結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年04月07日(火曜日)

ドラッカー学会事務局長・井坂康志さんと「すでに起こった未来」

菜の花が咲くころに降る長雨。
菜種梅雨の中、
落桜の道。
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今年の桜の季節は早かった。

そう思っていたら、
意外にしぶとく残ってくれた。
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桜は花びらが落ちる頃が、
一番いい。
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昨日は横浜商人舎オフィスを、
井坂康志さんが訪ねてくれた。
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東洋経済新報社のプロデューサーで、
ドラッカー学会理事・事務局長。
ものつくり大学客員教授など歴任。

ドラッカー学会は、
「ピーター・ドラッカーの
思想全般と経営理論に関して、
学界、ジャーナリズムおよび産業界等の
連絡と協力に基づいて
学術的、実務的交流を推進し、
その深化、継続、啓蒙、
発展をはかることを目的とする」

上田惇生先生を中心に、
元ダイヤモンド社編集者の藤島秀記さんと、
この井坂康志さんの三人で、
2005年11月に設立された。

現在の代表は立命館大学三浦一郎教授、
顧問は多摩大学野田一夫名誉学長。

会員は実務界・学界を中心に800名超。
流通業界からは、
伊藤雅俊さん、柳井正さんが、
名を連ねるし、
もちろん私も会員の一人。

そのドラッカー学会を支える事務局長。

井坂さんは上田先生の信頼が厚く、
その上田先生が、
私に紹介してくださった。

著書は上田先生との共著。
「ドラッカー入門新版」
「ドラッカー:人・思想・実践」

井坂さんはいま、
ドラッカーの実践法を考察・執筆中。

詳細は語れないが、
近いうちに世に出るだろう。

二人してドラッカーのこと、
上田惇生先生のこと、
じっくりと語り合った。

今日の『ほぼ日』の巻頭言。
糸井重里が予言について書く。

「5年前に、これほど
『パンケーキが流行する』と、
予言していた人はいたのでしょうか。
粉と卵と牛乳を混ぜて焼いたものは、
もともとあったはずなんですよね。
そして、けっこうたくさんの人が
食べていたと思います。
でも、流行はしてなかったと思うんです。
行列をつくるほど人が並んでも
食べたがるとはねぇ」
糸井流の切り口。

事例は続く。
「そういえば、ジンギスカンが
流行したことがありました」

「ジンギスカンが流行することも、
誰かが予言していたとも思えません。
また、その流行が
あれほどはやく終るということも」

さらに。
「『博多もつ鍋』の流行も
あったっけなぁ」

「プロ野球の順位予想とかも
そうなんですけど、
予言って、当たったか外れたか
どうでもいいのかもね。
『予言をする』ってことが、
ひとつの遊びで、
それ以上のことは
期待されてないのかもしれない」

そして言い切る。
「世の中で目立っていること、
ある時期に起こっていることは、ほとんど、
予言されてないことばかりなんじゃないかなぁ。
そのわりには、予言好きな人たちは、
よくまぁ、予言しますよね、
それが仕事だからか‥‥?」

そして最後に落ち。
「あ、予言より意志のほうが、
なにかを変えるということか」

ピーター・ドラッカーは、
「すでに起こった未来」と表現する。

それを観察し、考察する。
すると未来が見えてくる。

『創造する経営者』でドラッカーは語る。
「すでに起こった未来は、
体系的に見つけることができる」

そこで調べるべき領域は五つある。

「第1に調べるべき領域が、
人口構造である。
人口の変化は、
労働力、市場、社会、経済にとって
最も基本となる動きである。
すでに起こった人口の変化は逆転しない。
しかも、その変化は速くその影響を現す」

「第2が知識の領域である。
企業は、その卓越性の基盤とすべき
知識の領域においてこそ、
違うものにならなければならないからである。
影響がまだ現れていない知識の変化を
見つけなければならない」

「第3の領域は、当然のことながら、
他の産業、他の国、他の市場である。
これらのものに目を配り、
われわれの産業、国、市場を変えることは
起こっていないかを考えなければならない」

いつも講義するけれど、
商人舎のUSA研修会は、
「すでに起こった未来」を調べることを、
目的としている。

「第4の領域は産業構造の変化である」
これも私は、、
業種から業態へ、そしてフォーマットへと、
流通産業構造の変化を解析している。

そして「第5の領域が、
それぞれの組織の内部の変化である。
そこにも、すでに起こった未来がある。
基本的な大変化であって、
まだ影響の現れていない事象を
見つけることができる」

