結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年06月27日(火曜日)

「水素水の薬機法違反容疑」と「マクドナルドV字回復」

時事通信が一番早かった。
今日12時04分の配信。

その記事の見出し。
「がんに効くと水素水販売」
副題は「スーパー部長ら送検」

日経電子版は、
「水素水でがん予防」宣伝
容疑のスーパー書類送検

朝日新聞DIGITALは、
「がんの原因を排出」と
水素水を広告した疑いで
書類送検。

毎日新聞、産経新聞なども、
一斉にネット配信した。

残念な事件だ。

朝日新聞が一番詳しい。

「がんの原因を排出」などと謳って、
「水素水」を販売した容疑。

医薬品医療機器法違反の疑い。

(株)ジャパンミートと、
その食品部長ら社員3人が、
警視庁生活環境課によって、
書類送検された。

いずれも容疑を認めている。

製造元は「清涼飲料水」として、
ジャパンミートに卸していた。

食品部長のコメント。
「商品名と値段だけでは
売上げが伸ばせないと判断し、
このような広告を指示した」

警視庁生活環境課の説明。
3人は昨年8~11月ごろ、
都内の東村山市と瑞穂町の2店舗で、
「がんの原因となる
悪玉活性酸素を体外へ排出」
などと書いたPOP広告を店頭に掲示して、
缶入りの水素水約2300本を、
店頭に大量陳列した。

水素水入り缶は1本240ミリリットル。
売価は105円。

ほかにも、計約6万6000本を、
茨城県つくば市の倉庫に、
販売目的で保管した。

同社はこの期間中に、
約23万本の水素水を仕入れた。
そして合計22店舗で、
同様に約8万4000本を販売した。

総販売額は約830万円。

いずれも「疑いがある」という容疑段階。

水素水は「高濃度水素入り」などとして、
販売され、ブームになっている。

国民生活センターへは、
「効能を感じられない」
「過大広告ではないか」
といった相談が寄せられている。

2015年度は706件、
2016年度は871件。
今2017年度は6月25日までに、
104件のクレームや相談があった。

同センターが昨年末に調査した。
容器入りの水素水や生成器19商品。
その結果、13商品で、
健康効果を謳ったとみられる表現があり、
表示の改善を求めた。

消費者庁も今年3月、
水素水の通信販売会社2社に対して、
「景品表示法違反」の、
「優良誤認」に当たるとして、
再発防止を求める処分をした。

以って自戒とすべし。

商売には科学性、論理性、
そして倫理性が求められる。

科学性・論理性・倫理性は、
なにも難しいことではない。

ただし警視庁の「送検」は、
まだ犯罪と決まったわけではない。

刑事事件の中には、
被疑者を逮捕する要件を、
満たさないものもある。
「被疑者」とは捜査機関から、
犯罪をしたという疑いをかけられた者。

逃亡の恐れがない、
証拠隠滅の恐れがない、
そういった理由の場合。

または逮捕の要件は満たすが、
警察の判断で敢えて、
逮捕に踏み切らない場合。

こんな場合に警察は、
被疑者を逮捕せず、適宜、
被疑者を呼び出して取調べをする。

その間、被疑者は、
何度か警察署へ出向いて、
取調べを受ける。

警察の側は、取調べの結果などを、
書類にまとめて検察庁に送る。

その後は、検察官が主体となって、
取調べなどの捜査を行う。

これが、マスコミ用語の「書類送検」

つまり「検察官送致」のうち、
その時点で被疑者が、
身柄拘束されていない場合を、
「書類送検」という。

被疑者が逮捕された事件と比較すると、
書類送検された事件は、一般的には、
軽い処分で終わる場合が多い。

しかし、これは単なる、
運用上の割合の問題。

書類送検が軽い処罰で済む保証は、
法律上は、どこにもない。

実際の判例として、
書類送検の事件が最終的に、
罰金刑や執行猶予付きの懲役刑、
さらには実刑に処される場合も、
稀なことだが、ある。

非は認め、率直に捜査に協力し、
反省すべきは反省し、
二度とこんな事件を起こさないよう、
自らを戒めるべきだろう。

ただしこの事件の根本にある元凶は、
やはり「売上至上主義」だ。

これが「現場第一主義」と、
混同されるきらいがある。

商品名と値段だけでは、
「売上げが伸ばせない」

だから「薬機法違反」を犯す。
「優良誤認」させる。

知らなかったでは済まされまい。

正しい精神。
正しい知識、
正しい行動。

正しきに依りて
滅ぶる店あらば
滅びてもよし。

断じて、滅びず。

新保民八の絶叫が聴こえてくる。

私たちの業界も、
まだまだだ。

マネジャーとして、
初めから、

身に着けて
いなければならない

資質がある。
才能ではない。
真摯さである。

ピーター・ドラッカーの言葉は、
どこまでも厳しい。

そのことを痛切に感じさせる事件だ。

2017年7月3日号の『AERA』の大特集。
どん底からの脱出。

「マクドナルドの復活」
サラ・カサノバ社長独占インタビュー。
編集部・市岡ひかり記者の記事。
「あの会見とV字回復」
〈日本マクドナルド ホームページより〉
image_01.jpgサラカサノバ
2013年に原田泳幸前社長の後任として、
日本マクドナルド社長兼CEOに就任。

