結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年10月31日(日曜日)

ジジとハロウィンの祈り[2010日曜版vol44]

ボクのなまえは、ジジ。
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ヨコハマのユウキヨシハルさんのうちにいます。
そのユウキヨシハルのおとうさん。
あさ、合宿から、かえってきました。

きゅうに、足がいたくなってしまいました。
いま、よこになっています。

アメリカからヨーロッパ。
そしてコーネル・ジャパンの第3期のはじまり。
それから日本でもお店のクリニックでかけめぐり。

いそがしすぎるんです。
ちょっとシンパイです。

でも、よのなかは、ハロウィン。
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スチュー・レオナードのハロウィン。
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ウォルマートのハロウィンもすごい。
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オレンジ色のカボチャは、
おいしいのでしょうか。
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「ねぇ、トラくん?」

ウェグマンズのハロウィン。
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クローガーのハロウィン。
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ニッポンのお店でも、
ハロウィン、やってます。
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コシガヤのレイクタウン。
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これも、ひろいレイクタウンのハロウィン。
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これも、ひろいひろいレイクタウンのジャスコのまえ。
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10月31日の夜は、
死んだ人のレイが、
カゾクをたずねてきます。
精霊や魔女がでてくるとも、
しんじられていました。

こういったものから、
身をまもるために、
お祭りがうまれました。

だから人びとは、
こころのなかで、
お祈りします。
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サーティ・ワンのアイスクリーム・ショップも、
ハロウィンには、おおきなお祭りをやります。
お店のなまえが、31日だからです。
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ボクは、
おとうさんの足のいたみが、
なくなることを、
お祈りしましょう。
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ハロウィンでも、
クリスマスでも、
だれかのことをお祈りする日。

じぶんのことではなくて、
だれかほかの人のことを、
お祈りする。

これって、なかなか、
いいものです。

ボクはもちろん、
おとうさんのことを、
お祈りします。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年10月30日(土曜日)

首都圏国道16号沿線神奈川・東京・埼玉・千葉、一挙駆け巡りストア・ウォッチング

台風接近。
日本中が雨と風。

立教大学は今日から学園祭。
昨日から池袋キャンパスにはいくつもテントが張られ、
学園祭も最高潮に達するはずが、
台風来襲が水を差す。

私のサービス・マーケティングの講義は休講。
その代り、新座キャンパスの太刀川記念交流会館で、
結城ゼミの第4回合宿。

11月中旬までに、
修士論文・調査研究レポートの仮提出が義務づけられている。
その最終整理の合宿。

結城ゼミは年間に5度の合宿を行う。
それが特徴のひとつ。
これを私は「合宿主義」と呼ぶ。

各自の研究と長編の論文執筆を、
チームワークで乗り切るという考え方。

私がずっと携わっていた雑誌編集部のやり方を、
大学院のゼミ運営に取り入れた。

今回は、結城ゼミ第一期生のゼミ長だった名古屋文彦さんも、
新座合宿に顔を出してくれるとか。

有難いこと。

一方、台風来襲のその中で、
「名古屋議定書」と「愛知ターゲット」が、
議長案に対して歴史的合意。

生物多様性条約第10回締約国会議、
通称「国連地球生きもの会議」あるいは「COP10」。
愛知県は名古屋で開催されていた。

当然ながら、議長国は日本で、
議長は松本龍環境大臣。

「京都議定書」といい、
この「名古屋議定書」といい、
国際社会における日本の役割が果たされて、
誠に有意義なこと。

名古屋議定書は、
「企業が食品・医薬品の開発をする際、
動植物や微生物を利用した場合、
金銭の支払いや共同研究への参加を通じて、
資源がもたらす利益を原産国と分け合う国際ルール」。

生物遺伝資源を利用するときに伴って発生する「利益」。
その「利益配分の国際規定」が合意にこぎつけられた。

一方、「愛知ターゲット」は、
2020年までの生態系保全のための世界共通目標。

先進国と途上国の主張が対立したが、
多くの折衷案が出されて合意。
これも有意義なこと。

この対立と議論と折衷との挙句の合意こそ、
21世紀のあり方だと思う。

さて昨日の私は、首都圏の外環状線上付近を、
1日がかりで駆け巡った。
国道16号線沿いの神奈川・東京・埼玉・千葉。

このところ、中国・上海から始まって、
米国テキサス州オースティンやダラス、
ニューヨーク周辺、
そしてイギリス・ロンドンとフランス・パリまで、
2カ月足らずの間に、経巡った。

そして大都市構造の共通項を実感的に把握した。
昨日、それが日本の東京圏にも完全に当てはまることを知った。

このことが大収穫。

まず、朝から町田市周辺の激戦競合。
スーパー三和のディスカウント型「フードワン森野店」
三和は2010年度売上高1437億6200万円、
経常利益35億3800万円。
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隣接して、競合出店した「オーケーストア町田森野店」
オーケーは売上高2158億4100万、経常利益113億4000万円。
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日本でも最も有名な激戦が繰り広げられていた。
激しい競争は、「自らの強み」を競争者に知らしめる。
それが本当によく現れていた。

さらにこの隣接競合に影響を受けている店。
「サミットストア町田朝日町店」
サミットは売上高2383億3700万円、経常利益38億8300万円。
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地下一階にサミットがあり、
地上1階にダイクマ、2階にヤマダ電機。
三和、オーケーというディスカウント勢に、
一歩も引けを取らず、
そのうえでサミットらしさを出している。

さらに「オオゼキ相模原中央店」
オオゼキは年商708億3600万円、
それでなんと経常利益52億3800万円。
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昭和の時代、一世を風靡したディスカウンター「アイワールド」。
その1階部分に出店して、原始的ディスカウント商売を展開。

これらに対して、最新店の「ヤオコー相模原下九沢店」。
ヤオコーは年商2063億9600万円、経常利益84億6000万円。
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今年2010年10月26日にオープンしたばかり。
ザ・マーケットプレイス相模原という近隣型ショッピングセンター。

