結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年02月17日(金曜日)

FOOD TABLE in JAPAN 2017と「変化という竜」

春一番 。
関東、北陸で吹いた。

常盤勝美の2週間天気予報。
Weekly商人舎の日替り連載。
今週火曜日の予報を書いてくれた。

「各地で春一番が吹く可能性がある」

常盤勝美、見事。

山田クーン! 座布団三枚!!

その年に初めて吹く南寄りの強い風。
それが「春一番」

その日、気温は上昇するといわれるが、
実際、今日の東京都心は、
最高気温18.8度。

ただし、翌日は寒さが戻る。
明日は寒い。
これを称して「寒の戻り」

そんな強風が吹いて、
JR京葉線が遅延する中。

幕張メッセへ。
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FOOD TABLE in JAPAN 2017。

4つの展示会が統合した。
スーパーマーケット・トレード、
略してSMTS2017。
今回で第51回。

それからデリカテッセン・トレードショー、
外食FOOD TABLE 2017、
こだわり食品フェア2017。

昨年までの開催は、
東京ビッグサイトだった。

今年から幕張メッセへ。
その全館を借り切って開催。

1ホールから8ホールまで。
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天井は高い。
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そして別棟の9ホールから11ホール。DSCF5304.JPG-7

昨日夜のレセプションパーティ。
横山清協会会長兼実行委員長の挨拶。
㈱アークス社長。
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「このトレードショーは、
去年の50回で一区切りをつけ、
今年、新しい一歩を踏み出しました。
ゼロからの出発で、
一から出直すという緊張感がある」

「FOOD TABLE in JAPAN2017は、
従来の単なるトレードショーではない。
単純な展示会ではなく、
いろいろな方が集まり、
皆さんと一緒につくったフェアであり、
商談展示会です」

「実は、昨日、一昨日の晩は、
ほとんど眠れなかった。
業といいましょうか。
新店オープンの前の日は、
今もほとんど眠れない」

「今回、この幕張メッセに移ったことで、
お客さんは2割減るだろう、
あるいは新しい試みもお客さんに
理解されないかもしれない、
そんなことを考えてしまったのです」

「新日本スーパーマーケット協会は、
セルフサービス協会として一番古くて、
来年が創設60周年になります。
私もこの世界に入って56年ですが、
入ったときにはすでに協会があった。
つまり協会とともに私は歩んできた」

「流通業界も、
どんどん革新していきます。
その最先端が、
FOOD TABLE in JAPANにあるのです」

「これからもみなさんといっしょに、
明日に向け、来年に向けて、
進んでいきたいと思っています」

「業界は苦しい状況であっても、
まだまだ発展していけると、
確信しています」

私は最終日の今日、
期待をもって会場へ。

到着するとすぐに、
プレスルームへ。
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それから8ホールから、
順番に展示を見る。

すぐに阿部秀行さんと出会う。
㈱万代社長。
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それから平松正嗣さん。
㈱平和堂専務取締役営業統括本部長。DSCN9158.JPG-7
勉強熱心な経営者は、それぞれに、
このフェアの見方を持っている。

それから㈱寺岡精工のブースへ。IMG_0526.JPG-7

左から、三木桂さん、
営業ポータルグループ部長。
社長の片山隆さん、
本部長の西村馨さん、
商人舎の松井康彦さん、
寺岡精工顧問の川越純一さん。DSCN9127.JPG-7

そのあとTERAOKA写真ブースへ。
ポーズをとって撮影。DSCN9131.JPG-7

こちらは「WOW!!」DSCN9132.JPG-7

国分は今回、
4カ所に展示ブースを確保して、
様々な提案をした。DSCN9161.JPG-7

国分グループ本社副社長の国分晃さん。DSCN9157.JPG-7

パナソニックも意欲的な展開。DSCN9142.JPG-7

これはサッシレスのリーチインケース。
米国ホールフーズが開発した什器だが、
私はどこかが挑戦してくれないかと、
ずっと提案していた。
パナソニックが日本流にアレンジした。DSCN9141.JPG-7

オカムラはオートストアの展示。
AIの時代到来を教えてくれた。DSCN9151.JPG-7

菓子卸の㈱髙山社長の髙山時光さん。DSCN9166.JPG-7

㈱折兼のブースで、
社長の伊藤崇雄さん。DSCN9152.JPG-7

今年の新製品。
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秋田豊晴さん、
営業企画グループマネジャー。DSCN9155.JPG-7

㈱リブネット取締役の竹内憲太郎さん。
コーネル・ジャパン伝説の1期生。DSCN9122.JPG-7

そして「I ♡ Supermarket」のブース。
㈱プログレスデザインで、
代表取締役の西川隆さんから、
説明を受ける。
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そしてそろい踏み。
私の隣から西川さん、
取締役営業部長の柳本浩三郎さん。
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BMO㈱社長の山田恭路さん。
昨年の月刊商人舎3月号で、
ワインの戦略的MD体系を、
執筆してもらった。DSCN9160.JPG-7

お弁当・お惣菜大賞2017のコーナー。DSCN9164.JPG-7

最後は流通科学大学のブース。
学長兼理事長の中内潤さんとは、
故中内功さんの写真の前で。DSCN9168.JPG-7
講義はいつでも引き受けます。

そのあと、学生諸君とともに。DSCN9169.JPG-7

FOOD TABLE in JAPAN 2017。
成功裏に終わって、めでたい。IMG_0528.JPG-7
できればドイツのANUGA(アヌーガ)や、
フランスのSIAL(シアル)を超えて、
世界最大最高の食品フェアへと、
発展してもらいたい。