実は経営において、
これが一番、大切なことかも知れない。
自分の組織の内部の変化から、
見つけることができるもの。
そこにイノベーションがある。

「すでに起こった未来は機会である。
潜在的な機会である。
一つの傾向における変化ではなく、
傾向の変化そのものである。
パターンにおける変化ではなく、
パターンそのものの断絶である」

糸井重里のいう予言と、
「すでに起こった未来」は異なる。

五つの領域を調べ尽くして、
体系的に探索するものが、
すでに起こった未来だ。

だから、それこそが、
明日をつくるために
今日なすべきことなのだ。

そしてそれは自分の目で見、
自分の耳で聞くところから始まる。

他人の予言を盲信してはならない。

〈結城義晴〉

2015年04月06日(月曜日)

4月商人舎標語の「あなた良し、わたし良し、天も良し」

Everybody! Good Monday!
[2015vol14]

2015年第15週。
4月第2週。

今日からweekly商人舎の、
日替わり連載「月曜朝一」が、
タイトル変更。
「2週間販促企画」

常磐勝美の「2週間天気予報」が好評で、
それに合わせて2週間販促企画にする。
以後、よろしく。

雨だれの少し乱れて春動く
〈日経俳壇より 京都・中村貢〉
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横浜では、桜も散り始めた。DSCN9970-5

チユーリツプ芽立ち十日の力見せ
〈朝日俳壇より 長崎市・濱田星火〉
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チューリップは、
芽が出て10日くらい経つと、
ギュギュッと伸びてくる。
それが目に見えるほどに。

季節は変わる。
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日はいつも裸のままに笑ふ春
〈朝日俳壇 札幌市・竹縄律子〉
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桜からチューリップへ。

新年度に入って、
職場の環境が変わった人、
メンバーが変わった部署、
さまざまだろう。

その新しい環境の下で、
ゴールデンウィークまで、
突っ走る。

今月の商人舎標語は、
「世間良し、天も良し。」

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

近江商人の商売哲学にして、
世界商業の現代化原理。
「三方良し」。

リアル店舗のスーパーマーケットも、
ネットスーパーのイトーヨーカ堂も、
移動スーパーの「とくし丸」も。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

こうでなくてはいけない。
商売の神様も仏様も、
解脱の手助けはしてくれない。

それが小売業の近代化の次に、
商業の現代化を果たすときにも、
貫徹すべき大原則である。

規模のメリットを追求し、
生産性の向上を追いかけ、
結果、行き詰まってしまった近代小売業。

ここまでは工業化すべきであり、
ここから先は工業化してはならない。
二つの性格を持った産業。

それが私たちの小売業、
私たちのチェーンストア、
私たちの消費産業。

リアル店舗小売業も、
ノンストアリテイリングも、
ネットスーパー、移動スーパーも。

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。  〈結城義晴〉

近江商人の三方良しは、
「売り手良し、買い手良し、世間良し」
しかし同じ意味を、
「あなた良し、わたし良し、天も良し」

商売の方、
これで、よろしく。

さて個人的な興味で恐縮だが、
今週後半は、男子ゴルフのメジャー大会。
第79回マスターズ・トーナメント開幕。
米国ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC。

今朝の日経新聞が、
マスターズ特集と組んだほど。

ロリー・マキロイ(イギリス)が、
ガチガチの本命候補。
アメリカのバブ・ワトソンが対抗。

私は豪州のアダム・スコットも応援している。
ユニクロがスポンサーで、
スコットが活躍すると、ウェアも売れる。

日本からは23歳の松山英樹しか出場しない。
石川遼は参加権を獲得できなかった。
しかし松山は、いいところまで行くと思う。

日本では女子プロ人気が優先されるが、
アメリカではやはり男子のプロゴルフ。

地球上で一番強くて上手いゴルファーは誰か。
その技術はどんなレベルか。

そこに関心が集まる。

日本はちょっと違う。

欧米はフィジカル、メンタル、テクニカルな強さ。
日本の男子は世界に比べてそれらが弱いから、
女子のファッショナブルなゴルフに人気が偏る。
それが日本のゴルフ界の問題でもあると思う。

