結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年05月06日(水曜日)

「勝ったチームは強くなる」と結城義晴「一番の人気」

5月6日、振替休日。
しかし「振替休日」は法律用語ではない。
通称。

では、今日の休日は、
どの祝日の振替なのか。

どこかのテレビ番組で、
クイズ問題にでもしてないかな?

「国民の祝日に関する法律」、
これも通称は「祝日法」。

その祝日法の第3条第2項の規定。
「『国民の祝日』が日曜日に当たるときは、
その日後においてその日に最も近い
『国民の祝日』でない日を休日とする」

今年の場合、日曜日は、
憲法記念日だった。

それが「日曜日に当たる」から、
「その日後においてその日に最も近い
『国民の祝日』でない日」が振替の日。

日曜の建国記念日の次の月曜が、
みどりの日の祝日。
さらに火曜はこどもの日の祝日。
従って今日の水曜は、
憲法記念日の振替休日。

だから、みんな今日の休日は、
憲法記念日に感謝しなければいけない。
商売繁盛も憲法記念日に感謝する。

そして今一度、
憲法を考える。

それが今日だが、
今日は「立夏」でもある。

日経新聞の巻頭コラム『春秋』が、
立夏を取り上げた。

「いつのまにか立夏である。
気がつくと新緑の中にいる。
芽吹いた木々が日に日に葉を広げて、
領土を拡張していく。
柔らかな新樹の茂りが
パソコンで疲れた目に優しい」

やや文学的表現か。

ここで松尾芭蕉の句。
あらたふと青葉若葉の日の光
「あらたふと」は、
「あら」と「たふとし」。
「ああ、尊いことだ」といった意味。
青葉若葉は今の季節。
「日の光」は読んで字の如き「太陽の光」と、
地名の「日光」の掛け言葉。

芭蕉も『笑点の大喜利』のような掛け言葉を、
俳句に使う。

俳句の翻訳は全く味気ないけれど、
あえて試みれば、こうなる。
「この日光の霊山の青葉若葉に、
太陽の日が神々しく降り注ぐ。
ああ、尊いことだなあ」

さて、巻頭コラムが取り上げた「立夏」。
私は二十四節気を、
とても重要視している。

なんというか、商売に都合がいい。

1年は12カ月。
二十四節気は、
その2倍の24の節目。

1カ月を上旬、中旬、下旬とするのも、
もちろんウィークリーに52週とするのも、
これはマネジメントに都合がいい。
もちろんオペレーションにも。

しかしここに二十四節気を加えて、
季節感を織り込むと、
商売に彩りがついて、
なおさら都合がいい。

特に重要なのが「八節」。
夏至と冬至を「二至」、
春分と秋分を「二分」、
これらをまとめて「二至二分」という。

わかりやすい。

その春分と夏至の真ん中に、
「立夏」が用意されている。

春が終わり、夏が立つ。
この、「夏が立つ」がとてもいい。

それから夏至になる。

つまり、今日。
今日は春分と夏至の真ん中。

夏至と秋分の真ん中が立秋、
秋分と冬至の真ん中が立冬、
冬至と春分の真ん中が立春。

立春・立夏・立秋・立冬を「四立」とまとめ、
先の「二至二分」と「四立」を併せて、
「八節」という。

理路整然としていて、
私は大好きだ。

そして都合がいい。
商売の色づけ、
季節感を演出するのにもってこいだ。

商人舎magazineでは、
5月号から新Monthly連載がスタートする。
関智美のマーケティング・アイ
「二十四節気と現代人の生活行動」
私のこういった問題意識がベースにある。

