結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年02月18日(金曜日)

「コンビニ野菜販売」いや「セブン-イレブン野菜取扱い本格開始」記事の裏側を読む

コンビニエンスストアの生鮮食品取り扱い。
ずっと論議と実験と調査、分析の対象になってきた。

日配品と呼ばれるカテゴリーは、
むしろコンビニの主要品目だが、
生鮮3品はどうなのか。

日経新聞本紙で、今日、取り上げられている。

コンビニ大手4社が、
「野菜の店頭販売を拡充」。

まずセブン-イレブン・ジャパン。
「2011年度内に野菜の取扱店を現在の約7千店から9千店に広げる」

現在は、約1万3000店のうち7000店、
セブン-イレブン店舗のほぼ半分は、
すでに野菜を品揃えしている。

そこへ昨年9月、
子会社セブンミールによる野菜の宅配が全国で始められた。
これによって、「配送面など仕入れ体制が整備された」。
このニュースによって加盟店オーナーの間の認知度が高まり、
来期中に9000店に広がる見通しが立った。

「もうセブン-イレブンは野菜を売っている」という認識を、
マーケットに示そうということだ。
それによってまた、客層が広がる。

今年3月から、イトーヨーカ堂が取り扱う野菜が、
関東地区のセブン-イレブンに投入される。

「顔が見える野菜。」というブランド野菜。
減農薬などに取り組む国内の契約農家から仕入れたオリジナル商品。
その中の「土付きゴボウ(190グラム以上)」(199円)、
「ショウガ(90グラム以上)」(179円)など。

セブン-イレブンの野菜取扱店舗では現在、
1日1店当たり平均販売額は千数百円。
「都心部など立地によっては1万円を超す店舗」。

井阪隆一社長は、発言する。
「来年度には3割程度は増え、
販売額も2倍に伸びるだろう」

一方、ファミリーマートも、
野菜販売の「全国展開に乗り出す」。

こちらは仕組みを変える。
従来は卸売市場などを通じて仕入れていた。
これはスーパーマーケットと同じ、
あるいは八百屋と同じ。

この方式を一新し、
「委託先の食品工場が一括で調達した商品」を、
「各店に配送する仕組み」に改革。

扱い商品はまず9品目。
「玉ネギ(3個)」「ニンジン(2本)」「キャベツ(4分の1)」など。

個数やサイズを調整して、なぜか、
ほぼスーパーマーケットと同等の「105円均一に設定」するという。

従来方式では約2000店だったが、
11年度中に全国の約8000店に広げる計画。

ローソンは生鮮コンビニ「ローソンストア100」を展開しているが、
2011年度に現在の2000店を3000店超に増加させる。

さらにサークルKサンクスも、生鮮コンビニ「99イチバ」のノウハウを、
通常の店舗にも活用する検討に入っている。

ただしこの記事自体、
「セブン-イレブンが野菜を本格的に扱う」ことを、
喧伝する目的をもっている節がある。
一方、スーパーマーケットは 「小型化加速」。
それによって、「垣根越え顧客争奪」。
これも同じ今朝の日経新聞で取り上げられたニュース。

一般紙には、こうして業態間の競争をあおる傾向がある。
事実、同じ野菜が多様なチャネルで販売されることは、
実質的な競争激化を意味する。

しかし、両者のマーチャンダイジングの考え方は、
まったく異なる。

コンビニは単品主義である。
スーパーマーケットは品揃え主義。

従って、コンビニが新しい商品群を品揃えに加えるときには、
スーパーマーケットの商品構成の中から、
いくつかの単品をチョイスすることになる。

しかし、全体で見るとコンビニ・チェーンの方が、
単品大量販売である。

だからスーパーマーケットや総合スーパーの部門の中から、
単品を選択して引き抜くという考え方では、
すぐに間に合わなくなる。

単品大量&小分け物流。
つまりコンビニの特性にふさわしい仕組みが必要となる。

ファミリーマートの考え方はその意味で、
全うではあるが、
セブン-イレブンには先刻承知のこと。

単品主義のコンビニの方が、量販できる。
このことをスーパーマーケットはどう考えるか。

そういった意味での業態間競争であることを、
良く認識しておく必要がある。

セブン-イレブンの1店年商は、
約2億5000万円。

セブン-イレブン8店で20億円。
1店のスーパーマーケットが様々なコンビニ10店に取り囲まれたら、
単品大量で、同じくらいの売上高を奪い取られる。

その単品が10アイテム以下ではあっても、
野菜分野に広げられようとしている。

さて昨日は、
茨城県の名門・水海道ゴルフクラブ。
今年初めてのゴルフを楽しんだ。
プライベートゴルフ。

最高気温12℃、日が射して、
春の訪れを感じさせてくれた。
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メンバーもコースも、素晴らしくて、
新年に入ってからも疾駆・疾走し続けてきた結城義晴に、
初めて、ほんとうのそう快感を味あわせてくれた。

メンバーは、右から、
藤原謙次さん、
堀場勝英さん、
玉置富貴雄さん。

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藤原さんは、昭和44年に㈱ダイエーに入社され、
取締役フーズライン商品本部長や㈱ローソン社長など歴任。
その後、㈱ファンケル社長、会長にご就任され、
現在、㈱カカクコム取締役、㈱デジタルガレージ取締役、
さらに㈱リョーショクリカー顧問など。

私は㈱商業界で、
取締役編集担当兼『食品商業』編集長のときに、
月刊『コンビニ』を創刊した。
ちょうどその時に、ローソンの社長をされていて、
セブン-イレブンの鈴木敏文さんとローソンの藤原謙次さんは、
いつも両雄のごとく並んで誌面に登場いただいた。

玉置さんは、昭和43年ダイエー入社で、
食品畑を歩き、取締役。
その後、㈱丸紅に移り、
そこから㈱東武ストア社長に。
東武ストアを見事立て直した手腕は、
大きく評価されている。

現在、東武ストア顧問、丸紅アドバイザーなどの肩書だが、
まさに悠々自適。
月の5回くらいはゴルフ・ラウンドされる。

堀場さんも、昭和43年ダイエー入社で、
玉置さんと同期。
ダイエーで財務部門を仕切り、
その後、㈱アイフル専務取締役、
㈱ビジネスパートナー取締役、
そして現在、㈱ダイナムホールディングス取締役。

皆さん、ダイエーご出身の精鋭。
しかも団塊の世代。
そのお仲間に私が加えていただいて、
今日のパーティが出来上がった。

20110218113657.jpg

朝も昼食時も、ラウンド中もラウンド後も、
世界金融から、小売業界、ネット業界、製造業界まで、
広範な話題が飛び交った。

ダイエーのOBネットワークの「ナレッジ・ウェアハウス」を空想するだけで、
私は故中内功さんの力量に恐れ入った。

藤原さん、玉置さん、そして呼びかけ人の堀場さん、
ありがとうございました。

私も「ナレッジ・ウェアハウス」の一員に加えてください。

<結城義晴>

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