結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年04月14日(金曜日)

日本製粉講演会の「二つの情報」と三人の「心の余白」

2017年の桜も、
終わりに近づいた。IMG_1008.JPG-7

東京・千鳥ヶ淵。
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お堀の水面に桜の花びらが集まる。

さまざまのこと思ひ出す桜かな
〈松尾芭蕉〉

桜花何が不足でちりいそぐ
〈小林一茶〉

さて昨日は、午前中、
東京・大森。
実に面白い取材だった。

そのまま、午後には、
千代田区九段下。

ベルサール九段下。    DSCN2266-1

日本製粉(株)の講演会。
取引先160名が集まった「経営セミナー」。
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第1部は今井澂さんが講演。
国際エコノミスト。
テーマは「世界の予想外の不安材料とアベノミクス」

私も控室のモニターで、
講演を見ていた。

私は第2部を担当。
テーマは、
「アメリカ小売業のTide of Time」
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アメリカの消費と経済の情勢、
人口動態とトランプ政策の齟齬、
それからもちろん、
小売業の最新動向。
ウォルマート、コストコ、クローガー、アマゾン、
そしてイータリーとグロサラント。

最後は私の持論。
フォーマット論とポジショニング戦略。
90分間一気呵成。
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講演会が終わって
内田宗司さん(中)、今関泰正さんと、
情報交換。
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内田さんは今、
(株)ニップンインターナショナル社長。
今関さんは今回のセミナーの責任者で、
製粉事業本部営業企画室長兼製粉営業部副部長。

ありがとうございました。

アメリカのことを語るのは、
なんというか、楽しいし、うれしい。

ニュースや情報には、
二つの種類がある。

一つは、人々が、
知らないことを知らせる、教える。
もう一つは、人々が、
知っていると思っていることの中から、
間違っていることを知らせる。

アメリカの情報やニュースは、
一番目が多い。

しかし、二番目も結構、ある。

まずは人々が知らないことを、
次々に丁寧にわかりやすく語る。

そのうえで一定程度、知ってもらったら、
今度は一般の情報なども含めて、
知っていると思っていることを、
どんでん返しのように知らせる。

すると本当のグローバリズムがわかる。
そして本当のローカリズムが判明する。

それが仕事にも生き方にも、
大いに役に立つ。

演繹法と帰納法を、
次々に駆使して、
有益な話を展開することができる。

ご清聴を感謝したい。

今日は午前中。
横浜鶴ヶ峰病院。
3月10日の人間ドックと、
21日の大腸内視鏡検査の結果が出た。
医師からその内容の報告を受ける。

この年にしては、
普通の状態。

一安心。

飲みすぎ食べ過ぎを控えて、
運動をする。

運動は人一倍やっているので、
飲みすぎ食べ過ぎだ。

これは死ぬまで続く、私の課題である。

一度、横浜商人舎オフィスに戻ったが、
考えてみると、先週木曜日以来だった。

ずっと出歩いていた。

席をあたためる暇もなく、
夕方、渋谷へ。

(株)リテイルサイエンスを訪問。
ここは大久保恒夫さんの会社。

當仲寛哲さんもやって来ていて、
三人で目線合わせ。
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時間は決まりました。

7月20日木曜日。

皆さん、時間を空けておいてください。
そしてご参加ください。

ビッグなセミナーを開催します。

ご存知、大久保恒夫さん。
イトーヨーカ堂に入社し、
業革プロジェクトに参画。
鈴木敏文さんの経営の神髄を学び、
そこで実績を上げ、
コンサルタントに転職。

次に経営者への華麗なる転身。

九州のドラッグ・イレブンを立て直し、
成城石井をV字改革させて、2012年、
セブン&アイ・ホールディングスに復帰。
持株会社の取締役に名を連ねつつ、
セブン&アイ・フードシステムズの、
再建に邁進した。

今年、2月いっぱいで、
その職を辞し、現在は、
リテイルサイエンスを率いる。

私とは「二人のビッグショーを」やったり、
商人舎USA研修会に帯同してくれたり、
親しい友人の大久保さんだが、
その仕事ぶりにはいつも感服している。。

2014年5月14日の日経MJ一面。
「大久保レシピ」の特集が組まれた。

私はその日のブログに書いた。

「大久保流改革3カ条」
第一、たくさん言わない。
第二、難しいことを言わない。
第三、指示を出したら言い続ける。

素晴らしい。

そんな大久保さんを中心に、
USP研究所の當仲さんと三人。

「経営と情報」に関する、
今、必須のテーマを語り合いつつ、
決定的な提案をします。

7月20日木曜日。
内容は近日公開!!

さて、「ほぼ日」の糸井重里。
今日のダーリン。

「血気盛んで売り出し中って人は、
じぶんや、じぶんたちがどれほど強くて、
どれだけ先見性があって、
どれくらい情熱的かを語る。
よく考えれば、じぶんにも、
そういう役割を 求められている場面が
何度となくあったように思う。
ただ、そんなに強い人の話は、
聞いてておもしろくない」

いいなあ。

今、株式公開して、
絶好調の糸井がそれを言う。

「なにかで有名になった人なんかだと、
じぶんがどういうふうに戦って
勝ってきたかを語る。
政治家だろうが実業家だろうが、
タレント、スポーツ選手、
デザイナーであろうが、
講演みたいな場所では
『勝ってきた記憶』を紹介する。
勝ったのなかに、失ったものがある
・・・・なんてことは、たいていは、
言わないけれど、あるんだろうなと思う」

