結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年05月31日(日曜日)

ジジとウェディング・パーティ[日曜版2015vol22]

ジジです。
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夏です。

けれど、ベランダに、
カーネーション。
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母の日のお花が、
まだ、咲いてます。
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きょうは、おとうさん、
朝から、正装して、
でかけました。

だからボクは、
ひとりでさがしもの。
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それから、おふろ。
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お湯をぬくのは、
わかるんです。
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でも、いれるのは、
むつかしい。
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かえってきたら、
やってもらおう。

おとうさんがいったのは、
白金台の八芳園。
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Rikkyoゼミ生のウェディング・パーティ。
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結城ゼミ1期生のカキヌマさん。
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おめでとう。
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記念写真。
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将人さんと由希絵さん。
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しあわせそう。
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テーブルには、
ホスピタリティ。
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Rikkyoのなかまが、
お祝いにかけつけた。
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おめでとう。
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ふたりで、ピアノとフルート。
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ウェディングドレス。
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新郎が太鼓。
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プロフェッショナル。
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そしてお礼。
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おとうさんは、
かえってくると、
いいました。
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「とってもいい披露宴だった。
カキヌマくんは、
いい奥さんをもらった」

おめでとう。
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しあわせになってください。

さあ、おふろ、
はいろう。
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おつかれさま。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年05月30日(土曜日)

結城義晴の「上司」徒然と『私の履歴書』川村隆さんの「ラストマン」

緒方知行さんの訃報を書いていて、
自分の歴代上司のことを思い出した。

1977年、社会人最初の上司が、
㈱商業界『販売革新』編集長の緒方知行さん。

次が、やはり同誌編集長の高橋栄松さん。

それから三人目は、
『食品商業』編集長だった今西武さん。
私は『販革』から『食品』に異動したのだった。

四人目も同誌編集長の小島稔さん。

それから1989年、
私が『食品商業』編集長に昇格したので、
五人目は取締役編集局長だった丸木伊三さん。

私はそのまま1996年に、
編集担当取締役に昇格し、
その時点でも上司は、
社長となっていた丸木さん。

その後、社長は高岡真佐雄さんに代わって、
六人目の上司は高岡さん。

それから2003年に私は、
㈱商業界代表取締役社長に就任して、
上司はいなくなった。

ただし、商業界には、
倉本初夫主幹の存在があって、
社長の私の上司のようなものだったが、
私は個人的には尊敬こそすれ、
倉本さんを上司とは考えなかった。

その後、2007年に、
任期満了で退任し、
半年ほど無印になった。

この間はもちろん、上司はいない。
全くの自由。

そして2008年2月1日に、
㈱商人舎を設立して、
代表取締役社長に就任。
結城挨拶

だから、今もボスはいない。

私の生涯には、
6人の上司がいた。

これからの人生でも多分、
私にとってボスとなる存在は、
登場しないだろう。

都合、6人。

少ないだろうか。

でも、㈱ドゥ・ハウス社長の稲垣佳伸さんは、
多分、生涯でたった一人、
小野貴邦さんだけが上司だったと思う。

今西さんと緒方さん、
そして小野さんも、
故人となってしまった。

今西さん、緒方さん、小野さん。
いずれも凄い人だったが、
伊藤雅俊さん、岡田卓也さん、清水信次さん、
そして鈴木敏文さんのような、
化け物級ではなかった。

しかし、恐ろしく、凄い人たちだった。

ご冥福を祈るとともに、
私の上司だったみなさんに、
心から感謝したい。

さて5月が終わろうとしている。
日経新聞最終面の『私の履歴書』

先月の似鳥昭雄さんが、
あまりに強烈だったので、
今月の川村隆さんは、
霞んでしまうかとも心配したが、
杞憂に終わった。

日立製作所の社長・会長を務めた川村さん、
キーワードは「ラストマン」。

この言葉を教えてくれたのは、
川村さんの課長時代の上司、
日立工場長だった綿森力さん。

後に日立の副社長になる。

「ラストマン」とは、
「船の船長のようなもの」。
「嵐が来て万策尽きて
船の沈没やむなしとなった時、
すべての乗客や船員が
下船したのを見届けて、
最後に船から離れる」

