結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年08月03日(水曜日)

「起き上がりやすい転び方」と関西フードマーケット四半期決算

かつてのワード資料を整理していたら、
私の「20日〆行動日誌」が大量に出てきた。

この商人舎のブログにそれを転載して、
私の行動記録の余白を埋めた。

その中から2005年のちょうど今頃の行動日誌。
ちょっと省略しつつ紹介しよう。

17年前、私は、
㈱商業界の代表取締役社長だった。

2005年7月~8月の「20日〆行動日誌」

□暑い夏です。近年、体力も弱まり、夏を越えるのが少し苦しくなってきました。ボランティアでやっていたジュニアソフトボールの監督業も一昨年から後進に譲り、仕事一筋にしてきました。それでも辛い夏です。そう言えば、いつ以来でしょう、海で泳いでいないのは。

□7月21日、午後、西端徳治氏来社。ニチイ創業者の西端行雄さんと春枝さんの御子息。

□22日、『商業界』『販売革新』の連続拡大媒体会議□25日、小社恒例の部長会、編集長会議。新製品開発会議は42回をもって発展的に解消し、本来の編集長相互による「成功事例・失敗事例」の「水平展開」を図ることとなります。夕方、販売部会議。夜は、編集長会議の流れで、編集長懇親会。こういう飲み会はついつい飲みすぎてしまいます。暑さに負けず。

□26日、台風飛来。夕方、中経出版訪問。杉本惇社長はじめ幹部の方々にお会いして、9月10日(土)に 創刊予定の総合生活実用誌『月刊 旬なテーマ』を巡っての情報交流。今後、もっともっと社員レベルでの交流を深めたいと思います。

□27日、午前中、商業界「頑張れネット店長同友会」の例会で講演。第二回目。インターネットモールの優秀店長が集まる同友会で、活気満点。その後、夕方、軽井沢の「トリマス会」へ。とりせん社長の前原章宏社長主催で、関西スーパーマーケットの井上保社長、スーパーアルプスの松本清社長、サミットの角屋毅副社長といったスーパーマーケットのトップ、正田醤油の本川保之社長、フジッコの福井正一社長、あづま食品の黒崎英機社長といった食品メーカーのトップ、それに作家でオール日本スーパーマーケット協会会長の荒井伸也さんといった面々が集まる会合。2泊3日で、充実の内容。勉強になることばかりです。

□月が変わって8月2日、第74回商業界ゼミナール企画運営委員会。全体構成とメインテーマが決まりました。メインテーマは「目指せ! 千客万来」に決定。「千人の顧客、万回の来店」――すなわちロイヤルカスタマーを一人ひとりつくって、その信奉顧客に何度も来店していただきましょう、という考え方を大テーマにしたわけです。これは「ブーメランの法則」でもあり、「特定多数のマーケティング」でもあります。私の持論。

□3日、小社役員会(取締役会)。4日、六本木と青山でアポイント。

□5日、東松山で商業界埼玉同友会の暑気払い講演。かつて埼玉には多くの同友会がありましたが、現在それらが集まって、一つの同友会となっています。すなわち同友会の合併。ネット店長同友会が出来たり、合併した埼玉同友会が結集したり、世の中の動きと同じ流れで、商業界で勉強するグループが変化していきます。これこそ重要なことです。チューターの栗原一博さんに東松山を御案内いただき、学ぶところ多し。同じくチューターの余湖秀夫さんには「転ぶにも転び方がある」という金言をいただいて、これにも感謝。会社を倒産させるにしても、手放すにしても、あるいは赤字を出すにしても、上手な「転び方」がある。起き上がりやすい「転び方」がある。余湖さんはそれを言うのです。全く同感。私の講演も、しんみりと、それでいて快調。

□8日、役員会。9日、緊急部長会。夜、荒井伸也さんのお招きで、四谷のフランス料理店「ラノー・ドール」で食事。いつものように刺激的で、楽しい会合。オーナーシェフの谷川康信さんの夏らしいすっきりとしたフランス料理を堪能。『食品商業』山本恭広編集長も同道。このラノー・ドールで、荒井さんから住商食品の塩川幸夫社長に紹介を受ける。良い出会い。翌日すぐに塩川さんから資料到着。仕事が速い。

