結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年04月23日(木曜日)

CCLの「ウレコン」と糸井重里・上野光平の「よくわからない存在」

初夏の陽気というのだろうか、
気持ちのいい日。

朝から東京タワーが美しい。
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今日はなぜか、
タワーが大きく見えた。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
略称CCL。
その取締役会。

最近、ホームページを刷新。
「TRUE DATA」が新キャッチフレーズ。

会社の内容がわかりやすくなった。
まだまだだけれど。

それから4月20日から、新しく、
主にメーカー向けのサービスを始めた。
名称はウレコン
「売れ筋コンパス」の略。
つまりは全国の小売業、
おもにスーパーマーケットとドラッグストアの、
POSデータとID-POSデータの情報をもとに、
カテゴリー別、商品別に、
その売れ筋の動向を知ることができるサイト。

7月から有料になるけれど、
6月末までは無料お試し期間。

今夏から、続々と、
さらに新しいサービスをリリースする。
例えばDolphin Eye
例えばEagle Eye。

小売業向け分析ツールは現在、
3つのシステムがある。
Shopping Scan
Map Scan
Customer Scan。

毎月毎月、取締役会に出席して、
報告を聞き、質問をし、意見を言う。

それに応えて、次々に改善改革が進む。
もちろん幹部や社員は不断の努力。

すごいスピードで動いている。
このわかりにくいIT業界の、
最先端のスピード感を、
私も実体験して、
感動しつつ、学んでいる。

会議は正午に終わって、
同僚非常勤取締役の、
川崎清さん、田窪伸郎さんとランチ。

その後、横浜に戻る。

商人舎オフィスの近くを流れる、
新田間川。
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こちらも新緑が気持ちいい。
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さて、『ほぼ日刊イトイ新聞』
目次のページのコラムは糸井重里執筆。

「『よくわからない』存在って、
よくないとはかぎらないんだよね」

これ、自分のこと。
自分の会社のこと。

「だいたい、『ほぼ日』って、なによ。
『よくわからない』って、
ずっと言われてるよ。
似たような会社と比べてみて
‥‥とか言われても、
どこの会社が似ているんだかわからない」

そして自分のことを述懐。

「コピーライターという肩書きは便利なもので、
『よくわからない』やつをいれておくには、
とても都合のいい容器だった」

そして仕事した。

「なにか頼まれたり
誘われたりしたことがあったら、
やったことないことも、
習ったことのないことも、
困ったなぁと思いつつ、
だいたい引き受けた」

「でも、コピーライターってのは、
なんでもやる仕事じゃない、
ほんとはね」

つづけて述懐。

「コピーライターの仕事をしなくなってから、
肩書きがつけられなくなってしまって、
あらためて『よくわからない』存在であることが
はっきりしてしまったように思う」

「メディアなどで肩書きのところに
習慣のように『コピーライター』と記されているとき、
『もう、やってないんですよねぇ』などと、
修正をお願いするべきなのかもしれないけれど、
そんなことどうでもいいや、と、
そのままにしている」

「ほんとは『よくわからない』仕事を
してるんです」

「キッパリと言えば言えなくもないのだけれど、
しかも、そのほうが応援する人も
しやすいのだろうが、
ちっちっち、ぼくらをなめちゃいけない(!)」

「もっとずっと『よくわからない』ことを
考えているのだ」

最後に決意表明。
「これまでもそうだったように、
これから先も、
ぼくや、ぼくらのやることは
『よくわからない』を、
グラマラスな肉付けのように
持ち続けるであろう」

この気分、私にはよくわかります。

私も「何屋」なのか、
よくわからない。

外国では「コンサルタント」と紹介されたり、
あるときは「ジャーナリスト」と言ったり、
昨年までは「大学院教授」でもあった。

㈱商人舎代表取締役ではあるけれど。

そういう糸井さんだって、
㈱東京糸井重里事務所代表取締役。

考えてみると、
ピーター・ドラッカー先生こそ、
よくわからない存在だった。
歴史上随一の経営学者で、
最後までクレアモント大学教授ではあったが、
それだけでは物足りない。