アヌーガは毎奇数年に、
シアルは毎偶数年に開催され、
互いに補完関係を保つ。
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アヌーガには、
約100カ国から約7000社のサプライヤー、
190カ国から16万人のバイヤーが、
一堂に会する。
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シアルには、
104カ国から6500社のエキジビター、
190カ国から15万5766名のビジターが、
集まって来る。
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日本のFOOD TABLE in JAPAN 2017は、
3日間合計で8万6768名の来場者だった。

そのアヌーガもシアルも、かつては、
小売業協会が主催していた。

しかし現在は、
前者はケルンメッセ㈱が、
後者はComexposium社が、
専門性の強みを発揮して主催している。

1992年、フランス小売業協会から、
ローラン・ヴィオロ会長が来日した。
私はヴィオロ会長から直接、
シアル・ドール審査委員への、
就任要請を受けた。

そしてこの世界ヒット商品コンクールの、
日本代表審査委員になった。
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当時は小売業協会主催だったシアルは、
その後、フェア専門会社に移管されて、
現在、専門家たちが主催している。

横山さんの言う「新しい一歩」は、
企画・運営専門性の方向に、
向けられているのではないかと思う。

さて、日経オンライン「経営者ブログ」
ユニ・チャーム社長の高原豪久さん。
「竜が来ても逃げ出さないために」

「中国の寓話に、
竜が大好きな人の話があります」

「その人は家中の壁に竜の絵を掛け、
寝ても覚めてもそれを眺めているくらい
竜が好きでした」

「それを聞いて嬉しくなった竜が
ある日突然彼の家にやってきました。
するとその人は、恐怖のあまり、
逃げてしまったそうです」

実に面白い。

この寓話は、
「どんなに頭で理解をしているつもりでも、
実際にその場に遭遇すると、
案外受け入れられないものだ
ということを示唆しています」

高原さんは、
「ニューノーマル社会」である今日、
「竜」とは「変化」そのもの
と考える。

そして「変化」という名の「竜」が、
様々な課題をもたらし、
それを解決する際に、
大切なことを考察する。

それは、
「自分(自社)の思考特性と行動特性の壁」を、
乗り越えることだ。

そしてその「壁を乗り越える」ためには、
自分・自社とは異なる、
「考え方や行動の仕方」を取り入れ、
遺伝子レベルでの自己変革に、
真剣に取り組まねばならない。

「変化」という名の「竜」が、
ある日突然やってきても、
慌てて逃げ出すことにならないために。

変化に対応するためには、
異質なものを取り入れること。

貴重で重い提言だ。

そして「竜」はもう、
そこまでやって来ている。

〈結城義晴〉

2017年02月16日(木曜日)

小売業リーダーズ協会が大統領と会談して「国境税」反対声明

ドナルド・トランプ大統領が、
アメリカ小売業団体と会談した。

小売業リーダーズ協会(RILA)。
Retail Industry Leaders Association。

場所はワシントンDCのホワイトハウス。

会談冒頭のあいさつで大統領。
「税制改革は
経済成長を加速させる絶好の機会」

法人税や所得税の引き下げを主張。
「税制改革は大規模で
中間層と法人に有益なものになる」

雇用を増やす。
規制を減らす。
税制は簡素にする。

トランプの政策は、
わかりやすい。

しかしRILAは、2月1日に、
トランプが検討する「国境税」には、
反対の声明を発表している。

「国境調整」は、
米国の輸出への課税を減らし、
輸入に対する課税を強化する。

つまり輸出企業には追い風となるが、
輸入に頼る小売業にとっては痛手となる。

これに対してRILAは訴えている。
「国境税は実験されていない有害な制度で、
米国小売業の雇用をリスクにさらし、
生活必需品などが20%も高くなり、
その分を消費者に負担させることになる」

RILAには200以上の小売企業が参加する。
その主なメンバー企業。
7-Eleven, Inc.
Abercrombie & Fitch, Co.
Advance Auto Parts, Inc.
American Eagle Outfitters, Inc.
Apple, Inc.
AutoZone, Inc.
Belk, Inc.
Best Buy Co., Inc.
Big Lots Stores, Inc.Blain’s
Burlington Stores, Inc.
CarMax, Inc.
Chico’s FAS, Inc.
Costco Wholesale Corporation
Crate & Barrel (Euromarket Designs, Inc.)
Delhaize America Shared Services Group, LLC
DICK’S Sporting Goods, Inc.
Dillard’s, Inc.
Dollar General Corporation
Dollar Tree, Inc.
Express, LLC
Foot Locker, Inc.
GameStopCorp.
Gap Inc.
Giant Eagle, Inc.
H-E-B
Hy-Vee, Inc.
IKEA North America Services, LLC
J.C. Penney Company, Inc.
J.Crew Group, Inc.
Kohl’s Corporation
L Brands, Inc.
Lowe’s Companies, Inc.
Meijer, Inc.
NIKE, Inc.
Petco Holdings, Inc.
PetSmart, Inc.
Publix Super Markets, Inc.
QVC, Inc.
Recreational Equipment, Inc. (REI)
Rite Aid Corporation
Rooms To Go, Inc.
Ross Stores Inc.
Sears Holdings Corporation
Signet Jewelers
Staples, Inc.
Starbucks Coffee Company
Target Corporation
The Home Depot, Inc.
The Kroger Co.
The Michaels Companies, Inc.
The Pep Boys -Manny, Moe & Jack
The Save Mart Companies
The TJX Companies, Inc.
The William Carter Company
T-Mobile, USA Inc.
ULTA Salon, Cosmetics & Fragrance, Inc.
VF Corporation
Walgreen Co.
Wal-Mart Stores, Inc.
Wegmans Food Markets, Inc.
Whole Foods Market, Inc.

