結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年02月28日(日曜日)

ジジとマオとヨナ[2010日曜版⑨]

今週のことです。
たしか金曜日だったとおもいます。

ボクは、チェンバロのうえ。
j1
あさから、
顔をあらっていました。

耳のうしろが、
かゆい。
j2

顔のほうも、
ていねいに。
j3

とても、いい気持ち。
j5

もういちど、
ていねいに。

耳のうしろ。

もうすこし、
うえまで。

よい、っしょ。

あ~、キモチいいキブン。

えっ。  

たいせつなことが、
おこっていました。

オリンピック。
フィギアスケート。
o1

ボクも、だいすきです。
j

マオ。
m1

アサダ・マオ。
m2

そしてヨナ。
k

キム・ヨナ。
k2

どちらもすきになりました。
どちらもオーエンしたくなりました。
j
ユウキヨシハルのおとうさん、
「コンテスト型競争」といいます。

その反対は、「レース型競争」。

これからのジダイは、
コンテスト型になるらしい。

レース型はだれかひとりが、
いちばんになる。

でも、コンテスト型は、
それぞれのちがいが、
「価値」をうむ。

ヨナの価値。
m

マオの価値。
m

だからボクも、
ふたりともすきで、
ふたりともオーエンする。

ひとも、おみせも、
コンテスト型になる。

なるほど。
おとうさんも、
いいことをいいます。

ところで、
ボクの価値、
ボクのちがい。
j
いったいなんでしょう。

ボクに価値が、
あるのでしょうか。

ボクもコンテスト型社会で、
生きていけるのでしょうか。

ゆっくりと、
考えてみたいとおもいます。

時間はあるのですから。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2010年02月27日(土曜日)

真央とヨナ、小売サービス業とPCSA討論会のコンテスト型競争

日本中からのため息が聞こえた。  
浅田真央の小さな失敗と銀メダル。

キム・ヨナの鉄壁の演技と金メダル。

二人は19歳。

オリンピックだけでも、
23歳、27歳の時の二人の切磋琢磨の成熟を楽しめる。

もしかしたら31歳でも頑張れるかもしれない。

だとしたらまだ3回も、
この世紀のライバルの闘いを見ることができる。
私たちは幸せだ。

小売業やサービス業の競争は、
コンテスト型だ。

これは経営コンサルタントの宮崎文明さんが書いている。

キム・ヨナと浅田真央の競争のようなもの。
だから、顧客は両方を応援する。

コンテスト型の競争に対して、
レース型競争がある。

タイムや距離を競う。
スピードスケートやノルディック、アルペンのスキーは、
レース型だ。

かつての小売業の競争がそれ。

現在は、コンテスト型競争。

日本中の小売店やサービス業店舗が、
キム・ヨナや浅田真央を演じている。

彼女らのようにライバル同志の切磋琢磨の結果として、
レベルの高い競争を、私たちの顧客に提供したいものだ。

つくづくそれを思う。

高い水準のコンテスト型競争。
それが商業・サービス業の現代化を実現させる。

そのためにも、今月の標語。
「質(たち)の良い売上げ・質(しつ)の良い仕事」

もう2月も終わろうとしている。

皆さんの「質」はいかがだったろうか。
振り返りつつ、それにはきっぱりとけじめをつけて、
3月に臨みたい。

さて昨日は、午後から、東京・笹川記念会館・国際会議ホール。
第32回PCSA公開経営勉強会。
1
700人近くの聴衆が集まった。

第一部は、講演会。
講師は佐藤洋治さん。

㈱ダイナムホールディングス社長。
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テーマは「信頼の森と業界改革」

まず経営者に必要な中長期経営戦略。
財務戦略からオープン・ドアの思想、新業態への挑戦。
この講演の中で8社の経営効率が比較された。
三越伊勢丹ホールディングス
セブン&アイ・ホールディングス
イオン
ヤマダ電機
ファーストリテイリング
しまむら
ニトリ
ダイナム・ホールディングス。