しかし。

「ほんとうは、
うまくいった話、失敗した話、
勝った話、負けた話のどれよりも、
いちばん聞きたいのは
『後退戦』の話なんじゃないかな」

「負けたとき、あるいは、
負けそうになったときに、

どういうことを考えたか、
どうじたばたしたか、
なんなら、どう逃げたか、
どう誤魔化したかでもいい」

「負け戦のなかに、
小さくてもいいから手がかりを探して、
転じて攻撃に向かうのか、
被害を少なくして退くのか。
無数にいろんなことが考えられる」

「いちばん凝視していたいところは、
負け戦のなかの、意志やら、
希望、戦略などなどなのだ」

「負け戦」のほうが、
高度なおもしろさがある。
それは「やがて勝ちたい気持ち」が、
底にあるからだ。

最後がいい。
「負けているときの態度で、
人のかっこよさが見える」

負けた後に、
悔しさを秘めつつ、
それを表に表さず、
さりげなく負けを認め、
その後、じりじり盛り返して、
勝ちが見えてきた時。

その瞬間が一番かっこいい。

最後に「折々のことば」
鷲田清一編著。

僕たちが他者とつながり、
世界への問いを
共有するためには、
僕たちの心に
もっと余白が必要なのだ。
(「新潮」3月号から小野正嗣)

僕たちの心の余白。
お見せしましょう。

〈結城義晴〉

2017年04月13日(木曜日)

平和堂ピカピカ実現発表大会の「What・HowよりWho」

日経新聞一面トップ記事。
「小売り8割、今期増益」

今期というのは2018年2月期会計年度、
すなわち2017年度のこと。

2月期決算の上場小売企業57社。
日経新聞が決算発表の来期予想を集計。

今、盛んに決算発表されているのが、
2017年2月期だが、
その57社の純利益は集計してみると、
平均3%の減益だった。

ところが2018年2月期の予想は、
一転して26%の増益となる見通し。
43社が増益を見込んでいる。

イオンは純利益33%増の150億円。
セブン&アイ・ホールディングスは、
4期ぶりに純利益最高を見込む。

ローソンは、
店舗設備への投資が増えて、減益。
高島屋とJフロントリテイリングも、
売上高5%程度の減収見通し。

これも日経新聞のアンケート調査。
小売業・外食業50社に聞くと、
7割の企業が「横ばいが続く」と見る。
個人消費が「強含む」と答えたのは、
「わずか5社」だ。

「小売り8割、今期増益」
この根拠は記事だけではわからない。

同じ日経新聞社説。
「流通業は3つの逆風に
どう立ち向かうか」

日経はつまり一面トップと社説で、
小売流通業を取り上げた。

主要流通業の2017年2月期決算は好調。
ただし3つの逆風がある。

第1は「ネット通販の広がり」
第2は「人手不足」
これが人件費や物流費の高騰要因となる。
第3は「消費者の節約志向」

そのうえ、「外国人観光客の買物」に、
一時の勢いはない。

そこで必要になるのが、
①経営の構造改革
②消費者の求める商品の開発

当たり前すぎるが、
これはあくまでも、
日経新聞社説の指摘。

第1に、ネット通販が扱いにくい、
「生鮮品や総菜は有力な柱」
つまりは、
「安さ以外の価値を高めた食品の提供」

第2に、人手不足に対しては、
自動化物流センターを建設したニトリ、
無人レジの実験を始めたローソン。

前者はいいだろうが、
後者はまだまだ夢物語。

「流通・外食業界はこれまで、
安い労働力が豊富にある前提で
ビジネスモデルを組み立ててきた」

そうとも言えるが、
そうでないとも言える。

「店舗運営や物流に、
無駄な動きや人員がないか、
厳しく点検したい」

これはどんな産業の企業も、
経営活動として当たり前にやっている。

「そのうえで、従業員に
過重労働を強いるのではなく、
ITの活用や仕事の簡素化により、
人手をなるべく使わない運営手法を
編み出すべき時ではないか」

論説委員の誰が書いたかは知らないが、
ちょっと表面的すぎるなぁ。

小売業の8割が増益を見込むには、
根拠があるはずだ。
そのあたりを熟考してほしかった。

さて、昨日の滋賀県野洲市。
平和堂のピカピカ実現活動全社発表大会。
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上半期にピカピカ改善活動は、
1400近くも展開された。
その中から厳選に厳選が重ねられ、
栄えある最優秀賞8チームが選ばれた。

アルプラザ近江八幡店、
平和堂今津店、
アルプラザ城陽店、
フレンドマート八幡上田店、
アルプラザ富山店、
フレンドマートくずは店、
フレンドマート石山寺辺店、
平和堂グリーンプラザ店。

部門チーフとパート社員の皆さん。
その彼女彼らが3人1チームで発表を行う。

それぞれの店舗や地区から、
大挙、応援団が駆け付け、
趣向を凝らしての大声援。DSCN2043-2

発表者もその応援で、
緊張がほぐれる。
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1チーム15分の発表。

取り組み視点、実施内容、結果、
さらに発表力、チーム力などが、
審査される。
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北陸・富山の応援団は、
早朝にバスで出発。
この野洲市の会場までやってきた 。DSCN2104-2

発表はまるで寸劇のよう。
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3人が改善のプロセスを
パワーポイントを使いながら、
様々な演出を加えながら、
役柄に応じて演じる。
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そうしてこのInnovationの中身が、
明らかになっていく。