ご期待いただきたい。

さてさて日経新聞スポーツ欄。
『フットボールの熱源』
サッカー担当記者の吉田誠一さんが書くのが、
「勝ったチームは強くなる」

「プロサッカーの世界の栄冠は
資金力がないと手にできない」

会計監査法人のデロイトは、
サッカークラブの営業収益を集計して、
「フットボール・マネー・リーグ」と称する。

今季の欧州チャンピオンズ・リーグ(CL)の4強、
すべて昨季のマネーリーグのトップ10。

レアル・マドリードとFCバルセロナは、
どちらもスペインの花形チーム。
それにドイツのバイエルン・ミュンヘン。
この3チームは、
マネーリーグのトップ5常連。

記者は言う。
「資金があるから勝ち続ける」

レアル・マドリードは、
欧州CLで10度目の優勝、
そして10年連続マネーリーグのトップ。
エースは クリスティアーノ・ロナウド、
ドイツの トニ・クロース
フランスの カリム・ベンゼマ、
コロンビアの ハメス・ロドリゲス。
すごい選手がずらりと揃う。

営業収益は約5億5000万ユーロ、
約737億円。

日本のJ1全18クラブの営業収益は、
総計約550億円。

サッカー業界の常套句。
「強いチームが勝つとは限らない」

良いサッカーをしたチームが敗れると、
この常套句が使われる。

しかしそれに反対するリアリズムの声。
「勝ったチームが強いのだ」

ここで吉田記者。
「勝ったチームはより稼ぎ、
その分で補強が可能となり、
また勝つ可能性が高くなる」

これは商売の競争原理そのまま。

勝った企業はより稼ぎ、
その分で再投資が可能となり、
また勝つ可能性が高くなる。

吉田記者。
「勝ったチームが強い。
それだけでなく、
勝ったチームはまた強くなる」

つまり、勝った企業が強い。
それだけでなく、
勝った企業はまた強くなる。

勝利が先か、
投資が先か。

それには吉田記者、
触れていない。

しかし商売は、
まず客数。

顧客の人気が高いと、
売上げが上がる。
売上げが上がると、
よほどのミスをしない限り、
利益が伴う。
その利益を顧客のために投資する。
店舗のリニューアル、
商品開発と売り場の改善、
人材の教育・育成。
そうするとますます、
顧客の人気が高まる。
顧客の人気が高まると、
売上げが上がり、利益が増え、
再投資が可能になる。

「勝ったチームは強くなる」
「勝った店は強くなる」

これだけは紛れもない真実。

そこで最後に、
『message』より結城義晴の言葉。
「一番の人気」

あなたの店が、
繁盛しているとする。

売上高の半分は、
実力なのだろう。

しかし、あとの半分は、
人気によるものだ。

人気とは、一番の者に
与えられる特権である。

あなたの店が
不振だとしよう。

不振の半分は、
店の実力による。

しかしあとの半分は、
人気がないからだ。

二番手、三番手、
四番手だからである。

では、
一番の人気は、
なぜ獲得できたのか。

そして一番の人気は、
どんなときに
逆転するものなのか。

何も競争がない時代。

すばやく時流をとらえた者が、
まず人気を博する。

人気は実力に決定的な影響を与え、
実力はどんどん向上する。

追いかける者がいくら努力しても、
この実力差は詰まらない。

どんなに消費が
冷え込んだときにも

どんなに営業不振が
蔓延しているときにも

一番人気の店は密かに
客の支持を伸ばしている。

二番手以下は
急激に落ち込む。

ただし、追う者の強みというものもある。
紙一重の差までは、
努力しだいで到達することができる。

しかし、この紙一重の差が大きい。
だから、そこから先は運に
めぐまれるしかないのかもしれない。

たいていの場合、幸運とは、
神から与えられるものでも、
自分で勝ちとるものでもない。

相手に恵んでもらうものである。
人気も、敵の過失によって、
ころがり込んでくるものなのだ。

人気を維持すること。
逆転すること。

それができるのは、
謙虚に、
実力と人気の力関係を
知る者だけである。

ここでいう〈人気〉とは、
〈人間性〉です。
組織全体の〈人間性〉です。

〈結城義晴〉

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