結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年04月16日(木曜日)

UIゼンセン同盟会長の落合清四さんと「差異が価値を生む」

今年のゴールデンウィーク。
最長の会社は4月25日(土)から5月10日(日)までの16日間だとか。

厚生労働省が発表した今年のゴールデンウイーク休暇調査。
期間中に企業が計画している連続休暇は平均5.5日。
これは昨年の実績5.2日を上回る。

全国の主要企業1155社の総務部が回答したもの。
飛び石連休を含む通算の休暇日数は平均5.6、
業種別に見ると、
製造業が平均6.0日(昨年は6.3日)、
非製造業が平均5.1日(昨年は4.4日)。

昨年よりゴールデンウィーク休暇を増やしたのは539社。
理由は「暦の関係」が520社で、96.5%。
「景気の影響」と答えたのはたった5社。

あなた自身の休暇ととらえるうえに、
お客さまの休暇と考える。

すると、その暮らしぶりが想像できる。
それが仕事に結びつく。
商業・サービス業はそんな役割を持つ。

あと2週間で、そのゴールデンウィークに突入する。

さて、昨日は、朝から、東京・田町。

本ホームページの巻頭テロップ情報に「流通ニュース」がある。
その発行元は、㈱ロジスティックス・パートナー。

田町イーストのオフィスを訪問。
ビル

㈱ロジスティックス・パートナー社長は松見浩希さん。
流通ニュース発行人。 

もう一つ「Lニュース」を発行している。
こちらは物流・ロジスティックのニュース。

私は、流通ニュースは、「Rニュース」、
物流ニュースは「Lニュース」とするのが、語呂がいいと思う。
しかしこの会社にとって「流通」は新規参入の世界。
だから「流通」と、わかりやすく表示している。

流通業や商業に、他の世界から、興味を持ってはいってきてくれる。
本当にありがたいこと。
そして、これまでの流通のマスコミ人と異なるから、
切り口や仕事ぶりが新しい。

まさに「差異が価値を生む」 

コラボレーションしていて、刺激になるし、勉強になる。

松見さんは、「流通は面白い、面白い」と言ってくれる。

スタッフの皆さんと写真。
ryutuunews
右奥が松見さん。
右手前が同社マネジャーの北原朋子さん。
左が流通ニュース記者の依田祐司さん。
もう一人の記者・今淳史さんは席を空けてしまって、残念。

流通各社の広報のみなさん。
流通ニュースのスタッフのみなさんです。
よろしく。

その後、市ヶ谷にUIゼンセン同盟を訪問。
会長の落合清四さんと面談。

otiai

コーネル大学RMPジャパン事務局長の大高愛一郎さんと同道。
落合さんには、5月のコーネル・ジャパンの講義をお願いしている。
そのご挨拶と打ち合わせ。

テーマは、ズバリ、「労働問題と労働組合問題」。
日本の全労働組合員は1000万人強。
2007年の統計で1008万人。
そのうち「連合」加盟が675万人で、最大。
連合は、67.5%のシェアを占めている。
その会長が高木剛さん。
このブログにもご登場願う「商人舎発足の会」発起人のおひとり。

そして連合の中の最大の組合がUIゼンセン同盟で、
組合員100万人。

日本最大の労働組合である。

UIゼンセン同盟は、2002年に、
ゼンセン同盟と、繊維生活労連、CSG連合が統合して、
新しい産業別組織として、誕生した。
流通業・サービス業も、この産業別組織の中にくくられている。

そしてUIゼンセン同盟の中枢に、
流通部会、フード・サービス部会、生活・総合産業部会が存在する。

私は、関西スーパーの北野祐次会長に初めてお会いした時のことを、
今でも思い出す。

結城「関西スーパーがよい会社に変わってきたきっかけは何ですか?」

北野「労働組合ができたことです」

間髪を入れず、お答えになった。

とても印象的だった。

その労働組合。
「現在の組織率は18.1%です」
落合さんは、これを20%までにもっていかねばならないと言う。
「アメリカは12%で、この意味では進んでいません。
北欧など80%~90%です」

組織率とは、働く人の数の中で労働組合に加盟している人の数。

落合さんは、最初に、ニチイにはいった。
現在のマイカル。
1年後にニチイ労働組合の専従になった。
だからニチイから給料をもらったのは1年。
その後、労働組合運動一筋。
日本の労働組合のまぎれもないトップリーダー。