1年後の2014年7月。

中国の協力工場が、
期限切れの鶏肉を使用していた。

その問題が発覚した。

あの鶏肉そのものが、
どの会社のどの商品に
使われていたのかは
いまもわからない。

だが、日本マクドナルドがこの工場から、
チキンナゲットの2割を仕入れていたことは
事実だった。

床に落ちた肉を拾い上げる従業員。
青く変色した肉。

いまも多くの人の脳裏に
焼き付いているだろう強烈な映像に、
カサノバの一言が追い打ちを掛けた。

「マクドナルドはだまされた。
われわれも被害者だ」

この問題が報道されてから9日後、
やっと開いた記者会見で、
カサノバが口にした一言。

「だまされたのは消費者だ」
批判が殺到。

さらに2015年1月5日の東奥日報朝刊。

青森県のマクドナルド三沢店。
販売したナゲットに、
青いビニール片が混入していたと報道。

これがSNSを通じてネット上に拡散。

「この問題で業績はまたたく間に暗転。
15年12月期の日本マクドナルドHDは、
連結決算の最終損益が347億円」

2001年の上場以来最大の赤字。

しかし、16年12月期決算。
53億円の黒字にV字回復。
17年12月期の業績見通しは、
上方修正して145億円の黒字の見込み。

マクドナルドはいかにして、
「外食史上最悪の不祥事」を、
乗り越えることができたのか。

カサノバがしたこと。
①赤字でも店舗への投資を前倒しした。
②社員の基本給を上げた。
③顧客を訪ね歩いた。

「奇をてらったことはしなくていい。
おいしいハンバーガーとポテトを出して、
きれいでモダンで、
楽しい場所であってほしい」
それが顧客の声だった。

2015年の段階で、
「モダン」と評された店舗は、
25%しかなかった。

そこで第1に、
改装予定を早めた。
「モダンなカフェ調の店舗を、
70%にまで増加させました」

「社員と約12万人いるクルー、
その家族には、手紙を出しました」

当時は誰もが不安を抱えていた。
「この会社はどうなるのか」

当時の日本マクドナルドが、
どういう経営状態で、
どういう対策を取るのかを知らせて、
「安心してほしかった」

「当時は私自身、とても大変でしたし、
ストレスもありました。
でも、一番大変だったのは、
店頭でお客さまとじかに接していた
クルーや店長です」

「彼らの努力に、
感謝と激励の言葉を
贈りたかった」

15年は赤字だった。
しかし、16年は社員の基本給を、
平均2%増額した。
これが第2の施策。

15年5月の「マックスマイルの日」
原田時代にメニュー表から消えていた、
「スマイル0円」も復活させた。

「私たちの最も重要な資産は人。
マクドナルドは、
『ピープルビジネス』ですから」

そして第3に、
顧客の信頼回復。
その「ヒントをくれたのは、
問題発覚当初、最も拒否反応を示した顧客
──小さな子どもを持つ母親たちだった」

「カサノバは14年11月以降、
地球1周を優に超える
4万3500キロという距離を移動した」

47都道府県で、
「タウンミーティングwithママ」
が開かれた。

352人の母親の話を聞いた。
カサノバ自らの発案だった。

「最初のタウンミーティングは……
そう、茨城でした。
当時、マクドナルドに足を運ぶのは、
簡単なことではなかったと思うのですが、
8人のお母さんが来てくれました」

「ご意見は新鮮でした。
子どもに食べさせるものなので、
原産国から栄養情報、安全性まで
あらゆる情報が欲しい、
簡単にアクセスできる方法はないですか?」

従来は包装紙にQRコードを付けて
原材料を表示していた。
しかしママたちから言われた。
「ハンバーガーを包むので隠れている」

そこでQRコードを大きくし、
包装の前面にくるようにリニューアル。

コミュニケーションツールも切り替えた。
来てくれたお母さんたちに
何を使っているのかと聞いたら、
全員がLINEを使っていた。

ウェブサイトを通じて、
マクドナルドへの疑問も募集した。

集まったのは多種多様な約3700件。
「フライドポテトを揚げた後の
油はどうしているの?」
「パンが腐らないって本当?」
「ミミズを使っているのでは?」などなど。

「その後一つずつ、
Q&Aサイトやツイッターなどを通じて
回答した」

サラ・カサノバの、
このインテグリティ。
それがマクドナルドをV字回復させた。

私は、ずっと、サラを支援してきた。
このブログをたどってもらえば、
それがわかると思う。

サラの側近のひとりに、
私の弟子がいたからでもある。
彼女からずっと、
サラのことを聞いていた。

最後にサラの言葉。
「疲れたときは、店舗に行きます。
エネルギーに満ちていて、
お客さまやクルーから元気をもらえる」

「週末はまだ、
行ったことがないところに旅行して、
そこでも店舗に行くんです。
予告なしなので、クルーは
こんな感じになりますが」
サラ・カサノバは、目を丸くして、
驚くジェスチャーをした。

カサノバがしたこと。
①店舗
②社員
③顧客

実にシンプルなことを、
真摯に実践した。

それは原田泳幸時代の、
短期的な企業価値の向上や、
直接的な経営の刷新では、
まったくなかった。

〈結城義晴〉

2017年06月26日(月曜日)

藤井聡太29連勝とイオンスタイル新小松の取材模様

Everybody! Good Monday!
[2017vol26]

