結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年05月11日(木曜日)

Las Vegas2日目のホールフーズからイータリーまでの「進化」

Las Vegas。
最初の朝。

ホースシューの自室から見える景色。
今日もいい天気になりそうだ。
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朝8時から10時半まで講義。
Basicコースでは毎日、
2時間半の講義をする。IMG_4177-1

事前テキストのMessageから、
はじめの言葉へ。

アメリカの小売業が大切にしているのが、
コンシューマードクトリン。
1962年のジョン・F・ケネディの言葉。
第1に、安全である権利、
第2に、知らされる権利、
第3に、選択できる権利、
第4に、意見を聞き遂げられる権利。

それから米国小売業の最新動向。
デジタル・シフトの話。
ミール・ソリューションの基本。
さらにインディペンデントカンパニーの優位性。IMG_4180-1

アメリカのデータ。
ラスベガスのチェーン別占拠率の説明。
そして初日に訪れた企業の解説。
時間はあっという間に過ぎていく。IMG_4187-1

2日目と3日目には、
7つの班に分かれて、
商品の価格とフェース数の調査を行う。

それをもとにPFグラフをつくって、
各社の戦略を分析する。

講義の最後にそのガイダンスをした。IMG_4188-1

講義が終わると専用バスで、
ホールフーズへ。IMG_3263-1

ザ・タウンスクエアの核店舗。
この商業集積は、
「ライフスタイルセンター」。
街を再現したショッピングセンターだ。
物販だけでなく、飲食店やシネマがあり、
噴水や公園などの憩いの場もある。IMG_3276-1

ホールフーズでは、
店内売場ツアーをしてくれた。
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各部門のチームリーダーが、
説明してくれる。
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さらに試食と試飲も提供してくれた。

プロデュース部門では、
オーガニックオレンジの、
絞り立てジュースが供された。IMG_4197-1

次はシーフード部門。
ホールフーズはこの部門を独立させている。
これは日本と同じだが、
米国では唯一のスーパーマーケットだ。
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ここではエビのカクテル。
超美味だった。
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そしてミート部門。
グラスフェッド(牧草飼育)牛の、
ブリスケットを試食させてくれた。
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これも超美味。

Dairy(乳製品)部門。
ここでは説明の後に、
サンプルをいただいた。IMG_4209-1

通訳は現地在住の上松磨代さん。
愛称はキューティ上松。IMG_4210-1

ベーカリー部門のチームリーダー。
2種類の焼き菓子の試食。IMG_4213-1

ホールフーズのフードサービス部門。
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解説してもらってから、
豆サラダの試食。
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そしてHBC部門。
石鹸などのサンプルをいただいた。IMG_3258-1

ホールフーズはアマゾン傘下に入り、
取材アポもアマゾンの許可がなければ、
できなくなった。

しかし商人舎は毎年のように訪問していた。
それもあって許可が下りた。

そのうえ店の全部門で歓迎してくれた。
ありがたい。

ランチはホールフーズのデリ。IMG_3318-1

店全体から歓待を受けて、
大いに満足した。

トレーダー・ジョー。
コロナ下でオンライン販売が加速した。
しかしここだけはリアル店舗販売にこだわる。 IMG_3341-1

ここでも班ごとに商品調査を開始。IMG_4257-1

7つのカテゴリーを7班が調査する。
カテゴリーの中から、
商品を選んで、
価格と在庫、フェーシング数を調べる。
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加工食品チームはアイテムが多いから、
何を、どう調べるかが焦点となる。IMG_4260-1

オーガニックスーパーマーケットは、
アメリカで定着している。

そのなかで、
オーガニック御三家ができ上がった。
ホールフーズとトレーダー・ジョー。
そして、
スプラウツファーマーズマーケット。IMG_3357-1

広大な青果部門を店の奥中央に配置し、
バルク売場をその前面に品揃えする。

独特のレイアウト。
まさに「大型の八百屋」。IMG_3344-1

価格と店頭在庫を調べたうえで、
ディスカッションをする。IMG_3351-1

デアリー担当チーム。IMG_4269-1

ミート担当チーム。IMG_4271-1

私はスプラウツの隣の店へ。
トータルワイン。IMG_3363-1

大型の酒専門店チェーン。
27の州に229店舗を展開する。IMG_3359-1

トータルワインに行くと必ず、
これを確認する。
カルトワインの最高峰、
「スクリーミングイーグル」

1本1399ドルと1259ドル。IMG_3358-1
凄い。

そして再び、
ウォルマート・スーパーセンター。
調査のために2度目の2店目の訪問。
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青果売場の1丁目1番地は、
ウォーターメロン。
柵で囲ったプレゼンテーションが面白い。
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ウォルマートは内装を白と青に変えて、
明るくカジュアルなイメージになった。
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メモリアルデーのプロモーションコーナー。IMG_3394-1
ウォルマートはこの4年間、
店舗数を減らしつつ、
9兆円の売上げ増を果たした。

