結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年10月29日(金曜日)

「子どもの心と大人の頭」を持って「脱藩の薦め」

急に12月上旬の気候になったり、
今度は平年並みの10月下旬に逆戻りしたり、
はたまた台風の14号まで近づいたり。

天気もあわただしく、忙しいことよ。

強い台風14号は、今日29日、
鹿児島県奄美諸島の南東にある。

中心付近の最大風速40m、最大瞬間風速は55m。

このまま明日30日には、
日本列島の南から北に抜けそう。

ご用心のほどを。

子どもの頃には、台風が来るのは怖い半面、
「異常な状況」へのかすかな期待感があった。

いつもいつも同じでは、満足できない。
それをもたらす存在が、
人知を超えたものであればあるほど、
人は不思議な力を感じ取って、
崇拝したり、頼ったり。

だんだん大人になってくると、
知識が増え、判断力がついてくるものの、
そういった不思議なことへの関心が薄れてくる。

これも、私流の「オクシモロン」だが、
[子供の心と大人の頭]
両方持っていたいものだ。

分子生物学者の福岡伸一さんは、
どうやらそれを両方備えているみたいで、
だから彼の書く文章には魅力がある。

あくまで謙虚で、
自分をひけらかすところがなくて、
子供のような好奇心を持っていて、
それでいて優れた頭脳を備えている。

子どもの頃、蝶の幼虫を買っていた福岡さんは、
ファーブルよりもドリトル先生を好んだ。
あくまでも動物と同化してしまうドリトルの生き方に、
共鳴したのだそうだ。

さて今週も、あっという間に金曜日。
今朝、私は、右目の定期検診。
東京・池尻の東邦大学附属病院。
眼圧は左が10で、右が15。
まあまあの安定度で、ひと安心。

今週も、このブログをご愛読いただいて、
心から感謝したい。

今日の商人舎ホームページの中で新着Todayは、
毎週金曜日の恒例、
「林廣美の今週のお惣菜」

B級グルメ日本一の「鶏モツ炒め」。
是非ともご覧いただきたい。

林廣美先生は、荒井伸也先生と同年の73歳。
荒井先生はコーネル大学RMPジャパン首席講師で、
ご存知、作家にしてオール日本スーパーマーケット協会会長。
コンサルタントに辛口であることにおいて右に出る者なし。
その荒井先生が、同じくコーネル講師の林先生の講義を聴いて、
「これは本物」と太鼓判を押してくださった。

その林先生、いまだ絶好調の惣菜コンサルタント第一人者。
時流を捉えた具体的な提案と常にぶれない指導は、
30台、40台の若いコンサルタント達のお手本。

その林先生と結城義晴とのコラボレーションセミナー。
「儲かる惣菜マーチャンダイジング」
いよいよ2週間後に迫った。
11月16日火曜日の午後13時~18時。東京お台場。
プロ中のプロがレクチャーするプロのためのセミナー。
乞う、ご期待。

さて、このところフランスのカルフールをテーマにした記事が多かった。
まだまだつづきますが・・・。

しかしたまには、ご要望に応えてスポーツものも。
昨日はプロ野球新人選択会議(ドラフト会議)。
東京のグランドプリンスホテル新高輪。

早稲田大学野球部からは3選手が第一位指名された。
ハンカチ王子こと斎藤佑樹投手に、
大石達也投手、福井優也投手。

斎藤は北海道日本ハムファイターズ、
大石は埼玉西武ライオンズ、
福井は広島東洋カープ。
同一チーム3投手の1位指名は史上初とか。

それにしてはこの間の優勝が少ない。
監督の應武篤良の力量を、
大学の先輩の私としては問題視したいところだ。

選手たちのきらめく才能に頼ったチームづくりと試合運び。
人柄はよろしいのだろうが、
マネジャーとしての決断力に乏しいように感じられた。
手厳しい言い方かもしれないが、
先輩の辛口と受け止めてほしい。

斎藤投手は、コメントを発している。
「日本ハムの指名を受けたことについては、
心から感謝している」

一方、中央大学の沢村拓一投手は、
読売ジャイアンツが単独で1位指名。
「本当に光栄。
入ってからが勝負なので、
一生懸命頑張りたい」

斎藤も大石も、福井も沢村も、
良いコメント。
「子どもの心と大人の頭」
持ち続けてほしいものだ。

應武も斎藤も、何度も優勝しているし、
私の評価は厳しすぎるかもしれない。
しかし、この早稲田の才能軍団とすれば、
彼らの組織づくりに物足りなさが感じられたのは私だけだろうか。

翻って、大抵の組織は、
現場はガンバっているのに、
トップが、無責任であることが多い。

問題の解決と対応は、現場に投げっぱなしで、
モチベーションのアップばかりに腐心している経営者。

その無責任なトップのもとに長らく使えていると、
それが伝染してしまう。

だからこそ、時には、意図的に、
上司を変える必要もある。

その意味で大学の卒業とは、
良くできた制度だ。
仕事はそうはいかない。
だから、時には「脱藩の薦め」もいいだろう。
昨今を明治維新にたとえることが多いが、
それに近いパラダイムの転換の時期を迎えているとするならば、
坂本竜馬にならって脱藩。

「日本国」のために働くのもいいだろう。
「子どもの心と大人の頭」を持って。

何しろ、3年前に、
私が脱藩を試みたほどなのだから。

そんなことを考えた週末前の金曜日。
良い週末を。

<結城義晴>


2 件のコメント

  • 北陸金沢のマックから、ihon4でアクセスしています。
    10/25富山大阪屋ショップ清文会での、製造配達販売協業の講演会を集中力を維持しながら静聴させていただき、翌日ブログに出会いました。
    わくわくしています。(^-^)/

  • 金沢の松本真一さま、
    ありがとうございます。

    講演もよく聞いてくださり、
    ブログも愛読してくださる。
    有難いことです。

    どんどんご質問など、およせください。

    お答えします。

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