結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年04月14日(火曜日)

マスターズとコンビニとマクドナルドの原点回帰

ゴルフ「マスターズ」。  
ジョージア州オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ。
アルゼンチンのアルヘン・カブレラがプレーオフで逆転優勝。

残念ながら破れたケニー・ペリーに親近感を抱いたおじさんは多かった。
48歳のメタボリック症候群ゴルファー。
だからこそ史上最年長優勝が見たかった。

最後の、2ホール、手が動かなかった。
もともとスウィングが変則的で、完成されていない。
それを努力で補った。

しかしこの緊張の極点では、
スウィングの欠点が出た。
その結果、最後は引っかけボールばかりで、
コントロール不能となり、
敗れ去った。

私も気持ちは、よく分かる。
それがケニー・ペリーの人間らしさ。
これも、よし。

日本からは片山晋吾が、大健闘。
新聞報道では171センチの身長とあるが、
160センチ台に違いない。

宮崎の日南フェニックスカントリークラブに、
銅版の手形が陳列されている。

名プレーヤーたちの手形。

タイガー・ウッズの手形は大きくて、伸びやか。
それに対して片山の手形は小さくて、優しそう。
上から合わせてみると、私の手が、ちょうど収まる。

そんな体、そんな手で、素晴らしいプレーを披露してくれた。

カブレラも、ペリーも、片山も、
みな、自分のできることをやった。
だから、観る者を感動させた。

“It’s the abilities, not the disabilities, that count.”  
ピーター・ドラッカーの言葉。
「重要なのは、
あなたにできることである。
できないことではない」  

自分にできないことは、できない。
自分にできることに、集中する。

だから彼らは、オーガスタの最終日までやってきた。

さて、日本の商業。
コンビニの決算が出そろった。

「コンビニ、成長鈍化。
タスポ効果一巡」  

これは日本経済新聞。

しかしこれは、今期のこと。
来年初めまでの予測を言っている。

前期、すなわち2009年2月期決算は、
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートともに、
過去最高益。

本部売上高はセブン-イレブン5407億円、営業利益1780億円。
ローソン売上高3494億円、営業利益491億円。
ファミリーマート売上高2873億円、営業利益365億円。
サークルKサンクス売上高2133億円、営業利益230億円。  

今年は、コンビニも厳しい。

コンビニは、いまや日本の小売業第一の存在。
一番手企業がセブン-イレブンだから、こう言ってもいいだろう。

しかもコンビニの業績に日本の街角景気が、見事に反映されている。

2008年度は、タバコ神風景気。
その意味では日本の消費にも、やや偏りがあった。

すべての商業・サービス業が、
今一度、自分の価値を見直す時だ。

昨日のこのブログに「いまちゃん」からの書き込みがあった。

TV番組での日本マクドナルド社長の原田泳幸氏の発言を
紹介してくれた。
「業績V字回復」の秘密に答えたもの。

①小売業の原点(原則)に戻り、QSCに注力した。  
 Q=品質  
 (レシピを見直しただけでは無く、商品の作り置きやめ、
  注文を受けてから商品を調理する)

 S=サービスの見直し  

 C=クリーンネス  
 (掃除の徹底、床・窓ピカピカに!)
 
(以前ペガサスクラブ代表の渥美俊一氏は、
 コンサルタント先の食品小売業の売り上げが落ちた時、
 真っ先に実践させたのが、道路側の窓拭きだった)

②選択と集中  

 ●お手ごろ価格のハンバーグの安売だけではない。
 ●クオーターバーガーに代表される、高価格帯商品の売り込み。

③原点回帰(自分を見失うな!)  
 マクドナルドらしさの追求! 
 マクドナルドはかつての日本人が憧れた米国文化の代表。
 決して日本らしくあってはならない。

100年に一度の大不況こそ「基本に戻れ!!」と思いました。

いまちゃんに心から感謝。

フードサービスでは、三大原則。QSC。  

コンビニでは、4大原則。
①品揃え(欠品しない)
②鮮度
③フレンドリーサービス
④クレンリネス  

それに、自分らしさ。
すなわち「差異が価値を生む」  

コンビニも、他の小売業も、サービス業も、
「原点回帰して、基本に戻れ!」  

カブレラも、ペニーも、片山も、
来年のマスターズを目指して、
「原点回帰する」

私も。

<結城義晴>  

2009年04月13日(月曜日)

「ゆっくり急ごう」と「今日も一日、慌てず急げ」

Everybody! Good Monday!  