ウォルマート・ストアーズ、
クローガー、コストコ。
もちろんHEBやホールフーズも、
ウォルグリーンやホームデポ、ロウズも。

入っていないのは、
CVSヘルスくらいだろうか。

このRILAの主張は、
「国境税は消費者を著しく
痛めつけることになる」

そして反対の意思を鮮明にしている。

ほとんどの有力企業が参加する団体。
だから、その主張は無視できなくなる。

さらに時の大統領に対しても、
決然と反対する。

私の言うポリティカルマーチャントだ。

今回のトランプ大統領との会合の後、
RILAはビル・ローズ会長名で、
声明を発表した。
オートゾーン会長兼社長兼CEO。
オートゾーンは自動車部品販売チェーン。

「今日、私たちは、小売業界が、
国民経済において果たしている、
重要な役割について、
トランプ大統領と、
積極的かつ生産的な会話をした」

「私たちは、個人と企業の両方に対して、
税制改革を図ることの重要性を強調した」

「小売業界は、
米国最大の民間セクター雇用者であり、
4200万人以上の雇用を実現している。
国内投資の拡大につながる、
成長促進政策を支援する」

「私たちは、
大統領や彼のスタッフと同様に、
私たちの業界、私たちの従業員、
そして数多の顧客である働く世帯にとって、
重要な問題(国境税)の在り方に対して、
期待している」

一方、この主張と、
反対の団体が設立されている。
「アメリカン・メイド・コアリション」
ゼネラル・エレクトリック、ボーイング、
ファイザー、ダウ・ケミカルなど、
超有力製造業25社が、
国境調整や国境税を支持する。

アメリカ産業界は、
事業構造が輸出型か輸入型かで、
二つに割れている。

昨日から幕張メッセで、
2017スーパーマーケットトレードショーが、
開催されている。
ftj2017opening
食品展示会として、
アジア第一。

ドイツ・ケルンのアヌーガや、
フランス・パリのシアルには、
いまだ及ばないが、
大きな展示会ではある。

このスーパーマーケットトレードショー。
主催するのが、
新日本スーパーマーケット協会。
旧セルフサービス協会と、
旧全国スーパーマーケット協会が、
統合して誕生した協会。

しかしこの協会は、
日本スーパーマーケット協会との、
合併に合意していたが、
それが破談になってしまった。

もったいないと思う。

アメリカのRILA。
そして食品マーケティング協会のFMI。

RILAが日本チェーンストア協会なら、
FMIはスーパーマーケットの統合協会。

そして彼らは、
ポリティカルマーチャントの集まりだ。

政治的にも大統領と会談して、
直接、意志を表明する。

それが必要な時代であることは、
間違いないのだが。

〈結城義晴〉

2017年02月15日(水曜日)

プラネット訪問と丹羽宇一郎の「あすなろ総理」&「メディアの真」

今日は幕張に行く予定だった。
イオンではなくて、
スーパーマーケットトレードショー。

しかし急遽、取材が入って、
予定変更。

残念ながら、行けなかった。

月曜日のブログに書いたから、
ずいぶんたくさんの人たちから、
メールや電話をいただいた。

「失礼しました」

今日のDaily商人舎は二本の記事。
Japan Newsは、
ライフ川崎大島店今日オープン
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World Newsは、
全米小売業協会の2017年予測

昨日のWeb会議で決定したが、
ニュースを短くした。

さて私は東京・浜松町。
㈱プラネットを訪問。
プラネットの事業は、
EDI基幹プラットフォームの構築・運用。
EDIはElectronic Data Interchangeの略、
意味は、「電子データ交換」
各企業がコンピュータを通じて、
データをやりとりすること。

そのプラットフォームを構築し、
情報交換の手助けをする。

売上高経常利益率24.1%、
自己資本利益率13.0%。
すごい会社だ。

玉生弘昌会長。
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それから田上正勝社長。DSCN9016-1
いい話を聞いた。

梅沢聡さんが一緒。
㈱商業界の元編集担当取締役。
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現在は月刊コンビニの編集委員。

浜松町の街に、
夕闇が訪れようとしていた。
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充実した一日だった。

しかし私にも、
花粉症が出てきた。

今年の関東地方のスギ花粉は、
東北地方ともども昨年に比べて、
飛散量が少ないらしい。

その代わり、
近畿、九州、四国、東海の各地方は、
昨年の2倍以上と見込まれている。

毎日新聞『余禄』は、こう表現する。
「鼻の春の憂鬱度は、
『西高東低』となりそうな日本列島である」

その毎日新聞の
『校閲発・春夏秋冬』
閑話休題。

新人校閲者「新さん」と、
先輩校閲者「閲さん」の、
バレンタインデーに関する会話。

新さん 気になっていたんですけど、
「バレンタインデー」と書く一方で、
「デイケア」や「デイトレーダー」は、
「デイ」ですよね。
でもデーゲームは「デー」。
どれも英語では「day」なのに、
この違いはどこから来ているんですか?

