結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年07月23日(水曜日)

「リベラルアーツ」はポピュリズムを寄せつけない。

「リベラルアーツ」という言葉が、
最近は何度も頭に浮かんでくる。

㈱商業界社長を辞して、
翌年から学校法人立教学院から給料をもらった。
ビジネスデザイン研究科の特任教授となったからだ。

この立教大学が、
リベラルアーツ教育を基本としていた。
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リベラルアーツは一般的には、
「教養」と訳される。
立教は「専門性に立つ教養人」と表現する。

「専門という確かな軸をもった上で、
さまざまな学びの分野に触れ、
広く深い視野と多面的かつ
柔軟なものの見方を養う」

中学と高校の時代、
私が通った一貫教育の学校も、
それを重視する校風だった。
私はそう認識している。

リベラルアーツの教育を受けて、
とても良かったと思う。

大学でも1年・2年の教養課程は、
リベラルアーツのカリキュラムだ。

これも良かった。

さまざまな領域を学んだ。

自分で教科をチョイスする。
理系では数学3とコンピュータを選んだ。

数3で微分と積分を教わった。
面白かった。

早稲田キャンパス9号館の高層ビルの、
地下1階と2階が一つのコンピュータだった。
パンチ式の巨大なコンピュータで、
言語はフォートランを使った。

体育では1年次にフェンシング、
2年次でボクシングを選んだ。

これも私には良かった。

ただしピーター・ドラッカーは、
「Knowledge worker」をこう表現する。IMG_4588

「夕食に招く客には教養のある人がよい。
だが、砂漠では教養のある人はいらない。
何かのやり方を知っている人がよい」

「マーク・トウェインが、
1889年に書いた小説の主人公、
コネティカット出身のヤンキーは
教養ある人間ではなかった。
ラテン語もギリシャ語も知らず、
シェイクスピアを読んだこともなく、
『聖書』もほとんど顧みなかった」

タイトルは『アーサー王宮廷のヤンキー』
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ドラッカーは言う。
「しかし彼は、機械のことなら、
電気を起こすことから電話機をつくることまで、
すべて知っていた」

私はここから「知識商人」と言う概念を考えた。

商売のこと、商品のこと、
お客様のこと、地域のこと。
これらを誰よりもよく知っている専門家。
それが、知識社会の「知識商人」だ。

そして、
その専門知識に応じた専門技術を身につけ、
お客様のために動くことができる。
実行することができる。
それが「知識商人」である。

トウェインの小説は、
古き良き時代だった。

このヤンキーたちが今、
「アメリカ・ファースト」に凝り固まっているのか。

いや、「Knowledge worker」たちは、
まだまだカスタマーの役に立って、
そのカスタマーには公平公正に対応しているに違いない。

真の知識商人は、
自分の顧客を見失ってはいないだろう。

仕事こそリベラルアーツだからである。

政治家がさまざまなことを考え、
さまざまなことを言う。
さまざまな思想をもっている。
選挙のときにはそれが凝縮されて表現される。

時には正当な知識を逸脱していたりする。
それが最近は実に多い。

その明らかな間違いは、
「Knowledge worker」にはわかるのだろう。

朝日新聞「折々のことば」
第3446回。
いかなる名目も、
武器をとってもかまわない
名目とはならない。
(金子光晴『日本人について』から)

「人は神の名において戦い、
自由の名において殺しあってきた」

「『理想』を名目に無慈悲に犠牲を求め、
平気で人を見殺しにすらする」

「『理想』は本来『夢みるもの』で、
教育や政治に手渡されると
かならずや悲惨な事態を招く」

「現実の中に差し込まれたそれは
人々を熱情で包み込む。
いったん洪水になってしまえば止(とど)めようがない」

金子は1895年(明治28年)生まれの詩人。IMG_4589

世界を放浪して無国籍者の視野を獲得した。
そして反権力、反戦の詩を多く残した。

詩人の視点のなかにも、
リベラルアーツは含まれている。

映画007シリーズ/ドクター・ノオに、
なんの教育も受けていない美女が登場する。

「私は百科事典から全てを学んだの。
8才の時、Aからはじめて、今はTよ。
たぶんあなたより物知りよ」
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これもリベラルアーツの一つだ。

それは単に「お勉強」ができることではない。
いわゆるエリートではない。

世界を放浪したり、
他国の商売を見たりすることも、
人間形成に資する。

なにより自分の仕事に真摯に向き合う。

リベラルアーツは、
ポピュリズムに踊らされないのだ。
ポピュリズムを寄せつけないのだ。

〈結城義晴〉

2025年07月22日(火曜日)

