結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年09月02日(木曜日)

プラネット「消費財・流通業界共同防災訓練」と電通での講義「「米国チェーンストアと日本流通業のTide of time」

二百十日の次の日、
二百十一日。

私の誕生日。
まるまる57年間生きてきた。

昨夜、午前零時を過ぎたころ、
突然、社会人の息子と大学生の娘から、
誕生日プレゼントをもらった。

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今日は、私を産んでくれた母にまず感謝しつつ、
自分のライフワークを確認する日にしたい。

商業の現代化。

私はどのようにして、
これに貢献するか。

故倉本長治先生のように、
「商人道」運動を展開するか。

渥美俊一先生のように、
チェーンストア産業づくりにコンサルタントとして貢献するか。

ピーター・ドラッカー先生のように、
学者として、ジャーナリストとして、
論述で社会にお役立ちするか。

それとも、流通仙人・杉山昭次郎先生のように、
若い人たちに示唆を与え、励まし、叱咤することに生きるか。

少なくとも「商業・サービス業の現代化」というテーゼは掲げた。
そのために「知識商人」を養成し続けることを誓った。
具体的に活動もしている。

「志定まれば、気盛んなり」で。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」で。
「無茶をせず、無理をする」で。
「Practice comes first」で。

気象庁の発表では、
今年6月~8月の夏の3カ月間、
日本の平均気温は過去最高だった。

統計を取り始めたのはなんと1898年、明治31年。
明治から大正、昭和、平成を通じて、
一番暑い夏だった。

平年よりも、1.64℃気温が高かった。

月別にみると6月は平年より1.24℃高く、
7月は1.42℃高かった。
しかし8月には、平年比2.25℃アップ。
8月が特に暑かったことになる。

北海道地方は平年比プラス2.3℃、
東北地方も同じくプラス2.3℃、
関東甲信地方は1.9℃、
北陸地方は1.8℃、
東海地方は1.6℃、
西日本はプラス2.0℃と、いずれも過去最高。

北海道・東北は本当に暑かった。
猛暑日も熱帯夜も新記録。

そのうえ少なくとも9月中旬の14日頃まで、猛暑日が続く。
「猛暑需要」はコモディティ化するが、
それでも少しずつ秋らしくはなってきた。

台風7号は韓国に上陸し、
明日には北海道に影響が出る。

菅直人、小沢一郎両氏の民主党代表選挙。
「一騎討ち」。
論争が始まった。

一方、8月の国内新車販売台数は、
前年同月比37.7%。

42万4986台。

「エコカー補助金」制度は9月末で終了。
その駆け込み需要が8月に訪れた。

9月もこの傾向は続くが、
政府補助金予算は残り479億円。
1日40億円くらいの申請がなされているから、
これも猛暑期限と同期している。

一番大きな影響は、
10月、11月、12月と、
その反動が日常消費にかぶってくることだ。

タバコに関しても、10月1日からの増税で、
9月に駆け込み需要が起こり、
10月以降、反動が出る。

さて昨日の防災の日、
13時半から、東京・浜松町の㈱プラネットで、
「消費財・流通業界共同防災訓練」が行われた。

訓練実施時間は、9月1日の9時00分より19時00分。
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浜松町駅前の文化放送メディアプラス12階の会議室で、
まず訓練の主旨説明が行われた。

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目的は、
大規模震災などのトラブル発生による事業へのダメージを、
最小限に抑えること。

中心となったのは㈱プラネット。
同社は、EDIシステムの構築・運営会社。
現在、消費財メーカー378社、卸売業470社がユーザーとなり、
日々の受発注から物流、請求回収の関連データの通信などが行われている。
月間1億レコード(おおよそ1億伝票行数)。

万が一、プラネットの通信が途絶すると、
これら業界の商品供給が止まり、消費者にも大きな影響が及ぶ。

そこで、プラネットは本番稼動のシステムのほかに、
バックアップシステムを常時待機させているが、
さらに大阪にももう一台バックアップシステムを用意している。
昨日展開されたのは、そのネットワークシステム切り替えの防災訓練。