コンサルタントの仕事もしたが、
それだけでは断じてない。

思想家、啓蒙家、文筆家、教育者。
どう表現しても、
そのひと言が陳腐になってしまう。

そんな存在だった。

もちろん商業界の故倉本長治先生も、
「よくわからない」存在だった。

商業に関する思想家、指導者、
コンサルタント、文筆家。
「商業界主幹」が通り相場の肩書きだったし、
「主幹」とは「中心となる人」だが、
実はよくわからない。

故渥美俊一先生は、自ら称した。
日本リテイリングセンターチーフコンサルタント。
渥美先生らしく、明確だった。

しかし盟友の上野光平先生は、
まさによくわからない存在だった。

オーナーの堤清二さんに請われて、
西武百貨店に入社し、
西友ストアーを創業して支配人となり、
最後は流通産業研究所理事長・所長。

業界のご意見番のような存在だったが、
よくわからない立場に身を置いた。

商業界の先輩の緒方知行さんは、
「生涯一編集者」と自称しているが、
私はどうも、それとは違うようだ。

私はずっとずっと小粒だが、
糸井の言うように、
倉本先生や上野先生のように、
そしてドラッカーのように、
「よくわからない」存在ではありたい。

上野先生は大正13年生まれで、
伊藤雅俊さんと同年だったが、
63歳で逝去された。

著書の一冊が『自己啓発のすすめ』
その中にある。

「自己啓発とは、
かけがえのない
ただ一回かぎりの人生を、
死の瞬間まで続く、
一生かけての仕事である」

私は「よくわからない」を、
グラマラスな肉付けのように
持ち続けることはないかもしれないが、
死の瞬間まで続く、
一生かけての仕事は、
貫きたいものだと思う。

その意味で、
よくわからないIT業界に首を突っ込むことも、
自己啓発という側面を持っている。

〈結城義晴〉

2015年04月22日(水曜日)

故原島功さんの「お別れの会」とベルクの『商売六訓』

日経平均株価。
4月10日以来、
再び2万円台を超えた。

海外ではNikkei225と呼ばれる。
東京証券取引所一部上場の225銘柄の平均。

225銘柄には小売業が8社入る。
イオンとセブン&アイ・ホールディングス、
それにユニーグループ・ホールディングス。
三越伊勢丹ホールディングス、
高島屋、J.フロント リテイリング、
丸井グループ。
そしてファーストリテイリング。

ファミリーマートと統合すると、
ユニーグループが消えて、
どこかが入る。

平均株価は素っ気ないほどの単純平均。
例えばファーストリテイリングは、
今日、4万9245円。
ユニーグループは694円。
両社の今日の株価を単純平均すると、
2万4970円。

このようにして全産業の225銘柄を平均する。
それが2万円台を超えた。

イオンの今日は1551円、
セブン&アイは5316円。

いずれにしても、日本の株価は好調。

今日は正午から、
パレスホテル東京。
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故原島功さんの「お別れの会」
㈱ベルク会長。

3月20日に永眠。
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多くの人が、お別れに訪れた。
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原島さんは祭壇で、
いつもの真顔だった。
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献花をすると、
次の間には写真が展示され、
昼食が供された。

そこでは笑顔。
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いい写真だと思った。

2006年7月31日、
イオン社長の岡田元也さんとの写真。
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そして最期の言葉。
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ベルクの商売六訓。
一、損得よりも善悪を優先しよう
二、お客様の立場で物事を考えよう
三、働いている従業員も健康で幸せになろう
四、経常利益をしっかり確保しよう
五、今まで以上に経営を合理化しよう
六、良い事は何でも真似しよう

その第三訓を原島さんは、
強く願っていた。

このベルクの商売六訓。
ご存知、倉本長治の『商売十訓』を、
お手本にしている。

一 損得より先きに善悪を考えよう
二 創意を尊びつつ良い事は真似ろ
三 お客に有利な商いを毎日続けよ
四 愛と真実で適正利潤を確保せよ
五 欠損は社会の為にも不善と悟れ
六 お互いに知恵と力を合せて働け
七 店の発展を社会の幸福と信ぜよ
八 公正で公平な社会的活動を行え
九 文化のために経営を合理化せよ
十 正しく生きる商人に誇りを持て

