結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年06月30日(金曜日)

日本スーパーマーケット協会総会の懇親と「時代を超える言葉」

2017年6月最後の日。
つまり今年の半分が終わる日。

2017年元旦の、
「結城義晴フィードバック分析メモ」
ピーター・ドラッカー先生の方法。

箇条書きに目を通してみる。

体調は想定通り、
風邪ひとつひかなかった。
これは私の強み。

月刊雑誌は充実した。
これも強み。

しかし、しかし。
多くのことが実現されず。

ああ。

あと半年、気持ちを入れ直して、
全力投球、全力疾走。

いざ。

想定しなかったことも、
始めてしまった。

商人舎流通SuperNews。
これが意外に好調。

今日のSuperNews。

ドンキnews|
ハワイのQSIタイムズ・スーパーマーケット24店舗買収

買収したのは日系のスーパーマーケット。
かつてのスターマーケットも、
もうドンキグループ。

第1四半期決算が発表されている。

DCMnews|
第1四半期はくろがねやの連結効果で微増収経常増益
ケーヨーnews|
7%減収なるも販促費の削減で営業利益42%増
スギHDnews|
第1四半期は6施策で売上高1125億円・粗利益8.9%増

そして新店・改装店情報。
沖縄に行ったらドンキを訪れたい。

ライフnews|
「鶴見下野谷町店」522坪の標準型で7/5開業
ユニバースnews|
東青森店改装でクッキングサポート・キッズスペース
ドンキnews|
沖縄初の生鮮4品扱う「MEGAドンキ名護店」950坪開設

セブン‐イレブンnews|
国内外3.6万店で「気候変動対策キャンペーン」
ミニストップnews|
コンビニ初「業務用SOFC燃料電池システム」実証実験
5月家計調査統計|
消費支出15カ月連続減・衣食住すべて減・食料10カ月減

さて、今日は東京・日比谷。
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帝国ホテル・孔雀の間へ。

日本スーパーマーケット協会。
平成29年度通常総会。
そのあとの懇親パーティ。
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日本スーパーマーケット協会は、
通常会員企業87社。
その年商は8兆3368億円。
総店舗数6835店。
スーパーマーケットの協会では、
最大規模を誇る。

賛助会員は457社。

協会会長の川野幸夫さんの挨拶。
㈱ヤオコー会長。
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日本の産業界に今、
大きく横たわる人手不足の問題、
消費増税問題、軽減税率問題に対して、
正々堂々、協会の意志を主張した。

川野さんは、自分の言葉を持つ。

今回の定時総会で、
新たに2人の副会長が選任された。
㈱カスミ会長の小濵裕正さん
㈱サンエー社長の上地哲誠さん

引き続き、副会長職を担うのが、
㈱エコス会長の平富郎さん
㈱オークワ会長・大桑堉嗣さん
全日本食品㈱会長・齋藤充弘さん
㈱平和堂会長の夏原平和さん
㈱ラルズ社長の横山清さん

そして名誉会長は清水信次さん、
㈱ライフコーポレーション会長。
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そばにはいつも井上淳さん。
日本チェーンストア協会専務理事。
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来賓の与党政治家の挨拶の後は、
田中茂治さんが乾杯のスピーチ。
㈱日本アクセス会長。
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政治家のように原稿を見ることもなく、
しかしよどみなく、
最新の世界情勢を分析し、
そのうえで製配販の連携を提案した。
私と対談した時の「流通革命」にも、
ちょっと触れてくれて、
素晴らしいスピーチだった。

田中茂治さんも、
自分の言葉を原稿なしで語る。

その田中さんの音頭で乾杯。

そして懇親。

㈱ヤマザワ会長の山澤進さん。
来年のお取引会での講演をお約束した。
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夏原平和さん。
5月に平和堂会長にご就任。DSCN8264-1

国分グループ本社㈱國分勘兵衛会長。
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そして國分晃さんが3月31日、
社長執行役員経営統括本部長に就任。
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産業のために頑張ってください。

㈱ヤマナカ社長の中野義久さん。DSCN8229-1

全日本食品㈱社長の平野実さん。
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田尻一さんは、昨日、
小泉進次郎代議士と対談した。
オール日本スーパーマーケット協会会長で
㈱コプロ社長。
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京都での食事会を約束した。

そしてヤオコー社長の川野澄人さん。DSCN8267-1
イタリア・ミラノのフィンイーペルを、
ちょっと熱く紹介した。
絶対に見ておかねばならないですよ。

サミット㈱社長の竹野浩樹さん。
今、サミット全店で展開中の「総菜選挙」
その話で盛り上がった。DSCN8274-1

旭食品㈱副社長の竹内信夫さんと、
三井物産㈱部長補佐の小林将人さん。DSCN8263-1

そして㈱伊藤園の皆さん。
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私の左は社長の本庄大介さん、
右隣は会長の江島祥仁さん、
常務の相馬藤嗣さん。
左端は松井康彦アドパイン代表、
商人舎エグゼクティブプロデューサー。

最後は川野会長と懇談。
ドイツの食品産業の生産性と、
それへの産業挙げての取り組みを話した。
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最後の最後は、江口法生さん。
今日の総会で協会専務理事に就任。
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頑張ってください。
応援します、協力します。