2009年4月第3週です。

何度も書くけれど、いい季節。
いい季節には、いい気分で、生きましょう。

バルタザール・グラシアンの『賢人の知恵』にある。
「ゆっくり急ぐ」  

4月のこの時期、「ゆっくり急ぐ」心構えが、いい。

グラシアンは言う。
「計画を練ったら計画を実行する番だ。
ただし早まってはいけない。
用心を怠らず、必要なら立ち止まってよく考えること。
もちろんあまり長く立ち止まりすぎてもいけない。
ぐずぐずしていると計画全体が止まってしまうからだ」

そのあとで言う。
「ゆっくり急ごう」

今週の気分はまさにそれ。

私の言葉でいえば、
「今日も一日、慌てず急げ」  

ところで、イオンのグループ各社地域統合が進む。
個別に運営していた商品調達。
さらに経営管理から金融。

今夏、東北の4社の機能を集約し、少しずつ全国に横展開し、
最終的には、総合スーパーや食品スーパーなど、
グループ約20社の商品調達が統合される。

従来は、本社がスポット的に商品調達する以外は、
地域各社が地域ごとに仕入れしていた。

つまりイオンのグループ化は、
資本とトップマネジメント人材のレベルであったものが、
商品と管理のレベルに一歩、進むというわけ。

まあ、当たり前といえば当たり前だが、
いよいよ本格的な規模のメリット獲得の段階に入った。

成果としては、まずは東北で10億円超のコストが削減される見込み。

ダイエーも、不採算店舗の閉鎖と子会社の統合を進める。
こちらも第一ステップを終了し、
本格的な収益体質への転換を図る。

やがては、イオン・グループとしての統合に向かう。

ここで、ピーター・ドラッカーの言葉。
「重要なのは、
あなたにできることである。
できないことではない」  

英文では、
“It’s the abilities, not the disabilities, that count.”  

自分にできないことは、できない。
自分にできることに、集中する。

それが「ゆっくり急げ」  
それが「今日も一日、慌てず急げ」  

Everybody! Good Monday!  

今月の標語、
「差異が価値を生む」  
お忘れなく。

<結城義晴>  

[追伸]
コーネル大学RMPジャパンの4月講義録が、今日、完結しました。
「サミットのレイバースケジューリングプログラムを学ぶ」

大高愛一郎事務局長の渾身レポート。必見です。

2009年04月12日(日曜日)

ジジのおしっこ[日曜版]

春、らんまん。
いい季節です。

でも、ボクのくらしは、
かわりません。

ボクのシンプル・ライフ。

ボクのもの。
ふたつだけ。

ひとつは、食器。
おととしのクリスマスに、
ユウキヨシハルのおとうさんから、
プレゼントしてもらった。
syokki
気にいってます。
みぎが、ごはん用。
ひだりが、お水用。
キッチンのところにある。

もうひとつは、便器。
おふろばのよこにある。
bennki
生まれた家。
保土ヶ谷のヤマダ家から、
もらってきた。

ごはんをたべたら、
お水をのむ。
お水は、ロカ水。

そうしたら、
おしっこしたくなる。
1

ボクのトイレに入る。
2

トイレには、砂がしいてある。
3
そのなかにはいります。

むこうをむいたまま。
4

すかさず、だす。
5

まいかい、まいかい、
へんなきぶんです。
6

なかのすなのにおいをかいで、
すなをかける。
7

ふりむいて、すなをごそごそ。
8

それから、トイレのカベを、
ガサガサ。
9
これはかならず、やります。

カベをガサガサ。
10

みぎをみて。
11

ひだりをみて。
12

みぎをみて。
13

ひだりをみる。
14

そして、頭をのりだす。
15

すっきりしました。
16
ニンゲンとおなじ。

ボクのシンプル・ライフ。

食べて、出して、寝て、起きて。

ボクだって、
変えるものは、変えます。

シンプル・ライフは、変えませんが。

「神さま、
変えられるものを変える勇気と、
変えられないものを受け入れる心の静けさと、
それらを見分ける英知を、
お与えください」

ボクのシンプル・ライフは、
心の静けさそのものです。

desk
でも、おとうさん、
ボクのおしっこ、
写真とったでしょ。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年04月11日(土曜日)