オンライン販売による。

しかしリアル売場は依然以上に活性化された。
それがすごいところだ。

2日目の視察の最後は、
コストコ。
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レイアウトから品揃えの考え方まで、
日本のコストコと全く変わらない。

これぞチェーンストアのお手本。
しかしアメリカのコストコを見ると、
その本質がよく理解できる。

不思議だ。

3ポンドのバナナが1.29ドル。
青いバナナは買ってからも日持ちがする。
そのバナナの長いながい陳列線。
そしてよく売れている。IMG_3408-1

ロティサリーチキンの売場。
焼き立てを提供する。IMG_3409-1

もちろん、コストコでも、
団員は調査をする。IMG_4302-1

全員での視察を終了し、
いったんホテルに戻る。
買物の荷物などを部屋に置いてから、
さらに希望者だけバスでイータリーへ。

ストリップ(大通り)のホテル、
パークMGMの1階に出店している。IMG_3447-1

ラスベガス店は2018年末にオープンした。
そしてパンデミックがやって来た。IMG_3435-1

市場と食堂と学校がひとつになった店。
しかしコロナ禍を抜けてから、
食堂の要素が強くなった。
市場の要素が減った。IMG_3430-1

ラスベガスの店はやや狭い。
それに観光客が圧倒的に多い。
だからレストラン機能が充実した。IMG_3425-1

イータリーを視察していると、
まったく偶然に㈱USEIの幹部と出会った。
社長の朝川康誠さん(左から2人目)と、
常務の嶋内仁さん(右から2人目)。
お二人は商人舎Webコンテンツに連載を執筆。
商人舎客員研究員だ。

朝川さんは立教大学大学院マスターで、
結城ゼミ3期生。
その隣の大津さんも立教大学院修了生。IMG_3443-1
パチンコホールのUSEIは、
定期的にラスベガスの研究をしている。
会社全体が「学ぶ組織」だ。

その一行と出くわした。

恐ろしい偶然。

何かいいことがありそうだ。

今日も1日、お疲れ様。

進化しない企業も店も、
時代に置いていかれる。

業種業態を問わない。

恐ろしいことであると同時に、
変わろうという意欲を持つ企業や店には、
大いなるチャンスが生まれる。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2023年05月10日(水曜日)

Las Vegas到着と初日のウォルマート・クローガー&ビヨンド

月刊商人舎5月号、
発刊しました。
202305_cover
特集は、
前橋が熱い!!
ジョイホンパーク吉岡とユニクロ・ロゴ・ストア登場の意義
202305_contents

ご愛読のほど、お願いします。

さて商人舎US研修Basicコース。
羽田国際空港を飛び立って9時間半。
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アメリカ西海岸の
ロサンゼルスに着いた。IMG_31123

入国審査を終えて、
バゲッジクレームに集合。IMG_39933

JTB添乗員の佐藤公彦さん。
このあとの行動と、
ラスベガスまでの旅程を説明してくれた。IMG_39923

私と松本隆文さんは、
一足早く審査を終えて、みんなを待っていた。
松本さんは㈱マツモトの会長。

今回、マツモトからは幹部の皆さん11名が参加。
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ラスベガス便の離陸まで、
1時間半ほどある。
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空港ターミナルは華やかだ。
免税店も充実している。
散策して、お茶を飲んで、楽しむ。

ロサンゼルスは曇り空。
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飛び立つと雲海。
それから山肌が見えてくる。
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50分ほどでラスベガス峡谷。IMG_31273

中心部と空港が見える。IMG_31323

中心部の通称「ストリップ」。 IMG_31303

ハリー・リード国際空港。
昨年12月14日に
マッカラン国際空港から名称が変わった。

到着ゲートで来訪者を迎えるように、
スロットマシーンが並ぶ。
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専用バスに乗り込むと、
すぐに視察のガイダンスを始める。IMG_39993
専用バスは46名の参加者で、
ほぼ満席状態。

一番前はいつも勉強熱心な松本さん。IMG_40013

最初に向かったのは、
インアウトバーガー。IMG_40033

一人ひとり、注文をしてもらう。
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事務局を入れて50名が注文しても、
まったく混乱のないオペレーションだ。 IMG_31433

ハンバーガーは3種類。
ハンバーガーとチーズバーガーと、
ダブルバーガー。
それにドリンクとポテトフライのセット。

関西スーパーのグループ。IMG_40093

ロピアチームは、 ダブルバーガー?IMG_40103

フライドポテトは
生のジャガイモを店内でカットして、
揚げたてを提供する。

これがうまい。
セブンスターのふたり。
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思いっきりかみついてくれた、
うれしそうな顔。
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統率のとれたマツモトチーム。IMG_40133

