結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年08月13日(日曜日)

「なにもしないことは悪いことをしているのだ」と佐橋滋

お盆の入り。

商人舎特任研究員から報告が入った。

東海地方のある総合スーパー。
普段はそれほどの集客力はない店だが、
異様なくらいに顧客が入っている。

お盆の期間と台風7号来襲予報が重なった。

皆さんお店はいかが?

素早く反応し、対処した商品部と店は、
こんな状況のなかで売上げを稼ぐ。

顧客がやって来ても、
商品が品切れしてしまっては、
元も子もない。

夏の日曜日。

私は自室でゆっくりと執筆。

まだまだ仕上げの原稿書きは続く。

朝日新聞「折々のことば」
第2818回。

なにもしないことは
なにもしないのではなくて、
悪いことをしているのだ
(佐橋滋の回想記『異色官僚』から)
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「役人はそう観念すべきだ」

佐橋滋(さはし しげる)は元通商産業事務次官。
1913年生まれ、1993年没。

高度成長期の日本は、
官僚主導型政治システムの時代だった。
その典型的トップ官僚として知られる。

官僚ではあったが、
官僚らしくない官僚だった。

大胆さで有名だった。

城山三郎『官僚たちの夏』
主人公・風越信吾は佐橋がモデルだ。
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「”無難””大過なく”というのは、
すべきことをして批判を浴びたり、
責任を取らされたりするよりも
マイナス点を稼がないようにするという保身術」

「これがトコロテン式人事を生んだ」

そしてこんな傾向は商業や小売業にもある。
前年対比の発想である。

佐橋さん。
「消防士は火の粉を被(かぶ)っても
現場に飛び込んで行く。
役人の職責もこれと同じだ」

商人も同じだ。
とくに台風のときには、
火の粉を被って現場に飛び込む、
消防士のような心構えは必要だ。

危険を冒せということではない。

元官僚の佐橋さん。
「誰も何もしなければ国は潰れる」

何もしないことは、
悪いことをしているのと同じだ。

前年対比で行動することも、
悪いことをしていると考えたほうがいい。

今日のブログは、
これでおしまい。
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篠田桃紅さん。
107歳でご逝去。
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「自由奔放に生きれば、
火に落ちて火傷する。
石橋を叩いてばかりだと、
荒ぶる水の河にさらわれる。
人間はどちらの河にも
落ちやすい」

「はい」

〈結城義晴〉

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