結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年08月29日(日曜日)

ジジと花火[2010日曜版vol35]

暑い日がつづきますが、
もう夏はおわりです。

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空をみれば、わかります。

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雲をみれば、わかります。
木々や芝をみれば、わかります。

ユウキヨシハルのおとうさんは、
あそこです。

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ボクは、うちにいます。

夏のおわりの花火。

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したのほうで、花火があがる。

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川のうえ。

ふたつの花火。
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たかいところでも。
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シュル、シュル、シュルー。

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パーン。

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パーン、パーン。
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パラパラパラ。

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ヒュンヒュンヒュン。
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どうです、夏のおわり。
感じられませんか。

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まだまだつづきます。

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これもいい。

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ボクは、花火だいすきです。

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まだまだつづく。
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花火はつづく。
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花火は開く。
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ボクは、あきない。
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たかい花火。

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垂れ下がる。

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そしてまあるくひらく。

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夏のおわりをつげる花火。

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猛暑、酷暑、炎夏。
いろいろいわれましたが、
ボクにはいい夏でした。

ありがとう。
夏に感謝します。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年08月28日(土曜日)

鳩山由紀夫の「愛と心の政治」と結城義晴の「西友社員への手紙」

鳩山由紀夫の言葉づかいには、
いつも勉強させられる。
反面教師として。

昨日、モスクワにて発言。
時事通信の記者が伝えている。

菅直人首相のここ数カ月の政策の評価。
「友愛の政治は十分に見えない」

一方、小沢一郎前幹事長への感想。
「心の政治に力点があるのかなと思っている」

愛と心の政治。
彼が目指すものは、
うーん、まったく、よく解らない。
首相を退いてから、また一段と解読不能になった。
しかし、これが民主党と日本の行く末を左右している。

朝夕は、ずいぶん凌ぎやすくなってきた。
十分に夏の終わりを感じさせてくれます。

商人舎の横を流れる新田間川(あらたまがわ)。

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横浜駅の横を流れて、南の方角へ向かう。

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「愛と心」
感じられませんか、この風景。

さて、パソコンに残っている資料を整理していたら、
面白い原稿が出てきた。

2004年2月に書いた原稿。
私は㈱商業界社長だった。
『販売革新』の巻頭言「Editor’s Voice」に書いたものだ。
確か編集長は矢作勉君だったと思う。

「Editor’s Voice」は、『販売革新』誌の看板コラムで、
昭和38年発刊当初は当時の倉本初夫社長が書き、
その後は歴代編集長が書いた。
今の同誌では、巻頭言を編集責任当事者が書くことはない。
2004年当時は、発刊のときに戻って、
社長の私が書いていた。

記事は、ウォルマートに買収された西友の、
中堅社員から私宛に寄せられた手紙に、
「手紙で答える形式」となっている。

「西友社員への手紙」

前略 お手紙拝見しました。

このたびのアクションプランの件、
あなたのお手紙で詳しく知ることが出来ました。

大変なことが西友の中で起こっている。
その大変さを痛感しました。
ウォルマートのやり方は、
日本人にはどうにも理解できないことかもしれません。
けれどもそのウォルマートに、事実上、
西友が買収されてしまったというのも、覆せないことです。
あなたが、その西友に属していることも。

率直に聞きます。
あなたは今、激しく変わろうとしている西友の社風が好きですか。
今後変わっていくだろう西友の組織文化が。
やがてウォルマートと名前を変える西友での仕事が。

好きなのだとしたら、少しでも好ましいと思えるのなら、
しがみついてでも残って頑張ってください。
応援します。

仲間の何人かは、去ってゆくかもしれません。
でも、あなた自身がどうかをまず考えてみてください。

もし、嫌だなと思うのなら、これから生きる道はいくらでもあります。
こちらの場合にも私は応援します。

こんな時にダーウインを持ち出すのは、何だか気が引けますが、
彼は『種の起源』の中でこう書いています。
有名な言葉です。
「最も強い者が生き残ったのではない。
最も賢いものが生き残ったのでもない。
最も環境に順応したものが生き残ったのだ」

これを、企業社会に移し変えると、
会社や店の生き残りだけではなく、
むしろ組織の中で働く人間そのものに当てはめられるのです。
すなわちあなたが、新しい西友の環境に順応できるか否か。
それこそが、あなたにとって一番大事なことだと思います。