8チームの発表がすべて終わって、
全員が登壇。
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そして私の講評。
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まず、感銘を受け、感動した。
そのことを冒頭で話した。

「通常、Innovationは、
『何を、どうするか』に焦点が当たる。
つまりWhatとHow。
しかし、今回の発表を見ていると、
人と人々が改革・改善を起こすとわかる。
つまりWhoが大事だということ」

「そして発表の舞台では、
そのWhoたちの全人格が、
見る者、聞く者を感動させる。
お店でも日々、
Whoたちがお客様を感動させる」

「ピカピカ実現活動発表大会は、
そんなWhoたちが磨かれ、
組織風土を変えるための、
ダイナミズムを生み出す」
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そんなメッセージを贈った。

さらに夏原平和社長が、
最優秀賞を全チームに授与。DSCN0043-1

1人ひとりと握手。
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社長との握手に
うれしそうなパート社員の皆さん。
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そしていよいよ、
1位、2位、3位の発表。
会場の全員がコイン1枚ずつ投函し、
そのコインの数の集計で、順位が決まる。

ドラマティックな発表の瞬間には、
平和堂の歴史をたどる映像が流れた。
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3位受賞者の封筒を手にして現れたのは
80年代のバブル女子、平野ノラ?
そのパフォーマンスに会場は大爆笑。
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カスタマーリレーション部長。
平和堂初の女性部長の演技に、
大爆笑。

プレゼンターは、夏原社長。DSCN0064-1

3位はフレンドマートくずは店。DSCN0068-1

2位のパフォーマーは、
ガングロ、ルーズソックス女子3人。DSCN0084-1
こちらもカスタマーリレーション部社員。

夏原社長もノリノリ。DSCN0087-1

そして2位はグリーンプラザ店。DSCN0093-1

最後に1位の発表。

中通路から登場したのは、
昨年話題の人。
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ピコ太郎!
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PPAPのサウンドに乗って、
くねくねと踊りながら登場。DSCN0104-1

会場の盛り上がりはピーク。DSCN0106-1

取締役の捨て身のパフォーマンスに、
夏原さんも大笑い。
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会場の人たちには、一目でわかった。

そして1位の発表。
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頂点に立ったのは、
フレンドマート八幡上田店のデリカ部門。DSCN0124-1

店舗改装を機に、
デリカとインストアベーカリーが、
部門の壁を超えてコラボして、
ピカピカ売場認定を目指した。
その改善活動が見事だった。
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実に良い発表だった。
おめでとう!

最後の最後は夏原社長の講評。DSCN0137-1
講評というよりも、
感謝いっぱいのメッセージだった。

エンディングは役員、営業部長、
それに発表店店長も登壇。
平和堂マスコット「ハトッピー」も。DSCN0146-1

フレンドマート八幡上田店店長が、
ガンバローコールを指揮。DSCN0149-1

会場が声を揃えて
ガンバロー!
がんばろー!! 
ガンバロー!!!
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記念撮影には私も特別に、
参加させていただいた。

3位のフレンドマートくずは店の皆さん。
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2位のグリーンプラザ店の皆さん。
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1位のフレンドマート八幡上田店の皆さん。
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ハトッピーの決めポーズがかわいい。

平和堂ピカピカ実現発表大会。
感動的で、暖かいイベントだった。

分刻みのスケジュールで、
無事に時間通りに閉会。
事務局の運営もよかった。

平和堂らしさが、
とりわけよかった。

Innovationや改善の活動は、
どんな場合にも、
自社の方針や基準に沿って、
挑戦され、展開される。

だからこれは、
それぞれの会社ごとに、
行われるべきものだ。

他人が評価してはならない。
他人に評価されてはならない。

会社の人々自身が票を投じて、
決定され、表彰される。

それが組織文化をつくる。
その組織のカルチャーが、
地域や顧客から支持される。

WhatやHowももちろん大事だ。
しかし何よりもWhoこそ、
大切なのだ。

Whoが組織文化をつくり上げるからだ。
ポジショニングに直結するからだ。

大会が終了すると場所を変えて、
事務局の皆さんの打ち上げ。DSCN0163-1

私も参加させてもらった。

ほとんど全員が、
アメリカに一緒に行った仲間たちだ。
ここでも最初に挨拶。
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専務の平松正嗣さんが、
乾杯の発声。
5月の株主総会で、
社長兼COOへの就任が決まっている。DSCN0176-1

ピカピカ実現活動は6年前に始まった。
私が指導するアメリカ視察ツアーも、
やはり6年前からスタートした。

この2つの取り組みが、
平和堂の人々の、
目線合わせになり、
その結果が花開いてきている。

それは実際に店や売場に表れ、
働くWhoたちの、
心合わせになっている。

つまり組織文化になっている。

私自身も本当にうれしい。DSCN0177-1

全員でカンパ~イ。DSCN0178-1

事務局の皆さん、
お疲れ様でした。

名残惜しい楽しい会だったが、
横浜に戻らなければならない。

見送りの中締めは福嶋繁さん。
店舗営業本部長、
コーネル大学ジャパン第3期生。
そして、ピコ太郎。DSCN0186-1

平和堂創業60周年を記念し、
ちゃ、ちゃ、ちゃん、
ちゃ、ちゃ、ちゃん、
まる~。
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最後の最後まで、
楽しませてもらった。

皆さん、ありがとう。

組織文化こそ、
最大の武器だ。

そして2018年2月期会計年度の、
利益の源泉となるものである。

〈結城義晴〉

2017年04月12日(水曜日)