こちらは最先端を行くライフスタイルアソートメント型。
アメリカでいえばウェグマンズやホールフーズのタイプ、
あるいはそれを追いかけるセーフウェイのニューライフスタイルのタイプ。

これらの店々が、国道16号線の線上付近、
町田から相模原までのエリアに連なる。

その間に、イトーヨーカ堂とジャスコとの隣接競合地区がある。
「古淵の闘い」として名をはせたところ。
『販売革新』編集長をしていた2000年代初めに、
私は「日本流通イイ戦争」と名づけた。
「イイ」とはイトーヨーカ堂の「イ」とイオンの「イ」。
ちょうどイランイラク紛争が起こっていた。

イトーヨーカ堂の売上げは1兆3878億3100万円、
かつての高収益企業の面影は薄れ、経常利益41億3600万円。

かたやジャスコを運営するイオンリテール、
その売上げは1兆8503億0100万円、
経常利益は173億9000万円。

これだけの店を視察し、価格調査などやってから、
ぐるり展開して、埼玉県越谷に。
「イオン越谷レイクタウン」
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秋の日はつるべ落とし。
もう暗くなっていた。
この世紀の大型ショッピングタウンの中の「ジャスコ」
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そして日本スーパーマーケット第4位の「マルエツ」。
売上高3369億3800万円、経常利益75億8400万円。
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アッパーグレードのスーパーマーケット企業の中では、
唯一といってよいほどの成果を上げて、
超専門店化を実現させた「成城石井」。dscn4208-1.jpg

越谷レイクタウンから15分ほどで、
イトーヨーカ堂三郷店が現れる。

その背後に西友の三郷物流センターが浮かび上がる。

私たちはさらに車を湾岸線まで走らせて千葉県浦安付近に。
ここには、サミットストアライフガーデン浦安富岡店。
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今年2010年の9月15日にオープンしたばかり。
売場面積696坪の標準型。

この浦安付近にはヤオコーが数店、出店しており、
さら新浦安には駅前にダイエー新浦安店があり、
10分ほどでイトーヨーカ堂新浦安店があり、
その商圏内に食いつくように最強力店舗オーケー新浦安店がある。

ダイエーは年商9728億1500万円、
経常利益47億円のマイナス。

ここまで駆け巡って、夜の11時。
残念ながらイトーヨーカ堂、ヤオコー、オーケーは、
閉店していたが、1日で一挙16店。

アメリカやヨーロッパ以上の超ハードスケジュール。
私の天職だと感じるほどのストア・ウォッチング。

「神は現場にあり」

「現場」といっても、意識すべきは、
「自分たちの現場」だけではない。
フィールドワークとは、
「我思う 故に我あり」では、決してない。

現場を知ろうとするときに必要なもの。
「鳥の目」「虫の目」「魚の目」
新旧競合の16店を一挙に駆け巡るのも、
「鳥の目」「魚の目」で現場を見つめるという意味において、
大いに意義がある。

私は、渥美俊一先生を思い出していた。

「亡き父よ 店見るたびに 見るたびに」

皆さんも天職を楽しんで、
良き週末を。

<結城義晴>

2010年10月29日(金曜日)

「子どもの心と大人の頭」を持って「脱藩の薦め」

急に12月上旬の気候になったり、
今度は平年並みの10月下旬に逆戻りしたり、
はたまた台風の14号まで近づいたり。

天気もあわただしく、忙しいことよ。

強い台風14号は、今日29日、
鹿児島県奄美諸島の南東にある。

中心付近の最大風速40m、最大瞬間風速は55m。

このまま明日30日には、
日本列島の南から北に抜けそう。

ご用心のほどを。

子どもの頃には、台風が来るのは怖い半面、
「異常な状況」へのかすかな期待感があった。

いつもいつも同じでは、満足できない。
それをもたらす存在が、
人知を超えたものであればあるほど、
人は不思議な力を感じ取って、
崇拝したり、頼ったり。

だんだん大人になってくると、
知識が増え、判断力がついてくるものの、
そういった不思議なことへの関心が薄れてくる。

これも、私流の「オクシモロン」だが、
[子供の心と大人の頭]
両方持っていたいものだ。

分子生物学者の福岡伸一さんは、
どうやらそれを両方備えているみたいで、
だから彼の書く文章には魅力がある。

あくまで謙虚で、
自分をひけらかすところがなくて、
子供のような好奇心を持っていて、
それでいて優れた頭脳を備えている。

子どもの頃、蝶の幼虫を買っていた福岡さんは、
ファーブルよりもドリトル先生を好んだ。
あくまでも動物と同化してしまうドリトルの生き方に、
共鳴したのだそうだ。

さて今週も、あっという間に金曜日。
今朝、私は、右目の定期検診。
東京・池尻の東邦大学附属病院。
眼圧は左が10で、右が15。
まあまあの安定度で、ひと安心。

今週も、このブログをご愛読いただいて、
心から感謝したい。

今日の商人舎ホームページの中で新着Todayは、
毎週金曜日の恒例、
「林廣美の今週のお惣菜」

B級グルメ日本一の「鶏モツ炒め」。
是非ともご覧いただきたい。

林廣美先生は、荒井伸也先生と同年の73歳。
荒井先生はコーネル大学RMPジャパン首席講師で、
ご存知、作家にしてオール日本スーパーマーケット協会会長。
コンサルタントに辛口であることにおいて右に出る者なし。
その荒井先生が、同じくコーネル講師の林先生の講義を聴いて、
「これは本物」と太鼓判を押してくださった。

その林先生、いまだ絶好調の惣菜コンサルタント第一人者。
時流を捉えた具体的な提案と常にぶれない指導は、
30台、40台の若いコンサルタント達のお手本。

その林先生と結城義晴とのコラボレーションセミナー。
「儲かる惣菜マーチャンダイジング」
いよいよ2週間後に迫った。
11月16日火曜日の午後13時~18時。東京お台場。
プロ中のプロがレクチャーするプロのためのセミナー。
乞う、ご期待。

