結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年03月07日(金曜日)

福岡から熊本へ、「流通の未来を自分たちでつくる会」の研修

冬季パラリンピックが始まった。
第11回ソチ大会。

クリミア半島の情勢緊迫のなかで、
障害者スポーツの祭典。

象徴的な2013年。

閉会式は16日。

日本では公正取引委員会が、
4月1日からの消費増税に対して、
価格転嫁を拒む事業者の
取り締まり状況を発表。

公正取引委員会に指導を受けた企業、
その数、387社。

この387社のうち、
「大規模小売事業者」の数は、
28社だった。

情ない商人にはなるな!
私は言い続けている。

消費税転嫁対策特別措置法、
さらに下請法に基づいて、
取引価格を適正水準に戻す指導が行われ、
悪質な場合には社名が公表される。

さて、昨夜は、
福岡にいるということもあって、
ちょっと飲みすぎた。
生まれ故郷に来ると、
気持ちが高揚しつつ、安らぐ。

のどの渇きで目が覚めた。
博多のホテルの快適な風呂に入って
目を覚ます。

今日から2日間、
イオンリテールワーカーズユニオンの、
西近畿のメンバーの研修。

「流通の未来を自分たちでつくる会」
労働組合が主催して、
勉強し、研修し、流通を考える。

そのお手伝い。

まずはホテルの会議室で、
第1回セミナー。
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イオンリテールの状況を知るために
幕張新都心店を視察した人に、
手を挙げてもらう。
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関西エリアのメンバーも結構視察している。
このあたり、教育が徹底されている。

講義では九州エリアのプレイヤーの特徴と、
業態からフォーマットへの競争の本質を解説。
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アメリカの寡占から複占へのマーケット、
ウォルマートのJUST basics戦略などを、
整理して話す。
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講義ではストアコンパリゾンで何を学び、
何を検証するかを語った。
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100分ほど語るとさらにのどが渇く。

専用バスに乗り込んで
いよいよ視察。

移動中の車中でも講義は続く。
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ハローデイ新宮店。
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寿屋の物件に、
11年前に出店した比較的に小型の店。
店長の渕上栄二さんに、
会議室で説明を受ける。
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ハローデイの強みは、
パートタイマーのモティベーションの高さ。
それをつくり上げる「ハロリンピック」や、
売場づくり、プロモーションなどを、
丁寧に語ってくれた。
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渕上店長と売場の前で写真。
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安藤賢太議長も感謝の握手。
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さらにイオンモール福津店。
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核店舗のイオン福津店。
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商圏人口6万人。
2層の総合スーパー。
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売場はよくできているが、
ディスカウント競争の激しいこのエリアで
目標売上高にはあと一つというところ。
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イオンリカー。
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什器や照明に工夫がなされている。
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ここでも会議室で、
店長からのレクチャー。
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2年前から店長を務める橋本博之さん。
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数字をもとに、
福津店の課題と展望を語ってくれた。

店長を囲んで事務局の皆さんと。
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夕方には視察を終え博多から熊本へ。
九州新幹線つばめに乗り込む。
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ダン・ダン・ダダーン♪
九州新幹線開通のメロディーが、
浮かんでくる。

車内はレトロ調。
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博多から熊本まで50分ほど。
熊本駅はすっかり夜景。
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そこから市電でホテルへ。
着くとすぐに1階の居酒屋で、
懇親夕食会。

乾杯!
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馬刺しや辛子レンコンなど、
熊本料理を食しながら、
2時間あまり懇親。

締めの挨拶は結城義晴。
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流通の未来に希望を持ち、
自分たちで考え、行動する。
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それが21世紀の流通をつくる。
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朝8時半から夜10時まで、
長い一日だった。

ちょうど「将棋界の一番長い日」でもあった。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年03月06日(木曜日)

博多ボンラパス上出来新店と「イオン社長岡田元也さんのこと」

大阪・堺はいい天気。

アゴーラリージェンシーホテルから、
堺の港が見える。
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午前中、ホテルの自室で仕事をこなし、
新大阪駅へ。