□10日、朝、『食品商業』拡大媒体会議。午後、出版合同会議。11日午前10時、全社員に集まってもらって、中小企業退職金共済への移行説明会。出版社経営にとって、退職金は重大な問題なのです。午後、エコス専務の石塚隆正さん来社。感度の良い元銀行マン。私と同年。良い情報交換。夕方、第1回「新製品開発役員プレゼン」。新製品開発会議に代わって、商品開発のスピードアップを図る機能。上々の滑り出し。12日、役員会。

□15日、役員会。16日、宮城県を中心に東日本に大型地震。しかし長岡、新潟も心配御無用。地震には強い。18日役員会。午後、我孫子訪問。㈱商業界会館の小熊覚三郎社長訪問。19日、㈱商業界決算役員会。午後、『ファッション販売』『飲食店経営』の連続拡大媒体会議、両誌ともに好調。好調な仕事は好調な人間関係がつくり出す。

□暑い夏ながら、衆議院は解散し、9・11への選挙戦真っ只中。その瞬間は何が起こるか分からないと思いつつも、時を経て振り返ってみると、シンプルな流れの中に存在した自分に気がついて、ハッとするものです。

□「ころぶにもころび方あり夏の道」
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――会社をどんどん改革していた。
それもあって会議が多かった。

この8月期の決算は、
商業界の歴史で最高の利益を出した。

商業界の5誌の拡大媒体会議に出て、
役員会や編集長会議を連続的に主催し、
2月ゼミナールの運営委員会でテーマを決める。

暑い夏だけれどその合間を縫って、
多くの人と会っていた。

荒井伸也さんは68歳だった。
今の私はあの時の荒井さんの年を超えた。

結城義晴は53歳。
一応、元気だった。

戻りたいとは思わないが。

さて今日の商人舎流通SuperNewsから。
関西フードマーケットnews|
統合後の第1Q売上高910億円・経常利益4億円

㈱関西スーパーマーケットと、
イズミヤ㈱、㈱阪急オアシスの3社が、
昨2021年12月、株式交換により経営統合。

㈱関西フードマーケットとなった。
林克弘社長。

その2023年3月期の第1四半期決算。
収益認識に関する会計基準等を適用した。

上の「20日〆行動日誌」では、
故人となった井上保さんが、
関西スーパーの社長だった。

その四半期の連結売上高は909億9700万円。
営業利益5億1500万円、経常利益4億4100万円。

営業利益率は0.6%、経常利益率は0.5%で、
まだまだこれからだ。

イズミヤの既存店売上高前年同期比は94.4%、
阪急オアシスは90.0%。

関西スーパーは96.3%。

光熱費が高騰した。
新聞折り込みチラシを再開して、
広告宣伝費が増加した。

その一方で、消耗品費や警備費等を見直した。
結果として経費は前年実績を下回った。

広告宣伝費は再考の余地があるはず。

2023年3月期の見込みは、
売上高3840億円、営業利益80億円。

今は、この通期予想を達成することだ。
本格的な融合と改革は来年度からだ。

ころぶにもころび方あり夏の道

起き上がりやすい転び方というものが、
あるのだ。

〈結城義晴〉

2022年08月02日(火曜日)

村上宗隆の5連続本塁打の快挙と政治と経営の「良きもの」

村上宗隆、22歳。
東京ヤクルトスワローズの4番。
全日本チームの4番。村上1
5打席連続本塁打。
日本新記録。

米国メジャーリーグにも出ていない記録。

日曜日の阪神タイガース戦で、
3連続本塁打を放って、
1人でゲームを勝ち切った。

そして火曜日の今日、
中日ドラゴンズ戦では、
第1打席に右翼へ会心の当たり。

新記録のかかった第2打席は、
左中間に流し打ち。murakami2
腰が据わったスイング。
身体の鋭い回転と、
ヘッドスピードの速さは、
今、球界随一。

このままメジャーに行っても、
打撃では大谷翔平に並ぶ力があると思う。

4打席連続本塁打は、
これまで13人が達成している。

読売ジャイアンツの王貞治は、
23歳の時に1ゲームで4連続本塁打を放った。

私がよく覚えているのは、
阪神タイガースのランディ・バース。
1986年の横浜大洋ホエールズ戦。
2試合にわたる快挙だった。

その前年の1985年。
吉田義男監督のもと、
セリーグで優勝し、
パリーグの西武ライオンズを破って、
日本一になった。

1番に真弓明信がいて、
バース、掛布雅之、 岡田彰布が、
バックスクリーン三連発を放った年だ。

王とバース以外にも、
日本人打者では、
セリーグの青田昇、松原誠、
高木守道、谷沢健一、
パリーグの長池徳二、醍醐猛夫、羽田耕一と、
4連続本塁打を打ったスラッガーがいる。

