結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年03月03日(金曜日)

学習院DSCM最終講義「阪急オアシス」千野和利の戦略論

3月3日、桃の節句。
そして日本列島は、
桜の季節にまっしぐら。

花粉症が唯一の悩みの種。

そんないい季節。

特集商品前線異常なし!
昨2016年8月号だった。

もう、あれから7カ月。
その後、商品前線には、
異常がみられるのだろうか。

今年の桜開花前線。
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ウェザーマップの発表。
東京・福岡は3月24日、
大阪は4月1日。

楽しみです。

さてひな祭りの今日、
午前中は商人舎オフィス。

午後は目白の学習院大学へ。DSCN9671-2

学習院大学のこの門、
好きだな。
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春の空とは思えないほど、
すっきりした青空。DSCN9673-3

木々も春を待ちわびている。DSCN9674-2

古い校舎が残る校内。
学習院らしくて、いいです。
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そのそばの創立百周年記念会館。DSCN9676-3

今日は、この会館3階で、
2016年DSCM最終講義。
そして第12回GMS桜実会。

DSCMは、
ディマンドサプライチェーンマネジメントの略。
そしてGMSとは、
学習院マネジメントスクールの略。
桜実会はOB・OGの組織。
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ここにも桜の実がある。

今回の最終講義には、
対論も盛り込まれた。
千野和利さんと結城義晴が担当。
千野さんは㈱阪急オアシス会長。
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湯沢威先生にもご同席いただき、
その直前の打ち合わせ。
湯沢先生は学習院大学名誉教授。

講義の前に、湯沢先生のご案内で、
学習院大学の展示物コーナーを、
見ていただく。
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午後3時、最終講義がスタート。
司会は事務局長の林純子さん。
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開講のごあいさつは、
耀(あかる)栄一さん。
学校法人学習院専務理事。DSCN9698-3

初めに結城義晴が、短く講義。
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レース型競争とコンテスト型競争、
規模の経済と範囲の経済、
リージョナルチェーンの優位性を述べ、
阪急オアシスを紹介。DSCN9706-3

会場には受講生と桜実会メンバー。
講師陣と歴代最終講義講師のみなさんも、
多数、参集してくださった。
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千野さんの講義は、
「2020年におけるSM事業の高付加価値づくり」DSCN9715-3

阪急オアシスの理念から事業戦略まで、
実に内容の濃い1時間の講義。DSCN9722-3

終盤は多くのスライドで、
イノベーティブな取り組みを、
具体的に紹介。
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休憩をはさんで、
2人での討論。
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打ち合わせなしの質問を、
次々投げかける結城義晴。DSCN9741-3
さらに会場からの質問。

千野さんは一つずつ考えながら、
ていねいに答えてくれた。DSCN9738-3
参加した人々は幸せな時間を共有した。

それほど千野さんの話は、
有意義で情報満載の内容だった。DSCN9729-3

午後3時から5時半まで、
2時間にわたる最終講義は、
無事に終了。

イタリア出張中の上田隆穂先生が、
ビデオレターで祝辞。
マネジメントスクール所長、経済学部長。DSCN9746-3

その後は修了証の授与式。

湯沢先生から一人ひとりに、
修了証書が手渡された。
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そして湯沢先生の閉講のあいさつで、
2016年度のDSCMも幕を閉じた。
湯沢先生はご専門の経営史の観点から、
現在の世界情勢を分析しつつ、
簡潔にスピーチしてくださった。
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廣田正さんを囲んで三人で写真。
廣田さんは三菱食品を退任し、
現在はかまくら廣田オフィス代表。
かつて最終講義をしていただいた。

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村上篤三郎さん。
現在、㈱ロピア取締役管理本部長。
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村上さんにも最終講義講師をお願いした。
千野さんの講義に大満足の様子だった。

講義の後は、恒例、
桜実会修了生の集い。
新たに修了生となったメンバーも加わる。
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乾杯のご発声は、
学習院理事の東園基政さん。
一般社団法人学習院桜友会会長。
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そして懇親と歓談。DSCN9782-3

東園会長、千野会長、湯沢先生。DSCN9789-3

そして大久保恒夫さん。
大久保さんは、2月末に、
セブン&アイ・フードシステムズ社長を退任。
ご苦労様でした。
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現在は、その顧問で、
いわば久しぶりに自由の身。

会場では、
ビールサーバーガールが、
生ビールを注いで回った。
学習院大学生。
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19キロのビールサーバー。
それを担いだ彼女に敬意を表して記念写真。DSCN9785-3

中締めは大久保さん。 DSCN9792-3
大久保さんも成城石井社長時代に、
最終講義講師を務めていただいた。

最後は毎年恒例となった、
全員参加の記念写真。
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みんな、いい笑顔だった。

千野さんの講義で印象に残ったこと。
一番最初に、
二つの重要な考えを、
ご披露くださった。

第一は、会社とは何か。
何のためにあるのか。
誰のためにあるのか。

それぞれの会社には、
アイデンティティがある。
それがこの設問の答えだ。

そのアイデンティティが今、
空洞化してはいないか。

第二は企業戦略とは何か。
千野さんの企業戦略は、
「価値のある独自性の追求」
真似のできない付加価値をつくること。

阪急オアシスに店や売場、
商品やコンテンツ。
それらにすべて、
価値のある独自性がある。

それが阪急オアシスの、
アイデンティティである。

私は最後に、
ジェイ・バーニーを持ち出した。

どんな企業も社会的な価値がない場合、
当然ながら競争劣位となる。

その価値が生み出されると、
競争均衡となる。

つまり競争者は必ず、
価値を持たねばならない。

次に、その価値の希少性が、
重要になる。
つまり他に存在しない価値であること。

この希少性が獲得されると、
一時的な競争優位の状況が生まれる。

しかしそれだけでは長く続かない。

最後に、模倣困難性が必要になる。
模倣困難性が出来上がると、
持続的な競争優位の状態となる。

そしてそのための組織は、
適切に出来上がっているか。

千野和利の阪急オアシスは、
全くこの戦略論そのものだった。

実に有意義な最終講座だった。

千野さんに心から感謝したい。

〈結城義晴〉

2017年03月02日(木曜日)