食うためにそんなことは言っていられない、という人は、
いやでも順応しなければならない。
理不尽なやり方だ、というのなら、労働組合の仕事となる。

しかしあなたに、新しい環境を拒否する気持ちがあるのなら、
西友を去るのもやむなし、ということになります。

私は、全国の流通業の経営者たちに公言しています。
「今こそ人材採用のチャンスですよ」と。
「西友を退職する人たちの中には、
優秀で、意欲あふれる人材がたくさんいますよ」と。

私は、一人ひとりの人間は、実は、強いのだと信じています。
あなたも。
だから、必ず、環境に適応することが出来ます。
むしろ組織こそ、環境順応が難しい。

あなたが西友に残るとしたら、ウォルマート資本の西友そのものを、
この日本の消費マーケットに、
環境適応させることの先頭に立つくらいの意志を持ってほしい。

ダーウインは、こう続けます。
「生存競争は、最も近い種の間で、最も激しい。
同じ餌をめぐって闘うからだ。
ここでは、ごく小さな違いが生存のための決定的要素となる」

ウォルマートと西友は、
この微差の生存競争を拒否しようと考えています。
経費率が圧倒的に低い差異性のある流通企業をつくろうとしています。
その経費構造が日本のマーケットに環境適応するか否かは、
それこそ歴史が証明することになります。

あなたは、この差異性のある企業づくりに、意欲を感じられるのか。
結局は、この点に集約されるのだと思います。
なぜなら、他の企業群は、ウォルマートの側から見たら、
「ごく小さな違いを生存のための決定的要素」と考えている者ばかりだからです。
もしかしたらあなたも、ごく小さな違いにこだわっているのかもしれない。

しかし、どんなことをいっても、外の人間に実感はありません。
当事者の問題だからです。
残るも、去るも、あなたが決めることです。
後悔しない意思決定をしてください。

あなたはどんな環境に、どう順応するのか。
あなたが決めることです。
あなた自身の意思を、私は何よりも尊重します。
そして応援しつづけるつもりです。
早々              ㈱商業界社長 結城義晴

この最初の手紙を寄こしてくれた社員は今、
どうしているのだろう。

私のウォルマートと西友の認識、
6年経過した今、
的確だったと言い切れるだろうか。
そして、私の「西友社員への手紙」には、
「愛と心」がこもっていただろうか。

当時を思い出しながら、そんなことを考えた。

この「西友社員への手紙」には、続編がある。
3カ月後の「Editor’s Voice」に掲載されたもの。
タイトルは「リー・スコット(ウォルマートCEO)への手紙」

これも、読み返してみると、
結構、面白い(来週につづくが・・・) 。

今週も商人舎ホームページと結城義晴の[毎日更新宣言]をご愛読くださって、
心から感謝します。
ありがとうございました。

良い週末を過ごしてください。

< 結城義晴>

2010年08月27日(金曜日)

小沢一郎「顔を出さないメディア戦略」とイオン3社合併で2兆5000億円総合スーパー登場

dscn6773-3.jpg「線路は続くよ、どこまでも♪」

「菅直人vs小沢一郎、一騎打ち」。

9月1日告示、14日投開票の民主党代表選挙。

朝日、読売、日経こぞって、
「一騎討ち」の見出しで共同歩調。

「仙谷由人官房長官とタッグを組む菅首相」か。
「小沢&鳩山とトロイカ体制を堅持する菅首相」か。

結局、菅直人は、前者を選択。
そこで、一騎打ちに。

朝日・読売・日経のトロイカにスポイルされた観のある毎日新聞は、
論説副委員長の与良正男がつぶやく。
「『小沢報道』やめてみたら」と。

「最近、私は政治記者失格ではないかと思う時がある。
9月の民主党代表選にまるで興味がわかないからだ。
いよいよ小沢一郎前幹事長が出馬か、というような話に接するたびに、
『何年、同じことを繰り返しているのだろう』と、
逆にうんざりしてしまう」

「例えば先週、
長野県軽井沢町にある鳩山由紀夫前首相の別荘で開かれた懇親会。
その数日前から小沢さんの側近たちから一斉に流されたのは、
『小沢さんは代表選に政治生命をかける』というような話だった。
いつもの『小沢さんの意向をそんたくすると……』というヤツ。
でも、新聞やテレビは次第に『小沢氏、出馬を検討』と
報じざるを得ない状況になっていく」