2017年第26週にして、
6月第5週、7月第1週。

今週金曜日で6月が終わる。
そして週末の土曜日から7月。

今年が半分過ぎていく。

日曜日の7月2日は「半夏生」
「雑節」の一つ。
夏至から数えて11日目ごろ。

雑節は1年に9日ある。
節分、彼岸、社日、
八十八夜、入梅、半夏生、
土用、二百十日、二百二十日。
季節の移り変りを知るために、
特別に設けられた暦日。

半夏という薬草が生える頃。
半夏は別名「烏柄杓(カラスビシャク)」。

半夏生は田植えを終えておく目安の日。

蝸牛乗り出して殻脱げさうな
〈朝日俳壇より 東かがわ市 桑島正樹〉

(長谷川櫂選評)
重そうな殻を曳いて急ぐ蝸牛を活写。
その一心の姿に脱帽。

梅雨とカタツムリ。
よく似合う。

それにしても、
将棋の藤井聡太四段。

第30期竜王戦決勝トーナメントで、
増田康宏四段を破って、
デビュー以来、公式戦29連勝。

将棋界の新記録。
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増田も19歳の天才だが、
悪い手は一手も指さずして、
いつの間にか負かされてしまった。

その投了図(将棋DB2より)。
20170626-shougi

「将棋連盟ライブ中継」のアプリ会員と、
囲碁将棋チャンネルの会員になって、
私も急遽、生中継で終盤を追いかけた。

63手目の5三桂打は、
まさに超天才ぶりを示していた。

なんというか、
羽生善治とともにこの世に生きていて、
無上の喜びを感じていたが、
藤井聡太の出現をこの目で見て、
これまたこの上ない幸せだ。

古今亭志ん朝の落語。
現役のビートルズの音。
それらと同じくらいにうれしいことだ。

藤井聡太。
人間がいい。

こんな天才を育てるには、
なによりも本人のもつ可能性を、
素直に引き出してあげることだ。

つくづくと思う。

さて、広島から金沢への旅。
3日目の朝。
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陽が昇って、やっと晴れ間が見えた。
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一昨日の土曜の夜に金沢入り。
駅前のホテル日航を拠点にしながら、
2日連続で、小松市へ。

イオンモール新小松。
北陸一の規模を誇る。
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「イオンモールバーゲン」の真っ最中で、
昨日の日曜日はすごい人出だった。
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ゼネラルマネージャーの中村澄さんから、
丁寧なレクチャーを受けた。DSCN8929.JPG-7

そして3層の広いモールを、
くまなく案内してもらった。DSCN8940.JPG-7

今日の月曜日も、朝一番から、
ずいぶん顧客がやって来ている。
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今日はイオンスタイル新小松
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対応してくれたのはイオンリテール㈱、
北陸・近畿カンパニー北陸事業部の皆さん。

右から事業部長の河股良行さん、
そして店長の大泉拓史さん。
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スライドで新小松の説明を受けた後、
映し出されたのはこのスライド。
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店長の大泉拓史さんは、
昨年の夏にアメリカ研修会に参加した。
私がコーディネートしていた。

その報告書を見せてくれた。
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思いがけないスライドで、
うれしくなった。

河股さんは2年前に米国研修に参加。
その時は四条畷の開設委員長だった。
そしてその店を成功させ、
現在は北陸の事業部長。

久しぶりに2人に会って、
さらに活躍している姿を見て、
ますますうれしいかぎり。

イオンスタイルの店舗前で、
全員で写真。
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私の左が河股さん、右が大泉さん。
左端は山口弘恭さん、
近畿・北陸カンパニー営業推進部広報マネージャー。
右端は吉田和弘さん、
イオンリテール㈱経営企画本部広報部マネージャー。

それから大泉店長に、
3フロアの店内を、
くまなく案内してもらう。
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評価したり、アドバイスしたり。
1時間以上かけて、
隅々まで回った。

大泉さんは熱心に、
メモをとって聞いてくれた。
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大泉さんと固い握手。

夕焼けの今日の一日を惜しみけり
〈同 尼崎市 田中節夫〉

(稲畑汀子選評)
夕焼けに、
快晴だった一日を惜しむ。

その通り。

最後に、商人舎流通SuperNews。
第1四半期の決算が発表され始めた。

しまむらの減収減益が気になるところだ。

しまむらnews|
第1四半期は新レイアウトで売上高▲1.7%・経常▲13%
オークワnews|
第1四半期は営業収益▲0.2%/経常利益▲76%の大減益
高島屋news|
第1四半期百貨店事業は営業収益増・営業利益12.6%減
パルコnews|
渋谷パルコ一時休業の影響から第1四半期は減収増益

神戸物産news|
5月はPBシフトで粗利18%増・営業利益24%増
5月外食産業統計|
2.2%増と9カ月連続好調もファミレスは0.1%減
ローソンnews|
東北1058店で高校生共同開発デザート・おにぎり販売
CCL News|
5月度ドラッグストア「インバウンド消費」前年6.7%増
イオンnews|
累計16億本の新ジャンルビールPB「バーリアル」改変

では最後の最後に今月の商人舎標語。
[Message of June]
一人のお客さまに誠実を尽くせ。

ヨークベニマル創業者の大高善雄は、
天秤棒を担いで農家を回った。
リヤカーを引きつつ家々を巡った。

一人のお客さまに誠実を尽くせ。
お客さまへの奉仕の精神が、
商売繁盛につながる。

儲けは奉仕の結果であって、
商売の目的そのものではない。
商売はお客さまのためにある。

「ベニマル商法」最後の第十二章。
言葉や態度が店相をつくる。
あなたはお店の代表である。

東日本大震災で津波に襲われ、
福島原発事故で避難指示の出た富岡町に、
住民たちが帰って来た。

そして新しい店は、
そのお客さまたちを迎える準備をした。
言葉や態度を慎み、誠実を尽くした。

しかし顧客も店も、
苦労の連続であった。
まさに「苦歴」を重ねた。

艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出し、
練達が希望を生み出す。

この希望は、
失望に終わることが、
ない。(新約聖書・ローマ人への手紙5章)