今週あたりから、どんどん、
2月決算企業の実績が、
明らかになってくる。
そのあとは3月期決算企業の番。

いろいろと評論を加えてみたい。
楽しみだ。

私は週中で新潟に出張、
その後も取材などが続く。

それは「三方良し」を確認する旅でもある。
売り手良し、買い手良し、世間良し。

では、みなさん、
今週も。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年04月05日(日曜日)

ジジと不思議な桜の年[日曜版2015vol14]

ジジです。
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春もまんなか。

山桜がうつくしい。
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でも、ウィークエンドは、
雨ばかり。
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桜の花も、ちりはじめた。
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ことしは、
はやいですね。
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ちょっと、残念です。
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こちらも葉桜。
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また来年も、
よろしく。
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桜のかわりに、
花がさきます。
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チューリップ。

花壇はいろどりどり。
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そとの景色はかわっていく。
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そうして、時がすぎていく。
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きのうは月食だったそうです。
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国立天文台のイラスト。
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雨がふらなければ、
見えたはずです。
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つぎのチャンスは、
2018年の1月31日。
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そのときにボクたちは、
どうなっているのでしょう。
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そんなことも、
おもったりします。

ことしは不思議な、
桜の季節でした。
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でも、ありがとう。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年04月04日(土曜日)

「平成大型景気」とユニーの赤字、ジョージアのセブンプレミアム化

「大型景気が始まる」
日経新聞コラム『大機小機』で、
コラムニストの富民氏が書く。

「わが国の交易条件が急回復している」
交易条件とは、
輸出商品と輸入商品の交換比率。
輸出物価指数と輸入物価指数の比で表す。

その交易条件は
昨年9月から今年2月までの半年で、
13.5%上昇。

これによって、
海外に流出していた所得が、
還流して景気を押し上げる。

年率10兆円の改善。

バブル崩壊以来20年あまり、
未曽有の長期不況が続いた。

そして平成大デフレが終わり、
需給ギャップが解消される。

景色が一変する。

設備投資は拡大され、
縮小均衡から拡大均衡へ、
経営の大転換が始まる。

設備投資を再開すれば、
資本ストックが拡大して、
成長率は押し上がる。

人口減少の問題に関しても、
女性と高齢者の労働参加率向上で、
労働力人口が年率0.5%で増え始めた。

「新年度は事業計画を見直し、
新しい長期計画を策定して、
拡大戦略に転じる企業が増える」

「期初の業績予想は慎重でも
期中で上方修正され、
最高益を更新する企業が増えるだろう」
コラムニストは煽るように書く。

消費増税によって、約半年間、
景気は踊り場にあった。
しかし昨年9月から上昇に転じた。

「今回は潜在成長率の上昇を伴った
息の長い大型景気になりそうだ」
この予想が当たるとありがたいのだが。

しかし流通業では、
ユニーグループ・ホールディングス。
2015年2月期の連結最終損益が、
24億円の赤字と発表。

前期は74億円の黒字だったし、
期中予想は54億円の黒字だった。

ファミリーマートと経営統合する機会に、
「膿を出し切る」
そこで一転、5年ぶりの赤字。

不採算のユニー店舗を対象に、
92億円の減損処理の実施をする。
コンビニエンスストア事業も減損処理。
損失額は通期で174億円に達する。

これがユニーの実態だった。
だからファミリーマートの傘下に入る。

先のコラムニストの分析に、
この現象も符合するのか。

ユニーグループの連結営業収益は、
1兆189億円、前年比マイナス1%。

営業利益は202億円で、
20%のマイナス。

一方、これも日経の消費Biz。
日本コカ・コーラグループが、
セブン&アイ・ホールディングスと
缶コーヒーを共同企画。

主 力ブランド「ジョージア」のロゴと、
「セブンプレミアム」のロゴが同居する。
上部にセブンプレミアムのロゴがある「ジョージア」
日本コカコーラは、
「PB商品はつくらな い」という方針だった。