すべての店にいい決算をしてもらいたい

横浜や東京の桜が散り始め、葉桜となる。
新緑との対比が綺麗になってきた。
景色
いい季節です。

例年よりも、ずいぶん暑くて、
それはちょっと心配だけれど。

そして私は、毎日、
書ききれないほどの原稿を抱えてはいるけれど。

さて、決算発表が続く。
イオンの連結決算は、30億円の最終赤字。  
売上高は、1%プラスの5兆2300億円、
営業利益は20%マイナスの1250億円。
これらは、日本経済新聞の決算発表事前情報。

ダイエーの連結決算は、260億円の最終赤字。 
売上高は、1兆0408億円で、13%のマイナス。

昨年は、イオンが439億円の黒字、
ダイエーも、402億円の黒字。

今期の目標は、いかに赤字から脱出するかになる。

高島屋は、売上高9761億円で、6%マイナス。  
1兆円に届かなかった。
純利益は、117億円で37%マイナス。

厳しい時代である。

とりわけて、大きな会社には。

私は、すべての店に、
いい決算をしてもらいたいと願っている。  

マーケットがシュリンクしているとき、
すべての店の売上高が伸びることはない。

しかし、そんなときにも、
すべての企業がいい決算をすることはできる。

いい決算とは、売上げも利益も、増大することではない。
身の丈に応じた利益を創出することだ。

社是に、「いい会社をつくりましょう」を掲げるのが、
「かんてんぱぱ」で有名な伊那食品工業㈱。  

その代表取締役会長の塚越寛さんの言葉。
「単に経営上の数字が良いというだけでなく、
会社をとりまく総ての人々が、
日常会話の中で「いい会社だね」と
言ってくださるような会社の事です。
さらに、社員自身が、
会社に所属する幸せをかみしめられるような会社をいいます」

塚越さんは、会社の成長を木の年輪にたとえる。
「年輪のように必ず外側に輪を描く。
少しずつでいいから成長する。
気候のいい年は、おおきな年輪の幅、
厳しいときは、小さな年輪の幅」  

決算は、この年輪のようなもの。

そう考えると、自然はすごい。

枯れて朽ちてしまう木には、年輪がない。
しかし生きている木は、すべて、年輪を記す。  

私が、「すべての商業にいい決算をしてもらいたい」と願うのは、
この自然のような商業の世界であってほしいと思うからだ。

すべての商業・サービス業に、いい決算をしてもらいたい。

自然の中に身を委ねて、
生きていれば、
必ず年輪は刻まれるのだから。  

桜が散って、
新緑の映える、
いい季節になってきた。

<結城義晴>  

2009年04月10日(金曜日)

「変えられるものを変えていく勇気と、変えられないものを受け入れる心の静けさと、それらを見分ける英知を、お与え下さい」

消費者庁が、2009年内に発足しそうだ。  
「消費者庁設置関連法案」が、来週中に衆議院を通過する見通しが立ったため。
自民党の案に対して対案を提出していた民主党が、歩み寄ったから。
「消費者行政の一元化を目指す」といううたい文句は前向きだが、
本当に「消費者」「生活者」のための行政の実行を願いたい。

消費者を盾にした「行政のための行政」では、
それこそ内需の発掘や拡大に結びつかない。

商業・サービス業の世界からも、
この点に対しては、厳しく声を上げなければならない。

もう一つのニュース。
セブン&アイ・ホールディングスの連結決算が発表された。
全体の営業収益、すなわち売上高は、2%の前年対比のマイナス。
総額5兆6499億円。
凄いものです。
経常利益は2793億円のマイナス0.4%。
だから減収減益。
厳しい状況が、セブン&アイ・ホールディングスの決算に反映された。