平和堂ピカピカ実現活動発表大会と「よく聞く・見る・歩く」

絶好の花見日和。
「土手の花見」の話はよかった。

しかし大阪、京都は雨模様。

浅田真央さんの引退。
マスコミがこぞって取り上げた。
そっとしておいてあげるのも、
いいのではないかと、
ふと、思う。

糸井重里の「ほぼ日」
巻頭言は「今日のダーリン」

「四月の、いまごろ。
新しい環境にある人は、
戸惑ったりしやすい。
新しい場所で、
なにをしていいのか、
なにをするべきなのか」

「そうそうわかるものじゃない。
あれれれ、である」

「じぶんの力が、
どこでどうやって発揮できるのか。
まったくわからないし、
力なんて、あったっけ?」

「戸惑ったりもするし、
悩みやすくもなる。
もっと、ずっと、
たのしみにしていた四月なのに。
どきどきわくわくしていたはずなのに」
わかるなあ、その感じ。

「たった三日で疲れちゃった、
かもしれない。
いや、たのしいことだって、
なくもないかな」

「だけど、わたしは
どうなっていくのかな。
このままでよかったんだろうか。
夢を見過ぎていたのだろうか。
もっと、つまらないと
覚悟してればよかったのか」

ここから糸井は優しい。

「‥‥というようなところにいても、
それでいいのだと思う。
そんなもんだと思う」

「もし、戸惑ってなくて、
とても元気でやれている人がいたなら、
そりゃもう、とても運がいいってことだ」

「四月のいまごろは、
戸惑いの時間」

そうそう、
戸惑いの時間。

「急いでどうにかしようとしなくてもいい。
小さくてもたのしいことを、
ひとつでもふたつでも
見つけられたらいいんじゃない」

「近所に、おいしい
パン屋さんがあったとか、
通い道ですれちがう
かわいい人がいたとか、
それくらいのことを、
見つけただけで大当たりだ」

「うまくても、へたでも、
『そこに一所懸命にいる』」

「いることだけが大事だと思っていい。
『いる』って、どういうことか?
あえて助言をするならば、
『いる』というのはね、
『耳でよく聞いていること』と、
『目でよく見ていること』そして
『足でよく歩いていること』だよ」

「それをちゃんとやっていることが
『いる』ということ」

耳でよく聞く。
目でよく見る。
足でよく歩く。

イノベーションも、
そこから生まれる。

私は朝から、滋賀県野洲市へ。
琵琶湖の南岸にある。

その野洲文化センターホールへ。
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今日は平和堂の大イベント。
ピカピカ実現活動全社発表大会。
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今日は第12回目。

北陸・東海・関西から、
1000名ほどが参集する。

そのみんなの前で、
地区で表彰された優秀8チームが、
改善活動を報告し、競い合う。

ホワイエに展示されているのは、
1回から11回までの最優秀チーム。
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案内してくれたのは柳本啓之さん。
営業推進室長

12時50分に開幕。
わたしは夏原平和社長と、
平松正嗣専務の間で、
役員の皆さんと審査。
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審査は参加者全員が1票をもっている。
全員の投票で1位、2位、3位を決める。

大会は分刻みのスケジュールで進行。

それを仕切るのが
入社2年目の2人。
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堂々たる司会ぶり。

地区長たちのパフォーマンス。
「むすんでひらいて」の歌に合わせて、
向かい合って踊る。DSCN2001-1
それがばらばらで、
会場の笑いを誘い、
緊張が一気にほぐれる。

会場の1000名も、
隣同士が仲良く踊って、
盛り上がる。
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いよいよ発表者の8チームが登壇。
3名1チーム、24名。
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平松専務の開会あいさつ。
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そして優勝杯の返還。
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発表者を代表して決意表明。
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そして1チーム15分の発表。

取り組み視点、実施内容、結果、
さらに発表力、チーム力などで審査する。

その緊迫のピカピカ実現大会の模様は、
明日のブログに続く。

イノベーションは、どこから生まれたか。
耳でよく聞く。
目でよく見る。
足でよく歩く。

ピカピカ実現のイノベーションは、
そこから生まれた。

〈結城義晴〉

2017年04月11日(火曜日)

特集「商品ロス管理」と万代知識商人大学の「暗黙知と形式知」

月刊商人舎4月号。
実は昨日発刊!!

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【特集】
商品ロス管理×Sustainability
ロス退治・機会損失の戦略と社会ロスのオセロ現象

[Cover Message]
「商品ロス退治」――倉本長治の時代から、渥美俊一の時代、そして現在を通して、この問題は小売流通業の変わらぬ大命題である。なぜならば、その商品ロスが削減されれば、その分が直接、オセロのように営業利益に転換されるからだ。つまり「利益管理」の面で、「商品ロス」はいつの時代にも現場の大テーマなのである。ただし、廃棄や値下げ・見切り、万引きなどのロス管理は第1フェーズであって、第2フェーズは「機会ロス」の最小化である。そしてこの第1と第2を組織的にエンジニアリングするマネジメントこそ、すべての企業に求められる必須の戦略となる。しかしそのうえで第3フェーズが生まれてくる。それは「社会的ロス」である。つまり「マーケティング3.0」と同次元のサスティナビリティであり、トレーサビリティである。アメリカにおける「フードバンク」の大きな存在であり、日本の「セカンドハーベスト・ジャパン」の活動である。そしてこの第3フェーズに真剣に取り組むところから、第1フェーズと第2フェーズに、またオセロのようにご利益(りやく)がもたらされるのである。