だから船長は「ザ・ラストマン」と呼ばれる。

「ザ・ラストマン」の覚悟で仕事をする。

2009年3月、川村さんは、
子会社の日立マクセルの会長だった。

当時、69歳。

突然、日立の指名委員会が、
川村さんを次期社長に指名した。

川村さんは、大いに迷った。

友人に相談する。
「やめた方がいい」という声が圧倒的。

しかし川村さんの胸の内には、
「ラストマン」の言葉があった。

1999年7月23日、川村さんは、
羽田発新千歳行きの全日空61便に乗った。

離陸して房総半島上空に差し掛かったころ、
機体は突如Uターン。

「当機はハイジャックされました」と機内放送。

「女性や子供の悲鳴が上がった」

犯人は精神的に不安定な若者だったが、
絶体絶命の危機を救ってくれたのは、
「偶然その便に乗り合わせた、
非番の全日空パイロットの山内純二さん」

「犯人は機長を刺殺し、
自分の操縦で横田基地への着陸を試みるが、
とてもそんな技量はなく、うまくいかない」

「『このままでは墜落する』と判断した山内さんは
ドアを蹴破ってコックピットに突入し、
操縦かんを奪い返した」

この山内パイロットの行動は、
実は航空会社マニュアルに反するものだった。

「しかし、マニュアルに沿って、
この犯人の言うとおりにして、
機体が墜落してはどうしようもない。
緊急事態には自分の頭で考え、
自分の責任で行動しないといけない」

この事件は、
川村さんの人生観をガラリと変える。
「人はいつ死ぬか分からないのだから、
毎日を大切に生きなければと
自覚するようになった」

もう一つ、この事件から、
川村さんは「ラストマン」の意識を、
改めて強く持つようになった。

ラストマンは「最終責任者」。

1997年のハイジャック事件。
2009年の社長指名。

自宅近くの雑木林を散歩している時、
天啓のごとく「ラストマン」の言葉が、
川村さんに降りてきた。

山内パイロットが、
「全日空機でラストマンの役割を果たしたように、
自分も日立でその役回りを引き受けよう――」

昨日の連載の会長退任時にも、
川村さんは考える。

日立では経営者予備軍を、
日立グループ内の他社に派遣して
鍛える仕組みを導入している。

「タフ・アサインメント」と称する。

川村さんは、つくづくと述懐する。
「小さい企業であっても、そこで、
『自分がラストマンだ』という気持ちで
自ら鍛錬することが重要だ」

私自身のことを振り返ると、
ボスは6人しかいなかった。

最後の上司の高岡社長の部下となったとき、
今から思うと、私は確かに、
「ラストマン」の考え方を強く意識していた。

それはいまも、変わっていない。

もちろん化け物級には、
とてもかなわないけれど、
恐ろしく、凄い人たちには、
感謝しつつも、負けてはならじと、
「ラストマン」を貫きたいと思う。

このブログ読者のみなさんには、
「タフ・アサインメント」を、
お薦めしたい。

子会社社長、部長、店長、部門長、
みんな船長であり、機長だ。

小さい企業、小さい店であっても、
『自分がラストマンだ』という気持ちで
自ら鍛錬することが重要だ。

〈結城義晴〉

2015年05月29日(金曜日)