「アホか、おまえは!」とクロネコヤマトの「猫への恩返し」

3月2日。明日は桃の節句。

朝日新聞『折々のことば』
その682、鷲田清一編著。
アホか、おまえは!
(人類学の研究会で)

1970年代の関西の人類学者たちの集い。
国立民族学博物館を交点としていた。

そこでは、こんな
連帯(?)の罵声が飛び交った。

アホか、おまえは!!

「異なる地域の生活文化を知るためなら
何でも食い、何でも験(ため)す、
若い研究者たちの容赦なき相互批判」

なかなかいい。

「誰もが“とりすました学問”など
無用と息巻いていた。
自分をこれまで象(かたど)ってきた文化の
頑迷な基盤を必死で切開し、
揺さぶろうとしていた」

仕事の場でも、
こういった「連帯の罵声」

いいかもしれない。

ただし、それが、
パワハラにならないこと。

ただし、それが、
相互批判であること。

かまやつひろしが、
死んだ。

ムッシュかまやつ。

膵臓癌、78歳。

父親はジャズミュージシャン、
ティーブ釜萢。
従妹は森山良子。

ザ・スパイダースは、
グループサウンズの中で、
図抜けたものをもっていた。

その垢ぬけたセンスは、
ムッシュの影響大であった。

吉田拓郎作の「我が良き友よ」

「これオレが歌うの?」
かまやつは困惑を隠せなかった。

朝日新聞「代表曲の誕生秘話」にある。

幼い頃から洋楽浸け。
カントリーやロックを追いかけた。
それが演歌や歌謡曲に近い歌を、
なぜ、歌うのか。

「広島出身の拓郎は、
大学の応援団の先輩を
モデルにしたらしい。
だけどぼくは東京の真ん中で生まれ育ち、
バンカラや上下関係なんて縁がない。
あっさり歌うしかなかった」

しかし、ふたをあけてみれば、
70万枚のセールス。

「自分で売れると思って
売れたためしがない」

これがいい。
そんなものだ。

「拓郎には、
プロデュース能力があったんだね」

拓郎とは言い合えたに違いない。
「アホか、おまえは!」

「美空ひばりさんからは
『感情移入がないからよかったのよ』
って、目からうろこ、でしたね」

かまやつひろし、
ご冥福を祈ろう。

合掌。

今日の私は、
これまた一日中、
横浜商人舎オフィス。

原稿手直しと、見出し付け。
そして校正なども。IMG_0659.JPG-7
月刊商人舎。
少しずつ、出来上がっていく。

「売れると思ってつくってはいない。
売れるよりも、良いものを」
私の主義は変わらない。

さて昨日に続いて、
商人舎からのお知らせ。

米国研修ベーシックコース。
毎年5月に開催される定評のコース。
出発は5月16日にラスベガスへ。
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帰国は22日、5泊7日。

毎朝、セミナーで、
これでもかと講義。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN3041-1.jpg

そして飛び切りの店を、
しかも網羅的に視察、インタビュー。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN3121-1.jpg

視察をし、調査をする。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/DSCN3308-1.jpg

試食をし、コミュニケーションをする。
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2日目の晩は大調理・試食会。
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プレゼンテーションとテイスティング。
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レストランを借り切り。
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3日目の朝には理解度テスト。
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このテストで何よりも、
理解が進む。

その後、チームごとに、
調査、分析、ディスカッション。
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ランチはシェイクシャック・バーガー。
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4日目の朝は研究発表会。
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最後に表彰式。
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これ以上ないという充実の内容。
全員が、自ら変わります。
それも自分らしく、変わる。
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⇒ご参加ください。
ご派遣ください。
ご検討ください。

さて、クロネコヤマト。

毎日新聞の巻頭コラム
「余禄」

「それはニューヨークの交差点で
突然ひらめいた」

文学的だ。

「周りに米配送会社UPSの車が
4台見えたのだ。
1ブロックに1台、日本でも宅配便は
成功すると確信した」

ヤマト運輸創業者・小倉昌男の回想。

41年前の荷受け初日の取扱個数、
わずか11個で始まった宅急便。

今や1日500万個を超え、急増中。

しかし、ドライバーの人手不足、
長時間労働。

もはや限界。

「労働組合の要求を受け、
ついにヤマト運輸は
荷受量を抑える検討に入った」

日経新聞「ニュースこう読む」
編集委員の田中陽さん。

「日なたぼっこが好きと思えば、
狭くて暗い部屋も好き。
集会を開き、モミモミマッサージをする。
外出先から変なモノをくわえて帰ってきて
お土産のように飼い主にあげるような
しぐさをすることもある」