しかしこのジョージアは、
セブン&アイの約1万8000店だけで販売。
だからPBに違いはない。

日本コカは言い訳のごとく説明。
「PBでなく、
あくまで共同企画の『ジョージア』だ」

しかし客観的に見て、
PBに間違いはない。

2014年の缶コーヒー市場は、
3億4300万ケースで、
減少傾向が続く。

その原因は、
コンビニのいれたてのコーヒー」の影響。
コンビニ大手5社の販売計画は、
14年度で計13億杯。

スーパーマーケットも、
これに対抗すべく挽きたてコーヒーを販売する。

つまり「コーヒー戦争」。

すでにセブン&アイは、
サントリー食品の「ボス」を、
共同企画品として展開してき た。

それによって、
トップブランドのジョージアは、
出荷数量が昨年2%減。
2位のボスは6%増。

これへの対抗策が、
ジョージアの「共同企画」と称するPB化。

そこでセブン&アイは今回、
サントリーから日本コカにくら替え。

セブン&アイは、
カテゴリー大手メーカーと組んで、
ブランド商品を独自の競争力にする戦略。

カップ麺では日清食品、
ビールはアサヒビールとサントリー、
スナック菓子ならカルビー。
日用品でも、花王やライオン。

それぞれのカテゴリーのトップメーカー群が、
共同企画PBに参画せざるを得ない形。

ユニーホールディングスの件、
コカコーラのセブンPBの件。

こういった入れ替わりの激しさが、
今回の大型景気の特徴かも知れない。

平成の大型景気の進み方は、
従来型とは異なる、
社会的効率化現象を生み出す。

しかしはもうひとつの現代化を考える。
大企業とボランタリーチェーン、
ローカル企業と個人事業主。
そういったコラボレーション。
ヤマダ電機とコスモス・ベリーズ、
住友達也さんのとくし丸。

巨大企業同士の製販共同。
大と小との資本関係のない同業協業。

いずれも商業の現代化ではあろう。
どちらが将来を見ているか。

それは考慮に入れておかねばならない。

〈結城義晴〉

2015年04月03日(金曜日)

ユースキン製薬社員総会講演と伊勢丹・すき家の新型店/新価格

4月に入って、3日。
低気圧に覆われ、強い風が吹く。

昼頃、川崎へ。
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ユースキン製薬株式会社。
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1955年創業で、
今年3月11日、
60周年を迎えた。

その社員総会が開催され、
私も招待された。

社長の野渡和義さんは、
私の中学・高校の器械体操部の先輩。
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午後の第二部が講演会。
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真ん中で話している齊藤和之常務が、
ドラッカリアンで、
今日のテーマは、
「ピーター・ドラッカー」。
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ユースキンの社員・幹部の皆さんに、
「ドキドキ・ワクワク・ニコニコ」の真髄を、
90分語った。
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まずは、月刊『商人舎』、
昨年の7月号。
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上田惇夫先生にご登場願って、
特集「The Retailer’s Druckerism」
ドラッカー・マネジメントの学び方・極め方 

強調したのは、
マネジメントの本質。
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「人の強みを生かすこと」

そして責任の組織化、
自己管理の目標管理、
そしてコミュニケーション。
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あっという間に90分。
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パワーポイントを使わない講演も、
とてもいいもんだ。

その講演のあとは、質疑応答。
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面白い質問で、
「ドラッカーがなぜ、
学者に受けないのか」

二つの理由を答えた。
ここでは内緒。

いい講演会だったと思う。
ご清聴を感謝したい。

その後は第三部。
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バイオリン演奏会。

会場はユースキン製薬本社4階。DSCN9913-5
素晴らしい景色。

演奏は大谷康子さん。
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東京芸術大学出身のナンバー1。
40年のプロ演奏家で、
2010年文化庁「芸術祭大賞」受賞。
「題名のない音楽会」には340回以上の最多出演。

目の前で、
日本のトップバイオリニストの、
気の入った生演奏。

その息遣い、指使い。
なめらかな音色。

音を出すのは、
あのストラディバリウス。

堪能した。

すばらしい。
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ユースキンの社員の皆さん、
幸せだ。
ー5

演奏会が終了して、
野渡先輩とテラスで写真。
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このあと、第四部の懇親会にも、
参加させていただいて、
社員の一人のように仲間に入れてもらった。