慎重な発言の中に強い意志が感じられた。
otiai2
最後に、UIゼンセン同盟のシンボルの前で、写真。


私は、小売業・流通業、サービス業に、
労働組合は不可欠であると考えている。

もちろん、さまざまな労働組合がある。

労働組合も勉強しなければならない。
経営者も勉強し、切磋琢磨しなければならない。

立場は違うけれど、その立場の違いから、価値が生まれる。
まさに「差異が価値を生む」

立場が違うものが、迎合してしまうと、
価値は生まれない。

立場が違うものが、対立してしまうと、
ここでも価値が生まれない。

きちんと話し合って、きちんと議論しあって、
最後に、互いの立場を理解しあったうえで、
結論を出す。

現在のような時代には、
「三方一両損」のような結果もあるだろう。

しかし、これもオクシモロン。


対位される存在を、初めから否定するところには、
価値は生まれない。 

<結城義晴>

2009年04月15日(水曜日)

成城石井・大久保恒夫社長と北幸で幸が北

日経MJのトップ記事。
日経消費DIの4月の業況判断指数は、
1995年の調査開始以来、最低となった。

そんなときにも好調な企業はある。
好調な企業には、好調な理由がある。

㈱成城石井社長の大久保恒夫さんが、
商人舎オフィスを訪ねてくださった。  

好調な理由を持つ好調な企業。
大久保さん
訪ねてくださったといっても、成城石井本部の住所は、
横浜市西区北幸2-9-30
商人舎の住所は、
横浜市西区北幸2-15-15
ともに郵便番号は、220-0004

本当に、隣組。

親しいお付き合い。

大久保さんは、コーネル大学RMPジャパンの第一期生でもあるし、
知識商人CDオーディオセミナー」の対談にご出演いただいたばかりでもある。
「知識商人対談」は商人舎と商人ねっとのコラボレーション企画。
大好評です。

そして、本ホームページ「結城義晴の知識商人対談」でも、
「第2弾 大久保恒夫の巻」として、昨日からシリーズがスタートしたばかり。

第1弾は「岩崎高治の巻」で、大好評だった。
ご存知、ライフコーポレーション社長。

岩崎さんの巻に、負けず劣らず、
大久保さんの巻は、面白いし、役に立つ。
是非ご覧いただきたい。

その大久保さん、現在、開発本部長を兼ねる。
躍進の成城石井の出店立地は、すべて大久保さん自身が決めている。

「社員に決めさせるのは、酷です。
社長が決めるのは、社長が責任をとれるからです」

こういうところが、大久保さん、いい。

社長としての自分の役割を、
社員を思いやって、よく知っている。

駅ビルやターミナル立地の店舗も、
絶好調。
「店舗段階の営業利益は10%です。
しかも1年半で黒字化する」

凄い話です。

かつては、駅ビルやターミナルは、
家賃が高いからスーパーマーケットの立地ではない、とされた。

しかし、営業利益10%も出て、
1年半で投資回収できれば、
十分に「よい立地」だ。

ただし、これができるのは成城石井だから。

残念ながら、いかりも大丸ピーコックも、
こういった立地から撤退しはじめている。

大久保さんとは、野田岩でうな重の昼食をとりながら、
そして商人舎オフィスでコーヒーを飲みながら、
2時間近くも話し合った。

あっという間に時間が過ぎる。

私、とても幸せだった。
何しろ「北幸」の隣組。
写真のうれしそうな顔、見てください。

大久保さんの言葉。
「私、小売業大好きです。
いまも、とても楽しい」

「小売業は、10のうち3くらいを、指示してあげれば、
現場がどんどん遣り甲斐をもって、やってくれる業種です。
あとの7まで、あれこれ言う必要はない。
そして大事なことは、重要な3をハッキリ示して、
7は消してしまうことです」

これはまさしく、ドラッカー先生の考え方と一緒。
“It’s the abilities, not the disabilities, that count.”  
「重要なのは、
あなたにできることである。
できないことではない」  

「成城石井をウェグマンズやナゲット・マーケットのような、
働きたいと思われる企業にしたい」

私、家に帰って夜、大学生の娘に、本気で薦めた。
「成城石井に入社したら面白いぞ」

その後、東京・神田の日本セルフ・サービス協会へ。
コーネル大学RMPジャパンの6月講義の打ち合わせ。  
cornell RMPJ1
6月は、シミュレーション・ゲームを展開します。
楽しい講義です。

メイン講師の浅香健一先生と、
サブ講師の㈱エス・アイ・ピー代表取締役の森順治さん、
そしてコーネル・ジャパン大高愛一郎事務局長、
FMIジャパン事務局長の中間徳子さん。