「猫を飼っている人なら
変わった習性を
目にすることはあるはずだ」

なぜか文学的。

「ヤマト運輸も、
少し変わった習性がある。
そして、その習性こそがヤマト運輸を
最強の宅配便事業者へと
押し上げたといってもいい」

「お金を払ってモノを送る荷主よりも、
お金を払わない受け取り手の事情を
より考えるという習性だ」

田中さんは「生活者目線」と表現する。

「時間帯別の配達指定、
再配達の要望も直接ドライバーに
電話をかけることもできる。
どちらもお金を払っていない
受け取り側のサービスだ」

現会長の木川真さんの言葉。
「お金を基点に事業を組み立てると
独りよがりな取り組みに
なりがちになるのですよ」

そして小倉昌男さんの「私の履歴書」
「サービスが先・利益は後」

そのヤマト運輸が荷受量を抑制する。

しかし「ネット上では、
理解を示す内容の言葉が飛び交った」

田中さんは、述懐する。
「もっと先鋭的な反対意見が多いと
思っていたので意外な反応だった」

そして考察。
「これまでのヤマトのきめ細かな
サービスのありがたみを感じながらも、
『(無料で)そこまでしなくても』と
思っていたのではないだろうか」

同感。

関西人ならば、
「アホか、おまえは!」
というくらいのサービスだ。

「利用者がヤマトの窮状に
理解を示したことは、同社にとって
サービスの見直しの好機だろう」

そして、この文章の最後がいい。

「そろそろ利用者側が
『猫への恩返し』をしても
いい時期にきているのかもしれない」

ここまでやるか、のサービス。
これはカスタマーサティスファクション。

しかし、働く人たちの満足も。
エンプロイーサティスファクション。

顧客満足が際立っていれば、
顧客の方から許してくれる。
「そこまでしなくてもいいよ」

そのこと自体がまた、
働く人たちの満足となる。

はなから、楽をしたいのではない。
顧客の満足が、自分の満足になる。

そうすれば、結果として、
顧客が「猫への恩返し」をしてくれる。

「猫への恩返し」

私にはよくわかる。

〈結城義晴〉

2017年03月01日(水曜日)

トランプ初の議会演説の評価と「仕事に、いちごだよ」

3月1日。弥生。March。

2月決算の企業は、
今日から新年度。

3月期決算の企業は、
最後の追い込みの1カ月。

この温度差は、結構、
営業の成果に影響を与えると思う。

だから2月期決算企業ほど、
3月に頑張らねばいけない。

3月期決算企業は、
必死の形相でやって来る。

別に2月決算企業の、
肩をもっているわけではないから、
念のために。

今日付けで、
イオンは組織改編とトップ人事を、
さらに追加した。
詳細はDaily商人舎で。

イオン機構改革および人事異動

イオンリテール(株)の大島学さんが、
取締役南関東カンパニー支社長から、
イオンペット(株)代表取締役社長になった。

ジェンク・グロルさんは、
イオンドットコム(株)社長から、
イオングループアセアン本社へ異動。

全体には激しい若返り。

みんなそれぞれの新しい環境で、
頑張ってほしい。

こんな時にも、
商人の本籍地と現住所。
この考え方を大切に。

それからWeekly商人舎には、
週刊特別企画。
[シリーズ]首都圏最新店舗研究
★ライフ川崎大島店
もう衰退業態の「2層3500㎡
中型総合スーパー」だが…。

さて3月を迎えて、
商人舎からお知らせが二つ。

第1のお知らせ。
米国研修ベーシックコース。
毎年5月に開催される定評のコース。
5月16日~22日、ラスベガス。

毎朝、セミナーでたっぷり講義して、
網羅的にカギを握る企業の店舗を巡る。
2日目の晩は大調理・試食会。
3日目の朝には理解度テスト、
4日目の朝は研究発表会。

もう、これ以上ないという充実の内容。

⇒ご参加ください。

第2のお知らせ。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
こちらは第11回目。

ピーター・ドラッカー先生の教えをもとに、
閉塞感の漂うマネジメント領域で、
中間管理職、中堅幹部を、
徹底的に教育する。

全員が、見違えるような人財となる。

⇒ご検討ください。

どちらの研修会も、考え方は同じ。
「すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる」

ずっと役立つことを追究し、
脱グライダー商人を養成します。

さてDaily商人舎。
このところアメリカ情報が充実。
2月24日は、
ウォルマート2017年1月決算。
Eコマース3割激増の中身。

2月27日は、ホームデポ。
こちらは記録的な増収増益の理由。

昨日の2月28日は、
ノードストローム。
フォーマット別のPPM分析。

そして今日の3月01日は、
ターゲット。
ちょいと辛口。

こういった情報整理を続けて、
アメリカの現場を検証する。

それが商人舎の特徴。
鳥の目・魚の目・虫の目で、
見続けて、本物の勉強をする。

さてアメリカ連邦議会の、
上下両院合同本会議。
トランプ大統領が、
初の議会演説。

新聞各紙の力量の差が出たなあ。
なんといっても日経新聞が、
オンラインで詳細に報道。

朝日、毎日、読売は、弱い。

その演説の方針。
まず「米国精神の復活」を訴えた。
「楽観主義は不可能を可能にする」
いかにもトランプ節。

しかし攻撃的な口調は抑えた。

30年ぶりの税制改革、
1兆ドルのインフラ投資を表明。
しかし「歴史的な税制改革」の一方で、
減税規模など具体策は先送り。

「最大の国防費増額・核増強」と、
同盟国への公平な費用負担。

「私の仕事は、
世界を代弁することではない。
米国を代表することだ」

しかし日経新聞の評価。
「具体策はみえない」
そして最後に、
「米国第一主義の危うさは消えない」

21世紀の課題を、
20世紀の方法では、
解決できない。

私はそう思う。

もちろんドラッカー先生の、
「ポスト・モダン七つの作法」
その最後の七つ目で、
「モダンの手法も使う」と忠告するが、
基本は脱モダンである。

さて今日は一日中、
横浜商人舎オフィスで、
全員で月刊商人舎3月号の編集仕事。

ランチは、パスタ。IMG_0655.JPG-7

ルーズカフェ(Lu’s CAFE)で、
ゴロゴロミート・パスタ。
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編集スタッフ鈴木綾子とスナップ。IMG_0653.JPG-7
それから深夜まで、
原稿チェック、見出し付け、などなど。