会長大高善興言うところの「苦歴」とは、
艱難であり、忍耐、練達、希望である。
失望に終わることのない希望である。
〈結城義晴〉

藤井聡太は中学生だ。
羽生善治は通信制高校を卒業した。

学歴や職歴よりも、
苦歴が大切であることは、
彼らが示している。

では、みなさん、今週も、
忍耐と練達を。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年06月25日(日曜日)

[日曜漫歩]雨の金沢・小松

天地創造。

神は、1日目に、
昼と夜をつくった。

そして2日目には、
天をつくった。

3日目に、海と地をつくり、
まず植物を茂らせた。
4日目には、太陽と月と星をつくった。

5日目に、魚と鳥をつくり、
6日目には、動物をつくり、
自分に似せて男と女を創造した。

そして7日目に神は、休んだ。

6日目の土曜日の夜。
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新大阪駅の12番ホーム。
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特急サンダーバード。
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到着。
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金沢へ。
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7日目の日曜日の朝。
金沢は雨。
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私は休まない。

美しいドーム。
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JR金沢駅。
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左手を向く。
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そして右を向く。
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左に進むと、
大きなヤカンの彫刻。
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金沢駅のドームが雨に濡れる。
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金沢フォーラス。
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2006年11月2日オープン。
8フロアのファッションビル。
イオン傘下。
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私は小松へ。

イオンモール新小松。
今年3月24日、グランドオープン。
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今日はイオンモールバーゲンで、
大繁盛。
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モールの吹き抜けに、
九谷焼の皿の数々。
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イオンホールにも九谷焼の名匠たちの作品。
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そして平和堂アルプラザ小松。
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1989年オープンの繁盛店。
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食品フロアがリニューアルして、
最新のマーチャンダイジングを展開。
こちらも多数の顧客が集まっている。
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金沢に戻って、駅前の地下街。
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そういえばもうすぐ七夕。
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そしてホテルへ。
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天井近くの彫刻。
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噴水。
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隣のビル。
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居酒屋四分一。
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7日目の日曜漫歩。
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ゆったりと歩いたが、
それでもちょっと疲れ気味。

兼六園あたりにも、
行きたかったけれど。

〈結城義晴〉

2017年06月24日(土曜日)

「産高民低景気の労働分配率急低下」とイズミ山西泰明社長対談

先週月曜日にミラノから帰って来た。
その後、生団連の総会に出たり、
大阪で万代知識商人大学の講義をしたり。

さらに今週は3日間の湯河原研修。
そして幕張でイオン米国視察の事前講義。

休みなしで動いているけれど、
今日は早朝から東海道新幹線。

新横浜から乗り込むと、
すぐに丹沢山系が現れ、
小田原に差し掛かると、
富士の姿が見えてくる。
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そして三島。
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梅雨の真っただ中で、
半分、諦めているけれど、
こんな雄大な姿を見せてくれると、
心が落ち着く。
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夏のふじ走るといっしょについてくる
〈東小学校2年 遠藤ゆずりは
第14回「富士山を詠む」俳句賞入賞〉
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日経新聞「折々のことば」
第793回。

上手な職人が使用した
道具というものは
美しく残るものです
(土田昇「職人の近代」から)