その最新決算のROA。
ROAとはリターン・オン・アセット。
総資本営業利益率。

8社の順位が皆さんには想像つくだろうか。

1位、ファーストリテイリング23.9%
2位、ダイナム・ホールディングス22.0%
3位、ニトリ16.3%
4位、しまむら14.6%
そして5位、セブン&アイ7.5%
6位、ヤマダ電機6.2%
7位、イオン3.4%
8位、三越伊勢丹1.4%

私が最も重視する数値の一つがROA。

貸借対照表と損益計算書の両方に関係してくる数値だからだ。

佐藤さんの講演は、「信頼の森」という新業態の話、
業界改革の提案など、
盛りだくさんで、中身も充実していた。

第二部は、パネルディスカッション。

その直前の最後の打ち合わせ。
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そして登壇。
p2

コーディネーターは、二人。
㈱ダイナム取締役兼法務部部長の森治彦さん(左)と、
元ジャスダック取締役でコンサルタントの牛島憲明さん(右)。

パネラーは、政治家が二人。
民主党参議院議員の柳沢光美さん。
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イトーヨーカ堂出身で、UI全線同盟の活動家から参議院議員になった。

自民党参議院議員の秋元司さん。
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38歳の若い政治家で、
私は小林興起さんの秘書時代からの知り合い。

そしてパチンコトラスティボードの有識者懇談会メンバーが三人。

元インドネシア大使で外交の専門家・川上隆朗さん。
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広い視野からパチンコホールの健全な産業化と、
そのための単独立法の必要性を訴えた。

そして結城義晴。
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弁護士の三堀清さん。
c
遊技産業全般の法律に詳しい。
新法の骨子について、大胆な提案をしてくれた。

聴衆は、熱心に聞き入ってくれた。
a

パネルディスカッションのテーマは、
「新政権下における遊技産業の改革と将来」  

私、こういうシチュエーションが、
実は、大好きだ。

政治家が二人も入るパネルディスカッション。

燃える。
テンションが高まる。

短い時間にワンコンセプトの主張と象徴的な言葉を、
凝縮してスピーチする。

さらに各パネラーの意見を咀嚼し、集約して、
受け止めつつ、議論を展開する。
y2
私の場合、コーディネーターの役回りが多いが、
パネラーの立場も大好き。

どうぞ、皆さん、お招きください。
「パネラー・ユーキ」

今回のパネルディスカッションは、
パチンコホールが上場優良企業にも負けない経営内容を成し遂げつつあること、
つまり産業化の準備が整っていること、
したがって、風適法から単独立法への軌道は敷かれつつあること、
こんなことが明らかになった。

そして二人の政治家から、そのことへのコメントが得られた。
柳沢参議院議員は、真正面からの立法化を訴え、
秋元議員は、議員立法の手法を提案した。

パネルディスカッションは盛り上がった。
c
私も、ほんとうに充実した気分だった。

パネルディスカッションも考えてみると、
コンテスト型である。

レース型ではない。

それぞれが自分の主張をして、
総体として何らからの収穫を得る。
何かを訴える。

それができた。

21世紀はコンテスト型競争社会に違いないことを実感した。

<結城義晴>

2010年02月26日(金曜日)

京都市「コンビニ営業規制」断念のオクシモロン

バンクーバーオリンピックも、
いよいよ佳境。

日本列島は、春模様。
そして花粉がとび廻る。

「大川に吹きあがられし桜かな」
(小林一茶)

もうじきそんな光景がやってくる。

ワシントンでの米国下院公聴会。
リコール問題に関する豊田章男社長の証言。
「行動を通じて伝える」

まさに「Practice comes first!」
実践躬行・実行第一。

今年の商人舎標語。

このスローガンを、
追い込まれた場面ではなく、
勢いに乗った局面で活用したい。

ヨーロッパでは、ユーロが急落。
ギリシャの財政不安にスペインの経済力の弱さが、
EU全体の足を引っ張る。

私には、15年ほど前から、
ギリシャ人のアレキサンダーという友人がいた。
シアル・ドールの国際審査委員。
小錦のような風体で、ズバリと言いたいことを言う。
40代でなくなってしまったが、
彼が生きていたら、
やはりズバリズバリと発言したに違いない。