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この業界共同の防災訓練「EDI障害対応訓練」は、今年で5回目。
年々参加企業が増加して、今回はメーカー・卸売業の約70社。
ライオン㈱、ユニ・チャーム㈱、サンスター㈱、エステー㈱、
牛乳石鹸共進社㈱、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン㈱などのメーカー、
それに㈱Paltac、㈱あらたをはじめとした卸売業。

首都圏データセンターに設置されているEDIシステムがダメージを受け、
サービスの継続が困難になったという想定。
そこで大阪データセンターに設置されている
「EDIバックアップシステム」を緊急に立ち上げ、
ユーザー側ではそれへの切り替えをする。

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訓練内容は、三つ。
(1) EDIシステム利用全企業への緊急連絡
(2) 災害対策本部の設置
(3) 遠隔地(大阪)に設置されたEDIバックアップシステムへの切り替え訓練

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昨日は各地で、各様の防災訓練が展開された。
いざというときのために、訓練は怠りなくしたいもの。

私は、午前中から銀座のパチンコチェーンストア協会で、
「人事部会」の新しいイベントの打ち合わせ。
面白くなります。

その後、汐留の電通へ。

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ここのところ毎年、行っている電通社員へのレクチャー。
年々、参加者が増えて、今回は150人くらい。

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テーマは「米国チェーンストアと日本流通業のTide of time」

司会は、望月裕さん。
ストラテジック・プランニング局ブランド・コンサルティング室市場開発部部長。

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講義は、米国チェーンストア産業の最新トレンドを分析・紹介する形でスタートし、
日本の小売流通業界がどう変わってきたかを明らかにするもの。

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なぜか、電通では力が入って、
2時間10分ほど語りつくした。

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最後に質問がひとつ。
「ネットスーパーはどうなるか」

私は、辛口。
「ニーズは大いにあるし、今後膨らんでゆく。
しかし、いかにコストを吸収するか。
この1点にかかっている。
この面でのイノベーションが求められている。
現在は、生協などボランティア制度を導入している以外に、
日本では利益が出ている事例はごく一部」

レクチャーが終わって名刺交換。

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真ん中が、小林信吾さん。
MCプランニング局MCプロデュース室長。
一番右から近づいているのが、
ソーシャル・プランニング局長の上條典夫さん。

そして電通きっての流通通の土井弘さん。

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ご清聴、感謝します。

その後、新橋で打ち合わせを兼ねた食事会。

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寺岡精工㈱企画室長の三木桂さんと、
アド・パイン代表の松井康彦さん。
ご存知、前㈱商業界営業企画統括取締役。
ちょうど1年前に㈱商業界を退任し、現在、
商人舎エグゼクティブプロデューサーでもある。

2時間以上の講演で疲れた体と喉が、生ビールで潤った。

< 結城義晴>

2010年09月01日(水曜日)

9月の商人舎標語は「Think one thing at a time」すなわち「集中主義」

2010年9月1日です。

9月に入っても、猛暑・酷暑はしばらく続きます。

今日は民主党代表選挙告示日。
「トロイカ体制」かと思わせておいて、
1日で「一騎討ち」に戻った。

なんとも人騒がせなことです。

朝日新聞のオピニオン。
「これでいいのか代表選」
ノンフィクション作家の佐野眞一さんと、
学習院大学教授の野中尚人さん。
率直に意見を述べている。

辛口の佐野さんは、最後にまとめる。
「今回の代表選騒動でもメディアの過熱ぶりとは裏腹に国民は冷めている。
小沢氏、菅氏、鳩山氏の『軽さ』と同時に、
国民の空気を捉えることのできないメディアの幼さが露呈してしまった」

野中さんは真っ向からこの代表選を捉え、評価する。
「菅さんが勝とうと小沢さんが勝とうと、
所詮は民主党政権が続くわけだし、
首相が誰かで政治が大きく変わることはない、
という(かつての自民党と同じような)見方は今回は当たらない」