閲さん 毎日新聞の用語集では、
固有名詞を除き、
○○デーやデーゲーム、デーリーは
長音符号「ー」で
書く決まりになっています。
デイケア、デイトレーダーは例外です。

閲さん 原語で「エイ」と発音するものは
長音(のばす音)とみなす、
という規定があります。
もともと日本人は
「エイ」と発音することが苦手で
「エー」になりがちです。
「英語」だって「えーご」と
発音する人が多いでしょう。
dayを例にすると、
日本語で表記するときは「デイ」ではなく、
日本での発音に近い「デー」が原則です。

 でも「デイ○○」と書く語も
あるわけですよね。

 新しく使われるようになった語ほど
「デイ」と書く傾向にあります。

 どうしてですか?

 最近は外国語に触れる機会が
増えたことなどから日本人も
「エイ」という発音になじんできた
と言われています。
それに伴い表記も
変化していると言えるでしょう。

 細かなルールは、
新聞社ごとに決めていますが、
一般的な目安としては国の審議会が
検討したものがあります。

 どんなものですか?

 国語審議会の報告では、
「『エイ』と発音するものは長音とみなす」
方針が示されました。
ただし、エイト、ペイントなど
表記が定着しているものは
例外としています。
内閣告示でも慣用のあるもの以外は
長音が前提とされていますが、
例外は徐々に広がってきています。

 たとえば?

 以前は「メーンスタジアム」
のように書いていましたが、
2013年改訂の用語集で
「メインスタジアム」に変更しています。

 最近は「フェイクニュース」も
紙面でよく見ます。
表記も変化するんですね。

閲 新聞社によっては、
ネーティブ→ネイティブ▽
ブレーク→ブレイク▽
リメーク→リメイク など、近年、
長音表記を見直している社もあります。
NHKは15年から、
テークアウト→テイクアウト▽
ギブアンドテーク→ギブアンドテイクに
表記を変更し、アナウンサーも
文字通りに「テイク」と
読むようにしているそうです。

 外来語の表記で
悩む場面も増えそうです。

 そうですね。ところで、
1日遅れだけど、はいどうぞ。

 わあ、ありがとうございます。
もしかして……。

 遅くなったから、
チョコ“レイト”なんてね(笑い)

月刊商人舎も毎日更新宣言ブログも、
音引きが少なくなって、
英語の発音そのままの表記になってきた。

しかし高校時代に読んだ小説『歯車』
芥川龍之介は「レエンコート」と記した。
私は異様な語感にたじろいだが、
この小説の衒学的文体として、
実はぴったりだった。

時には「レエンコート」のごとき表現、
必要なのだ。

それが「真」である。

さて日経オンラインの経営者ブログ。
伊藤忠前会長丹羽宇一郎さん。

タイトルは、
メディアの「真」と国の「信」

「米国で新しい大統領と
大手メディアの対立が
激しくなっています。
強権を発動する大統領に対し、
食ってかかるメディア。
それに呼応して
全米各地でデモが起こる」

トランプ発言は「フェイク!」

「内容はともかく、その構図は
民主主義の牙城である
米国らしいなと感心します」

丹羽さんらしい、率直なもの言いだ。

「翻って日本はどうかというと、
残念ながらメディアに元気がありません」

「率直に申し上げてふがいない」

さらに財界人や知識人の声。
「ちょうちん持ちが多く
信用していない」

「何でもそうですが、トップの発言を
そのままうのみにするのは
いかがなものでしょうか」

手厳しい。

ここで稲田朋美防衛相の発言が、
問題にされる。
南スーダンPKO派遣部隊の
日報を巡る発言。

「『戦闘行為』かどうかについての
稲田大臣の説明も理解に苦しみましたが、
日報を公開するまでの経緯は
ひどいものでした。
こんなに大事な問題に
政府がこれだけ
ずさんな対応をしていながら、
メディアの追及は甘いと
言わざるを得ません」

「このようなメディアと国の不健全な関係は
1930年代の満州事変前後を
ほうふつさせます」

「大変危険な状況であることを、
メディアの皆さんには
認識していただきたい」

「国もメディアも、国民の力を
過小評価してはいないでしょうか」

「安倍首相は『明日はよくなる』といった
趣旨の発言を繰り返す『あすなろ総理』と
いわれても仕方ありません」

あすなろ総理。

「実際に国民によくなった実感はない」

「メディアはいつまでご機嫌とりを
し続けるのでしょうか」

ここで英国、米国の話。
「米英のメディアは
既存勢力を熱烈に支持しました。
英国の大手メディアはEU離脱など
あり得ないと信じ込み、
米国ではヒラリー・クリントン氏の
勝利を疑いませんでした。
裏付けとして彼らの実施した
都合のよい世論調査を公表しました」

「既存勢力にすり寄ったメディアは、
既存勢力とともに敗北を喫しました。
それは、メディアへの信頼が
失墜することを意味します」

だから米国メディアは現在、
トランプ大統領のツイートと
激しい争いをしている。

汚名返上のための「プライド」が、
米国メディアの根底にある。

「信なくして国たたず」

国の「信」を保証するのは
「真」を追求するメディアです。

「それが民主主義の
本道というものでしょう」

「日本の国の将来を決める
ターニングポイントです。
メディアの皆さんは危機感を持って、
腹をくくる時です」

丹羽宇一郎さん、
かなり激しい口調だ。

メディアの中で、
メディアを批判する。

勇気のいることだ。

ジャーナリズムは、
「真実」を追究しなければならない。
腹をくくらねばならない。

あすなろ総理の「やってる感」も、
「真」に表現されなければならない。

〈結城義晴〉

【追伸】
Newsは短いが、
Blogは長い。

恐縮。

2017年02月14日(火曜日)