訃報! 緒方知行さん逝去「老にして学べば即ち死して朽ちず」

緒方知行さんが逝った。
1939年3月29日、福岡県生まれ。
76歳。

私の人生で最初の直属の上司。
1977年4月、私のボスは、
㈱商業界『販売革新』編集長だった。
38歳の、眩しいほどのジャーナリストだった。

その後、1981年に、
取締役編集局長に就任し、
翌1982年、退任、独立。
㈱オフィス2020設立。

この会社のネーミングには、
「2020年まで現役で頑張る」
という趣旨が込められていたが、
残念ながらそれは果たせなかった。

1983年、月刊誌『2020AIM』 創刊。
この頃から「生涯編集者」を標榜していた。

会社は㈱オフィス2020新社へ、
そして㈱VALUE CREATOR社へと名称を変え、
最後は『Value Creator』誌編集主幹、
豊の国商人塾塾頭。

同塾は、大分県商店街振興組合連合会の主催で、
緒方さんは生まれ故郷の商人育成を、
ライフワークにしていた。

生まれた地も同じ、
大学も後輩ということで、
私は、随分と目をかけていただいた。
薫陶も受けた。

最初の単行本は、
「イトーヨーカ堂の経営」(日本実業出版)で、
この書は故西村哲さんとの共著。

2冊目が「ジャスコの経営」で、
私はこの取材に、何度か同道した。

印象に残る単行本は、
「イトーヨーカ堂の業革」
「セブン‐イレブン流通情報戦略」
「鈴木敏文  商売の原点・商売の創造」などなど。

2006年には、
私が社長を務めていた商業界から刊行。
「セブン-イレブンのビジネスイノベーション」
この書のタイトルは、私がつけた。

2010年6月18日には、
月刊『2020 Value Creator』
創刊25周年&300号記念パーティ開催。
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岡田卓也さん、清水信次さん、
鈴木敏文さん、廣田正さん、
川野幸夫さん、平富郎さん、
そして荒井伸也さんなど、
そうそうたる人々がスピーチした。

当時、㈱菱食相談役だった廣田さんは、
儒学者の佐藤一斎を引用して、
実に印象的な言葉を、
緒方さんに贈った。dscn0531-1.jpg
少にして学べば、
すなわち壮にして為すあり。

壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず。

老にして学べば、
すなわち死して朽ちず。

緒方さんも、死して朽ちず。
心からご冥福を祈りたい。

さて「AJS Network」6月号が届いた。
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毎月連載を書き連ねて第90回。
「スーパーマーケット応援団長の辛口時評」。
今回は「勝ったチームは強くなる」

ご愛読、感謝。

この機関誌の巻頭には、
会長の荒井伸也さんが連載を書いている。
「スーパーマーケット・ビジネス考」
こちらも第165回の大長編。

巻頭言だけれど、
一定のテーマごとに連載になっている。
今回は「《現場》を求めて その3」

ユニークで良い指摘がある。

「通常、店舗巡回では、
私は主通路沿いに店内を回る。
買物客よりかなり速足で歩く」

「何度も何度も店を見て
慣れた結果であろう、
かなりのスピードで通路を回っていても、
何か、いつもと違うことがあると、
目に飛び込んでくる」

どんなことか。

「変なパッケージがある!
見慣れない商品がある!
POPの文字数が、
読む気を失わせるほど多い!
・・・・・・・などなど」

こうした《現場》が、
会社中の人に見えてくる。

それがすなわち、
「スーパーマーケットとしての我が社が
《よくなる》ということであった」

トップ一人が見えていてもダメ。
コンサルタントが一人、
月に1回やって来て見えていると言ってもダメ。

会社中の全店長、
そして全バイヤー、全チーフに、
見えてこなければいけない。

店長が《現場を見る目》を身に付ける方法。
荒井さんは「極めて簡単」と言い切る。

「店舗のすべてを、
店長が一つひとつ、
実際に見る。
まさに、文字通り、
店舗のすべてを一つひとつ、
実際に見る」

今回、アメリカで手に入れた本が、
「Conscious Capitalism」と、
「Uncontainable」。
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前者はホールフーズCEOジョン・マッケイ、
後者はコンテナストアCEOキップ・ティンデル。