[Message of April]
もったいない、ありがたい。

「商品廃棄ロス」――
オセロ現象とパラドックス

結城義晴

鈴木哲男の決定版
最新ロス・エンジニアリング論
第1部 考え方編
―なぜ、今さら商品ロス管理なのか
第2部 事実・分析編
―「作」の課題・「演」の課題・「調」の課題
第3部 提案・行動編
―商品ロスを減らすための行動

[Tide of Time in USA]
サスティナブル社会の小売業経営
ウォルマートとホールフーズに学ぶ   
第1部 善きサマリア人の「フードバンク」
第2部 米国小売業のサスティナブル戦略

[Tide of Time in Japan]
食の安全追究と
環境負荷・商品廃棄低減の最前線 

日本の「食品ロス」問題解決に向けて
日本スーパーマーケット協会に聞く
[合同会社西友/㈱フレスタ]

[Special Report]
セカンドハーベスト・ジャパンの15年
フードバンク誕生から
社会インフラ構築までの
プロセスを追う
・・・・・・・・・・・

ご愛読ください。
ありがとうございます。

さて一昨日から大阪。
そして昨日は、
万代知識商人大学第2期。
第2回講座。

まず、先月のレポート執筆の中から、
小山恵史さんが発表。DSCN1838.JPG-7
とつとつと話してくれた。

そのあとで、今日の講義。
Logical Thinkingがテーマ。
私はその前提の思考法について、
演繹法と帰納法、そして弁証法の講義。DSCN1847.JPG-7

みんな真剣に聞いてくれた。DSCN1850.JPG-7

そして本編の講義は、
万代の社員が講師となる。DSCN1852.JPG-7

人事部マネジャー津田睦さん。DSCN1855.JPG-7
スライドを使って、
2時間の講義。
実によかった。

企業内大学は、
社内の講師が教授するのがいい。

ロジカル・シンキングの考え方と、
実践法を座学したら、
午後から、実践編。DSCN1857.JPG-7

32人が6つのチームに分かれて、
課題をディスカッションする。DSCN1858.JPG-7

事務局から二つの課題を与えた。DSCN1861.JPG-7

それを問題解決するために、
事実やアイデアをカードに書き出す。
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それを分類整理して、
ロジックツリーをつくっていく。DSCN1866.JPG-7

事務局が指導に入ることもある。DSCN1862.JPG-7

1時間以上を与えて、
最後は模造紙に、
ロジックツリーをまとめる。DSCN1871.JPG-7

そして第1班が発表。DSCN1878.JPG-7

しかし、そう簡単に、
ロジックツリーは完成しない。

そこで結城義晴学長の登場。
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Logical  Thinkingの、
間違いやすい落とし穴を指摘。
もう一度、最初からやり直し。DSCN1880.JPG-7
じっくり考えなおし、討論し直して、
最後の発表。
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必死のプレゼンテーション。DSCN1887.JPG-7

だんだん、形になってきた。DSCN1888.JPG-7

この2班のロジックツリーは、
ずいぶんと良かった。DSCN1889.JPG-7
しかし、それでも問題解決の思考法は、
極めて難しいスキルだ。

最後に1時間10分、
総括講義と来月の予習講義。
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第2期の今期は、
一方的な講義を少なくして、
実践を増やす。

それでも最後は、
モノの考え方を整理する。
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すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる。

一つの完成された理論や手法、
セオリーやメソッドは、
それを学ばねばならない。

そして学んだことを、
シミュレーションする。
そして実践する。

知識がなければ知恵は出ない。
その意味で知識と知恵は、
一体化されたものである。

知識が役立たないもので、
知恵が役立つものなどというのは、
もう、無知蒙昧。

「暗黙知」と「形式知」の考え方がある。
暗黙知は、もともと、
マイケル・ポランニーの提唱した概念。
ハンガリーの哲学者。
野中郁次郎先生が、
これと「形式知」を結び付けて、
ナレッジマネジメントの理論を確立した。

その暗黙知は、
「主観的で言語化ができない知識」、
経験や勘に基づく知識のこと。

一方の形式知は、
「言語化して説明が可能な知識」、
例えば文章・図表・数式などによって、
表現し、説明できる知識を指す。

野中先生はSECIモデルを作り出して、
暗黙知と形式知のスパイラルを生み出す、
ナレッジ・マネジメントの理論を構築した。

いずれにしても、
知識を貶め、知恵だけを強調するのは、
悪い意味での職人的な人間の姿勢だ。

ロジカル・シンキングの講義は、
それとはまったく、
次元の異なる内容となった。

もちろん、まだまだです。

最後に加藤徹理事長の講話。
(株)万代代表取締役会長。DSCN1899.JPG-7

加藤さんは「花見」の話をしてくれた。
DSCN1896.JPG-7
「花見ではみんな花を見る。
しかし花には、葉がある。
枝があり、幹があり、根がある。
そしてその根を支える土がある。
一番大事なのは土である。
今日習ったのは『土』の部分のことだ。
そのおおもとは『考える』こと。
自分で考えること。
そして考えたことを実行する。
自分で動ける人になる。
それが万代が求める人財である」