ヨーロッパ、とくに南欧の経済は、
早急に回復しそうもない。
それがヨーロッパ全域に広がる。
まさに正念場。

さて日本、こちらも正念場。
だからだろうか、毎日のように社長交替のニュース。
私よりも若い社長の登場が相次ぐ。
ある意味でいいことだ。

その社長たちに望むこと。
正々堂々。
公明正大。
自主自律。
社会貢献。

さて外食産業の売上高は、
戻ってきた。
社団法人日本フードサービス協会の発表。
正会員478社、6万4000店、
総年商5兆7000億円の集計だから意味がある。

1月の数値は前年同月比売上高プラス1.8%。
客数プラス5.9%。
客単価は相変わらずマイナス3.9%。

ずっと悪かったファミリーレストランが0.2%のプラス。
14カ月ぶりというから1年2カ月ぶりの前年同月比の増加。
ファストフードは好調で4.9%プラス。

プラスもマイナスも自分の数値を基準にしている。
自分を超えること。

だから、それぞれのカテゴリーの人々は、
ホッとしていると同時にうれしいに違いない。

「外食産業は、食品産業の水先案内人」
私はずっと言い続けてきた。

水先案内に勢いが出れば、
食品産業全体に勢いがつく。
それがいい。

日経MJ調べの衣料品専門店1月売上実績。
既存店の有力企業ごとの数値が調査されている。
ユニクロはマイナス7.2%。
これが基準。

だから、衣料品は全体にいいわけではない。
ジーンズのライトオンはマイナス21.1%。
ジーンズメイトもマイナス17.8%。
西松屋チェーンはマイナス9.6%。

青山商事はマイナス5.0%。
AOKIホールディングスはマイナス3.3%。
ハニーズマイナス3.9%。
そしてだんだん良くなるポイントはマイナス1.2%。
しまむらがマイナス0.6%。
最後にユナイテッドアローズがプラスの0.8%。

1月になり晴れのファッションの時期を迎えたことなど、
季節指数の影響もあるだろう。

しかし、なんだかみんな、
少しずつ元気が出てきた感じ。

いいぞ、いいぞ。
その意気だ。

私は、そう言いたくなる。

東武ストアは全店の改装に踏み切る。
イズミヤも6割の店舗を改装する。
いい判断。

実践躬行。

さて、これは考えさせられるニュース。
京都市のコンビニ規制。
門川大作市長が任期中の規制導入を断念した。
朝日は取り上げず、日経が記事にした。

「環境にやさしいライフスタイルを考える市民会議」
京都市のコンビニ深夜規制を議論する会議体。
この会議も3月の最終提言案に「コンビニ規制」を、
盛り込まない見通し。

市は、「午後11時から翌日7時までの営業自粛」を、
意図していた。

それに猛反発していた業界側が、勝ったことになる。

市民の声として日経が取り上げているのは、
「利便性が損なわれる」
「経済発展の阻害要因となる」

といった声。

環境と便利さ、経済性。

まさしくオクシモロンの問題だが、
今回の判断、リアリズムの勝利と相成った。

私は、もともと、
「地球にやさしい」といった表現を好まない。
東京工業大学大学院生命理工学研究所准教授・丹治保准先生の言葉。
(財)有機質資源再生センターの年次総会。
「『地球にやさしい』
この言葉、私は大嫌いです。

