結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年05月12日(火曜日)

日立・小平浪平「空気の如く・水の如く」と伊勢丹・阪急・成城石井

昨日、月刊『商人舎』5月号発刊
特集は、
「阪急オアシスと成城石井」

私が特集の前書きで書いたのは、
“Classic”High-Quality Supermarketの条件

「クラシック」というのは、極端に長い流行。
反対に短命に終わる流行を「ファド」という。

今回の巻頭論文は、
4ページ6010字と、短い。

しかしスーパーマーケットだけでなく、
すべてのチェーンストア、小売業、
そして卸売業や製造業の「質」に関する要件と、
クラシックであるための条件を、
田村弘一さん時代のクイーンズ伊勢丹、
そして阪食と成城石井を題材に考察した。

故田村弘一さんには、
心からお礼を述べるとともに、
この月刊商人舎一冊を捧げつつ、
あらためてご冥福を祈りたい。

阪食の千野和利さんをはじめとする皆さん、
成城石井の原昭彦さんら若い実務家たちにも、
感謝したい。

ありがとうございました。

日経新聞『私の履歴書』は、
今月、日立製作所元社長の川村隆さん。
昨日は自分のことではなく、
日立製作所という会社の歴史を書いて、秀逸。

日立の創業は1910年。
日露戦争に勝利した日本で、
重工業が勃興しようとしていた時期。

創業者は若いエンジニア小平浪平。
36歳。
「おだいら」と読む。

当時、今の日立市近郊に銅鉱山があった。
久原鉱山が採掘していた。
現JXホールディングス。
しかしその鉱山で使われている機械類は、
輸入品ばかりだった。

技術者の小平は、
それを国産に切り替えようと発案した。
「最初は日立鉱山の一部門として出発し、
10年後に今でいうスピンオフの形で
日立製作所として独立した」

トヨタ自動車は、
豊田自動織機の自動車部としてスタートした。
全く同じ。

小平の第1号製品は5馬力モーターだが、
この時、小平は、
鉱山で使うための水力発電所を自作し、
銅鉱石を地上に上げるエレベーターを自作し、
港に運ぶための電気機関車を自作した。

「自らの手で技術を生み出す
小平の独立自尊の志は、
日立の企業文化の骨格を成した」

小平は派手なパフォーマンスを嫌った。
人柄は「空気の如く、水の如く」といわれた。

政財界とは多少の距離を置いた。
日立の社長を36年務めたが、
「自分の息子に後を継がせず、
適材適所を貫いた」

この小平浪平のDNAが、
「日立の企業風土にしっかり引き継がれた」

1886年、小菅丹治によって創業された伊勢丹。
故田村弘一さんはそのDNAを引いていた。

1907年、小林一三によって始められた阪急。
千野和利さんも、その志を受け継ぐ。

1927年創業の成城石井は、
原さんらが胸を張る。
「会社は売られても成城石井魂は売らない」

この日立製作所の小平浪平のDNA堅持と、
みな、酷似している。

独立自尊の志。
これがすなわちイノベーションの源となる。

そして「空気のごとく、水のごとく」。
これが社会的使命を意味している。

小平浪平の生き方、
なんとスーパーマーケットや小売業の、
あり方に似ているのだろう。

それは社会のインフラを構築するという
高い志に根ざしているからだ。

さて私は今朝、
横浜シティエアーターミナルから、
みなとみらいを見渡すベイブリッジへ。
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そして羽田空港第1ターミナル。
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商人舎USA研修会ベーシックコース。
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今回は52名の参加。
満員御礼。

商人舎のアメリカ視察研修の第19回目。
ありがたいことだ。

添乗員のJTB小阪裕介さんが、
まずスケジュールや通関に関する事務的な説明。
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そしてJTBカリスマ添乗員の佐藤公彦さんが、
丁寧にわかりやすく注意点などを解説。
DSCN2647-5
商人舎USA研修は、
こういった面でも、
常に最高の人材で最高のレベルを目指す。

最後に結城義晴のレクチャー。

事前テキスト230ページ、
メインテキスト180ページ。
合わせて410ページ。
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アメリカはどんなところか。
ラスベガスでは、
なぜ、何を学ぶのか。
そして何を獲得し、何を実行するのか。
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言いたいことはまだまだ、
山ほどある。
それでも30分ちょっと、
駆け足で語った。
DSCN2682-5
今回、いつにも増して、
理解度が高い。

楽しみな研修会となる予感。

ゲートのところで、
全員写真。
DSCN2690-5
では、行ってきます。

独立自尊の志を持って、
「空気のごとく、水のごとく」
この社会的使命を果たし、
イノベーションを起こすべく。

〈結城義晴〉

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