結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年05月28日(木曜日)

エバラ食品新本社訪問と大量閉店時代の「二刀流と千手観音」

ちょっと涼しさが戻った今日。
朝から東京・御成門。

カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
略称CCL。
POSとID-POSデータを活用した、
マーケティング・サポートの会社。
その定例取締役会。

来月は株主総会だ。

その前の月の役員会、
緊張感が漲る。

CCLは4月20日から、新しく、
売れ筋検索のサービスを始めた。
名称はウレコン
「売れ筋コンパス」の略。

つまりは全国の小売業、
おもにスーパーマーケットとドラッグストアの、
POSデータとID-POSデータの情報をもとに、
カテゴリー別、商品別に、
その売れ筋の動向を知ることができるサイト。

7月から有料になるけれど、
6月末までは無料お試し期間。

今夏から、続々と、
新しいサービスがリリースされている。
例えばEagle Eyeは既にリリース。
その次はDolphin Eye

とくにウレコンは、お試し期間中。
お試しください。

昨日夕方は、横浜みなとみらいへ、
エバラ食品工業を訪問。
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ブランドステートメントは、
「こころ、はずむ、おいしさ。」

昨年の5月に、
横浜市西区みなとみらい4丁目4番5号、
横浜アイマークプレイス14階に移転。

入口のところにショールームがある。
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真ん中にあるのは、
「黄金の味」の誕生の背景と豆知識。
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右サイドの壁には、
「エバラ食品のあゆみ」が、
展示されている。
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創業は1958年。
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月の家圓鏡を起用したテレビCMは、
1970年にスタートした。
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懐かしい。現橘家圓蔵も若い。

看板商品の展示もある。
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私の好きな横濱舶来亭のカレーもある。

まず宮崎遵社長の部屋に入った。
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それからこのビルの最上階にあるオフィスを、
ぐるりと案内していただく。
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この一角は全員起立して、
出迎えてくれた。
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「ありがとう」

見晴らしの良いワンフロア。
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快適な執務空間。
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ビルの中央部が空洞になっているので、
その空間を囲むように、
1700坪のオフィスとなっている。
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本社及びテクニカルセンター、
さらに国内グループ会社が集約された。

営業、商品開発、マーケティング、
それに管理部門機能など、
すべてがここに集められている。

フロアの一角に神棚。
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それからカウンターの上に本棚。
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宮崎さんのおすすめの書籍が並ぶ。

背面対置式に並んだ自分たちのデスクで仕事し、
その周辺にあるテーブルで、
すぐにミーティング。

宮崎さんと取締役の近藤康弘さん。
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窓辺には一人用の空間。
テーブルを引き上げると、
打ち合わせもできる。
DSCN1963-5

窓の外にはみなとみらいと横浜港。DSCN1959-5

本社オフィスのとなりのスペースは、
関連会社とも共用できる空間。DSCN1964-5

一番奥はゆったりしたスペース。
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リフレッシュボックス。
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エコモニター。
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そして喫煙ボックス。
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ぐるりとグループ会社オフィスがある。
まずエバラ物流。
DSCN1981ー5

そしてエバラCJフレッシュフーズ。DSCN1984ー4

さらにその奥に、
開発試作室とキッチン。DSCN1990-5

そしてプレゼンテーションルーム。
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ここは
あえて、
家庭のダイニングルームのような仕様にした。

全部見せてもらって、
宮崎さんと握手。
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横浜市西区の隣組。
その本社移転から1年、
やっと訪れることができて、
大いに満足。