たとえ何発、原爆が落ちようとも、
地球自体は何ともない。
地球にとって優しいことは、
むしろ人間がいなくなること。
大切なのは、人間が住む環境なのです」

人間が主役。
その人間の住む環境を考える。
その時、便利さや経済性は不可欠。

もちろん、だからといって、
環境問題を無視したり、
CO2を無差別に排出して良いなどという哲学は、
通用しないが。

時代は大きく変わろうとしている。

しかし、一気に変わりはしない。

あちらを立てればこちらが立たず、
こちらを立てればあちらが立たず。
オクシモロンの行きつ戻りつの思考と議論と思案の末、
多くのことが変わり始める。

多くのことが、オクシモロンの議論の末、
一斉に変わるから、変わったと感じる。

しかし一つ一つの現象には、
京都市でのコンビニの営業時間規制のような経緯がある。

それを軽く見てはいけない。

会社の中でも、店の中でも、
オクシモロンの問題解決があふれかえっている。

だから、考え、話し合い、また考える。
この姿勢を失ってはいけない。

私たちは、人間なのだから。  

<結城義晴>

[追伸]
今日アップされた商人舎ページ。
「林廣美の今週のお惣菜」
お弁当用ビーフステーキ
おいしそう。
お試しあれ。

2010年02月25日(木曜日)

随想・ライバル

めっきり春らしくなったと表現したら、
もう、春真っただ中のような陽気。

このままいったら、どうなるのか。
どんな夏になるのか、心配なくらい。

昨日は、日本中、
バンクーバーに心が飛んだ。

女子フィギアスケート。
そのショートプログラム。

浅田真央、
キム・ヨナ。  

誕生日も20日違いの同い年、
19歳。

不調続きだった浅田が、
もてるものをすべて表現した。

「すぐやる・必ずやる・できるまでやる」
日本電産社長の永守重信さんの言葉。

浅田が身を削る練習をしてきたことが、
見る者によくわかった。

対するキム・ヨナの精神力にも、
恐れ入った。

「ライバル」といわれる存在。  
率直に、自分にもほしくなるほど。

二人がとても、
うらやましく感じられた。

33年前、私は㈱商業界に入社した。
『販売革新』編集部に配属された。

そこには1年先輩がいた。
高浜則行といった。

長崎県大村市出身の一つ年上。
驚くほど文章がうまかった。

私たちはとても仲が良かったし、
競い合った。

毎号『販売革新』の雑誌が刷り上がると、
二人だけで合評会をした。

編集長の記事、先輩の記事、大御所の記事、
企業や店、人物の評価。

自分たちの記事も当然、
合評した。

毎月毎月、私は、
高浜則行に負けまいと記事を書いた。

締め切りになると、
何日も徹夜した。

いつも高浜則行の記事のページを開いて、
机の前に立てかけた。

そして、これに負けまいと、
自分を鼓舞した。

私にとって、
良きライバルだったと思う。

6年ほどして、
彼は、退社した。

その後、彼は、
『2020』誌の編集長などを務めた。

私は、会社に残って、
『食品商業』の編集長になった。

現在は、互いに連絡はない。
残念ながら。

しかし高浜則行というライバルの存在がなかったら、
今の私はない。

追いつけ追い越せの目標。
負けまいとするターゲット。  

どんなときにも、
それが必要だと思う。

今のあなたに、
良きライバルはあるか。

あなたの会社に、
相手を尊敬できる企業はあるか。

あなたの店に、
学びつつ、自分を鼓舞する店はあるか。

翻って、今の私に、
良きライバルはあるか。

見当たらなければ、
今、高浜則行を探さねばならない。

終生のライバルというのは、
なかなか見つからないかもしれない。

それでも、その時その時、
心から尊敬できるライバルの存在は必要だろう。

浅田真央とキム・ヨナをうらやましく見つめながら、
ライバルのことを考えた。

高浜さん、
連絡ください。

だれか、このブログを読んでいる人で、
高浜則行を知っている人がいたら教えてください。

高浜さんに、
無性に会いたくなった。

<結城義晴>  

2010年02月24日(水曜日)

賢い生活者のコモディティ消費とノンコモディティ消費

めっきり春めいてきました。
東京タワーも、春を感じているようです。

芝増上寺の梅の花も開いて、
春を告げています。

昨日は、朝から、大門のカスタマーコミュニケーションズで、
定例の取締役会。

「WEB×リアル」の面白い提案を始めている。
ネット販売と店舗販売の比較によって、
共通に売れる商品と、共通には売れない商品が、
明らかになった。
それが私の理論と合致している。