ベルクの商売六訓の五訓は、
長治十訓の一、二、三、四と、
九に似ている。

第一訓はそっくりだ。

しかしベルクの第三訓の考え方は、
ベルクだけのもの。
働いている従業員も健康で幸せになろう

それを原島功は最期まで願っていた。

良いことは何でも真似る。
しかし独自の三訓をもつ。

それが原島経営の真骨頂。

原島さんは30代後半で、
癌を患った。

この20数年間、
癌と闘いながら経営を続けた。

だから多くのことを試しはしなかった。
しかし絶対にブレなかった。
シンプル・マネジメントが貫徹された。

それがベルクの強みだった。

これからのベルクの経営陣が、
いかにブレずに方針を貫けるか。
何よりもそれが問われる。

原島功の経営は、
自身の命と引き換えるがごとく、
従業員の幸せの実現を目指した。

原島功の息遣いが、
店と商品と会社に染みわたっていた。

お別れの会では、多くの人と会った。
原島さんの奥様にもご挨拶した。
甥の増田有一郎さんにも会って、
マスダのことを話した。

川勝利一さんとは、待ち合わせしていた。
川勝さんは商人舎エグゼクティブディレクターで、
原島さんと個人的にも懇意にしていた。

㈱セイミヤ社長の加藤勝正さんも、
原島さんとはごく親しかった。

セイミヤは潮来主婦の店。
ベルクは秩父主婦の店。

加藤さんはひどく寂しそうだった。

パレスホテルを辞して、
加藤さんと一緒に、
日本チェーンストア協会へ。
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久しぶりに、
商業経営問題研究会。

加藤さんもそのメンバー。

私は座長を務めているのに、
このところ多忙で、
例会を欠席している。

そこで今日は、
私からの3時間ほどのレクチャー。DSCN2204-5
ネットスーパーと移動スーパー、
コンシャス・リテイリングなどなど、
最近の世界小売業の動静を語り、
みなで、議論した。

ホールフーズマーケットのCEOは、
ジョン・マッケイ。
そのコンシャス・リテイリング。
月刊『商人舎』1月号の特集。

マッケイも見事にストイックな経営者だ。
原島功に共通するものがある。

マッケイの経営の中心にあるのは、
第一に存在目的とコア・バリュー。
それを三つの要件が取り囲む。
第二のステークホルダーの統合、
第三のコンシャス・リーダーシップ、
そして第四のコンシャス・カルチャーと、
コンシャス・マネジメント。

マッケイのコア・バリューは7つ。
①手に入るあらゆる製品の中で、
最も品質の高い自然食品・有機食品を販売する
②お客さまを幸せにし、満足させる
③従業員の幸せと向上心をサポートする
④成長と利益を通じて富を生み出す
⑤地域コミュニティと環境に配慮する
⑥サプライヤーとのWin-Win関係を構築し、
これを継続していく
⑦健康的な食の教育を通じて
ステークホルダーの健康増進を図る

ホールフーズのコア・バリューにも、
「従業員の幸せ」や「健康的な食」
という言葉が含まれている。

一方、ベルクのコア・バリューは、
商売六訓。

そして原島功自身のリーダーシップが、
ステークホルダーと、
トップ&ミドルのマネジメントを引っ張った。

それがベルク従業員のカルチャーを構築した。

ここまで書いてきても、
何度も思う。

惜しい。

早すぎる。

しかし原島功は、
癌と背中合わせの経営をしていた。
従業員の健康を祈りつつ。

働いている従業員も健康で幸せになろう

「健康」という言葉が、
重く重く、響く。

なんと皮肉な経営なのだろう。
なんと幸せな従業員たちなのだろう。

惜しみつつ、
こころから、
ご冥福を祈りたい。

今日のベルクの株価は、
3515円で、イオンよりも上だった。

合掌。

〈結城義晴〉

2015年04月21日(火曜日)

「もうおやめなさい」と「脱コモディティ&低価格コモディティ」

2月4日に人間ドックに入って徹底検査し、
3月3日に大腸内視鏡検査を行い、
3月23日に胃カメラを飲んで胃の検査をし、
4月10日にピロリ菌呼気検査。

「一月往ぬる、
二月逃げる、
三月去る」

結城義晴の場合、
二月人間ドック検査、
三月内視鏡検査、
四月呼気検査。

その結果を今日、聞いた。

胃も腸も大丈夫。
ピロリ菌も見当たらず。
糖尿も痛風も事なきを得た。

62歳とすれば、いい方です。

ありがたい。

とは言っても、節制に務めるように。
このところ炭水化物を控えてきたが、
ご飯をやめて、
パンと麺は食べることにする。

お騒がせしました。

検査が終わって、
商人舎オフィスが迎えてくれた。

私のデスクのジャンセンのリトグラフ。
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小野貴邦さんの額。
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立教大学院・結城ゼミのペナント。
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安らぐ。

