結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年06月14日(金曜日)

「ハーバード小売り教室」の総括とタイのダイソーと幸楽苑の差異

朝、目覚めたら、
眼下に東京都文京区の景色。
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東京ドームホテル32階からの梅雨空。

部屋の中から見下ろす分には、
しっとりとした雨模様は絵になる。

ホテルの部屋で書きものをしていたら、
夢中になって朝食も忘れるほど。

人の言説に批判を加えるなどということは、
それ自体、無類の面白さがある。

ただし、ただの批判でなく、
意味ある批評にするには、
客観性と論理性を持たねばならない。

これもやっていると、
夢中になるくらい面白い。

さて、急ぎ、横浜の商人舎オフィスへ。
増田春彦さん来社。
㈱ゴードンブラザーズ・ジャパンCEO。
お供は総務人事グループマネージャーの石井麗さん、
それにシニアアソシエイトの岸本真一郎さん。

通称「ハーバード・リテール教室」
正式名称は「リテールセミナー2013」
サブタイトルは、「小売りと在庫を科学する」。

5月31日に開催。
アナンス・ラーマン教授の日本初の講義。
ハーバード・ビジネススクール教授。

その報告とお礼。

アンケートなど集計された。

ご参加くださったうえ、
アンケートにもお答えいただいて、
心から感謝。

一枚一枚読んで、
増田さんとディスカッション。

来年も開催します。
ハーバード・リテール教室。
ラーマン先生には、
もっともっと研究成果を、
開陳していただきます。
私も1年間、もっともっと研究を進め、
役に立つ論理体系を提示します。

このハーバード小売り教室を目指して、
調査・研究・考察を進めていきます。

ジョイフル本田社長の矢ケ崎健一郎さんも、
とてもよいレクチャーをしてくれた。
心から感謝したい。

ラーマン教授の講義内容に大いに興味があったし、
さらにラーマン教授に引けを取らない講義を、
初めから意識していたが、
それができたことに、
私は一番、満足した。

今年か来年、
ボストンに行ってみようと思っている。

ラーマン教授から誘われたから。

ゴードンブラザーズも、
日本のリテールに対して、
重要なポジショニングでコンサルティングを展開していく。
これにもアドバイスやサポートをしていくことになる。

商人舎は、
研究と言論活動、啓蒙や教育、
そして出版活動を積極的に展開し、
実際の経営技術のコンサルティングは、
カスタマーコミュニケーションズ㈱や、
ゴードンブラザーズがそれぞれにどんどん推進する。
もちろん鈴木哲男さんや高野保男さん、
鈴木國朗さんや浅香健一さんが、
協力してくださる。

そんなコラボレーションが、
着々と進んでいく。

ありがたいことだ。

商業の現代化と知識商人の養成。

そのために標榜することは、
何をするかではなく、
何のためにするか。

昼食は野田岩で鰻。
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この半年の成果。
みなさん、ご苦労様でした。
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さて、タイはバンコクの流通視察報告。
ショッピングセンターの「ゲートウェイ・エカマイ」。
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BTS(高架鉄道)のエカマイ駅に直結。
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このエリアには、
日本人や外国人の駐在員が多く住む。
だからコンセプトは「ジャパン」。
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入り口を入ると、
鳥居が迎えてくれる。

そして1階には、
イオンのマックスバリュ。
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24時間営業の300坪ほどのフルライン構成。
オーソドックスな食品スーパーマーケット。

しかしハイパーマーケットとコンビニ、
そして伝統小売業としての市場に挟まれて、
食品スーパーマーケットは、
百貨店に入居した高級店以外、
成り立ちにくい。

昭和20年代の日本のようだ。
今回もその意を強くした。

タイの1人当たりGDPは、
5000ドルを超えて、5678ドル。

3000ドルを超えてスーパーが可能となり、
5000ドルを超えるとコンビニが出店できる。

これがいわゆる業界常識。

しかし本来のスーパーマーケットは、
6000ドルでも難しいだろう。

それが今回も実証された。

このゲート・ウェイには、
ドラッグストアとしてツルハが入っている。
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極めて上手に現地化を図っている。

それ以外にも日本の外食やサービス業が多数入居。
なかでダイソーは秀逸。
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完全にバラエティストアとして、
世界最高峰の一員となった。
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売価は1個100円ではなく、
1個60バーツ。
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実際に日本で売られている現物も、
この店で陳列されているが、
それが60バーツ。
約180円。

日本で100円の商品が、
タイでは180円。

日本製品の品質と信頼感、
タイでも図抜けている。

それをダイソーはよく知っていて、
1個180円均一に展開している。

一方、ラーメンの幸楽苑。
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中華そばは99バーツ。
餃子は69バーツ。
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日本では290円の中華そばは、
タイでは99バーツの297円。
日本で190円の餃子が、
69円の207円。

つまりは、
幸楽苑は日本と同じ値ごろ、
ダイソーは3倍の売価設定。

どちらがいいとか悪いとか、
どちらが利巧か愚かかなどと、
比較するつもりはまったくない。

ダイソーと幸楽苑の考え方の差異が、
面白い。

ただし、マーケット対応という面からすれば、
国別、地域別の値ごろは変わる。

その意味で、ダイソーは柔軟だ。
アメリカのダイソーは、
日本で100円の商品が1ドル50セント。
これは大成功。

㈱大創産業の対応力と柔軟性は、
大いに参考になる。

地域対応力は、
時間対応力につながる。

つまり国際化の成果は、
企業のゴーイングコンサーンに、
決定的な影響を与えるのだと思う。

ラーマン教授はどう考えるだろう。

〈結城義晴〉


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