二人は親しい間柄で、ともに、
「コンシャス・リテイリング」を、
実現させている。
意識の高い小売業。

マッケイは、意識の高い企業風土を、
ことさらに重視する。

全店長、全バイヤー、全チーフに、
《現場》が見えてくることと同じ考え方だ。

一方、ティンデルの経営には、
「7つの基本原理」がある。

その第1原理が、
「1 Great Person=3 Good People」。
1人の偉大な人物は、
3人の良い人々に等しい。

ティンデルは「1=3」の理論が、
いたく気に入っているようで、
続けて、言い切る。

「1人の良い人は、
3人の平均的な人に等しい。
1人の平均的な人は、
3人の怠け者に等しい。
だから1人の偉大な人は、
27人の怠け者に等しい」

そんなGreat Personと、
一緒に仕事しよう。
そうすればあなたも、
Great Personになれる。

ハイ・コンシャスな組織をつくり上げる。
そのために、Great Personは必須。
ティンデルはそう考える。

そしていつも、Great Personは、
《現場》を見ている。

ティンデルの「7つの基本原理」のうち、
第6原理は「直感」。

「直感は、
心構えがなければ起こらない。

直感がやってくるように
鍛錬しなければならない」

だからコンテナストアでは、
直感を養うためのトレーニングが、
全従業員を対象に、
「確固たる研修プログラム」として、
実施される。

1年目の従業員には、300時間の研修。

その後も、キャリアを通して、
追加の研修が続けられる。

ティンデルは、確信している。
直感を可能にするには、
間違いなく知識と経験が必須であり、
その直感が役立つようにするためには、
自分で磨き続けねばならない。

少にして学べば、
すなわち壮にして為すあり。

壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず。

老にして学べば、
すなわち死して朽ちず。

緒方さんのご冥福、
心より祈りたい。

合掌。

〈結城義晴〉

2015年05月28日(木曜日)

エバラ食品新本社訪問と大量閉店時代の「二刀流と千手観音」

ちょっと涼しさが戻った今日。
朝から東京・御成門。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
略称CCL。
POSとID-POSデータを活用した、
マーケティング・サポートの会社。
その定例取締役会。

来月は株主総会だ。

その前の月の役員会、
緊張感が漲る。

CCLは4月20日から、新しく、
売れ筋検索のサービスを始めた。
名称はウレコン
「売れ筋コンパス」の略。

つまりは全国の小売業、
おもにスーパーマーケットとドラッグストアの、
POSデータとID-POSデータの情報をもとに、
カテゴリー別、商品別に、
その売れ筋の動向を知ることができるサイト。

7月から有料になるけれど、
6月末までは無料お試し期間。

今夏から、続々と、
新しいサービスがリリースされている。
例えばEagle Eyeは既にリリース。
その次はDolphin Eye

とくにウレコンは、お試し期間中。
お試しください。

昨日夕方は、横浜みなとみらいへ、
エバラ食品工業を訪問。
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ブランドステートメントは、
「こころ、はずむ、おいしさ。」

昨年の5月に、
横浜市西区みなとみらい4丁目4番5号、
横浜アイマークプレイス14階に移転。

入口のところにショールームがある。
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真ん中にあるのは、
「黄金の味」の誕生の背景と豆知識。
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右サイドの壁には、
「エバラ食品のあゆみ」が、
展示されている。
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創業は1958年。
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月の家圓鏡を起用したテレビCMは、
1970年にスタートした。
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懐かしい。現橘家圓蔵も若い。

看板商品の展示もある。
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私の好きな横濱舶来亭のカレーもある。

まず宮崎遵社長の部屋に入った。
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それからこのビルの最上階にあるオフィスを、
ぐるりと案内していただく。
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この一角は全員起立して、
出迎えてくれた。
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「ありがとう」

見晴らしの良いワンフロア。
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快適な執務空間。
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ビルの中央部が空洞になっているので、
その空間を囲むように、
1700坪のオフィスとなっている。
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本社及びテクニカルセンター、
さらに国内グループ会社が集約された。

営業、商品開発、マーケティング、
それに管理部門機能など、
すべてがここに集められている。

フロアの一角に神棚。
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それからカウンターの上に本棚。
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宮崎さんのおすすめの書籍が並ぶ。

背面対置式に並んだ自分たちのデスクで仕事し、
その周辺にあるテーブルで、
すぐにミーティング。

宮崎さんと取締役の近藤康弘さん。
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窓辺には一人用の空間。
テーブルを引き上げると、
打ち合わせもできる。
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窓の外にはみなとみらいと横浜港。DSCN1959-5

本社オフィスのとなりのスペースは、
関連会社とも共用できる空間。DSCN1964-5

一番奥はゆったりしたスペース。
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リフレッシュボックス。
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エコモニター。
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そして喫煙ボックス。
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ぐるりとグループ会社オフィスがある。
まずエバラ物流。
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そしてエバラCJフレッシュフーズ。DSCN1984ー4