千成びょうたんの前で写真。
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太閤秀吉にあやかりましょう。

駅構内には、おしゃれな雑貨屋さん。
On The Way。
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新幹線のぞみで約2時間半。
車内でも、仕事仕事。
神戸から、岡山、広島。
堺はあんなに晴れていたのに、
兵庫県では雪。

不思議な日本列島。

そして新山口へ。
雲の姿かたち、色合いが違う。
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上りホームには、Rail Starが止まっている。
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西日本旅客鉄道が、
新大阪駅と博多駅間を結ぶ車両。
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関門トンネルをわたって、福岡へ。
我が生まれ故郷。
ホテルは博多駅のそばのホテルレオパレス。
新しくて清潔なホテル。

荷物を置いてすぐに、
ボンラパス薬院六つ角店を視察。
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福岡市中央区警固一丁目。
天神のそばの中心街のスーパーマーケット。

昨年7月にスクラップ&ビルドでオープン。
ハローデイのアップグレード・フォーマット。

これが実にいい店。
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入口のところから、
一枚だけ写真を撮らせてもらった。

九州はもとより、
日本を代表するアップグレード型店舗。

ボンラパス(BON REPAS)は、
福岡地所傘下の企業だったが、
2006年7月にハローデイに売却されて、
今や一段と進化した。
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社名と店名はフランス語で、
意味は「おいしい食事」。

店舗は真ん中のスペースが円形で、
その円形を取り巻くように、
青果・鮮魚・精肉・惣菜、
そして酒売場と円形に設計されている。
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各部門の中では、
いたるところで実験がなされ、
福岡特産品も満載。

サービス機能も充実。
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宅配サービス「ラパポルテ」。

それでいてリーズナブル価格を守り、
お客を集めている。

最近、必ずどこの店舗でも、
購入して試食するメンチカツ。
この店も上出来だった。

その後 急ぎホテルに戻り、
イオンリテールワーカーズユニオンの面々と
明日からの研修の打ち合わせ。

最後は、水炊き料亭「博多華味鳥」。
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落ちついたいい店。
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博多の水炊きをいただきながらの懇親。
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話はどんどん盛り上がり、
結城義晴のブログ「毎日更新宣言」の
2007年8月10日の記事の話題になった。
タイトルは「結城義晴出張記」

サブタイトルは、
「イオン社長岡田元也さんのこと」。

それをスマホで確認することができる。
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こちらでも。
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便利になった。

当時、私は㈱商業界代表取締役社長。
イオンの岡田さんと羽田から新千歳への
JALの機内で出会う。

私は書いている。
「岡田さんは、
イオンという会社と日本の小売業に、
どんなグランドデザインを描くのか。

そして私は、『商業の現代化』に対して、
いかにグランドデザインを提案するのか」

あれからもう7年。

イオンのグランドデザインは、
ずいぶん、くっきりとしてきた。

私の『商業の現代化』は、
まだまだ言葉ばかり。

反省しきり。

「いまや日本最大の
小売流通企業の代表取締役。
その岡田さんが札幌出張で、
エコノミークラスと電車の自由席を利用」
これ、岡田元也イズム。

私は書いている。
「さりげなく、
無理なく、
自由に、
生きたくなった」

この2007年8月10日のブログの翌日、
ブログは書いていないが、
12日から今日まで、
曲がりなりにも、
「毎日更新宣言」は続いている。

岡田さんとの偶然の出会いが、
毎日更新宣言ブログの
原動力になっているかもしれない。

この8月末日、
私は商業界の社長を退任した。

それから7年。
まだまだです。

しかし水炊きは美味だった、
懇親は楽しかった。
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だから全員、満面の笑顔。
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左から西近畿グループ副議長の草川千明さん、
同じく事務局長の佐々木淳一さん、
イオン九州労働組合中央執行書記長・伊本博志さん、
西近畿グループ議長の安藤賢太さん、
中四国グループ議長の柴田裕司さん。