さて、このところフランスのカルフールをテーマにした記事が多かった。
まだまだつづきますが・・・。

しかしたまには、ご要望に応えてスポーツものも。
昨日はプロ野球新人選択会議(ドラフト会議)。
東京のグランドプリンスホテル新高輪。

早稲田大学野球部からは3選手が第一位指名された。
ハンカチ王子こと斎藤佑樹投手に、
大石達也投手、福井優也投手。

斎藤は北海道日本ハムファイターズ、
大石は埼玉西武ライオンズ、
福井は広島東洋カープ。
同一チーム3投手の1位指名は史上初とか。

それにしてはこの間の優勝が少ない。
監督の應武篤良の力量を、
大学の先輩の私としては問題視したいところだ。

選手たちのきらめく才能に頼ったチームづくりと試合運び。
人柄はよろしいのだろうが、
マネジャーとしての決断力に乏しいように感じられた。
手厳しい言い方かもしれないが、
先輩の辛口と受け止めてほしい。

斎藤投手は、コメントを発している。
「日本ハムの指名を受けたことについては、
心から感謝している」

一方、中央大学の沢村拓一投手は、
読売ジャイアンツが単独で1位指名。
「本当に光栄。
入ってからが勝負なので、
一生懸命頑張りたい」

斎藤も大石も、福井も沢村も、
良いコメント。
「子どもの心と大人の頭」
持ち続けてほしいものだ。

應武も斎藤も、何度も優勝しているし、
私の評価は厳しすぎるかもしれない。
しかし、この早稲田の才能軍団とすれば、
彼らの組織づくりに物足りなさが感じられたのは私だけだろうか。

翻って、大抵の組織は、
現場はガンバっているのに、
トップが、無責任であることが多い。

問題の解決と対応は、現場に投げっぱなしで、
モチベーションのアップばかりに腐心している経営者。

その無責任なトップのもとに長らく使えていると、
それが伝染してしまう。

だからこそ、時には、意図的に、
上司を変える必要もある。

その意味で大学の卒業とは、
良くできた制度だ。
仕事はそうはいかない。
だから、時には「脱藩の薦め」もいいだろう。
昨今を明治維新にたとえることが多いが、
それに近いパラダイムの転換の時期を迎えているとするならば、
坂本竜馬にならって脱藩。

「日本国」のために働くのもいいだろう。
「子どもの心と大人の頭」を持って。

何しろ、3年前に、
私が脱藩を試みたほどなのだから。

そんなことを考えた週末前の金曜日。
良い週末を。

<結城義晴>

2010年10月28日(木曜日)

パリ市内にオープンしたカルフールの最新コンパクト・ハイパーマーケット

日本銀行の金融政策決定会合で、
2010年~2012年の国内総生産が討議された。
2010年度から2011年度に関しては、
実質成長率と消費者物価は下方修正され、
2012年度成長率は前年比でプラス1%台との予測。

これによってゼロ金利も、
長期化する可能性が高まりそうだ。

なんとも、厳しい環境が続きそうで、
昨日、このブログでイオンの中期経営計画を問題にしてが、
その基本認識に関して岡田元也社長がコメントしたことが、
2010年代の前半は当たりそうだ。

「これからの10年の環境変化は、
これまでで最も激しいものになる」

さて今日も、「ロンドン・パリ探訪」カルフール編の続き。
カルフールの最新店大繁盛。
これは最大店舗「モンテッソン店」以上の凄さ。

なぜか。

競争がないところ、
大型店舗がないところに、
最新のハイパーマーケットをオープンさせたから。

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このレジ付近の混雑ぶりを見てほしい。

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カルフールは、テスコ同様に、
大きく4つのパターンのフォーマットを展開している。
フランス国内で、21.7%のシェアを有するが、
これもテスコ同様に「クリティカル・マス」を突破している。
そしてこのように寡占するにはマルチ・フォーマット戦略をとらざるを得ない。

まずハイパーマーケットが231店舗で、224億ユーロ。
スーパーマーケットは987店舗で、139億ユーロ。
コンビニエンスストアが3165店で、71億ユーロ、
そして小型ハードディスカウンターが、928店舗で27億ユーロ。

この中で、ハイパーマーケットが半分以上を占める。
カルフールにとって、便利性総合小売業こそ、
収益性も高いし、その存在価値をアピールするフォーマットなのだ。

最新店のオートイユ店は、パリ市内にオープンしたハイパーマーケット。
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フランスには「ラファラン法」という出店規制法がある。
「1996年7月5日法」ともいわれ、
これはやはり厳しい営業規制法だった「ロワイエ法」を修正したもの。

1975年にはフランス国内にハイパーマーケットが3151店あった。
それが1995年には3倍近い8771店に増えていた。

ラファラン法に記されているその目的。
「商業と手工業は価格および提供するサービスと商品の質に関し、
消費者の需要を満足させることをその役割とする。
雇用の発展に協力し、国内経済の競争力を高め、
都市および農村生活を活気付け、生活の質の向上に貢献しなくてはならない。
同時に、商業設備の近代化に貢献しなくてはならない」

小売商店の新築、または既存建築物の改造は、
300㎡以上の販売面積をもつ小売商店の開店・拡張には、
県商業設備委員会に対して許可申請が必要とされる。

当然ながらハイパーマーケットはもとより、
スーパーマーケットも規制対象となる。

この法規は、第1に小売店舗の新築、改造だけでなく、
ホテル、大規模映画館、店舗付きガソリンスタンドをも対象としている。
第2に県商業設備委員会の地元議会議員代表数を削減している。
第3に、出店に伴う影響調査の強化を挙げている。
そして第4に、違反に対する罰則の強化がある。

