結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年01月26日(土曜日)

「情報を集め、読み、伝える」ウォルマート ケビン・ターナーの場合

Everyone! Good Saturday!

組織には、「情報」の専門家が必要である。情報を集め、
情報を読み、
情報を伝える。

集め、読み、伝える。

収集し、
整理・分析・加工し、
伝達する。

その仕組みをつくり、
維持する。

総体的に、網羅的に、広範に、情報を収集し、
それを細かく仕分け・整理し、再構成し、内容を分析し、加工する。
そこに戦略という意思を盛り込む。
そして階層に応じて、的確に、スピーディに、伝達する。

そのシステムを構築し、
メンテナンスする。

小さな組織の場合、
たいていその役は、リーダーが担う。
「情報」の専門家がリーダーになる、といえるほどだ。

組織が少しずつ大きくなってくると、
「情報の専門家」はトップの懐刀だったり、
補佐役だったりする。

巨大な組織では、専門の部署を設ける。
大きな会社になると、情報担当取締役を置く。

けしてコンピュータ屋ではない。
むしろ戦略屋である。

ウォルマートには、CIOというポジションがある。
Chief Information Officerの略。
現在は、ローリン・フォードという人物がその地位にある。

ウォルマートの歴史の上で、有名なCIOは、
ケビン・ターナー。

私の『販売革新』編集長時代。
「全篇まるまるウォルマート」という特集号をつくったときのCIO。

そのターナーの最も有名な言葉。
「私たちは、
世界最大の会社を、
つくろうとはしていない。
地域の1店1店を、
最良の店にしようとしているだけである」

ターナーは、レジ係のアルバイトとしてウォルマートに入社。
1985年、イーストセントラル大学在学中であったという。
最初は店舗で、様々な仕事に従事し、
カスタマー・サービス・マネジャーなど経験。
本部に移り、ビジネス・アナリスト。
さらにストラテジー・マネジャーなどで飛び切りの実績をあげ、
ウォルマートの歴史上、最年少の取締役に就任。
肩書きは、アプリケーション開発担当。
何と29歳であった。

その後、西暦2000年、シニア・バイスプレジデント兼CIOに就任、
ウォルマートの情報戦略をイノベートし、リードした。
2002年、サムズ・クラブの社長兼CEOの地位に着き、
トップマネジメントを経験し、
そして2005年9月マイクロソフトのCOOに引き抜かれた。

ケビン・ターナーの持論。
まず「アソシエートやチームと上手に協力し合うこと」

「“成功”の定義を明確化し、
それを全員共通の達成目標として設定した」
目標管理である。

「チームでは規律を重視した」
情報を扱うからこそ、規律が大事だというのである。

その規律の内容は、
第1にカスタマー・サービスを徹底すること。
第2に、テストと検証を徹底すること。
第3に、バランスとコントロールを徹底すること。

どの部門にも必要なことだが、
「徹底」こそ情報部門に欠かせない。

そして第4に、
リターン・オン・インベストメント(ROI:投資回収率)の追求。

情報担当といいながら、経営者そのものの視点だ。

その上で、
「店舗や商品部、物流部門などとの間に良好な関係を築くこと」

「ITとビジネス現場の関係をつなぐこと」

「会社や業務の実態を役員レベルの視野で深く理解すること」

情報は、仕事の達成のためにある。
だから階層に応じて、情報は、
的確に、迅速に、もれなく、伝達されねばならない。

「CIOは、ITシステムを通して、
企業の業務を幅広い視点から観察できる立場にある」

ケビン・ターナーの言葉は、
情報時代に生きる私たち全員に、
鋭い行動提起をしている。

情報を集め、
情報を読み、
情報を伝える。

さあ週末。もう一息。

Everyone! Good Saturday!