さらにその奥に、
開発試作室とキッチン。DSCN1990-5

そしてプレゼンテーションルーム。
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ここは
あえて、
家庭のダイニングルームのような仕様にした。

全部見せてもらって、
宮崎さんと握手。
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横浜市西区の隣組。
その本社移転から1年、
やっと訪れることができて、
大いに満足。

プロパー社員で、
4代目代表取締役社長の宮崎遵さん。

そのリーダーシップにふさわしい、
リラックスできるオフィス機能だと感じた。

しかし移転経費は、
工場と同じ思想で省コスト。

全社員参画のアイデアと工夫で、
以前よりもランニングコストは安くなった。

そのうえで、グループの一体感が醸成され、
エバラブランドの価値共有が可能となった。

あとは成果を出すだけ。

もちろんそれも抜かりない。

オフィス視察後は、
すぐ近くのホテルニューグランドへ。
山下公園の前の横浜随一のホテル。

サマセット・モームが、
「月と六ペンス」を執筆したホテル。

そのコーヒーハウス・ザ・カフェ。
シーフードドリア、スパゲッティナポリタン、
そしてプリンア ラ モードは、
ニューグランドから日本中に広がっていった。

そのプリンアラモード。
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堪能した。

社長の宮崎さんは、
㈱ドゥ・ハウスの稲垣佳伸さんから、
マーケティングの薫陶を受けた。

しかも品川生まれの横浜育ち。

私とも随分と縁が深いことがわかって、
一段と酒が進んだ。

最後に、
ずっと付き添ってくれた田中敬二さんも、
加わって写真。
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田中さんは家庭用品開発第一課課長。
去年、アメリカにご一緒した。
バーベキュー上級インストラクターで、
この道のプロとしても有名。

近藤さんは、
昨年の商人舎スペシャルコースに、
参加してくれた。

つまり勉強熱心な会社ということ。

これからも隣組で、
お付き合いしましょう。

さて日経新聞の社説が、
流通問題を取り上げた。
「ネットがもたらす流通業の大量閉店時代」

ヤマダ電機が46店を閉鎖する。
これはDaily商人舎で取り上げたし、
このブログでも問題にした。

アパレルのワールドも、
来春までに400店から500店を閉じる。
これは全体の15%前後。
ワールドはブランド数も約1割減らす。

TSIホールディングスも、
約15%の260店を閉店。
2子会社を解散し、9ブランドを廃止する。
TSIは、東京スタイルと、
サンエー・インターナショナルの、
統合会社。

社説は、これらの現象に共通する目的を、
「不採算店の整理と経営体質の強化」に求める。
同時に「インターネットの影響」を上げる。

ヤマダ電機は、
「地方や郊外の道路沿いに大型店を構え、
大量仕入れと安値販売を軸に成長した」

「しかし近年は
店を持たないネット通販会社による
安値攻勢を受けていた。
住民の高齢化や若者の車離れも
郊外店には不利に働く」

「さらに、店で商品を選び、
その場でスマートフォンなどを通じ
安くネットで買う人も増えている」

ショールーミング現象。

GfKジャパンの調査報告。
日本の家電市場でネット通販が占める比率。
2014年、初めて10%を超えた。

アメリカではそれが25%に達する。

社説は2つの対処法を示す。
「1つはネット通販部門の強化」。

ヨドバシカメラや、
オンワードホールディングス。
ネット部門に力を入れ、
それに応じたマーケティングを展開し、
成果を上げている。

「もう1つは滞在したくなる店づくり」。

社説の論説委員から、
こんなことを聞かされるとは思わなかったが、
高級音響機器体験コーナーを設けた家電店、
店員が知識を磨き来店客に
的確な提案をするファッション雑貨店。