それらを抜き去って、
5打席連続本塁打。

村上は今、どんな球でも、
スタンドに打ち込む境地にいるのだろう。

今やかの三つのベースに人満ちて
そゞろに胸のうちさわぐかな
〈正岡子規〉

今日は午前中、自宅で原稿書きをし、
午後から横浜商人舎オフィス。

月刊商人舎8月号の執筆と入稿。

夕方の7時半ごろから、
雷が鳴り始めた、と思ったら、
横浜港で花火が上がっていた。

それほどオフィスから港は近いのです。minatomiraihanabi1

今日はみなとみらいスマートフェスティバル。
そのフィナーレを飾る花火。みなとみらい花火3

6月2日の開港記念日の花火と、
今日のみなとみらいの花火。

横浜の名物。
みなとみらい花火2

商人舎オフィスのビルの10階に上がると、
ビルの間に花火が見えた。IMG_44062

港まで行って見るのがいいけれど、
仕事の合間だからこれも良し。IMG_44082

10分ほど眺めていた。IMG_44192

横浜の花火はなぜか、
商人舎の締め切りに重なる。

不運だが不満ではない。IMG_44212
それでもちょっとだけ、
花火を楽しんだ。

ありがとう。

今日の商人舎流通SuperNewsから。
アクシアルnews|
第1Q売上高609億円1.3%増・経常利益13.3%減の増収減益

アクシアルリテイリング㈱。
第1四半期は売上高608億7200万円、
前年同期比1.3%増。
営業利益24億1300万円で17.5%減、
経常利益25億8500万円で13.3%減。

増収減益でも、
営業利益率4.0%、経常利益率4.2%。

水準を超えている。
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売上総利益率(粗利益率)は28.8%。
前年同期比で0.2ポイント減。

買い上げ点数は、
既存店で1.1%減、全店では1.3%減。
商品や原材料の仕入価格上昇で、
販売価格改定をした。
それが影響した。

ここは踏ん張りどころだ。

安易な安売りで集客増を狙わず、
辛抱しながら顧客の信頼を積み上げ、
利益を確保する。

利益にストイックになる時だ。
これは日本中のスーパーマーケットに、
今、共通する哲学のようなものだ。

4月にフレッセイ朝日町店が、
群馬県前橋市にオープン。
売場面積1996㎡。

5月に原信安曇野店が、
長野県安曇野市に売場面積2267㎡で開業。

どちらも訪れてみたい店だ。

朝日新聞「折々のことば」
第2456回。

「何のために」、
「何を」ということが、
いろいろに考えあわされる、
大きなつながりのうちで、
人を動かし、物を動かすこと
(田中美知太郎『哲学入門』から)
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「それが”治国の術”としての政治だ」

「政治とは”よきもの”の実現、
つまりは”最善のことを工夫する”技術であり、
“人間が人間を、どう取り扱うか”の技術である」

この政治は「経営」に置き換わる。

「だから現代の科学技術と同じく、
そのための手段や機構が、
人とのつながりを離れて動きださぬよう
注視しなければならない」

故田中美知太郎は、
ソクラテス・プラトン研究の第一人者。
京都大学名誉教授。

「良きもの」の実現。
最善のことを工夫する技術。
人間が人間を、どう取り扱うかの技術。

これはすなわちマネジメントそのものである。

野球にもアクシアルにも、
マネジメントは必須である。

〈結城義晴〉

2022年08月01日(月曜日)

阿部秀行Interview at True Dataと中内功「働くの反対は遊ぶ」

Everyone! Good Monday!
[2022vol㉛]