「前景気をあおって、懇親会に小沢さんが登場。滞在時間、わずか50分。
『お互いに力を合わせて』などとあいさつするだけだった」

「大挙して軽井沢に押し寄せた報道陣が
『代表選に出るんですか』と聞いても、もちろん無言」

「結果、『小沢さんは何を考えているか分からないから怖い』
といった話が増幅していく」

「この国は相変わらず
小沢さんが牛耳っているという神話作りに貢献しているのだと思う。
さぞや小沢さんも喜んでいることだろう」

「私は自分の考えをきちんと説明しようとしないという一点をもってして、
この時代の首相には不向きだと思うが、
小沢さんの『メディアに顔を出さないメディア戦略』に、
私たちはまんまとはまっているのではなかろうか」

毎日新聞の与良正男論説副委員長。
マスメディアの現状を自己批判も含めながら、
小沢一郎の戦略を通して、正直に語っている。

『メディアに顔を出さないメディア戦略』
めったやたらとテレビで顔を売る政治家ばかりの今、
小沢一郎は逆手をとった戦略の持ち主。

商売やビジネスでは、これは大事なこと。
だからだろうか、経営者には「小沢乗り」が意外に多い。
「一度、小沢にやらせてみろ」

一方、総務省発表の全国消費者物価指数
7月は総合指数(2005年を100とした指数)が99.0。
前年同月比マイナス1.1%。
総合指数は価格変動の大きい生鮮食品を除くもの。
17カ月連続減少で、1993年3月以来の低い水準。
円高・株安の基調のもと、
「デフレ長期化」を懸念するマインドが消費物価に現出した。

政局・政争よりも、本来は、
こちらの方策のほうが優先される。

ただし、では自民党か、
あるいは公明党か、みんなの党か、共産党かと迫られたら、
選択肢はない。

そこで「一騎討ち」となってしまう。
マスメディアもそれはわかっている。
だから悩ましい。

まさに、オクシモロンの問題。

さて、 日経新聞一面トップに、
「イオン、主力スーパー合併」

私は「総合スーパー」の業態衰退論を言い続けているが、
イオンがその「総合スーパー事業を再編する方針」を固めた。
これまた日経のスクープ。

合併するのはイオン傘下の3社。
イオンリテール㈱(千葉市、資本金500億円)、
㈱マイカル(大阪市、200億円)、
イオンマルシェ㈱(千葉市、1億円)で、
いずれも持ち株会社イオ ンの100%子会社。

合併の期日は、2011年2月期中というから、
来年の3月が目途となる。

イオンリテールは、総合スーパー「ジャスコ」を展開するイオンの主力部隊。
マイカルは、2001年に会社更生法の適用を受け、2005年に更生手続きを終了し、
現在イオンの傘下で、「サティ」「ビブレ」を展開。
イオンマルシェは2005年、カルフール撤退後の店舗をイオンが引き受けた会社。

イオンリテール㈱が、㈱マイカル、イオンマルシェ㈱を、
吸収合併する形をとるが、これは、当然の策。
結果、店舗数345、年商2兆5000億円の総合スーパーチェーンが登場する。

店舗ブランド(すなわちバナー)は、
ジャスコでもなく、サティ・ビブレでもなく、
「イオン」に統一される。

商品面では規模のメリットを引き出し、
仕入れや物流の一本化が図られる。
同時に、管理部門など全体的な合理化でコスト削減が企図される。
その結果、500億円規模の統合効果が引き出され、
営業利益率が3~4%までに引き上げられる。
すなわち最大で、営業利益1000億円をはじき出す会社。
「総合スーパー業態衰退論」へのイオンなりの「解」が、
現状の「2兆5000億円のパワーの一体化と効率化」である。
何の変哲もない政策だが、
これしかないし、これが正解である。

分かりきった政策、
何の変哲もない戦略、
しかしそれを断行する能力。

executionこそ今、必要とされている。
国にも、企業にも。

dscn6773-3.jpg「線路は続くよ、どこまでも♪」なのだから。

ただしこの日経のスクープ、
イオン広報は、
「決まった事実はない」と回答している。

<結城義晴>

[追伸]
本日の「林廣美の今週のお惣菜」。
真夏に美味しいそうめんのお供に
「野菜のかき揚げ エビ入りかき揚げ」。
売れる秘策はこちらで確認しよう。

2010年08月26日(木曜日)