さて朝日新聞の巻頭コラムは、
東大の受験にも出題される、
有名な『天声人語』。

「人の世において出処進退は難しく、
地位に恋々(れんれん)として
晩節を汚した人は少なくない」

細川ガラシャ夫人の辞世の歌。
散りぬべき時知りてこそ世の中の
花も花なれ人も人なれ

明智光秀の三女にして、細川忠興の正室。
キリスト教信者で、悲運の最後を遂げた。
その壮絶な死に面しての辞世。

コラムが書きたいのは、
サッカーの三浦知良(かずよし)選手。
Jリーグ2部だが48歳の現役。
日曜日のゲームで、
自身の持つ最年長得点記録を更新。

1週間前の日曜日のサンデーモーニング。
関口宏が司会の長寿番組。

野球解説者の張本勲が、
三浦カズに対してコメント。
「もうおやめなさい。
若い選手に席を譲ってやらないと」

それを聞いたカズ。
「もっと活躍しろと
言われているんだなと思った。
激励されたと思って頑張る」

そして翌週の日曜日の最年長ゴール。

張本が、お返しの「あっぱれ!」

コラムは締める。
「とかく売り言葉に買い言葉、
悪態の応酬の多いご時世に、
一吹き、さわやかな風が渡っていった」

「かっこいいとは、こういうことだ。
まだまだ散るべき時にあらず」

散り際の人々には、
じつに大きな勇気を与えてくれカズだが、
しかし、このケースは、
極めて希だ。

散りぬべき時知らず、
のほうが断然、多い。

むしろ張本勲が妥当だ。
「もうおやめなさい。
若い選手に席を譲ってやらないと」

私も張本にならねばならない場合の方が、
圧倒的に多い。

さて、日経新聞の記事。
「小売り、『脱安売り』に軍配」

果たしてそうか。

「消費増税や円安の逆風が吹くなか、
客単価を引き上げた小売企業の業績が好調だ」

「脱デフレ期待の高まりを背景に、
価格を低く抑え、
シェア拡大を狙う企業が苦戦する一方で、
品質にこだわり、高付加価値戦略を採る
企業の業績好調が鮮明だ」

持ち出した事例は、
まずエービーシー・マート。

客単価の増加率は5.8%。
12期連続で最高益を更新する原動力。

5年前は客単価が5%ほど下がる一方で、
客数が7%ほど増えた。
価格を下げることで、
消費者を呼び込んでいた。

ところが消費者のデフレ志向は一変した。

野口実社長。
「安さを強調する商品だけでは
売上げが伸びない」

機能やファッション性を
高めたスニーカーを拡販。
前期は客単価が上昇したものの、
客数はほぼ横ばいを確保できた。

セブン&アイ・ホールディングス。
村田紀敏社長。
「商品の価値や質への評価が
重要になっている」

セブン-イレブンはそのとおり、
しかしイトーヨーカ堂はどうか。

良品計画。
3期連続で最高益を更新。
客単価3.6%増。
金井政明社長。
「高付加価値商品の販売に
注力したことが奏功」

ファーストリテイリングの上期。
客単価は約1割上昇、
半期として最も高い伸び。

消費増税に対応し、昨年の秋冬商品で、
同社として初めてとなる値上げに踏み切った。

値上げに伴って、
「エクストラウォーム(極暖)」など、
付加価値の高い商品に力を入れた。

業績も最高益を更新。

一方、しまむら。
客単価1.9%増で伸び悩み、
上場以来初の2期連続の減益。

記事は指摘する。
「高単価のプライベートブランド投入の出遅れ」

「消費増税後の節約志向の高まりが逆風で、
強みを持つ低価格帯の商品の売れ行きも
鈍かった」

ファミリーマートの客単価は0.5%下落。
コンビニ業界で、
「既存店売上高で前年同月比プラス」は、
セブン-イレブン・ジャパンだけだった。
「高付加価値戦略が成果を上げた」と総括。

そして日経新聞は、
主力小売業66社の営業利益を集計。
前期の増益企業は37社、
全体の6割弱。

「消費増税の影響が一巡する今期は
約9割の企業が営業増益を 見込む」

まとめはアナリスト。
SMBC日興証券の並木祥行さん。
「商品構成で差異化できる企業と
そうでない企業とで
明暗が分かれる構図は続くだろう」

これは商品構成のポジショニングを示している。
だからこの意見には私も賛成。

ただし付加価値を高め、
客単価を上げれば、
成功するかというと、
それだけでは、間違い。

「脱安売り」ではなく、
「脱コモディティ」。

一方、コモディティは、
しっかり低価格を出さなければ、
客数は落ちる。

高単価のプライベートブランドを投入しても、
それが脱コモディティの価値を有して、
顧客から評価されねば、成果は出ない。

だから「『脱安売り』に軍配」は間違い。
念のため。

「脱コモディティの開発投入と、
コモディティの低価格投入、
そのプロフィット・ミックス」

しかし「それを言っちゃあ、おしまいよ」
寅さん。

「花も花なれ 人も人なれ」ではある。

〈結城義晴〉

2015年04月20日(月曜日)