東芝「利益至上主義&集団思考」と「デジタル難民」の皮肉

雪が積もれば
クリスマス♪

思いが募れば
バレンタイン♬

赤いリボンで結ばれた
贈り物が待ってる♪
贈り物が待ってる♪
〈山﨑眞幹 作詞・作曲〉
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バレンタインチョコレートも、
ゴルフボールとティ。
私の娘からのプレゼント。

今日は雪も風もない、
いい天気。

東京。新小平へ。
第一屋製パン㈱本社と工場。IMG_0517.JPG-7
今日は恒例の取締役会。

チーフ・マーケティング・オフィサー、
すなわち最終マーケティング責任者。
CMOの重要性を強調した。

本社2階には、
故細貝義雄名誉会長の胸像。IMG_0516.JPG-7
第一屋製パンの前身・第一屋菓子店は、
この細貝さんが1947年に、
東京・東六郷に創業。

その後、横浜商人舎オフィスへ。
夕方、商人舎magazineのWeb会議。DSCF5038.JPG-7
またまた4月1日、
大きなリニューアルを図って、
大変革をします。

ご期待ください。

最後にみんなで、
商人舎編集スタッフ鈴木綾子を囲んで写真。
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左から猪股信吾さん、
池内雅人さん、内田憲一郎さん。
右は編集部の廣川裕。

猪股さんは、
売れっ子のWebコンサルタント、
池内さんは㈱プラージュのSE、
内田さんはフェイスブック研究家。

しかし、東芝、
いったいどうなるんだろう。

一昨年の2015年7月21日、
粉飾決算によって、
当時の田中久雄社長、
前社長の佐々木則夫副会長、
前々社長の西田厚聰相談役が、
辞任した。

そこで室町正志会長が、
社長を兼任することになった。

さらに昨2016年6月、
綱川智氏が社長就任。

しかし、今年3月期決算では、
原子力事業の損失などによって、
連結最終損益が3900億円の赤字になる。
相変わらず債務超過は解消できない。

2015年7月21日のブログ。
「利益至上主義が粉飾を招いた」
私はそう書いた。

「しかし本質は組織風土にある。
マネジメントの考え方にある」

全員が真面目で真摯。
しかしそれは、
「集団思考」に陥りやすい。

「利益至上主義と集団思考」
東芝はいまだにそこから抜け出せない。

ああ。

突然のように、
「利益至上主義」を言い出すと、
危険この上ない。

いつも、組織風土の健全化を、
何をおいても推進することだ。

日経新聞『大機小機』
「ポピュリズムとAIの大波」
見識の高いコラムニスト逗子産が担当。

米国トランプ大統領選出から、
欧州の極右ポピュリズム政党へ。

だが、「ポピュリストの掲げる政策は
欧州に充満する人々の不満を解決できず、
欧州ポピュリズムは今年をピークとして
人々の視野から次第に消えていこう」

コラムニストは明言する。

しかし、一方で起こる大問題。
「米製造業は過去25年で、約3割、
500万人の雇用減となったが、この間に、
生産工程の自動化などの技術革新が進み、
労働生産性は著しく高まった」

この技術革新こそが、
米製造業の雇用減の主因。

皮肉な現象だ。
技術革新⇒生産性向上
⇒雇用減少。

だから「雇用、移民、難民問題」で、
「時代錯誤、見当違いのトランプ政策は、
早晩行き詰まり、政権の命取りになろう」

先月の世界経済フォーラム・ダボス会議。
主要テーマは、
「人工知能(AI)を核とする、
第4次産業革命だった」

しかし、AI革命は副作用として、
雇用に影響を与える。

AIに職を奪われる人々を、
「デジタル難民」という。

10年後に数千万人になる。
そんな見方まである。

そしてここに、
有効な対策は出ていない。

デジタル難民は、今後の世界経済で、
最も深刻な問題となる。

コラムの結論。
「トランプ大統領が率いる米国では
決して対処できない」

そしてわが国の対策。
「日本は産官学が、
強い危機意識を共有して問題に取り組み、
解決策を見いだすべきである」

「産官学」は、
起業の実務家と行政と、
そしてアカデミズム。
ジャーナリズムはそれを、
チェックしながら応援する。

しかしこの問題を考えるたびに思う。

小売りサービス業には、
「デジタル難民」は生まれない。

現場を大切にする限り、
「ブレイン(脳)&ハンズ(腕)」を、
駆使しようとする小売りサービス業には、
難民は生まれない。

ホワイトカラーであり、
ブルーカラーである働き手。

いま、人手不足だが、万一にも、
「デジタル難民」が量産されるとしたら、
そのとき小売り流通サービス業は、
雇用の主役となる。

技術革新⇒生産性向上
⇒多数出店⇒高生産性雇用確保。

小売り流通サービス業、
その健全なチェーンストア化、
多店化戦略の優位性は、
デジタル難民時代にこそ発揮される。

〈結城義晴〉

2017年02月13日(月曜日)

ゴルフ外交の「やってる感」と「決して心の火を落とせない」

Everybody! Good Monday!
[2017vol7]