「男性の日傘、女性服のポケット」と「教科書シリーズ」の技術論

二十四節気の「大暑」

1年で一番暑い15日間。

日経新聞夕刊のコラム「あすへの話題」
実践女子大学教授の佐倉統さん。

本人によく似たイラストだ。
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1960年、東京生まれ。
私よりひと回り若い。

都立日比谷高校から東京大学文科三類へ。
つまり文学部。
1990年、京都大学大学院博士課程修了。
理学博士。

三菱化成生命科学研究所特別研究員、
横浜国立大学経営学部助教授、
ドイツ・フライブルク大学客員教授、
東京大学大学院情報学環教授など歴任。

タイトルは、
「日傘とポケット」

「もうかれこれ10年近くになるだろうか」

「日陰を連れて歩くのは、
なんといっても快適だ。
健康にも絶対良い」

結構早くから日傘派。

「使い始めるまでは抵抗があったのも事実。
男子たるもの、日傘をさして歩くなど、
軟弱この上ない、
とまでは言わないものの、
他の手段があれば、
それに越したことはないと思っていた」

「だが、帽子も似合わないし、
他にしかるべき方法もない。
で、やむをえず日傘を使ってみたら、
なんのことはない、
もっと早く使わなかったことを後悔した次第」

私は帽子を愛用する。
それでも日傘のほうが、
太陽の光を遮る空間が圧倒的に広くて、
それがとてもいい。

私はミズノのゴルフ用傘を、
日傘として使っている。
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UVカット率99.9%。
全体に軽い。

とってのところが、
ずん胴でシンプル。

佐倉さん。
「先日、女性の服にポケットをという
デザイナーの話を目にした」

「この問題、長い歴史があり、
ポケット付き女性服を実現しよう
という運動は何度もあったが、
そのつど反対があってうまくいかなかった」

「そのことを知って、
自分が女性の服にポケットがないことに
疑問を抱いてこなかったことに
今さらながら気づいて、
愕然(がくぜん)とした」

女性服のポケットは、
男性服と比べて小さい。
あるいはついていない。

アパレルの歴史に影響されたようだ。
17世紀末のフランス。
男性のズボンにはポケットがついていた。
女性のドレスは下着にしかついていなかった。

第一次世界大戦が勃発した20世紀。
働く女性が増えて、その衣服にも、
ポケットがつくようになった。

しかしその後、ハンドバッグが流行。
美しさを追求するために、
男性服ほど機能性が発達しなかった。

佐倉さん。
「男子の日傘、女子のポケット。
まだまだ、気づかない躓(つまず)きの石は
たくさんある」

同感だ。

今日はずっと横浜商人舎オフィス。

月刊商人舎8月号の原稿が、
4本も上がって来た。

いずれも筆者の労作。

それに手を入れつつ、
見出しをつけたりして、
仕上げた。

面白い原稿ばかりで、
今、こんな内容の雑誌は他にない。

今回は「技術論」です。

経営には論理がある。
マネジメントにも、
マーケティングにも、
論理がある。

もちろん戦略にも戦術にも論がある。

戦争論を書いたのは、
カール・フォン・クラウゼヴィッツ。
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小売業の技術にも論理がある。

それがひどく少ない。

「ノウハウ」はあるし、
「ノウハウ本」も数多。

しかし「技術論」は少ない。

私は商業界の時代から、
これを追究してきた。

「惣菜の教科書」
「店長の教科書」
「陳列と販促の教科書」
「青果の教科書」「鮮魚の教科書」「精肉の教科書」

「教科書」はいろいろな分野に、
もともとあった。

それをチェーンストアの「技術論」として、
「教科書」のネーミングを使った。

「教科書シリーズ」は、
私が考え出したものだ。

一番最初は20代。
販売革新編集部員の時代。
1年間の連載記事をもとに、
池田壽太郎「青果物の12カ月」を一冊にした。
これは実に良く売れた。

ただしこれは連載時から、
「青果物ノウハウ本」の要素が強かった。

私は壽太郎先生から、
「選別値入れの理論」や「顔の理論」を学び取って、
それを「技術論」に仕上げた。

ノウハウ本を技術論に仕上げる。
ノウハウに論理をつくる。
ここにポイントがある。

そうするとノウハウは、
論理的に発展し、進化する。

その後、商業界の後輩編集長たちも、
散々、「教科書シリーズ」をつくった。

自慢話になってしまうが、
最初のそれは「男性の日傘」だった。
「女性服のポケット」だった。

商人舎8月号はその「技術論」特集です。

ご期待ください。

〈結城義晴〉

2025年07月21日(月曜日)