私はいつものように、
裏メニューのプロテインバーガー。
バンズの変わりにレタスで巻かれている。IMG_40143

ランチを食べてから、
本格的な視察。

まずはアローヨ地区のパワーセンター。
ここには全米トップチェーンが揃っている。

その核店舗は、
ウォルマートスーパーセンター。

世界ナンバー1、米国ナンバー1の小売業、
ウォルマートの最強のフォーマット。
同社は世界最大の企業でもある。IMG_40963

全員で記念写真。
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到着すると、
事前にアプリからオンライン注文していた、
商品が届く。

その様子を見学。
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ウォルマートのスタッフが、
ピックアップエリアの指定場所に運んでくれる。
ぞれをバスに積み込んでもらう。IMG_40193

オンライン注文品を車まで届けて、
積み込むサービスは
「カーブサイド・ピックアップ」と呼ばれる。

プライム+会員向けの配達用のバン。IMG_40983

店に入ると、
メモリアルデーのためのプロモーション。
メモリアルデーは5月最終月曜日。
戦没将兵を追悼する記念日だ。IMG_40903

島陳列で、
ロールバックしている。
エブリデーロープライスから、
さらにディスカウントする作戦。

この島陳列は星条旗の腰巻で覆う。IMG_40893

店内では、
ピッキングカートを引いて
スタッフが走り回る。
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ウォルマートはいまや、
「オムニチャネルリテーラー」である。IMG_40483

スーパーセンターの隣に、
サムズクラブ。
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コストコと競合する、
メンバーシップ・ホールセールクラブ。
ウォルマートの第2業態。

入口の1丁目1番地には超お買い得の家電。
コストコのゾーニングを完コピする。IMG_41021

青果物の冷蔵ルームが新設されたが、
これもコストコのコピー。
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世界最大のウォルマートでも、
徹底的にコストコを真似る。
創意を尊びつつ良いことは真似ろ。

それでもコストコにはかなわない。IMG_41171

さらに全米第1の家電チェーン、
ベストバイ。
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「ギークスクワッド」と呼ばれるコーナー。
コンサルティングセールスとアフタケアで、
ウォルマートにない専門性を打ち出す。IMG_41231

ウォルマートの対面のエリアには、
ホームセンターナンバー1の、
ホームデポ。
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Basicコースでは、
アメリカの主要業態を理解するために、
非食品小売業もたくさん視察する。IMG_41311

参加者の多くはスーパーマーケットや、
食品関係の卸、メーカーだが、
広大な売場を駆け足で見て回る。IMG_41341

オフプライスストア(OPS)の、
マーシャルズ。

百貨店などで商品が売れ残る。
その売れ残りブランド品を集めて
低価格で販売する。
それがオフプライスストアだ。

OPS全米1位のTJマックスが運営。IMG_31781

全米2位のロスも、
並んで出店している。
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ふたつのOPSの間にあるのが、
ベッド・バス&ビヨンド。
チャプター11を申請して倒産した。IMG_31741

ガラス越しに覗くとご覧のあり様。
あの輝いていたベッド・バスが、
コロナパンデミックの間に、
ここまで来てしまった。
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その半面、新顔が登場している。
アメリカで人気のダイソー。
オープン日には行列ができたほどだ。IMG_41541

米国ダイソーとすれば中型の店だ。IMG_31871

日本で100円で販売している商品を、
そのままこちらに持ってきて1.5ドルで売っていた。
それがコロナの間に1.75ドルに変わった。
それ以外の商品も少しずつ売価を上げた。
インフレは進んでいる。
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アローヨ地区から、
スミスへ。
全米ナンバー1のスーパーマーケット、
クローガーの傘下にある。
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花売場が迎えてくれる。
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マザーズデーのバルーンプロモーション。
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ニューヨーク発祥のチーズ専門店マレーズ。
ショップで導入していたが、
マレーズの企業そのものを買収して、
傘下に入れた。
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デリカテッセンはベアーズヘッドを導入。
その著名ブランドにクローガーのPBをぶつける。
「プライベートセレクション」
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レジでも風船プロモーション。
この店は物件そのものは古いけれど、
メンテナンスをしっかりして、
顧客をつかんでいる。
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長いながい旅を終えて、
そのうえで初日の視察。
その疲れを癒してくれるのは、
ロウリーズ。
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松本さんに団長をお願いした。
その松本さんが乾杯の挨拶。
「虫の目、鳥の目、魚の目」で、
スピーチをしてくれた。
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カンパーイ。
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名物のスピニングホールサラダ。
氷の入ったボールでサラダを和える。
このパフォーマンスが人気だ。
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みんな携帯をかざして撮影した。
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メインはプライムリブのローストビーフ。IMG_32401

厚切りのローストビーフは、
ジューシーでおいしい。
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スーパーマーケットでも、
このジューシーなローストビーフが売れないか。