編著者・鷲田清一さん。
「酷使せずここぞという時にのみ使ったから?
丁寧に手入れされてきたから?
いい道具は使う時に
無駄な力が入らないから?」

「いずれにせよ
疎かに扱われなかったから」

「大事にとの思いは、道具職人の
丹念で正確な仕事への敬意からくる」

敬意と感謝。
それが「大事に」につながる。

「同じように建物や室内も、
佇まいからその空間が
敬意をもって
使われてきたかどうかがわかる」

店や売場も同じだ。

敬意をもって使われたら
時間が経っても
いい佇まいとなる。

日経新聞「大機小機」
「産高・民低景気の背景」
コラムニスト富民さん。

「日経平均株価が
2万円台を回復したものの、
景気は依然盛り上がりに欠け、
物価もゼロ近辺にとどまっている」

その通り。

今回の景気は拡大55カ月目。
第2次安倍政権誕生と同時に始まった。

経常利益は史上最高を更新。
産業界は好況を享受。
だが、雇用者報酬はほぼ横ばい。
「民の暮らしは豊かになっていない」

それをコラムニストは表現する。
今回の景気は従来とは違う
「産高・民低景気」

その理由は「労働分配率」
過去20年間、66%前後で推移してきた。
しかし今回の景気回復局面で急低下。
今年1~3月で58%。
26年ぶりの低水準。

企業が優先したのが、
自己資本利益率(ROE)向上と株主還元。
その結果、労働分配率は、
大幅に低下してしまった。

「労働分配率が変わらなければ、
人件費が20兆円増えて、
消費も大いに盛り上がっていたはずだ」

「労働分配率の低下は、
先進国共通の現象だ」

アメリカ。
2002年の「企業改革法」制定以来、
労働分配率が5ポイント低下。

ドイツやイギリスでも、
同様の傾向。

「企業経営に対する監視強化が
短期利益志向を助長し、
労働分配率を低下させた」

昨今の先進国の消費低迷と低成長。
この背景にあるものが、
労働分配率の低下。

上げる数字。
下げる数字。
一定に保つ数字。

分配率は、
一定に保つものだ。

「企業がいくら稼いでも、
産高・民低の片翼飛行では、
景気を浮上させることはできない」

「目先の利益を犠牲にしてでも、
社員を大切にして人材育成に取り組む
気骨ある経営者の登場」

コラムニストはそれを求める。
私も同じだ。

新幹線のぞみに乗って4時間弱。
広島に到着。

イオンモール広島府中。
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昨年11月18日に増床・改装。

土曜日の昼食時。
大繁盛。
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核店舗のイオンスタイル広島府中。
2階は衣料と暮らしのフロア。
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一見、いい売場づくりだ。
しかし商品面の課題は大きい。
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食品フロアはずいぶんよくなった。
しかし、まだまだです。
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イオンモールから、タクシーを飛ばして、
話題のイズミLECTへ。
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核店舗のカインズ。
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そして蔦屋書店。
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youme食品館。
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精肉売場が絶好調。
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担当している広瀬伸作さん。
食品事業部精肉課長。
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今日のLECT来訪の目的は、
山西泰明社長のインタビュー。
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この地はイズミの前身、
衣料卸の山西の創業の地に近い。
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地図を見ながら説明してくれたのは、
広報課長の後藤郁生さん。

1時間半以上、
過去・現在・未来を、
語りつくしてくださった。
もちろん私も大いに語った。
実に充実した時間だった。DSCN8891.JPG-7
山西泰明さん。
感謝したい。

山西さんとイズミは、
店や売場や什器に、
敬意をもっている。

そんな印象を強く受けた。

〈結城義晴〉

2017年06月23日(金曜日)

イオン米国事前講義と「Amazonが目指す究極のRetail」

「昨日、麻央が旅立ちました」
市川海老蔵。

小林麻央さんが亡くなった。

死の3日前まで、
ブログを書き続けた。

「同じ病の人たちと、
苦しさ、悲しさを
分かち合う姿というのは、
人ではないというか。
すごい人だな」

「今後も教わり続けることは、
愛なんだな」

死を受け止めるとき、
愛があった。

愛があるから、
死を受けいれられた。

もっともっと、
深いものを感じたのだろう。
考えたのだろう。

ブロガー同志としても、
心からご冥福を祈りたい。

私は横浜から、東京駅へ。
そして京葉線の特急「わかしお」で、
海浜幕張へ。

今日はアネックスタワー。
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イオンリテール㈱
アメリカ研修事前講義。
DSCN8768-1

7月4日の独立記念日から1週間、
米国チェーンストア産業を学ぶために、
ダラスとニューヨークを巡る。
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出発までの宿題を出して、
それからイオンにとって、
米国小売業がどんな意味をもつかを解説。

米国チェーンストアの動静、
特にゼネラルマーチャンダイズストアと、
デパートメントストアとの関係性を、
根本のところから解析した。
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ノンストアリテイリングとリアル店舗。
もちろんアマゾンによる、
ホールフーズ買収の意味。
そのうえでイオンは、
何を、どう、イノベーションするのか。
商品部の課題は何か。
DSCN8772-1
昨日までの3日間の余勢をかって、
2時間を一気に語りきった。

事前講義だったが、
ずいぶん脱線をして、
いま、語りたいこと、
語らねばならないことを語った。

疲れ切ったが満足して、駅前で写真。
DSCN8779-1

そのあと、思い立って、
京葉線の新浦安駅で下車。
イオンスタイル新浦安
DSCN7688.JPG-7

今年5月19日、リニューアルオープン。
DSCN7677.JPG-7

1階の食品フロアに新しい考え方を入れて、
青果部門・惣菜部門の横に、
広いフードコートを配置した。
DSCN7678.JPG-7

THE FOOD TOWNと名づけられて、
広大な青果部門は素晴らしい。DSCN7681.JPG-7
ただしこのフード&ドラッグのフロアに、
一部、セルフレジを導入したのは、
どうなのだろうか。

数字はわからないし、
オペレーションもちょっと見ただけで、
すべてを知るわけではないけれど、
セミセルフの方がよかったのではないか。

新浦安駅前の立地で、
今日のような金曜日の夕方、
土日、火曜市のときなど、
効果を発揮したのではないか。
DSCN7685.JPG-7
1990年6月28日に、
ショッパーズプラザ新浦安として開業。
ダイエー新浦安店が核店舗だった。

懐かしい。

今後、2階、3階をどう変えるのか。
課題は残されている。

さて、日経新聞の記事。
Financial Timesの翻訳。
「米アマゾンが目指す究極の小売り」
[By John Gapper]

「米アマゾン・ドット・コムという企業を
理解できたと思いきや、
同社にはまた驚かされた」

率直な感想。

ホールフーズ買収のこと。

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス。
「方向性を見失ったのか、
それとも我々の理解が誤っていたのか」