しかし、この実績、マルチフォーマットの集計額。
コンビニのセブン-イレブン、
総合スーパー(欧米ではハイパーマーケットという分類)のイトーヨーカドー、
スーパーマーケットのヨークベニマルとヨークマート、
百貨店のミレニアムリテイリング(西武百貨店とそごう)、
ファミリーレストランのデニーズ、
その他、専門店やセブン銀行などなど。
同社はハイパーマーケットとスーパーマーケットを一緒にして、
スーパーストアと区分している。

このうち、コンビニとスーパーマーケットは好調組、
総合スーパーと百貨店、フードサービスが不調組。

結果としてその集計が減収減益。
しかしセブン&アイ・ホールディングスだから、
微減収微減益にとどめることができた。

一方、ユニクロのファーストリテイリングは、
中間期決算が過去最高の増収増益。
セブン&アイの総合スーパーや百貨店の衣料品が、ユニクロに奪われた。

そんな印象さえ受ける同時期決算発表だった。

柳井正会長兼社長の目は、世界を見ている。
こちらは服飾に絞り込んだマルチフォーマット戦略の企業で、
だからシナジー効果が大きい。

さて、昨日は、朝から1日中、東京・池袋の立教大学キャンパス。
8号館
8号館で、2009年度新任教員オリエンテーション。

10時から、昼食をはさんで、夕方の4時まで。
立教大学のポリシーから、大学施設の使い方、
Vキャンパスというインターネット・システムの解説など、
次々にスケジュールが組まれている。

まあ、新しい会社に入って、そのガイダンスを受けるようなもの。

そして、新しい私の研究室。
蔦の絡まる赤レンガ造りの3号館。
3goukan

2階建ての瀟洒な建物が、私たちの研究室館。
iriguti

入口を入ると、掲示ボードがあって、
在不在のランプが点滅している。
boad

私は、3209号室。
name
3人に、ひと部屋が与えられている。

2階へ上る階段の窓から、外の桜が見える。
step

2階通路は、この時期、この時間、静か。
tuuro

そしてドア。
door

「ビジネスデザイン研究科研究室4」で、
笠原英一先生、元治恵子先生と同室。
kenkyusitu
3人の勉強机が並んだ個人学習室のようなもの。
しかし、だから集中できる。

よろしくお願いします。

私のデスクの左側に、窓がある。
ここからも春の風景が見える。
window

午後4時から、原稿書きなどしていると、
夕方の5時15分。

歓迎礼拝が開催される。
立教学院諸聖徒礼拝堂。
reihaidou

入口から見る礼拝堂。
reihaidou2

新任教職員歓迎礼拝。
立教は東京六大学に属するが、キリスト教を基本にすえる。
だからすべての行事がキリスト教に則って行われる。
kanngei

礼拝堂の中にはおごそかな空気が流れる。
reihai

私はキリスト教徒ではないが、
中学高校と横浜のミッション系の学校に通った。
だから全く違和感はない。

礼拝のための小冊子。
song
このなかに、良い言葉があった。
「神よ、変えられるものを変えていく勇気と、
変えられないものを受け入れる心の静けさと、
それらを見分ける英知を、お与え下さい」  
  

「勇気と心の静けさと英知」

「知識商人」に必要な三つのことでもある。

そして137名の新任教職員全員に大橋英五総長から、「聖書」が手渡しされた。
「よくいらっしゃいました」
大橋さんは、小さな声で、私にそう言った。
bible

礼拝の後、6時から第一食堂で懇親会。
dai1

糸魚川順理事長、大橋総長のお話のあと、
神に感謝する食前の祈りをしてから、乾杯。
party

糸魚川理事長の話で面白かったこと。  
最近、ハーバード大学のMBAの責任者と食事したそうだが、
その時に、日本の学生の二つの変化の話が出た。
一つは、日本人の学生で、数学で落第点をとって、帰国した者がいた。
こんなことは、今までなかった。
二つは、MBAの日本人学生が今年度は、8人に減ったということ。
かつてはどんな不況のときでも、30~40人の日本人が企業や行政から派遣されていた。
しかし現在は激減し、しかもこの8人は、皆、自費留学で、
全員女性である。