協会人事の流通SuperNewsは、
このブログに変えることで、
お許しを。

最後に、日経新聞社説。
「イロハのイが分かっていない」
「お粗末というしかない。
行政の政治的中立性を逸脱した
稲田朋美防衛相の発言である」

ああ、情けなや。

東京都議選の応援演説で、
「防衛省・自衛隊として、
防衛大臣としても、
自民党としても、
お願いしたい」

憲法15条。
「すべて公務員は全体の奉仕者であって、
一部の奉仕者ではない」

自衛隊法61条。
「選挙権の行使を除いて、
自衛隊員の政治的行為を制限する」

公職選挙法136条の2。
「公務員の地位を利用した、
選挙運動を禁じる」

まさに「イロハのイ」が分かっていない。

さらに豊田真由子衆院議員。
秘書への暴言・暴行が、
テレビで繰り返された。

人を人とも思わない言動。
国会議員として失格というより、
人間失格だ。

アメリカでは相変わらず、
ドナルド・トランプ大統領が、
テレビのキャスターに罵詈雑言のツイート。
「低IQでCrazyなミカ」
「Psycho(精神病質者)のジョー」

ミカ・ブレジンスキー女史と、
ジョー・スカボロー氏。

ニュース専門局のMSNBC。
「今日は米国にとって悲しい日だ」

「大統領が仕事をするのではなく、
いじめやうそつき、
つまらない個人攻撃に
時間を費やしている」

14歳の中学三年生の、
爪の赤を煎じて飲ませねばならない。
藤井聡太四段。

朝日新聞「折々のことば」
How many deaths will it take till he knows that too many people have died?
[Bob Dylan]

「いったいどれだけの人が死ねば、
あまりに多くの人を亡くしたと
悟るのだろう」

編著者の鷲田清一さん。
「半世紀経っても、
今を歌っているかのよう」

ノーベル文学賞の言葉は、
時代を超える。

政治家も経営者も、
学者もジャーナリストも
時代を超える言葉を
もたねばならない。

ああ、2017年の半分が終わった。

〈結城義晴〉

2017年06月29日(木曜日)

「商売は科学だ」とカルビー松本晃の「経営幹部の育て方」

朝、目覚めたら、
目の前に堺の港。
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ここはどこ?
私は誰?

出張ばかりで、
そんな感覚を実感する。

ホテル・アゴーラリージェンシー。

朝食を摂って、
タクシーを呼んで、
新大阪へ。

そして新幹線。
京都、名古屋、静岡を過ぎて、
富士川を渡ったら、
雲のはるか上に、
うっすらと富士の頂。IMG_1971.JPG-7

しかしその姿はすぐに消えて、
黛ジュンではないけれど、
「霧のかなたへ♬」
詞はなかにし礼だったか。IMG_1973.JPG-7

緑の水田と雲がかかった丹沢山系。IMG_1981.JPG-7

横浜に戻ってから、
久しぶりに商人舎オフィス。

もう、月刊商人舎7月号の、
締切りが迫っている。

思い返せば2013年の4月。
月刊商人舎プレ創刊号をつくった。

次の5月号が第1巻第1号、
通巻第1号だった。
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特集「ニッポンCRM元年」

その巻頭言。
月刊商人舎の一番初めのメッセージ。
[Message of May 2013]

商売は科学だ。

リテールをサイエンスせよ。

いや、商売は勘と経験だ。
あなたは、どっち派?

現代の消費社会と情報社会を鑑みれば、
明らかにサイエンス派が有利に見える。

しかし、多くの小売り現場では、
まだまだ「勘と経験」や変な「人間力」が幅を利かせている。

この時、最も人間臭いゲームの「第2回将棋電王戦」において、
コンピュータソフトが、天才プロ棋士たちをなぎ倒してしまった。

そして人間の天才たちは述懐した。
「コンピュータを使ってでももっと強くなりたい」

だとすると商売も「強くなる」ために、
徹底的に科学しなければいけない。

心底、お客のためにと思い詰めるならば、
サイエンスしなければならない。

そして「商売は科学だ」と胸を張らなければならない。

この境地に至って初めて、
「勘と経験」も最高のレベルで活かされるのである。
〈結城義晴〉

あれから4年。
懐かしい。

しかし、創刊号の巻頭言で、
将棋電王戦のことを書いていた。
コンピュータソフトを話題にした。

それから通巻50号を数えた、
先月号の2017年6月号。

特集「流通IT革命の透視図」

巻頭の提言記事。
「鉄人28号から鉄腕アトムへ」

私は次のように書いた。

――日本の将棋界ではこの5月20日に、
第2期電王戦二番勝負において、
現役の最高峰・佐藤天彦名人が
コンピュータ将棋ソフト「PONANZA」に、
2連敗した――。

4年前はまだまだ、
緒に就いたばかりだった。
藤井聡太は10歳の子どもだった。

それが4年後は、
より現実に近くなる。
聡太はプロになって、
29連勝の新記録を打ち立てた。

私自身も、
商人舎スタッフも。

本当に無理をして、
雑誌をつくってきた。

けれど、
こんな時代の変遷を、
描き出すことができた。

よかった。

そう思って、
また無理をしつつ、
編集仕事に精を出す。

ああ。

さて今日、
新幹線の中で読んだ「Wedge」
2017年7月号。

特集は「日本型人事への最後通告」
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その中の松本晃さんがいい。
カルビー会長兼CEO。