さて『ほぼ日』の糸井重里。
会社をジャスダックに上場させて、
このところの巻頭エッセイは、
少し精彩を欠いた。

つまりちょっと浮かれていて、
客観性や自虐性に欠けた。
発見もなかった。

しかし、「今日のダーリン」は、
日常に戻ってきた。

これは大事なことです。

糸井はもう2年くらい、
毎日ヨーグルトを食べている。

・・・シンプルなヨーグルトメーカーで、
眠ってる間につくる。

食べ終えつつあるヨーグルト50グラムを、
プロテインシェーカーに入れて、
牛乳1パック500cc注ぐ。
よくかきまぜてタイマー仕掛け、
寝て起きたらできてる・・・

なかなか、いい。

・・・甘みはオリゴ糖でつけたり、
ハチミツにしてみたり、
シナモンをパラパラっとやったり
カルダモンを振ったり、
しょうがシロップで食べたり、
あんずジャムで食べたり、
毎日のことだから、
いろいろ手を替え品を替え、
飽きないように
工夫しながら続けてきた・・・

まめですね。

・・・しかし、このところ、
こういうルーティンのなかに、
とんでもないスターが
登場してきたのである・・・

いちごだよ。

・・・甘みのほうは
ハチミツなどにまかせることにする。
新鮮ないちごを大きいまま
ポンッと入れたり、四つ割にしたり、
八つ割にしたり、細かく刻み入れたり、
まっ白なヨーグルトの上に
踊らせるわけ・・・

イチゴの品種は、
あまおう、とちおとめ、
やよいひめ、スカイベリー、
どれでもいい。

・・・これまでのヨーグルトライフも
悪くはなかったが、
いちごが入っただけで、
わぁっと華やぐのよ。

ショートケーキの上に
乗っかっているいちご。
あのいちごのようなアイディアが、
あるかないか、だ・・・

・・・ショートケーキにいちごが
乗ってなくてもおいしいのだ。
だけど、いちごが、
そこにあるだけで、
生クリームをまとったケーキは、
舞台になる。

いちごという主演女優が
艶然と微笑むためのね。
それが、ヨーグルトでも
同じことだったんだよね・・・

・・・あらゆる場面で、
こういうものが必要なんだよ・・・

つまり、いちごだよ。

・・・あなたの、
いまやってる仕事にも
いちごを乗せないか?

商品づくりはもとより、
売場づくりも店づくりも、
会社づくりも。

企画づくりも、販促づくりも、
映画づくりも、曲づくりも、
本づくりも、雑誌づくりも。

いちごだよ。

そう、それが核となるものだ。

トランプ演説のいちごらしきものは、
ずっと米国第一。

これは残念ながら、
すべての米国民にとっての、
いちごでは、ない。

いちごの乗っていない、
ただのヨーグルトや、
ただの生クリームケーキは、
やはり、足りない。

3月を通して、
仕事にいちごを。

どうぞ。

〈結城義晴〉

2017年02月28日(火曜日)

「ビッグデータ売買に期待」とVisible Managerの時代

2月最後の日。
今日は寒い。

「三寒四温」(さんかんしおん)。
寒い日が3日ほど続くと、
次に4日ほど暖かい日が続き、
また寒い日が続く。
だいたい7日周期で、
寒暖の気候が繰り返される現象。

本来は冬の特徴だったが、
最近は春先の今頃に現れる現象。

これが面白いが、一般に、
寒い日は晴れで、
暖かい日は曇りや雨が多い。

こうして、少しずつ、
春に向かっていく。

そして春をイメーシ゛すると、
人々に笑顔がやって来る。

山笑ひ川笑ひ人笑ひ出す
〈朝日俳壇より 枚方市・山岡冬岳〉

それでも、まだ寒い。
赤ん坊はちゃんちゃんこを喜ぶ。

ちやんちやんこ小さき手小さきさやうなら
〈同 仙台市・三井英二〉

(長谷川櫂選評)この子の姿が目に浮かぶ。
ほんとうに「小さきさやうなら」なのだ。

小さきさようなら。
いいなあ。

(き)ぶくれてゐてものろまと言ふなかれ
〈同 熊本市・内藤悦子〉

(長谷川櫂選評)自己弁明の一句。
「のろま」も、まんざらではないけれども。
(稲畑汀子選評)
寒さに対処するために著ぶくれている。
動きがにぶると自認して、
思わずつぶやいた一句。

そんな着ぶくれも、
今日で終わる。

「AJSネットワーク」が届いた。
O
毎月書き続けて、
私の連載は第111回。
ご愛読のほど。

明日から弥生、三月。

今日は朝から、
東京・御成門。

朝の出がけに、
財布を忘れた。

それでもSuicaがある。
電車に乗り込んだら、
残額は304円。

オットー!

