結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年04月02日(木曜日)

4月商人舎標語「世間良し、天も良し」とセブン&アイ一本足打法

横浜の桜は今日、満開。

商人舎のそばを流れる新田間川、
その遊歩道にも美しく咲き乱れる。
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1日中、商人舎オフィスで、
月刊『商人舎』4月号の最終入稿と責了。
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ランチは遊歩道脇の牛角で、
なぜかカルビ&ハラミ定食。

それから散策。
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いい気分です。
すごく眩しいけれど。
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4月号の特集は、
「ネットスーパー! 移動スーパー!!」
面白くて、役に立って、
テレビなどでは表現できない、
経営雑誌らしい特集。

ご期待下さい。

その4月号の巻頭Message。
それが4月の商人舎標語でもある。

「世間良し、天も良し。」

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

近江商人の商売哲学にして、
世界商業の現代化原理。
「三方良し」。

リアル店舗のスーパーマーケットも、
ネットスーパーのイトーヨーカ堂も、
移動スーパーの「とくし丸」も。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

こうでなくてはいけない。
商売の神様も仏様も、
解脱の手助けはしてくれない。

それが小売業の近代化の次に、
商業の現代化を果たすときにも、
貫徹すべき大原則である。

規模のメリットを追求し、
生産性の向上を追いかけ、
結果、行き詰まってしまった近代小売業。

ここまでは工業化すべきであり、
ここから先は工業化してはならない。
二つの性格を持った産業。

それが私たちの小売業、
私たちのチェーンストア、
私たちの消費産業。

リアル店舗小売業も、
ノンストアリテイリングも、
ネットスーパー、移動スーパーも。

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。 
〈結城義晴〉

今月のスローガンは、
「三方良し、天も良し」でいきましょう。

よろしく。

さて、商人舎公式ホームページ上段のテロップは、
提携している「流通ニュース」。
今日4月2日のニュースは、
各社の決算がズラリ。

今日の決算報告のセブン&アイ関連の、
タイトルだけ引き出してみる。

セブン&アイ/
新年度の売上高6%増の6.4兆円、
営業益8.6%増を予想。

セブン&アイ/
2015年2月期の売上高7.2%増の6兆389億円、
当期利益1.5%減。

セブン-イレブン/
2月期は売上高8.4%増、営業利益5.0%増。

イトーヨーカ堂/
2月期は売上高2.0%減、営業利益83.4%減。

そごう・西武/
2月期は売上高0.2%増、営業利益0.8%増。

ヨークベニマル/
2月期は売上高4.2.%増、営業利益0.8%増。

セブン&アイ・フード/
2月期は売上高3.1%増、営業利益80.3%減。

前期の決算で、
きちんとした増収増益はセブン-イレブンのみ。
ヨークベニマルは増収、微増益、
そごう西武は微増収微増益、つまりとんとん。
減収大減益がイトーヨーカ堂で、
フードシステムは増収減益。

業態別盛衰一覧表の如き、
セブン&アイの2014年度決算。

結果、セブン&アイ・ホールディングは、
売上高6兆389億4800万円で、
前年同期比7.2%増。
営業利益3433億3100万円で1.1%増、
経常利益3414億8400万円で0.7%増、
しかし当期利益1729億7900万円で1.5%減。

日経新聞の編集委員で、
流通専門家の田中陽さんは、
この現象を「一本足打法」と名付けた。

新年度はこの一本足のセブン-イレブンに加えて、
オムニチャネル戦略とセブン銀行を、
もう一本の足にする方向であるという。
「二本足打法」。

そのオムニチャネルの名称は、
セブンネットショッピング。

だから収益の柱は、
セブン-イレブン、
セブン・ネットショッピング、
セブン銀行、
つまりセブン・トリオとなる。

これは田中陽さんの見立て。

まあ、セブンの名称が付くのはもう一つ、
セブン&アイ・フードシステムズで、
この社長はわが友・大久保恒夫さん。

早いところ、
セブン・カルテットには、
なって欲しいところだ。

もちろん戸井和久社長のイトーヨーカ堂も、
真船幸夫新社長のヨークベニマルも、
松本隆社長のそごう西武も、
セブン・カルテットに負けず、
それぞれに増収増益を目指してほしい。

結城義晴流に言えば、
ムカデ打法だ。

特にイトーヨーカ堂は3月8日に、
ネットスーパーのダークストアを、
西日暮里に実験オープンさせた。
月刊『商人舎』4月号で、
丁寧に取材したが、
これは優れもの。

そしてこれもオムニチャネルの、
基幹システムとなる。

新しいビジネスモデルの構築に、
チャレンジしなければ、
成長はない。

これは火を見るよりも明らかなことだ。

しかし、
買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

絶対に貫かねばならない。

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夜桜は美しい。

〈結城義晴〉

2015年04月01日(水曜日)