みんな加わってもらって、大検討会。
cornell RMPJ2
そして記念写真。

その後、新橋のユニバーサル・シェル・プログラミング研究所へ。
代表取締役所長の當仲寛哲さんと打ち合わせ。
「商人舎コンピュータ・リテラシー研究会」  
當仲さんは、その座長であり、コーネル大学RMPジャパン講師。
5月からこの研究会も、新しい展開になります。

打ち合わせが終わったら、
銀座のローマイヤーで食事会。
Tohnaka
當仲さんが取締役を務める㈱RKシステムズのお二人も参加。
鹿野恵子さん(右手前)と田中麻衣子さん(奥右)。
浅香先生も中間徳子さんもご参加くださって、
楽しいひと時。

今日は、幸せが、向こうから、
私のところにやってきた。

なんたって、きたさいわい(北幸)。
さいわいがきた(幸が北)。  

心から、感謝。

<結城義晴>  

2009年04月14日(火曜日)

マスターズとコンビニとマクドナルドの原点回帰

ゴルフ「マスターズ」。  
ジョージア州オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ。
アルゼンチンのアルヘン・カブレラがプレーオフで逆転優勝。

残念ながら破れたケニー・ペリーに親近感を抱いたおじさんは多かった。
48歳のメタボリック症候群ゴルファー。
だからこそ史上最年長優勝が見たかった。

最後の、2ホール、手が動かなかった。
もともとスウィングが変則的で、完成されていない。
それを努力で補った。

しかしこの緊張の極点では、
スウィングの欠点が出た。
その結果、最後は引っかけボールばかりで、
コントロール不能となり、
敗れ去った。

私も気持ちは、よく分かる。
それがケニー・ペリーの人間らしさ。
これも、よし。

日本からは片山晋吾が、大健闘。
新聞報道では171センチの身長とあるが、
160センチ台に違いない。

宮崎の日南フェニックスカントリークラブに、
銅版の手形が陳列されている。

名プレーヤーたちの手形。

タイガー・ウッズの手形は大きくて、伸びやか。
それに対して片山の手形は小さくて、優しそう。
上から合わせてみると、私の手が、ちょうど収まる。

そんな体、そんな手で、素晴らしいプレーを披露してくれた。

カブレラも、ペリーも、片山も、
みな、自分のできることをやった。
だから、観る者を感動させた。

“It’s the abilities, not the disabilities, that count.”  
ピーター・ドラッカーの言葉。
「重要なのは、
あなたにできることである。
できないことではない」  

自分にできないことは、できない。
自分にできることに、集中する。

だから彼らは、オーガスタの最終日までやってきた。

さて、日本の商業。
コンビニの決算が出そろった。

「コンビニ、成長鈍化。
タスポ効果一巡」  

これは日本経済新聞。

しかしこれは、今期のこと。
来年初めまでの予測を言っている。

前期、すなわち2009年2月期決算は、
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートともに、
過去最高益。

本部売上高はセブン-イレブン5407億円、営業利益1780億円。
ローソン売上高3494億円、営業利益491億円。
ファミリーマート売上高2873億円、営業利益365億円。
サークルKサンクス売上高2133億円、営業利益230億円。  

今年は、コンビニも厳しい。

コンビニは、いまや日本の小売業第一の存在。
一番手企業がセブン-イレブンだから、こう言ってもいいだろう。

しかもコンビニの業績に日本の街角景気が、見事に反映されている。

2008年度は、タバコ神風景気。
その意味では日本の消費にも、やや偏りがあった。

すべての商業・サービス業が、
今一度、自分の価値を見直す時だ。

昨日のこのブログに「いまちゃん」からの書き込みがあった。

TV番組での日本マクドナルド社長の原田泳幸氏の発言を
紹介してくれた。
「業績V字回復」の秘密に答えたもの。

①小売業の原点(原則)に戻り、QSCに注力した。  
 Q=品質  
 (レシピを見直しただけでは無く、商品の作り置きやめ、
  注文を受けてから商品を調理する)

 S=サービスの見直し  

 C=クリーンネス  
 (掃除の徹底、床・窓ピカピカに!)
 