ゴールデンウィーク直前態勢と「人が人のために」の価値

Everybody!  Good Monday!
[2015vol16]

2015年第17週、
4月第4週。

昨日の日曜日、
横浜は新緑が美しかった。
霧雨に濡れた新緑は、
なおさらまぶしいほどだ。

日曜日晴後曇花時雨
〈日経俳壇より 武蔵野 森田和行〉

日本列島はまだまだ、
花時雨を楽しめる。

そして今日は、二十四節気の「穀雨」。
『暦便覧』では、
「春雨降りて百穀を生化すればなり」
これが一番ぴったりの表現だ。

日と月の休む菜の花畑かな
〈朝日俳壇より 稲沢市 杉山一三〉

今日、ポール・マッカートニー来日。
もちろん元ビートルズ。
しかし、もう、72歳。

東京と大阪で、5回の公演。

ただし私は純粋ビートルズ主義者。
ジョン・レノンとジョージ・ハリソンが没したあとも、
ポールは素晴らしいが、
残念ながらビートルズではない。

大瀧詠一のいない「はっぴいえんど」と同じ。

それでもポール・マッカートニーの来日公演は、
嬉しいニュースだ。

さて来週水曜日の29日が、
「昭和の日」の祭日で、
そこからゴールデンウィークに突入する。

商人舎magazine、
weekly商人舎日替わり連載。
月曜日は「2週間販促企画」

当然のことながら、
今週からもう、

ゴールデンウィーク態勢に、
入っていなければならない。

今年は、29日水曜日の後、
2日の土曜日から5連休。

5月1日の金曜日はメーデー。
連合のメーデーは29日だが、
「May Day」と書くごとく、
「5月の日」。

まったく私的な意見だが、
なんとかメーデーは5月1日に、
実施してもらえないだろうか。

一般サラリーマンは、
30日の木曜日と、
この本来のメーデーの日に、
休暇をとれば8連休。

5連休のあとの7日、8日を、
休暇にすれば9連休。

もちろん暦通りの5連休の人もあるだろう。

ライフスタイルとして、
どれもあるだろう。

ただし、今年度が始まって、
最初の重要な大型連休。

このゴールデンウィークに、
自分の顧客の心をつかめば、
夏のお盆商戦から、
秋、冬、年末年始と、
1年が優位に展開する。

大げさなようだが、
今週の態勢づくりで、
その雌雄は決する。

ホップ・ステップ・ジャンプ。
今週がそのホップ、
来週がステップ、
再来週の5連休がジャンプ。

フラフラせずに、
気を引き締めて、
3週間を1クールとして取り組みたい。

糸井重里の『ほぼ日刊イトイ新聞』
巻頭言でイトイが語る。

「人間ができることを、
だんだんと機械がやれるようになってきて、
『人間だけができること』
人間がやればいい、と。
そういう時代が来てしまった、
と思っていた」

「機械がやれることは
機械にやってもらって、
人間は『人間だけができること』を
やればいい‥‥と、
言うのは簡単だけれど、
ずいぶんむつかしいことだ」「だって、このごろは、
機械には無理だと思われていた
いわゆる『ホワイトカラー』の仕事も、
人手と時間のかかる部分は、
どんどんコンピューターという機械が
やってくれている」

むしろホワイトカラーの仕事こそ、
コンピュータにとって代わられる。

「だから、もっとアートなことだとか、
クリエイティブと言われるようなことをこそ、
人間がやればいいと、
また口では言えるんだけど、
アートやらクリエイティブのある程度の部分は、
またまた、かなりコンピューターがやっている」

このあとがイトイの真骨頂。

「しかし、このごろ思うのだけれど、
『人が人にしてもらううれしさ』というのは、
機械に代行させても、
なかなかよろこばれない」

「多くのサービス業で人間がやってるサービスを、
機械にまかせてしまったら、
お客はそれをよろこばない」

「『人が、人のために』という価値は
消えにくいものだ」
まさにその通り。

そして「人が人のために」のあり方は、
人の数だけ種類がある。
自分らしい「人のため」だからだ。
見習うことはできるが、
そっくり真似できるものでもない。

ゴールデンウィークは、
それぞれの「人が人のために」をなんとしても、
地域一番にしたい。

さて今日は、
午前中に横浜商人舎オフィスに来客。
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ハウス食品㈱の営業本部の面々。
真ん中が広域営業部長の小須賀勇さん、
左は営業企画課長の鈴木勝也さん、
右が同チームマネジャーの富本晋平さん。