団員に研究をお願いした。

ローストビーフとマッシュポテト。
それにビールと赤ワイン。
美味しくいただきました。
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長いながい1日だった。

それでも最初にウォルマートとクローガー。
ホームデポとベストバイ。
オフフライスストアのトップ2。

非食品の店を見て、
その競争のセオリーを説明すると、
食品を商う人たちには、
わかりやすくなる。

食事はインアウトバーガーとロウリーズ。

最高の初日だった。
でも本当にお疲れ様。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2023年05月09日(火曜日)

鈴木秀夫さんの「黄綬褒章」と商人舎US Basicコースの「出発」

お目出度いニュース。

商人舎流通SuperNews。
サンベルクスnews|
鈴木秀夫社長が黄綬褒章を受章

鈴木秀夫さん、
黄綬褒章受章。

おめでとうございます。
belx_photo鈴木社長

黄綬褒章は、
「業務ニ精励シ衆民ノ模範タルベキ者」に授与される。
鈴木さんにぴったりだ。

「農業、商業、工業等の業務に精励し、
他の模範となるような技術や事績を有する」

㈱サンベルクスは、
1968年に足立区保木間に青果店として創業。
1979年に、青果卸売事業に参入、
1983年にスーパーマーケットへ業態転換。
1995年から「スーパーベルクス」として、
チェーン展開を始めた。

現時点で東京・埼玉・千葉に46店舗。

鈴木さんは凄い勉強家で、
そのうえ会社全体がいつも一体となっている。

本当におめでとうございます。

私は朝8時に東京・羽田空港に着いた。
ちょっと渋滞したので、
家から車で40分ほど。
空いていれば30分もかからない。

第3ターミナルの国際線。IMG_30763

商人舎US研修会。
BasicコースIn Las Vegas。
第11回。

4年ぶりの再開です。

商人舎を設立したのが2008年2月。
初年度は商人舎のアメリカ研修として、
全力を挙げて一番ホットなスポットへ行った。
コースも何もなかった。

2年目から基本的に2つのコースを設けた。
Basicコースと、
Specialコース。

2019年に第10回を開催して、
そのあとコロナパンデミックとなり、
中断してしまった。

今回は新しい第1回と見立てて、
春のBasicコースをスタートした。

秋にはSpecialコースが控えている。
今のところ10月10日から16日の予定。

そのBasicコースは、
募集を始めるとすぐに満員御礼となった。

ありがとうございます。

9時を目途に集まって、
それぞれに旅券を手に入れると、
特別室に集合。

亀谷しづえ商人舎GMが、
渡航のための注意点を説明し、
参加者を紹介した。

そのあと、
結城義晴の最初のレクチャー。IMG_39713

2巡目の新しい第1回だから、
今回からテキストを2分冊にした。

ひとつは事前テキスト。
こちらはすでに全員に送ってあって、
予習のような形で学ぶことができる。

基本的なデータと、
訪問企業の資料、
そして結城義晴の2つの文章。
第1は、
米国チェーンストア産業を「鳥の目」で見る
第2は、
ベーシック店舗視察の考え方を知る
ストアコンパリゾンを経営戦略にせよ!

合わせて28ページ。

その事前テキストから、
なぜLas Vegasに行くのかを話した。IMG_39783

ラスベガスの変容の歴史を、
ネバダ大学のライト教授は、
両手の指を使って表現する。

「1930年代にはラスベガスは
親指1本の街だった。
つまり男一人が、
カジノを楽しむためにやってきた。
ギャンブリングの時代である」

次に親指と人差し指の2本の時代に入る。
マフィアが一掃され、
カップルでやってくる街に変わった。
このころはゲーミングの時代となった。

そして1990年代以降は、
小指を除いた4本指の時代。
つまりファミリーで楽しむ街になった。
エンターテインメントの時代である、

この時代にはそれぞれのホテルごとに、
エンターテインメントのアトラクションを設えた。
その最高峰が今も残っている。
ベラージオの噴水ショーだ。

そして最後は両手の指10本の時代。
会議や展示会を目的に
多数の団体客がラスベガスにやってくる。
コンベンションの時代だ。

大事なことは、
ギャンブリング、ゲーミング、
エンターテインメント、
コンベンションと、
機能が付け加えられつつ、
それらの要素が融合してきたことだ。

次々に機能が変わってきたわけではない。
この融合こそが、
ラスベガスという街を象徴している。

その結果、人口が増え、
郊外の開発が進み、
小売業やサービス業が発展する。

10分も走れば郊外に出るし、
30分も走れば砂漠や周辺の山に至る。
ラスベガスは意外にコンパクトな街で、
車で動きやすい。

アメリカ小売業の主だった企業を学ぶには、
最適の地なのだ。
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ポストコロナの時代に向けて、
参加した人たちも、
その会社も、
大きく変わる転機にしたい。
その決意である。
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私のレクチャーのあとは、
添乗の佐藤公彦さんが旅行の注意点を説明。
実に簡潔で的確だった。