松本流の経営幹部の育て方。
シンプルに概括しよう。

まず第1にトップ自らが、
既得権を捨てなければならない」

第2に、
「権限を委譲された人たちが、
自ら考えて決断すること」

経営者候補が身につけるべき13の項目。
カルビーと松本さんは掲げている。

経営者はゼネラリスト。
だから13項目が必要となる。

ピーター・ドラッカーは、
大工道具に例える。
それをみな、身に着けよと。

①アカウンティング(会計)。
計数と言い換えてもいい。
数字が読めなければ仕事にならない。

②リーガル(法律)。
これは本当に必須。
「水素水」に関する、
「薬機法」違反のようなことが起こる。

③英語。
これはカルビーのような会社だから必要。
流通業では必ずしも必須ではないと思う。

④人事
⑤情報技術、つまりIT
⑥財務
⑦製造
⑧品質
⑨営業
⑩総務

ここからが面白い。
⑪プレゼンテーション
⑫一般教養(特に歴史)
⑬マーケティング

この13項目は、
松本さん自身の考えもあろう。

しかし、「一人ひとりが、
人生の『究極のゴール』を掲げ、
そこから逆算して今、
何をすべきか考えて行動せよ」

「学びて思わざれば、
則ち罔(くら)し、
思いて学ばざれば、
則ち殆(あやう)し」

第3に、経営者を育てるためには、
とことん競わせること。
会社の中に競争がないと
人は伸びないし、企業も成長しない。

競争をさせて経営者を育てるためには、
第4に、
環境と制度を整えておくこと。

そのキーワードは3つ。
⑴分権化
⑵簡素化
⑶透明化

第1の分権化は、権限委譲。
「権限を与えると、
人は活力が出て成長するものだ」

しかし権限を委譲する代わりに
与えた利益目標に対しては、
全責任を負わせる。

さらに評価制度。
「commitment & accountability」
「約束と結果責任」

年に一度、全員が直属の上司と面接し、
前年度よりも高い目標を設定している。

この目標の達成度合いで
厳格に成果を査定し、
賞与に反映させている。

ここでのポイントが第2の「簡素化」。
目標設定の際は、
数値化が難しい部門であっても、
必ずデジタルに設定させている。

また、役職者らの目標と成果は、
社内データベースで公開している。
社員なら誰でも閲覧できる。
第3の「透明化」をはかり、
公平・公正な評価ができるような
環境を整えている。

こうした環境の中で、
部長以上はトーナメント方式で競わせる。
目標を達成すればアップ(昇進)、
達成できなければアウト(降格)。

ただし、第5に、1回だけ、
敗者復活を認めている。
幹部候補は他にもおり、
チャンスを平等に与えることが大事だ。

最後は、
企業のビジョンを実現するために、
ベクトルを合わせ、
一番成果を出した者が、
トップまで上りつめることになる。

松本さんは毎月、
全国の職場を巡りながら
社員に説いて回っている。
「正しいことを正しく」
「勉強しろよ」

ただし、本当に正しくないといけない。
そうでない者が、とかく、
「正しく」と言いたがるものだ。

〈結城義晴〉

2017年06月28日(水曜日)

「総合は専門の集合」と万代ドライデイリー会欧州視察報告講演

「2016年度小売業調査」
日経新聞から発表された。
非上場企業もアンケート回収して、
総合調査となっている。

1位 イオン
2位 セブン&アイホールディングス
3位 ファーストリテイリング
4位 ヤマダ電機
5位 三越伊勢丹ホールディングス

日経新聞が、
一面トップ記事で強調したのは、
6位 アマゾンジャパン
年間販売額1兆1747億円で、
前年比17.5%増。

7位 J・フロントリテイリング
年商1兆1085億円。

アマゾンは初の1兆円。
J.フロントを抜いて躍進。

このまま2ケタ増を続ければ、
来年度は三越伊勢丹を抜いて、
トップ5に入る。
そしてそれは確実だ。

売上高上位20社のうち、
5割の10社が減収。

イオンは334億円の増収。
次点のセブン&アイは2100億円の減収。

増収額ランキングでは、
ファーストリテイリング、
ツルハホールディングス、
ニトリホールディングスなどが、
上位を独占。

総合小売業が衰退。
ネットと専門店が躍進。

その意味で業態専門化が、
現在の潮流であることが、
改めて明確になった。

もう総合小売業は、
専門業態の集合体への
道を
歩むしかない。

そんなことさえ考えられる。

さて、今日も朝一番で、
東海道新幹線。

雨模様で富士の姿は、
お見せできない。

その代わりに日本の水田。
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そして大井川。
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そしてまた緑の水田。
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新大阪に到着して、
タクシーで堺へ。
ホテル・アゴーラリージェンシー。
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万代ドライデイリー会総会。
ドライデイリー会は、
(株)万代の取引先で組織される。

6月6日から12日まで、
この会のメンバーとともに、
ドイツ・フランクフルトと、
イタリア・ミラノを訪問。

実に面白い小売業を視察した。

その視察報告会での講演。

はじめに万代の中長期計画が、
阿部秀行社長から発表された。
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そして報告会は、
欧州視察の5つの班から発表。
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第1班には今津龍三さん(左)と、
東尾里江さん(中)の姿。
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今津さんはドライデイリー会会長で、
㈱今津社長。
東尾さんは人事部マネジャーで、
万代知識商人大学事務局担当。