6月16日(水)に、福岡で、
「カレー&スパイスアクション」
九州 フォーラム2015が開催される。

私がその基調講演をする。

九州方面のみなさん、
おいでください。

午後は、東京・日暮里へ。
一般財団法人ワンアジア財団の理事会評議員会。
私は設立当初から評議員。

2015年度の事業計画で、
アジア中心に都合330の大学で、
「アジア共同体論講座」が開設される。

現在は21の国・地域の186大学に、
講座が開設されている。
38の国・地域の144大学が準備中。

日本では東京大学教養学部と大学院、
早稲田大学とその大学院など、45校。
韓国では高麗大学、延世大学をはじめ40校、
中国は清華大学、復旦大学をはじめ57校。

アジア共同体論を常設科目化した大学も、
9の国・地域の50校。

財団の活動は目に見える成果を上げている。

いま、アジアだけでなく、
アメリカ、ヨーロッパ、アフリカまで、
その趣旨が理解され、
講座開設の大学が増えている。

さらに今年8月1日には、
中国・上海の復旦大学で、
第5回ワンアジア・コンベンションが開催される。
先の大学から教授陣が300人も集まる。

この財団は、佐藤洋治さんが理事長。
ダイナム・ジャパン・ホールディングス社長。
パチンコホールのチェーンストアを経営して、
3年前に香港株式市場に上場を果たした。

そして今月の8日に、
ニラク・ジー・シー・ホールディングスが、
二番目の上場を成し遂げた。

そのニラクの谷口晶貴さんは、
ワンアジア財団の評議員。

今日はニラクの上場を祝って、
財団の理事・評議員事務局で乾杯。
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谷口さん、おめでとう。

さて今週の結城義晴のスケジュール。

あすの火曜日は、
鶴ヶ峰病院で検査結果を診断してもらう。

水曜日は故原島功さんのお別れの会。
㈱ベルク会長。
12時からパレスホテル東京。

その後、13時から商業経営問題研究会。
久しぶりに出席して、講義する。

木曜日は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱役員会。

金曜日は、
イオン経営者候補研修開校式講演。

その間、月刊『商人舎』5月号の入稿仕事。

今週も忙しい。

考えてみると、
この仕事は機械に、
とって代わられることはない。
「人が人のために」の仕事だから。

みなさんも、
ゴールデンウィークに向けて、
「人が人のために」の仕事に邁進して欲しい。

今週がホップ・ステップ・ジャンプの、
大事な大事な第一段階のホップ。

では、Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年04月19日(日曜日)

ジジとパスカル[日曜版2015vol16]

ジジです。
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新緑のきせつ。
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空もうつくしい。
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ヨシハルおとうさん、
パスカルの『パンセ』に、
はまってる。
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「あまりに自由なのは
良いことではない」
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「必要なものをぜんぶ持っているのは、
良いことではない」
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〈断章379〉

「人は意地悪が好きなものだ」
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「しかし、意地悪していいのは」
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「目の悪い人や不幸な人に対してではない」
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「卓越した者に対してだけである」
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「その点をはずすと、
見当ちがいなことになる」
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〈断章41〉

 

「人間は小さなことに対しては
敏感であるが」
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「大きなことに対しては
ひどく鈍感なものである」
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〈断章198〉

 

「人間の本性とは、
全くの自然である」
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「つまり、《まったくの動物》
であるということだ」
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人間はおもしろいです。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年04月18日(土曜日)

鹿島茂編訳『パスカル パンセ抄』を読んで、考える葦になる

こんな本を書きたいと思います。
『パスカル パンセ抄』。

原著者ブレーズ・パスカル。
編訳者・鹿島茂。
出版社・飛鳥新社。
2012年7月14日初版。

ブレーズ・パスカル(Blaise Pascal)は、
フランスの哲学者、数学者・物理学者。
1623年6月19日に生まれ、
1662年8月19日に、
39歳で早世。

死後、遺稿が『パンセ』として出版されました。

前書きで鹿島さんは語ります。
「ポスト・モダンどころか
ポスト・ポスト・モダンの時代に
突入したいまの日本社会
直面している問題のことごとくが
正面から取り上げられ、
考えに考え抜いた末に出した、
目を背けたくなるほど直截的な解答が
あたえられている」

「『パンセ』は350年の時空を飛び越えて、
われわれ現代日本人が抱える問題意識に迫る」

そのパスカルの言葉。
第7章「職業と選択」。

「一生のうちでいちばん大事なのは、
どんな職業を選ぶかということ、これに尽きる。
ところが、それは偶然によって左右される。
習慣が、石工を、兵士を、
屋根葺き職人をつくるのだ」
〈断章九七〉