海の日に思い出す「ハワイ研修会」と6大新聞の「社説」の違い

Everybody, Good Monday!
[2025vol㉙]

2025年第30週。
7月第4週。

三連休最後の日、
海の日。

海は好きだった。
若いころは毎年のように、
泳ぎに行った。

しかし最近はそれは考えられない。

最後に海に入ったのは、
いつだろうと考える。

ブログは便利だ。

2019年9月9日。
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まさに海の日だった。
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第6回商人舎ハワイビギナーズコース。
9月第1週に開催した。

モアナルアガーデン。
モンキーポッドの木の前で。
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2014年から始めて、好評を博したが、
コロナ禍によって中止した。

あれ以来、海からは遠のいた。

毎回、最終日のディナーパーティーは、
海を臨むバーベキューレストラン。
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みんなとサンセットを見た。
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大きなおおきな夕日。
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そして誕生祝いをしてもらった。
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渡航費が急騰した上に、
物価が高くなって、
ハワイ研修は実施できない。

しかし現在も全米小売業ランキング10位の、
9社がハワイで見ることができる。

1位Walmart
2位Amazon.com
3位Costco
4位The Kroger
5位The Home Depot
6位CVS Health
7位Target
8位Walgreens Boots Alliance
9位Lowe’s
10位Albertsons

このなかで4位のクローガーだけが、
ハワイに進出していない。

他の企業には訪れることができる。

ホールフーズマーケットは今や、
アマゾン傘下だが、
ワイキキビーチそばの最新店では、
そのエッセンスを学ぶことができる。
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オアフ島のノースショアでは、
オーガニック農園を訪問する。
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海の日に、ホノルルのことを思い浮かべた。
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今週はずっと横浜にいる。
できるだけ原稿を書きたいと思っている。

海の日の祝日は何もしなかったが、
ほんとうにいい休養になった。
土曜日には長野に行くつもりだ。

来週も頑張ろう。

さて昨日の参議院選。

日本の政治の大きな転換点となった。
そう思うし、そう書いた。

そしてそれは「政党政治」の終わりかと思う。
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新聞各社の社説。

読売新聞と産経新聞は、
石破茂総理は退陣せよと指摘した。

読売。
「野党にとっては、衆参の選挙で戦った首相が
自民党総裁のままでは、協力しにくいだろう。
野党に連立参加を促す上でも、
首相は進退を決するべきだ」

産経。
「参院選でも大敗した首相に
国のかじ取り役は任せられない」

自民党寄りの新聞は、
与党の頭のすげ替えを要求した。

朝日新聞。
「石破首相は早々に続投の意思を示したが、
最終的に自ら掲げた目標を達成できず、
昨年の衆院選に続いて
『信任』を得られない事態となれば、
職を辞すのが筋だろう。
国民の支持のない政権が
長続きできるわけがない」

積極的に辞任せよではないが、
辞職が筋だろう、と言う。

毎日新聞。
「首相の責任は重い。
自民は参院でも
比較第1党に踏みとどまる見込みだ。
首相は続投の意向を示しているが、
党内から退陣を求める声が出ることは
避けられまい」