(以前ペガサスクラブ代表の渥美俊一氏は、
 コンサルタント先の食品小売業の売り上げが落ちた時、
 真っ先に実践させたのが、道路側の窓拭きだった)

②選択と集中  

 ●お手ごろ価格のハンバーグの安売だけではない。
 ●クオーターバーガーに代表される、高価格帯商品の売り込み。

③原点回帰(自分を見失うな!)  
 マクドナルドらしさの追求! 
 マクドナルドはかつての日本人が憧れた米国文化の代表。
 決して日本らしくあってはならない。

100年に一度の大不況こそ「基本に戻れ!!」と思いました。

いまちゃんに心から感謝。

フードサービスでは、三大原則。QSC。  

コンビニでは、4大原則。
①品揃え(欠品しない)
②鮮度
③フレンドリーサービス
④クレンリネス  

それに、自分らしさ。
すなわち「差異が価値を生む」  

コンビニも、他の小売業も、サービス業も、
「原点回帰して、基本に戻れ!」  

カブレラも、ペニーも、片山も、
来年のマスターズを目指して、
「原点回帰する」

私も。

<結城義晴>  

2009年04月13日(月曜日)

「ゆっくり急ごう」と「今日も一日、慌てず急げ」

Everybody! Good Monday!  

2009年4月第3週です。

何度も書くけれど、いい季節。
いい季節には、いい気分で、生きましょう。

バルタザール・グラシアンの『賢人の知恵』にある。
「ゆっくり急ぐ」  

4月のこの時期、「ゆっくり急ぐ」心構えが、いい。

グラシアンは言う。
「計画を練ったら計画を実行する番だ。
ただし早まってはいけない。
用心を怠らず、必要なら立ち止まってよく考えること。
もちろんあまり長く立ち止まりすぎてもいけない。
ぐずぐずしていると計画全体が止まってしまうからだ」

そのあとで言う。
「ゆっくり急ごう」

今週の気分はまさにそれ。

私の言葉でいえば、
「今日も一日、慌てず急げ」  

ところで、イオンのグループ各社地域統合が進む。
個別に運営していた商品調達。
さらに経営管理から金融。

今夏、東北の4社の機能を集約し、少しずつ全国に横展開し、
最終的には、総合スーパーや食品スーパーなど、
グループ約20社の商品調達が統合される。

従来は、本社がスポット的に商品調達する以外は、
地域各社が地域ごとに仕入れしていた。

つまりイオンのグループ化は、
資本とトップマネジメント人材のレベルであったものが、
商品と管理のレベルに一歩、進むというわけ。

まあ、当たり前といえば当たり前だが、
いよいよ本格的な規模のメリット獲得の段階に入った。

成果としては、まずは東北で10億円超のコストが削減される見込み。

ダイエーも、不採算店舗の閉鎖と子会社の統合を進める。
こちらも第一ステップを終了し、
本格的な収益体質への転換を図る。

やがては、イオン・グループとしての統合に向かう。

ここで、ピーター・ドラッカーの言葉。
「重要なのは、
あなたにできることである。
できないことではない」  

英文では、
“It’s the abilities, not the disabilities, that count.”  

自分にできないことは、できない。
自分にできることに、集中する。

それが「ゆっくり急げ」  
それが「今日も一日、慌てず急げ」  

Everybody! Good Monday!  

今月の標語、
「差異が価値を生む」  
お忘れなく。

<結城義晴>  

[追伸]
コーネル大学RMPジャパンの4月講義録が、今日、完結しました。
「サミットのレイバースケジューリングプログラムを学ぶ」

大高愛一郎事務局長の渾身レポート。必見です。

2009年04月12日(日曜日)

ジジのおしっこ[日曜版]

春、らんまん。
いい季節です。

でも、ボクのくらしは、
かわりません。

ボクのシンプル・ライフ。

ボクのもの。
ふたつだけ。

ひとつは、食器。
おととしのクリスマスに、
ユウキヨシハルのおとうさんから、
プレゼントしてもらった。
syokki
気にいってます。
みぎが、ごはん用。
ひだりが、お水用。
キッチンのところにある。