2017年も第17週。
もう2月第3週で、
太平洋岸はすっかり、
春めいてきました。

しかし日本海側は寒気団の影響で、
記録的な大雪。

お見舞いします。

先週火曜日のWeekly商人舎。
常盤勝美の2週間天気予報では、
今週の天候を、
以下のように分析しています。

[概況]
週前半は強い冬型の気圧配置だが、
週半ばには冬型緩む。
その後は日本付近を
低気圧高気圧が周期的に通過する。

[天候解説]
週前半は日本海側で雪、
太平洋側では乾燥した晴天。
週半ば~後半あたりに、
日本付近を低気圧が通過。
コース次第では全国的に南風強まり、
少し荒れた天気となる可能性あり。
いずれにしても週半ば以降、
北日本を除いて、天気が、
比較的短い周期で変化するようになる。

毎週、必ず、2週間天気予報は、
チェックしておいてください。

近づきて又遠ざかる春を待つ
〈朝日俳壇より 東かがわ市・桑島正樹〉
(稲畑汀子選評)
端的に述べて、
待春の切実な心がある。

わかるなあ。

今朝の朝刊はすべて休刊。
新聞記者も時々は休みたい。

その気分、わかる。

毎日更新宣言ブログは、
年中無休だけれど。

その日経新聞土曜日11日の社説。
「気象ビッグデータの
産業利用を進めよう」

前日に常盤さんが、
商人舎にやって来て、
話をしたばかりだったので、
この偶然に驚いた。

「気象の観測や予測計算が
緻密になるにしたがい
膨大なデータが集まり、
エネルギー、物流など
多くの産業で活用が期待されている」

もちろん小売りサービス業でも。

「近年の気象技術の進歩はめざましい。
高性能な人工衛星やレーダー・自動測器が、
雲や雨、風などの観測を24時間続ける。
これらをもとにスーパーコンピューターが
次々に予測結果をはじき出す」

気象庁が3月に立ち上げるのは、
「気象ビジネス推進コンソーシアム」
産学官による共同組織。

この面でも欧米は先行している。
米国IBMは気象会社を買収。
「データをAI技術と組み合わせて、
防災・避難情報を提供している」

仏国シュナイダーエレクトリックも、
専門企業を傘下に収めて、
「太陽光や風力の発電量の
予測事業を伸ばしている」

翻って日本。
㈱ウェザーニューズ、日本気象協会、
それに㈱ライフビジネスウェザー。

私が社外取締役を務めるのが、
カスタマー・コミュニケーションズ(株)
同社社長の米倉弘之さんと常盤さんが、
コラボレーションして、
ウェザー・ビッグデータ事業を、
企画中だ。

日経新聞社説は、
そのことも視野に入れている。

1995年に、
民間による一般向け天気予報が解禁。
それから20年以上。

気象関連事業の市場規模は、
年300億円程度で、
しかも伸び悩んでいる。

これは米国に比べて桁違いに小さい。

社説は危惧する。
「気象ビッグデータ活用の国際競争から、
取り残されるおそれがある」

その要因は、気象業務法。
「観測や解析、予報の期間、
内容などの条件が細かく定められ、
規制が厳しい」

必要なデータも入手しづらい。

そして提案。

「気象庁は企業に、
事業モデルを指南しようなどと
考えない方がよい」

「斬新な発想による市場開拓を促し、
障害となりそうな規制や慣習を
取り除くことにこそ力を入れるべきだ」

これはオーガニックに対する、
農林水産省への注文と同期する。

月刊商人舎1月号特集、
日本オーガニック元年を宣言する!!
ここで、アメリカの農務省(USDA)の、
マーケティング政策を評価したが、
日本のお役所仕事の、
マーケティング視点の欠落は、
気象庁にも当てはまる。

さて、月刊商人舎2月号、
お蔭様で好調です。

特集は、
地球イータリー化現象
Global EATALY Phenomenon
201702-coverpage
表紙が、きれいでしょう?

ここで、ふたたび、
[cover message]
2007年、イタリア・トリノ。
家電量販店「unieuro」を経営していた
辣腕の実業家Oscar Farinettiが、
その家電店チェーンを売却して、
決然とEATALYをオープンさせた。
EATとITALYを合わせた造語。
イタリア料理を食べさせ、
イタリア食材を売る店。
リテールとフードサービスの融合。
もちろんイタリアの「スローフード」から
決定的な触発を受けた
画期的な新フォーマットだった。
この店が2008年、
日本の東京・代官山に出店したが、
残念ながら衰微して閉鎖。
しかし2010年、ニューヨーク。
マンハッタンに進出したEATALYは、
世界で最もホットでトレンディな
超巨大都市で、大化けした。
EATALYは現在、世界11カ国に35店舗。
地球規模で勢いを増している。
それだけではない。
EATALYのコンセプトに影響を受けた
内食と外食の産業レベルの融合化現象が、
流通先進国に続々と現れている。
それを「地球イータリー化現象」と呼ぼう。
日本では最大流通小売業のイオンが、
イータリー化現象を学習し、
新時代の中核店舗「イオンスタイル」の
コア機能として独自の展開を見せる。
この潮流は、
21世紀フューチャーストアを体現して、
留まるところを知らない……。
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さて、今日のDaily商人は、
ヤオコー第3四半期は増収増益