従って、パリ周辺ではほとんどといってよいほど、
新店舗はつくることができなかった。

不可能に近いこと。
それを可能にすると、
ものすごい繁盛店ができる。

それがオートイユ店。
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パリ市は東京の山手線内ほどの広さを持つ。
そのパリ市外周道路の際に、この店は出店した。
ワンフロアの細長い店舗で、上は公園。

円形の入口をはいると、もう客の熱気が伝わってくる。dscn9554-3.jpg

天井は低く、店舗としての条件がいいわけではない。
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入口をはいると、シーゾナル・プロモーション売場。
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飲料が大量陳列でディスカウントされている。
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コカコーラなどこのあり様。
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レジのところには、長い行列と人だかり。
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土曜日の夕方ということもあるが、
レジには人がたまって、
その周辺は動きがとれないほど。
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モンテッソン店も凄かったが、
この店も見てください。
繁盛とはどんなものだったか。
日本の小売業が忘れてしまったものがある。

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定番売場は、まず花卉の売場から。
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青果部門は鮮度の良い商品が並ぶ。
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ワンフロア細長いハイパーマーケットでも、
青果部門は一番最初に来て、一番広い。
世界共通の現象。

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トロ箱、クレート陳列は当たり前。
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フォークリフトで運んで来て、そのまま売場に並べるだけ。
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延々と青果部門が続く。
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鮮魚は氷を敷き詰めた上に商品をきれいに並べる。

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魚はセンスよく、しかも市場形式の売り方を採用している。
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鮮魚から多段ケースの精肉へ、
そして対面精肉売場へ。
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店舗の一番奥に精肉対面コーナー。
ここも畜種別、用途別に仕切られている。
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1990年代の店舗からすると、
ずっとあか抜けていて、
さすがフランスという雰囲気づくりがなされている。

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精肉よりも力が入っているのがデリ売場。

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低い対面ケースの前に店員が立って、
客と会話しながら売り込む。
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乳製品、チーズの売場も低い対面コーナーに、
商品がセンスよく並べられ、
顧客の注文に応じて商品提供される。

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ホットデリ売場も、人気の的だ。
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ベーカリーは巨大な売場。
フランスパンが、材木のように縦に並べられて売られている。

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パッケージ・デリ売場。
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電子棚札のデリ売場2は最下段の下のケースの縁に関連陳列。。
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ピザ生地売場の下段にはコーラの関連陳列。

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冷凍食品はセミ・リーチインケースを採用。
店舗が狭いことをずいぶん意識している。

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それでもグロサリーは十分なスペースをとっている。

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モンテッソン店の1万2000坪ほどに大量陳列はしていないが、
ハーフサイズ・ハイパーマーケットとして、
実は非常に買いやすい売場となっている。

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ビン詰め、缶詰めなども絞り込みつつ、
整理された売場だ。
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ワイン売場は、逆に品揃え豊富。
パリ市民の中の富裕層向けの店舗となっている。

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水は壁面沿いで、大量陳列。
よく売れている。
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水の補充風景。
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飲料売場はどんな店でも十分なスペース。

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そしてこの店でも搬入口が直接設けられている。

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搬入口は1カ所ではない。
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ここからフォークリフトで単品大量に搬入され、
単品大量に並べられ、
単品大量に販売される。

それがハイパーマーケットのコンセプト。
しかしパリ市内のハイパーマーケットは、
そのうえで絞り込んだ品ぞろえと、
ハイクオリティの商品ラインを導入している。

まさにコンパクト・ハイパーマーケット。

ウォルマートが、盛んに実験しているコンパクト・スーパーセンター。
それがパリ市内のカルフールにおいても展開されている。
こちらは実験ではない。

厳しいラファラン法の規制の中で、
出店しさえすれば確実に、
巨大な売上げをはじき、莫大な利益を出す。

それが、このオートイユ店。

小売業は、一に立地、二に立地、
三四がなくて、五に立地。

そのうえで競合がない。

こんな金城湯池を生みだすことができるのだということを、
この店は教えてくれる。
(まだまだつづきます)

<結城義晴>

<商人舎事務局からのお知らせ>

商人舎が今年最後におくる戦略セミナー
「儲かる惣菜マーチャンダイジング」は、
只今、参加者を募集中です!

惣菜分野の第一人者・日本フードサービス専門学院長の林廣美先生に、
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もちろん、結城義晴が、国内外のホットな動向を背景に、
2011年スーパーマーケットへの戦略提言をいたします。

詳細はこちら、お申し込みはお早めにお願いします。

2010年10月27日(水曜日)

イオン新3カ年中期経営計画の「国際化」と「環境変化激変のこれからの10年」

北海道と青森に初雪が降り、
近畿では木枯らし一号が吹いた。

いよいよ晩秋に突入の感あり。

ドル安円高に関しては、
昨日こそ反動で81円台をつけたが、
このトレンドが止まることはなく、
80円を切るところまで、
考えざるを得なくなった。

さて昨日、イオン㈱から新3カ年中期経営計画が発表された。
初年度は来年の2011年で、期間は2013年まで。

一足先に10月22日に発表されたブリヂストンの中期計画は、
「MTP2010」と略されて、5カ年計画となっている。

3年のタームがいいのか、4年か、5年か。
現在のように変化が激しい時代は、
3カ年くらいの期間設定でなければ、
大きな変更を余儀なくされてしまう。

ちなみに英語では、
年度経営計画はAnnual Management Planと表現され、
中期経営計画は、Middle term Management Plan、
あるいはMedium-Term Management Planという。
対して長期経営計画はLong term Management Plan。

まず経営のビジョンがあって、
ロング・タームがあって、
連続したいくつかのミドル・タームができる。
そのうえで、アニュアル・マネジメント・プランが導き出されねばならない。