もうひとつは、便器。
おふろばのよこにある。
bennki
生まれた家。
保土ヶ谷のヤマダ家から、
もらってきた。

ごはんをたべたら、
お水をのむ。
お水は、ロカ水。

そうしたら、
おしっこしたくなる。
1

ボクのトイレに入る。
2

トイレには、砂がしいてある。
3
そのなかにはいります。

むこうをむいたまま。
4

すかさず、だす。
5

まいかい、まいかい、
へんなきぶんです。
6

なかのすなのにおいをかいで、
すなをかける。
7

ふりむいて、すなをごそごそ。
8

それから、トイレのカベを、
ガサガサ。
9
これはかならず、やります。

カベをガサガサ。
10

みぎをみて。
11

ひだりをみて。
12

みぎをみて。
13

ひだりをみる。
14

そして、頭をのりだす。
15

すっきりしました。
16
ニンゲンとおなじ。

ボクのシンプル・ライフ。

食べて、出して、寝て、起きて。

ボクだって、
変えるものは、変えます。

シンプル・ライフは、変えませんが。

「神さま、
変えられるものを変える勇気と、
変えられないものを受け入れる心の静けさと、
それらを見分ける英知を、
お与えください」

ボクのシンプル・ライフは、
心の静けさそのものです。

desk
でも、おとうさん、
ボクのおしっこ、
写真とったでしょ。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年04月11日(土曜日)

すべての店にいい決算をしてもらいたい

横浜や東京の桜が散り始め、葉桜となる。
新緑との対比が綺麗になってきた。
景色
いい季節です。

例年よりも、ずいぶん暑くて、
それはちょっと心配だけれど。

そして私は、毎日、
書ききれないほどの原稿を抱えてはいるけれど。

さて、決算発表が続く。
イオンの連結決算は、30億円の最終赤字。  
売上高は、1%プラスの5兆2300億円、
営業利益は20%マイナスの1250億円。
これらは、日本経済新聞の決算発表事前情報。

ダイエーの連結決算は、260億円の最終赤字。 
売上高は、1兆0408億円で、13%のマイナス。

昨年は、イオンが439億円の黒字、
ダイエーも、402億円の黒字。

今期の目標は、いかに赤字から脱出するかになる。

高島屋は、売上高9761億円で、6%マイナス。  
1兆円に届かなかった。
純利益は、117億円で37%マイナス。

厳しい時代である。

とりわけて、大きな会社には。

私は、すべての店に、
いい決算をしてもらいたいと願っている。  

マーケットがシュリンクしているとき、
すべての店の売上高が伸びることはない。

しかし、そんなときにも、
すべての企業がいい決算をすることはできる。

いい決算とは、売上げも利益も、増大することではない。
身の丈に応じた利益を創出することだ。

社是に、「いい会社をつくりましょう」を掲げるのが、
「かんてんぱぱ」で有名な伊那食品工業㈱。  

その代表取締役会長の塚越寛さんの言葉。
「単に経営上の数字が良いというだけでなく、
会社をとりまく総ての人々が、
日常会話の中で「いい会社だね」と
言ってくださるような会社の事です。
さらに、社員自身が、
会社に所属する幸せをかみしめられるような会社をいいます」

塚越さんは、会社の成長を木の年輪にたとえる。
「年輪のように必ず外側に輪を描く。
少しずつでいいから成長する。
気候のいい年は、おおきな年輪の幅、
厳しいときは、小さな年輪の幅」  

決算は、この年輪のようなもの。

そう考えると、自然はすごい。

枯れて朽ちてしまう木には、年輪がない。
しかし生きている木は、すべて、年輪を記す。  

私が、「すべての商業にいい決算をしてもらいたい」と願うのは、
この自然のような商業の世界であってほしいと思うからだ。

すべての商業・サービス業に、いい決算をしてもらいたい。

自然の中に身を委ねて、
生きていれば、
必ず年輪は刻まれるのだから。  

桜が散って、
新緑の映える、
いい季節になってきた。

<結城義晴>  

2009年04月10日(金曜日)

「変えられるものを変えていく勇気と、変えられないものを受け入れる心の静けさと、それらを見分ける英知を、お与え下さい」

消費者庁が、2009年内に発足しそうだ。  
「消費者庁設置関連法案」が、来週中に衆議院を通過する見通しが立ったため。
自民党の案に対して対案を提出していた民主党が、歩み寄ったから。
「消費者行政の一元化を目指す」といううたい文句は前向きだが、
本当に「消費者」「生活者」のための行政の実行を願いたい。

消費者を盾にした「行政のための行政」では、
それこそ内需の発掘や拡大に結びつかない。

商業・サービス業の世界からも、
この点に対しては、厳しく声を上げなければならない。

もう一つのニュース。
セブン&アイ・ホールディングスの連結決算が発表された。
全体の営業収益、すなわち売上高は、2%の前年対比のマイナス。
総額5兆6499億円。
凄いものです。
経常利益は2793億円のマイナス0.4%。
だから減収減益。
厳しい状況が、セブン&アイ・ホールディングスの決算に反映された。