2022年第31週。
そして今日から8月。

気分を新たに、
夏を乗り越えたい。

午後、久しぶりの東京タワー。IMG_43713

東京・芝の㈱True Data本社へ。

今日は月刊商人舎8月号のインタビュー。

㈱万代の阿部秀行社長に、
東京まで出てきていただいて、
1時間半ほど話を聞いた。
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万代知識商人大学で、
阿部さんには毎月のように会っているが、
あらためて雑誌の企画に応えてもらった。

場所はTrue Dataの会議室。
横浜の商人舎オフィスも考えたが、
その後の予定もあって、
True Dataにした。

阿部さんの「商売」に対する考え方。
商売はシンプルだ。

変化があるほど、
商売は面白い。

そしてこの「複合危機」のときほど、
変化が激しいことはない。

だから商売は面白い。

商売をする者はいま、
心配することはない。

いい話を聞くことができた。

ご期待いただきたい。

インタビューのあとは、
True Dataの面々とも懇談して、
最後に写真。
IMG_45512
真ん中から米倉裕之さん、
越尾由紀さん、石崎武志さん。

米倉さんはTrue Data社長、
越尾さんは執行役員で、
リテールマーケティング部部長。
石崎さんはその次長。

ありがとうございました。

True Dataは8月3日に、
オンライン無料セミナーを開催する。
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定員100名なので、
すでに埋まっている可能性もある。

そのあと西新橋のUSP研究所へ。
當仲寛哲さんと久しぶりに会う。

Universal Shell Programming研究所。
當仲さんはその代表取締役。

當仲さんは、
UNIX/Linuxの日本における第一人者。
その基本思想は、
「小さな道具」(コマンド)を組み合わせて、
「問題を解決する」(シェルスクリプト)。
この手法の研究と普及を行っている。

モットーは、
安くて、早くて、柔らかい。

日本の小売業界でも、
良品計画や成城石井、サンエーをはじめ、
多くの企業がこの開発に取り組んで、
成果を上げてきた。

会社は若い人の熱気に溢れている。

當仲さんには、
商人舎マガジンWebContentsに95回、
8年近くも連載を続けてもらっている。

タイトルは、
「リテイル情報システム論」

最新の記事は、
[働く]の反対は[休む]ではなく[遊ぶ]
202206_tounaka

當仲さんはダイエー出身。
創業者の故中内功さんに、
大いに期待をかけられ、
激しく鍛えられた。

その中内さんの言葉。
「働くの反対は遊ぶであって、
休むではない」

私も同感するものだ。

1時間ほど懇談して、
三人で写真。
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ありがとうございました。

さて今月は、結構忙しい。
今週は月刊商人舎8月号の執筆と入稿。

日経新聞巻頭コラム「春秋」

「八月や六日九日十五日」――。
「広島と長崎への原爆投下、
それに終戦の日を並べている」

「広島県内の医師が平成の初め、
暦を眺め詠んだとされる。
一方、昭和50年代から多くの俳人が
同様の句を発表しているとの考証もある」

8月は六日九日十五日を忘れてはいけない。

私は来週月曜日、
三度目の1日ワンマンセミナー。

それからお盆。

19日にはテーマと対象企業が変わって、
また1日ワンマンセミナー。

70歳を直前に控えて、
体力との勝負だ。

なぜかこのスタイルが増えている。

中日新聞「中日春秋」

「”缶入り煎茶”の名前を”お〜いお茶”と
改名すると売り上げが大幅に伸びた」

「保湿ティッシュ”モイスチャーティシュ”は
“鼻セレブ”の名に変えて、大成功…。」

「この手の商品名に関する成功例はよく耳にする」

ネーミングは大事だ。

「商品名ではないが、
このネーミングは成功するか。
記録的な暑さが続くスペイン南部のセビリア」

「連日、四〇度を大きく超えているそうだが、
そのセビリアが熱波に世界で初めて、
名を付けたそうだ」

「第一号は”ZOE(ソエ)”。
女性の名である」

ハリケーンにしろ、熱波にしろ、
女性の名前がつけられる。

「それにしても日本も暑い。
人は名前で呼んでくれる相手に
親しみを感じるそうだが、
暑さの方はどう呼ばれようと
人に優しくする気はもちろんない」

日本の暑さには、
「涼子」なんて名前がいいかも。

では、みなさん、今週も、
暑さに負けず、
よく働き、よく遊べ。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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