例えば、「キリン・グループ・ビジョン2015」は、
2006年から2015年までの9年間のロング・タームがあり、
その中に、3カ年計画が3ステップ組まれている。

3カ年の中期計画を、
4ステップの12年や5ステップの15年も組むほど、
悠長な時代ではないとの考え方であろう。

私も、それは同感。

イオンのミドル・ターム・マネジメント・プランの骨子は、
「国際化」にある。
すなわち「アジアでの事業拡大」。

従って、この3カ年計画中に、
ホールディングカンパニーのイオンの傘下に三本社制を敷く。
すなわち日本本社、中国本社、東南アジア本社。

中国、東南アジアでは、
経営幹部から従業員まで、現地人材を採用・起用。
岡田元也社長は語る。
「ほぼすべての経営判断を委ねる」

連結売上高は2010年度5兆0600億円を、
2013年には6兆円と設定、これはほぼ2割増。
営業利益は2500億円、こちらは1.6倍。
ROE7.0%以上、ROIC7.0%以上。

一方、総投資額は約8300億円。
これまでの3カ年に比べると、10%の削減。
内訳は、国内投資が75%の約6200億円、
中国・東南アジアが25%の約2100億円。

国内では小型店に20%、既存店活性化に20%、その他35%。
第1に小型スーパーマーケット「まいばすけっと」の大量出店。
これはイギリスのテスコの「エクスプレス」をモデルにしている。

また、第2にコンビニとドラッグの融合店、
さらに第3に小型サイズのハイパーマーケットの開発に注力する。

フォーマットのダウンサイジングが、大きなテーマとなる。

そして第4にショッピングセンターも、
3カ年で15程度出店予定。

アジアは、大型の店舗投資。
業態はハイパーマーケットとショッピングセンター。
具体的には、中国での16以上のショッピングセンター開発、
インド、インドネシア、カンボジアへの出店など。

さらに衣料品調達先は、中国から東南アジアにシフトしていく。
これはファーストリテイリングと同じ趣旨。

岡田社長のコメント。
「これからの10年の環境変化は、
これまでで最も激しいものになる」

「環境変化を成長機会と捉え、
今とはまったく違う形で飛躍を遂げたい」

岡田さんの認識の厳しさと、
決意の固さがうかがわれる発言だ。

イオンの中期計画に対する私の見解。
第1は、国際化を図るといっても、
まず国内が盤石であることが大前提。

ウォルマートもテスコも、カルフールもメトロも、
自国内で金城湯池を確保していて、
そのキャッシュフローを原資に海外戦略を展開している。
これなくしては国際戦略は成り立たない。

第2は、海外に出ていくためには、
その国に完全に同化すること。

これも必須の条件となる。

イオンが三本社制にすること、
そして現地の人々を起用して、
「ほぼ経営判断を委ねる」とする姿勢。

これらは大いに評価できよう。
「これからの10年の環境変化は、
これまでで最も激しいものになる」

その激しさに、
いかに耐えるか、
いかに順応するか。

イオンに限らず、
すべての組織、
すべての個人に、
課された試練である。

さて9月の外食と内食の動向が明らかになった。

まず、9月の外食産業市場動向調査。
日本フードサービス協会の発表。
加盟企業全体で前年同月比プラスの0.3%。
これは3カ月連続の増加。

理由は、天候だとしている。
9月前半は7月8月からの「猛暑・酷暑」の延長で、
「残暑」がつづいた。

このため、客数が前年同月比で3.9%も伸びた。
しかし客単価はマイナス3.4%。

小売業もフードサービス業も、
内食も外食も、客数増こそ、
最大のバロメーター。

この外食の数字は、
前年よりも日曜日が1日少なかったうえに、
シルバーウィークも飛び石で、
大型連休でなかった。

外食産業を牽引するファーストフードは、
売上高プラス1.4%。
客数プラス6.0%、客単価マイナス4.4%。
小売業にたとえるとコンビニやスーパーマーケット。

ファミリーレストランは、売上高マイナス0.2%で、
これは小売業にたとえると総合スーパー。
客数マイナス1.2%、客単価プラス1.1%。

ディナーレストランは、小売業にたとえると百貨店で、
こちらは売上高マイナス6.6%、
客数マイナス5.5%、客単価マイナス1.2%。

それでも外食全体で、
0.3%とはいえ前年同月比プラスは、
大健闘と評価できる。

第2は、26日に発表された流通3団体による「スーパーマーケット調査統計」。
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日本スーパーマーケット協会(JSA・川野幸夫会長)、
オール日本スーパーマーケット協会(AJS・荒井伸也会長)、
新日本スーパーマーケット協会(NSAJ、旧日本セルフ・サービス協会、横山清会長)、
この3協会に加盟する263社7062店の数値。

日本スーパーマーケット協会の江口法生事務局長が概況を発表した。
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9月の売上高は7425億7159万円。昨対102.6%。
食品合計は6380億6035万円、102.5%、
非食品合計も1045億1124万円、103.1%とともにプラス。
理由はコンビニ同様、猛暑とたばこ。
JSA、AJS加盟社の既存店ベースをみても100.2%と前年をクリア。

「猛暑による農産物の相場高もあり青果は103.8%のプラス。
水産はサンマに象徴されたように天候の不順で漁獲量の減少、
単価高が影響し、98.9%と唯一昨年を下回った」

「暑くて調理したくないという人が多かったため、
惣菜は104.0%と大きく伸びた」

意外なところでは、野菜の高騰で、漬物がよく売れたという。

この日、加盟企業を代表して、
㈱コモディイイダ取締役商品部統括部の岩崎吉春部長が同席。
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9月の販売実績と10月の動向を述べてくれた。
「9月の全店売上高は103.13%、既存店でも101.45%と好調。
記録的猛暑で飲料113.24%、アイスクリーム132.38%と夏商材が良く売れた」