そして続けます。
「人間は屋根葺き職人だろうとなんだろうと、
生まれつき、あらゆる職業に向いている。
向いていないのは、
部屋の中にじっとしていることだけだ」
〈断章一三八〉

「習慣の力というのはじつに偉大なものであり、
自然が人間というかたちでしかつくらなかったものから、
ありとあらゆる身分や職業の人間を
つくりあげるのである」
〈断章九七〉

商人という職業を選んだのは、
実は偶然なのです。

野球選手も、音楽家も、
学者も、ジャーナリストも、
習慣と偶然によって、
その職業に就く。

人間は生まれつき、
あらゆる職業に向いている。

習慣がありとあらゆる身分や職業を、
つくりだすのです。

「人は精神を自分でダメにするように、
直感も自分でダメにすることがある。
人は精神と直感を会話によって鍛え上げるが、
会話によってダメにもする。
良い会話は精神と直感の鍛え上げに役立つが、
悪い会話はこれらをダメにするのに役立つ」

良い会話、悪い会話。
良い講義、悪い講義。
良いセミナー、悪いセミナー。
そして良いコミュニケーション、
悪いコミュニケーション。

「従って、どんな場合でも、
鍛え上げるかダメにするかは、
正しい選択を知ることにかかっている。
だが、そうした正しい選択を行うには、
すでに鍛え上げに成功していなくてはならない。
かくて、話は循環論法に陥る。
そこから脱出できる人は幸せである」
〈断章六〉

数学者でもあるパスカルは、
論理的です。

第9章は「褒められたい」。

「わたしたちはひどく思いあがった存在だから、
全世界の人から知られるようになりたい、
いや、自分たちがこの世から消えたあとでさえ、
未来の人に知られたいとおもっている。
それでいながら、自分の周囲の
五、六人の人から尊敬を集めれば、
それで喜び、満足してしまうほどに、
空しい存在なのだ」
〈断章一四八〉

「虚栄というものは人間の中に
非常に深く錨(いかり)を降ろしている。
だから兵卒も、料理人も、港湾労働者も、
それぞれに自慢ばかりして、
賛嘆者を欲しがるのだ。
さらに哲学者たちも、
称賛してくれる人が欲しい。
また、そうした批判を書いている当人も、
批判が的確だと褒められたいがために書くのだ。
また、その批判を読んだ者も、
それを読んだという誉れがほしいのである」

「そして、これを書いているわたしですら、
おそらくは、そうした願望を持っているだろう。
また、これを読む人だって・・・・・・」
〈断章一五〇〉

パスカルは、謙虚です。
天才は謙虚なのです。

「好奇心とは、じつは虚栄心にほかならない。
たいていの場合、
人がなにかを知りたいと思うのは、
あとでそのことをだれかに
話したいと感じているからなのだ」

う~ん。
鋭い。

自分の内側に入り込んで、
モノを考え抜いている。

「誇りというものは、悲惨や誤謬のなかでさえ、
いとも自然にわたしたちをとらえている。
そのため、あとで
人の語り種(ぐさ)になるという条件さえ整えば、
みな喜んで命を投げだすことになるのだ」

ピーター・ドラッカーは言います。
「何によって憶えられたいか?」
これは人間の誇りから発せられた問いなのです。

2015年4月半ばの土曜日。
新緑が美しい。
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『パンセ』を読んで、
ちょっとだけ、考える葦になってみました。
(来週土曜日につづきます)

〈結城義晴〉

2015年04月17日(金曜日)

学習院マネジメントスクール新年度、「酒類安売り規制」に物申す

7年前の今日。
2008年4月17日、
商人舎発足の会が開催された。

思い出すだけで、
身が引き締まる。

今日は1日、
横浜商人舎オフィス。

今週はあっちこっち出かけて、
ちょっと疲れ気味。

午前中は、
学習院マネジメント・スクールから、
湯沢威名誉教授と、
事務局のおふたりが来社。
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中央が事務局長の林純子さん、
右が研究員の山中寛子さん。