プロパー社員で、
4代目代表取締役社長の宮崎遵さん。

そのリーダーシップにふさわしい、
リラックスできるオフィス機能だと感じた。

しかし移転経費は、
工場と同じ思想で省コスト。

全社員参画のアイデアと工夫で、
以前よりもランニングコストは安くなった。

そのうえで、グループの一体感が醸成され、
エバラブランドの価値共有が可能となった。

あとは成果を出すだけ。

もちろんそれも抜かりない。

オフィス視察後は、
すぐ近くのホテルニューグランドへ。
山下公園の前の横浜随一のホテル。

サマセット・モームが、
「月と六ペンス」を執筆したホテル。

そのコーヒーハウス・ザ・カフェ。
シーフードドリア、スパゲッティナポリタン、
そしてプリンア ラ モードは、
ニューグランドから日本中に広がっていった。

そのプリンアラモード。
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堪能した。

社長の宮崎さんは、
㈱ドゥ・ハウスの稲垣佳伸さんから、
マーケティングの薫陶を受けた。

しかも品川生まれの横浜育ち。

私とも随分と縁が深いことがわかって、
一段と酒が進んだ。

最後に、
ずっと付き添ってくれた田中敬二さんも、
加わって写真。
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田中さんは家庭用品開発第一課課長。
去年、アメリカにご一緒した。
バーベキュー上級インストラクターで、
この道のプロとしても有名。

近藤さんは、
昨年の商人舎スペシャルコースに、
参加してくれた。

つまり勉強熱心な会社ということ。

これからも隣組で、
お付き合いしましょう。

さて日経新聞の社説が、
流通問題を取り上げた。
「ネットがもたらす流通業の大量閉店時代」

ヤマダ電機が46店を閉鎖する。
これはDaily商人舎で取り上げたし、
このブログでも問題にした。

アパレルのワールドも、
来春までに400店から500店を閉じる。
これは全体の15%前後。
ワールドはブランド数も約1割減らす。

TSIホールディングスも、
約15%の260店を閉店。
2子会社を解散し、9ブランドを廃止する。
TSIは、東京スタイルと、
サンエー・インターナショナルの、
統合会社。

社説は、これらの現象に共通する目的を、
「不採算店の整理と経営体質の強化」に求める。
同時に「インターネットの影響」を上げる。

ヤマダ電機は、
「地方や郊外の道路沿いに大型店を構え、
大量仕入れと安値販売を軸に成長した」

「しかし近年は
店を持たないネット通販会社による
安値攻勢を受けていた。
住民の高齢化や若者の車離れも
郊外店には不利に働く」

「さらに、店で商品を選び、
その場でスマートフォンなどを通じ
安くネットで買う人も増えている」

ショールーミング現象。

GfKジャパンの調査報告。
日本の家電市場でネット通販が占める比率。
2014年、初めて10%を超えた。

アメリカではそれが25%に達する。

社説は2つの対処法を示す。
「1つはネット通販部門の強化」。

ヨドバシカメラや、
オンワードホールディングス。
ネット部門に力を入れ、
それに応じたマーケティングを展開し、
成果を上げている。

「もう1つは滞在したくなる店づくり」。

社説の論説委員から、
こんなことを聞かされるとは思わなかったが、
高級音響機器体験コーナーを設けた家電店、
店員が知識を磨き来店客に
的確な提案をするファッション雑貨店。

アメリカで言えば、前者はベストバイ、
後者はコンテナストア。

ネブラスカ・ファーニチャー・マートなど、
その極致にある。

「ネット販売の態勢を整えつつ、
店ならではの魅力も提示する」

ウォルマートだって、
どこよりもこの戦略を、
スピーディに、力強く、
推進している。

結びは、
「今後の流通業には、
そうした二刀流が要る」

一言で言えば、
「オムニチャネル戦略」の提案だ。

しかし「オムニ」とは「すべて」を意味する。

だから二刀流ではなく、
千手観音のごとし。

千本の手で千本の刀を、
操らねばならない。

だからといって、
自分の責任で作った店を拙速に閉鎖して、
利益を上げさえすればいいというものではない。

社説はこれには触れなかった。

会社は何のためにあるのか。
商人はいつもいつもそれを、
自問自答していなければならない。

〈結城義晴〉

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