私はいつもPASMOとSuicaに、
十分にチャージして所持している。

ところが今朝だけ、
財布を忘れて、
それに入っていたPASMOには、
8000円ほどのチャージ金額があった。

所持していたSuicaには304円。

とほほ。

何とか切り抜けて、
浜松町から歩いて、
カスタマー・コミュニケーションズへ。
「TRUE DATA」をブランドとするCCL。
その取締役会。

非常勤取締役も、
非常勤監査役も、
ずらりと揃った顔ぶれがすごい。

その取締役会では、
経営陣からうれしい報告。

感慨深い。

米倉裕之さん、ご苦労様。

しかし、これからです。

日経新聞一面トップにも、
良いニュース。
ビッグデータ売買に指針

日経の『きょうのことば』は、
「ビッグデータ」

「スマートフォンやあらゆるモノが
ネットにつながるIoT技術の普及で、
人の日々の行動や、
機械の稼働状況などを
全てデータ化することが可能になった」

こういった膨大なデータの集まりを、
「ビッグデータ」という。

そしてビッグデータを、
「人工知能(AI)を使って分析することで、
これまで“勘”に頼る部分もあった
マーケティングや商品開発を
精緻にすることができる」

CCLのTRUE DATAは、
そのビッグデータの一つで、
行政でも民間企業でも、
盛んに使われるようになった。

私は2008年からCCLの社外取締役。
もう10年になるが、
その間の変化は、これまたすごい。

「データ化できる情報が増えることで、
個人情報に該当するかどうかが
曖昧な『グレーゾーン』の情報も増えた」

5月30日に改正個人情報保護法が、
全面施行される。

指紋や顔認識データ、
さらにゲノム(全遺伝情報)など、
「符号」を含む情報が、
新たに「個人情報」として、
保護対象に加えられた。

そして個人が特定できないレベルまで、
情報を加工すれば、
ビッグデータの活用ができることも、
明確にされた。

昨年1月1日に発足したのが、
「個人情報保護委員会」
Personal Information Protection Commission。
略してPPC。
国家行政組織法上の「三条委員会」で、
内閣府の外局の行政委員会。
内閣総理大臣の所轄に属するが、
行政からの独立性が高い。

個人情報の保護に関する法律に基づいて、
2016年1月元旦に設置された。

単独で国家としての意思を決定できる。
違反企業に立ち入り調査できる。
さまざまな権限を持つ。

会計検査院や公正取引委員会などと、
類似して独立組織である。

単刀直入に言えば、
ビッグデータの利活用を所管する機関。

この委員会指針で、
具体的に加工方法が示された。

クレジットカードやPOSレジの購買履歴、
自動車の走行データなど5項目。

個人を特定できないようにするために、
氏名・電話番号、住所・番地などを削る。

「企業は指針に沿ってデータを加工すれば、
本人の同意なしで第三者に売買できる」

「指針の水準に達しない加工方法で
データを転売した企業が見つかれば
保護委は企業名を公表したうえで
指導、再発防止策も提出させる」

この委員会の設置は、
規制緩和に他ならない。
安倍晋三首相も、
この面ではいい仕事をしている。
期待が持てる。

CCLの取締役会は、
いつもよりすんなりと終わり、
東京駅へ。
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空は青くて、雲は白い。
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北大路八重洲 茶寮。
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この茶寮でのランチミーティングも、
ベスト・マッチングで、
「いい日はいいな」

最後に日経新聞「一目均衡」
編集委員の西條都夫さんが書く。
「信頼されない日本のCEO 」

世界有数のPR会社「エデルマン」社。
毎年世界28カ国で、
「トラストバロメーター」調査を実施する。
いわゆる「信頼度指標」

各国で成人1000人強を対象に、
「政府やメディアを信頼していますか」
と、尋ねまくる世論調査。

その調査項目の中で問うのが、
「最高経営責任者(CEO)の信頼度」

その最新の結果を国別に並べる。
「日本はなんと最下位」

「CEOは信頼できる」と答えた回答者は、
わずか18%にとどまった。

1位はインドで70%。

なるほど、
マイクロソフトやグーグルの現CEOは、
インド出身者である。

一昨年、ワシントンを訪れた際に、
会ったのがZolfaghariさん。
マイクロストラテジー社の共同創業者。
かれもインド人だった。
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西條さんの観察。
「国別の傾向を見ると、先進国では
総じてCEOへの信頼度が低い」

さらに西條分析。
「経済全体が成熟するなかで、
個別の企業もリストラを迫られ、
社員や社会に痛みを強いることが多い。
それがCEOに対する厳しい評価に
つながるのだろう」

ただし。

「先進国でも日本の低さは突出し、
ビリから2番目のフランスの信頼度23%
と、比べても5ポイントの差がある」

ああ。

しかし、なぜか。

ロス・ローブリー氏の仮説。
エデルマン日本法人社長。
「日本の経営トップが何を考え、
何をしているのか、
一般の社員や社会が
目の当たりにする機会が
諸外国に比べて少ない」