いい商品をつくり、
いい会社にしてください。

さて日経新聞の『消費Biz』
「百貨店が新型店」の記事。

三越伊勢丹ホールディングスが、
東京ミッドタウンに
「イセタンサローネ」1号店を開く。

欧米の高級衣料や雑貨の、
約90ブランドをそろえた高級店。

想定客単価は5万円。
伊勢丹新宿本店よりも大幅に高い。

売場面積は約900㎡。
フロアごとに、約30㎡のサロンを設ける。
これは試着室を兼ねたスペースで、
それが店名にも使われている。

イセタンサローネ種村俊彦店長。
「これまで百貨店での買い物に
価値を感じていなかった世代へ、
伊勢丹が持つ魅力を凝縮して発信する」

このあと、名古屋市などの都市部で、
10店ほどの店舗展開を図る。

顧客ターゲットは、「ニューリッチ」。
起業や投資で新たに富を築いた富裕層で、
40代が中核。

世帯収入の高いダブルインカムなども、
このニューリッチに入ってくる。

野村総合研究所調査。
純金融資産1億円以上の富裕層・超富裕層は、
2013年に100万世帯を超えた。
この客層を狙う。

東急百貨店、Jフロントリテイリングも、
新しいフォーマット開発をする。

すでに従来型大型百貨店は、
その新規出店余地がない。

三越伊勢丹HDの大西洋社長の発言。
「中間層の消費はまだ回復しきっていない」

そこで新しい超高級フォーマットへの挑戦。

このブログでは盛んに紹介しているが、
アメリカの百貨店戦略は、
全企業がオフプライスストアに向けられている。

私はこちらが本命だと考えているが、
日本の経営トップの視線は、
逆のほうに向いている。

さて、いかに。

イセタンサローネも、
今後を注目するとは言わないが、
様子を見守っておこう。

一方、これも日経新聞だが、
「すき家、賭けの値上げ」
もう、私の観点に答えてくれる新聞は、
日経しかない。

ゼンショーホールディングスの「すき家」
牛丼チェーン3強の中で、
最後まで並盛り200円台価格を守ってきた。

それが値上げ決定。
現在291円の並盛りは350円。
牛丼49アイテムを42~62円値上げする。

吉野家ホールディングス、
松屋フーズ、
ともに380円。

それに合わせるプライスライン。

すき家は昨年8月にすでに、
並盛りを21円高い291円に値上げしていた。
商品内容は見直さず価格だけをアップ。

それでもライバルに対して、
唯一の200円台だったから、
大丈夫だとの判断。

しかし、客足は、
目に見えて鈍った。

昨年8月というのも
中途半端な時期だ。

4月から消費増税が始まったから、
その時になにかしておかねばならないし、
その後は動いてはいけない。

だから今回の再値上げにも、
慎重にならざるを得ない。

すき家の値上げの理由は二つ。
一つは原材料価格の上昇。

牛丼に使うのは米国産バラ肉、
ショートプレートと呼ばれる。
その国内取引価格は現在、
1キロ800円台。
1年前より2~3割高。

すき家値上げのもうひとつの理由は、
労務問題。

ゼンショーには足かせがある。
深夜営業休止。

いままで必死で再開の努力をしてきたが、
3月末時点でもまだ616店が再開できない。
3割の店舗だ。

だから15年3月期の連結営業利益は、
前の期比7割弱のダウン。

止むにやまれぬ値上げの内容は、
牛肉・タマネギなど具材の増量。
並盛りで20%増やす。

しかし果たしてこれで、
客足を繋ぎ止めることができるか。

三越伊勢丹はニューリッチを狙い、
牛丼のすき家は増量して値上げ。

三越伊勢丹は百貨店業界第一位、
ゼンショーは外食産業トップ

そんなナンバー1企業の政策だが、
どうも本命とは見えない。

それが現在の小売サービス業界。
ピーター・ドラッカー先生が生きていたら、
なんとコメントするのだろう。

あなたたちは、
ドキドキ・ワクワクする仕事を、
していますか?

〈結城義晴〉

2015年04月02日(木曜日)

4月商人舎標語「世間良し、天も良し」とセブン&アイ一本足打法

横浜の桜は今日、満開。

商人舎のそばを流れる新田間川、
その遊歩道にも美しく咲き乱れる。
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1日中、商人舎オフィスで、
月刊『商人舎』4月号の最終入稿と責了。
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ランチは遊歩道脇の牛角で、
なぜかカルビ&ハラミ定食。

それから散策。
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いい気分です。
すごく眩しいけれど。
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4月号の特集は、
「ネットスーパー! 移動スーパー!!」
面白くて、役に立って、
テレビなどでは表現できない、
経営雑誌らしい特集。

ご期待下さい。

その4月号の巻頭Message。
それが4月の商人舎標語でもある。

「世間良し、天も良し。」

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

近江商人の商売哲学にして、
世界商業の現代化原理。
「三方良し」。

リアル店舗のスーパーマーケットも、
ネットスーパーのイトーヨーカ堂も、
移動スーパーの「とくし丸」も。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