イオンの強みの一つは
この労働組合。
その人材。

ホテルに戻ると、
疲れ切っていて、
ベッドに倒れ込んで熟睡。

私は福岡、熊本に、
土曜日まで滞在。

昨日の朝、横浜を発ってきたから、
日本列島の西側を、
新幹線で移動したことになる。

ちょっと寒い。
その日本列島も北日本では、
猛吹雪。

時間と空間の間を、
行ったり来たりで、
疲れたのかもしれない。

〈結城義晴〉

2014年03月05日(水曜日)

万代DD会沖縄視察報告講演と消費増税前の商人のあり方

今度は北海道を中心に、
北日本、北陸で大雪、猛吹雪。

私は雨の横浜から、
朝一番で、大阪へ。

残念ながら、
富士の姿は拝めなかった。
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いつもなら、
このあたりに見えるはず。

しかし不思議なことに気がついた。

雨の日は、
新幹線の窓から電線がくっきりと見える。
写真にそれが表れた。

新大阪から堺駅前の、
アゴーラリージェンシーホテルへ。
万代ドライデイリー会沖縄報告会。

先月、17日から19日の3日間、
サンエーのみなさんの協力もあって
沖縄の競争実態を視察した。

その報告を兼ねた講演会。
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㈱万代経営幹部と、
お取引関係者500名ほどを前に、
結城義晴なりの競争の本質を整理。
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沖縄はサンエーが、
地域スーパーマーケットのリーダー。
イオングループ・イオン琉球が、
それに対峙する。
もちろん、金秀商事や、
リウボウストア、ユニオンなど
スーパーマーケットが、
それぞれの戦略を展開する。
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画像をふんだんにお見せしながら
競争の本質を整理した。

そのうえで沖縄という範囲の経済の中で、
サンエーがいかに、
強みを確立しているかを解説。
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90分のご清聴に感謝。

講演を終えるとすぐに、
西水啓介常務が控室に来てくれた。
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西水さんはコーネル大学ジャパン奇跡の二期生で、
沖縄に同行してくれた一人。

その後、各分科会に分かれて
万代の前期下半期の実績報告と
2014年度の取り組みを発表。

大所帯のグロサリー部会。
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冒頭に西水さんが方針説明。
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稼ぎ頭のデイリー部会。
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黒田久徳執行役員は、
マーケティングの視点でモノを語る。
これがいい。
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黒田さんも沖縄参加組。

こちらは惣菜部会。
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常務の阿部秀行さんがあいさつ。
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阿部さんはスライドを使わずに、
取引先の皆さんに語りかける。
これも、いい。

その阿部さんと写真。
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最後に㈱アドバンスの磯田雅人社長とポーズ。
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磯田さんも沖縄視察に参加してくれた。