学習院マネジメント・スクールは、
故田島義博学習院大学院長が、
2001年に創設。
15年の歴史を持つ。

その構想は、
「日本の企業と産業界の再活性化に
教育を通じて貢献する」

特に流通業界を対象にするのが、
DSCM基礎コース。
ディマンド&サプライチェーン・マネジメント、
つまり需要から供給までの
連鎖的横断的マネジメント。

私は2007年秋から講師を務め、
今年も第一講座で「流通概論」を講義する。

今年度は、
6月から11月までの全13講座。
定員25名で受講料は、
19万5000円。

特にバイヤーやバイヤー候補には、
必須の講義テーマばかり。

それらを一流講師陣が、
熱を込めてレクチャーする。

今日、湯沢先生を始め、みなさんが、
来年度からさらに内容を充実させるべく、
ご相談に来られた。

私は率直に意見を言った。
提案もした。

今期ももちろん、
楽しみな講座だ。

午後には、
商人舎magazineのWeb会議。
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右からWebコンサルタントの猪股信吾さん、
㈱プラージュのシステムエンジニア久田裕子さん、
facebookコンサルタントの内田憲一郎さん。

ゴールデンウィークの連休明けに、
商人舎公式ホームページも、
商人舎magazineサイトも、
リニューアルをする。

何度目だろうか。
日々、改善、
日々、改革。

このメンバーはそれに、
確実に応えてくれる。
あいがたい。

その甲斐もあって、
紙の月刊『商人舎』4月号は大好評。
もう在庫がなくなった。

今月の特集は、
「ネットスーパー! 移動スーパー!!」

昨日の朝、私の携帯に電話があった。
㈱大木代表取締役会長兼社長の松井秀夫さん。
この特集を随分と褒めていただいて、
すぐに100部、お買い上げ。

ありがたい。

夕方からは、
外山順一郎さん、来社。
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立教大学大学院の結城ゼミ3期生。
㈱大和屋代表取締役社長。
東京日本橋の鰹節専門店。

『だしを味わう四季の料理』に、
にんべん、山本海苔店とともに、
大和屋が紹介されている。
はらゆうこ著・マガジンランド刊。

私はA4用紙に2枚、
外山さんに言葉を贈って、
健闘をたたえ、激励した。

さて、自民党の財務金融部会。
今国会に議員立法で、
酒税法などの改正案を提出する。
酒類安売り競争に歯止めをかけるという目的。

私は㈱商業界の編集長時代、
『明日を切り拓く酒販店』や、
『酒販マーケティング』などの雑誌を、
責任編集していた。

だからこの分野にも、
一定の見方を持っている。

この法案は、納得できない。

日経新聞の社説のタイトル。
「この安売り規制では
町の酒販店を救えない」

「財務相の示す基準を守らない安売り店は、
販売免許を取り消すこともあるという内容。
小規模な店の保護を目的に掲げるが、
この法案には問題が多い」

具体的には、
「酒税法を改正し、
注意しても安売りをやめない店は
まず名前などを公表する。
効果がなければ罰金を科したり、
免許を取り消したりできるようにする」

各地の一般酒販店は、
ずっと「安売り」への規制強化を訴えてきた。
その先頭に立つのが、
全国小売酒販組合中央会。

しかし最近はさらに、
大手ネット通販会社が酒販免許を取得し、
宅配に乗り出している。

つまり一般酒販店は、
安売り店とネット企業の両方から
攻勢されている。

その声を反映して、
自民党の議員立法が出てきた。

しかしまず、
「自社が掲げる安値が経営努力の結果か、
それとも不当な乱売か、
証明や線引きが難しい」

もちろん不当廉売防止には、
独占禁止法がある。

これは世界共通のルール。

「もともと酒類には、
製造、販売、サービスなどで規制が多い」

かつては既存の酒販店を保護し、
酒税の安定した賦課徴収を図るために、
新規参入者に対して厳格な制限が課されていた。

だから総合スーパーもスーパーマーケットも、
さらに酒販店から転換した店以外のコンビニも、
酒を販売することができなかった。

しかし、1998年3月に、
規制緩和推進3カ年計画が設定され、
2001年1月に距離基準が廃止。
2003年9月には人口基準が撤廃。

この時点で、酒類販売は、
事実上、自由化された。

今回は、突然のごとく、
議員立法の「安売り規制」。

もともと酒販免許の自由化は、
消費税導入の裏返しだった。

だから酒税法の規制は、
逆に消費増税の先延ばしを意味するのかもしれない。

日経新聞の社説は言う。
「地方企業や小売店による独自の酒の開発など、
挑戦を後押しする方が長い目で見て
市場は広がる」

つまり安売り規制では、
市場は成長しない。

「タクシー業界への規制強化など
最近、競争を排除する動きが目立つ」

アベノミクスの矛盾。

「しかしイノベーションを生むのは
規制の強化ではなく
緩和や撤廃である」

当然。

「市場競争を通じ
消費者の利便性や満足を高めなければ、
経済の成長も企業の存続もない」

酒類のDSCMを考えると、
規制強化は当然ながら、意味がない。

〈結城義晴〉

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