John Gapperのアマゾンに対する評価。
「ネットのディスカウントストアというより
巨大なコンビニだ」

つまりその基本戦略は、
「値下げや配送サービスにより
買い物をしやすくすることだ」

ここで、なんとA&Pを持ち出す。
これには私、驚いた。

「グレート・アトランティック・&・パシフィック・ティー・カンパニー」
略してA&P。

「1913年、各地の目抜き通りに、
『特価販売店』を開き、
倉庫や配送トラックを整備して、
商品を供給した」

これが有名な「エコノミーストア」である。

このフォーマットは1930年には、
「店舗数が1万6000に達した」

私の手元の資料では、
1万5737店だが。

そしてこれによってA&Pは、
「えたいの知れない汚職まみれの
卸商や中間業者」をすべて排除した。

「しかし、A&Pは
自らの成功に足をすくわれる」

「小規模な同業者らがA&Pの事業を、
縮小させようとロビー活動を展開した」

ロビンソン・パットマン法、
制定は1936年。

価格差別を禁じられたA&Pは衰退。
「代わって米クローガーや米セーフウェイが
倉庫街に建てた大型スーパーが台頭した」

実際はクローガーの社員だった、
若きマイケル・カレンが、
1930年にスーパーマーケットを発明。

それをクローガーやセーフウェイが、
恥も知らず真似た。
もちろんやがてA&Pも真似たが、
あまりにエコノミーストアの店数が多く、
しかも収益性が高かったために、
スーパーマーケットへの転換が、
大幅に遅れた。

つまり成功が足を引っ張った。

その後、マネジメント問題もあって、
A&Pは衰退していった。

John Gapperの分析。
「アマゾンとホールフーズの
組み合わせを見る限り、
歴史は繰り返そうとしている」

つまり両者の統合は、
既存のスーパーマーケットを、
排除しようとしている?

アマゾンのホールフーズ買収は、
「解決策というより実験のようなもの」
これは正しい見方だ。

「技術革新により、
小売業の『おきて』が変わってきた昨今、
スーパーの強みは弱みにもなりつつある」

「これまでスーパーは
豆の缶や新鮮な魚や肉など
様々な種類の商品を
ひとつところにそろえ、
配送費を消費者負担とすることで
コストや価格を抑えてきた」

「消費者は車で店舗へ行き、
カート一杯にあらゆるものを
一気に買っていた」

ここが大事だ。
「技術の発展で
商品ごとに
異なる売り方が
できるようになった」

「かさばる生活雑貨やパスタや米、
新鮮な魚を一度に買わなくてもすむ。
定期購入品はネットで注文して宅配を頼み
高級品はそれで空いた時間に
店舗へ行って、実際に見て買えばいい」

私の言葉でいえば、
コモディティグッズと、
ノンコモディティグッズで、
売り方が変わる。

これがジェフ・べゾスの狙い。

「今回の買収の先にあるのは、
新鮮で安く、豊富な品ぞろえの生鮮品を
小型店や大型店、そして、
消費者の手に直接届ける
巨大で効率的な小売り大手の姿だ」

「これぞ究極のコンビニ」

翻訳の違いなのかもしれないが、
究極のコンビニエンスストアではなく、
究極のConvenience Shoppingである。

私にはその前に、
ホールフーズの店頭が、
現在のモチベーションとコンシャスで、
維持、向上していくかが、
重要なポイントであると思われる。

まあ、7月4日からの旅は、
それを確認しに行くことにもなるだろう。

〈結城義晴〉

2017年06月22日(木曜日)

ミドルマネジメント研修会と司馬遼太郎・城山三郎の「正直さ」

「しあわせのトンボ」
毎日新聞夕刊のコラム。
客員編集委員の近藤勝重さん。

「何だか嫌な世の中になってきたなあ」

そんな思いにかられると、
コラムニストはいつも、
司馬遼太郎と城山三郎の、
本を手にする。

「慨嘆にたえないのは政権の強権ぶりだ」

この間の安倍政権の法案成立を、
起承転結で整理する。

起=特定秘密保護法
承=安全保障関連法
転=「共謀罪」法
結=憲法改正

「こういう流れで見てみると憲法改正は、
総仕上げの意味を帯びている」

そこで、
司馬遼太郎『風塵抄』
〈われわれは旧憲法については
国民を成立させてくれた恩がある。
また、戦後憲法は、
個人を創りだしてくれた。
いまの憲法による日本国は
個々の自覚の総和の上に
なりたっているのである。
個々が正直さをうしなえば
たちまち崩壊してしまう〉

司馬のいう「正直さ」こそ、
ドラッカーのインテグリティだ。

〈むろん個々だけではない。
それを代表する国家機関や政治家が
不正直であれば、
手にもった薄いガラス器具を
落とすようにこわれるのである〉

城山三郎は対談集『失われた志』
藤沢周平の話を受けて語る。

〈気懸りなのは、
戦後も五十年近くたって、
専制の怖さを知らない人が
増えてきていることです。
それが腐敗と相まって、
専制が受け入れられやすい素地が
できつつあるように思えるんです〉

ドラッカーのマネジメントは、
専制を許さない。

ドラッカーを講義していて、
マネジメントの本質や、
意思決定のセオリー、
コミュニケーションの原則を語るとき、
司馬遼太郎や城山三郎と、
まことに共通していることを感じる。

ピーター・ドラッカーが生きていたら、
ドナルド・トランプや安倍晋三を、
どう評しているだろう。

そんなことを考えた。

さて湯河原の3日目の朝。
第11回ミドルマネジメント研修会も、
とうとう最終日。

8時前には、多くの受講生が、
大観の間に集まって、
テキストを広げる。
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理解度テスト前の最後の追い込み。