あぁ、疲れた。
あぁ、楽しかった。

万代の分科会でも語られたが、
4月1日からの消費増税前の特需対策は必須だ。

すでに様々な変更が決まっている。

昨日、国土交通省は、
全国の鉄道60社、バス196社に対して、
運賃引き上げ申請を認可。
上げ幅は原則2.86%。

ただし電子マネーと現金で、
運賃が異なる場合が出てきた。
つまり「二重運賃」。

電子マネーは1円刻みの運賃導入。
JR東日本や東京急行電鉄、東京メトロなど22事業者、
バスは27事業者。

JR東日本では、現行150円区間は、
電子マネー154円、現金払いは160円になる。

都営バスは区内均一200円の現行運賃が、
電子マネー206円、現金210円。

さらに普通運賃と定期運賃で上げ率が変わる。
京阪電気鉄道は普通運賃は3.062%、
定期運賃2.423%アップ。

東京都内のタクシー初乗り運賃は、
710円から730円に上がる。

小売業サービス業でも、
増税後の売価見直しは進む。

しかし交通手段は、
総額表示だから改訂もあろうが、
本体価格+税であれば、
本来、基本的に変える必要はないはずだが。

商品やサービスの価値が、
変わるわけではないのだから。
しかし、消費増税ほぼ1カ月前だから、
買い溜め需要への対応は様々だ。

先週末の日経新聞。

イオンは3月末まで、
電子マネー「ワオン」での買い物に
通常より多くポイントを付与するセールを実施。
これは顧客囲い込み作戦。

イトーヨーカ堂は既に1日~4日まで、
グロサリーのケース売りで2~4割引きセールを、
全店で実施。
3月末まで定期的に企画し、
買い溜め需要を取り込む。

「対象分野の売上げは、
合計で通常の3割増しを見込む」。

西友も3月いっぱい、
1900品目を2~3個まとめ買いで、
最大16%引きのセールを展開。

マツモトキヨシも3月末まで、
500品目程度で、
最大2割引きのまとめ買いセールを実施。

一方、販売促進策の原資確保作戦も出てきた。
ポイント還元率の見直しだ、

サミットは2月段階で、
ポイント付与率を従来の「100円1ポイント」から
「200円1ポイント」に変更。

ポイントによる割引コストを抑えて、
「増税後の販促や品ぞろえの強化に充てる」。

ニトリも2月からポイントの付与率を半減。

消費増税でポイント還元率抑制が、
進みそうだ。

消費税増税までの1カ月間。
社会インフラの変化もある。
競争環境も変容する。

それへの対応に、
細心の注意を払う必要がある。

買い溜め・駆け込み需要などは、
最大限、刈り取りしておくべきだ。

ここには顧客のニーズがあるし、
4月以降、確実にその反動が出るからだ。

特別の営業ではない。
商人ならばだれでもわかること。

顧客囲い込み政策をとる企業もあるだろうし、
販促原資を確保する場合も出てくるだろう。

しかし、本質は変わらない。
税額が変わるだけだ。

だから本体価格+税となる。

ここで、売価変更による利益盗みなど、
姑息な商略は断じて、
やってはいけない。

決して、その誘惑に負けてはならない。

顧客は必ず、それを見破る。
地域社会も、それを見ている。

顧客の生活は3%分だけ苦しくなる。
それを売り手側の努力で、
支えてやろう。

どれだけご奉仕できるかによって、
4月以降の雌雄は決する。

これだけは、
断言しておこう。

情ない商人にはなるな。

〈結城義晴〉

2014年03月04日(火曜日)

倉本長治『商売十訓』の二つの社会的活動と小売業のメセナ

今日も商人舎オフィス。
朝から来客。

土井弘さん(左)と、
斉藤保明さん、宍戸健宏さん。
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土井さんは電通きっての流通通。
現在は退任して、悠々自適。
東洋学園大学非常勤講師。
商人舎MagazineのWeeklySpecialに、
「日記調査と生活導線マーケティング」連載中。

斉藤さんは㈱綜研情報工芸社長。
宍戸さんは同プロモーションディレクター。

土井さんが同社顧問ということもあって、
今回、商人舎に来てくださった。

いろいろと情報交換。

この綜研情報工芸会長の小泉宗雄さんが、
面白いメセナ活動をしている。

それは、
「日本の【伝統的工芸品】普及推進」。

【伝統的工芸品】とは、
通称「伝産法」で認定された商品。
「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」。

熟練した技を必要とする工作物で、
芸術的要素を備えたもの。

さらに5つの条件がある。
①主として日常生活の用に供されるものであること
②製造過程の主要部分が手作業であること
③伝統的技術または技法により製造されること
④伝統的に使用されてきた原材料であること
⑤一定の地域で産地を形成していること

それらを制作するのが【伝統工芸士】。
資格制度がある。
(財)伝統的工芸品産業振興協会が、
年に一回、知識と実技の試験を実施して認定。
受験資格は12年以上の実務経験を有し、
原則として産地内に居住していること。

そしてこのと伝統工芸士は現在、
4592名が登録されている。

平成23年度に伝統的工芸品は、
全国で211品目、企業数1万5147社、
従業者数7941人。
年間生産額は1281億円。

企業数が最も多かった1979年は、
3万4043社、従業者数28万7956人。
現在は企業数が44%、従業者数28%。

年間生産額は1983年がピークで、
5237臆円。
現在は24%に激減。

伝統的工芸品産業振興関連予算は、
2010年度に総額9.4億円。
産地補助金2.6億円、
振興協会補助金6.8億円。

そこで綜研情報工芸が、
これをメセナ活動の対象とした。
会長の小泉さんの母方の祖父・小野塚平吉氏は、
明治2年に旧幕臣の家に生まれ、
江戸名残の細工師の道に入って、
親方となって活躍。