「このvisibility(可視性)の低さが、
信頼の低さにつながっている」

だから信頼される経営者になるには、
「可視性」の高さで傑出すること。

その代表を西條さんが挙げる。
まず日産自動車CEO退任は決まったけれど、
カルロス・ゴーン。

「東日本大震災の直後に、
東京電力福島原発にほど近い
同社いわき工場に足を運び、
『この工場は必ず復興させる』と
テレビカメラの前で宣言した」

米国企業ではユナイテッド航空CEO、
オスカー・ムニョス。

「visible経営者」として有名。

「愛嬌のある風貌で
各地の空港などを回り、
社員と交流する。
その結果、現場のモラールが
目に見えて向上し、
定時就航率が大きく上昇した」

ダイエーの故中内功さんが、
圧倒的にvisible経営者だった。

最近の柳井正さんもそうだし、
似鳥昭雄さんもそんな感じだ。

小売業、サービス業の経営者ならば、
店舗現場をよく回る人。

CCLの米倉さんも、
だんだん可視性の高いCEOになってきた。

可視性といえば、
ドナルド・トランプも、
それに当てはまりはする。

西條さん。
「CEOへの信頼が薄いと、
経営陣がいくら改革の旗を振っても
社員が呼応せず、
停滞が長期化する恐れがある。
今の日本企業は
その落とし穴にはまってないだろうか」

良きにつけ、
悪しきにつけ、
Visible Managerの時代、
Visible Presidentの時代だ。

財布を忘れる結城義晴も、
Visible Managerの一員で
ありたいとは思っている。

よろしく。

〈結城義晴〉

2017年02月27日(月曜日)

東京マラソンの井上大仁・設楽悠太と反トランプの若者たち

Everybody! Good Monday!
[2017vol9]

2017年第9週。
2月の最終週で3月の第1週。

今週金曜日が3月3日、
桃の節句のひな祭り。
正式には上巳の節句という。

5月5日の端午の節句は、
こどもの日で祝日。

しかし桃の節句は普通の日。
女子たちのために、今週金曜日は、
大いに盛り上げたい。

「五節句」といわれる。
江戸時代に入って、
公的な行事・祝日と定められた。

第1の人日の節句は、
1月7日で、七草を祝う。

第2の上巳の節句が、
3月3日で桃の節句。
女の子の健やかな成長を願う。

第3の端午の節句は、
5月5日で、こちらは菖蒲の節句。
男子の健やかな成長を祈願する。

7月7日はご存知、
七夕の節句。

そして9月9日が、
菊の節句として有名な、
重陽の節句

このうち祝日は5月5日だけだから、
端午の節句だけが、
特別扱いということになる。
女子たちもそう悲観することはない。

さて朝日新聞「天声人語」
女性参政権獲得の話。

ドイツは1918年、
アメリカは1920年、
トルコは1934年。
フランスは1944年で、
第二次世界大戦が終わるころ。
意外に遅い。

そしてわが日本は、
敗戦直後の1945年に、
占領軍マッカーサーの指令で実現。

今国会の法案で成立しそうなのが、
「政治分野における
男女共同参画の推進に関する法律」

「国会や地方議会の選挙で、
男女の候補者の数をできるだけ
均等にするよう政党に努力を求める」
そんな法案。

この法案自体は喜ばしいけれど、
そんな法案が出されること自体、
まだまだ遅れている。

さて、商人舎magazineの、
日替り連載・月曜朝一。
2週間販促企画
その桃の節句やホワイトデーに関して、
注意点を挙げる。

リニューアル中の、
Daily商人舎
過去のニュースも900件くらいあるが、
それも含めて全公開中。

今日も3つのニュースを投稿。
①イオンMSC認証さば販売

②【1月外食産業】年始好調・昨対2.4%増

③ホームデポ「記録的な増収・増益」
アメリカのホームデポは、
1月29日に終わった年度決算で、
Eコマースが19%の伸びを示して、
CEOのクレイグ・メニアは、
「記録的な売上げと利益」と自賛。

これからDaily商人舎は、
ニュースが増えていきます。
ご期待ください。

さて、昨日の東京マラソン。
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東京都庁前スタートで、
東京駅前がゴールの新コース。

男子はウィルソン・キプサング。
2時間3分58秒で優勝。
ああ、3分台か。

女子はサラ・チェプチルチル。
2時間19分47秒で優勝。

どちらもケニア人。

ともに日本国内のレースで、
最高記録。

もうケニアやエチオピアの選手には、
手も足も出ない。
そんな印象だ。

ペースメーカーを含めて、
先頭を行く赤銅色のランナーたちには、
たくましさを超えた美しささえ、
感じられた。

日本の男子は、
井上大仁が2時間8分22秒で8位。
今や60歳となる瀬古利彦が、
1986年にボストンマラソンで記録した、
2時間8分27秒は超えた。

山梨学院大学では、
主将として箱根駅伝を走った井上。
2度目のマラソンで、
8分切りは期待が持てる。

しかし日本人3位、総合11位の、
しかも初マラソンだった設楽悠太。
記録は2時間9分27秒だったが、
30キロまで日本選手集団から飛び出して、
意気込みを見せた。

東洋大学では箱根駅伝で2度優勝。
学生時代から双子のランナーで注目され、
そのころは兄の啓太が有名だったが、
今は悠太が強いし、速い。
リオデジャネイロ五輪1万mの代表で、
大いに将来性を感じさせてくれた。

日経新聞「グローバルオピニオン」
「反トランプへ若者動く」
コロンビア大学ジェフリー・サックス教授。
ハーバード大学を卒業し、
現在、コロンビア大学地球研究所所長。
62歳。

米国の政治的分断を、
世代間の差違に求める。

「18~35歳のミレニアル世代の大半は
トランプ氏に投票しなかった」

トランプ支持基盤は主に45歳以上。

「今日の若いリベラル派が明日、
高齢の保守派になることはない」

「若い有権者は同氏の政策に
抵抗する勢力の中核となるだろう」

若者と年長者の3つの政策に対する違い。
①若者は社会問題について、
リベラルだ。

このアメリカの「リベラル」は、
「自由主義」といっても、
三つの特徴をもつ。
第1は政府による一定の介入を良しとする。
第2は社会的マイノリティの存在を認める。
第3に国際社会や他国との協調を支持する。