「たばこは上旬から店頭でカートン売り訴求。昨対ベースで、
第1週107.8%
第2週134.4%
第3週147.2%
第4週223.6%
第5週300.9%
と大きく伸び、平均でも210%の売上増となった。
その反動で、10月は数量で41.2%、金額で45.6%と低調」

「売場と商品がお客様に飽きられないよう、
毎月、行祭事にあわせたプロモーションを仕掛けるが、
9月は彼岸販促で、仏花120%、
果物140%、てんぷら盛合せ120%、
手握りおはぎ182%が良く売れた」

「10月24日までの実績は、
全店105.42%、既存店104.06%と好調を維持。
自社のポイントカード利用者は全客数66%。
カードの保持率、利用率を上げるのが課題。」

「商圏には高齢者が多く、
伝統的行事への意識が高い。
行事関連の商材を強化している。
年末のおせち予約販売も年々アップ。
クリーンなスーパーマーケットでありながら、
地域ニーズを捉えた泥臭いスーパーマーケットであることも、
訴求していきたい」

最後に9月の総合スーパーの成績。
日本チェーンストア協会発表。
会員企業62社、7865店。
総販売額は既存店で前年同月比マイナス0.3%。
これは22カ月連続の記録。
ファミリーレストランのマイナス0.2%に近い。

この中で、食料品販売額はプラス1.2%、
衣料品はマイナス5.6%、住関品はやはりマイナス1.9%。
サービスもマイナス1.6%。

これに9月のコンビニは、タバコ増税神風で、
既存店がプラス12.9%。
一方、9月の百貨店売上高概況は、
31カ月連続で前年同月比5.2%マイナス。

ファストフードがプラス、
ファミレスがトントンで若干のマイナス、
ディナーレストランが大幅連続マイナス。

外食の動向は、小売業の業態と相似性を持っている。
<結城義晴>

2010年10月26日(火曜日)

カルフール・モンテッソン店、世界最大1万2000坪級ハイパーマーケットの「プロモ・リーブル」作戦

今回は、時差が抜けない。
地球を逆回転で、太平洋を渡り、
さらに大西洋を越えてから、
シベリア回りで帰国した。

いわゆる世界一周。

初めてのことではないが、
だからだろうか、真夜中に目が冴えて、
無理に寝ようとしてうとうとすると、すぐに朝がきて、
その分、日中、眠気が襲ってくる。
ブログ・アップの時間もずれてくる。
今しばらく、ご容赦のほど。

さて昨日は、富山へ講演旅行。
東京から上越新幹線に乗り、
越後湯沢で特急はくたかに乗り換える。

越後湯沢の駅は霧に煙っていた。
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直江津に出ると、そこから延々と日本海沿いを走る。
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富山に着くと、じゆう館へ。
大阪屋ショップの取引先の会「清文会」の記念講演。
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大阪屋ショップは富山県ナンバー1のスーパーマーケット企業。
私のテーマは「製配販協業の軌道」
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ローカル・スーパーマーケットのサバイバルと成長。
そのために、地域の製造業・卸売業といかに協業するか。
私の持論を展開させてもらった。
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半月余りの旅行から帰って、
フィジカルコンディションはよろしくはないが、
テンションは上がりっぱなし。
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ご清聴を感謝したい。

さて今日は、パリ郊外の世界的巨大店舗のレポート。
カルフール・モンテッソン店。
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カルフールは、フランス第1の小売業で、
ウォルマートに次いで、世界では第2位。
年商860億ユーロ、1ユーロ110円換算で9兆5000億円。
2009年度の伸び率はマイナス1.2%。

店舗はフランス国内に5540店ではあるが、
世界33の国と地域に1万5561店を有する。
店舗数だけで見るとウォルマートを凌ぐ。

そのカルフールの国内最大店舗が、このモンテッソン店。
およそ1万2000坪のワンフロア型ハイーパーマーケット。

多層階の百貨店を除けば、世界最大の店舗といえそうだ。

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カルフールは1960年にスーパーマルシェ第1号店を出店し、
3年後の1963年には、非食品強化型のハイパーマルシェを開発している。

これが衣食住フルライン型のセルフサービス店舗として完成され、
やがてアメリカではウォルマートのスーパーセンターに進化した。

日本では、ダイエーを始めとする総合スーパーとして発達したが、
日本はいち早く業態の成熟期から衰退期にはいってしまった。

アメリカのウォルマートは現在、 飽和を迎えつつも、
最強フォーマットとして君臨し、
フランスでもハイパーマーケットは必須のフォーマットである。

入口を入ると、モール・スタイルになっている。
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各種専門店が誘致されている。
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しかし何といっても凄いのが、直営のハイパーマーケット。
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「PROMO LIBRE」という一大作戦を敢行中。

フランス国民にとって必須のフォーマットであるものの、
ここ数年、ハイパーマーケットも売上げが上がらなくなっていた。

もともとカルフールは、
「PRODUITS LIBRE」という方式を34年間続けてきた。
「よりどり商品」とでも訳したらよいか。

それを 「PROMO LIBRE」に大転換。
「よりどり値引き」とでも言うべきプロモーション。

「値引き商品を決めるのはあなただ!」と銘打つ。

カルフールでは、お客が自分で値引き品を選ぶことができる。

その原理とは?