こちらも退陣の声が出ると指摘。

新聞としての意志は見えない。

日経新聞の社説は、
石破退陣には触れずに、
「政局の混乱を最小限にとどめ、
国政を停滞させないことが肝要である。
与野党には責任ある対応を求めたい」

「政治の勢力図は、
野党の新興政党が躍進することで
多党化が進みそうだ」

現状が劇的には変わらないという予想か。

中日新聞も日経に近い。
「与野党は議論を尽くして結論を得る『熟議』に、
これまで以上に真摯に取り組まねばならない」

6大新聞の社説。
読売と産経が「退陣」を迫る。

朝日と毎日は、
「辞任」が筋だろうと遠巻きに指摘する。

日経と中日は、
与野党の真摯な議論を促す。

私は石破でも石破でなくとも、
与党は長くはないと思う。

では野党にはそれに変わる政権がつくれるか。

それも否。

私自身、今回の投票では、
選ぶ候補者がいなかった。
選ぶ政党はもっとなかった。

そもそも選挙前の現金給付にも減税にも、
肯首することはできなかった。

自分の住むところに、
いい店がまったくなくて、
仕方なく買物する。
そんな消費者の気分だった。

新規参入した店舗にも、
残念ながら自分の好みの店はなかった。

そんな絶望感が深まった。

それでも政治は国にとって必要な機能だ。

大新聞の専門の政治部トップたちにも、
それが見えなくなっている。

「政党政治」には多くを期待せず、
その枠の外から何かが起こることに、
淡い期待を抱いて見続けることにしよう。

チェーンストアは、
一つの商圏内に次々に、
有力で魅力的な店が出現している。

強い者同士の競争は激しくなるばかりだ。
ポジショニング競争が起こっている。
選ぶ楽しさが増えている。

政治にはそれがない。

だから私は、
流通小売業の健全な競争に期待しつつ、
自分の仕事に邁進することにしよう。

欲しいのはこれだ。

ちいさな喜び、
ささやかな幸せ、
あすへの希望。

では、みなさん、今週も、
あすへの希望を。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2025年07月20日(日曜日)

休養日にゴルフラウンドし、参院選投票し、ぐっすり眠った。

三連休の中日。

熱い、夏本番。
それでも花は美しく咲く。
ルリマツリ。
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私は完全休養日。

この2週間、忙しく出張した。
群馬へ行った。
大阪には二度、往復した。
店舗を視察し、取材をし、
講演や講義をした。

休養の日はゴルフ。
そのほうが、夜、
ぐっすり眠ることができる。

快晴だが、雲も出ている。
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芝は生き生きとしている。IMG_4575 (002)

カートに扇風機が入った。
ミストが噴き出る。
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暑いけれど気分のいいラウンド。

構えることを「アドレス」と言う。IMG_4568 (002)

そして振り切る。
上総
それなりに楽しいゴルフだった。

早めのスタートで早めの帰宅。

そして自宅のそばの妙蓮寺。
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左が鐘撞堂、右が本堂。
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お寺のそばに港北小学校がある。IMG_4547 (002)
ここが私の投票所。

立候補者の写真が並ぶ。IMG_4546 (002).jpg2

体育館が投票場。IMG_4548 (002)

横浜市港北区第2投票所。
参議院神奈川選挙区選挙と比例代表選挙。IMG_4560 (002)

投票しました。
そして「投票証明書」を受け取った。IMG_4550 (002)

期日前投票をしようと思っていたが、
当日投票となった。

最近の投票で毎回思うけれど、
「立憲民主党」も「国民民主党」も、
政党名の略称は「民主党」。

投票結果に基づいて案分することになっているけれど、
制度として見ていまだに腑に落ちない。

私はこれまで一度も、
自分の意志で棄権したことはない。IMG_4555 (002)

28歳の時に引っ越しをした。
その移転届が役所で滞っている間に、
国政選挙があった。

そこで私の選挙権が空白になってしまった。
その時だけ、やむなく投票できなかった。

周辺にも息子や娘にも、
選挙権を行使することは、
国民の重要な権利であり、義務であることを、
強調してきた。

夜8時には開票速報が始まった。

自民・公明の与党、惨敗。
国民民主・参政党が躍進。

自民党支持だった票が、
そっくり参政党に移り、
その分、国民民主や立憲民主党が、
選挙区選挙で上位になった。

自民・公明を含めて共産党、社民党など、
古い政党が大きく後退した。

比較的新しい政党も、
ちょっと古い印象になって、停滞した。
維新の会、れいわ新選組。

政党政治のコモディティ化が進んだ。
そしてそのコモディティ化現象はスピードアップした。

だから維新もれいわも、
古い政党のイメージとなった。

もっとも新しい参政党と日本保守党は、
その伸びに明暗が分かれた。

日本の政治の大きな転換点となった。

しかしこれは米国のトランプ現象と酷似する。
ヨーロッパのドイツ、フランス、
それにオーストリアと同じだ。

向こうが先行していると考えていい。

かつての分類では、
右翼、あるいは保守が伸びる。
しかし第1党になっても、
それらは政権を担うことができない。

国民民主も参政党も、
国政を主体的に担うことは、
考えていない。

批判勢力となり、
その声を集めるのが、
政党として拡大しやすい。

一方、日本でも女性議員が増えた。
それはとてもいいことだ。

日本は政党政治だ。
だが私には今、支持政党がない。
その政党政治そのものに変容が見えている。

私たちの未来はどうなるのだろうか。

そんなことを考えさせられる参議院選挙だった。

ブレーズ・パスカルの「パンセ」
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断章三三〇。

「権力は、民衆の理性と愚劣さの上に、
基礎を置いている」

「どちらかと言えば、
愚劣さの上に立つ要素が、
はるかに大きい」

「この世で最も偉大で重要なものが、
弱さを基礎としているのである」

納得できる。

「ところが、この基礎は素晴らしく確かなものだ」

「なぜなら、民衆は弱いということ以上に
確かなことはないからだ」

「健全なる理性、たとえば、
知性の尊重といったたぐいの上に、
基礎を置いているものは、
はなはだ座りが悪い」

いまやエリートや科学的思考すら否定する者が、
多くの民衆に支持される。

健全なる理性は座りが悪い。
17世紀の哲学者の透徹した視点に感動するが、
そこでどうすればいいか。

投票から帰ってうたた寝をした。
夜はぐっすり眠った。

〈結城義晴〉

2025年07月19日(土曜日)