アメリカで言えば、前者はベストバイ、
後者はコンテナストア。

ネブラスカ・ファーニチャー・マートなど、
その極致にある。

「ネット販売の態勢を整えつつ、
店ならではの魅力も提示する」

ウォルマートだって、
どこよりもこの戦略を、
スピーディに、力強く、
推進している。

結びは、
「今後の流通業には、
そうした二刀流が要る」

一言で言えば、
「オムニチャネル戦略」の提案だ。

しかし「オムニ」とは「すべて」を意味する。

だから二刀流ではなく、
千手観音のごとし。

千本の手で千本の刀を、
操らねばならない。

だからといって、
自分の責任で作った店を拙速に閉鎖して、
利益を上げさえすればいいというものではない。

社説はこれには触れなかった。

会社は何のためにあるのか。
商人はいつもいつもそれを、
自問自答していなければならない。

〈結城義晴〉

2015年05月27日(水曜日)

[日本の飲食業調査]と「運転席三菱、助手席日立」の経営品質

アメリカから帰国して、2日連続の真夏日。
日本列島を包む高気圧。
中国大陸から流れ込んだ暖かい風。

5月の連続真夏日は、11年ぶりだとか。

朝から、横浜市立白幡小学校へ。DSCN1919-5

緑が一段と濃くなった。DSCN1920-5

小学校では英語教育に、
力を入れ始めた。
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校庭にも暑い日差しが注ぐ。DSCN1923-5

低学年は体育の授業。DSCN1917-5
私の子供たちが、この学校を卒業した。
このグランドで遊び、学び、
運動会をやり、ソフトボールに励んだ。

20年ほど前、
私はこの学校のPTA会長を務め、
その後も、何かと関わってきた。

いつも外に出かけている身としては、
少しでも地域のお役に立ちたい。

今日は、この白幡小学校の、
文化・スポーツクラブ事業の総会。
以前は会長だったが、
いまは会計監査。

平成26年度も事業は、
つつがなく終了し、
平成27年度予算案も、
了承された。

商人舎magazineの、
Daily商人舎は、
日経MJ[日本の飲食業調査]
1位マクドナルド、2位ゼンショー、3位すかいらーく。

コロワイドグループは、昨年10月、
カッパ・クリエイトホールディングスを買収して、
第4位に躍進。
回転寿司の「かっぱ寿司」の会社。

大久保恒夫さんが社長を務める、
セブン&アイ・フードシステムズも、
質の良い売上げを6.8%伸ばして、
20位に上がってきた。

人手不足、採用難は、
相変わらず。

フードサービス業は全体として、
ダウントレンドにある。
けれど、いつも、
質のいい売上げをつくりたいし、
質のいい売上げを増やしたい。

今月の商人舎標語。
現場から経営品質を高めよう!

日経新聞『私の履歴書』
日立製作所元社長・会長の川村隆さん。

2014年2月に、
三菱重工業と火力発電設備事業を統合する。
三菱日立パワーシステムズの発足。

出資額は三菱重工が65%、日立が35%。
共同出資会社が設立され、
両社の火力事業が統合。

「三菱重工が運転席で日立は助手席」
そう言われた。

それでも川村さんは意思決定し、
統合を推進した。

「両社は戦後営々と
技術や事業ノウハウを磨いてきた」。

しかしゼネラル・エレクトリックなど、
世界トップとの差は埋め切れない。

後ろを振り返ると、
中国勢のステートグリッドなども、
力をつけ始めた。

東日本大震災の原発事故によって、
電力自由化が加速。

「日立や三菱重工の重電事業が
本当に世界の列強と互角に戦えるか、
容易ならざる状況であった」

「私たちの火力発電事業を
世界で成長させるには、
この選択肢しかない」

なぜ三菱重工なのか。

「結婚と同じでやはり
相性がよかったのだ」

M&Aの極意。
相性の良さ。

ウォルマートと西友は、
相性がよろしくなかった。
だから時間がかかっている。

「両社とも純朴な企業文化がよく似ている。
ともにモノづくりに情熱を燃やし、
巨大な鍋釜づくりが得意だ」

企業文化。
そして、企業の強み。

しかし何よりも、
川村さんは強調する。

「事業再編を決断するのは経営者だが、
その成否を左右するのは
現場の社員の踏ん張りである」

製造業も外食産業も、
そして小売業も、
経営品質は、現場から、
高められねばならない。

〈結城義晴〉

2015年05月26日(火曜日)