私たちの会社発足まで、あと6日。

<結城義晴>

2008年01月25日(金曜日)

新生「商業経営問題研究会RMLC」第1回「商人議論」百出

現在、私たちの新会社設立準備、真っ最中。
2月1日、登記を済まして、発足の予定。
あと1週間。
ご期待ください。
もうすぐです。
会社設立のために、様々な準備が必要です。
しかし、これも苦にはなりません。

一部で、新会社の名前は発表していますが、
このブログでは、2月1日に正式公開。

ご期待ください。

次の文章の中にヒントがあります。

商いする店があった。
商いという業
(なりわい)があった。
商いする人がいた。
いま、商いする店は変わった。
商いという業も変わった。
商いする人が変えたのである。

さらに、2010年に向けて、
商いする店が変わらねばならない。
商いという業も変わらねばならない。
そして何よりも、
商いする人が変わらねばならない。

さて、全国的に寒い日が続く。
今日は、元大関常務取締役のコンサルタント山崎一さん、
J&Jコーポレーション社長の小林志津夫さんと、
ランチミーティング。

東京・新橋の「新橋亭」。
ご存知、老舗中華料理店。

店主の呉 東富(ご とうふ)さんも席に顔を出してくださって、
有難くて美味しい昼食と会話。

外食産業やスーパーマーケット、コンビニの惣菜の実態。
厨房機器やメンテナンスの話に花が咲く。

その後、午後、東京タワーの前の機械振興会館で、
「商業経営問題研究会」の新体制での第1回研究会。
英語でつづると、、
Retail Management Learning Circle。
略して、RMLC。

これまでは、昨年11月に亡くなられた磯見精祐さんが、
座長として丁寧に続けられてきた研究会。
その前は、流通システム研究所所長杉山昭次郎先生が、
座長となってくださって、「杉山ゼミ」と称した。
ここから「ヤオコー・スタディ」という研究レポートも生まれた。

磯見さんご逝去のため中断していたが、
このたび、私、結城義晴が座長を拝命して、
新体制で臨むことになった。

「これは私の結城さんに対する期待です」
ここで終わっていた磯見さんの絶筆にお応えするためにも、
若輩ながら、座長のお役目を引き受けさせていただいた。

従って座長といっても、
代表世話人の高木和成さんとダブル司会のような、
ダブルコーディネーターのような役回りで、
議論を進めるつもり。

基本的な枠組みは、以下の通り。
〔1〕勉強会のテーマ
【基本テーマ】=『スーパーマーケットの競争力』研究
【個別テーマ】=メンバーからの要請に基づき研究テーマを設定

〔2〕進め方
勉強会テーマに沿う形で、広く小売業経営に関する全ての分野を、
研究の対象とする。
外部講師の招聘、メンバーの研究発表、
現地調査を組み合わせて研究する。

〔3〕枠組み
①参加資格
小売業に関する勉強がしたい人。
②入退会
“出入り自由”だが無断欠席、無断退会は慎んでいただく。
③会費
出席者から毎回、一定額を拠出願う。
④世話人会・・・互選、輪番制、事務局兼務
今年1年間は以下のメンバー(敬称略)。
・高木和成
・品川 昭
・當仲寛哲
・末永正彦
・山本恭広

小売業に関する勉強がしたい人ならば、
基本的に“出入り自由”であるから、
このブログ読者の方々も、ぜひ参加してほしい。

あまり多人数になると、
議論しにくいということにもなるから、
早い者勝ちだろうが、
多数になったら、また考える。

さて、新RMLC第1回は、私が考えを述べて、
それについて議論する、という内容。

今回のテーマは、
「2010年に向けての基本認識」
13時30分に始まって、高木さんの挨拶や、新規約など確認し、
それから約2時間、お話しさせてもらった。

私は、2010年に向けて、
日本の商業が、一斉に、一つの収斂を迎えると考えている。
その3年間に、どのような考え方で臨むか、
どのようなものの見方があるか、
そんなことを話した。

商人とは何か。
「商業の現代化」とは。
イノベーションとは。
「コモディティ&カスタマー」マトリックス。
そして、5つの転換。

RMLCの基本研究テーマ「スーパーマーケットの競争力」とは、
企業と組織のイノベーションの力であると、私は確信している。
それも不断のイノベーション。

ピーター・ドラッカー先生が、
ヨーゼフ・シュンペーター先生の考え方を披露しながら、
語っている。

「シュンペーターは、
イノベーションこそ
現代経済の本質であるとした。
その経済発展理論は、
利益に、経済的な機能を与えた。
利益は、雇用と所得の唯一の源泉である。
イノベーターだけが、真の利益を生み出す。
ただしそのイノベーターの利益は、常に短命である。
シュンペーターの有名な言葉によれば、
イノベーションとは『創造的破壊』である。