「せんきょのことば選挙学習小辞典」とカスハラ対策「名札」の変更

関東地方も梅雨明けした。

そして三連休。

月曜日は海の日。
明日の日曜日は、
第27回参議院選挙。

朝日新聞「折々のことば」
第3445回。

くにが みんなから 
おかねを あつめて 
その おかねを 
みんなのために つかって 
よい くにを つくること
〈『せんきょのことば 選挙学習小辞典』〉

それを「せいじ と いいます」と続く。

知的障がいのある人たちが、
支援者と一緒に作った辞典から。
(社会福祉法人・創思苑のサイト掲載)
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当事者の誰もが政治に参加できる社会をめざし、
憲法や政党、選挙などの基本を丁寧に説明する。

公約は、
「たいせつな やくそく」です、
といった政治の原点にあらためて光が射(さ)し、
背筋が伸びる。

さらに最後のほうにあるのは、
「せんきょのまえにやること」

その答えは、
「しる、きめる、いく」

投票して終わりではない。

そして、
「とうひょうのあとにすること」

ふたつ あります。
「ひとつは
みなさんが えらんだ  ひとが
とうせんしたかを たしかめます。」

テレビ、ラジオ、しんぶん、
インターネットでわかります。

「もうひとつは
せんきょで とうせんした
ひと や せいとう が

わたしたちのために
これから なにを
やってくれるのかを

しっかりと みてください。」

この姿勢で投票し、
政治を見ていこう。

さて、店舗で働く人たちの名札が、
変わってきている。

コンビニが早かった。

昨年6月5日の商人舎流通SuperNews。

ローソンnews|
名札の表示内容見直し/任意の文字・アルファベット表記可能

ローソン昨2024ネは6月4日(火)から、
店舗従業員が着ける名札の表示内容の見直しを行った。
アルファベットでの任意の文字や
イニシャルでの表記を可能とした。
店舗従業員が安心して働ける環境を整備するためだ。
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続いて、
セブン‐イレブンnews|
カスハラ対応のポスター掲示と従業員名札の仕様追加

セブン-イレブンも、
カスタマーハラスメント対応の一環として、
店舗に「お客様への告知ポスター」を掲示している。
カスハラポスタ0925
「従業員名札の仕様」も10月27日から追加した。7-11_cushara_20241028_2

スーパーマーケットではベルクが早かった。
ベルクnews|
カスハラ対策/店内接客時の名札の名前を非表示に

今年2025年2月から全店舗で従業員の名札を変更。
店内接客時の名前を非表示(STAFF表示)とした。
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従業員同士のコミュニケーションの観点から、
名札の裏面には名前を表示し、
バックヤードでの作業時や休憩時には、
名札を反転して使用している。

マルエツnews|
4/1から全店で名札表示を「STAFF」に変更

マルエツは4月1日(火)から全店で、
名札運用ルールを変更した。maruetsu_20250401_01

依然はひらがなで苗字のみを表記していた。
従業員のプライバシーを保護し、
安心して働ける環境を整備するため、
英字で「STAFF」表示の名札を着用している。

マルエツは日経新聞が取材して記事にした。

アオキスーパーnews|
快適な職場環境目指し軽装勤務可・名札着用廃止

アオキスーパーは6月から、
従業員の軽装での勤務を実施している。
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同時に名札の着用を廃止している。aokisuper_20250630-02

そして、
ライフnews|
7/16から従業員の名札表記を役職・担当部門のみに変更

ライフコーポレーションは7月16日(水)から、
働きやすい職場環境整備のため、
従業員の名札表記を変更する。
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変更前は役職・担当部門と、
ひらがなの名前を表記していた。
役職・担当部門のみを表記する。
個人のプライバシーを保護し、
安心して働けるようにするためだ。

カスタマーハラスメントが、
それだけひどい状況になっているということだ。

だから誰にでも名前をさらすことは、
避けるのがいいだろう。

しかしロイヤルカスタマーと従業員が、
互いに名前で呼び合えるような、
そんな店にはなってほしい。

〈結城義晴〉

2025年07月18日(金曜日)