素晴らしい。

最後に加藤理事長、
阿部秀行社長、黒田智監査役と写真。DSCN1902.JPG-7
ありがとうございました。

来月の講義は、
1泊2日の合宿方式です。

さて最後に、
昨日と今日のDaily商人舎ニュース。
ずらりと本決算の分析が並ぶ。

ユニーファミマニュース|
統合後売上高8950億円・増収増益で「何とか乗り切った」
イズミニュース|
増収増益、経常利益率5%の優良成績
フジニュース|
営業収益3173億▲0.6%・経常利益83億4.8%増
Jフロントニュース|
売上高1兆1085億円4.7%減、営業利益も7.2%減
ユナイテッドニュース|
営業収益3.2%増の6848億円で増収増益
アークスニュース|
売上高5126億円+2.1%、営業利益+2.9%で最高益更新
エコスニュース|
2月決算は減収減益も純利益は1.4%増で健闘
ベルクニュース|
既存店売上高103.2%で増収増益・経常利益率4.9%
東武ストアニュース|
839億円0.9%増も店舗の多額減損処理で減益
DCMニュース|
HC首位企業はM&A効果で年商4433億円の増収増益
ケーヨーニュース|
2月期決算売上高1469億円と減収も利益改善進む
コーナンニュース|
HC4位企業は年商3048億円で経常利益13%増
スギニュース|
年商4308億円・経常利益率5.6%の7つの政策
ビックカメラニュース|
コジマ第2四半期は営業利益36.7%の大幅増益

それ以外は商品と出店、人事のニュース。

イオンニュース|
トップバリュ商品とNBを合計254品目値下げ
イオンニュース|
トップバリュに衣料新機能素材「マルチファイン」
ローソンニュース|
GINZA SIXにツーリストサービスセンター開設
マツキヨニュース|
タカシマヤタイムズスクエア内免税店にFC出店

ブックオフニュース|
堀内康隆取締役が赤字回復目指して社長昇格

よりどりで選択して読んでください。
これらも「形式知」のひとつです。

「暗黙知」ももちろん、
言わずもがなの重要なものです。

しかし――
すぐ役立つことは、

すぐ役立たなくなる。

これは恐ろしいほどの真理です。

〈結城義晴〉

2017年04月10日(月曜日)

「土手の花見の物語」と万代知識商人大学第2期

Everybody! Good Monday!
[2017vol15]

2017年第15週にして、
4月第3週です。

花見の季節。
東京がまず開花宣言して、
ちょっと異様な形勢だが、
一応、桜前線北上中。

見上げゐる間にも桜の咲きさうな  
〈朝日俳壇より 姫路市・上原康子〉

そうそう。

咲き満ちて息を詰めたる桜かな  
〈朝日俳壇より 枚方市・中嶋陽太〉

そして。
花篝(はなかがり)音もて花を散らしけり  
〈同 東京都・望月清彦〉

これは自由律俳句の秀作。
春のふくしま美しい村があった  
〈同 高松市・島田章平〉

(長谷川櫂の選評)
ソフトフォーカスの写真のよう。
とりかえしのつかぬことをしてしまった。

そう、私たちの国が、
取り返しのつかない事故を起こした。
あれは人災だ。
そのことを自覚せねばならない。

先週火曜日の一件。
今村雅弘復興相の言動。
全く、自覚がない。

福島第1原発事故によって、
自主避難者が出た。
その避難者への対応を、
国が責任を持って行うべきだと問う記者。

それに対して、
「出て行きなさい」と、
怒鳴る一幕。

「責任を持ってやっている。
君はなんて無礼なことを言うんだ。
撤回しなさい」
強い口調。

そのあと、国会で謝罪。
「感情的になってしまった。
今後、冷静・適切に対応したい」

今村復興相がもし企業のトップで、
今回のような発言をしたなら、
その会社はおそらく、
倒産の危機に瀕しているに違いない。

それだけ重い職責を背負っている。
何しろ復興大臣なのだから。

ちょっと古いけれど、
昨2016年9月1日、
毎日新聞の「余禄」

「土手の花見」の話を取り上げた。

川の土手はよく、
桜の名所になっている。
なぜか。

元の話は、ホームページから。
加古川グリーンシティ防災会。
「土手の花見の物語」
ちょっと短くしてお届けしよう。

むかし、むかし、あるところに
毎年、毎年、繰り返される水害に、
悩まされた地域がありました。

その地域では、水害対策のためにと、
川に土手を造って備えることにしました。

ところが一度冬を越え、
翌年の出水期である梅雨を迎えると、
しっかり造ったはずの土手が、
またまた決壊してしまい、
再び水害に見舞われてしまうのでした。

なぜ、しっかり造ったはずの土手が、
決壊するのか?
地域の役所では、
知恵のある人を集めて調べてみました。

もう一度、土手は、
しっかり造り直されました。
すると、その年の出水期には、
何の問題なく過ごすことができました。

ところが、翌年の出水期に、
また決壊してしまったのです。

それはなぜか?

しっかり固めたはずの土手に、
小さな素穴が開き、
その小穴を水が通り抜けて、
大きな穴となり、
土手を決壊させてしまう。

なぜ、しっかり造ったはずの土手に、
素穴が開いてしまうのか?