このブログで、ご紹介する日も近いし、
講演で提案することも増えてくるに違いない。

午後は、機械振興会館で講演会。
といっても、今回、私は聴講者。

財団法人流通問題研究協会の特別セミナー。
講師は、戸張捷さん。

「ゴルフ・トーナメントをマーケティングする」。  

戸張さんの話は、
テレビとおんなじで、
面白かった。

1時間50分、
原稿もレジュメもなしに、
マイク片手に、
かたりつづけた。

宮里愛と石川遼とタイガー・ウッズ。
三題話。

宮里愛の米国最初の勝利の前日。
「勝つ準備はできています」

石川遼の初勝利の時。
「今日は女神が付いていました」

二人とも、きちんと挨拶ができるし、態度がいい。
考え方と話がしっかりしている。
親の育て方がよかった。

タイガー・ウッズに関してジャック・ニクラウスのコメント。

ニクラウスはメジャー18勝している。
タイガーは14勝。

「タイガーは、やがて私の記録を抜く力量をもっている。
しかしもし抜くとしたら今年、最低一つ勝たないと、
私の記録を抜くことはできないと思う。
だから今年、マスターズから出てくるといい」

タイガーの事件のことは一言も触れずに、
そのことに関する自分の意見を言いきった。

面白いセミナーだった。

セミナーと言えば、
毎日書いているお知らせ。

3月9日火曜日。  
テーマは「2010知識商人の経営の流儀」  

「㈱成城石井大久保恒夫社長と結城義晴の
二人のビッグセミナー」  
 

大久保さんとは、じっくりとディスカッションしてみたかった。
それが実現します。
私も大いに期待しています。

ディスカッションと言っても、
ただ順番に話すだけといったものが多いのですが、
中身を突き詰め、練っていく。
時には対立がある。

その結果、現時点の問題点と解決策が、
一段と進んだレベルで導き出される。

そんなディスカッションを展開したいと思います。
ご期待ください。

詳細とFAXでのお申し込みはこちらから。
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お問い合わせ電話は045‐350‐6651。 
  

さて、さて、講談社の決算。
最終損益が57億円の赤字。  

前期が76億円の赤字だったが、
ほんとうによくつぶれないもの。

私も、元出版社社長として、講談社の苦悩は理解できる。

雑誌広告収入が26%も減じてしまった。
それに書籍は5.9%マイナス、雑誌は9.6%マイナス。
これでは経営にならない。

出版社として第1位の規模を誇る講談社。
1995年が年商のピークだったという。
2033億円。
それが現在、1245億円と6割まで減った。

マスコミ人、出版人。
変化に対して最も敏感なはずな人種が、
もっとも鈍感な行動しかできない。

よくあるが、恐ろしいことだ。
以って自戒とすべし。

一方、日経新聞の1月の平均店頭価格調査。  
日経POSデータをもとに、食品38品目・日用品22品目を調べた。

結果は34品目が値下がり。
19品目が値上がり、
5品目が横ばい。

日経は「原料値上がり、売価値下がり」と表現する。

日経MJは一面特集。
「広がる内食 NBを磨け」  

トップのコメント。
「消費者は節約疲れしており、
日常にちょっとしたぜいたくを求めている」  

(日清製粉グループ・村上一平社長)

「同じ調味料を様々な料理に応用する賢い消費者が増えている」  
(味の素・伊藤雅俊社長)

「企業が元気であり続けるには、
一定量の新商品が必要だ」  

(ハウス食品・浦上博史社長)

私は、顧客の「節約疲れ」には反論したい。
節約できることを節約するのは、
消費者にとって快感である。
それが賢い消費者の本質だ。
コモディティ消費である。  

一方、「ちょっとしたぜいたく」は求めている。
ノンコモディティ消費。  

だからメーカーは、ノンコモディティの開発を、
使命をかけて続けねばならない。

それがメーカーの役目。
「元気を出すには新製品」

顧客が既存の商品を、
様々に使い分けているとしたら、
それはメーカー、卸、小売りの、
サプライチェーンの側の怠慢である。

多様化、個性化、高度化するライフスタイルを的確にとらえて、
それを迅速に商品化し、店頭で提案する。

内食が増えていると、安心してはならない。

コモディティは値下がりする。
ノンコモディティは新しい価格帯をつくる。  

その組み合わせで商売が成り立つ。
その組み合わせで生活が成り立つ。  

<結城義晴>  

2010年02月23日(火曜日)