日本も変わろうとしている。
そしてハーバードの8人に限らず、
女性の時代がやってこようとしている。

私たちは、変化を受け入れなくてはならない。

「商売の神よ、変えられるものを変えていく勇気と、
変えられないものを受け入れる心の静けさと、
それらを見分ける英知を、お与え下さい」  

<結城義晴>  

2009年04月09日(木曜日)

「何事も、ひとつの手法に頼りたいという誘惑は退けなくてはいけない」

3月の「街角景気」の現状判断指数。  
景気の実感を示す内閣府の景気ウオッチャー調査。
前月比9ポイント上昇で、3カ月連続アップ。

しかし指数自体は28.4と低次元であることに変わりない。
先の好況のピーク2005年夏には50台後半を示した。

企業経営者や小売店主ら約2000人の回答だから、
一部の参考意見といった感じ。

これに対する内閣府の判断コメントは、
「景気の現状は極めて厳しいものの、
悪化のテンポがより緩やかになっている」。

一方、2月の国際収支の経常収支は、
前年同月比55.6%マイナス。  

1兆1169億円の黒字だが、1月はこの収支が13年ぶりの赤字だった。

輸入額は、前年同月比44.9%マイナス。
これは過去最大の減少率だった。

輸出額も前年同月比50.4%マイナス。
これも過去最大の減少率だった。
輸出動向の中では、自動車が前年比7割減。

日本全体の景気は、輸出入がひどく落ち込んで、
とどまる気配はないが、
「街角景気」は、そんなに悲観的ではない。

輸出に頼った日本経済を、内需の掘り起こしで立て直す。
だから「小売流通業・サービス業が日本を救う」。  
私の持論。

もちろん、2008年度自動車販売伸び率第一位のプリウスに代表されるように、
日本のものづくりの技術力はやがて、
再び輸出を隆盛させる可能性を持っていると私は思う。

ものづくりの技術とは、工業技術だけでなく、
農林水産業技術から、
環境技術、マネジメント技術まで、
広範なものだ。

その技術水準において、
技術イノベーション力において、
私たちはもっと、自信を持ってよい。

例えば、先日のコーネル大学RMPジャパンの実習をさせてもらったサミット。
そのレイバースケジューリング・オペレーション。
これは、世界の小売業の技術力の中でも特筆すべきものだ。
セブン-イレブンのシステムや技術も、
ユニクロと東レのヒートテック技術も、世界に誇ることができるものだ。

私のいう「知識商人」とは、
そんな技術を持つ人材、
そんな技術開発力を備えた人材である。

だから大げさなようだが、こうなる。
「知識商人が21世紀の日本を救う」  

そしてその根本にあるのが、今月の商人舎標語。
「差異が価値を生む」  

さて昨4月8日は、夕方から、東京・広尾。
「分とく山」  
商
2階に上がったところに「商」の書。
思わずシャッターを切ってしまった。

わが「商人舎」の社名にも「商」の字があるが、
なかなかうまく書くことができない。
難しい字。

この字、とても、よい。
精神力が表れている。

この「分とく山」で、懇親。

㈱アイドマ代表取締役の蛯谷貴さん、
同東京営業本部長の川勝利一さん。
aidma
川勝さんは、ご存知「商人舎エグゼクティブ・ディレクター」でもある。

その川勝さんのお引き合わせで、
蛯谷さんとは初対面で、すぐに意気投合。

蛯谷さんは、富山の人。
20代で創業した苦労人だが、
「アイドマ」の社名が示すように、
スーパーマーケットのプロモーションを専門とする。

私と同学年の4月1日、早生まれ、未年。

「チラシ中心の販促法が、変わってくる。
インターネットへの傾斜が増える」
この点は同意見。

しかし、ではインターネットがすべてになるのか。

私は、思う。
「何事も、ひとつの手法に頼りたいという誘惑は、
これを退けなければならない」  

顧客は便利さを求める。

「例えば、かつては100%に近い顧客がチラシに頼った。
しかし現在は、例えば60%の客がチラシを見、
40%はインターネットを見る。
そして大事なことは、30%の顧客が両者を活用する。
全く情報を持たずに来店する顧客も多い」

