結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年12月09日(水曜日)

「コロナ退治・デフレ退治」と「商売」の結果オーライ

12月9日、今日は横浜。

横浜駅西口の新田間川。IMG_06510

横浜高島屋。
明後日の12月11日、
食品フロアがさらに拡大されて、
リニューアルオープンする。IMG_06490
今回は和洋酒売場の面積が約2倍に拡張される。
ワイン約1000種、日本酒約100蔵・約600種。
フードペアリングバーが新設される。

食料品フロア全体では、
4ステップを踏んで、
来年春に約1.5倍に広がる。

日本最大の百貨店食品売場に変わる。
デパートメントストアも、
食によって変わらねば、
顧客を集められない。

この改装とは関係ないが、
今日は細貝理榮さんとランチミーティング。
第一屋製パン㈱代表取締役会長。IMG_06470
細貝さんとはもう30年来のお付き合い。
それもあって2015年から、
第一屋製パンの社外取締役をやっている。

中身の濃い会談だった。

そのあと商人舎オフィス。
午後2時から㈱クレオの皆さんが来社。
IMG_06550
藤野英人さん(取締役執行役員マーケティング本部本部長)
川上光さん(執行役員マーケティング本部副本部長)
関智美さん(マーケティング本部研究主任)
相川貴文さん(マーケティング戦略・開発部部長)

関さんには月刊商人舎11月号で、
原稿を執筆していただいた。
「2021年の生活行動はここが変わる!」
生活潮流と注目事象から読み解く来年のマーケティング
202011_kreo

この原稿の中で、
2021年の生活者の価値観の変化が、
8つの潮流キーワードで表わされる。
202011_kreo1-e1604993856457

8つのトレンドに関する詳細は、
月刊商人舎を読んでいただくのがいいが、
クレオが発刊している媒体にも、
この中身は掲載されている。
’21生活行動カレンダー
365日の生活者マーケティング2021calendar_cover
今年から私が推薦文を書いている。

私はほとんどこういったことはしないが、
メディアそのものがいいものならば、
推薦文も書く。

クレオのマーケティング本部の皆さんとは、
これからもコラボレーションが続くだろう。

よろしく。

その後、4時にはこのお二人。
学習院大学名誉教授の湯沢威先生と、
マネジメントスクール事務局長の林純子さん。IMG_06590
もともとは、
故田島義博先生によって創始されたのが、
学習院マネジメントスクールだ。
GMSと略す。

田島先生は学習院大学院長にして、
流通と商業の日本最高の学者だった。

湯沢先生はGMS顧問で、
私も2016年からGMS顧問となった。

その伝統のGMSが2年前から、
OMSと名称を変えて継続されてきた。
Oは学習参考書などの出版社㈱旺文社。

私は毎年、最初の「流通概論」を担当するが、
今年は最後の記念講演もすることになった。

光栄です。

この学習院マネジメントスクールには、
OB・OGの集まりがある。
「桜実会」と称するが、
実に勉強熱心な組織で、
最後の講演会は桜実会の総会・勉強会を兼ねる。

記念講演なので田島先生の本もおさらいして、
コロナ禍の最新流通論を大展開しようと思う。

よろしくお願いします。

最後に日経新聞のコラム「大機小機」
タイトルは、
「コロナ退治とデフレ退治」
コラムニストは硬派の横ヤリさん。

コロナ禍に関する分析。
「春の第1波、夏場の第2波、
抑え込んだかに見えたが
大きな第3波が押し寄せている」

「国際比較すれば、
日本のコロナ退治の成績は悪くない。
累積死者数は約2400人。
英国やフランスは約6万人、
米国は28万人。
桁が違う」

しかし、なぜ日本は少ないのか。
⑴清潔好きの国民性
⑵ハグの習慣がないこと
⑶かつて流行した風邪ウイルスの交差免疫
諸説ある。

だがはっきりしない。
専門家も「ファクターX」と呼ぶ。

コラムニスト。
「データ不足は致命的である」

同感だ。

「泥縄だったけど、結果オーライだった」
首相官邸スタッフの言葉である。

「新型コロナ対応・民間臨時調査会」の報告書。
第2波までの政府の対応を検証した調査だ。

「その”結果オーライ”が、
第3波襲来で大揺れだ」

そこでコラムニスト。
「似たような苦闘は、
政府・日銀のデフレ退治にもある」

アベノミクスは、
8年前に異次元緩和を軸に打ち出された。

そして宣言された。
「2年間で消費者物価前年比上昇率を
2%に引き上げる」

インフレターゲット論である。
裏付けは「リフレ派学者の理論」。

「巨額の国債を日銀が購入し
ベースマネーを増やせば
通貨供給量は増える。
物価は上がり、
景気は上向くという理論」

コラムニスト。
「ところが物価は一向に上がらない。
マイナス金利政策や長期金利をゼロにする
イールドカーブ・コントロールも繰り出した。
それでも上がらない」

日銀は2%目標の達成時期を、
何度も先送りしてきた。

「さてデフレの真犯人は?」

「ふに落ちる説明もなかなか聞こえてこない。
これも”ファクターX”ということか」

安倍晋三前首相は語っていた。
「400万人雇用を増やし
目標は十分達成できた」

「物価は上がらなくても、
株価は上がり雇用情勢も好転した。
だから確かに評価すべき点もある」

では物価目標の意味は何だったのか。
「論理は破綻したが
結果オーライということか」

「政府、日銀はなお
2%目標の旗を降ろす気はない」

「他方で財政規律の緩み、
金利機能の喪失、銀行経営圧迫といった
様々な副作用が生じている」

最後にコラムニスト。
「不都合な真実は誰も見たがらない」

会社でも店でも、国家や地方自治体でも、
これが一番いけない。

不都合な真実にこそ目を向けるべきだ。
社員や顧客のために、国民、住民のために。

「結果オーライの落とし穴は
コロナ退治にもデフレ退治にもある」

商売にも結果オーライは多い。
それはそれでいい。
商売の特権だ。

しかしなぜAll right!になったか、
その原因と理由は、
明らかにしておかねばならない。

〈結城義晴〉

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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