8時15分、2日目の理解度テスト、
スタート。
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2日目の白部和孝講師の計数講義と、
結城義晴の講義からの出題。
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計数の解を求めるために、
電卓をたたく音が会場に響く。
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鉛筆の音と電卓の音。
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30分間のテストに、
真剣に取り組む受講生たち。
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2回目の理解度テストが終わると、
皆の顔が一気にゆるむ。
それだけプレッシャーを受けている。
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お疲れさま。

そして3日目の第1講義は、
高野保男講師。
「作業システムとLSP」
レイバースケジューリングプログラム。
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高野さんはスーパーマーケットを中心に、
LSPと作業改善の第一人者。
全国を飛び回って指導する。
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動画をふんだんに使った講義は、
わかりやすいし、
実務に即している。
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2時間の講義を終えた高野さんと。
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高野さんとは、7月に、
京都で食事をする約束をした。
楽しみだ。

そして第11回ミドルマネジメント研修会も大詰め。
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午前の最後の講義は、
第2回の理解度テストの解説から始まる。

そしてジョン・マックスウェルと、
ケン・ブランチャード。
そのリーダーシップ論。

いわゆるHRM。
ヒューマンリソースマネジメント。
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とくにケン・ブランチャード。

動いては語り。
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語っては動く。
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90分間の講義は、
ある意味で、いい運動となる。
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午前中の講義が終わると、
身体と頭を回復させるランチ。DSCN7644-1

食事中は会話も弾む。
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そして午後2時から、
研修会最後の総括講義。
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皆の目がどんどん輝いて、
決意がみなぎるのがわかる。
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最後のメッセージは、
「自ら変われ」

自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。

自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。

商人舎設立以来、
ずっと言い続けてきた。

ミドルマネジメントこそ、
その先頭に立ってほしい。

ご清聴に感謝したい。
DSCN7669-1
そして3日間ありがとう。

受講生たちは、
専用バスに乗り込んで、
熱海と湯河原へ向かう。
DSCN7675-1

そのバスを事務局全員で見送る。
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笑顔で見送るが、
祭りの後の寂しさを
やはり、感じてしまう。
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昨日の嵐が嘘のように、
海は穏やかだった。IMG_3418-1

一人ひとりが、
インテグリティを喪失すると、
国家も産業も、会社も店も、
薄いガラス器が落ちるように、
壊れてしまうのである。

〈結城義晴〉

[追伸]
いつものように、
商人舎流通SuperNews。

今日6月22日編。

5月スーパーマーケット統計|
青果相場安とアニサキス報道で既存店▲0.6%
5月SC統計|
GW、母の日需要好調で既存店0.1%増も核店は1.3%減
西松屋news|
6月度は気温低下で夏需伸びず▲2.6%・既存店▲5.1%
ニトリnews|
6月は出店効果で売上高5%増も既存店4%減
イオンnews|
リテール商品管理本部下にグループ品質管理部新設
神戸物産news|
農業資源部門を2分割し国内・海外部門を分離新設
ダイエーnews|
松戸西口店をイオンフードスタイルと専門店街に大改装
マックスバリュnews|
MV長野ザ・ビッグ北中込店がツルヤ退店跡に6/10開業
イオンnews|
イオンの北海道2社「ジンギスカンキャンペーン」実施
アマゾンnews|
1時間配送「Prime Now」エリア拡大と「フレッシュ」強化

[よりどりで、どうぞ]

2017年06月21日(水曜日)