ミドルマネジメント研修会「S級獲得者発表!!」と「ACT社の撤回」

第24回ミドルマネジメント研修会。
6月10日・11日・12日に開催された。
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2日目と3日目の朝、理解度判定テストを実施。
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研修会の後にレポート提出。

それらを厳正に採点、審査して、
SABCDの成績をつける。

あくまでも本人のため。

そして今回、S級獲得者が7名生まれた。

このS級は今や一つの権威をもつ。
あるコンサルタントは、
この商人舎S級を肩書に入れてくれている。

さて今回の7名。
あいうえお順に紹介しよう。

植木勇作さん
㈱関西スーパーマーケット本社 店舗統括部第12G
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中川彰彦さん
㈱平和堂地域共創事業部ネットスーパー課課長
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中野智之さん
㈱OICグループ人事総務本部人材開発部 教育担当マネジャー
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灰野剛さん
㈱関西スーパーマーケット大開店副店長
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深井啓貴さん
㈱マツモト店舗運営部副店長代理
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松本祐樹さん
㈱マツモト店舗運営部
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村上智亮さん
㈱平和堂教育人事部人材採用課課長
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おめでとう。
心から祝福します。

結城義晴の考え方を、
しっかり理解し、納得してくれた。
それがうれしい。

ありがとう。

この7名以外のAやBの成績の人たちも、
本当によく学んだ。

すべての受講生が、
その成果を仕事に活かしてほしい。
そして会社と社会に貢献してほしい。

大いに期待したい。

さて、朝からリモート会議。
㈱True Dataの取締役会。

一つ、大きな案件があって、
全員で活発なディスカッション。

とてもいい。

意見の対立が生まれるのは、
望ましいことだ。

そんなときにいつも、
私は思い出す。

ピーター・ドラッカー、
「事業の定義」

私の著書『店長のためのやさしいドラッカー講座』
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その第2章に引用がある。

「企業も公的機関も、社会の機関である」

「それらの機関は、
それ自身のために存在するのではなく、
それぞれの機能を果たすことによって、
社会や地域や個人のニーズを満たすために存在する」

そしてドラッカーは解明する。
「事業の定義は三つの要素からなる」

第一は、組織を取り巻く環境である。
第二は、組織の使命すなわち目的である。
第三は、使命を達成するために必要な、
強みについての前提である。

つまり事業は、
「環境、使命、強み」の三点から、
常に自己を認識していなければならない。

議論をしながら、
環境はどう変わっているかを考えた。

True Dataの使命は何か、
そしてそれを達成する強みは何か。

そこに結論があるのだろう。

いい議論だった。

さすがにTrue Dataの取締役陣、
凄い人ばかりだ。

誇りにしたいくらいだ。

そのあと横浜商人舎オフィス。

夕方、銀座に出かけた。
食事懇親会。

公開はできないけれど、
とてもいいことがあった。

実にお目出度い。

そこでいいワインを開けた。
IMG_4537 (002)

ちょっと勘違いしていたが、はじめて飲んだロマネコンティ。IMG_4536 (002)

世界最高峰のブルゴーニュワイン。
2020年ものだ。
IMG_4538 (002)

いい夜だった。

さて、商人舎流通SuperNews。

セブン&アイnews|
ACT社が買収提案を撤回/セブンが反論コメント

アリマンタシォン・クシュタール(ACT)。
カナダのコンビニチェーン。

㈱セブン&アイ・ホールディングスに対して、
1年間、買収提案を続けていた。

それを撤回した。

セブン&アイはACT社との間に、
秘密保持契約(NDA)を締結した。

4月は東京で会議をし、
7月にはダラスでの会議を行った。

必要なデューデリジェンス情報や、
前向きな交渉姿勢が見られなかった。
ACTはそう言って、撤退を決めた。

セブン&アイはサイト上で反論。
「ACT社が当社との協議を一方的に終了し、
買収提案を撤回する決定を下したことを
確認しました」

「ACT社の決定については不本意であり、
ACT社が発表したリリース上の数多くの
誤った記述について賛同しかねるものの、
想定され得たものとして受け止めております」

ACTは敵対的買収には踏み込まない。
ただ、撤退しただけ。

セブン&アイにとって、
状況は何一つ変わっていない。

日経新聞は社説で論じた。
「セブンは買収攻防を教訓に価値向上を」

「業界トップで時価総額が5兆円超の同社が、
買収対象となった今回の攻防は、
日本企業に重い教訓を残した」

日経らしい切り口だ。

「不断の改革努力で、
企業価値を上げ続ける経営が求められる」

これは当たり前のこと。

「買収撤回を受けて17日のセブン&アイ株は
前日比9%安と急落、2007円50銭で引けた。
撤回後の単独経営が十分には、
市場から支持を得られていないことを示す」