私はJTB第一の「カリスマ佐藤」と呼んでいる。
JTBの添乗員スクールの講師をしている。

レクチャーが終わると、
全員で写真。
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学び、楽しみ、成長して、
帰ってきます。

それぞれにチェックインしてから、
私は桜ラウンジへ。

いつものように、
JALカレーとサラダ。
今回はスープも付け加えてくれた。IMG_30793

そしてゲートへ。
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羽田空港第3ターミナルの149ゲート。IMG_30823

外は日本の5月の快晴。IMG_30843

離陸は11時40分に早まった。

すべて順調、最先は良し。IMG_30833

では、行ってきます。

必ず全員を成長させて帰ってきます。
再スタートなのだから。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2023年05月08日(月曜日)

コロナ「5類」移行で日本の消費社会の天窓を開け放とう。

Everybody! Good Monday!
[2023vol⑲]

2023年第19週。
黄金週間が終わって、
日常に戻る。
5月第2週。

明日から、
3年ぶりの商人舎米国視察研修。
Basicコース In Las Vegas。
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満員御礼。

京都の㈱マツモトの皆さんは、
すでに京都駅を出発して羽田に前泊。
その写真が届けられた。IMG_3068
会社全体が「学ぶ組織」。
今回は幹部が勢ぞろい。

楽しみです。

そして今日から新型コロナウイルスは、
第5類感染症に分類移行される。

1類感染症はエボラ出血熱やペストなど、
2類はジフテリアやSARSコロナウイルスなど。
3類はコレラ、細菌性赤痢、腸チフスなど、
4類はE型肝炎、A型肝炎、狂犬病など。
そして5類感染症は、
インフルエンザ、ウイルス性肝炎などなど。

COVID-19は、
日本の感染症法で、
2類相当から5類となる。

厚生労働省から通達が出ている。
【新型コロナウイルス感染症の
感染症法上の位置づけの変更について】
5rui hennkou

月刊商人舎5月号の巻頭言。
[Message of May]

消費の天窓を開け放て!

コロナ禍が明ける。
5月8日に新型コロナは、
「5類」に移行された。
明けることはめでたい。

必ずしもマスクをする必要はなくなる。
感染療養期間中の外出は個人の判断となる。
医療費などは個人負担になる。
ワクチン接種は毎年の恒例となる。

けれど不安が完全になくなるわけではない。
現在も新しいXBB系統のコロナが流行している。
手洗いと換気の励行、三密の回避は無意識にも続く。
コロナによって変わった生活はそのままだ。

ここには不可逆性の原理が働く。
コーヒーとミルクを混ぜることは易しい。
だがそれを元に戻すことは難しい。
変わること、変わらぬことを見きわめねばならぬ。

ほとんどの店はマスク着用で接客する。
店舗入口の消毒液はしばらく設置される。
アクリル板などのパーテーションも外されない。
効果やコストを踏まえてそれぞれが決める。

だが生活の制約は少なくなる。
それは人々にとって朗報である。
自由であることが生活意欲を高める。
消費を活気づかせる。

コロナ禍が明ける。
明けることはめでたい。
ここは消費社会の天窓を開け放って、
さわやかな空気を吹き込もう。

それが小売業の役割である。
サービス業の使命である。
日本の消費社会の天窓を開け放って、
さわやかな空気を吹き込もう。
〈結城義晴〉
(注) 1919年、芥川龍之介は「あの頃の自分の事」のなかで、武者小路実篤や志賀直哉の白樺派の運動を「文壇の天窓を開け放つて爽やかな空気を入れた」と記した。
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セブン-イレブンは、
マスク装着に関しては、
顧客も従業員も任意。
アクリル板の設置、撤去も任意。
消毒液は引き続いて用意する。
トイレのエアークリーナーは使用再開し、
顧客の利用は任意になる。

厚生労働省の指導の通りだが、
ほとんどが「任意」だ。

その上で、
日本の消費社会の天窓を開け放って、
さわやかな空気を吹き込もう。

さて今日は午後から、
サミット㈱の決算発表会。
東京・西永福のサミット本社。
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山本恭広編集長が取材した。

サミットnews|
23年3月期3228億円0.3%減・経常50億円/減収減益

2023年3月期決算の営業収益は、
3228億円、前期比0.3%減。
営業利益は50億5900万円(44.7%減)、
経常利益は50億7600万円(46.4%減)。
純利益が39億2100万円(35.3%減)。