小泉社長時代の2005年度から、
この活動をメセナとして開始。
毎年、2品ずつ探して、
商品化し、紹介している。

今年は福岡の「博多織」。
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ポケットティッシュ・ケースと、
本の栞。

小洒落たケースに入っている。
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中にはメセナの説明書などが、
丁寧に添えられている。
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これまでの【伝統的工芸品】。
・江戸切子 (東京)
・東京銀器 (東京)
・江戸千代紙 (東京)
・多摩織 (東京)
・甲州印伝 (山梨)
・桐細工 (春日部)
・箱根寄木細工 (箱根)
・鎌倉彫 (鎌倉)
・無妙異焼 (佐渡)
・金沢箔 (金沢)
・樺細工 (角館)
・曲げわっぱ (大館)
・七宝 (名古屋)
・首里同頓織 (沖縄)
・飛騨春慶(高山)
・駿河竹千筋細工(静岡)
・壺屋焼き (沖縄)
・有田焼 (佐賀)
・江戸木版画 (東京)
・出雲めのう細工(松江)
・高岡銅器 (高岡)
・小田原漆器(小田原)
・会津塗 (福島)

mécénatは、
フランス語で「文化の擁護」の意。
企業が資金などを提供して、
文化や芸術を支援する活動。

ある企業のメセナに賛同して、
支援することもメセナではある。

販促活動の一環ではない。
それは認識しておく必要がある。

小売りサービス業では、
1992年のすかいらーくの東京交響楽団支援、
1993年のセゾン美術館運営などが名高いが、
実は1980年のイオンの岡田文化財団が早い。
創設者は小嶋千鶴子さん、
岡田卓也名誉会長の姉上。

ダイエー創始者の中内さんも、
様々なメセナを展開したが、
流通科学大学の創設が、
その代表だろう。

最近では、2011年12月、
ヤオコー川越美術館がオープン。

企業を創業し、
成功させ、株式を公開した後、
会社を盤石にしたうえで展開すメセナ活動。

さぞかし気分がいいことだろう。

その資格がある人だけが、
それを味わうことができる。

しかし上場せずともできることを、
綜研情報工芸のメセナが示している。

ほどほどのメセナも、いい。

このテーマを論じるときに、
いつも思い浮かべるのが、
倉本長治の『商売十訓』。

「一 損得より先きに善悪を考えよう」
ここから始まって、
「八 公正で公平な社会的活動を行え」
「九 文化のために経営を合理化せよ」

第八訓は企業のミッションを意味する。
社会的活動には二つあると、
私は考える。
第1は、自分の本業の仕事。
第2は、ボランティア活動。

メセナは二番目にあたる。

ここには二つの法則がある。
第1の社会貢献では、
「小さな経費で大きな収益」を目指す。
それを徹底する。

第2の社会貢献は、
「大きな努力で小さな成果」に満足する。
をれを貫く。

いや、企業にとっては、
「成果」をすら求めない。
それがメセナだ。

第九訓は「文化」と「合理化」を論じる。
一見、相矛盾する。

しかしドラッカーは、言う。
「仕事が出来る者は、集中する。
集中するための原則は、
生産的でなくなった過去のものを
捨てることである。
過去を捨てなければ、
明日をつくることは出来ない」

これは「経営の合理化」を意味する。

「あまりにわずかの企業しか、
昨日を捨てていない。
あまりにわずかの企業しか、
明日のために必要な資源を手にしていない」

未来のための経営合理化とは、
過去を捨てることだ。

いわゆるリストラや人員削減ではない。

「死臭を防ぐことほど、
手間のかかる無意味な仕事はない」

ドラッカーは辛らつだ。

だから生産的でなくなった過去のものを捨てる。

残るのは、生産的な過去のもの。
それが企業の「文化」である。

明日につながる昨日のもの。
それが「文化」である。

だからこそ「文化」のために、
「経営」は「合理化」されなければならない。

「企業文化」をつくっていく上では、
ノスタルジックではあろうが、
不要な過去の要素は、
「死臭」でしかない。

メセナがすがすがしくて気分がいいのは、
この死臭を完全に遮断しているからだ。

〈結城義晴〉

2014年03月03日(月曜日)

