結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年06月09日(金曜日)

商人舎6月号発刊と独型ハイパーマーケット&ローカルチェーン

月刊『商人舎』6月号
本日発刊!!

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[Message of June]
一人のお客さまに誠実を尽くせ。   

[緊急特別企画]
ベニマル新富岡店の「尊厳」
独白ヨークベニマル大高善興会長
「野越え山越え」の苦歴を語る
「原発避難解除の新富岡店は僻地からの革新への挑戦です」

〔ドキュメント]
ヨークベニマル新富岡店「復活物語」
「灯台になりたい」の思いと「野越え山越え」の精神

そしてCoverMessage。
安倍晋三内閣は5月30日、「第4次産業革命」を目指す成長戦略素案を発表した。その起爆剤となるものは、人工知能(AI)やロボット、そしてビッグデータなどのInformation Technologyである。ただし、このIT領域の急速な変化に規制改革が追いつかない。岩盤規制などを巡る安倍政権の取り組みは、ひどく弱い。それでも2020年まで、日本産業界のIT革命はずんずん進む。わがRetailの世界でも「流通IT革命」は否応なく進捗する。そしてこの問題は、現場任せ、他人任せにしてはならない。マネジメントの根幹を担い、次代を構築する大命題だからである。もちろん、ここには、人手不足や生産性の改革という喫緊の課題も含まれる。変えねばならないことは、速やかに変える。変えてはならないことは、断じて守る。その革命戦略を概観し、見通すことこそ、いま、経営者や幹部に求められている。大久保恒夫、當仲寛哲とともに、「流通IT革命の透視図」を描いてみせよう。

[特集]
流通IT革命の透視図
AI、Big Data、IoT…がRetail Managementを激変させる!!

Paradigm Shift
「鉄人28号から鉄腕アトムへ」
流通情報技術戦略のコペルニクス的転回が迫っている!
[結城義晴]

ここまで来ている!!
小売業のAI活用最前線
コスト・人員削減の“引き算”から
マーケティングの“足し算”“掛け算”の利活用へ[保科篤]

大久保恒夫「AI流通革命論」
3つの変革と1つの不変

目から鱗!!のシステム戦略論
MODE 2時代のRetail IT
IoTとAIからPlatformづくりまで[當仲寛哲]
第1章 小売業をとりまく最新テクノロジー
第2章 リテールITのMODE 1とMODE 2
第3章 ユニケージシステム導入サクセスストーリー
第4章 コンピュータでないとできないMODE 2
最終章 IT プラットフォームを整える

いい雑誌です。
熟読してください。

さてヨーロッパ。

もう、イタリアのミラノに着いて、
こちらの視察や研修を楽しんでいる。

しかしブログは、
ドイツのフランクフルトの最終日。

まずメトロ・キャッシュ&キャリー。
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店長のブリギャーさんにインタビュー。
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ドイツ人のインテリらしく、
理路整然と答えてくれた。

そして(株)万代社長の阿部秀行さんと、
三人で写真。
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そして全員写真。DSCN9870.JPG-7

店長からもらったカードで入場。DSCN9874.JPG-7

2フロアの広大な会員制ホールセール。
スロープで2階に上がる。DSCN9879.JPG-7

フルラインの総合スーパー。
衣食住全部門が並ぶ。DSCN9884.JPG-7

1階の青果から鮮魚へ。
氷が敷き詰められた売場だが、
その売場には近寄れない。DSCN9921.JPG-7

加工肉、チーズなども、
リーチインケースに並ぶ。DSCN9926.JPG-7

冷凍食品は平ケース。DSCN9928.JPG-7
最も人件費効率を下げ、
省エネ効果もある店づくり。

グロサリーはラックで単品大量販売。DSCN9933.JPG-7

1階の右サイドがノンフーズ。DSCN9937.JPG-7

そしてレジ。
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ホスピタリティにもあふれている。DSCN9948.JPG-7

そのメトロのハイパーマーケット。
リアル。
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この店も2フロアのフルライン。
ただし会員制ではないし、
ちょっと古典的な総合スーパー。DSCN9599.JPG-7

1階の入り口から、
広大な青果部門。
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壁面沿いを魚のリーチインケース。DSCN9616.JPG-7

そして対面平ケースの精肉売場。DSCN9624.JPG-7

最後に冷凍平ケースのフローズン売場。DSCN9621.JPG-7

1階のグロサリー売場も広大。
巨大な売場でディスカウント。
それがハイパーマーケットだ。DSCN9630.JPG-8

1階コーナーには、
円形のプレゼンテーションの、
プロモーション売場。DSCN9672.JPG-7

この店もスロープで2階に上がる。DSCN9648.JPG-7

非食品フルライン。DSCN9650.JPG-7

アパレルも充実させているが、
売れている気配はない。DSCN9654.JPG-7
アルディ、リドルが好調なドイツ。
総合スーパーの巨大店舗で、
ディスカウントを貫徹することは難しい。