1班は、合理化をドイツに学び、
演出をイタリアに学ぶ。

第2班は、
ドイツからは定番POP拡充と、
バーコード多面化を、
イタリアからはイートインの拡充を、
それぞれ学習した。
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1000名ほどの前で発表する。

視察で学んだことを万代に提案する。
それが報告会の狙い。

第3班のタイトルは、
「店頭オペレーションの効率化追究」
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万代の戦略や政策、
マーチャンダイジング、
プロモーションなどに、
どう活かしていくのか。

第4班は「楽しみ・学び」提供を提案。
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効率的なドイツと、
非効率なイタリア。
その対照的なお国柄の、
対照的な小売業。

その違いから店づくりも
運営方法も異なる。

最後は第5班。
「青果カット商品」の提案。
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5つの班が、いずれも独自の視点で
よくまとまった報告をし、
提案をしてくれた。

そして私の総括講演。
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アメリカに学ぶことと、
ヨーロッパに学ぶことの違い。
とくにドイツ・イタリアに学ぶことは、
今、とても意義がある。

プロローグは、
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ヨーゼフ・シュンペーターは、
オーストリアの経済学者。
不断のイノベーションを提唱する。DSCN8190-1
それが今、ヨーロッパの小売業の、
現場に現れている。

現地視察をしていない人にもわかるように、
スライドを多用しながら、
ドイツとイタリアの小売産業を整理し、
主要企業の動静を解説。
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グローバルトレンドのオーガニック、
そしてスローフードの市場動向も、
コンパクトにまとめて語った。
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地球イータリー化現象は、
「フィンイーペル」という、
新しいスターを生んだ。

最後のまとめは、
小さなヤカンと大きなヤカンのたとえ話。

ドイツとイタリアは対比的で、
それが私たちに深い考察を要求する。

私自身、大いに考えた。
ご清聴を感謝したい。

堺の港に陽が沈む。
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その後、商品別分科会が行われ、
6時半からは着席スタイルの懇親会。

乾杯のあいさつは、
ドライデイリー会副会長の寺町豊さん。
㈱日本アクセス執行役員西日本営業部門長代行近畿エリア統括。
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そして乾杯。
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懇親に次ぐ懇親。
おいしいビールとワイン。
隣の加藤徹会長との会話。
あっという間に2時間が過ぎた。

中締めは 木村敏弘さん。
加藤産業㈱専務。
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最後は、恒例、
大阪締め。

万代トップも登壇。
右から阿部社長、木村さん、
黒田久徳取締役、加藤会長。
私も飛入り参加。
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「打ーちまひょ」
「もひとつせ」
「祝うて三度」
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パン! 締まりました!
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最後は役員幹部の皆さんと、
バーでのお疲れ様会。
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全員揃って記念写真。
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そして万代幹部の皆さんと。
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ドイツの合理性とイタリアの創造性。
どちらも欲しいところだが、
果たして日本は、
単なる折衷型でいいのだろうか。

少なくとも、小さなヤカンで、
ドイツ・イタリアを真似てはいけない。

大きなヤカンは、
水を満たすのも熱するのも、
時間がかかる。
しかし、熱くなったら、
なかなか冷めない。

大きなヤカンで学び続けたい。

〈結城義晴〉

2017年06月27日(火曜日)

「水素水の薬機法違反容疑」と「マクドナルドV字回復」

時事通信が一番早かった。
今日12時04分の配信。

その記事の見出し。
「がんに効くと水素水販売」
副題は「スーパー部長ら送検」

日経電子版は、
「水素水でがん予防」宣伝
容疑のスーパー書類送検

朝日新聞DIGITALは、
「がんの原因を排出」と
水素水を広告した疑いで
書類送検。

毎日新聞、産経新聞なども、
一斉にネット配信した。

残念な事件だ。

朝日新聞が一番詳しい。

「がんの原因を排出」などと謳って、
「水素水」を販売した容疑。

医薬品医療機器法違反の疑い。

(株)ジャパンミートと、
その食品部長ら社員3人が、
警視庁生活環境課によって、
書類送検された。

いずれも容疑を認めている。

製造元は「清涼飲料水」として、
ジャパンミートに卸していた。

食品部長のコメント。
「商品名と値段だけでは
売上げが伸ばせないと判断し、
このような広告を指示した」

警視庁生活環境課の説明。
3人は昨年8~11月ごろ、
都内の東村山市と瑞穂町の2店舗で、
「がんの原因となる
悪玉活性酸素を体外へ排出」
などと書いたPOP広告を店頭に掲示して、
缶入りの水素水約2300本を、
店頭に大量陳列した。