今回の決算は例外なく、
電気料金高騰が利益を圧迫した。吸

商品別の数字も公表される。
とてもいい。

そのなかで伸びたのが、
総菜306億6700万円の2.7%増、
ベーカリー66億3800万円の8.6%増。

まだまだこの領域は成長する。
しかも粗利益率は44.1%。

ありがたい商品群だ。
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服部哲也社長。
「今回の決算だけでは一喜一憂しない」

中期計画の最終年度は今年だ。
「全社で皆でやるべきこと、
やり方もはっきりして、
心ひとつに取り組んでいる」

自信満々なのがいい。
みんなに安心感を与える。

「コロナ禍の3年間は、組織風土、
いわば土壌改良に取り組んできた」

「これからのMD強化では他社が、
簡単に真似できないぐらいのものになる」

模倣困難性を実現するとの、
強い意志が感じられた。
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そう、このポストコロナのとき、
何よりも経営者の強い意志が大切だ。

そうして消費の天窓を開け放とう。
日本のスーパーマーケットを楽しくしよう。

では、みなさん、今週も、
消費の天窓を、
その手で開け放とう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年05月07日(日曜日)

俵万智「きみと君とキミ」の「大衆から分衆・小衆、多様性(?)へ」

ゴールデンウィーク最後の日は、
打って変わって雨。

鯉のぼりはどうしているだろう。
20230502_tokiwa

最後の商売の予定は狂ったか。
予期せぬことばかりが起こる。
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石川・能登の地震。

こどもの日の5月5日、
珠洲市で最大震度6強が起こった。
そのあとも、
震度1以上が52回も発生した。

政府の地震調査委員会の指摘では、
地下水などの移動が関係している可能性がある。

地震に地下水が関係しているのか。

深さ20~30キロにあった水が、
徐々に上がっていって、
震源も徐々に浅くなっていった。

県内では1人の方が死亡。
33人が怪我をした。

お見舞い申し上げたい。

黄金週間最後の日は、
1日中、家にいて、
のんびりした。

アメリカ出張が控えている。

朝日新聞「折々のことば」
第2725回。

七色の紫陽花の咲く
この国の大切な人、
きみと君とキミ
(俵万智『青の国、うたの国』から)
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編著者の鷲田清一さん。
「多様性という考えは大事だが、
多様性という言葉は危うくもある」

同感だ。

「たとえばLGBT。
しばしば多様性のシンボルのごとくに語られる」

俵万智さん。
「多様性という言葉でさえ、
何かをひとまとめにしようとする」

これにも同感だ。

「”きみ”と呼びあう二人称の存在にも、
さまざまなニュアンス、
〈虹〉のように微細で鮮やかな
グラデーションがある」

だから「きみと君とキミ」なのか。

多様であることは真実だ。
だからその多様であることを、
認めつつ、自覚しつつ生きるのがいい。

マス・マーケティング一辺倒の中にいると、
息苦しくなる。

しかし「多様性」を連呼すると、
またその「多様性」に縛られてしまう。

かつて「大衆」の時代から、
「小衆」や「分衆」の時代へ、などと言われた。

しかしその小さいことや分かれていることを、
ひとまとめにして縛ろうとしてしまった。

「分衆」という言葉は1985年の新語・流行語大賞。
博報堂生活総合研究所編の「分衆の誕生」で定義された。
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そうしたら今度は電通が「小衆」と言い出した。

大衆というマスマーケティングから、
分衆や小衆というSTPマーケティングへ。
そんなニュアンスがあった。

俵万智の「きみと君とキミ」は、
さらにワン・トゥ・ワンへの変貌を意図している。

考え方はとてもいいけれど、
作為の歌自体はあまりよろしいものではない。

俵万智も60歳。

早稲田大学文学部の学生のころ、
佐佐木幸綱に師事して短歌を始めた。

私の従妹も佐佐木の弟子だった。
「先生に認められた」などと、
とても喜んでいた。

そして俵万智は、
神奈川県立橋本高等学校の国語教師になり、
1987年に『サラダ記念日』を大ヒットさせた。
私もこの歌集を買った。
9784309024882
考えてみるとサラダ記念日も、
分衆・小衆と言われ始めた時代の歌集だった。

2006年、第11回若山牧水賞を受賞。
その年から宮城県仙台市に居住。

2011年3月11日、東日本大震災のあと、
沖縄県・石垣島に移住。

さらに2016年、宮崎市に移転。

エッセイのタイトルにある「青の国、歌の国」は、
牧水の生まれた宮崎のことだ。

俳人や歌人はあちこちと流浪するものらしい。
商人がひとつのところに居つくのとは反対だ。

「多様性」という言葉に縛られる。
これはパラドックスだ。

以って自戒としよう。

〈結城義晴〉

2023年05月06日(土曜日)

