結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年09月02日(土曜日)

「日に新たに/日々に新たに」で「マルチステージ」を生きる

9月2日。

すっかり秋らしくなった。
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誕生祝いのメッセージ、
感謝します。

Facebookやlineなど、
便利なツールができて、
多くの人からお祝いしてもらう。

ありがたいものです。
いくつになっても。

二百十日は、
立春を起算日の1日目と数えて、
210日目のことだ。

今年は昨日の9月1日だった。

しかし関東大震災の1923年は、
震災が起こった9月1日が209日目で、
9月2日が二百十日だった。

二百十日と私の誕生。
何か、影響があるのか。

今日は一日、
横浜の商人舎オフィスで仕事。
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ちょっと疲れている。

子どものころ、
誕生日にはいつも、
子どもなりの仕事をしていた。
つまり夏休みの宿題だ。

いまも、仕事をしている。
雑誌をつくること。

これは一生、
私について回ることだろう。

四書五経の『大学』、
その伝二章。

「湯之盤銘曰、
苟日新、日日新、又日新」

湯の盤の銘に曰く、
「まことに日に新たに、
日々に新たに、
また日に新たなり」と。

「湯」(とう)は殷王朝を創始した湯王のこと。
「盤」は洗面や沐浴に使う水盤。
「銘」は彫りこまれている言葉。

「昨日よりも今日、
今日よりも明日と、
日々、よりよくなるように
行いを正していかなければならない」

土光敏夫さん。
石川島播磨重工業、東芝。
社長・会長を歴任して、
第四代経団連会長。
さらに第二次臨時行政調査会会長。

きっと東芝の現状には、
草葉の陰で嘆いていることだろう。

その土光さんの「私の履歴書」にある。
「今日なら今日という日は、
天地開闢以来はじめて訪れた日である。
それも貧乏人にも王様にも、
みな平等にやってくる。
そんな大事な一日だから、
もっとも有意義に
過ごさなければならない」

「そのためには、
今日の行いは
昨日より新しくよくなり、
明日の行いは、
今日よりもさらに新しくなるように
修養に心がけるべきである」

松下幸之助さんも、
大学・伝二章を好んだ。

「今年は、去年のままであってはならない。
今日は、昨日のままであってはならない。
そして、明日は、
今日のままであってはならない」

「万物は、日に新た。
人の営みもまた、天地とともに、
日に新たでなければならない。
憂きことの感慨はしばしにとどめ、
去りし日の喜びは、
これをさらに大きな喜びに変えよう。
立ち止まってはならない」

今年、何度か紹介した。
「LIFE SHIFT」
100年時代の人生戦略。
リンダ・グラットン、
アンドリュー・スコット。
ともにロンドン・ビジネススクール教授。
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「人が長く生きるようになれば、
職業生活に関する考え方も
変わらざるをえない」

「人生が短かった時代は、
『教育→仕事→引退』という
古い3ステージの生き方で問題なかった」

「しかし寿命が延びれば、
二番目の『仕事』のステージが長くなる。
引退年齢が70~80歳になり、
長い間働くようになるのである」

そして人生の「新しいステージ」、
つまり「マルチステージ」を提案する。

そのとき「エイジ」と「ステージ」は、
かならずしもイコールではなくなる。

私も、そう思う。

55歳を迎えたとき、
(株)商人舎を創業した。

そして30年間、
現役を続けると宣言した。
つまり85歳まで。

私の父は70歳で引退した。
余生は碁三昧だった。
2014年、87歳で逝った。

故倉本長治先生は、
生涯現役だった。
1982年、83歳で永眠された。

故渥美俊一先生も、
2010年、83歳で逝去された。
最後まで、現役だった。

私は、「まだまだ」です。

「まことに日に新たに、
日々に新たに、
また日に新たなり」

アランの「幸福論」
「幸福である人以外に
愛される人はいない」
2017index

「マルチステージ」を生きるときにも、
幸福でなければならない。

しかし、だれでも幸福を願っている。

ブレ―ズ・パスカル「パンセ抄」
②index
「人間はすべて
幸福になろうとしている。
これには例外がない。
幸福になろうとする方法に違いはあっても
全員がこの目標を目指している」

そう、そのとおり。

戦争に行く者も、行かない者も、
テロをする者も、される者も、
いずれも幸福になりたいと願っている。

「願いは両者とも同一であり、
違った見方が付随しているだけだ」

「意志というものは、
この目標に向かう以外には、
いかなる小さな行動も起こしえない」

「これこそ、ありとあらゆる人間の、
ありとあらゆる行動の動機であり、
首を吊ろうとする人もまた例外ではない」

再びアラン。
1913年1月28日に書いている。
「未来には、ひとりでにできる未来と、
自分でつくる未来との二つがある」

「自分で倒れそうだと思えば倒れる」

「何もできないと思えば、
ほんとに何もできない。
期待に欺かれると思えば、
ほんとに期待は欺く」

串田孫一の翻訳、ほんとにいい。

「期待というものは、
平和や正義と同じく、
人がみずからつくるものの上に
築かれるものだから、
意志によってのみ
保たれるものなのだ」

というわけで、
今日も仕事しつつ、
「日に新たに、
日々に新たに、
また日に新たなり」

幸福であろうという目標に向かって、
意志を保つことにしよう。
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みなさん、ありがとう。

〈結城義晴〉


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