水素水入り缶は1本240ミリリットル。
売価は105円。

ほかにも、計約6万6000本を、
茨城県つくば市の倉庫に、
販売目的で保管した。

同社はこの期間中に、
約23万本の水素水を仕入れた。
そして合計22店舗で、
同様に約8万4000本を販売した。

総販売額は約830万円。

いずれも「疑いがある」という容疑段階。

水素水は「高濃度水素入り」などとして、
販売され、ブームになっている。

国民生活センターへは、
「効能を感じられない」
「過大広告ではないか」
といった相談が寄せられている。

2015年度は706件、
2016年度は871件。
今2017年度は6月25日までに、
104件のクレームや相談があった。

同センターが昨年末に調査した。
容器入りの水素水や生成器19商品。
その結果、13商品で、
健康効果を謳ったとみられる表現があり、
表示の改善を求めた。

消費者庁も今年3月、
水素水の通信販売会社2社に対して、
「景品表示法違反」の、
「優良誤認」に当たるとして、
再発防止を求める処分をした。

以って自戒とすべし。

商売には科学性、論理性、
そして倫理性が求められる。

科学性・論理性・倫理性は、
なにも難しいことではない。

ただし警視庁の「送検」は、
まだ犯罪と決まったわけではない。

刑事事件の中には、
被疑者を逮捕する要件を、
満たさないものもある。
「被疑者」とは捜査機関から、
犯罪をしたという疑いをかけられた者。

逃亡の恐れがない、
証拠隠滅の恐れがない、
そういった理由の場合。

または逮捕の要件は満たすが、
警察の判断で敢えて、
逮捕に踏み切らない場合。

こんな場合に警察は、
被疑者を逮捕せず、適宜、
被疑者を呼び出して取調べをする。

その間、被疑者は、
何度か警察署へ出向いて、
取調べを受ける。

警察の側は、取調べの結果などを、
書類にまとめて検察庁に送る。

その後は、検察官が主体となって、
取調べなどの捜査を行う。

これが、マスコミ用語の「書類送検」

つまり「検察官送致」のうち、
その時点で被疑者が、
身柄拘束されていない場合を、
「書類送検」という。

被疑者が逮捕された事件と比較すると、
書類送検された事件は、一般的には、
軽い処分で終わる場合が多い。

しかし、これは単なる、
運用上の割合の問題。

書類送検が軽い処罰で済む保証は、
法律上は、どこにもない。

実際の判例として、
書類送検の事件が最終的に、
罰金刑や執行猶予付きの懲役刑、
さらには実刑に処される場合も、
稀なことだが、ある。

非は認め、率直に捜査に協力し、
反省すべきは反省し、
二度とこんな事件を起こさないよう、
自らを戒めるべきだろう。

ただしこの事件の根本にある元凶は、
やはり「売上至上主義」だ。

これが「現場第一主義」と、
混同されるきらいがある。

商品名と値段だけでは、
「売上げが伸ばせない」

だから「薬機法違反」を犯す。
「優良誤認」させる。

知らなかったでは済まされまい。

正しい精神。
正しい知識、
正しい行動。

正しきに依りて
滅ぶる店あらば
滅びてもよし。

断じて、滅びず。

新保民八の絶叫が聴こえてくる。

私たちの業界も、
まだまだだ。

マネジャーとして、
初めから、

身に着けて
いなければならない

資質がある。
才能ではない。
真摯さである。

ピーター・ドラッカーの言葉は、
どこまでも厳しい。

そのことを痛切に感じさせる事件だ。

2017年7月3日号の『AERA』の大特集。
どん底からの脱出。

「マクドナルドの復活」
サラ・カサノバ社長独占インタビュー。
編集部・市岡ひかり記者の記事。
「あの会見とV字回復」
〈日本マクドナルド ホームページより〉
image_01.jpgサラカサノバ
2013年に原田泳幸前社長の後任として、
日本マクドナルド社長兼CEOに就任。