7月のスーパーマーケット販売統計1.0%増、外食は2.5%増、理由は「猛暑需要」

小沢一郎、民主党代表選に出馬。
経営者には、「小沢にやらせてみろ」という声が多い。
マスコミに踊らされた庶民は、「小沢なんて」とつぶやく。

今、必要なのは、どんなリーダーなのか。
誰が未来の日本のグランドデザインを描き、
その礎を作ることができるのか。

最適任者は見当たらないとしても、
条件をそろえている人間は誰か。

国民がひとり一人、
自分で考えてみる必要がありそうだ。

一方、米軍戦闘部隊がイラクから撤退した。
日経新聞の社説で取り上げられた。

7年5カ月。

米兵の死者は4400人。
イラク民間人約10万人が犠牲になった。

イラク戦争のときには米軍15万人が派兵された。
しかしその前の湾岸戦争のときに、
クウェートに派遣された米軍は50万人だった。

一方、アフガニスタンには、米軍が増派された。

塩野七生さんが書いている。
「戦争は外科手術に似ている。
ゆえに手術の技能が優れていることが先決するが、
手術後のケアの重要性も勝るとも劣らない」

塩野さんは、紀元前のローマにおける、
ガリア戦記の後のユリウス・カエサルのアフターケアを示している。
太平洋戦争後の東京裁判なども視野に入れている。

イラクをみると、
手術の技能もアフターケアの施策も、
歴史に学ぶべきだというのだろう。

さて、昨25日、
8月のスーパーマーケット販売統計調査
が発表された。
記者会見場所は日本橋にある日本スーパーマーケット協会会議室。
この統計は、3団体協力によって、はじめて公けとなった。
日本スーパーマーケット協会(JSA、川野幸夫会長)
社団法人日本セルフ・サービス協会(JSSA、横山清会長)
オール日本スーパーマーケット協会(AJS、荒井伸也会長)

販売統計発表4回目の今回も、
新聞・雑誌の報道記者30名以上が集まった。

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3協会協力の調査なので、持ち回りでプレゼンテーションが行われる。
今月は、オール日本スーパーマーケット協会の担当。
司会は、AJS企画教育部統括マネジャーの中村伸一郎さん。

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プレゼンテーターは、AJS専務理事の松本光雄さん。

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配布された資料にもとづき、
スーパーマーケット264社の7月の販売動向が報告された。

総売上高は7737億6567万円(昨年同月比101.0%)。
前年比プラスの1.0%。

理由は、「猛暑特需」。

食品合計は6584億9586万円(101.6%)、
非食品合計1152億円6982万円(99.0%)。

食品の内訳は
生鮮三部門合計が2367億円7010万円(100.9%)。
そのうち青果は942億8963万円(103.5%)、
水産は698億7400万円(98.9%)、
畜産は726億0647万円(99.6%)。
惣菜が696億3467万円(103.5%)、
一般食品・その他が3520億9110万円(101.8%)。

非食品が若干ダウンしたが、
食品は酷暑・猛暑・炎夏効果で売上げ好調。

「既存店売上げ合計は、
5月よりも6月、6月よりも7月と、
月推移は好調」

エリア別で前年同月比をみると
北海道・東北45社で101.9%、
関東67社で100.2%、
東海・北陸63社で101.3%、
関西36社で100.8%、
中国・四国37社で101.9%、
そして九州・沖縄16社では101.5%。

「関東、関西エリアがほぼ横ばいながら、
全エリアで前年をクリア」。

客数は微増、客単価は微減。
買い上げ数量は横ばいでも、
低価格販売の影響が残っている。

一品単価の下落は下げ止まりつつあるが、
まだまだ苦しんでいる」

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松本専務理事は、前職が松坂屋ストア代表取締役社長。
こういった協会の専務理事として、適任のキャリアを持つ。
だから説明が、極めて実務的。

