田吉隆部長。
「サプライチェーン全体の効率をアップさせるのも大切だが、
ITの利用の仕方で、お客の期待値に応えることができる。
発注から納品まで大幅に時間を短縮でき、
配送便単位の発注、当日納品が可能になった。
流通BMSはEDIの標準化ではない。ビジネスモデルの標準化」

㈱シジシージャパンCS統括部システムチーム草留正樹主事。
「シジシージャパンは全国の中小スーパーマーケット224社、
3681店舗、売上4兆2658億円のコーペラティブ・チェーン。
インフラ整備にひとつとして、
流通BMSをCGCの標準にすることを2007年に方針決定したが、
インフラ再投資のタイミングとシステム担当者がいないなどの理由から、
加盟店への導入が進んでいない」

一方、卸のパネラーからは、
㈱サンライズ福寺誠一社長。
「アイスクリーム・冷凍食品の卸だが、
3割引、5割引販売と商環境は厳しい。
メーカーは製品をもち、小売業は顧客をもっている。
問屋はコスト削減の努力しかない。
情報システム投資を1年半前に行ったが、
これ以上1社単独でのコストダウンは難しい。
インフラを共有する考えは賛成。
製配販で取り組むなら『三方一両得』でなければならない」

この「三方一両得」の考え方、重要。

導入が済んでいる国分㈱情報システム部福沢美二郎課長。
「導入に当たって、通信インフラと物流センターの対応に経費を投じた。
しかしフォーマットが統一され、
インターネットによる通信スピードのアップ、
伝票レス化が進むなど、導入メリットは大きい。
各センターの業務改善が進んでいる」

㈱山星屋情報システム磧上末和課長。
「2006年、流通BMSの共同実証に参加した。
小売業がマスタ管理を行うことになる
フォーマット、ビジネスモデルの標準化は卸にもメリットはある。
だからこそITベンダーは、導入に際しての説明において、
小売り企業が作成し、卸に提示する『共通確認シート』の標準化を徹底してほしい」

それぞれの立場から、期待と課題が率直に語られた。

さて、私は一昨日から、長野県の清里。

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日本の大都会は真夏日・猛暑日が続くが、
ここは霧がかかって、
涼しい。
快適。
気持ちいい。

コーネル大学RMPジャパン卒業旅行の疲れも癒される。

キープ自然学校。

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合宿に最適。
安くて、ゼミ部屋があって、
宿泊施設もある。

ロビーは広くて、使い勝手がよい。
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その一角に陣取って、
私の書斎のように使う。
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窓の外には緑。
結城ゼミのゼミ生はゼミ室。

午前中、勉強、研究、執筆。

昼食は、「小作」。
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ホウトウの専門店。
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昼食後は、午後もまた、勉強、研究、執筆。
ときどき私のところに来て、相談。

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私も自分の仕事をしつつ、
ゼミ生とディスカッションしたり、考察したり。
とても良い時間が過ぎてゆく。

そして夜は、またしても、バーベキュー。
二日目の夜は、シーフードが加えられて、美味。
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こうして、結城ゼミ夏合宿は過ぎていく。

結城ゼミは、「合宿主義」と「討論主義」。
何事も一人ではできない。
周知を集める。
その中で自分の個性を発揮する。

インフラは共有し、店頭では競争する。
小売業と同じ。

<結城義晴>

2010年08月02日(月曜日)

8月の商人舎標語は渥美俊一の根本哲学「現状を否定せよ!」

[お知らせ]
10月5日~10月11日。
第8回商人舎アメリカ視察スぺシャル・コース。

10月開催の研修会ですが、
締め切りは8月20日金曜日。
募集人数35名。

商人舎定番の大好評「経営戦略コース」。
対象はトップマネジメント、幹部、幹部候補生。

テキサス州オースティン&ダラスとニューヨーク。
まずHEバット、ホールフーズ、トレーダージョーなど、
先進企業の経営戦略を学ぶ。

もちろん徹底的にウォルマートを裸にし、
その原理原則を習得しつつ、
それへの対抗策を考察する。

セグメンテーション、ターゲティング、
そしてとりわけポジショニング。
アメリカでしか理解できない、体験できない最重要概念と経営戦略。

「差別化、独自化」などの経営政策は、
全体像を「鳥の目」「魚の目」でとらえ、
そのうえで自社、自店の「ポジショニング戦略」を策定しない限り、
独りよがりの「矮小化作戦」となってしまう。