総合スーパー・コンビニの売上げ減とクルーグマンの「節約のパラドックス」

ひどく花粉が飛び始めた。  
今月最初のGood Mondayで予測した。
2月第2週は最後の寒さの極み。
第3週がひと雨ごとに暖かく、
第4週は、めっきり春らしくなるが花粉が飛ぶ。

今週に入って、やはりめっきり春らしくなった。
同時に、花粉が飛び始めた。

日本チェーンストア協会発表。
1月の売上数値
。  

会員企業68社で、8208店のデータ。
既存店の前年同月比販売額は、
マイナス4.9%。

大部門別にみると、
食料品がマイナス4.3%、
衣料品はマイナス8.7%。
住関蓮品はマイナス5.1%、
これまで伸びていたサービスまでマイナス1.9%。

商品カテゴリー別の動向をみると、
相場安の分野の売上げが伸びず、
しかも高額品・嗜好品の売上げも伸びず、
鍋材料なども伸びなかった。

紳士衣料の重衣料やセーターは不調で、
ワンマイルウェアは好調。

日用雑貨品は、掃除用品、流し用品は好調だが、
食器、台所用品、行楽用品が不調。

医薬品が不調で、
化粧品はフェイスケア、メンズは好調。
ヘアケア、ヘアメイク、ボディケアは不調。

家電製品は、エコポイント関連の薄型テレビ、
それにDVDレコーダー、空気清浄機は好調で、
冷蔵庫、洗濯機、エアコンは不調。

売上げ不調品種だらけの中で、好調品種には、
それなりの理由が感じられる。

一方、日本フランチャイズチェーン協会の発表。
コンビニ10社の1月月報
既存店前年同月比の売上高マイナス5.3%。  

これは、8カ月連続のマイナス。

既存店ベースの客数はマイナス1.6%、7カ連続減、
平均客単価もマイナス3.8%、
こちらはなんと14カ月連続の減少。

商品カテゴリー別にも、
日配食品、加工食品、非食品、サービス、
全部門でマイナス。

「低価格商品志向と消費マインドの低下」が原因。
すなわちデフレが原因だという分析。

アメリカでは、
ウォルマートの2010年度決算が発表された。  
ウォルマートは1月末決算。
前年度比1.0%増の4050億4600万ドル。  

事業部門別には、
スーパーセンターを中心にしたアメリカでの売上げが1.1%増。
2582億2900万ドル。
インターナショナル部門は、
1.3%増の1001億700万ドル。
会員制ホールセールクラブのサムズクラブは減った。
マイナス0.4%の467億1000万ドル。

サムズの売上げがマイナスになったことは衝撃的だ。

アメリカでも、デフレ傾向の上に、
ロールバック攻勢で他から売上げを奪取しようという政策が、
自らの売上高の伸びにブレーキをかけた。

購買点数は増えたが、
売上額はそれに応じた伸びを見せなかった。

ウォルマートにして、しかり。

プリンストン大学のポール・クルーグマン教授。  
かつて『ニューヨークタイムズ』のコラムに書いたこと。
2008年のノーベル経済学賞受賞。
1953年生まれの私と同学年。

「よき道徳はよき経済学である」  

今、裕福な人に税制優遇措置を施しても、
経済効果はない。
貧困な人にこそ、手を差し伸べて、
個人的危機を救うこと。
それが経済効果を引き出す。

これを「よき道徳」と、クルーグマンは言う。

「節約のパラドックス」もクルーグマンの持論。  

個人は生活の節約したいと考える。
企業も投資の節約を考える。
それが集合すると、経済が停滞し、
個人の収入はますます下がるというもの。

クルーグマンは提案している。
「健全なインフレ目標」を掲げることを。
健全なインフレとは、「少しずつ成長するインフレ」
具体的な数値は「2%程度の経済成長」。

将来、モノの値段が上がると、
誰もが思っていれば、
買い控えをやめて、なるべく安いうちに買おうとする。
これによって経済の循環が進み、景気は回復する。

しかも、デフレで得をするのは裕福な層。
「物価が下がる」とは、
相対的に貨幣の価値が上がることを意味する。

すると既に金をもっている貯金残高の多い者ほど、
その資産価値は上がる。
逆に貧困な人は、預貯金もできず給料も上がらない。
借金をしていれば、その負担は大きくなっていく。