それは、昨日の設備と投資を陳腐化させる。
従って、経済が発展するほど、
資本形成が必要になってくる」

スーパーマーケットも、小売業、商業も、
すぐに陳腐化してしまう『創造的破壊』を不断の努力で、
継続していかねばならない。

私は、そんなことを話した。

議論は、「商人とは何か」というところから始まった。
「自分で仕入れて自分で売る」
これが商人ではないか、という意見。
そんな商人が少なくなったのではないか。

なぜか、どうすればいいのか。

商売も分業システムの中で、全体像を示しながら、
それぞれの役割を全うしてもらう。

それが、新しい商人のあり方か。

私は、ドラッカー先生の言葉でまとめたい。
「イノベーションとは、顧客にとっての価値の創造である」
従って、
「商人とは、
顧客にとっての価値の創造者である」

だから必ずしも、自分で仕入れて自分で売る必要はない。
仕入れることも、売ることも、
顧客に価値を提供するために行われる。
それが分業になることは、当然、ある。
だから、商人が少なくなったという意見があるとすれば、
その根本は、分業の仕事が、
「顧客の価値」を創造していることだという認識が、
希薄なところにある。

ただし、「自分で仕入れて自分で売る」ほうが、
顧客にとっての価値を創造していると自覚しやすいのかもしれない。
これは、マネジメントの仕組みの問題となる。

ただし、「自分で仕入れて自分で売る」を、
完璧にやろうとすると、
労働基準法違反に陥りやすい。
これでは、いけない。

だから分業システムがあるのだ。

議論百出。

ここでは書ききれない。

最後に、次回のテーマを出し合って、終会。17時。
次回から「リアリティのある議論」を展開する予定。

その後、神谷町の「古」で、新年会。
RMLC
写真は、こんな3時間半の研究会の後のVサイン。

ご苦労様でした。
そしてありがとうございました。

<結城義晴>

2008年01月24日(木曜日)

全国セルコグループ新春賀詞交換会の発言集

1月は、様々な協会やグループの新年会・賀詞交換会が、
連日繰り広げられる。
23日は、新横浜ホテルで、
全国ゼルコグループの新春講演会と賀詞交換会。

全国セルコグループは、
小売主宰スーパーマーケットのボランタリーチェーン。
60社、693店舗、約6500億円の年商。

私は、このグループの機関誌「セルコレポート」に、
もう10数年も連載記事を書いている。
「スーパーマーケット経営と運営への進言」というタイトル。
ずっと続いているし、
メーカーの方からよく、
「セルコレポート読んでます」と
声をかけられるので、
好評なのだと思う。

さて、最初に昨年5月に新理事長に就任した佐伯行彦さんの、
元気なあいさつ。
佐伯行彦
「やるべきことがやられていない。
やるべきことをやれば、
十分に伸びるし、生き残れる」
力強い。
このグループは、
問題を自己に引き付けて解決しようとする。
そこが良い。

経済産業省、農林水産省からの挨拶の後、
お取引先企業からの連続スピーチ。
毎年、この会の、売り物(?)。
私、楽しみにしている。

一言ずつに集約して、お届けしよう。
まず、国分㈱代表取締役会長兼社長國分勘兵衛さん。
国分さん
「経営環境も激変の時代ですが、
みんなが協力しなければなりません」

㈱菱食
相談役廣田正さん。
そう、昨日のこのブログに登場いただいたあの廣田さん。
廣田さん
「結束が大事、1兆円の売り上げがあっても、
これがなければ駄目です」

㈱日本アクセス代表取締役社長の吉野芳夫さん。
吉野芳夫さん
「製配販三層の連携で、
適正な価格での、
あるべき食品流通を成し遂げるとき」

三井食品㈱代表取締役水足眞一
さん。
水足さん
「老壮青三層の協力で、焦りは禁物」

日本の食品流通を代表する4人の皆さんの発言が、
すべて「協力、結束、連携、三層」。
背景にはイオンをはじめとする大手チェーンの動向がある。
とりわけてイオンの。
そして製品値上げ問題がある。