そしてもう一つハイパーマーケット。
カウフランド。DSCN0245.JPG-7
リドルと同じシュワルツ・グループ。

この店はリアルを超えていた。
広大なワンフロアだが天井もスケルトン。DSCN0159.JPG-7

青果部門、花部門から始まって、
グロサリーのディスカウント商品が並ぶ。DSCN0171.JPG-7

ドイツではどの店も、
パン売場が充実している。DSCN0176.JPG-7

そして一番奥に、
チーズ、加工肉、精肉、デリカテッセン。DSCN0178.JPG-7

その対面売場が並ぶ。DSCN0182.JPG-7

そして折り返して、
チルドリーチインケースの連続。DSCN0195.JPG-7

これもドイツ人らしく、
省エネルギー。
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リーチインケースは、
可視性が高く、
買いやすいし、作業しやすいし、
管理しやすい。
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酒売場も広大だが、
それでも木箱を使って、
クォリティ感を出している。DSCN0225.JPG-7

そしてレジ前の冷凍食品売場。
平冷凍ケースがずらりと並ぶ。DSCN0233.JPG7

レジはハードなデザイン。DSCN0232.JPG-7
ハイパーマーケットの最新型で、
シュワルツグループの面目躍如。

レジ前にはテナントのパン屋。DSCN0237.JPG-7

売場の奥はレストランスペース。
今回の団員たちがランチ。DSCN0239.JPG-7

カウフランドの敷地内に、
ハーレーダビッドソンの店舗がある。DSCN0265.JPG-7

その前にではケータリングサービス。
右側がハンバーガー。DSCN0269.JPG-7

そのドイツのハンバーガーを、
阿部さんと一緒にいただく。DSCN0273.JPG-7

そして4班のメンバーと食事して写真。DSCN0271.JPG-7
野外で食べるドイツのハンバーガー、
実においしかった。

それからレーベの最新店。DSCN0104.JPG-7
市電の車庫を改造した物件。

レーベはドイツ2番手の
スーパーマーケット・チェーン。DSCN0033.JPG-7
もともと購買協同組合。
その連合会のような組織。

天井が高くて、ガラスで外光が入る。DSCN0034.JPG-7

壁面にも大きな窓。DSCN0037.JPG-7

この店で初めて見た、
サラダバー。
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青果部門が広いし、品ぞろえ豊富だ。DSCN0050.JPG-7

バナナもご覧の売り方。DSCN0052.JPG-7

天井は高いし、
解放感満点。
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店舗左サイドが、
精肉、加工肉、チーズ、デリカテッセンの
対面売場。DSCN0075.JPG-7

グロサリーは、
オーソドックスな店同様に、
ゴンドラ陳列だ。
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酒も量販する商品は、
単品大量陳列だが、
高級品は木箱に入っている。DSCN0067.JPG-7

レーベのPBのBIO。DSCN0076.JPG-7

そしてハイ&ロー。
アルディ、リドルなどが、
エブリデーロープライスだから、
逆に新鮮に映る。
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レジも天井が高くて
快適な店にふさわしいサービス。DSCN0096.JPG-7
スーパーマーケットの、
ナショナルチェーンも、
どんどん進化している。

一方、ローカルチェーン。

アルナテューラ。DSCN9972.JPG-7

98店を展開する、
ナチュラルスーパーマーケット。DSCN0006.JPG-7

当然BIOが中心。
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天井はこんな具合で、
快適。
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中央にオーガニックの青果部門。
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そして右手が対面売場で、
パン、サンドイッチ、コーヒー販売。
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薄緑の什器で
オーガニック商品中心の販売。DSCN9981.JPG-6

店舗左サイドは、
ヘルス&ビューティケア。DSCN9983.JPG-7

そして出口にボタン。
今日の買い物評価をしてもらう。DSCN0024.JPG-7

ナチュラルの店に続いて、
環境対応9店舗。
テーグート。
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現在はスイスのミグロス傘下だが、
ドイツに290店を展開する。

入口から右サイドに、
イートインコーナーと、
コーヒー&パンの対面売場。IMG_1692.JPG-7

そして入口を入る。DSCN0114.JPG-7

天井はスケルトンで、
最新形。
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青果はクレート陳列。IMG_1651.JPG-7

ドイツではどの店でも、
青果のクレートが目立つ。
産地で収穫のときに、
クレートに積み込む。
それをずっと流通段階で使う。

だから社会システムとしての、
一貫性が保たれ、
トータルに効率が高まる。

省エネと環境に対応した店。
リーチインケースが主役だ。DSCN0120.JPG-7

パンの売場の機能的なイメージ。IMG_1653.JPG-7

奥壁面沿いは対面の平ケース。
レジと対面売場にしか、
人は配置されない。
入口のレジとその対面売場に人がいて、
人がマグネットの役割を果たす。
それだけドイツでも人手不足なのだ。
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対面売場の前の平冷蔵ケース。
蓋があるケースで熱効率がいい。IMG_1664.JPG-7

ゴンドラもハードなイメージで、
環境問題はハードウェアによって、
実現されることがよくわかる。
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ローカルチェーンでも、
テグートやルナテューラのように、
しっかりと個性を発揮する。

ナショナルチェーンは徹底した合理化。
それがドイツの小売業だ。
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ドイツをたっぷり学んで、
フランクフルト国際空港。IMG_1696.JPG-7

タラップを登って、
ルフトハンザに乗り込む。IMG_1699.JPG-7

上空から見るドイツの国土は、
森と畑、そして街と道路。
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アルプス山脈を越える。DSCN0280.JPG-7

1時間10分ほどで、
イタリア・ミラノ空港。IMG_1700.JPG-7
まるで東京・大阪間のような、
EUの国際移動。

それでいて、
大きく文化が異なる。

イタリアでは、
ドイツと正反対の哲学が待っている。

それを学ぶ。
(続きます)

〈結城義晴〉

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