これがクルーグマンの「節約のパラドックス」の論旨。

クルーグマンは、ここで、
為政者の政策が大事だと主張する。

バラク・オバマであり、鳩山由紀夫。

貧困な人に手を差し伸べると同時に、
「健全なインフレ目標」を掲げ、
その誘導をする。  

ウォルマートまで売上げの伸びが縮み、
総合スーパーはもとより、
コンビニまで成長が止まる。

私たちは、このクルーグマンの考え方を、
知っておかねばならない。

それを支持するか否かは別にして、
知っておかねばならない。

すなわち経済学の有用性を認識しなければならない。

「良き道徳は良き経済学」だからである。  

<結城義晴>  

[追伸]
3月9日火曜日。  
商人舎発足2周年記念セミナー。
テーマは「2010知識商人の経営の流儀」  

「㈱成城石井大久保恒夫社長と結城義晴の
二人のビッグセミナー」  
 

大久保さんには、
2010年に必要な「経営改革」をベースに、
売場改革と数値改革の要諦を語っていただきます。

結城は、2010年の業界趨勢を整理し、
イノベーションとミッションを語ります。

最後に二人で、ディスカッションを展開します。
皆さんからの質問も受け付け、それを全体化します。

詳細とFAXでのお申し込みはこちらから。
WEBでのお申し込みはこちらから
お問い合わせ電話は045‐350‐6651。
二人が皆さんをお待ちしています!

2010年02月22日(月曜日)

222億2222万2222円セールの提案と「大学生人気企業ランキング」

[お知らせとお詫び]
現在もyuukiyosiharu.comのサーバーが停止し、
「ロリポ・ブログ」の[結城義晴ブログ毎日更新宣言]と、
同時にyuuki@yuukiyosiharu.comのメールも停止していましたが、
 本日16時に無事、復旧

