結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年03月30日(水曜日)

U.S.M.Hの「AKIBA Runway」と「茹でガエル政治」

満開の桜。

結構、忙しくて、
ゆっくり眺める時間がない。
眺めるというか、
桜の下に佇む余裕がない。

出かけるときにいつも通る小路。
その夜桜。
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朝、またその小路を歩く。
そして朝桜。
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一瞬立ち止まってみる。
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花の間に空が見える。
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桜の花満載という感じ。
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1時間半かけて、
東京・小平へ。

第一屋製パン㈱。
第80期定時株主総会。
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無事終了して、
総会後の臨時取締役会。

平田雅史さんは、
豊田通商㈱から派遣されて、
非常勤取締役として2年間、
ご一緒した。

このたび第一パンを退任し、
4月1日付で豊田通商の、
カーボンニュートラル推進部長に就任する。

重要な役目だ。

頑張ってほしい。

そして細貝理榮会長室。
楷書の掛け軸。
「理榮書」とある。
IMG_20462
「ゴルフができなくなったら、
こちらに精を出します」

謙遜する細貝さんだが、
几帳面な性格が書に表れている。

小平工場の桜は名物の一つ。IMG_20402

こちらも見事だ。IMG_20442

商人舎流通スーパーニュース。
U.S.M.Hnews|
オープンイノベーションプラットフォーム「AKIBA Runway」

ユナイテッドが、
オープンイノベーションプラットフォームを
始動させる。

「AKIBA Runway」

山本慎一郎さんの仕掛けだろう。
㈱カスミ社長にして、
U.S.M.H副社長。

目的は、
小売業における新しい価値の創出。

グループの枠を越え、
独自の技術をもつ
スタートアップ企業などと
連携・共創する

同社はDXを推進してきた。
デジタルを基盤とした変革だ。

そのためのパートナー企業と、
新しい試みにチャレンジしてきた。

これをさらに加速させる。

私は「加速が加速する」と言っている。

イノベーション・ラボを発足させ、
オープンイノベーションプラットフォームを始める。
usmh_akiba_runway
目指すのは、リテールと技術の共創。
そこから新しい価値、新しい市場などを生み出す。
つまり「新たな提供価値の創造」。

パートナー企業の技術は、
U.S.M.Hグループのもつリソースと結びつき、
実証実験・効果検証を行ったあと、
販売や稼働の開始など
新たな提供価値の創造に向けて動き出す。

ウォルマートには、
「ウォルマートラボ」がある。
それと同じ発想だ。

イノベーションは、
自社だけでは成し遂げられない。
オープンなプラットフォームが必須だ。

注目したい。

さて日経新聞の経済コラム「 大機小機」
コラムニストは琴線さん。

「”ゆでガエル政治”いつまで」
手厳しい。

国会で成立した国の2022年度予算。
一般会計総額は当初予算で、
過去最大の107兆円超の規模。
「ところがその直後から政府・与党は
追加の経済対策を検討し始めた」

コラムニストはこれに怒っている。

ロシアのウクライナ侵攻、
ガソリンや食料品の価格高騰。
それへの対策が中心になるというが、
「本当に必要なのか疑問の多い提案もある」

例えば、
年金受給者を対象にした臨時給付金。
私もこのブログで書いた。

年金受給者を対象に
1人あたり5000円を配る。

「7月と目される参院選をにらんだ
高齢者向け対策とみられても仕方ない」

そういう批判が出ると今度は、
「高齢者だけでなく全世代に配れ」
という声が出る。

コラムニストはあきれる。
同感だ。

コロナ禍当初の給付金は、
ある程度、意味があった。

それでも、
「全世帯に配ったのは問題だった」

すでにコロナ禍は2年に及び、
「選挙があるとまたバラマキでは
救いようがない」

経済安全保障が話題になっている。
「日本の最大の問題は
中長期のエネルギー確保と
脱炭素の両立だ」

平田雅史カーボンニュートラル推進部長も、
それに取り組む。

「原子力発電所の扱いや
脱炭素への道筋をどうするかなど
難しいが重要な課題は
選挙の争点にはしたくないようだ」

これをポピュリズムという。

「難問は先送りし、国民には
目先のひとときの満足のために
お金を配る」

「まさに日本全体を
“ゆでガエル政治”が
覆っているようだ」

その通りだ。

「問題を解決するにはもはや
個々の政治家の良心に期待するのではなく、
制度的な枠組みが必要なのではないか」

たとえば、
「将来世代の利益を代表する担当大臣や役所」、
あるいは、
「政治的な影響を受けずに
経済や社会保障の長期見通し・分析を示す
独立財政機関」などだ。

「ただ、
こうした仕組みをつくるのにも
政治家の力が要る」

「それには国民が選挙などで
声をあげるしかないのだ」

商業の世界に、
ポリティカルマーチャントが求められるのも、
この「茹でガエル政治」から脱するためだ。

同じ精神性と同じ構造で、
「茹でガエル経営」も批判されねばならない。

茹でガエル政治も茹でガエル経営も、
イノベーションに背を向けた、
平和ボケである。

〈結城義晴〉


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