結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年10月23日(土曜日)

コーネル・ジャパン第3期二日目の“Doing things better”と”Doing better things”

帰国してからも目が回るスケジュール。
気がついてみると、秋真っただ中。

ニューヨークのオータムもいいし、
ロンドンやパリの清秋もいい。

「秋の日のヴィヨロンのため息の
身にしみてひたぶるにうら悲し」
(上田敏訳)
パリの秋となると、ポール・ヴェルレーヌだが、
日本の秋も、とにかくいい。

今朝、はっと、そのことに気づいた。
我を取り戻した瞬間。

2週間の欧米出張から、
コーネル・ジャパン第3期開校まで、
今月は「無茶をせず、無理をする」で、
駆け抜けた。

もう一息。
今日は、立教の講義とゼミ。

さて、日経新聞に日本のプロ野球球団の利益の話が出ている。
親会社の支援を受けずに黒字を計上しているのは、
なんと3球団のみで、「9球団が実質赤字」。

読売ジャイアンツと阪神タイガースはわかるが、
もうひとつの黒字球団は広島カープ。

小売業でいえば、
ナショナルチェーンの巨人・阪神と、
ローカルチェーンの広島。

広島の地域密着ポリシーとローコスト経営が、
キラリと光る。

パシフィックリーグの所沢西武ライオンズや、
千葉ロッテマリーンズ、
北海道日本ハムファイターズあたりも、
さらに福岡ソフトバンクホークスや、
東北楽天イーグルス、
ついでにオリックスバッファローズも、
自力での黒字を出して、
地元の顧客を喜ばせてほしいところだが、
広島には、集客の切り札イベントがある。
対巨人戦・対阪神戦。

これを差し引くと、
パリーグ球団も健闘していると見ることができるか。
交流戦を夏か秋にも開催して、
産業としての全体最適を図るべきだろうと思うが、
いかが?

もうひとつ、秋のスポーツネタ。
朝日新聞。

器械体操世界選手権個人総合優勝二連覇の内村航平選手。
月面宙返りで有名な塚原光男日本選手団団長の発言。
「世界的にみて一時代を築く素材を持った10年に一人の選手。
日本の大事な宝です」

その内村の信条。
「うまくいかなかったら、やらない」主義。

これがいい。

ファーストリテイリング柳井正さんの「一勝九敗」に通ずる。
ただしチャレンジにつぐチャレンジがあるからこそ、
「うまくいかなかったら、やらない」主義は活きる。

さて昨日は
コーネル大学RMPジャパン第3期二日目の講義。
ところは東京・青山の国際連合大学本部。
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その5階、エリザベス・ローズ会議場。
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8カ国語の同時通訳設備を備えた約100名収容の中会議場。
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朝9時、第3期生の名刺交換風景。
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そして9時15分、事務局の太田美和子さんの司会で、スタート。
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まず、31名の第3期生、全員が簡単な自己紹介。
最初は、㈱よこまちの横町正俊さん。
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あいうえお順の反対から。

どんどん進んで、㈱伊藤軒の羽倉修一さん。dscn4069-11.jpg

紅一点は、㈱アンデルセンの高木明子さん。dscn4071-1.jpg

そして副学長の第一声。
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今日の講座は、エドワード・マクラフリン学長から。
「ストラテジー&ストラテジック・プランニング」
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“Doing things better”と”Doing better things”の違い。
世界的にみて、小売業・サービス業は前者に陥りがちだ。
後者をこそストラテジーという。
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この講義、四半期に一度、
日本中の経営幹部に聞かせたいし、
思い出させたい内容。

マクラフリン学長の講義は、
ジーン・ジャーマン名誉学長の趣旨を引き継いだ素晴らしいものだった。

第2講座は、ロッド・ホークス教授。
「ストア・フォーマット論」
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私も、現在の日本の小売業・サービス業にとって、
業態とフォーマットの概念整理こそ、
経営戦略の必須課題の一つだと考えている。

だから、このホークス先生の講義内容を、
さらに日本のこれまでの経緯と現状に照らし合わせて考察し、
それが「結城理論」のような形になりつつある。

ホークス先生の講義は、
十分に示唆に富んだものとなった。
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「基本フォーマット」+「ポジショニング」=「バナー」
この考え方は、コーネル大学独自のものだが、
欧米の小売業をつぶさに見ていると、
このことはよく理解できる。
そして日本の小売業にも、
コーネル流の解釈が不可欠であることが、
強く認識させられる。

立食の昼食をはさんで、
午後は「ケーススタディ・ウォルマートの戦略」
マクラフリン先生。
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これも私の知見や見解と一致している。
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ウォルマートの強みと現状の問題点。

本来の強みを放棄するところから、
崩壊は始まる。

マクラフリン先生の講義を聞くファカルティ陣。
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マクラフリン先生の講義を聞きつつ、意を強くした。
「誰がウォルマートを殺すのか?」
私の連載を始める時期がせまっている。
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最後の講義は、ホークス先生。
テーマは「チームワーク」
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ハーバード・ビジネススクールの理論や、
ケン・ブランチャード、マイク・フェイナーの理論を中核に組み立てた内容。
これも第3期生にとって、死ぬまで役に立つ理論だった。dscn4104-11.jpg

終了は午後5時。
あっという間の二日間。

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総括は副学長の役目。
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マクラフリン、ホークス両先生も、
私のまとめ方を、とても気にいってくれている。
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最後に、全員の記念写真。
仕切りは、コーネル大学RMPジャパン生みの親でもある本間謙伍さん。
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本間さんはニッコーレン㈱会長で、故西村哲さんとともに、
コーネル大学と日本の食品産業の架け橋となってくださった人物。

「実行の第三期生」の写真。
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充実した二日間だった。
事務局を取り仕切った村尾芳久さん。
新日本スーパーマーケット協会営業本部長。
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お疲れ様。

そして、結城義晴。
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国連大学の玄関口ではイベントが開催されていた。
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マクラフリン学長、ホークス教授ご夫妻と最後の写真。
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“See you next July!”

<結城義晴>

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