池上彰「すぐ役立つことはすぐ役立たなくなる」と脱グライダー商人

Everybody! Good Monday!
[2014vol9]

2014年第10週、
3月第2週です。

春です。

春立つや遊具に並ぶ線量計
〈日経俳壇 福島・宗像眞知子〉
福島では子どもの遊び道具の中に、
線量計が一緒に並んでいる。

故郷の表示ある牡蠣買ひにけり

〈同 石巻・石の森市朗〉
石巻在住の有名な俳人。
泣けてくる句。

通学のどの子も春を待ちゐたり
〈同 東京・池田松蓮〉

今日は、子どもたちが待つひな祭り。

日経新聞の『サーベイ』。
「季節の伝統行事『回数減った』」の調査記事。
編集委員の石鍋仁美さんが分析。

全国の20歳以上の男女1030人に、
インターネット調査会社マクロミルが調べた。
調査日は2月20~21日だから、
回答者の頭の中には、
バレンタインデーや節分、
そしてひな祭りやイメージされていただろう。

こういった季節の伝統行事を実施する家庭。
調査結果は「増えた」人9%、
「減った」人47%。

「廃れていく現状が浮き彫り」。

減った原因。
最大の理由は「手間と時間がかかる」。
「子供の独立や成長」、
「費用の負担」。

「詳しかった人が亡くなったから」の声も。

特に伝統的な行事は家族とともに行う。
だから回数の減少は、
単身世帯や子供のいない家庭の増加も映す。

しかし近年、増えた行事もある。
節分の「恵方巻き」。
この調査でも実施した人は55%。
同じ節分行事の豆まきより多い。

恵方巻きは、独り暮らしでも、
簡便に商品を買ってくればできる。
食事を兼ねるから、
特別な支出は要らない。

「手間もお金も家族も不要」
記事は三つの条件が揃うと指摘。

洋風行事では、
クリスマスとバレンタインデー。

これは家族でよりも、
大人が楽しむ行事という性格が強くなった。

さらにハロウィンは15%の回答。

ハロウィンに関して石鍋編集委員は、指摘する。
「子供が幼稚園などで仮装を楽しむ」
「若者らも工夫を凝らした衣装で街を練り歩く」

「お手軽志向と徹底的に凝る人と、
行事への接し方も二極化が進む」

こういった記事は、
二極化で片づけることが多い。
それはつまらない

私なりに整理すると、
まず日本の消費において、
行事は、新しいものが好まれている。
恵方巻き、ハロウィン。

「手間とお金と家族は不要」とあるが、
これも一概には片付けられない。

かつては家族や会社での行事がほとんどだったが、
今は家族でも、友人でも、恋人でも、
いずれもある。

マクロミル調査では、
「家族や友人、恋人と過ごすいい機会」の回答が、
63%。

ただし30%の回答が、
「最近の行事は商業主義に乗せられすぎ」。

ここでいう「商業主義」とは、
他のあらゆる価値に利益を優先させる考え。
「営利主義」といったり、
「コマーシャリズム」と表したりする。

行事催事は、
顧客を楽しませること。
その顧客は様々な個性で楽しむ。
ヤオコー会長の川野幸夫さん流に言えば、
「かつては十人一色だったが、
現在は十人十色を通り越して、
一人十色」。