WHOの「緊急事態」終了宣言とJ.S.ミルの「唯一の幸福の道」

立夏。

夏が立つ日。

横浜は最高気温26℃。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長。
COVID-19の終了宣言を発した。
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思い返せば2020年1月30日。
新型コロナウイルス感染拡大が始まって、
WHOが世界に向けて宣言した。
「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」
Public Health Emergency of International Concern。
略して「PHEIC」
、フェイクと呼ばれる。

このPHEICの終結宣言が発せられた。

何はともあれ、
ほっとする。

3年3カ月。

死亡率が低下し、
医療システムへの負担が減少している。
多くの国で生活が通常に戻っている。

しかしこれは、
「新型コロナがもう
世界的な脅威ではないという意味ではない。
ウイルスは命を奪い続けている」

政府分科会の尾身茂会長。
「日本でも感染症法上の位置づけを
5類に移行する対応をとる中でもあり、
WHOの判断は適切なのではないか」

そう、日本でも、
5月8日から感染症法のうえで、
2類相当から5類に分類が変更される。

実質的な終了宣言である。

2021年2月号の月刊商人舎。
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[Message of February]
あすへの希望
新型コロナのおでましだ。
新型コロナのおとおりだ。
そうして一年、すぎました。
そうして一年、ゆきました。

ちいさな喜び、つくります。
ささやかな幸せ、ご提供。
あすへの希望、つむぎます。
そうして一年、ゆきました。

雨が、あがって、風が吹く。
雲が、流れる、月かくす。
そうして一年、すぎました。
そうして一年、ゆきました。

ちいさな喜び、つくります。
ささやかな幸せ、ご提供。
あすへの希望、つむぎます。
そうして今日が、おわります。

それが私のしごとです。
それが私のやくめです。
そうして今日が、はじまって、
そうして今日が、おわります。

新型コロナの行く手には、
まだまだ、深い、ため息が、
なんだかはるかな、幻想が、
湧くけど、それは、つかめない。

だれにも、それは、語れない
ことだけれども、それこそが、
いのちだろうぢゃないですか。
けれども、それは、示(あ)かせない……

新型コロナのおでましだ。
新型コロナのおとおりだ。
そうして一年、ゆきました。
そうして一年、すぎました。

ちいさな喜び、つくります。
ささやかな幸せ、ご提供。
あすへの希望、つむぎます。
そうして今日も、おわります。

※中原中也「春宵感懐」を一部、拝借しました。??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

ちいさな喜び、
ささやかな幸せ、
あすへの希望。

それらを祈念しつつ、
この3年間を過ごしてきた。

だからPHEIC終結宣言はうれしい。

月刊商人舎5月号を責了して、
ゴルフラウンド。
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雲が流れる。
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茨城県の茨城ゴルフクラブ西コースで、
女子プロのメジャー大会が開催されている。
ワールドレディスチャンピオンシップ。

アンダーパーの選手がひとりもいなくなった。
雨よりも、日照りよりも、
風のなかでのプレーが
ゴルフは一番難しい。

強風のなかの私も、
やっと100をきって、
97だった。

とほほ、情けない。

ゴルフから帰宅して、
自由が丘。

いつもの花屋。
モンソーフルール。
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母の日プロモーション一色。
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カーネーションが色とりどりに並んだ。

私にもやっと、
ゴールデンウィークがやって来た。

幸せはどこにでもある。

しかし、
ジョン・スチュアート・ミル。
「自分は今幸福かと
自分の胸に問うて見れば、
とたんに幸福ではなくなってしまう」

「幸福になる唯一の道は、
幸福をでなく何かそれ以外のものを
人生の目的にえらぶことである」

ミルは19世紀のイギリスの哲学者、経済学者。
1806年5月20日~1873年5月8日。

「自意識も細かな穿盤心(せんさくしん)も自己究明も、
すべてをその人生目的の上にそそぎこむがよい」

「そうすれば他の点で
幸運な環境を与えられてさえいるなら、
幸福などということを
クヨクヨと考えなくとも、
想像の中で幸福の先物買いをしたり
むやみに問いつめて
幸福をとり逃がしたりせずに、
空気を吸いこむごとくいとも自然に
幸福を満喫することになるのである」
(『ミル自伝』岩波文庫より)
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幸せをつかむことを、
人生の目的にしてはいけない。
幸せは空気を吸い込むごとく、
いとも自然に満喫するものである。

商売の利益は幸せに似ている。

だから利益を目的としてはいけない。
利益は空気を吸い込むように、
いとも自然に得られるものである。

〈結城義晴〉

2023年05月05日(金曜日)

こどもの日のマルト「マリン寿司」とジ・アウトレット湘南平塚

こどもの日。

祝日だが出社して、
原稿を書き、校正し、責了した。IMG_3039 (002)3
今月の[Message of May]は、
消費の天窓を開け放て!