私はこの一時的な市場の反応は、
まったく気にする必要はないと思う。

日経社説は当たり前のことを羅列して終わる。

「同社は企業価値を上げ続ける施策を示さねばならない」

「常に先手を打って、事業構造を抜本的に、
見直していく努力が欠かせない」

しかし以下は大事な点だ。
「企業の取締役会はたとえ、
同意がない買収提案であっても、
株主利益に資するかどうかを
公正に検討することを求められる」

「業績の停滞が続くと、
企業買収やアクティビストの標的になる」

「世界に成長を求めるなら、
外資にM&Aを仕掛けられるリスクにも直面する」

その通り。

「グローバルM&Aの時代の流れは後戻りしない。
たゆまぬ経営改革と備えを問われているのは
セブンだけではない」

ただしこれらはすべて、
株式公開企業の話だ。

私はITベンチャーを別にして、株式上場をお勧めしてはいない。

非上場ならば、
株式市場を背景にした買収行為は起こらない。

いつも企業を取り巻く環境と、
自らの「使命」や「目的」と、
それを達成するための「強み」を考える。

ドラッカーは冷静に処することを教えてくれる。

〈結城義晴〉

2025年07月17日(木曜日)

オークワ販売会議の「講演」と大阪・寝屋川の激闘の「本気度」

昨日大阪から和歌山に入った。

今日は㈱オークワの研修センター。
IMG_7746

7月度の販売会議が開かれている。
その中での講演。

大会議室には210名ほどが参集。
大桑弘嗣社長をはじめとする経営幹部から、
現場の店長までが一堂に揃う。IMG_7720

ほかにも研修センターの各部屋で、
web会議方式で参加し、視聴する。

一昨年の夏から、
1年に2回講師として招かれて、
今日で5回目。

今日のテーマは、
「本気の52週MD」
IMG_7724

月刊商人舎2月号特集。
202502_coverpage

中心となるのはもちろん、
鈴木哲男さんの考え方だ。

8月のお盆商戦を控えて、
どこのチェーンにとっても、
52週MDの本質を確認しておく必要がある。
IMG_7725

商人舎2月号の内容を一つひとつ整理しながら、
結城義晴流に講義していく。IMG_7733
今回はあえてパワーポイントを使わずに、
ダイレクトに講演をした。

これもなかなか、よかった。

荒井伸也サミット元社長・会長が1987年、
『日本スーパーマーケット原論』を書いた。
これは月刊食品商業で1年間連載された。
私が編集者として担当した。
それが一冊の単行本になった。
不朽の名作だ。

そのなかで荒井さんは、
「作演システム」を唱えた。

商品部の「作」と店舗や店舗運営部の「演」。
音楽で言えば作曲家の「作」と演奏家の「演」。
芝居や映画で言えば作家の「作」と演者の「演」。

ベートーベンもカラヤンも、
どちらにも凄いクリエイティビティがある。
両者が揃って初めて、
素晴らしい音楽が実現する。

チェーンストアの商品部と店舗も同じだ。

鈴木哲男さんはそれに「調」を加えて、
「作演調」と表現した。
「調」はマーケティング部や販促部が担う。IMG_7739
三位一体となって初めて、
「営業活動」は完成する。

さらに菊竹清訓さんと城功先生の考え方、
「カ・カタ・カタチ」
いまではツルヤがこの考え方を踏襲する。IMG_7742
「カ」は最も根源的なもの。
理念や使命、ビジョンやコンセプト。