恵方巻きもハロウィンも、
家族で楽しみ、友人と愉しみ、恋人と愉しむ。

この現象への対応を、
営利主義を排して、提案する。

難しいけれどこれを、
「マス・カスタマイゼ―ション」という。

昨日のfacebookで、
立教大学経営学部教授の亀川雅人さんが、
池上彰さんの言葉としてまとめている。

亀川さんは、
立教大学院ビジネスデザイン研究科の創業者。

その研究科で先週土曜日に、
ジャーナリスト池上彰さんを招いて、
講演会を開催。
テーマは「私の実践的リベラルアーツ論」 。

池上さんの話の要点。
「基本的には、
すぐに役立つことは
すぐに役立たなくなる」

仕事の本質をついている。

「すぐに役立つこと」を、
喜んで教えられているケースが実に多い。
しかしそれは、すぐに役立たなくなる。

だから似非コンサルタントなどは、
すぐに、つぎに、
「すぐに役立つこと」を考え出し、
それを教える。

喜んで教わる。

しかしすぐに役立たなくなる。
だからまた、
「すぐに役立つこと」を、
考え出して教える。

このいたちごっこ。

池上さんは指摘する。
「最先端の技術や知識は
実はその価値が定まっていないので、
基礎的な知識に基づいて、
自分で考える力をつけること」

これこそ、脱グライダー商人。

誰かに引っ張ってもらってばかりでは、
いけない。

自分のエンジンをもって、
自分で考え、
自分で実行すること。

先週金曜日のブログ、
イオン3・1大機構改革と
星野佳路「教科書」の選び方・学び方

その星野さんの方法。
ステップ1・本を探す。
書店に1冊しかないような
古典的な本ほど役に立つ。

ステップ2・読む。
1行ずつ理解し、
分からない部分を残さず、
何度でも読む。

ステップ3・実践する。
理論をつまみ食いしないで、
100%教科書通りにやってみる。

安易な経営の方法、
安易な仕事の流儀を否定し、
自分なりの経営の方法、
自分なりの仕事の流儀を薦める。

池上彰さんと同じです。
もちろん立教大学の「リベラルアーツ」も、
結城義晴の知識商人も、
まったく同じ考え方。

知識商人諸君、
そこんとこ、よろしく。

最後に今日の商人舎Magazine。
Weekly商人舎は、
「月曜朝一・今週の販促企画」。

Daily商人舎は、
セブン‐イレブン 四国・愛媛県に
初出店! 残るは4県

セブンといえば、
日経新聞『きん言』に、
セブン銀行社長の二子石謙輔さん登場。
「2020年の東京五輪までに、
外国人観光客にとって使いやすい
金融インフラを整える必要がある」

セブン銀行のATMは全国に約2万台。
海外カードにも対応済み。

我々も海外に行くと困るが、
外国人も同じ。

日本に来ても、
自国のキャッシュカードで金を引き出せない。
二子さんは「観光立国へ欠かせない要素」。

これは「自分で考える」会社の施策。
セブン‐イレブン全国展開の底力も、
ここにある。

自分で考える。
思考停止してはいけない。

では、みなさん。
今週も「元気を出そう・元気を売ろう」
3月の商人舎標語。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年03月02日(日曜日)

ジジの雨の日[日曜版2014vol9]

ジジです。
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雨です。
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3月の雨。
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ベランダのお花は、
うれしそう。
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季節はずれのポインセチア。
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でも、みずたまは、
うつくしい。
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こっちの花は、
いまがシーズン。
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ビオラ。
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むらさきのビオラ。
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みずたま。
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赤いビオラも。
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春ですね。
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雨だけど。

だから、おとうさんも、
おへやのなか。
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どこにも、でかけないみたい。
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だって、朝の4時ごろに、
かえってきた。

おしごとでした。

いいマガジンができたらしい。
うれしそう。

いちにち、
おへやのなかも、
いいもんです。
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お花だってあるし。
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これも季節はずれのシクラメン。

花束もある。
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あれには、いかないの?
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いかないんですね。
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じゃあ、おうちのなかで、
からだをうごかす。
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テーブルのした。
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おとうさんもいかが?
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それにあしたは、
ひなまつり。
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おびなとめびな。
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おんなのこではないけれど、
きょうは、ゆっくりしましょう。
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おとうさんには、
それがいいと、おもいます。
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おつかれさまでした。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年03月01日(土曜日)