さらにWeekly商人舎。
月曜朝一・2週間販促企画。

今週のスケジュール。

明日はバレンタインデー。
そして第一屋製パン取締役会。
商人舎Web会議。

明後日から3日間、
スーパーマーケット・トレードショー。
今回から幕張メッセ。

私は初日の15日に訪問。

今週はシンプルな毎日だ。

さてさて先週土曜日11日のブログ、
「やってる感」

「アベノミクスは道半ば」なのに、
「次々新しいスローガンを
掲げ続ける経済政策は、
確かに頑張っている印象を与える」

「頻繁に外遊をこなし、その度に
テレビに自身の姿を映し出す外交姿勢は
『やってる感』満載といえよう」

安倍晋三首相の「やってる感」
トランプ大統領とのゴルフ外交で、
最高潮に達した。

それにしても、
3時間40分で18ホール、
さらに1時間20分で9ホール。
ワンラウンド&ハーフを、
一挙に5時間で回った。

1ホール平均11分。

最初の18ホールは、
アーニー・エルスと3人、
後半の9ホールは2人だけ。
すごいスピード。

これではラウンドだけで、
話など、ほとんどできない。

グリーンに乗ったら「もうOK」の、
そんなゴルフだったかもしれない。

「首相自身が、
『やってる感が大事なんだ』と意識して
行動している」

「日本には成果の有無ではなく、
『頑張っている人を
おとしめてはならない』
という文化がある」

私は書いた。
「『やってる感』尺度で見ていると、
本質がわかる」

安倍晋三の「やってる感」、
わかるなあ。

「やってる感」の仕事は、
成果を出すためには、
あまり役に立たない。

ふたたび、そのことは、
確認しておこう

トランプも坊主めくりも三日かな
〈同 箕面市・菖蒲哲郎〉

最近はこの手の皮肉な句が多い。

最後にちょっといい話。
昨日の日経新聞読書欄。
「あとがきのあと」

鶴我裕子さんのエッセイ。
「バイオリニストは弾いてない」

長年勤めたNHK交響楽団を定年退職。
それから10年、弾いてない。

「60歳を過ぎてやっと
普通の暮らしを手に入れたの。
でもね、今でも夢に見るんですよ。
コンサートの本番に遅刻する夢を」

しかし、述懐する。
「現役のときは休みの日だって
手放しではくつろげなかった」

わかるでしょう、皆さん。

「溶鉱炉と同じで、
決して(心の)火を落とせない。
いつも緊張していたし、
すごいストレスでした。
そのぶん、演奏がうまくいったときの
達成感も大きかったのですけど」

1947年福岡県生まれ。山形育ち。
東京芸大音楽学部卒。
NHK交響楽団に入団、
2007年2月まで第1バイオリン奏者.

仕事をする人は、
休みの日でも、
手放しではくつろげない。
「決して心の火を落とせない」

それは見せかけの「やってる感」とは違う。

では、みなさん、今週も、
「心の火を落とさない」心持ちで、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年02月12日(日曜日)

[日曜漫歩]早稲田の杜の「壽里茂先生を偲ぶ会」

早稲田大学大隈講堂。
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今日は都の西北へ。

キャンパスでは入学試験。
早稲田大学文化構想学部。DSCN8830.JPG-7

2007年4月に新設された学部。
第一文学部と第二文学部が再編され、
文化構想学部と文学部が設置された。

文学部は伝統的な人文学・文化学、
文化構想学部は、その人文学・文化学の、
学際的・横断的な研究・教育実践をする。

私はリーガロイヤルホテル東京へ。DSCN8809.JPG-7

壽里茂先生を偲ぶ会。
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私の恩師。
早稲田大学名誉教授。

昨年10月13日にご逝去。
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90歳だった。

その日、私は、ニューヨークにいた。

考えてみると、いつも、
こういった時には、
アメリカにいる。

壽里先生は大正15年生まれ。
私の父と同じ年。

それだけではない。
故渥美俊一先生とも同年。

父が逝ったときにも、
渥美先生のご永眠のときにも、
私はアメリカにいた。

私の母も大正15年生まれで、
まだ、存命だが、
もうおひとり、清水信次さんとも同年。
ライフコーポレーション会長、
日本小売業協会会長、
日本チェーンストア協会会長。

この寅年生まれの人たちに、
私は世話になりっぱなしで、
ここまで来た。

その壽里先生を偲ぶ会は、
壽里茂ゼミ稲門会の主催。

司会は事務局長の内藤邦夫さん。
(株)カーヴドリラックス取締役社長、
昭和58年卒業。
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初めに1分間の黙祷。

それから献杯。
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壇上には先生の遺品が展示された。
瑞寶中綬章の額。
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正五位。
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アカデミックガウン。
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そして代表的な著書。
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『現代の社会学』は、
私にとっての入門書だった。

壽里茂ゼミは「産業社会学研究」
先生には、ゼミの教え子が525名。

私の立教・結城ゼミは30名だから、
足元にも及ばない。

懇親会には全国から教え子が参集。
しかし最年少が44歳。
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1996年の壽里先生の最終講義が、
ビデオ化されていて、それが放映された。
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若い若い壽里先生。
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最終講義の演題は、
「キャリアと社会構造」
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この講義姿、私も時々、やる。
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最後は恒例、
早稲田大学応援団の登場。
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応援歌「紺碧の空」
「早稲田の栄光」

肩を組んで斉唱。
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そして最後はもちろん、
早稲田大学校歌。
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最後のスピーチは、
先生のご長女・珠子さん。
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そして遺影を中心にして、
全員写真。
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その後、大隈庭園を散策。
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美しい。
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大隈講堂も見える。
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梅の花が見事だった。
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そして大隈講堂前で写真。
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永久幹事の内藤君と握手。
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学生時代は不肖の弟子だった。

