Las Vegas3日目の講義と調査のテーマは「ポジショニング戦略」

ドナルド・トランプと習近平。
北京で会談。
世界はどちらに向かうのだろう。
そして日本はいったい、
どんなポジショニングを得るのだろう。
ラスベガスに来て3日目。
今日も朝8時から結城義晴のセミナ-。
ベーシックコースは、
毎朝8時から10時半まで時間をとって、
私は2時間、2時間半の講義をする。

ラスベガスという都市がどのように変わっていったか。
その変遷と市場の変化を話す。
それから今日は働きがいのある企業ランキング。
さらに戦略論をたっぷり。
フォーマット論とポジショニング戦略。
そして競争理論。
講義が終わるとすぐに調査に出かける。
タウンスクエア・ラスベガスは、
ライフスタイルセンターだ。
その核店舗がホールフーズだ。
ライフスタイルセンターは、
街並みのようにつくられた新しい商業施設である。
小売業の物販は高級品店、
それに洗練されたレストラン、
さらに映画館などのアミューズメント施設、
公園や噴水などを配する。

高いスケルトンの天井と美しい壁面。
ミートとシーフードの対面売場。

色彩豊かにゾーニングして、コーナー化する。
ホールフーズの店づくりは斬新だ。
この店のイートインスペースでランチをとる。
サラダやホットデリ、スープなど、
セルフデリ売場でオーガニックフーズを購入し、
試食を兼ねた昼食をとる。
オーガニックをどのように味わったか。
次に向かったのは、
コストコ・ホールセール。
商品調査には欠かせない店だ。
昨年11月に開業したコストコ。
ラスベガス地区の6店舗目の倉庫店。
中央に広大なシーゾナル売場がある。
そこで迫力のプレゼンテーション。
ワクワクする売場だ。

コストコ仕様のパレチゼーションで、
ラック什器にのそのまま在庫する。
それが売場になる。
コストコは唯一無二のビジネスモデルで、
成長軌道を描く。
ウォルマートのサムズクラブが、
競争相手だがそのサムズを凌駕している。
恐れるものなし。

33%オフのフレッシュプロデュースで客を迎える。
オープン記念のプロモーションだ。
Las Vegasではまだまだ、
知名度が低いアルディ。
顧客は少ない。
しかし私たちにとっては視察しやすい。
これらコストコとアルディは、
アローヨ地区のウォルマートのすぐそばに出店した。
俄然、面白い競争エリアとなった。
一方、ウォルマートのスーパーマーケット、
ネイバーフッドマーケット。
青果売場の先頭にスイカを陳列。
ヒートアラームが発令されるラスベガスの暑さ。
だから、よく売れる。
しかもウォルマート価格だ。

入口わきの壁面沿いにデリ売場。
対面方式でサンドイッチなどを販売する。
奥主通路にはずらりとリーチインが並ぶ。
スーパーセンターから非食品ゾーンを除いた、
フード&ドラッグ業態の店である。

現在は近隣の顧客を迎えるとともに、
eコマースのピックアップ&デポ機能を果たす。
ネット注文品を顧客の車まで運びこむ。
カーブサイドピックアップ(Curbside Pickup)には、
ウォルマートもターゲットも丁寧に対応する。
ウォルマートの「青」に対して、
ターゲットのコーポレートカラーは「赤」。
「GRAB AND GO!」をセールキャッチに、
さまざまな小袋菓子をまとめた。
面白い売り方だ。

ターゲットはウォルマートに、
真っ向から対決はしない。
ウォルマートがやらないこと、
ウォルマートができないこと、
それを追求する。
入口に殺菌・消毒用のウェットティッシュ。
ショッピングカートの持ち手部分の殺菌に使う。
コロナ後にも気にする人が増えているが、
それへの対応。

周辺の牧歌的な風景が描かれた、
壁面のイラストの下では、
リーズナブル価格の切り花の展開。
テーブルフラワーとして、
あるいはギフトとして購入する顧客が多い。
エンドには主に新製品を並べる。
従業員みんなで食べておいしいものは、
レジ前エンドで大々的にアピールする。
SPRING has SPRUNG(春到来)をテーマに、
カラフルな新アイテムをアピール。
コロナが終わって、
トレーダー・ジョーのワインは、
徐々に価格帯が上がっていた。
しかし今、10ドル以下のワインが増えた。
インフレの影響だ。
オーガニック・ミモザを関連陳列している。
スパークリングワインとオレンジジュースで、
ミモザカクテルを作ることができる。

今回はナパバレーのカベルネを購入。
19.99ドルだが売価の3倍の価値がある。
トレーダー・ジョーでは調査とともに、
買物に勤しんでしまう。
それがこの店の魅力である。
全員での3日目の視察を終了。
いったんホテルで解散して、
希望者だけで向かったのが、
イータリー。

2層の小ぶりな店舗で、喫食機能が強い。
だから観光客にも人気だ。
創業者のオスカー・ファリネッティは、
「市場であり、食堂であり、
学校であるような店」と言った。
団員にイータリーのことを教える。

そしてイータリーのコンセプト。
「We cook what we sell, and We sell what we cook」
私たちは売っているモノを調理して食べてもらう。
そして私たちは調理して食べてもらうものを売る。
私たち事務局は、
パスタとサラダを頼んで、
ビール、ワインを楽しんだ。
おいしいものをしっかり食べる。
それが海外研修時の事務局の活力になる。
国際的な日本のポジショニングに重ねて、
ラスベガスの小売業の競争の中の、
店のポジショニングを考え続けた。
(つづきます)
〈結城義晴〉







