山本恭広編集長も校正。
お疲れ様。IMG_3044 (002)3
お陰様で今月も、
すごくいい雑誌が出来上がった。

いつもながらデザインは秀逸。
七海真理さんのおかげです。

心から感謝します。

商人舎を購読している皆さん、
デザインも味わってください。
色づかいを楽しんでください。

七海さんはアメリカでデザインを学んだ。
そのうえ内容をざっと読んで、考える。
だから実に的確な表現となる。

私が書くMessageのページなど、
毎号、とても気に入っている。

ありがとうございます。
末永く、よろしくお願いします。

さて、
㈱マルトの「マリン寿司」
Facebookに投稿されたが、
面白い。
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こどもの日に向けて、
予約限定で販売した。

見ても楽しい。
食べてもおいしい。344167642_1401149500786623_2784655012117680973_n

マルトは今年、惣菜大賞を受賞した。
その実力をいかんなく発揮して、
この楽しい寿司をつくった。

すばらしい。

一昨日、山本編集長が、
平塚のアウトレットに行った。

商業経営問題研究会のメンバーとともに。
Retail Management Learning Circle。
RMLCと略す。

故杉山昭次郎先生を囲んだ杉山ゼミが、
スタートだった。
杉山先生亡きあと、
故磯見精祐さんを座長に生まれた。

磯見さんが亡くなると、
今度は私が仮の座長となって続いた。
事務局長は高木和成さん。
㈱ユニーの元幹部。
元日本チェーンストア協会事務局長。

そのころこのRMLCから、
単行本を発刊した。
東洋経済新報社刊、
『1秒でわかる小売業』
結城義晴編著、商業経営問題研究会著。

そのRMLCはコロナ禍で、
ちょっと中断していたが、
再開することとなった。

私はそんなに参加できないけれど、
山本編集長が高木事務局長とともに、
運営してくれることになった。

商人舎流通スーパーニュース。
イオンモールnews|
4/28「ジ・アウトレット湘南平塚」グランドオープン

イオンモールが開発した、
ジ・アウトレットの3番目のショッピングセンター。IMG_3034 (002)

このゴールデンウィークの、
4月29日にオープンした。

アメリカでは1950年代から、
ショッピングセンターが発達した。
モータリゼーションの発展とともに、
郊外に計画的に商業集積がつくられた。

そして4つのタイプに整理されるようになった。
小型のネイバーフッドセンター、
中型のコミュニティセンター。
大型のリージョナルセンター、
超大型のスーパーリージョナルセンター。

さらにこの4タイプが全米に飽和状態になると、
新しい4つのタイプが生まれた。

パワーセンター、
アウトレットセンター、
ライフスタイルセンター、
テーマ・フェスティバルセンターだ。

この新しいタイプのひとつが、
アウトレットセンターである。

イオンモールは本来、
リージョナルセンターを開発していた。
ときにスーパーリージョナルセンターもあった。

そのイオンモールが、
新しいタイプを開発した。
それがジ・アウトレットだ。

一言で表現するならば、
「オフプライスストア」の集積。IMG_3028 (002)

アウトレットセンターは、
基本的にオープンエアーである。
つまり屋根がない。

だから晴れた日には、
快適な空間となる。

ジ・アウトレットは、
飲食ゾーンが人気だった。IMG_3031 (002)

フード・フォレスト。
このアウトレットのフードコート。IMG_3030 (002)

凄い混雑だった。IMG_3029 (002)

それから利休亭も行列ができた。IMG_3033 (002)

アパレルのなかの「ドットエスティ」IMG_3032 (002)

アウトドア用品の「スノウピーク」IMG_3037 (002)

店内にテントが張られている。IMG_3036 (002)

湘南ベルマーレのグランドもある。
ジ・アウトレット・フィールド。IMG_3035 (002)

アウトレットは、
日常の買物の場ではない。

ゴールデンウィークなどに最適の、
楽しむ場である。

アメリカには300カ所も、
アウトレットが開発された。

日本でもこれからまだまだ増えるだろう。

一度、アウトレットの特集でもやろうか。

こどもの日なのに、
仕事のことばかり考えていた。

だから最後に谷川俊太郎の詩。

生まれたよ ぼく

生まれたよ ぼく
やっとここにやってきた
まだ眼は開いてないけど
まだ耳も聞こえてないけど
ぼくは知ってる
ここがどんなにすばらしいところか

だから邪魔しないでください
ぼくが笑うのを ぼくが泣くのを
ぼくが幸せになるのを

いつかぼくが
ここから出て行くときのために
いまからぼくは遺言する
山はいつまでも高くそびえていてほしい
海はいつまでも深くたたえていてほしい
空はいつまでも青く澄んでいてほしい

そして人はここにやってきた日のことを
忘れずにいてほしい――。

こどもたちの邪魔をしてはいけない。
こどもたちのことを忘れてはいけない。

〈結城義晴〉

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結城義晴・著


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