またもや、地域の役所では、
知恵のある人を集めて調べてみました。

土手の土の中にある水分が、
原因であるとわかりました。

土手を造った年には、
多くの水量にも耐えられる。
ところが多い水量に耐えている間に、
土手が保水をするのでした。
その保水した土手の土は、
その年の冬に凍てついて膨張します。

次の春がやって来ると、
ポカポカとした穏やかさの中で、
凍てついた氷は溶け出し、
土手の中の水分は、
外へ外へとしみ出すのでした。

あとに残ったのは、凍てついている間に
できてしまった小さな空間。
それが小さな素穴の原因だったのです。

それならば対策は簡単。
「翌春にもう一度固めればいいのだ」

ところが、出来上がった後の土手は、
大きな圧力を掛けないと、
土を締め固めることができない。

ならば、人をたくさん集めて、
踏み固めてもらおうと考えました。

そこで地域の人たちに、
こんな『おふれ』が出されました。

[記]
この町に住むもの全員は、
○月○日に土手に集まりなさい。
水害対策のために、
全員で土手を踏み固める。
〈役所より〉

さて、○月○日になりました。
待てど暮らせど、
町の人たちは集まりません。

「なぜ、集まらないのだろうか?」

「自分ひとりくらい、うちの家族くらいは
行かなくても大丈夫だろう」
町中の人が思っていました。

防災でいう「集団的手抜き事件」発生です。

そこで、知恵のある人がこう言いました。
「春先に花の咲く木を
土手の周辺に植えてください」
「サクラなんてぇのも良いですね」

知恵のある人はこう付け加えました。
「花が咲いたらみんなで
花見大会をしよう」

「唄って、飲んで、踊って、
みんなで楽しむのですよ」

みんなは口々に言いました。
「そんなことで人は集まるのかねぇ?」
「災害対策だと言っても、
みんな集まらないんだぞ」
「そんなバカげたことはけしからん!」

知恵のある人はこう言いました。
「とりあえず、やってみましょうよ」
「やってみてから、お叱りを受けますから」

翌年の春、
前年に植えた桜に、
小さな花が咲きました。

また役所から次のような『おふれ』が
張り出されました。

[記]
○月○日に土手で花見大会を行う。
下手や上手にかかわらず
歌って踊れるものには褒美、
お酒またはお菓子を振る舞うこととする
家族から何人出ても良し。
〈役所より〉

○月○日になりました。

その日は朝から、町中の人が、
土手に溢れかえるほど集まり、
花見大会の見物客も、
ゴザやむしろを広げて、
ワイワイガヤガヤ。
歌えや踊れの大騒ぎ、
一日中、町中の人たちが、
土手を踏みしめてくれました。

ところが驚いたことに
翌日も、その翌日も、
花が終わりになるまで、
多くの人たちが、
土手で花見を楽しんだのでした。

その結果、その年からは、
出水期の梅雨や台風時期になっても、
土手は決壊しませんでした。
そうして人々は、
安心して暮らせるようになりました。

役所は、提案をした人に言いました。
「褒美をとらせるぞ」

知恵ある人は言いました。
「褒美はいりません。
その代わりに毎年、
お花見大会をやってください」
「町の人の笑顔が私には
何よりの褒美になります」

「町の人の笑顔が、
私の大切な家族を、
守ってくれているのですから、
これより良い褒美はありません」

さて、昨日から大阪。
富士は雲に隠れていた。IMG_0911.JPG-7

大阪に着いて、いつもの久恵へ。IMG_2976.JPG-7

やっぱり桜鯛、美味かったなぁ。IMG_0931.JPG-7

(株)万代会長の加藤徹さん、
取締役の黒田久徳さん、芝純さん。IMG_2986.JPG-7

そして今日は朝一番で、
万代本社横の会議棟。

万代知識商人大学第2期。
その第2回講義。
DSCN1844.JPG-7

32人の精鋭が集まって、
Logical Thinkingの一日。DSCN1850.JPG-7
その模様は明日のブログへ続く。

春のふくしま美しい村があった
〈高松市・島田章平〉

そして「土手の花見の物語」
「町の人の笑顔が私には
何よりの褒美になります」

そんな知識商人でありたい。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年04月09日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その38】桜

猫の目で見る博物誌――。
DSCN8963-2016-4-10-66666
猫の目は季節を感じる。
桜、桜、花吹雪。
今こそ、桜です。

サクラは、
バラ科モモ亜科スモモ属、
その落葉樹の総称。

英語でCherry blossomが、
桜の花。
花のことはsakuraと、
そのまんまでも呼ばれる。
20120408120045.jpg

桜の実の英語は、cherry。
日本ではサクランボまたは桜桃(おうとう)。
こちらはミザクラ(実桜)の果実で、
バラ科サクラ属サクラ亜属。

だから桜の花はスモモ属、
桜の実はサクラ属。

サクラも菜の花と同じで、
「自家不和合性」の植物。
そのため種の間に、
交雑(異種交配)が生じ、
多数の品種や変種が存在する。

サクラは日本でも、
固有種・交配種を含めて、
600種以上の品種がある。

突然変異も多い。

春に白色や淡紅色、
あるいは濃紅色の花を咲かせる。

だから「桜色」という言葉もある。
20110413151412.jpg

ソメイヨシノ(染井吉野)は、
江戸末期に出現して、明治以降、
日本中に最も多く植えられた。

ソメイヨシノの学名は、
Cerasus × yedoensis (Matsum.)
A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’。

エドヒガンとオオシマザクラの雑種が、
交雑して生まれたものの中から、
特徴のある特定の一本を選び抜いて、
接ぎ木で増やしていったクローンである。

つまり特殊な花。
それが日本中で、
人々の目を楽しませている。

桜といえば吉野。
20110418170541.jpg

吉野の桜だから、
ソメイヨシノと思うかもしれないが、
それは違う。
シロヤマザクラが主体。
20110418170824.jpg

桜に関しては、
いろいろなエピソードがあって、
書ききれないほど。

だから、四の五の言わず、
楽しみましょう。
20120408120402.jpg

今日は雨の桜。
IMG_0910.JPG-7

散り始めた。
IMG_0908.JPG-7

そして卯月の「いさぎよき人生」
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椀物に桜。
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エンドウ。
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刺身。
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桜があしらわれている。
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そして直径30センチの見事な器。
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桜鯛。
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桜づくしもサクラの楽しみ方。