日本の将来の政治を決める非常に大きなファクターになります」

「最近はメディアも世論も移り気で、
性急に結論を求める向きがありますが、
意義のある代表選だけに(略)、
すべての国民にじっくりと見つめてほしいと思います。」

両者に共通すること。
マスメディアに惑わされず、
私たち一人ひとりが、
しっかりと判断するべきだということ。

さて9月の商人舎標語。
英語です。
Think one thing at a time!
1回にひとつだけ考えよ。
この時にはこのことだけ考えよ。

ウォルマート創業者のサム・ウォルトン。
「小さく考えよ」という言葉を残しています。
Think small!
小さく考えるための6つの方法。
その第一にでてくるのが、
Think one store at a time.
1店ずつ考えよ。

私は、この「小さく考えよ」という方法論、
21世紀の「オクシモロン」の問題解決の手法だと思っています。

オクシモロンとは、二律背反の問題を、
解決する考え方。

あちらを立てればこちらが立たず、
こちらを立てればあちらが立たず。

その時には、小さく考えよ。
Think one thing at a time!

商業界の社長になったばかりの2月ゼミナール。
私はメインテーマを、
「小さく、狭く、濃く、深く」と定めました。

商業界ゼミナールは、昭和23年から始まり、
ピークの昭和50年代には3000人もの人々が集まりました。
運営は、㈱商業界の社員総出のうえ、
商業界同友会の人々がボランティアで参加しました。

参加者全員が「同友」と呼ばれ、呼び合い、
全員がボランティアでした。
3000人のボランティア。
それはそれはすがすがしいゼミナールでした。

この中からイオンやヨークベニマルといった優良企業が、
巣立っていきました。

この商業界ゼミナールのメインテーマは、
その年の商業・サービス業の世界をリードするものとなりました。

私が2003年のテーマを「小さく、狭く、濃く、深く」と定めたのは、
まったくもって、サム・ウォルトンの影響でした。

通常の会社は、規模が大きくなると、
必ずといってよいほどに「大企業病」にかかります。
すべてといってよいと思いますが、
大きな企業が衰退し、崩壊していったその理由は、
大企業病にありました。

しかしウォルマートにはそれがみられない。
不思議なことです。

私は、サムの「Think small」に、
その鍵があるのだと考えました。

そして20世紀的なテーゼに対して、
ウォルマートは21世紀的な思考法で、
大企業病を克服しているのではないかという考えに至りました。

それが「小さく考える」
実際には、「Think one thing at a time」

ちなみにこの考え方は、
故渥美俊一先生の提唱した「ドライ商法」につながります。
別の言い方をすると「集中主義」
「持てる資産と人材を少数課題に集中せよ」
渥美先生はこう諭しました。

8月に「現状を否定せよ」
これは大元の考え方。
そして9月は「Think one thing at a time」

いかがでしょう。

さて、9月のスケジュール。
今日1日は防災の日

㈱プラネットでは、今日、防災訓練を展開します。
日本中の取引のインフラを形成するシステムが、
万が一、ダウンした時、
それをいかにカバーして、
システムダウンさせないかの防御策を確立しています。
そのトレーニングを今日、行います。

なぜ防災の日になったか、
関東大震災が今日、起こったからです。

さらに今日は二百十日。
例年ならば台風シーズンの到来です。

9月を見渡すと、
第3週末の土曜日18日から、
第4週末の日曜日26日までが、
最大のピーク
になります。

月曜日の20日がお彼岸の入りで、敬老の日
そして木曜日23日が秋分の日
どちらも祭日。

だから一般のサラリーマンは、
18日から26日までの9日間に、
6日の休みが入ることになる。
3分の2が休暇。

15日水曜日は「老人の日」で、
この日から1週間「老人週間」となります。

100歳以上のご老人の問題が顕在化していますが、
だからこそ高齢者の知恵を、
日本社会の中で生かさねばならない
と思います。

商業はこういったテーマへの、
強い共感と主張を発信すべきです。

店という場で、商品やサービスを提供する。
その中に主張を込める。
それが9月のテーマとなります。

今月も仕事に関しては、「慌てず、急げ」

<結城義晴>

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