②若者は情報革命による、
未曽有の経済問題に直面している。

「彼らの参入する労働市場は
ロボットや人工知能が急速に台頭し、
従来の労働にとって代わろうとしている。
一方、高齢の富裕層は
こうした技術革命による
株価上昇から利益を得ている」

③若者は両親や祖父母に比べ、
気候変動とその脅威に対する、
意識が高い。

「彼らはクリーンエネルギーを求め、
自分や子どもの世代が受け継ぐ
地球の破壊と戦うだろう」

彼らはもちろん、
オーガニックやローカルに対する
意識も高い。

「トランプ氏は歴代のどの大統領よりも、
近視眼的だ」

「トランプ氏の政治的な成功は
例外的な出来事にすぎず、
転換点ではない」

だから2020年には、
ミレニアル世代の支持する大統領が、
彼らの時代をもたらすに違いない。
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「米国は多民族で、
社会問題にリベラルな考え方を持ち、
気候変動に対する意識が高く、
新技術の経済的利益を
もっと公平に共有する国になるだろう」

大事な指摘だ。

アメリカは多民族国家である。
リベラルである。
サステナビリティの意識が高い。
そして新しい情報テクノロジーと、
それによる経済的利益が優先される。

まっとうな国だ。
いい国だ。

ただし、日本は、
そのアメリカと同じではない。
日本には日本の良さがある。

したがって、
アメリカがこうだから日本もこうなる、
という類の論説は、まやかしである。

男女候補者数を「できるだけ」、
均等にするよう「努力」を求める法案が、
今国会で可決される日本。

リベラル政党退潮の極みに達した日本。

小池新党の伸長ですら、
保守の拡大に他ならない。

別に私は革新政党支持派ではないが。

2020年のアメリカと現在の日本を、
引き比べつつ、考える。
その際にヨーロッパもアジアも、
大いに参考になる。

自ら考えるために。
それが知識商人の在り方だ。

考えて、考えて、考える。
そうすれば、
井上大仁や設楽悠太にも、
ケニア人を超える走りが、
可能となるかもしれない。

二月逃げる。
その2月の終わりの週に、
私たちも考える商人でありたい。

では、みなさん、
今週もGood Monday!

〈結城義晴〉

2017年02月26日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その33】サイネリア

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は季節をとらえる。
立春から雨水へ、そして啓蟄へ。
冬から春に向かう早春のとき。
猫の目が見る
博物誌――。

ホテルニューオータニ。
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日本庭園には池と滝。  DSCN9558.JPG-7

早春の滝。
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この流れの先に、
サイネリア。
あるいはシネラリア。
園芸用の植物。
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キク科ペリカルリス属の常緑多年草。
しかし、園芸の際には、
秋播き1年草として扱われる。

学名はPericallis x hybrida。
英名はFlorist’s Cineraria。
和名は「フキザクラ」、
漢字では蕗桜。
日本名は、
1896年に松村松年博士によって、
命名された。

松村教授は明治5年生まれの昆虫学者。
北海道大学名誉教授。

昆虫の命名法を創案し、
ときに花にも命名した。

サイネリアの葉はフキに似た形で、
桜のように株を覆い尽くすように咲く。

だから「蕗桜」。
なかなかいい。

花の色は、桃色、赤、青、紫、白。
園芸品種なので、様々な交配で、
様々な色が出来上がった。

原産地は北アフリカのカナリア諸島。
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12月から5月が見どころ。

園芸品種として、
様々な育て方指南がある。

水はけの良い土に植える。
日当たりの良い場所で管理する。
過湿も乾燥もよくない。
底面吸水で育てるのがベスト。

難易度は、春だけ育てるなら楽。
暑さに弱く、暖地での夏越しは無理。

最低気温5℃を上回る気候ならば、
屋外で育てることもできる。

管理面では「花がら摘み」をすること。
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肥料は長く効く元肥と液肥を併用。

寒い時期は、
病害虫もあまり発生しない。
しかし暖かくなると、
ハダニやウドンコ病が発症する。

ホテルニューオータニの庭園のように、
群生させると美しい。
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花つきがよいし、
株はこんもりまとまる。

だから家庭園芸としては、
冬の鉢花としてポピュラーになった。
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ただしこの英名のFlorist’s Cineraria。
「シネラリア」と発音するが、
それが「死ねラリア」と聞こえるので、
「サイネリア」という流通名となった。

それがこの花の、
唯一といってよい問題点。

だからこんな俳句が読まれる。

サイネリヤ抱き命日と知らで来し
〈宮田登喜子〉

シネラリア窓口ヘ出す処方箋
〈福永法弘〉

さらにこんな句も。
サイネリア気の狂ふまで咲き続く
〈仙田洋子〉
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それでも、園芸用品種だから、
こんな素晴らしい句が生まれた。

サイネリア咲くかしら咲くかしら水をやる
〈正木ゆう子〉

俳人は私と同年の熊本生まれ。
お茶の水女子大出身。

最後に、一句。
圓卓にサイネリヤ置き客を待つ
〈小島小汀〉

春です。

不吉に聞こえるシネラリア。
別にサイネリアと呼べば、
何ら障害はない。
猫は、なにがしかの問題を抱えたものに、
共感を覚える。
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シネラリアよ、名前に負けず、
早春に咲け。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2017年02月25日(土曜日)