Whole FoodsのActなExperiental Marketing

今日は、東京都心で、
今年初の真夏日。
最高気温が30度を超えて、
30.1度を観測。

私は先週・先々週、
ネバダ州ラスベガスと、
テキサス州ダラスに滞在していたが、
どちらも真夏には40度を超す。

しかし帰って来てみると、
東京や横浜のほうが暑い。

5月に入って、
25度以上の夏日は18日目。
これは観測開始以来、最多タイ。

1年で一番いい季節が、
だんだん暑くなってくる。
地球温暖化なのか。

地震も起こったり、
天変地異を感じさせられる。

それでも梅雨の蒸し暑さ、
真夏の茹だるような暑さと比べると、
過ごしやすい。

さて今日は、
午前中に来客。

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日本放送協会制作局のディレクター。
経済・社会情報番組部で、
「プロフェッショナル」を担当している。

色々と流通小売業の情報を伝授。

頭の回転が早くて、
自分の経験と私の話を、
上手に照らし合わせて、
常に構成を組み立てようとする。

私にとってこういった時間は、
楽しいひと時。

いい番組を作ってください。
期待しています。

昨夜の「プロフェッショナル」は、
俳優の渡辺謙で、
実にいい内容だったらしい。

さてさて帰国してから、
アメリカの小売業現場で、
印象に残った出来事を再現する。
その2。

ダラスのホールフーズで、
出会った女性。
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よく見ると、片手にワイングラス。DSCN9994-5
赤ワインを飲みながら、
カート・ショッピングを楽しむ。

あまりに自然なので、
了解を取って、写真。

このダラスのホールフーズは、
この地区の旗艦店で約1800坪の店。
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生鮮食品やオーガニック商品は、
全米ナンバー1。
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カットフルーツ売り場には、
単なるテクニックを超えた、
極めて高い論理性がある。
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入口の花売り場は、
顧客の心を浮き立たせてくれる。
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サービス・デリも随一。
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美しいサラダ・デリの売り場。
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その上、ワインやビールも、
近年、充実させてきた。
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もちろんワインとともに、
チーズも楽しめる。
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そのワインを飲ませてくれるコーナーがある。
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試飲程度ではない。

カウンターにはチームメンバーがいて、
注文に応じて、ワインを提供してくれる。

他にも飲食コーナーがある。
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さらに店舗右サイドには、
バーが併設されていて、
こちらではバーテンダーが、
酒を供する。
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そんな買い物環境が整っているから、
ワイングラスを片手に、
カート・ショッピングと相成る。
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もちろん車を運転する顧客には、
絶対にオススメできないことだが、
こんな自由な買い物ができたら、
楽しいだろうなぁ。

買上げ点数も、
上がるだろうなぁ。

率直に、そんな感慨を抱いた。

ホールフーズの洗練された店内。
そこでワイングラス片手に、
買い物するカスタマー。

絵になる。

これが汚い店の、
泥酔したヨッパライでは、
お話にならない。

ほかの顧客にも、
大いに迷惑がかかる。

しかし、この笑顔は、実にいい。
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バーンド・H・シュミットは、
「戦略的経験価値モジュール」を、
5つに分類して提案している。

感覚的経験価値、
情緒的経験価値、
知的経験価値、
関係的経験価値、
そして行動的経験価値。

この女性のワイン・ショッピングは、
まさにActなExperiental Marketingだ。

ダラスの暑い夏も、
こんな経験価値を、
存分に提供してくれる店舗があれば、
存分にライフスタイルを満喫できる。

しかし、そのためには、まず、
店舗環境というハードウェアが必須。
マーチャンダイジング、プロモーション、
つまりソフトウェアも必要。
そして顧客との関係性をつくる、
ヒューマンウェアが何よりも大切だ。

自由自在。

カンパニーもカスタマーも。

ホールフーズにはいま、
そんな形容が当てはまる。

〈結城義晴〉

2015年05月25日(月曜日)

ヤマダ電機「拙速は巧遅に勝る」とAldi「Double Guarantee」

Everybody! Good Monday!
[2015vol21]