天才中の天才「藤井聡太」の育て方とミドルマネジメントの育ち方

藤井聡太、
天才の中の天才。

デビュー以来28連勝。
日本の将棋界の歴史上、
28連勝は最多記録タイ。

1987年に神谷広志八段が達成。

それからちょうど30年。

14歳2カ月で、
史上最年少のプロ棋士となって、
その後、負け知らず。
いまだ勝率10割。

もう、驚くしかない。
日本の将来は大丈夫。
そんな気持ちにさせてくれる。

その28勝目の対戦相手は、
澤田信吾六段。

澤田信吾も17歳でプロになった天才。
実は澤田との対戦は二度目。

棋譜を並べてみたが、
最初の対戦と同じ角換わり腰掛銀戦法。

初戦は混戦模様で、
何とか勝ったという棋譜だったが、
二戦目は澤田が藤井を恐れていた。

だから序盤、中盤とも着実にリードし、
ずば抜けた終盤力によって、
見事な手順で勝ち切った。

ついでに先崎学九段戦、
羽生善治王座・王位・棋聖との対戦も、
棋譜を追いかけてみたが、
すごい終盤の展開で勝利している。

「詰将棋解答選手権」の藤井聡太は、
並みいるプロ棋士の参加にもかかわらず、
小学6年生の時から三連覇中。

まさに、天才中の天才。

藤井は昨夏から、
将棋ソフトを研究に利用している。
この優秀なソフトは、
トップ棋士をもしのぐ棋力を持つ。

つまり、天才がAIを使って、
先輩の天才たちを
負かしている。

そしてITに対する順応性は、
先輩たちをはるかに凌ぐ。

新しい時代の天才中の天才なのだ。

2002年、愛知県瀬戸市生まれ。
父はサラリーマン、母は専業主婦。
兄は4歳年上。

誰も将棋の世界とは無縁。
ごく普通の一家だ。

藤井聡太の将棋との出会いは5歳の時。
祖母が「スタディ将棋」を与えた。

将棋の駒の漢字は5歳の子どもには難しい。
このスタディ将棋は、
駒に動き方が矢印で書いてある。
わかりやすく遊べる玩具。

この遊具に藤井聡太は興味を示した。
飽きずに祖母と遊んだ。

もうひとつ藤井聡太が熱中したのが、
「キュボロ」という立体パズル。
積み木を組み立てて、
ビー玉を転がして遊ぶ。

天才を育てるのは、
本人のもつ可能性を引き出すことだ。

押し付けはいけない。

一人ひとりの中に可能性は潜んでいる。
そして藤井聡太が遊んだ将棋やパズルは、
ひとつだけの「正解」はない。

考えて考えて考え抜く。

それが天才の中の天才の才能に、
スイッチを入れた。

子どもだけでなく、
人の育て方を、
考えさせられる藤井聡太だ。

一方、加藤一二三九段が、
昨日、77歳で引退した。

将棋の現役最高齢勝利記録を持つ。

加藤一二三も14歳7カ月でプロになった。
「神武以来の天才」と呼ばれた。

「幸せな棋士人生を、
ありがとうございました」

喜寿を迎えた加藤は、
逆にいまでも、
子どものような素直さを持つ。

人間の可能性を思い知らされる。

そしてそういった子どもの可能性を、
摘みとってしまう「親のエゴイズム」を
私は悲しく思う。

さて、商人舎ミドルマネジメント研修会。
第11回の2日目。

昨夜は遅くまで、今朝は早くから、
自習する受講生たちがいた。

恒例となった朝の、
理解度テスト。
DSCN5322-1

1日目の結城義晴と鈴木哲男両講師の、
ふたりの講義から4問の出題。
DSCN5324-1

4問といっても記述式設問だから、
30分で解答を仕上げるのは大変だ。
DSCN5321-1

皆、昨日学んだことを、
自分の言葉で書き記す。
DSCN5325-1

テストのために一生懸命復習したこと。
それをもとに考えて回答する。
それが自分のためになる。
自身の言葉になる。
DSCN5328-1
これが、理解度テストの目的でもある。

さて2日目の第一講義は、
結城義晴。
DSCN5334-1

理解度テストの解答を解説する。
それから顧客満足と従業員満足を語る。
DSCN5338-1

さまざまな統計と現象をベースに、
ビジネスの真理を解説していく。DSCN5344-1

朝の1時間、
力が入る講義だった。
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2日目の第2講義は、
白部和孝さん。
シラベ・リテイル・システム研究所代表。
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テーマはもちろん、
「計数の基礎と応用」
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3時間にわたって、
在庫と生産性の計数を、
実にわかりやすく指導してくれる。
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白部さんの講義は実践的だ。
演習問題を交えながらの指導。

いまや、ほかには、
この講義ができる先生は見当たらない。
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湯河原のミドルマネジメント研修会には、
福岡から欠かさずやってきてくださる。
DSCN5377-1
ありがとうございます。

そして第3講義は、
「ドラッカー入門・マネジメントの基本原則」

上田惇生先生からのメッセージビデオ。
ドラッカー翻訳第一人者。

この研修会の最初のころは、
先生にご登壇していただいた。
IMG_3408-1

体調を崩されてからは、
上田先生の愛弟子の井坂康志さんが、
講義を引き継いでくれている。
DSCN5382-1

井坂さんは、
最後にドラッカーに会った日本人。
ドラッカー学会事務局長でもある。
DSCN5394-1
今回はドラッカー理論の全面展開。
実にいい講義だった。

講義の最後は受講生とのQ&A。

最初に手を上げて質問したのは、
関西スーパーマーケットの山本直弘さん。
第4店舗運営グループチームリーダー。
DSCN5411-1

同じく古澤隆さん、
金剛店精肉チーフ。
DSCN5419-1

平和堂の日比慎治郎さん。
穂積店店長。
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三人の質問に、
ていねいに答える井坂さん。
DSCN5413-1

その語り口はだんだん、
上田先生に似てきた。
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井坂さん、今回もありがとう。
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午後も中盤。
心休まるコーヒータイム。
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ホワイエでくつろぐひと時。
DSCN5434-1

2日目は朝8時から夜8時までの講義。
コーヒーと菓子で、
わずかの休息時間を過ごす。
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2日目の終盤は、
再び結城義晴の3時間の講義。
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ミドルマネジメント研修会は、
ドラッカーのマネジメントをベースに、
中堅幹部を教育する。
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まずは経営の計数をレクチャー。
私はROAを重要な指標とする。
BSとPLの両計数が絡み合う指数だからだ。
現場と経営が共に反映される数値である。DSCN5444-1

その後、「悪い組織の兆候」から、
マネジメント理論の変遷。
さらにドラッカーマネジメントの、
具体的な活用法。

それらを、この3時間で語りきる。

朝の講義も力が入ったが
2日目の最後の講義は、
このミドルマネジメント研修の肝であり、
さらに力が入った。

2日目の講義もこうして終了。
講師の先生方も受講生もお疲れ様。

もちろん、2日目の夕食の後も、
多くの受講生が会場に戻って、
黙々と自習する。

明日の理解度テストに向けて。
DSCN5446-1
この姿にはいつも感動させられる。

夜遅くまで、朝早くから、
ミドルマネジメントたちは頑張る。

自分の考え方を
整理するために、

自分の強みを
知るために。

自分の可能性を
引き出すために。

(つづきます)

〈結城義晴〉

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