安島英城・千知さん結婚披露宴とアランの「悪い天気の良い顔」

2月25日、土曜日。
大安。

先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口、
6種の「曜」を「六曜」という。

その「大安」は「大いに安し」。
六曜の中で最も吉の日。
何事においても吉、
成功しないことはない日とされる。

東京・紀尾井町。
ホテルニューオータニ。DSCN9556.JPG-7

安島英城さんと田野岡千知さんの、
結婚式と披露宴。
DSCN9563.JPG-7
仲人は設けず、
英城さんのスピーチから、
宴は始まった。

お二人とも、
三菱食品株式会社の社員。
同期入社の職場結婚。

英城さんは商品開発本部、
千知さんは市場戦略本部、
それぞれに属する。

だから三菱食品一色の披露宴。
同社代表取締役社長の森山透さんが、
まず新郎側主賓の挨拶。
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新婦側は戦略市場本部長の重光秀明さん。
DSCN9588.JPG-7

そのあとウェディングケーキ入刀。
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美男美女のカップル。
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英城さんの父上は、
株式会社マルト社長の安島浩さん。

英城さんは、
米国カンザス州立大学に留学し、
卒業と同時にバークレーボウルで、
約1年間、インターンシップ研修をした。

私はその橋渡しをして、
だから大学生の時から知っている。

実に実にいい人間で、
すこぶる性格もいい。

帰国後、三菱食品に入社し、
現在は商品開発本部で、
貿易に関する仕事をしている。

千知さんは市場戦略本部ECグループ。
つまりEコマース関連の仕事。

二人とも大いに期待される人財だ。

乾杯の音頭は、堀内淳弘さん。
㈱シジシージャパン代表取締役、
グループ代表。
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菱食時代の廣田正さんの話から始めて、
三菱食品、シジシ―ジャパンと、
マルトのスーパーマーケット経営まで、
そして最後に新郎新婦への祝辞。

乾杯の後は、
ニューオータニのフルコース。

私は廣田さんの隣の席で、
ずっと話をしていた。

その私たちのテーブルの面々と、
新郎新婦の記念写真。
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前列右から森山さん、堀内さん、
そして廣田さんと私。
後列は新郎新婦を挟んで右から、
杉山吉彦取締役加食事業本部長、
古屋俊樹取締役菓子事業本部長、
小野瀬卓低温事業本部長。
三人の常務執行役員が揃った。

披露パーティは、
シンプルでスマート。

淡々と進んで、
新婦の千知さんから、
ご両親への感謝のメッセージ。
これには泣けた。

そして最後に安島浩さんから、
お礼のご挨拶。
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私は英城さん、千知さんを、
心から祝福した。
DSCN9669.JPG-7
おめでとう。

気分のいい披露パーティでした。

さて「ほぼ日刊イトイ新聞」
巻頭言は「今日のダーリン」

・・・ずいぶん昔になるけれど、
「亭主元気で留守がいい」
と、おばちゃんたちが集って
唱和しているCMがあった。

あらためて、
そのことばをいま考えると、

亭主が、元気でしかも
留守である、なんてことは、
もう最高の家庭なのでは
あるまいかと思えてくる。

「留守」であることの
それぞれの理由については、
これはもういろいろ
ありそうなのではあるが、

少なくとも家の外のどこかに、
亭主であるところの彼を
必要としている場がある、
ということが言えそうだ。

家だけで必要とされている男というのも、
なかなか哀しいものだと
思いますからねぇ。

そして、なにより
「元気」なのだということが
すごい。

そうなんだよ、
「元気」だというだけで、
とっても
ありがたいことなんだ。

それは、他の人たちが
「目を離していられる」ことだ。

親しさだとか、愛情だとか
呼ばれているような感情が、
ないわけじゃないのだけれど、
忘れていられる。

「ずっと見ていなければならない」
という関係は、
見ている側の人の行動を
ずいぶんと制限することになる。

「目を離していられる」
くらいの「元気」は、

もうとんでもなくありがたいことなのだ。

おまけとして言えば
「留守」も同じ意味を持ってるね。

ただ単に「元気」であるとか、
もっと即物的に
「丈夫」であるとかいうことは、
人をほめるときの最後の
一要素みたいに思われているが
それが、どれほど
たいしたことなのか、

いまくらいの年齢になって
しみじみわかるようになった・・・

亭主だけではない。
女房も「元気」で「丈夫」がいい。

それだけで、
とんでもなくありがたいことだ。

英城さん、千知さんも、
元気で丈夫。

それを祈りたい。

もう一つ、
アランの「幸福論」から。
エミール・オーギュスト・シャルティエ。
「アラン」はペンネーム。

「幸福たらんと欲しなければ、
絶対に幸福にはなれぬ」

そして、
「幸福である人以外には、
愛される人はいない」

さらに「幸福である法」
「第一の規則は、
現在のものにせよ
過去のものにせよ、

自分の不幸の話をけっして
他人に話さないことだ」

安島浩さんをはじめ、
マルトの人たちはみな、これだ。

福島原発の事故を、
絶対に後ろ向きにはとらえない。

「もしきみが自分の悩み、
といっても些細な悩みだが、
その話さえしなければ、
くよくよと考えずにすむだろう」

そしてアランは最後に、
忠告を付け加える。
「悪い天気の良い使い方」について。

「さあ、雨降りのときこそ、
晴ればれとした顔が見たいものだ」

「だから、
悪い天気の日には、

良い顔をすること」

これはもちろん、
天気のことだけではない。

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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