その意味では、多様化・個性化している。
商品や消費行動の多様化・個性化だけでなく、
購買行動の多様化・個性化が進む。

販促の多様化や個性化も、
「差異が価値を生む」の考え方につながってくる。

ウォルマートのプロモーションは、まさしくそんな次元にある。

蛯谷さん、川勝さんとそんな議論をして、
気分のいい夜だった。

<結城義晴>  

2009年04月08日(水曜日)

2008年自動車販売伸び率順位①プリウス②クラウン③パッソ④フィットの理由

まさに春爛漫。

いい季節です。

まず、お知らせ。
このホームページ右段に新コーナー登場。
「アメリカ視察のBlog記事を読む」
これ、意外にエキサイティングで、面白い。

それから「スタッフ日記」
これも臨場感があって、面白い。
3月のアメリカ小型店視察の顛末が載っている。

そして6月18日から1週間の「USA定番視察研修会」のお知らせ。
今年は、フェニックス、オースティン、ダラスです。
これも、期待に胸が膨らむ。
ゴールデンウィーク前までには、メンバーの決定をします。

もう一つのお知らせは、「コーネル大学RMPジャパンの講義録」。
今回は、サミット松戸新田店でのLSP視察の一部始終を、
大高愛一郎事務局長が毎日更新で連載中。
これも必読のページ。

お楽しみください。

さて、自販連という組織がある。
日本自動車販売協会連合会。
平成20年度の登録車ブランド別販売状況が発表された。

1位 フィット(ホンダ)。
15万2185代台(前年度比2.7%増)。
フィットは2年連続トップ。
fit

2位 カローラ
3位 ヴィッツ
4位 パッソ
5位 プリウス  

以上、みな、トヨタ自動車。
6位 フリード(ホンダ)
7位 セレナ(日産)
8位 クラウン(ご存知トヨタ)
9位 ヴォクシー(トヨタ)
10位 デミオ(マツダ)  

さて、このランキングのうち、
前年の売り上げ台数を上回ったのは、どのブランドか?
その伸び率順位は?

クイズです。

答えは、
第一位 ハイブリッド車のプリウス。  
15.6%増の7万0618台。
平成19年度の11位から躍進。

第二位、なんとクラウン。  
7.8%増。6万4387台の販売。
売上げ順位2位の大衆車の代表カローラが、
12万5160台で15.1%のマイナスだから、
クラウンは、カローラの半分以上の台数を売ったことになる。

第三位が、パッソ。  
5.6%のプラス、7万9571台。

そして伸び率第四位がフィット、2.7%。  
フィットは、販売台数もトップで、
現在の自動車販売のトレンドを体現している。

あとは全部、伸び率マイナス。

全国軽自動車協会連合会が発表した軽自動車のランキングは、
1位 ワゴンR(スズキ)で、7.0%減。
6年連続首位だが20万8494台。

私のいう、「最良のベーシック」。
分かってもらえただろうか。

かつてのベーシック「カローラ」は落ち込んだ。
(コンベンショナルでいまだ第2位を確保しているのは凄いが)

同じくコンベンショナルなホンダのシビックは
ベスト10にすら入っていないし、
日産のサニーは生産すら中止された。

アメリカのスーパーマーケットでも、
コンベンショナルタイプ(伝統型)は見るも無残。

日本のファミリーレストランも同様。

現在の自動車の「最良のベーシック」は、
小型車のニューライフスタイル型のフィットであり、
パッソが急追している。

そして「差異が価値を生む」を表しているのが、
時代の要請を受ける「プリウス」。
さらに時代を超えた「差異性」を有する「クラウン」。

小売業の商品、店舗の伸び率と、
これは同期している。

「最良のベーシック」
そして「差異が価値を生む」  

「プリウス」の大衆普及版が出たら大ヒットするに違いない。

<結城義晴>  

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