乾杯の音頭は、前理事長で、理事相談役に就任した平富郎さん。
平さん
「景気のせいにするのは、経営者にとって楽なこと。
自分自身の心の持ちようが一番大事です」

平さんの哲学が、今、全国セルコグループのポリシーとなっている。
それを実践、実行できるか否か、
結果として実現できるかどうか。
それが問われている。

乾杯の後、さまざまな方々と交流。
楽しかったし、充実した時間だった。

パーティの前に講演した㈱良品計画社長松井忠三さんには、
昨年の商業界ゼミナールのトリの講演を務めていただいた。
松井さん
勢いに乗っている会社が、失速し、
それをまた勢いに乗せるのは、
最初の勢いをつくるよりも労力がいる。
松井さんはその大仕事を成し遂げた。

國分さんとは、国際情勢について議論。
国分さんと
中国と大中華圏の動き、
インド・オーストラリア・シンガポール・イギリスの
ユニオンジャック・アローの話、
食品流通の革新に、世界的な視野は欠かせない。

最後に、平さん。
大変な読書家で、いつも勉強を怠らない平さんには、
頭が下がる。
平さんと
佐伯さんという良い後継者を得た全国セルコグループは、
しかし、まだまだ平さん抜きには語れない。

まだまだ平さんを休ませてはならない。
私見、お許しを。

<結城義晴>

 

2008年01月23日(水曜日)

菱食相談役・廣田正の「価格を決めるのはお客様」論

1月22日、東京・京橋。廣田正さんと、「ざくろ」で昼食。
廣田正さん
寒い日本の冬に、しゃぶしゃぶ。

廣田さんは、日本第一の食品卸売企業「菱食」相談役。
食品業界、流通業界で知らぬ者なし。

当然のこと。

私は、このブログでも、月刊『食品商業』の対談でも、
何の迷いもなく、書いた
。
「廣田の前に廣田なく、廣田の後に廣田なし」
あの廣田さん。

私が、㈱商業界を卒業し、独立したことに対して、
慰労し、祝福してくださった。

廣田さんに、励まされて、
私、向かうところ敵なし、の気分に舞い上がった。

廣田さんと菱食には、
かつて㈱商業界は大変に、お世話になった。
コラボレーションで、
社会的に意義のある事業をやったこともある。
だから商業界の社内外の事情についても、
廣田さんは詳しい。
私の気持ちを、実によく理解してくださっている。

本当に、ありがたい。

私は、廣田さんの前に出ると、心から素直な心境になる。

私の主張する「商業の現代化」。
新しい会社のネーミングとコンセプト。
その会社で展開する事業のこと。

しっかりと聞いてくださった。
廣田さんに話し、聞いていただいているだけで、
自信がみなぎってきた。

さて、その廣田語録。
「かつてない大きな変化の時代です」
廣田さんの口からこの言葉が出ると、
ズシンときて、納得させられる。

経団連の理事を長いこと務めていらっしゃる。
その経団連での情報交換からも、
「世界的視野を持つことが大切です」

「その意味で、中国はこれから大変です」

「今から、アメリカの中間流通に関する研究をしてみたい。
ブローカーの機能がどうなっているのか、など」
いまだに、好奇心旺盛。
意欲満々。

現在の、川上インフレ・川下デフレに関して。
「小売業さんが、自ら、
価格をお決めになる、
とおっしゃる。
それは正しい。
しかし、最後に、
価格をお決めになるのは、
お客さまです。

これはもう、はっきりしている」

正論。
反論の声なし。

私も、昨秋からの製品値上げに関して、
「最終的には顧客が売価を決める」
と考えている。
このブログでも書いた。

ここで、便乗値上げは許されない。
断じて。

さらに、正当な理由を、明らかにしつつ、
顧客の納得する値上げがなされたならば、
「本当の原価とコスト構造」が明確になる。
これは、小売業にとっても、卸売業にとっても、
意味のあることだと思う。