「元気を出そう・元気を売ろう」と「形はなりやすく、心はなりがたし」

今日から3月。
2月が短いせいか、
すとんと
弥生が訪れた感じ。

雨です。

土曜日だけれど、
横浜商人舎オフィスに出社。

昨夜、25時過ぎまで、
校正など励んだけれど終らず、
月刊『商人舎』3月号の最終校了は、
すとんと
弥生まで伸びた。

その3月号の巻頭言、
Message of March
これが3月の商人舎標語にもなる。

陸前高田の奇跡の一本松の写真を、
使いました。
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「元気を出そう・元気を売ろう」
〈東日本大震災に寄せて〉

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。

お客さまに笑顔が戻る。
街に活気が蘇える。
あなたの商品のおかげです。
あなたのサービスのたまものです。

たとえ売場が、
空になろうとも。
たとえ補給が、
途絶えようとも。

あなたは店を開けようよ。
あなたは売場に立ち続けようよ。
店で元気を出そう。
売場で元気を売ろう。

元気があなたの付加価値です。
元気があなたの利潤です。

苦しい時にも、
元気が買える。
どんな時でも、
元気が貰える。

たとえ地震に
襲われようとも。
たとえ津波に
見舞われようとも。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

〈結城義晴〉

私の代名詞のような文章。

3月号の特集は、
「3・11―三年目の正直。」

凄い本となりました。
是非、是非、読んでください。

取材に応じてくださったみなさん、
ありがとうございました。

結城義晴は、
マイヤやマルト、
そしてベニマルのケーススタディを、
書いたり、手を入れたり。

そして「全日本商業戦略」を、
考察・考案しました。

是非是非、読んでください。

さて、売場はひな祭り一色。
今日、明日の営業が、
大きく影響しますが、
北海道を除いて、
全国的に雨模様。

3月3日の月曜日まで、
「桃の節句」、つまり女性のお祭りに、
男性陣は精一杯ご奉仕してください。

それを「自分の喜び」としてください。

英語で、
“My pleasure!”

昨日の日経新聞最終面の『私の履歴書』。
歌舞伎俳優・市川猿翁の最終回。

フランスの詩人ルイ・アラゴンを引用。
「教えるとは共に希望を語ること。
学ぶとは真実を胸に刻むこと」

シュールレアリズム文学の開拓者だが、
言うことはまとも。

猿翁はこの精神を大切にした。
希望を語り、真実を胸に刻む。
それが教え、学ぶこと。

その猿翁自身、
祖父の初代猿翁に、
厳しく教えられた。
「形はなりやすく、心はなりがたし」

曰く、
「形、型はまねやすいけれども
精神(こころ)を継承するのは大変だ」

小売サービス業でも、
カタチを真似ることが流行っているが、
その本質を学び、
自分のものとし、
それを部下や仲間に、
伝えることはひどく難しい。

カタチだけ真似ることは、
意味がない。
まったく。

なぜなら、店によって、
顧客がみな違うからだ。

季節によっても、
天気によっても、
競争の条件ひとつによっても、
アクションは違ってこなければならない。

猿翁は言い切る。
「役者という修羅の道を歩んできた私は
心の底からそう思う」

小売業やサービス業、
製造業や卸売業の営業。
それらは仕事であって、
役者の道ではない。

だから「修羅の道」を、
あえて強調することはない。

仕事は、
楽しくて、喜ばしいこと。

そういう方向に、
持ってくることが大事だ。

しかし仕事も極めるとなれば、
「修羅の道」の覚悟は必要だろう。

つまりトップマネジメントや、
それを目指すミドルマネジメント。

そして経営者や幹部には、
「形はなりやすく、心はなりがたし」

猿翁は最後に言う。
「私は今もなお天翔(あまがけ)る心をもって
目に見えない大きなものを
つかみ取る生き方にあこがれる。
信ずれば夢は叶(かな)う。
私にはまだやることが一杯ある」

猿翁は「猿」の字を名前にしているが、
代々、「猿真似」は断じてやらなかった。

その心意気こそ、
学びたい、教えたい。
希望を語り、
真実を胸に刻みたい。

〈結城義晴〉

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