2015年も第22週、
5月第5週の最終週。

商人舎magazineのDaily商人舎で、
ヤマダ電機46店閉鎖のニュース。
それは今週末の31日まで。

意思決定の速さというか、
拙速というか。

「拙速」は「出来はよくないが速いこと」。

反対語は「巧遅」で、
こちらは「たくみでも遅いこと」。

中国春秋時代の兵法書『孫子』は言う。
「拙速は巧遅に勝る」

ヤマダ電機の山田昇社長、
不思議に会ったことはないが、
『孫子』ファンかも知れない。

一方、ダイエーは、
5000㎡超の「フードスタイルストア」を、
本年度中に5店舗開設し、
食品スーパーマーケットへの転換を図る。
これは日経MJの記事。

ダイエーは全国に約280店をもつが、
今年9月にはまず、
北海道・東海・九州地区の全59店、
来年3月には関東・関西の大型店29店を、
イオングループの事業会社に移管する。

その後、グルメシティ、フーディアムの約130店、
全国の大型店と九州・北海道の合計88店も、
徐々にイオングループ企業に移管される。

東京の碑文谷店も、
横浜西口店も、
イオンリテールになる。

その代わり、首都圏と関西県で、
3000㎡以下の都市型店と、
5000㎡以上のフードライフスタイルストアの、
マルチフォーマットを展開する。

イギリスのテスコは、
都市型をテスコメトロ、
やや大型をテスコスーパーストアと、
分類して多フォーマット展開するが、
それと同じ構想。

結果として、数値計画は、
2016年度黒字化、
2018年度経常利益3%。

ヤマダ電機もダイエーも、
新しい時代には新しい皮袋。

吉田拓郎『イメージの詩』より。
古い船には新しい水夫が
乗り込んでゆくだろう
古い船を今動かせるのは
古い水夫じゃないだろう

何故なら古い船も 新しい船のように
新しい海へ出る
古い水夫は知っているのさ
新しい海のこわさを

新しい水夫も必要になるだろう。

この夏の圧迫感は何だらう
〈朝日俳壇より 横浜市・込宮正一〉

今週・来週の2週間販促企画は、
Weekly商人舎。

5月6日の「立夏」から、
6月6日の「芒種」の前日までが、
「初夏」と教えてくれる。

放尿は植田にすべしとふ家訓
〈同 周南市・木村しづを〉
水田、植田、今、美しい。
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草餅の堂々として田舎ぶり
〈朝日俳壇 川西市・上村敏夫〉

田舎が草餅のように、
堂々としていなくてはいけない。

明日は常盤勝美の「2週間天気予報」

今日14時28分、関東で地震。
マグニチュードは5.5。
震源地は埼玉県北部、
深さは暫定値で56km。

最大震度は茨城県土浦市で震度5弱。

常盤さんといえども、
地震の予測はできないが、
天気予報は2週間。

必見の連載だ。

アメリカから昨日帰って、
今日はゴルフ名人会。
1989年から、もう、
26年続いている。

そして明日から、
来客アポイントがあり、
いくつかの会議、会合をこなしつつ、
月刊『商人舎』6月号の入稿。

そのアメリカで印象に残ったことの一つ。
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「ダブル・ギャランティ」
Double Guarantee。

100%の顧客満足のために、
半沢直樹の「倍返し」。

顧客からクレームや返品請求があったら、
Replace the Product
And
Refund your Money 

商品は取り替える。
お金は返す。

Andが「倍返し」を意味する。

商品を取り替えて、
お金も返す。

これをやっているのは、アルディ。
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ウォルマートよりも安い、
世界一のディスカウンター。
非上場企業。

安くて綺麗、
安くて親切、
安くて良質。
そのうえ、
安くて倍返し。

私も商業界時代から、
現在の商人舎に至るまで、
ずっと、ダブル・ギャランティ派。

そのつもりで、
緊張して仕事する。

万が一にも失敗したら、
倍返し。

それを貫いてきた。

みなさんも、いかが?

最後にお知らせ。
第7回ミドルメネジメント研修会。
7月14日~16日。
いつも火曜日から木曜日。
湯河原で完全合宿制。

ご参加、ご派遣、お願いします。

ではみなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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