「私は平成元年に、
56歳で社長になりました。
それから14年、社長を務めました。
その後、会長職を。
都合、19年になります」

「会社を大きくすることは、大変難しい。
しかし大きくしなければできないことが、
たくさんありました」

これは、やったことのある人にしか、できない発言。

最後に日本の政治について。
「道州制が日本のマーケットにはふさわしいのではないか。
その意味でも、政治の役割が大切です」

卸売業の今後、
そして利益を上げ続ける卸売業の勘どころなど、
話は具体的に進んだ。

私は、豊かな気分になった。
心がホカホカしてきた。

なんだか、京橋から銀座あたりまで、
駆け出したい心持ちになった。

ありがとうございました。

でも、また明日も廣田さんにお会いする。
来月も。
なんだか以前より、
お会いする機会が増えそう。
そのたびにいただく「ズシンとホカホカ」。
ありがたい。

<結城義晴拝>

2008年01月22日(火曜日)

新宿・伊藤園、神田・セル協、銀座・勇気会とフォーマット転換

大寒の21日、日中、東京に雪は降らず。
天気予報は、はずれ。
雪が降らないことに、
みな、少しがっかりした様子。

商人も、天気の神様が与えてくれるはずのご利益を失って、
がっかり。
しかし、商人は、すぐに立ち直って、
がっかりした模様のお客様の心理を捕らえて、
商売のチャンスに変える。

それが商人、それがビジネスマン。

さて、私は新宿へ。
『食品商業』誌の伊藤園大陳コンテスト審査委員会。
審査に励んだ。
伊藤園審査会1

審査委員は、本庄大介伊藤園代表取締役副社長、
江島祥仁副社長(写真右)、
本庄周介常務取締役。
それに山本恭広『食品商業』編集長(写真左)。
私は、ずっと審査委員長を務めている。
伊藤園審査会2
この大陳コンテスト、
私はレベル、スケール、賞金、
どれも日本一だと自負している。

応募店舗数8172店。
北海道から九州まで、全国からの参加。
米国カリフォルニアからの応募まである。

グランプリ賞金300万円。
皆さんも、次の機会(2008年春)には
どうぞご参加ください。

そして何より、
参加店舗、参加企業のプレゼンテーション技術が、
極めて高い。

これまで、伊藤園特製の「陳列技術ハンドブック」などつくって配布し、
技術向上に努めてきた甲斐があるというもの。

その陳列の基本。
お客様にとっては、
①近づきやすい
②見やすい
③選びやすい
④とりやすい
⑤戻しやすい

店にとっては、
⑥並べやすい
⑦積みやすい
⑧補充しやすい
⑨直しやすい

ただし、コンテストとなると、
ハレの陳列であるから、
これは大掛かりなものになる。
デフォルメが許される。

今回の、「2007年秋の大陳コンテスト」の結果は、
伊藤園から発表される。
お楽しみに。

ちなみに、2007年夏まつり大陳の「グランプリ」、
イズミゆめタウン浜田店の売り場づくり、ご覧ください。

その後、すぐに、神田へ。
日本セルフ・サービス協会へ。
三浦正樹専務理事とミーティング。
2008スーパーマーケットトレードショーへの準備、万端。

そして夕方、銀座。
パチンコ・チェーンストア協会で、
「勇気会」。
私の名前を取って「ユウキカイ」。

『パチンコホール・ビジネスレビュー』誌、
その編集委員会と新年会。
昨年秋の、新基準機への転換という危機から始まって、
この世界にも優勝劣敗の淘汰が訪れている。

昨年12月に成立した「貸金業法の改正」によって、
財務状態のよくない会社や店が、倒産の危機に瀕している。

これはパチンコホールにかかわりなく発生している現象。

もちろんだからこそ、
すべての企業、すべての店が、
自己資本比率を高め、
キャッシュフロー経営に持ってゆく必要がある。
根本問題に取り組まねばならない。

その前に、応急手当てが、
どうしても必要なところが出てきている。

昨夜集まってくれた編集委員の企業では、
まるで問題にもならない現象だが、
雑誌のテーマとしては重要。

「1円貸し玉営業問題」は既存店対策なのか、
はたまたフォーマット転換問題なのか。

私は、後者であると主張し続けている。

小売業もフードサービス業も、
アミューズメント業もホスピタリティ業も、
10年に一度、15年に一度、
あるいは7年に一度、
業態フォーマットの転換をしなければならない。
それは、お客様が変わるからだ。
産業構造も変わるし、
法律も変わる。
競争状況も変わる。