その学習において、現在、全米で最適の地テキサスで学び、
その後、最もエキサイティングなニューヨークにわたって、
様々なニッチの在り方を知る。

ウェグマンズ、スチュー・レオナード、
ゼイバーズ、フェアウェイマーケット、エトセトラエトセトラ。
ここには「働きたい企業」の真実が存在する。

研修と学習満載の7日間。
結城義晴、浅野秀二、メリッサ・フレミング女史。
三人の講師がめいっぱいの熱演。

是非のご参加を。      [㈱商人舎]

    

Everybody! Good Monday! [vol31]
2010年8月の始まり。
8月に入ると、学校は夏休みシーズン、
会社はいわゆるお盆休み。

「盆」(ぼん)は、
もともと仏教用語の「盂蘭盆」(うらぼん)が省略されて、
一般にも、日常的にも頻繁に使われるようになった言葉。
マクドナルドが関東では「マック」といわれ、
関西では「マクド」と呼ばれるのと同じ。

「盆」という言葉は、
祖先の霊に対する供物(くもつ)を置く容器の意味でもある。
さらに、その供物を供えられる祖先の霊の呼び名でもある。

つまり仏教と古神道が融合した、日本特有の一連の行事。

太陰太陽暦の7月15日、現在の新暦では8月15日を中心に、
日本各地で行なわれる。

したがって、地域の風習やしきたりに、
忠実に従うのがよい。
品揃えしなければならない商品も、
提供しなければならないサービスも地域によって異なる。

それが「お盆商戦」の特徴。

そのお盆休み、夏休み、
今年は「国民大移動復活」の様相を呈する。

JTB調査によると、今年の夏休みの総旅行者は、
7626万人で、昨年比41%増。
海外旅行者数は244万人だが、
日本国内旅行者数はなんと7412万人。

従って、人口急減地区と人口急増地区が、
極端になる。
人口急増地区は、また、お盆が終わると人口急減地区に変わる。
人口急減地区は、人口急増地区になる。

これも忘れてはならない。
店舗ごとの客数の予測、発注量の決定、人員配置が、
今お盆商戦の最大テーマとなる。

さて、商人舎恒例の8月の標語。
あえて、提言したい。
「現状を否定せよ!」

この言葉は、8月に限ったものではない。

なぜなら故渥美俊一先生の哲学を集約したものだからだ。

日本商業にチェーンストア理論とチェーンストアシステムを持ち込み、
チェーンストア産業づくりをした渥美先生には、
商業界の故倉本長治先生のような数々の標語はない。

言葉よりも、体系が残されている。

しかしその体系の根本にある渥美俊一の言葉を、あえて選ぶ。
すると確実に、有力な言葉のひとつが、これであると、私は思う。

企業は、企業人は、常に、現状に甘んじてはいけない。
そのためには、現状を否定するくらいでなければならない。

いつも危機感を持つ。
そして常に現時点に立ち止まることを拒否する。

立ち止まることは、すなわち、
下りのエレベーターにのっていることと同じ。

だから「現状を否定せよ!」

渥美俊一は、自らにそう言い聞かせつつ、
84年の人生を疾駆した。

今月は、その渥美先生の遺志を継ぐ意味を込めて、
私たちは、自らの現状を否定したい。

それがイノベーションの原動力でもあるからだ。

「現状を否定せよ!」

8月の商人舎標語。
よろしく。

さて昨日から、私は、長野県清里。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科結城ゼミ、
第二期生夏合宿。

清里のキープ自然学校に、
昨年度卒業の結城ゼミ第一期生と現役の第二期生が集合。
dscn6302-3.jpg

入口にお出迎えの掲示。
嬉しい。

dscn6285-3.jpg

午後は、それぞれの研究発表。
第一期生が加わると現役第二期生も手が抜けない。
それがこの合宿の良いところ。

dscn6289-3.jpg

夜は、バーベキュー。

dscn6299-3.jpg

目いっぱい楽しみ、討論し、研究する。
卒業生のなかには、仕事する者も。
朝4時まで頑張ったつわものがいた。

現状に甘えていては、成長はない、飛躍もない。

「現状を否定せよ!」
そして成長せよ。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

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