競合他社のように、割引き商品をお客に強要するのではなく、
顧客カードを持っているお客に、
割引き商品を自由に選んでもらおうというもの。

ロイヤル・プログラムの一種と考えてよい。

この戦略は今年2月16日から、
1年前に着任した副社長のラルス・オロフソンによって始められた。

対象の650品目から、
お客が3品目選ぶと、
顧客には、その割引差額がキャッシュバックされる。

週ごとにその対象となる棚が変わる。

まず朝食の棚から始まったが、
食品以外の売場でも商品を選ぶことができる。
例えば家電小物は20%引きで提供されている。

カルフールには割高というイメージが出来上がりつつあった。
マクネア教授の「小売りの輪」仮説のようになりかけていた。

しかし、この「よりどり割引き」作戦によって、
価格面において攻撃的に出ることを可能とさせた。

オロフソンは語っている。
「診断は終わった。
我々は今、提案をしているところだ」

カルフールは231店のハイパーマルシェを持つが、
それが売上げ総額の半分を記録している。
そのハイパーマルシェが、
「よりどり割引」によって、回復しつつある。

さて、店内を巡ってみよう。
まず、モール通路からレジを臨む。
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店舗左翼の半分くらいが食品。
まず、ベーカリーの売場。
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3ユーロのパンが山積み。
これがすごいボリューム。
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右手には乳製品、チーズのコーナー。
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ベーカリーの奥に精肉売場が連なる。

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左翼壁面沿いに対面売場。
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その右手がセルフサービス形式のコーナー。
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畜種別、メニュー別に、コーナーがつながる。

カルフールは、
重点販売方式といわれる単品強化型のプロモーションを得意とする。
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精肉売場の前面には、
平オープンケースの重点販売コーナーが設置されている。

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さらに乳製品の裏側には、対面のデリ売場。
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グルメの国フランスだけに、デリカテッセンは豊富な品揃え。
1万2000坪のハイパーマーケットだけに、
重点販売方式をとりながら、そのうえで品揃えが深く、広い。
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小型パックのソーセージがエンドに積まれている。

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ロテサリー・チキンの売場。
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簡便商品のコーナー。
キャセロール料理などが並ぶ。
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こちらはホットデリ・コーナー。
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ハムの塊が並んだ平ケースのエンド。

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ベーカリーから始まって、精肉や乳製品、デリ、鮮魚とくる。
そのあとで、店舗中央あたりに、
一大ファーマーズマーケットのように青果部門が位置付けられている。
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「よりどり割引」展開の野菜売場。
キュウリもクレートに盛り付けられている。
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売場で盛んに使われているクレートは、EU共通。
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葉物野菜も重点販売方式。
すなわち単品大量販売。
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単品大量で、作業効率の良い売場づくり。
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陳列棚の前面にさらにクレート陳列。
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手前はピーマン、パプリカ。
向こうは柿。
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青果部門の最後に、サラダ・パックは多段ケースに並べられている。

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青果部門が終わったら、グロサリー。
ながーい奥壁面沿いのコーナー展開と、内側のゴンドラ・アイルとを、
交互に覗きながら1万2000坪のハイパーマーケットを歩いてみよう。

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よく売れている菓子売場。
エンドにはスーパーマリオのキャラクター菓子。

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エンドはヴィッテルの水のエンド。
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カルフールの重点販売が良く表れた売場。

壁面は同じく、ペットボトルの水の売場で、呼応させている。

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リカーコーナー。
前面に高級ワインを詰め込んだアイランドケースが立っている。

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本場フランスワインのコーナー。
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エンドには箱入りビール。
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エビアンもフォークリフトで運ばれ、そのままパレット陳列。
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フランス人は飲料をよく飲む。
ソフトドリンク売場も巨大だ。
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酒・ソフトドリンクの一角が終わると、いよいよ雑貨から非食品に入っていく。
このエリアが、スーパーマーケットと異なり、
生活全般にわたるワンストップショッピングを可能としている。

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雑貨のゴンドラの先には、いよいよ衣料品売場。
雑貨と衣料の間に、冷蔵の飲料ケースがあり、
さらにその隣に搬入口がある。
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店舗奥壁面沿いを延々と、店舗右翼の方まで、
実用衣料の売場が伸びている。
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壁面に上下2段のハンガー陳列。

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その対面のエンドには室内履きやスリッパのハンガー陳列。

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アウター衣料の一部も品揃えされている。
その前にハンガーにかかった紙袋。

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内側の売場には、これもリングハンガーで 女性用のニット。

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アイルにはTシャツがボリューム陳列。

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そして奥主通路の壁面沿いに試着室がある。

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園芸用品売場も、奥主通路にめり込んだ形でコーナーがとられている。

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玩具売場はハイパーマーケットの核カテゴリーのひとつ。

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「oui」は「ウィ」。
「yes」。
中通路には「oui」だらけ。
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自転車売場も定番で、壁面から内側に向かって設けられている。

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奥壁面には、搬入口が直接、設置されている。
外には在庫スペースはない。
だからほとんど全商品を店頭に陳列していることになる。

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家具は、軽家具ともいうべき品揃え。

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ぬいぐるみもゴンドラ陳列。
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店舗右翼に向かって最後の一角はウッディな床。
ここに家電コーナーが設けられている。

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ゴンドラアイル内を見ると、書籍雑誌コーナー。
子供たちが座り込んで、読んでいる。
「立ち読みではなく、座り読み」。
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奥壁面にテレビ売場がみえる。
映像機器は売場のマグネットになる。

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1万2000坪のハイパーマーケットの奥壁面沿い。
向こうの端まで見渡せない。
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そして店舗右翼面。
家電売場によって構成されている。

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白物家電は、店舗のレジに向かった側に広いコーナーどり。

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ベッド売場も店舗を縦断している。
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そして「ソルド」のコーナー。
セール品の売場。
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これはいわゆる「バーゲンセール品」

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店舗を右翼から左翼に横断する中通路はやはり広い。

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店舗中央の入口に向かって、非定番のシーゾナル島陳列が続く。

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客層は極めて広い。
フランスにはイスラム教徒も多く住んでいる。
ハイパーマーケットは最も広い客層を飲み込んだフォーマットである。

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世界最大級のハイパーマーケット・モンテッソン店。
売上げが上がりにくいといっても、
この店は例外だ。

パリ郊外の新都市ラ・デファンスの、
さらに外側の新興住宅地。

そこで独占に近い状況で商いし続ける。

フランスには1996年に施行されたラファラン法という出店規制法がある。
このモンテッソン店は、厳しい規制の中で誕生した最大店舗。
しかも、典型的なサバブ立地。

繁盛しないはずはない。
地上駐車場は当然のこと、
地下駐車場も満杯。
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今年度から始まった「よりどり割引」作戦への大転換は、
この世界最大ハイパーマーケットにもうひとつのパワーを与えた。