こうでなくてはいけない。
商売の神様も仏様も、
解脱の手助けはしてくれない。

それが小売業の近代化の次に、
商業の現代化を果たすときにも、
貫徹すべき大原則である。

規模のメリットを追求し、
生産性の向上を追いかけ、
結果、行き詰まってしまった近代小売業。

ここまでは工業化すべきであり、
ここから先は工業化してはならない。
二つの性格を持った産業。

それが私たちの小売業、
私たちのチェーンストア、
私たちの消費産業。

リアル店舗小売業も、
ノンストアリテイリングも、
ネットスーパー、移動スーパーも。

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。 
〈結城義晴〉

今月のスローガンは、
「三方良し、天も良し」でいきましょう。

よろしく。

さて、商人舎公式ホームページ上段のテロップは、
提携している「流通ニュース」。
今日4月2日のニュースは、
各社の決算がズラリ。

今日の決算報告のセブン&アイ関連の、
タイトルだけ引き出してみる。

セブン&アイ/
新年度の売上高6%増の6.4兆円、
営業益8.6%増を予想。

セブン&アイ/
2015年2月期の売上高7.2%増の6兆389億円、
当期利益1.5%減。

セブン-イレブン/
2月期は売上高8.4%増、営業利益5.0%増。

イトーヨーカ堂/
2月期は売上高2.0%減、営業利益83.4%減。

そごう・西武/
2月期は売上高0.2%増、営業利益0.8%増。

ヨークベニマル/
2月期は売上高4.2.%増、営業利益0.8%増。

セブン&アイ・フード/
2月期は売上高3.1%増、営業利益80.3%減。

前期の決算で、
きちんとした増収増益はセブン-イレブンのみ。
ヨークベニマルは増収、微増益、
そごう西武は微増収微増益、つまりとんとん。
減収大減益がイトーヨーカ堂で、
フードシステムは増収減益。

業態別盛衰一覧表の如き、
セブン&アイの2014年度決算。

結果、セブン&アイ・ホールディングは、
売上高6兆389億4800万円で、
前年同期比7.2%増。
営業利益3433億3100万円で1.1%増、
経常利益3414億8400万円で0.7%増、
しかし当期利益1729億7900万円で1.5%減。

日経新聞の編集委員で、
流通専門家の田中陽さんは、
この現象を「一本足打法」と名付けた。

新年度はこの一本足のセブン-イレブンに加えて、
オムニチャネル戦略とセブン銀行を、
もう一本の足にする方向であるという。
「二本足打法」。

そのオムニチャネルの名称は、
セブンネットショッピング。

だから収益の柱は、
セブン-イレブン、
セブン・ネットショッピング、
セブン銀行、
つまりセブン・トリオとなる。

これは田中陽さんの見立て。

まあ、セブンの名称が付くのはもう一つ、
セブン&アイ・フードシステムズで、
この社長はわが友・大久保恒夫さん。

早いところ、
セブン・カルテットには、
なって欲しいところだ。

もちろん戸井和久社長のイトーヨーカ堂も、
真船幸夫新社長のヨークベニマルも、
松本隆社長のそごう西武も、
セブン・カルテットに負けず、
それぞれに増収増益を目指してほしい。

結城義晴流に言えば、
ムカデ打法だ。

特にイトーヨーカ堂は3月8日に、
ネットスーパーのダークストアを、
西日暮里に実験オープンさせた。
月刊『商人舎』4月号で、
丁寧に取材したが、
これは優れもの。

そしてこれもオムニチャネルの、
基幹システムとなる。

新しいビジネスモデルの構築に、
チャレンジしなければ、
成長はない。

これは火を見るよりも明らかなことだ。

しかし、
買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

絶対に貫かねばならない。

IMG_5547-5
夜桜は美しい。

〈結城義晴〉

2015年04月01日(水曜日)

4月1日、転機の指針は必ずおめでたい方向を指している。

4月に入りました。

毎日新聞の巻頭コラム『余録』が、
「エープリルフールのパラドックス」を書いた。

――「今日はだましてやるからな」
と兄が弟にいう。
弟は身構えて一日を過ごし、
「だまされなかったじゃないか」というと兄は
「だまされると思ってたんだろう。
ほら、だまされた」――