4月1日、転機の指針は必ずおめでたい方向を指している。

4月に入りました。

毎日新聞の巻頭コラム『余録』が、
「エープリルフールのパラドックス」を書いた。

――「今日はだましてやるからな」
と兄が弟にいう。
弟は身構えて一日を過ごし、
「だまされなかったじゃないか」というと兄は
「だまされると思ってたんだろう。
ほら、だまされた」――

今日は各地で、入社式。

おめでとう。

希望を持って入社してきた人たち。
小売サービス業、消費産業に、
ようこそ。

それから転勤、転職。
進学、進級。

いずれも、おめでとう。

人生の転機は必ず、
おめでたい方向に向いている。

今日は突然だったけれど、
足立幸一さんが、
商人舎オフィスを訪ねてくれた。
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㈱LIXILの店名「建デポプロ」の切り札店長。
ブレインズ&ハンズの男。

立教大学大学院修了の修士で、
我が結城ゼミ5期生のゼミ長。

『立教ビジネスデザイン11』を持参してくれた。
この冊子の一番前に、
足立さんの紀要論文が乗っている。

テーマは、
「建材流通における
ホームセンターと専門店の業態盛衰」
私が指導した結城ゼミの本命論文で、
大変、いい研究でした。

その足立さん、今日、
北海道は札幌に転勤。
この足で羽田から新千歳へ。
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おめでとう。
固い握手。

かつてチェーンストア産業は、
北の新天地・北海道を、
日本のカリフォルニアと呼んだ。

しかしそこからは、
独自のイノベーションが生まれ、
ユニークな企業が誕生した。

アークスやラルズ、
ニトリホールディングス、
ツルハホールディングス、
札幌ドラッグストアー、
セイコーマートなどなど。

今日から日経新聞『私の履歴書』に、
似鳥昭雄さんが登場する。

そんな北海道へ、
足立幸一が赴く。

頑張れ。

彼の地で、嵐を巻き起こせ。

さて、第87回選抜高等学校野球大会、
決勝は敦賀気比高校が、
東海大学第四高校を破って優勝。

おめでとう。

足立くんが向かった北海道代表は落胆。
北陸新幹線開通で沸く福井は、
北陸勢として初の甲子園大会制覇。

北陸新幹線はまだ、
福井までは開通してはいないけれど、
おめでとう。

春の甲子園が終わって、
関東でも、桜が散り始める。
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そうして時は過ぎていく。

さて日経新聞の消費Biz欄。
「消費増税から1年がたち、
小売業の業績は
格差が鮮明になっている」

コンビニではセブン-イレブン・ジャパンが、
既存店売上高31カ月連続で前年超。

2位ローソン以下は前年割ればかり。

3位ファミリーマートと4位サークルKサンクスは、
統合して三占状態がくっきり。

今日、後者の親会社のユニーグループHDが、
ファミリーマートに吸収される形で、
統合検討委員会が立ち上がった。

そんなことも考慮に入れて、記事は指摘する。
「相対的に価格が高めのコンビニ」から、
都市部の食品スーパーマーケットに、
顧客が流れている。

ライフコーポレーション、
マルエツ、ヤオコー、
サミット、いなげや、エコス、エトセトラ。

ドラッグストアもやや曲がり角に来て、
大都市圏のスーパーマーケットは好調。

しかし、地方では、
消費者の節約志向は依然、強くて、
ディスカウントストアが支持を集める。

今日のdaily商人舎の記事は、
山口・丸久と大分・マルミヤストア
経営統合で
155店舗1200億円企業誕生

おめでたいのだろう。

周辺のローカルチェーンも巻き込んで、
さらなるM&Aが進行する。

私の持論は、
「範囲の経済の中の寡占・三占・複占」

10年以上も言い続けているが、
それが加速し始めた。

昨年の月刊『商人舎』4月号は、
「誰が価格を決めるのか?!」

私が執筆した巻頭提言。
2014 消費増税と新価格体系への処方箋
それから、
「増税価格戦略」イオンへの12の質問状

ユニバース社長・アークス会長 三浦紘一の
「真っ正直商法」&「大台価格セオリー」

エブリイ 増税後の
「価値訴求」と「100品目値下げ宣言」

さらに上田隆穂学習院大学教授の
価格決定の原理原則と応用技術

今、1年後の4月1日に読み返しても、
必須の考え方や技術。
大いに役に立つ。

ネット上でも構わない、
再読をお奨めしたい。

さて、4月に入って、
新年度に突入した企業も、
これからの1年がスタートした。

日銀発表の3月の「短観」は、
「緩やかながらもデフレ脱却の動き」を示す。

転機の指針は必ず、
おめでたい方向を指している。

それを信じて、
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

よろしく。

〈結城義晴〉

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