1年後の2014年7月。

中国の協力工場が、
期限切れの鶏肉を使用していた。

その問題が発覚した。

あの鶏肉そのものが、
どの会社のどの商品に
使われていたのかは
いまもわからない。

だが、日本マクドナルドがこの工場から、
チキンナゲットの2割を仕入れていたことは
事実だった。

床に落ちた肉を拾い上げる従業員。
青く変色した肉。

いまも多くの人の脳裏に
焼き付いているだろう強烈な映像に、
カサノバの一言が追い打ちを掛けた。

「マクドナルドはだまされた。
われわれも被害者だ」

この問題が報道されてから9日後、
やっと開いた記者会見で、
カサノバが口にした一言。

「だまされたのは消費者だ」
批判が殺到。

さらに2015年1月5日の東奥日報朝刊。

青森県のマクドナルド三沢店。
販売したナゲットに、
青いビニール片が混入していたと報道。

これがSNSを通じてネット上に拡散。

「この問題で業績はまたたく間に暗転。
15年12月期の日本マクドナルドHDは、
連結決算の最終損益が347億円」

2001年の上場以来最大の赤字。

しかし、16年12月期決算。
53億円の黒字にV字回復。
17年12月期の業績見通しは、
上方修正して145億円の黒字の見込み。

マクドナルドはいかにして、
「外食史上最悪の不祥事」を、
乗り越えることができたのか。

カサノバがしたこと。
①赤字でも店舗への投資を前倒しした。
②社員の基本給を上げた。
③顧客を訪ね歩いた。

「奇をてらったことはしなくていい。
おいしいハンバーガーとポテトを出して、
きれいでモダンで、
楽しい場所であってほしい」
それが顧客の声だった。

2015年の段階で、
「モダン」と評された店舗は、
25%しかなかった。

そこで第1に、
改装予定を早めた。
「モダンなカフェ調の店舗を、
70%にまで増加させました」

「社員と約12万人いるクルー、
その家族には、手紙を出しました」

当時は誰もが不安を抱えていた。
「この会社はどうなるのか」

当時の日本マクドナルドが、
どういう経営状態で、
どういう対策を取るのかを知らせて、
「安心してほしかった」

「当時は私自身、とても大変でしたし、
ストレスもありました。
でも、一番大変だったのは、
店頭でお客さまとじかに接していた
クルーや店長です」

「彼らの努力に、
感謝と激励の言葉を
贈りたかった」

15年は赤字だった。
しかし、16年は社員の基本給を、
平均2%増額した。
これが第2の施策。

15年5月の「マックスマイルの日」
原田時代にメニュー表から消えていた、
「スマイル0円」も復活させた。

「私たちの最も重要な資産は人。
マクドナルドは、
『ピープルビジネス』ですから」

そして第3に、
顧客の信頼回復。
その「ヒントをくれたのは、
問題発覚当初、最も拒否反応を示した顧客
──小さな子どもを持つ母親たちだった」

「カサノバは14年11月以降、
地球1周を優に超える
4万3500キロという距離を移動した」

47都道府県で、
「タウンミーティングwithママ」
が開かれた。

352人の母親の話を聞いた。
カサノバ自らの発案だった。

「最初のタウンミーティングは……
そう、茨城でした。
当時、マクドナルドに足を運ぶのは、
簡単なことではなかったと思うのですが、
8人のお母さんが来てくれました」

「ご意見は新鮮でした。
子どもに食べさせるものなので、
原産国から栄養情報、安全性まで
あらゆる情報が欲しい、
簡単にアクセスできる方法はないですか?」

従来は包装紙にQRコードを付けて
原材料を表示していた。
しかしママたちから言われた。
「ハンバーガーを包むので隠れている」

そこでQRコードを大きくし、
包装の前面にくるようにリニューアル。

コミュニケーションツールも切り替えた。
来てくれたお母さんたちに
何を使っているのかと聞いたら、
全員がLINEを使っていた。

ウェブサイトを通じて、
マクドナルドへの疑問も募集した。

集まったのは多種多様な約3700件。
「フライドポテトを揚げた後の
油はどうしているの?」
「パンが腐らないって本当?」
「ミミズを使っているのでは?」などなど。

「その後一つずつ、
Q&Aサイトやツイッターなどを通じて
回答した」

サラ・カサノバの、
このインテグリティ。
それがマクドナルドをV字回復させた。

私は、ずっと、サラを支援してきた。
このブログをたどってもらえば、
それがわかると思う。

サラの側近のひとりに、
私の弟子がいたからでもある。
彼女からずっと、
サラのことを聞いていた。

最後にサラの言葉。
「疲れたときは、店舗に行きます。
エネルギーに満ちていて、
お客さまやクルーから元気をもらえる」

「週末はまだ、
行ったことがないところに旅行して、
そこでも店舗に行くんです。
予告なしなので、クルーは
こんな感じになりますが」
サラ・カサノバは、目を丸くして、
驚くジェスチャーをした。

カサノバがしたこと。
①店舗
②社員
③顧客

実にシンプルなことを、
真摯に実践した。

それは原田泳幸時代の、
短期的な企業価値の向上や、
直接的な経営の刷新では、
まったくなかった。

〈結城義晴〉

2017年06月26日(月曜日)

藤井聡太29連勝とイオンスタイル新小松の取材模様

Everybody! Good Monday!
[2017vol26]

2017年第26週にして、
6月第5週、7月第1週。

今週金曜日で6月が終わる。
そして週末の土曜日から7月。

今年が半分過ぎていく。

日曜日の7月2日は「半夏生」
「雑節」の一つ。
夏至から数えて11日目ごろ。

雑節は1年に9日ある。
節分、彼岸、社日、
八十八夜、入梅、半夏生、
土用、二百十日、二百二十日。
季節の移り変りを知るために、
特別に設けられた暦日。

半夏という薬草が生える頃。
半夏は別名「烏柄杓(カラスビシャク)」。

半夏生は田植えを終えておく目安の日。

蝸牛乗り出して殻脱げさうな
〈朝日俳壇より 東かがわ市 桑島正樹〉

(長谷川櫂選評)
重そうな殻を曳いて急ぐ蝸牛を活写。
その一心の姿に脱帽。

梅雨とカタツムリ。
よく似合う。

それにしても、
将棋の藤井聡太四段。

第30期竜王戦決勝トーナメントで、
増田康宏四段を破って、
デビュー以来、公式戦29連勝。

将棋界の新記録。
IMG_1955

増田も19歳の天才だが、
悪い手は一手も指さずして、
いつの間にか負かされてしまった。

その投了図(将棋DB2より)。
20170626-shougi

「将棋連盟ライブ中継」のアプリ会員と、
囲碁将棋チャンネルの会員になって、
私も急遽、生中継で終盤を追いかけた。

63手目の5三桂打は、
まさに超天才ぶりを示していた。

なんというか、
羽生善治とともにこの世に生きていて、
無上の喜びを感じていたが、
藤井聡太の出現をこの目で見て、
これまたこの上ない幸せだ。

古今亭志ん朝の落語。
現役のビートルズの音。
それらと同じくらいにうれしいことだ。

藤井聡太。
人間がいい。

こんな天才を育てるには、
なによりも本人のもつ可能性を、
素直に引き出してあげることだ。

つくづくと思う。

さて、広島から金沢への旅。
3日目の朝。
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陽が昇って、やっと晴れ間が見えた。
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一昨日の土曜の夜に金沢入り。
駅前のホテル日航を拠点にしながら、
2日連続で、小松市へ。