「青果は猛暑で相場高。
スイカ、メロン、サラダ野菜がよかったが、
バナナは不振、梨、桃などの生産が悪く、天候の功罪があった」

「同様に、鮮魚はうなぎ、カツオは好調だが、
スルメイカ、アジ、秋刀魚など大衆魚が不漁」

「調理メン、涼味ソバ、アイスクリーム、
飲料、めんつゆなど夏物商材は2けた増。
参議院選前はだめだったがその後は猛暑効果で食品は好調」

松本専務とともに、実務分析を披露してくれたのが、
AJS副会長の田尻一さん。
サミット㈱代表取締役社長。

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「7月は全社ベースで昨対102%。
関東、関西の大都市圏は売り場面積が増加している。
平成20年と21年比較では関東圏は105.7%増、
しかし1店あたりは微減のいわば、オーバーストア化が進んでいる」

「サミットはポイントカードをもつ顧客が72.4%を占めている。
そのID-POSの実績推移データを紹介すると、
全売上げの79.15%はこのホルダーによるもの。
平均来店頻度は月間7.02回、
平均買上げ額1807円に対しホルダー顧客は1985円。
昨対でも101.1%と堅調である。
課題は、既存ホルダーに加え、
ホルダー以外の28%弱の不動票ともいえるお客を
どう買い物行動に結び付けることができるか」

「沖縄家庭料理フェアを10年ほど続けているが、
今年は115.5%の売上げで、ヒット企画に育っている。
『情緒的な価値』をどのようにお客様に訴求していくか、
価格だけではない施策が大事」

「円高で輸入モノが下がっても、異常気象で穀物相場が上がっている。
円高と相場高で相殺されるのではないか」

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このスーパーマーケットの販売統計調査の記者会見。
単なる数字や全体の情勢報告に終わらせず、
現場に基づき、実務に即した内容になっている。

だから現役トップが出てきて、解説をする。
一般マスコミも、どんどん記事に取り上げてほしいものだと思う。

昨日は、日本フードサービス協会からも、
7月の外食売上高が発表された。

前年同月比プラスの2.5%。
6カ月ぶりの前年クリア。
理由は「猛暑特需」

ソフトドリンクが売れた。
アルコールが売れた。
外出先の途中に外食店で過ごした。

だからとりわけファストフードは、
前年比6.5%もプラスになった。

これで業態別の7月販売データが出揃った。
既存店ベースの前年同月比。
百貨店マイナス1.4%、
総合スーパーマイナス1.2%。

食品スーパーマーケットはプラス1.0%、
コンビニ、プラス0.5%、
フードサービス、プラス2.5%。

7月の「猛暑・酷暑・炎夏」需要。
素直に取り込んだ業態・業界が回復基調、
「猛暑特需」を客数増に結びつけられない業態・業界には、
手術が必要。

戦争に限らず、緊急時の経営は手術に似ている。
「技能が優れていることが先決するが、
手術後のケアの重要性も勝るとも劣らない」

<結城義晴>

[お知らせ①]
本日、五十嵐ゆう子のWeb小説「Thank you 命をありがとう」の
最新話がアップされました。
いよいよ、佳境にさしかかってきました。
こちらから是非お読みください。

[お知らせ②]
「なんでもリンク集 知識商人の輪」
続々と新しいブログやホームページが
増えています。
リンクご希望のかたはinfo@shoninsha.co.jpまで
メールください。
知識商人に必要な情報であれば、なんでもリンクいたします!

<事務局>

2010年08月25日(水曜日)

「双方違う事実の比較作業に慣れてくると、 それらの合間に真相が見えてくる」[塩野七生]

気象庁の発表。
この真夏日の暑さ、
まだ2週間は続く。

しかし、朝夕は、ずいぶん涼しくなった。
昼間の暑さはどうしようもないが。

考えてみると、
店舗で働いている人は、
この暑さを感じることがない。

昼間に外歩きをする仕事よりも、
その面では幸せだ。
そんなことも考えてみるとよい。
他者のことを思ってみるのもよい。
昨日は円高が進み、1ドル83円台。
なんと15年ぶり。
しかし今朝は84円からスタート。

同時に日経平均株価も9000円を割った。
これは1年4カ月ぶり。
今朝は8904円から始まった。

ニューヨーク株も1万ドルを割り込んで、
日本株の一人負けと思いきや、二人負け。

日本経済、三流から五流に落ち込み、
先行き見えず。

なんとか我らの力で、
日本らしい社会、日本らしい経済、日本らしい文化を築きたい。
明日のために。

今は我慢の時。

日本のテレビ・新聞・雑誌はこぞって、
「小沢一郎民主党代表出馬か」と騒ぎつつ、
そんなこと言ってる場合じゃないだろう、と揶揄する。
マッチポンプ。

しかしそのマッチポンプに政治家も踊らされている。
世論は、マスメディアが誘導し、
劇場型社会を演出し、
そのこと自体が、
「じっくり考える」
「よく考える」
「客観的に考える」
といった姿勢を、日本社会から奪っている。

