2025年7月1日。
夏至から数えて11日目。
半夏生(ハンゲショウ)。
「二十四節気」とは別に「雑節」がある。
節分も彼岸も、
八十八夜や入梅も、
土用、二百十日、二百二十日も、
雑節だ。
半夏生もそれ。
さらに二十四節気をそれぞれ3つに分けて、
七十二候がある。
二十四節気がほぼ15日間の期間で、
七十二候は5日間。
その二十四節気の夏至のなかの、
最後の「末候」が半夏生である。
暦を細かくしていくと、
生活にメリハリができる。
昔の中国人がそれを考えて、
日本人が真似をした。
しかし彼らは7日間と言う発想はもたなかった。
凄いですね、1週間の単位は。
1週間が13週で四半期、52週で1年となる。
このWeekの単位を考え出したのは、
古代バビロニアだと見られている。
古代ローマは当初、1週間を8日とした。
古代エジプトや古代ギリシアは10日。
中国は15日の二十四節気。
何とも中途半端な感じがする7日間が、
実は一番実用的だったし、
宇宙の現象とも合致していた。
バビロニアは現代のイラクの南部。
ティグリス川とユーフラテス川下流の地域。
世界四大文明のひとつ。
いまイスラエルとアメリカが攻撃しているが、
イランは「Week」が考案されたところ。
その点ではもっと尊重してもいいだろう。
その暑いあつい半夏生。
この日までに田植えを終える。
それが日本の目安だった。
関西では半夏生に蛸を食べる。
苗が蛸の吸盤のように根付くように。
そう願って蛸を食す。
なんか、いいなぁ。
関東の梅雨明けはまだ。
気象庁は歯切れが悪い。
自信なさそう。
さて商人舎流通SuperNewsに、
面白い記事が2本。
ライフnews|
PB「BIO-RAL」初の衣料品・オーガニックコットン肌着投入
㈱ライフコーポレーション、
アパレルのプライベートブランドを開発した。
「BIO-RAL」ブランドから、
「オーガニックコットンインナー・ショーツ」
無染色・無漂白のオーガニック綿花を100%使用。
天然素材の肌着。
洗濯表示を布生地に直接印刷した。
それによってタグが不要となり、
肌へのチクチク感がなくなる。
細かい配慮だ。
3種類の肌着がそれぞれ本体価格990円、
キャミソール・タンクトップ・フレンチ袖。
ショーツが798円。
差込みカップ付きタンクトップが1590円。
これは売れる。
ライフは実はアパレルに力を入れている。
それがよくわかる事例だ。
2025年2月期の衣料品の売上高228億円。
全体の3%を占める。
ファミリーマートが、
「コンビニエンスウェア」を開発している。
コンビニエンスでオーガニック。
そんなアンダーウェアは、
どんな店でも売れる。
もう一つの流通SuperNewsは、
万代news|
32メーカー参加「M-1決定戦★万代カップ2025」7/8開幕
今年は「M-1決定戦★万代カップ2025★」
32社のメーカーがレシピバトルを行う。
昨年の16社から、2倍の32社。
サミットから承諾を得て、
万代カップとなった。
首都圏のサミットと関西圏の万代。
顧客もメーカーも重ならない。
メーカーは4社ずつ、8ブロックに分かれて、
トーナメント戦を展開する。
予選は7月8日(火)からスタート。
店内の投票コーナー、
あるいは「万代アプリ」のアンケートで、
顧客に投票してもらう。
そしてそれぞれの対戦で勝者を決めていく。
準々決勝は10月、準決勝と決勝戦は11月。
優勝セールは12月。
このイベントは夏から冬まで続いて、
最後に年末商戦に勢いをつける。
7月8日は二十四節気でいえば「小暑」のころ。
そのころから始まって、
12月の「大寒」あたりまで。
万代カップは半年間の連続企画だ。
月刊商人舎3月号で、
万代常務の芝純さんは発言している。
「万代の販促にお客さまが、
生活サイクルを合わせてくれています」
小暑から大寒まで顧客の生活サイクルをつくる。
それが営業企画の仕事だ。
〈結城義晴〉