結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年06月10日(土曜日)

コロナが変えた「大きな者」と「前向き・外向き・上向き」

月刊商人舎6月号。
メインは[決算特集]。
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それ以外にもページを割いています。
創刊した2013年当時は、
特集一本主義でした。

毎月、単行本を一冊書く。

そんな趣旨で、
トレーダー・ジョー特集や、
ホールフーズ特集を組んだりしました。

イータリー特集も。

毎年9月号は、
アメリカ特集。

故渥美俊一先生や、
石原靖曠先生、島田陽介先生が、
米国小売業の単行本を書かれたように、
最新の情報と分析を、
1年に一度特集しました。

もちろん日本国内の問題点に関しても、
そのとき一番大切なテーマを取り上げました。

こうすると、良いことがあります。

ひとつの会社で多くの幹部の人たちが、
同じ商人舎を読んでいると、
その会社が全体で、
同じ問題に関心を持つようになることです。

テーマを絞る。

コミュニケーションの大原則です。

この3年ほどですが、
この特集に特別企画やその他の提案記事を、
加えるようになりました。
これもトレード・オフから、
トレード・オンなのでしょうか。

今月の[特別企画]
ウォルマートとクローガー353814686_750848333711875_18997316406669820_n

COVID-19感染が始まって以来、
アメリカの感染者数は、
1億636万3748人。
死者数は115万6898人。
2023年4月8日時点の報告。

アメリカ合衆国は大きく変わった。
政治や経済が変わり、
産業構造が変わり、
社会生活が変わり、
消費も変わった。

小売業も変わったし、
チェーンストアも変わった。

そのなかで一番大きく変わったのは、
実はウォルマートであり、
クローガーである。

大きなものこそ、
変わりにくい。

これは世の常である。

しかしコロナは、
その大きな者を変えた。

大きな者も、
自ら変わった。

ウォルマートの決算。
コロナ前とコロナ後の比較。

2020年1月末決算。
⑴営業収益は5240億ドル。
1ドル130円換算で68兆1200億円。
⑵世界店舗数1万1501店、
米国内店舗数5355店。

3年後の2023年1月期決算。
⑴営業収益6113億ドル(79兆4690億円)
⑵世界店舗数1万623店、
米国内店舗数5317店。

3年間で営業収益は873億ドルの増加。
11兆3490億円。
日本最大のセブン&アイに匹敵する売上高分が増えた。
それでいて店舗数は世界で878店減り、
米国内で38店減じた。

ウォルマートCEOのダグ・マクミロン。
「オムニチャネル・リテーラー」を宣言した。

店数を減らして、
膨大な売上げ増を果たした。

一方のクローガー。
2020年1月期決算。
⑴営業収益1223億ドル(15兆8990億円)
⑵店舗数2757店

2023年1月末の決算。
⑴営業収益1483億ドル(19兆2790億円)
⑵店舗数2719店

こちらも店数を減らしながら、
3年間で3兆3800億円を上積みした。

それでは足りないとばかりに、
2022年10月14日、クローガーは、
アルバートソンとの合併合意を発表。

米国スーパーマーケットの1位と2位が、
歴史的なM&Aを果たす。

5000店2000億ドルの、
巨大スーパーマーケットチェーンが誕生する。

もちろん世界初。

コロナ禍でもっとも大きく変わったのが、
ウォルマートとクローガー。

月刊商人舎6月号は、
その変わった点を明らかにする。

どちらも、
亀谷しづえ商人舎GMが執筆。

それから6月号の特別提案。
こちらは山本恭広編集長の力作。

ポストコロナのサマー商戦
合言葉は「前向き・外向き・上向き」202306_summer-768x519

ほぼ完全にコロナ禍を脱して、
「夏の商戦」がやってくる。
新しいキックオフ。

人の移動は活発になる。
インフレや電気代の高騰、食品値上げ。
マイナス要因なんのその。

人々の消費意欲ははち切れんばかりだ。
もちろんそうではない消費者もいるだろう。

けれどそのはち切れんばかりの消費意欲をもった、
その顧客を捉える。

インバウンド消費もコロナ前を上回る。
ゴールデンウィーク商戦直後に、
マスク解禁とコロナの5類移行。

若いミレニアム世代やZ世代は、
ダブルインカムが激増している。

そして可処分所得は増えている。

生活意欲が旺盛な顧客をターゲティングする。
それが社会全体の消費喚起を牽引し、
経済を回すことになる。

だから「前向き・外向き・上向き」で、
サマー商戦に臨みたい。

「後ろ向き・内向き・下向き」は避けよう。
恐れてはいけない。

前向き・外向き・上向きの会社や店だけが、
2023年に成果を上げる。

ウォルマートとクローガーこそ、
前向き・外向き・上向きなのです。

それが月刊商人舎6月号の主張です。
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全社一丸、全店一丸となって、
「前向き・外向き・上向き」を。

〈結城義晴〉


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