塩野七生さんが『日本人へ、国家と歴史編』(文春文庫)に書いている。
「双方で違う言い分を聴いて比較する作業に慣れてくると、
それらの合間に自然に浮かび上がってくる真相も、
見えてくるようになるから面白い」

私たちは今、
「双方で違う言い分を比較する作業」に慣れなくてはいけない。
だから対立する見解や対比的な意見に、
日常的に多数、触れなければいけない。

「何事も、
ひとつの手段、ひとつの方法に、
ゆだねたいという誘惑は、
これを退けねばならない」

だから外国のメディアにも時々、目を通す必要はある。
外国を訪れて、その国の人々の日本観を感じ取るのも重要なことだ。

塩野さんのようにイタリアに在住し、
ヨーロッパの観点から日本をみていると、
アメリカからだけの日本観には異次元の「真相」が見えてくる。

昨日は、10月に控えたヨーロッパ視察の詳細づくり。
イギリスとフランスの状況を調べた。
主にロンドンとパリの周辺、郊外の競争状況。
面白いことになっている。

例えば、米国ウォルマート傘下のアズダ。
既に25店舗のアズダ・ウォルマート・スーパーセンターをオープンさせ、
出店が、だんだんロンドン市街に迫ってきている。
カルフールも、ハイパーマーケットを、
パリの中心街近くのブーローニュの森のそばにつくった。

世界の大都市周辺で、
人口と商業施設の「都市集中化」が進んでいる。

明らかな共通トレンドは、
飽和化と都市化。

その面で、江戸時代から世界をリードしている日本は、
独自のセオリーを導き出し、
理論面で世界を先導することができる。

そんなことを考えた。

双方違う事実を比較する作業に慣れてくると、
それらの合間に浮かび上がってくる真相が見えてくる

塩野さんの言うとおりだ。

さて昨日は、東京・日本橋あたり。

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鍵を握る日本銀行。
「政府・日銀の無策」とひとからげに断定されている。

その向かいの三井本館。

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由緒ある建造物。

神田駅前の社団法人日本セルフ・サービス協会。
9月1日から、協会名を変更する。

社団法人新日本スーパーマーケット協会

その協会が50周年記念事業として始めたのが、
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン

昨日はその事務局会議。
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写真左から、FMIジャパン事務局長の中間徳子さん。
今年7月のコーネル大学食品産業プログラムのサマースクール卒業生。
真ん中が、日本セルフ・サービス協会営業本部長・村尾芳久さん。
そして右が、コーネル・ジャパン事務局の太田美和子さん。

中間さんが、講師担当、太田さんが、受講生担当。
第三期のカリキュラムの最終検討。
講義内容の充実のためのアイデア討論。
10月の公開開講講座の企画調整。
レポートのこと、合宿のこと、
アンケートのこと、などなど。

第三期も充実した内容になります。
㈱カスミ会長の小濵裕正さんがご指摘くださったように、
業界初の多角的多面的構造的カリキュラム。

日本のスーパーマーケットと食品産業のための「産業内大学」。
10月から、いよいよ第三期がスタートします。
限定35名募集中。
既に20数名の申し込みあり。

お早めにお申し込みください。

よろしく。

<結城義晴>

2010年08月24日(火曜日)

日本チェーンストア協会7月販売月報「猛暑特需」を取り込めず、イオン「トップバリュコレクション」発表

[商人舎エコバッグ研究会からのお知らせ]
米国Bed Bath & Beyondのエコバッグ。

new! にアップしました。

日本チェーンストア協会発表の7月販売統計。
20カ月連続マイナス。
既存店前年同月比はマイナス1.2%。

食料品はマイナス0.5%。
これは18カ月連続。
猛暑・酷暑・炎夏の7月に、
なぜ、売上げが減じたのか。

結局、去年も暑かったのか、
食品を集客装置と考えて、
安売り大会に邁進したからか、
それとも総合スーパーのライフサイクル衰退段階が、
猛暑・酷暑・炎夏をも味方につけることができなかったからか。