今日は各地で、入社式。

おめでとう。

希望を持って入社してきた人たち。
小売サービス業、消費産業に、
ようこそ。

それから転勤、転職。
進学、進級。

いずれも、おめでとう。

人生の転機は必ず、
おめでたい方向に向いている。

今日は突然だったけれど、
足立幸一さんが、
商人舎オフィスを訪ねてくれた。
DSCN9844-5
㈱LIXILの店名「建デポプロ」の切り札店長。
ブレインズ&ハンズの男。

立教大学大学院修了の修士で、
我が結城ゼミ5期生のゼミ長。

『立教ビジネスデザイン11』を持参してくれた。
この冊子の一番前に、
足立さんの紀要論文が乗っている。

テーマは、
「建材流通における
ホームセンターと専門店の業態盛衰」
私が指導した結城ゼミの本命論文で、
大変、いい研究でした。

その足立さん、今日、
北海道は札幌に転勤。
この足で羽田から新千歳へ。
DSCN9846-5
おめでとう。
固い握手。

かつてチェーンストア産業は、
北の新天地・北海道を、
日本のカリフォルニアと呼んだ。

しかしそこからは、
独自のイノベーションが生まれ、
ユニークな企業が誕生した。

アークスやラルズ、
ニトリホールディングス、
ツルハホールディングス、
札幌ドラッグストアー、
セイコーマートなどなど。

今日から日経新聞『私の履歴書』に、
似鳥昭雄さんが登場する。

そんな北海道へ、
足立幸一が赴く。

頑張れ。

彼の地で、嵐を巻き起こせ。

さて、第87回選抜高等学校野球大会、
決勝は敦賀気比高校が、
東海大学第四高校を破って優勝。

おめでとう。

足立くんが向かった北海道代表は落胆。
北陸新幹線開通で沸く福井は、
北陸勢として初の甲子園大会制覇。

北陸新幹線はまだ、
福井までは開通してはいないけれど、
おめでとう。

春の甲子園が終わって、
関東でも、桜が散り始める。
DSCN9840-4

そうして時は過ぎていく。

さて日経新聞の消費Biz欄。
「消費増税から1年がたち、
小売業の業績は
格差が鮮明になっている」

コンビニではセブン-イレブン・ジャパンが、
既存店売上高31カ月連続で前年超。

2位ローソン以下は前年割ればかり。

3位ファミリーマートと4位サークルKサンクスは、
統合して三占状態がくっきり。

今日、後者の親会社のユニーグループHDが、
ファミリーマートに吸収される形で、
統合検討委員会が立ち上がった。

そんなことも考慮に入れて、記事は指摘する。
「相対的に価格が高めのコンビニ」から、
都市部の食品スーパーマーケットに、
顧客が流れている。

ライフコーポレーション、
マルエツ、ヤオコー、
サミット、いなげや、エコス、エトセトラ。

ドラッグストアもやや曲がり角に来て、
大都市圏のスーパーマーケットは好調。

しかし、地方では、
消費者の節約志向は依然、強くて、
ディスカウントストアが支持を集める。

今日のdaily商人舎の記事は、
山口・丸久と大分・マルミヤストア
経営統合で
155店舗1200億円企業誕生

おめでたいのだろう。

周辺のローカルチェーンも巻き込んで、
さらなるM&Aが進行する。

私の持論は、
「範囲の経済の中の寡占・三占・複占」

10年以上も言い続けているが、
それが加速し始めた。

昨年の月刊『商人舎』4月号は、
「誰が価格を決めるのか?!」

私が執筆した巻頭提言。
2014 消費増税と新価格体系への処方箋
それから、
「増税価格戦略」イオンへの12の質問状

ユニバース社長・アークス会長 三浦紘一の
「真っ正直商法」&「大台価格セオリー」

エブリイ 増税後の
「価値訴求」と「100品目値下げ宣言」

さらに上田隆穂学習院大学教授の
価格決定の原理原則と応用技術

今、1年後の4月1日に読み返しても、
必須の考え方や技術。
大いに役に立つ。

ネット上でも構わない、
再読をお奨めしたい。

さて、4月に入って、
新年度に突入した企業も、
これからの1年がスタートした。

日銀発表の3月の「短観」は、
「緩やかながらもデフレ脱却の動き」を示す。

転機の指針は必ず、
おめでたい方向を指している。

それを信じて、
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

よろしく。

〈結城義晴〉

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