しかし私はOB会第4代幹事長。
そのとき、立教大学大学院の教授で、
コーネル大学RMPジャパン副学長だった。

壽里先生には、ちょっとだけ、
恩返しができたかと思っている。

そんなことを思いながら、
大隈講堂のまえで、
内藤君と写真におさまった。
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壽里茂先生、
こころからご冥福を祈りたい。

合掌。

〈結城義晴〉

2017年02月11日(土曜日)

建国記念日の安倍晋三の「やってる感」と私たちの「仕事の成果」

建国記念の日。

日本のそれは神話に基づく。
単純に思う。
ロマンティックだ。
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初代天皇の神武天皇。
古事記や日本書紀に描かれる。
だから神話と言われる。

その神武天皇が即位した日。
紀元前660年1月1日。
現在は2017年だから、
建国されてから2677年。

神話だけれど。

旧暦の1月1日を、
新暦に換算すると2月11日。

1873年、明治6年に、
この日が紀元節と定まった。

さらに第二次大戦後、
1966年に「建国記念の日」として、
国民の祝日になった。
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いま、安倍晋三日本国首相が、
ドナルド・トランプ大統領を、
訪問している。

そのアメリカ合衆国の建国の日は、
1776年、アメリカ独立宣言が、
公布された日。
7月4日の独立記念日、
Independence Day。

こちらは241年。
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神話だけれど日本は、
アメリカの10倍の時間、
独立した国として、
それを堅持してきた。

なかなかに、すごい。

1990年3月に、
司馬遼太郎『この国のかたち』
第一巻が刊行された。
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その初めに司馬は書く。
「私は、日本史は世界でも
第一級の歴史だと思っている」

そう、私たちも、
建国記念の日を、
大切にしたい。

もちろん、司馬はこのあとに、
鋭くえぐっていく。

「ところが、昭和十年から同二十年までの
きわめて非日本的な歴史を光源にして
日本史ぜんたいを照射しがちなくせが
世間にあるようにおもえてならない」

「この十年間の非日本的な時代を、
もっと厳密に検討してその異質性を
えぐりだすべきではないかと思うのである」

この日本的なものと、
非日本的なものを、
建国記念の日だからこそ、
それぞれに考えてみたいものだ。

さて、渡米中の安倍総理、
トランプ大統領から、
「おもてなし」を受けている。

「異例づくしの米国訪問」
秋田浩之日経新聞コメンテーター。

日本側の作戦。
「トランプ氏がアドリブで発言する時間は
できるだけ減らし、
事務方が事前調整したシナリオ通りに
会談が終わるように準備を進めてきた」

「安倍氏が訪米の数日前から
秋葉剛男外務審議官をひそかに
ワシントンに送り、
事前調整に当たらせた」

アメリカ側の事情。
「最大の関心事である
通商・通貨問題を担当する
財務長官、商務長官らの
議会承認が遅れている」

だから今回は、
「おもてなし」外交。

日経新聞コラム『大機小機』
安倍政権の「やってる感」
コラムニストは希さん。

「筆者はしばしば、安倍政権の経済政策を
焼き畑農業と評している」

手厳しい。
しかし、上手い。

最初の「3本の矢」は、
一定の成果を収めた。
しかしそれだけでは、
日本の成長力は高まらない。

「それ以降、地方創生、
新『3本の矢』、一億総活躍などと
次々に目先を変え続けている。
ただし、看板を掛け替えて
会議を立ち上げるだけだから、
実際に成果が生まれるはずはない」

これが「焼き畑農業」

つまりは「水田の農法」をせよという示唆。

しかしそれでも、
安倍内閣の支持率は極めて高い。

コラムニストがその理由となる、
重要なキーワードを見つけた。
御厨貴・芹川洋一対談本『政治が危ない』
日本経済新聞出版社刊。
政治が危ない

それが「やってる感」である。

「しかも同書によれば、首相自身が
『やってる感が大事なんだ』と意識して
行動しているのだという」

ここでコラムニスト。
「日本には成果の有無ではなく、
『頑張っている人を
おとしめてはならない』
という文化がある」

「アベノミクスは道半ば」
しかし「次々新しいスローガンを
掲げ続ける経済政策は、
確かに頑張っている印象を与える」

「頻繁に外遊をこなし、その度に
テレビに自身の姿を映し出す外交姿勢は
『やってる感』満載といえよう」

希さんの辛口、これに留まらない。
「黒田東彦総裁率いる
日銀の金融緩和も同じかもしれない」

「4年近く経っても物価上昇率は
いまだにマイナスだから、
『2年で2%の物価目標を実現する』
という約束は大嘘だったことになる」

「マイナス金利や
長期金利コントロールなど、
あの手この手を繰り出して
頑張っている姿勢が
評価されているのだろう」

さらに
「日本企業の長時間労働は、
この成果よりも頑張る姿勢を
重視する文化の反映だ」

成果そのものよりも、
頑張る姿勢。

「やってる感」

コラムニストは最後に一言。
「今年こそ安倍政権には
『やってる感』だけではなく、
実際の成果を出してもらいたい」

アメリカの安倍晋三。
「やってる感」尺度で見ていると、
本質がわかるかもしれない。
いや、わかるに違いない。

だが、そこで終わってはいけない。

あなた自身の「やってる感」
あなたの店の「やってる感」
あなたの会社の「やってる感」

それをクールに見定めてほしい。

希さんが日本の文化というのだから、
それは日本人全体にあるのだろう。
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もちろん私自身にも。

ロマンティックな建国記念の日に、
クールな眼で再確認したい。

仕事は成果を上げるものだ。
「やってる感」ではいけない。

〈結城義晴〉

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