しかし、この実績、マルチフォーマットの集計額
コンビニのセブン-イレブン、
総合スーパー(欧米ではハイパーマーケットという分類)のイトーヨーカドー、
スーパーマーケットのヨークベニマルとヨークマート、
百貨店のミレニアムリテイリング(西武百貨店とそごう)、
ファミリーレストランのデニーズ、
その他、専門店やセブン銀行などなど。
同社はハイパーマーケットとスーパーマーケットを一緒にして、
スーパーストアと区分している。

このうち、コンビニとスーパーマーケットは好調組、
総合スーパーと百貨店、フードサービスが不調組。

結果としてその集計が減収減益。
しかしセブン&アイ・ホールディングスだから、
微減収微減益にとどめることができた。

一方、ユニクロのファーストリテイリングは、
中間期決算が過去最高の増収増益。
セブン&アイの総合スーパーや百貨店の衣料品が、ユニクロに奪われた。

そんな印象さえ受ける同時期決算発表だった。

柳井正会長兼社長の目は、世界を見ている。
こちらは服飾に絞り込んだマルチフォーマット戦略の企業で、
だからシナジー効果が大きい。

さて、昨日は、朝から1日中、東京・池袋の立教大学キャンパス。
8号館
8号館で、2009年度新任教員オリエンテーション。

10時から、昼食をはさんで、夕方の4時まで。
立教大学のポリシーから、大学施設の使い方、
Vキャンパスというインターネット・システムの解説など、
次々にスケジュールが組まれている。

まあ、新しい会社に入って、そのガイダンスを受けるようなもの。

そして、新しい私の研究室。
蔦の絡まる赤レンガ造りの3号館。
3goukan

2階建ての瀟洒な建物が、私たちの研究室館。
iriguti

入口を入ると、掲示ボードがあって、
在不在のランプが点滅している。
boad

私は、3209号室。
name
3人に、ひと部屋が与えられている。

2階へ上る階段の窓から、外の桜が見える。
step

2階通路は、この時期、この時間、静か。
tuuro

そしてドア。
door

「ビジネスデザイン研究科研究室4」で、
笠原英一先生、元治恵子先生と同室。
kenkyusitu
3人の勉強机が並んだ個人学習室のようなもの。
しかし、だから集中できる。

よろしくお願いします。

私のデスクの左側に、窓がある。
ここからも春の風景が見える。
window

午後4時から、原稿書きなどしていると、
夕方の5時15分。

歓迎礼拝が開催される。
立教学院諸聖徒礼拝堂。
reihaidou

入口から見る礼拝堂。
reihaidou2

新任教職員歓迎礼拝。
立教は東京六大学に属するが、キリスト教を基本にすえる。
だからすべての行事がキリスト教に則って行われる。
kanngei

礼拝堂の中にはおごそかな空気が流れる。
reihai

私はキリスト教徒ではないが、
中学高校と横浜のミッション系の学校に通った。
だから全く違和感はない。

礼拝のための小冊子。
song
このなかに、良い言葉があった。
「神よ、変えられるものを変えていく勇気と、
変えられないものを受け入れる心の静けさと、
それらを見分ける英知を、お与え下さい」  
  

「勇気と心の静けさと英知」

「知識商人」に必要な三つのことでもある。

そして137名の新任教職員全員に大橋英五総長から、「聖書」が手渡しされた。
「よくいらっしゃいました」
大橋さんは、小さな声で、私にそう言った。
bible

礼拝の後、6時から第一食堂で懇親会。
dai1

糸魚川順理事長、大橋総長のお話のあと、
神に感謝する食前の祈りをしてから、乾杯。
party

糸魚川理事長の話で面白かったこと。  
最近、ハーバード大学のMBAの責任者と食事したそうだが、
その時に、日本の学生の二つの変化の話が出た。
一つは、日本人の学生で、数学で落第点をとって、帰国した者がいた。
こんなことは、今までなかった。
二つは、MBAの日本人学生が今年度は、8人に減ったということ。
かつてはどんな不況のときでも、30~40人の日本人が企業や行政から派遣されていた。
しかし現在は激減し、しかもこの8人は、皆、自費留学で、
全員女性である。

日本も変わろうとしている。
そしてハーバードの8人に限らず、
女性の時代がやってこようとしている。

私たちは、変化を受け入れなくてはならない。

「商売の神よ、変えられるものを変えていく勇気と、
変えられないものを受け入れる心の静けさと、
それらを見分ける英知を、お与え下さい」  

<結城義晴>  

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結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

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(イーストプレス刊)

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