「カタ」はその「カ」を実現する、
手段や方法。

わが社らしい技術や仕組み、システム。

「カタチ」は結果としての成果物。
たとえば完成された商品、売場、
業態やフォーマット。
そして52週MDの成果。

皆さん、真剣に聴講してくれた。IMG_7741

最後は大きな拍手をいただいた。
IMG_7754

年末年始に次ぐ、稼ぎ時のお盆商戦。
頑張ってほしいものだ。

結語は商人舎2月号のMessage。

「やってる感」を払拭せよ。

倉本長治は厳しい。
「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」

一瞬たりとも、
気を抜くな、手を抜くな。
その積み重ねが君の人生に意味を与える。

対して52週MDは優しい。
1年間は52週、四半期は13週。
まずはその基礎単位の1週間を充実させよ。

52週マーチャンダイジングと言うけれど、
中身はウィークリーマネジメントである。
週単位のオペレーションとプロモーションである。

商品部の「商品調達と商品開発計画」。
店舗の「売り方と運営と販売計画」。
マーケティングセクションの「販促計画」。

商品部の「作」、
店舗の「演」、
販促部の「調」。

それらが一体となった商品。
それらが融合した売場。
それらが衝突しつつ爆発する店。

しかしここに「やってる感」が忍び込む。
成果の有無や大小を問わず、
頑張る姿勢だけ見せる。

悪しき組織風土。
悪しき官僚化。
悪しき大企業病。

それを払いのけるには、
「本気」の行動が必須である。
そして行動の成果をこそ評価すべきだ。

「やってる感」は外面(そとづら)である。
「本気」は内面(うちづら)の問題だ。
内面が外面に抑え込まれる。

そうすると「やってる感」が生まれてくる。
「やってる感」で仕事し、
「やってる感」で生活してしまう。

「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」
倉本長治はやはり正しい。

自分の人生を深く考えるとき、
外面の生き方には意味がない。
いつだって自分には内面がわかるからだ。

「やってる感」を払拭せよ。
それは自分自身を見つめることだ。
あくまでも自分を高めることだ。
〈結城義晴〉
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ご清聴、感謝したい。

講義終了後、急ぎ和歌山駅へ。
IMG_7759

ところが朝方から大雨で、
特急くろしおが2時間以上の遅延。
IMG_7760

それでも11時50分発のくろしおが、
15時ごろに到着して乗ることができた。

その後、大阪・天王寺から、
寝屋川市の香里園へ。

ご存知、「寝屋川の陣」
商人舎2020年10月号特集。
ロピア飛来!大阪寝屋川の陣
平和堂・ライフ・万代の棲み分け競争を描き出す
202010_coverpage

あれからもう5年が経過した。
そしてロピアの隣に、
バローが出店してきた。

商人舎流通SuperNews。

バローnews|
寝屋川市に「スーパーマーケットバロー香里園店」7/4出店IMG_4482 (002)

7月4日(金)、
バロー香里園店がオープン。

初日は4000万円を売ったと噂が流れた。
凄いインパクトの売り方だった。

それによってロピアの顧客は半減したらしい。IMG_4483 (002)

敷地面積3000坪、建築面積1095坪。
延床面積947坪、売場面積589坪。
バックヤードは318坪。

広いバックヤードは生鮮食品の強化を物語っている。
駐車場は店舗前面に208台。

島忠ホームズ寝屋川店の隣の敷地に、
張り付くように店舗が登場した。

営業時間は平日10時から20時。
土日曜9時半から20時。

これも典型的な生鮮強化型。
商人舎特任研究員からも、
熱い報告があった。

あまりにそれが強烈なので、
講演の後、見に行った。

なるほど、そうか。

とくに鮮魚部門はいい魚、高級魚も含めて、
鮮度のいい商品を超のつく安値で販売し、
売場では売り切りし、店は早仕舞いする。

そのあと隣のロピア寝屋川店へ。
IMG_4493 (002)

5年前が懐かしい。
IMG_4490 (002)

「肉のロピア」の売場は変わらない。
IMG_4488 (002)

奥壁面の日配品売場。
IMG_4489 (002)

水産の「日本橋魚萬」のチーフと話した。
優秀なベトナム人で、
日本の大学を卒業して、
新卒でロピアに入社した。

流ちょうな日本語で、
元気に話してくれた。IMG_7787

スタッフと一緒に写真。IMG_7788

それからさらに隣へ。
アルプラザ香里園。IMG_4495 (002)

ショッピングセンターの客数を確保して、
食品売場もきちんと管理されている。
平和堂らしい。
IMG_4496 (002)

最後に香里園駅前。
ライフ香里園店。
IMG_4498 (002)
駅から離れた激闘エリアとは別に、
帰宅する顧客に便利な店として、
夜の7時過ぎにもきちんと集客していた。

それぞれの闘い方、
ポジショニングのとり方は、
面白かった。

これまで一定の棲み分けがあった。
そこにバローがロピアを狙い撃ちして出店した。

だからロピアに大きな影響が出た。

大髙善興さんの「3-3-3-3の原則」。
「3日、3週間、3カ月、3年」
このスパンで新店は、
維持、向上しなければならない。

3週間後の、この夏のお盆商戦で、
次の棲み分けへと市場は転換する。

どの会社も「やってる感」だけは避けねばならない。
「本気」の「商売」が必要だ。
その本気の熱量で勝負は決まる。

〈結城義晴〉

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