ご迷惑をおかけした皆様には深くお詫び申し上げます。
 

Everybody! Good Monday! [Vol.8]
平成22年2月22日。
これ以上ないというぞろ目の日。

今日の2時22分22秒から、
「2222222222タイムセールス」  
だれか考えているんでしょうね。

「22年2月22日2時22分22秒
カウントダウン・タイムサービス」  

2が10個並びますが、
金額は22円セール、222円セール、
2222円セール、22222円セール。

高額品なら22万2222円セール。
222万2222円セール。
2222万2222円セール。
これでも10ケタにならない。

22億2222万2222円セールで、やっと、
平成22年2月22日2時22分22秒。

夜中の22年2月22日22時22分22秒にドン・キホーテがやれば、
222億2222万2222円の商品セールもできる。

でも200億円超の商品など、
ジェット機や超大型船舶並み。

タイガー・ウッズも、
慰謝料270億円を、
今日の夜22時22分22秒に支払って、
2億2222万2222ドルに負けてもらうというのはどうでしょう。

3月9日火曜日。  
商人舎発足2周年記念セミナーのお知らせ。
テーマは「2010知識商人の経営の流儀」  

「㈱成城石井大久保恒夫社長と結城義晴の
二人のビッグセミナー」  
 
全力準備中。是非のご参加を。
お申し込みはこちらから。
お問い合わせ電話は045‐350‐6651。 
  

さて、2月最後の週。
今週は、春らしくなります。  
ただし、花粉が飛び始める。

あまりワクワクはしなくなったのでしょうが、
今週木曜日が25日の給料日。

それから26日金曜日、27日土曜日、28日日曜日となる。

その上、暦の上の春がやってくる。
北国ではまだまだでしょうが、
それでも気分は「春」です。

お客様の気分が「ワクワク」、
だから私たちも「ワクワク」気分で、
仕事したいものです。  

それが今週、いちばん大切なこと。

2月末決算の会社は、そのための詰めの1週間。
今週とくに頑張ったからとて、
52週間の数字が良くなるわけではない。
52分の1であることに変わりない。

しかし、最後の1週間は、
若干のスパートをかけつつ、
キチンと走りきって、
次の52週間につなげたい。  

マラソンや駅伝で、
最後のスパートをかけて倒れこんでしまう姿を見かけるが、
あれはその後がないのだから、あれでよい。

仕事は来週も、来月も、ずっと続くもの。
ラストスパートはきちんとした走りで次につなげたい。

ゴルフの18番ホールの気分。
パーで終わりたいものだ。

さて、朝日新聞の全国世論調査。
20日土曜日と21日日曜日に2161人からリサーチ。

結果は、内閣支持率37%に下落し、
発足以来初めて40%を切った。

不支持率の46%は変わらず横ばい。
民主党支持率は32%で2ポイントダウン。
自民党は18%変わらず。

民意は動く。

そのなかで昨日の長崎県知事選挙。
自民・公明党から支援を受けた中村法道氏が当選。
参議院選に影響が出るとの推測。

政治や選挙における国民・県民、選挙民の心は、
店におけるお客様の心と同じ。  

移ろいやすい。

今のように、不況や雇用不安があると、
そのもともとの移り気な心は、
さらに移り気になる。

商売で考えるとすぐにわかる。
顧客の信頼を失わないこと。
ロイヤルカスタマーをつくること。

しかし政治となると、
さまざまな理由から、
「あちらを立てればこちらが立たず」になってしまう。

沖縄米軍基地問題などその典型。

しかし仕事や商売、経営の問題でも、
実は「あちらを立てればこちらが立たず」が頻繁に起こっている。

それがうまくいかないほんとうの理由。

取引先を立てれば、会社が立たず、
会社を立てれば、取引先が立たず。  

上司を立てれば、部下が立たず、
部下を立てれば、上司が立たず。  

その時に大切なこと。

お客様を立てること。
自分がしっかりと立っていること。  

自分はお客様を立てるというスタンスで、
しっかりと立っていること。

これだけ。

これさえ不動であれば、
幸せに仕事ができる。

小さな喜び、
ささやかな幸せ。
明日への希望。  

そして「質の良い売上げ、質の良い仕事」  

最後にがっかり編。

日本経済新聞第二部。
ただしこれはクロスメディア営業局の広告特集。

「大学3年生の希望企業ランキング」  
①東京海上日動火災
②三菱東京UFJ銀行
③三井住友銀行
④日本生命保険  

第4位まで、保険会社と銀行。

⑤全日本空輸(ANA)
⑥JTBグループ  

ここにサービス産業が入ってくる。

21世紀はサービス産業の時代。
小売業も卸売業も、製造業も、
サービス産業化しなければならない。
私の持論。

⑦三菱UFJ信託銀行
⑧東海旅客鉄道  

1位~4位と5・6位の続きのトレンド。

⑨三菱商事
⑩三井物産  

総合商社の登場。
商社は、商業だが。

小売業は、
63位のニトリが筆頭。
ファーストリテイリングと、
三越伊勢丹グループが126位。

それだけ。

まあ、大学3年生はある意味で無知蒙昧。
その人気ランキング。

FORTUNEの働きたい企業ランキングとはわけが違う。
日経は有効回答数8277の大学3年生。
FORTUNEは働く人10万人。

そのアメリカの働きたい企業ランク100位までに、
小売業11社、スーパーマーケット5社。

この小売企業11社も、スーパーマーケット5社も、
サービス業の要素が大きな会社ばかり。

「サービス業化」と「ロイヤルカスタマーづくり」。  
それは、今週の我々の変わらぬ姿勢でもある。

質の良い売上げと、
質の良い仕事を。
今週も。

Everybody! Good Monday! 

<結城義晴>  

東北関東大震災へのメッセージ

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結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

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