結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年07月11日(土曜日)

「命を守る。」を宣言して日経社説「ファミマ」記事を叱る

「今、いちばん大切なこと」
――命を守る。

月刊商人舎7月号の、
特集タイトルとMessage。
202007_coverpage
命を守る。

今、いちばん大切なこと。

命を守ること。
今、死なないこと。
今、死なせないこと。

ウイルスに侵されないこと。
自分が患わないこと。
人にうつさないこと。

感染した人をいたわること。
医療する人を敬うこと。
看護する人をねぎらうこと。

今、いちばん大切なこと。

人々のために仕事すること。
社会にお役立ちすること。
天職を全うすること。

エッセンシャルワークすること。
店を開けること。
繰り返しに耐えること。

今、いちばん大切なこと。

偽らないこと。
傷つけないこと。
差別しないこと。

ささやかな幸せをつくること。
小さな喜びを分かち合うこと。
明日への希望をもつこと。

今、いちばん大切なこと。

自分を鍛えること。
己を投げ打つこと。
自ら変わること。

真実を求めること。
ひたすら真摯であること。
それに誇りをもつこと。

今、いちばん大切なこと。

命を育てること。
そのために死なないこと。
死なせないこと。
202007_message

東京のCOVID-19新規感染者。
今日も200人を超えて、
206人。

3日連続の200人超で、
これまでになかったことだ。

それなのに7月23日から、
政府は「Go To キャンペーン」を始める。

大丈夫か?

今月号で鈴木國朗さんと対談した。
202007_taidan_01
       ×
202007_taidan_07
そのタイトルは、
「慣れ」が一番怖い!!

政府も行政も、地方自治体も、
産業も業界も、会社も店も、
コロナ禍に慣れてしまって、
「命を守る。」を忘れる。

それが一番怖い。

以って自戒とすべし。

さて日経新聞の社説。
タイトルは、
「デジタル化時代のコンビニに」

「コンビニエンスストアの経営が
転換点を迎えている」

このことに関しては、同感だ。

伊藤忠商事㈱が㈱ファミリーマートを
完全子会社化する。

[商人舎流通SuperNews]でも、
もちろん報道した。
ファミマnews|
親会社伊藤忠商事がTOB実施/上場廃止し完全子会社へ

この7月9日のこのブログでも書いた。

日経社説は理由を挙げる。
「店舗に依存した既存の成長戦略が
行き詰まったからだ」

この分析と表現は引っかかる。

小売業であるファミリーマートは、
フランチャイズチェーンでもある。

ならば現場である店舗の成長戦略は、
どんなときにも忘れてはならない。
行き詰ってはいけない。

コンビニの転換点の一つは、
現場の店舗戦略において、
激しい白兵戦が始まることである。

ファミリーマート全店は、
牙をむいてセブン‐イレブンに、
襲いかからねばならない。

コンビニの総店舗数は5万店を超え、
市場規模も11兆円を超えた。

その中でファミリーマートは、
エーエム・ピーエム・ジャパンを買収し、
サークルKサンクスを傘下に入れ、
M&Aによって成長した。

この戦略は間違っていない。

アメリカでも、
ウォルマートは独自店舗開発戦略だ。
対するクローガーはM&Aを特徴とする。

この違いが、
マーケットリーダーと、
マーケットチャレンジャーとの、
存在意義となっている。

日経社説。
「ところが19年から、
コンビニを取り巻く環境は変わる。
既存店売上高の低迷など、
店舗を増やす経営は厳しくなっていた」

「決定打になったのは
新型コロナウイルスの感染拡大だ。
特に都心部のオフィス街に強い
ファミリーマートへの影響は大きく、
4月以降、既存店売上高は落ち込んだ」

これもおかしい。
都心部のオフィス街で、
いい立地の店はセブン-イレブンだ。

社説は指摘する。
「首位のセブン-イレブンとの差は開くばかり」

しかしこれも違う。

2017年の「コンビニチキンレース」でも、
「ファミチキ」は大健闘して、
従来の「何でもセブンが一番」を覆した。
20200601_famichiki_CP

最近の「お母さん食堂」も、
特徴を出していると思う。
2006_okasan-sale_cp_main

つまり、セブンをキャッチアップし始めた。

そのうえ敵は、
「セブン・ペイ」の不正アクセス問題で、
大チョンボした。
sevenpay_20190717_01

社説。
「ファミリーマートは
親会社の伊藤忠と一体となり、
新たな成長戦略を模索することにした」

この表現もおかしい。

これは伊藤忠マターであって、
ファミリーマート側の問題ではない、
と私は思う。

JA全農との提携もきっかけのひとつだ。
だとすると商品問題も、
この子会社化の狙いとなる。

日経社説。
「具体策はこれからだが、
国内はデジタル戦略が柱になりそうだ。
伊藤忠グループの持つ経営資源を生かし、
業務の効率化やデータ活用に取り組むという」

もちろんこれもある。

「店舗だけに依存しない成長モデルが急務だ」
細かいことだけれど、表現がおかしい。
あるべき表現は、
「成長モデル〈の開発〉が急務だ」

そして社説の結論。
「ファミマと伊藤忠は
ピンチをチャンスに変え、
新しいデジタル融合のコンビニを
つくってほしい」

この表現、陳腐すぎないか?

「ピンチをチャンスに変える」
常套句中の常套句で、つまらん。

しかもファミリーマートはずっと、
セブン‐イレブンにかなわなかった。
その状況は「ピンチ」ではない。

表現もおかしいし、
批評もトンチンカン。

日経の社説、これでいいのか。
流通問題を取り上げてくれるのは有難いが、
もっと頑張ってほしい。

「慣れ」が一番怖い!!

〈結城義晴〉

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