サクラには縁があります。
DSCN8963-2016-4-10-66666
「ジジの気分」では、
なんどもなんども、
サクラを楽しんだ。

それが生きていたときの思い出。
「いさぎよき人生」、
いや「猫生」でした。

ありがとう。
サクラよ。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2017年04月08日(土曜日)

「折々のうた」大岡信逝去の春/フードストアあおきとロピア訪問

詩といふものは
どんなものでも
ありうる。

けれどもそれは、
結局のところ
何ものかへの

心潜めた
呼びかけでなければ、

詩である必要もない。
〈大岡信(おおおかまこと)〉

毎日新聞「余禄」が、
その死を悼んだ。

店も商品も、
「何ものかへ」の
「心潜めた呼びかけ」でなければ、
存在する必要がない。

そして朝日新聞「天声人語」

「朝は『天声人語』よりも
『折々』から読み始める」
コラムニストを悔しがらせた。

朝日新聞一面の『折々のうた』
1979年1月25日に始まって、
2007年3月31日に終わった。
大岡信さんのコラム。

詩、短歌、俳句、漢詩、川柳、歌謡から、
毎日1編を取り上げて、
それに解説を加える。

1931年、静岡県三島市生まれ。
東京大学文学部から読売新聞社へ。
それから明治大学で教鞭をとって、
1970年、その教授に就任。

柿本人麻呂、藤原定家、
そして松尾芭蕉などを――。
「すぐれた詩人は
実作者、評論家、編集者の
一人三役を兼ねる。
私も彼らを目標にしてきた」

親友で同い年の谷川俊太郎さんが、
大岡さんに贈った詩。
おおおかぁ
早すぎるとは
もう思わない

でもおれたち二人の
肉だんごもいつかは
おとなしく
ことばと活字に

化してしまうのかな

大岡信の肉だんごは、
見事にことばと活字に化した。

ご冥福を祈りたい。

さて私は熱海。
拡大名人会の二日目。

と、思ったら、雨。

明け方から、みんなで、
侃々諤々(かんかんがくがく)。

中止となった。
IMG_0848.JPG-7
左から千葉喜夫さん、宮本洋一さん、
浅香健一さん、私、土井弘さん、
鈴木國朗さん、新谷千里さん。

そのかわりに、
ゆっくり温泉につかってから、
出発して、店回り。

伊東市の、
フードストアあおき。
IMG_0858.JPG-7
(株)あおきの会長は青木巌さん、
社長は榎本太治さん。

現在、12店舗となった。
伊豆の紀伊国屋といわれた。
IMG_0852.JPG-7

朝10時の開店前から、
なじみのお客さんが、
入り口に並んだ。
IMG_0853.JPG-7
素晴らしいお店。

「紅の輝き」
IMG_0855.JPG-7

そして「たまたま」
キンカン。
IMG_0856.JPG-7
もちろん名物の餃子、
みたらし団子やいちご大福。

おいしくいただきました。

次に、寄ったのが、
道の駅伊東マリンタウン。IMG_0878.JPG-7

道の駅と海の駅が合体、
今や一大観光スポット。
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この道の駅は、見もの。IMG_0877.JPG-7

JAあいら伊豆のファーマーズマーケット。IMG_0874.JPG-7

レストラン街とショッピング街。IMG_0872.JPG-7

とりわけこの建物。IMG_0871.JPG-7

伊豆産の商品がずらり。IMG_0864.JPG-7

よりどり3個1068円。
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試食スープは絶品。
IMG_0866.JPG-7
試食アイテムは、
惜しまず食べさせる。
飲ませる。

伊東に行ったら、
寄ってみてください。
伊東マリンタウン(株)。

それから車を飛ばして、
小田原へ。

ロピア小田原高田店。
IMG_0885.JPG-7

同じ商品ならより安く、
同じ価格ならより良い商品を。IMG_0883.JPG-7
現在、33店を神奈川から、
東京、埼玉、千葉に出店。

このところ毎年、16%ずつ伸びて、
来年は大台を超える。

今日の「青果部の意地 超目玉」は、
ネーブルオレンジ99円。IMG_0882.JPG-7

大繁盛で一安心。
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買物と勉強。

ありがとう。

雨の中のゴルフよりも、
断然良い、春の一日だった。

最後に「折々のうた」から。

ねがはくは
花のもとにて
春死なむ
その如月の
望月のころ
〈西行法師〉

――『新古今集』雑下。
西行の作中特に有名な歌だが、
『新古今集』完成の中途で
切り出し(削除)措置を受け、
異本にのみ残された。
「如月の望月のころ」は
二月十五日(満月)をいう。
太陽暦では三月末に当たる。
西行の熱愛した
桜の花盛りの時期に当たるが、
また釈迦入滅の日でもある。
出家の身として、
とりわけその日に死にたい
という願いをこめた歌だが、
驚いたことに、彼は願った通り、
河内の弘川寺で、
建久元年二月十六日に没した――。

驚いたことに、
大岡信さんも、
花のもとにて、春、
亡くなった。

合掌。

〈結城義晴〉

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