「繁盛」とは何かを、
まざまざと見せつけてくれる店。

この店舗を訪れるだけで、
元気の素を分けてもらったように感じられる。(つづきます)

<結城義晴>

2010年10月25日(月曜日)

微差・紙一重ではあっても、「戦略性の差異」を模索したい

Tout le monde! Bon lundi!
[numero43]
Everybody! Good Monday!
[vol43]

2010年第43週、10月第5週。
今週で、10月も終わり、
来週からいよいよ晩秋と呼ばれる季節に入っていきます。

そして今日は、サラリーマンにとって、
嬉しいうれしい給料日。
銀行振り込みになってしまったとはいえ、
自分の口座に給料が振り込まれる日は、
「この1カ月間、働いたんだなあ」という実感が湧いて、
仕事に対して、意欲的に臨むことができる。

「これっぽちか」とがっかりしつつ、
だらだらと仕事に向かう輩もいるかもしれない。

しかし、そんな人々が集まって、
組織は構成され、社会は形成されている。

いずれにしろ、今日は、給料を巡って、
様々な思いがわき上がる日。
私はこういった日を大切にしている。

今週の仕事に関しては、まず、
この商人舎ホームページ巻頭の、
常盤勝美の仕事に役立つ天気予報を覗いてほしい。
このブログ、今後、どんどん充実されてゆくはず。

そして今週は、二つの意味において重要な7日間となる。

第1は、11月12月への最後の準備期間となること。
様々な専門メディアや専門雑誌で、
今年末特集などが編集企画されている。

どれも似たり寄ったりだが、
そこから押さえておかねばならないポイントは明確になる。
似たり寄ったりではなくて、
「うちだけは独自の内容だ」と胸張るものがいたとしたら、
それはトンチンカンの独りよがりに違いない。

どれも似たり寄ったりであることこそ、
最大のトレンドなのだから。

これを「コモディティ化現象」と呼ぶ。

「巣ごもり消費」だとか「節約・倹約消費」、
「海外逃避消費」
などなど、
全体の傾向は明らか。

そんな消費に対して、
自分なりの「物語」をつくって、
場面場面に応じた演出を展開していく。
そのディテールを考えるのが、
今週あたりだろうか。

「勝ち続けるためには、
いつも小さく勝つこと」

大きく勝とうという誘惑は、
これを退けなくてはならない。

そしてそのために、
「自分と自分の関係者の損害を、
最小限に食い止めつづけること」

これが今年末の鉄則である。

さて今週の第2の標的は、
10月31日の日曜日と重なった「ハロウィン」。
日曜日と重なると、
ハロウィンは家族全体、コミュニティ・トータルのイベントとなる。

アメリカでは、秋のイベントは3段階で用意されている。
第1は、10月31日のハロウィン。
第2は、11月最終木曜日のサンクスギビングデー。
第3は、12月25日のクリスマス。
よくもまあ、1カ月おきに上手に並べたこと。

日本でも、
ハロウィン、勤労感謝の日、クリスマスと、
三つのイベントはあるが、
やはり前二者はまだまだマイナー。
だから10月11月が、
アメリカほど盛り上がりにくい。

それでも、今月末のハロウィンが、
子ども中心の楽しいイベントとして、
定着・拡大されてきたことは確かだろう。

今年は、ハロウィンが、
日曜日と重なる。

結果がまことに楽しみだ。

先週のコーネル・ジャパンの講義で、
改めて認識させられた重要な内容。
「経営戦略」と「オペレーション」の違い。
経営戦略は、[Doing better things]
オペレーションは[Doing things better]

そして「組織は戦略に従う」

この戦略と組織において、
差異性を有することの優位性。

コストコもトレーダージョーも、
ホールフーズもウェグマンズも、
そしてテスコも。

差異性を有した経営戦略そのものから、
さまざまなユニークなプロモーションやオペレーションが生れてくる。
コストコのクリスマス商戦は、
9月に始まり、11月末に終わる。

メンバーシップ・ホールセールクラブという特異なフォーマット。
ビジネス顧客と一般顧客を同時に相手にする商売。
そこからコストコだけの独壇場のクリスマス展開が生まれる。

微差ではあっても、
紙一重ではあっても、
今年末に向けては、
戦略性の差異を模索したいものだ。

さて最後に先週、先々週のアメリカ・ヨーロッパ出張に関すること。
まだ書き残したテーマ、報告していない店舗や企業がある。
そのレポートを、今週中のブログにしようと考えている。
ご期待いただきたい。

今週の私は、月曜日の今日、
富山に講演出張。
明日の火曜日から木曜日までは、
非常勤取締役や顧問を務める会社の会議。
そして許されるならば、金曜日は休養に充てたい。
土曜日は、立教の講義が、学園祭で休講になるものの、
その土曜・日曜と新座で結城ゼミ合宿がある。

今後の講演予定は、
来週、金曜日11月5日に、
Inform Japan2010での講演
「小売流通業・実践躬行のマネジメント」。
パネリストに㈱エコス取締役経営企画部長兼情報システム管掌の三吉敏郎さん、
㈱JIMOS執行役員中川 昌史さん、㈱ジール代表取締役社長の山本秀典さんを迎え、
モデレーターも演じます。

それから再来週、火曜日11月16日、
商人舎主催「儲かる惣菜マーチャンダイジング」
林廣美先生がその極意を伝授し、
結城義晴は欧米の情報を公開しつつ、
経営戦略を説きます。

ご参加ください。

いま、越後湯沢から、ほくほく線に乗って、
霧の中を、直江津から富山に向かっています。

今週も、何事も、
「良く噛んで食べる」
実践したいものです。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

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