日経新聞は一面のど真ん中に囲み記事で、
「食品・日用品値下がり加速」を訴えた。
これは日経POSデータによる7月の60品目価格調査。
52品目が前年に比べて価格下落した。
「消費回復が鈍る中で猛暑特需の商品を逆に特売し、
円高還元セールも広がる」

日経の記事はこう報告する。

「猛暑特需」を利益に結びつけることができない。
「猛暑特需商品群の特売」で客数を増やしても、
その他の商品に買いたいものがない。

衣料品はマイナス0.8%。
これは2カ月ぶりの減少。
住居関連はマイナス2.7%。

百貨店は7月が始まるとともに、
バーゲンをスタートさせた。
百貨店の衣料品や住関連品が安売りされると、
総合スーパーの非食品の価値が相対的に下がる。

これは、アメリカで百貨店のメーシーがディスカウントセールに入ると、
GMSと呼ばれる総合非食品業態のシアーズやJCペニーが落ち込む構図そのままだ。

朝日新聞では経済面のトップに、
「総合スーパーの衣料品改革」が取り上げられている。

イオンが、アパレルの新プライベートブランドを発表したから。
ネーミングは「トップバリュコレクション」(TVC)。
ジャスコの巨艦店舗津田沼店から始めて、
全国ジャスコの衣料品売場に新しいショップを展開する。

しかしこれは、
どのマーケットを、どう狙うのか、
どうポジショニングするのかが明確でなければ、
うまくはいかない。

セグメンテーション
⇒ターゲティング
⇒ポジショニング。

マーケティングのセオリー。

とりわけ、日本の成熟マーケットでは、
アパレル・ファッションの場合、
ポジショニングが重要。

ユニクロという店舗・フォーマット自体が、
しまむらやハニーズという店舗・フォーマット自体が、
強烈なポジショニングを形成していて、
従って、ユニクロの売れ筋を真似て商品をつくることができても、
それがそのままイトーヨーカ堂やジャスコの売れ筋とはならない。

食品分野における「売れ筋」とは、
訳が違うのだ。

かつて、ユニクロがフリースで大ブレイクした。
イオンやダイエーがそのマーチャンダイジングを真似た。
少し価格を安くして。

しかしそれはユニクロほどのインパクトを、
マーケットに与えることはなかった。

フォーマット自体のポジショニングが、
ユニクロとは異なっていたからである。

総合スーパーという業態は、
ライフサイクルの衰退期に突入している。
アメリカのシアーズやペニーといったGMSも同様。

そんなときの衣料品改革。
フォーマットの改革がなくて、
商品の改革はあり得ない。

このことをいかに考え、
いかに問題解決するか。

だから「猛暑特需」を、
集客手段にしかできず、
全体の底上げに使えない。

ただし、「トップバリュコレクション」は、
ショップ展開をベースにおいている。

流通ニュースが、
荻原久示トップバリュコレクション社長のコメントを伝えている。
「社内にデザイン室、部流部門、販売部門を設置、
200坪程度のシミュレーション売場も設けた」

200坪のショップのポジショニングを構築する作戦。
これは良し。

「30歳前後から55歳前後までのファミリーカジュアルを担う」
これが具体的にどう構築されているかが一番の問題。

「従来、季節商品は一括納品のイメージが強かったが、
今回は初回で70%の商品を投入、
次回に残り30%の商品を投入できる体制を整えた。
従来の商品開発体制では、
商品供給までに3~4カ月かかっていたものが、
今回は30日~60日前後に短縮でき、
売り減らし型の販売から、
売り足し型の販売へ転換できた」。

これはそのマーチャンダイジングの方法論。

総合スーパーの売上げ統計が発表されたその日に、
「トップバリュコレクション」のお披露目。

イオンが組織改革をベースとして、
根本的な破壊的イノベーションを図ろうとしていることは、
読み取れる。

それがフォーマットのイノベーションを成し遂げたら、
これは本物と言えるかもしれない。

<結城義晴>

2010年08月23日(月曜日)

処暑の今日、「これから新しい1週間が始まる」丸紅・朝田照男社長の一言

Everybody! Good Monday!
[vol34]