だから時流にあわせて、
店舗フォーマットと営業の根本政策を見直さねばならない。

パチンコホールにとって、
今こそ、そのフォーマット転換のときだと思う。

勇気を持って、フォーマットの転換を進めよう。

考えてみると、私自身、
今、フォーマット転換に取り組んでいる。
その意味で、私も同志だ。

<結城義晴>

 

2008年01月21日(月曜日)

第2弾・サミットストア権太坂スクエア店ビジュアルスタディ

Everybody Good Monday!

大寒の今日に向けて、
天気の神様がプランを練ったかのように、
昨夜から、東京や西日本に雪。
今日は、関東地方もこの冬一番の寒さとか。

交通機関がマヒするというところまではいっていないし、
私は、季節に応じた天候になることは、
きわめて望ましいと考えている。

だから、思い切り商売しよう。
天気の神様のプレゼントを、
お客様に差し上げよう。

お客様は、変化を求めている。
変化したがっている。
しかし、日々の生活に関しては、
楽に変化させたい、
変化を楽しみたい、
そう考えている。

だから、天候の変化は、
商売する側にとっては、
大チャンス。

目一杯、寒さをお客様に感じていただいて、
世界中の、地球の、暖冬、温暖化という薄気味悪い気分を、
払拭させてあげる。

天気は、人間の力ではどうにもならないけれど、
天気の変化を、お客様に感じてもらうことはできる。
天気の変化を、楽しんでもらうことはできる。
天気の変化を、日本に住む喜びとしてもらうことはできる。

それが、あなたの仕事です。
それがあなたの、役目です。

Everybody Good Monday!

さて、ここで、
「サミットストア権太坂スクエア店」
ビジュアルスタディ
ビジュアルスタディの後編。

サミットは、年商1947億7500万円(2007年3月末現在)。
今期は2000億円を超える。
日本でも有数のオーソドックスなスーパーマーケットチェーン。
その標準化が貫徹された企業が、
標準化をベースにしたうえで、
イーチストア(それぞれの店、個店)が地域に向けて、
徹底的に対応する。

権太坂スクエア店の年商目標は29億6000万円。
私は、この商圏、この競合状態、
この店の充実ぶりをを見ると、
30億円は超えると思う。

そのサミット権太坂スクエア店のバックヤード。
368坪に生鮮・惣菜の加工作業場、在庫ストック場、
販促作業場、事務所、休憩室などが、完備されている。

ドライグロサリーのストックスペース。
ストックスペース1
通路に、白線が引かれ、
その中に定位置管理。
管理の良さが、作業の無駄を省く。青果部門のバックヤード。
ストックスペース2
右奥に、蘇生庫がある。
写真左右に、壁に向かって作業台があり、
カートシステムで加工処理した商品が売り場に運ばれる。
作業とカートが連動している。
青果作業
作業は、できるだけペアシステムで行われる。
二人ひと組。
これが、能率的な仕事になる。

二人ひと組。これが、能率的な仕事になる。刑事の捜査から、漫才。
そして小売業の棚卸まで、
ペアシステムは、仕事を行う上での原則である。
早く、正確な作業ができる。

関西スーパーが開発したバックルームシステムが、
原則通りに採用されている。
鮮魚部門の作業場。
白線で作業スペースと動線スペースが仕分けされている。
ba
右側に、向かい合った調理台2台のセットが、2セット。
そして冷蔵庫。

最近は、鮮魚の調理もみな、パートタイマーの仕事。
調理作業
私など、隔世の感あり。
これもペアシステムの一種。
向かい合って仕事すると、競争心も芽生える。
技術の向上も進む。
たっぷりととられた作業しやすい空間と設備。
これがサミット権太坂スクエア店の心臓部である。