イオンモール新小松。
北陸一の規模を誇る。
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「イオンモールバーゲン」の真っ最中で、
昨日の日曜日はすごい人出だった。
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ゼネラルマネージャーの中村澄さんから、
丁寧なレクチャーを受けた。DSCN8929.JPG-7

そして3層の広いモールを、
くまなく案内してもらった。DSCN8940.JPG-7

今日の月曜日も、朝一番から、
ずいぶん顧客がやって来ている。
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今日はイオンスタイル新小松
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対応してくれたのはイオンリテール㈱、
北陸・近畿カンパニー北陸事業部の皆さん。

右から事業部長の河股良行さん、
そして店長の大泉拓史さん。
DSCN9196-1

スライドで新小松の説明を受けた後、
映し出されたのはこのスライド。
DSCN9192-1

店長の大泉拓史さんは、
昨年の夏にアメリカ研修会に参加した。
私がコーディネートしていた。

その報告書を見せてくれた。
DSCN9193-1
思いがけないスライドで、
うれしくなった。

河股さんは2年前に米国研修に参加。
その時は四条畷の開設委員長だった。
そしてその店を成功させ、
現在は北陸の事業部長。

久しぶりに2人に会って、
さらに活躍している姿を見て、
ますますうれしいかぎり。

イオンスタイルの店舗前で、
全員で写真。
DSCN9209-1
私の左が河股さん、右が大泉さん。
左端は山口弘恭さん、
近畿・北陸カンパニー営業推進部広報マネージャー。
右端は吉田和弘さん、
イオンリテール㈱経営企画本部広報部マネージャー。

それから大泉店長に、
3フロアの店内を、
くまなく案内してもらう。
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評価したり、アドバイスしたり。
1時間以上かけて、
隅々まで回った。

大泉さんは熱心に、
メモをとって聞いてくれた。
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大泉さんと固い握手。

夕焼けの今日の一日を惜しみけり
〈同 尼崎市 田中節夫〉

(稲畑汀子選評)
夕焼けに、
快晴だった一日を惜しむ。

その通り。

最後に、商人舎流通SuperNews。
第1四半期の決算が発表され始めた。

しまむらの減収減益が気になるところだ。

しまむらnews|
第1四半期は新レイアウトで売上高▲1.7%・経常▲13%
オークワnews|
第1四半期は営業収益▲0.2%/経常利益▲76%の大減益
高島屋news|
第1四半期百貨店事業は営業収益増・営業利益12.6%減
パルコnews|
渋谷パルコ一時休業の影響から第1四半期は減収増益

神戸物産news|
5月はPBシフトで粗利18%増・営業利益24%増
5月外食産業統計|
2.2%増と9カ月連続好調もファミレスは0.1%減
ローソンnews|
東北1058店で高校生共同開発デザート・おにぎり販売
CCL News|
5月度ドラッグストア「インバウンド消費」前年6.7%増
イオンnews|
累計16億本の新ジャンルビールPB「バーリアル」改変

では最後の最後に今月の商人舎標語。
[Message of June]
一人のお客さまに誠実を尽くせ。

ヨークベニマル創業者の大高善雄は、
天秤棒を担いで農家を回った。
リヤカーを引きつつ家々を巡った。

一人のお客さまに誠実を尽くせ。
お客さまへの奉仕の精神が、
商売繁盛につながる。

儲けは奉仕の結果であって、
商売の目的そのものではない。
商売はお客さまのためにある。

「ベニマル商法」最後の第十二章。
言葉や態度が店相をつくる。
あなたはお店の代表である。

東日本大震災で津波に襲われ、
福島原発事故で避難指示の出た富岡町に、
住民たちが帰って来た。

そして新しい店は、
そのお客さまたちを迎える準備をした。
言葉や態度を慎み、誠実を尽くした。

しかし顧客も店も、
苦労の連続であった。
まさに「苦歴」を重ねた。

艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出し、
練達が希望を生み出す。

この希望は、
失望に終わることが、
ない。(新約聖書・ローマ人への手紙5章)

会長大高善興言うところの「苦歴」とは、
艱難であり、忍耐、練達、希望である。
失望に終わることのない希望である。
〈結城義晴〉

 

藤井聡太は中学生だ。
羽生善治は通信制高校を卒業した。

学歴や職歴よりも、
苦歴が大切であることは、
彼らが示している。

では、みなさん、今週も、
忍耐と練達を。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年06月25日(日曜日)

[日曜漫歩]雨の金沢・小松

天地創造。

神は、1日目に、
昼と夜をつくった。

そして2日目には、
天をつくった。

3日目に、海と地をつくり、
まず植物を茂らせた。
4日目には、太陽と月と星をつくった。

5日目に、魚と鳥をつくり、
6日目には、動物をつくり、
自分に似せて男と女を創造した。

そして7日目に神は、休んだ。

6日目の土曜日の夜。
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新大阪駅の12番ホーム。
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特急サンダーバード。
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到着。
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金沢へ。
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7日目の日曜日の朝。
金沢は雨。
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私は休まない。

美しいドーム。
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JR金沢駅。
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左手を向く。
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そして右を向く。
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左に進むと、
大きなヤカンの彫刻。
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金沢駅のドームが雨に濡れる。
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金沢フォーラス。
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2006年11月2日オープン。
8フロアのファッションビル。
イオン傘下。
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私は小松へ。