2010年第34週、8月第4週。

ずいぶん、暑さそのものも、
さわやかに感じられるようになってきた。
昼間はつくつく法師の声が聞こえるし、
夜は虫の音が響く。

今日は、処暑(しょしょ)。
「暑さが峠を越えて後退し始めるころ」

二十四節気というが、
この節目、結構、当たる。
まさに人間の観察と知恵によって生まれた経験法則。

今日から9月8日の白露(はくろ)までの16日間がひとくくり。
ちなみに白露は「大気が冷えてきて、露ができ始めるころ」。

今週は、8月の総括をして、
9月を展望する7日間。

2月決算の企業は、
8月末が第2四半期の締め日となる。

様々な統計からも、
7月8月の酷暑・猛暑・炎夏で、
好調な3カ月だった。
好成績期間を締めるときには、うきうきしてくる。
そのうきうき感を「グライダー効果」にして、
次の四半期に臨みたい。

売場づくりや商品展開は、
常に半歩先を準備するもの。
だから、今週の売場の気分は、
9月のイメージ、「処暑」真っただ中。

子供たちは、夏休みの宿題に邁進する。
母親のマインドは、「早く学校が始まってくれないか」。

コーネル大学RMPジャパン第二期生も、
卒業論文の締め切りが8月31日。
結城ゼミの院生は9月4日から合宿で、
それまでに研究の目途を立てる。
だから締め切り。

皆さん、頑張ってください。

私も、原稿やレジュメづくり、
秋に向けた計画づくりなど、
目の前の課題が山積。
頑張ります。

さて、日経新聞「景気指標」のコラム。
「日本企業、広告でも空洞化?」のタイトル。

広告業界はこの4年間、深刻な不況に見舞われた。
それが「最悪期」を脱し始めた。
電通は、2010年度の決算見込みを上方修正。
2006年度以来4期ぶり。

4月から6月の第1四半期は、
新聞広告関連の収入が前年同期比でプラス2.4%、
テレビ広告関連もプラス7.4%。

一方、イギリスのフィナンシャルタイムズ幹部は、
「日本法人の広告営業は過去数年、一貫して好調」と発言。

コラムは「日本企業は広告・宣伝費を、
成長機会がありそうな海外市場に優先的に振り向けている」と分析。
海外に経営資源を振り向ける「空洞化現象」を強調する。

しかし同時に、 この数年、「不況不況」と喧伝されながら、
海外市場に広告・宣伝できるほどの余力を持った日本企業が、
海外で活躍していたということ。

不況の時にも好調企業はある。
ユダヤ商法は、恐慌時にも儲ける。

イオンの前身岡田屋には有名な家訓が残されている。
「上げで儲けるな、下げで儲けよ」

今朝の日経MJでは、
総合商社丸紅㈱社長の朝田照男さんが、
インタビューに答えている。
丸紅の2010年3月期決算は、
純利益953億円で前期比14%減だった。
来年度からは、3カ年計画で、
「川下分野の強化」を掲げる。
現在、ダイエー、マルエツ、東武ストア、相鉄ローゼンなどが、
丸紅傘下の小売業。

インタビューそのものは、あまり特徴のない内容だが、
朝田さんの日曜夜の過ごし方が、いい。
「好きな酒をたしなむのが息抜き」。
「これから新しい1週間が始まる」
こう、気が引き締まるという。

今週も「気を引き締めて」過ごしたい。

今月の商人舎標語は、
渥美俊一先生からいただいた。
「現状を否定せよ」

この標語、この夏から始まって、
自分が仕事を続ける限り、
肝に銘ずべきものだと思う。

最後にお知らせ。
商人舎ホームページの右段の「新着ブログ」。
newtodayの赤い表示が出る。

今出ているブログの中で、
「浅野秀二のアメリカ寄稿」のなかのイタリア紀行
抱腹絶倒、面白い。

是非のご愛読を。

連載物流クレート標準化物語も、
少しずつ佳境に入ってきます。

さらにもうひとつ右段から「毎日宣言最新コメント」欄。
投稿コメントとそれへの回答も、
最近、力を入れて書いています。
特に新秋刀魚の売り場づくり問題はご一読を。

商人舎ホームページは、
流通サービス業総合サイトを目指しています。

様々なブログやコメント、
時間の許す限りお楽しみください。

では今週も、
丸紅の朝田三流に言えば、
「これから新しい1週間が始まる」

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

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