売り場はコの字型に主通路が設定され、
壁面沿いは青果、鮮魚、精肉、惣菜。

内側に、和洋日配品、
中央を冷凍食品をアイスクリーム。

あとは加工食品、日用雑貨、酒。
インストアベーカリー。

写真は、鍋調味料のゴンドラエンド。
鍋メニューエンド

飲料の箱売りエンド。
箱売りエンド

当然、定番売り場にも飲料の箱売りが陳列してある。
箱売り定番
サミットは、単品量販のスーパーマーケットなのである。

その飲料は、冷蔵ケースで、冷やして売るというサービスも行う。
飲料売り場
98円コーナーである。
「毎日うれしいこの価格」とある。
エブリデーロープライス。

売り場には様々な仕掛けがなされている。
メールプロモーション
その一つが、「メールチラシご案内商品」
チラシはもちろん、
メールチラシで顧客にお知らせした販促商品は、
必ず、売り場で目立つように、わかりやすく、
顧客へ訴求しなければならない。

売るためではない。
お客様とのお約束、なのである。

「サミットセレクション」のパネル。
セレクション
「おいしさ、原材料、製法などにこだわった厳選商品です」とある。

「厳選商品」という言葉を使ったならば、
これも、「必ず」「厳選」であることをお知らせし、
守らねばならない。

店舗右手は、惣菜コーナー。
サラダは、これからの惣菜の中核となる売り場。
サラダコーナー
この店では、惣菜部門の最後にあり、ベーカリーにつながっている。

弁当売り場には、「揚げ物入っていない弁当揃ってます」とPOPがある。
揚げ物抜き
もちろん同じシールのついた商品は、欠かせない。

その油を使った天ぷら・かき揚げコーナー。
キャノーラ油
「キャノーラ油を使っています」と表示してある。

「今週の揚げたて・作りたて商品」
予告
にぎり寿司、フライ・餃子、かつ、コロッケ。
最終の出来上がり時間をお知らせしている。

売り場の最後に、「私の喫茶室」と名付けられた飲食・喫茶コーナー。
フードコート

サミットストア権太坂スクエア店。
冷蔵ケース174台(6尺換算)、ゴンドラ412台(3尺換算)。
1万1929アイテム。
正社員26名、パートタイマー62人。

間違いなく、現在の日本を代表するスーパアマーケットである。
ますますマーチャンダイジング力がついてきている。
商品に関して、顧客は「もっともっと」と要求を高めてくる。
それに対応し続けるのが、スーパーマーケットの役目ではあるが。
ファサード
横浜まで来て、実際に、店の姿を見ることができない方は、
来年の正月、箱根駅伝花の2区と9区をご覧いただきたい。
外観だけは見ることができる。

<結城義晴>

2008年01月20日(日曜日)

ジジの追憶[日曜版]

ボクが生まれたのは、
2005年、3月。
横浜・保土ヶ谷のヤマダ家。

みつごでした。
ボクたちのばあい、
あたりまえ。
ジジ誕生8
みぎが、ミルキー。
まんなかが、ヘーゼル。
そして、
ひだりがボク。
ジジ。
ミルキーとヘーゼルは、
おんなのこ。
ボクだけ、
おとこのこ。
母さんのなまえはミント。
父さんは、
ジンジャー。
母さんはぼくを
ジジ誕生2
とても
かわいがってくれました。

ボクを、
だっこして、
ボクのかおや
ボクのからだを
なんどもなんども、
なめてくれました。

ジジ誕生5
きれいな母さんです。

母さんの右下に、
くっついて寝てるのがボクでした。
ミルキーやヘーゼルと
いつも一緒でした。

生まれてから2カ月して、
母さんや姉妹たちとはなれ、
ボクは、
おなじ横浜の北の方にある
ユウキ家にいきました。

そこに、ユウキヨシハルさんが、
いました。

いまやボク、
母さんやミルキーやヘーゼルと
ユウキヨシハルさんの
みわけ、つきません。

にんげんも、
ねこも、
みんなおんなじに見えるんです。

にんげんも、
ねこも、
みんなすきです。

そして、
ボク、
いまも、
とてもげんきです。

でもこのころは、
ジジ誕生6
ぼくだけもらわれていくこと、
しりませんでした。

<『ジジの気分』(未刊)より> 

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