イオンモール新小松。
今年3月24日、グランドオープン。
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今日はイオンモールバーゲンで、
大繁盛。
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モールの吹き抜けに、
九谷焼の皿の数々。
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イオンホールにも九谷焼の名匠たちの作品。
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そして平和堂アルプラザ小松。
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1989年オープンの繁盛店。
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食品フロアがリニューアルして、
最新のマーチャンダイジングを展開。
こちらも多数の顧客が集まっている。
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金沢に戻って、駅前の地下街。
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そういえばもうすぐ七夕。
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そしてホテルへ。
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天井近くの彫刻。
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噴水。
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隣のビル。
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居酒屋四分一。
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7日目の日曜漫歩。
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ゆったりと歩いたが、
それでもちょっと疲れ気味。

兼六園あたりにも、
行きたかったけれど。

〈結城義晴〉

2017年06月24日(土曜日)

「産高民低景気の労働分配率急低下」とイズミ山西泰明社長対談

先週月曜日にミラノから帰って来た。
その後、生団連の総会に出たり、
大阪で万代知識商人大学の講義をしたり。

さらに今週は3日間の湯河原研修。
そして幕張でイオン米国視察の事前講義。

休みなしで動いているけれど、
今日は早朝から東海道新幹線。

新横浜から乗り込むと、
すぐに丹沢山系が現れ、
小田原に差し掛かると、
富士の姿が見えてくる。
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そして三島。
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梅雨の真っただ中で、
半分、諦めているけれど、
こんな雄大な姿を見せてくれると、
心が落ち着く。
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夏のふじ走るといっしょについてくる
〈東小学校2年 遠藤ゆずりは
第14回「富士山を詠む」俳句賞入賞〉
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日経新聞「折々のことば」
第793回。

上手な職人が使用した
道具というものは
美しく残るものです
(土田昇「職人の近代」から)

編著者・鷲田清一さん。
「酷使せずここぞという時にのみ使ったから?
丁寧に手入れされてきたから?
いい道具は使う時に
無駄な力が入らないから?」

「いずれにせよ
疎かに扱われなかったから」

「大事にとの思いは、道具職人の
丹念で正確な仕事への敬意からくる」

敬意と感謝。
それが「大事に」につながる。

「同じように建物や室内も、
佇まいからその空間が
敬意をもって
使われてきたかどうかがわかる」

店や売場も同じだ。

敬意をもって使われたら
時間が経っても
いい佇まいとなる。

日経新聞「大機小機」
「産高・民低景気の背景」
コラムニスト富民さん。

「日経平均株価が
2万円台を回復したものの、
景気は依然盛り上がりに欠け、
物価もゼロ近辺にとどまっている」

その通り。

今回の景気は拡大55カ月目。
第2次安倍政権誕生と同時に始まった。

経常利益は史上最高を更新。
産業界は好況を享受。
だが、雇用者報酬はほぼ横ばい。
「民の暮らしは豊かになっていない」

それをコラムニストは表現する。
今回の景気は従来とは違う
「産高・民低景気」

その理由は「労働分配率」
過去20年間、66%前後で推移してきた。
しかし今回の景気回復局面で急低下。
今年1~3月で58%。
26年ぶりの低水準。

企業が優先したのが、
自己資本利益率(ROE)向上と株主還元。
その結果、労働分配率は、
大幅に低下してしまった。

「労働分配率が変わらなければ、
人件費が20兆円増えて、
消費も大いに盛り上がっていたはずだ」

「労働分配率の低下は、
先進国共通の現象だ」

アメリカ。
2002年の「企業改革法」制定以来、
労働分配率が5ポイント低下。

ドイツやイギリスでも、
同様の傾向。

「企業経営に対する監視強化が
短期利益志向を助長し、
労働分配率を低下させた」

昨今の先進国の消費低迷と低成長。
この背景にあるものが、
労働分配率の低下。

上げる数字。
下げる数字。
一定に保つ数字。

分配率は、
一定に保つものだ。

「企業がいくら稼いでも、
産高・民低の片翼飛行では、
景気を浮上させることはできない」

「目先の利益を犠牲にしてでも、
社員を大切にして人材育成に取り組む
気骨ある経営者の登場」

コラムニストはそれを求める。
私も同じだ。

新幹線のぞみに乗って4時間弱。
広島に到着。

イオンモール広島府中。
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昨年11月18日に増床・改装。

土曜日の昼食時。
大繁盛。
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核店舗のイオンスタイル広島府中。
2階は衣料と暮らしのフロア。
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一見、いい売場づくりだ。
しかし商品面の課題は大きい。
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食品フロアはずいぶんよくなった。
しかし、まだまだです。
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イオンモールから、タクシーを飛ばして、
話題のイズミLECTへ。
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核店舗のカインズ。
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そして蔦屋書店。
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youme食品館。
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精肉売場が絶好調。
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担当している広瀬伸作さん。
食品事業部精肉課長。
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今日のLECT来訪の目的は、
山西泰明社長のインタビュー。
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この地はイズミの前身、
衣料卸の山西の創業の地に近い。
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地図を見ながら説明してくれたのは、
広報課長の後藤郁生さん。

1時間半以上、
過去・現在・未来を、
語りつくしてくださった。
もちろん私も大いに語った。
実に充実した時間だった。DSCN8891.JPG-7
山西泰明さん。
感謝したい。

山西さんとイズミは、
店や売場や什器に、
敬意をもっている。

そんな印象を強く受けた。

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

結城義晴・著


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