結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年04月12日(水曜日)

ファベックス訪問とイオン決算説明会の吉田昭夫発言

商人舎公式ホームページが、
2023年4月12日午後3時過ぎから、
13日夕方8時まで、
閲覧することができなくなりました。

商人舎流通スーパーニュースも、
月刊商人舎Webページも、
同じように閲覧できなくなりました。

ご迷惑をおかけしました。

原因は、
これらのサイトを載せている、
NTT東日本のサーバーに障害が発生したためです。

お詫びしつつ、
このようなことが起こらないよう、
検討し、再発の防止に努めます。

今後ともご愛読をお願いします。

さて4月12日(水曜日)。
東京ビッグサイトへ。IMG_22753

首都圏の主な展示場は今、
この東京ビッグサイトと幕張メッセだ。
かつては晴海だったが、
時代は変わった。
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ビッグサイトの近代彫刻。
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ファベックス2023をはじめ、
8展合同開催。
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東館で開催される。
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今年は展示者も来場者も、
一段と熱心だ。
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コロナ禍の反動、いや、
それ以上のテンションがある。
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初日のビジター数は前年比で36%増だった。IMG_32463

会場内でセミナーも開催されている。IMG_32473

主催者の日本食糧新聞社の皆さんと、
9月に開催されるFSSFの打ち合わせ。
フードストアソリューションズフェア。
関西のインテック大阪。
9月6日と7日。

私の隣から杉田尚社長、
廣瀬嘉一大阪支社長、
楠井晴久関西ビジネスサポート部次長。IMG_32443
日本食糧新聞社大阪支社と商人舎、
そして離島振興地方創生協会。
今、ひとつのチームのように動こうとしている。

私はひとつのチームのように、
仕事をするのが好きだ。

ファベックスは、
関西でも開催される。
それは10月11日(水)から13日(金)。

東京ビッグサイトから、
今度は神田へ。

ベルサール神田。
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イオン㈱2023年2月期本決算説明会。IMG_23013

2階の会場に上がると、
テレビ局のカメラが並ぶ。
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コングロマーチャントの決算は、
報道する価値が上がっている。IMG_22973

会場の左サイドには、
オンラインのためのスタッフ陣。IMG_22963

壇上には 左から、
江川敬明執行役財務・経営管理担当、
吉田昭夫代表執行役社長、
四方基之執行役戦略担当。
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商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
23年2月期過去最高の年商9兆1168億円/GMS事業黒字化

まず江川さんが数字の説明をした。

営業収益9兆1168億円、
過去最高を更新。
前期比4008億円、4.6%の増収。

営業利益2097億8300万円(20.3%増)、
経常利益2036億6500万円(21.9%増)。

純利益は228.7%増の213億8100万円。

増収増益。

営業利益率、経常利益率ともに2.3%。

セブン&アイ・ホールディングスは、
営業収益11兆8113億円(35.0%増)、
営業利益5065億円(30.7%増)、
経常利益4759億万円(32.7%増)、
当期純利益2810億万円(33.3%増)。

営業収益は2兆6945億円の差がついた。

しかし方向性は大きく変わった。
セブンは脱コングロマーチャントを目指し、
イオンはコングロマーチャントの強みを活かす。

吉田さんが「中期計画2年目の進捗」を語った。IMG_32503

「2022年は想定外の出来事が多発した」

そのなかでイオンは、
多様なポートフォリオで、
成長と同時にリスク分散を果たした。

そのなかでトップバリュが貢献した。
プライベートブランドが主役になってくる。

海外ではベトナムの事例を丁寧に紹介。
ベトナムのGDP成長率が一番高い。
「日本でやっていて
ベトナムでやっていない事業は
すべてやれる」

さらにイオンリテールが、
復活して黒字化した。

セブンの方は、
イトーヨーカ堂のアパレルを止める。

しかしイオンリテールは、
アパレルをさらに充実させる。

総合スーパーの構造改革も、
やっと軌道に乗ってきた。

吉田さんの発言は、
自信に溢れていた。

セブンとイオンの本決算は、
月刊商人舎5月号で、
厳しく比較分析しよう。

ご期待いただきたい。

〈結城義晴〉

2023年04月11日(火曜日)

ライフの「2030年1兆円計画」と伊藤雅俊の「商人の論理」

気温が上昇して、
東京は25度以上の夏日となった。

しかし昨2022年4月11日も、
最高気温は24.7度だった。
一昨年の2021年4月11日は18.6℃、
一昨昨年の2020年4月11日は17.0℃。

私は半そでのポロシャツで出社した。

さて昨日は、
㈱ライフコーポレーションの記者会見。

東京・丸の内二重橋ビル。
東京証券取引所。
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2023年2月期決算発表。IMG_2254

幹部がずらりと揃った。

岩崎高治社長を真ん中に、
右は森下留寿取締役専務執行役員、
河合信之常務執行役員財経本部長。
左は皆川剛広広報部長。IMG_2253

内容は商人舎流通SuperNews。
ライフnews|
’23年2月期営業収益7654億円・経常200億円/減収減益

営業収益は7654億円。
営業利益は191億円で16.5%減、
経常利益は200億の15.5%減。

「収益認識に関する会計基準」を適用して、
営業収益は前年比を記載せず。

岩崎高治社長。
「既存店もほぼ100%、
粗利益率も改善している」

「稼ぐ力は下がっていない」

自信満々。
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さらに、
ライフnews|
「第七次中期経営計画」発表/「2030年度1兆円」目指す

「第七次中期経営計画」は、
「2030年度に目指す姿」を定めた。

システムズ・アプローチである。

そのために、
2023年度から2026年度までの4年間が、
第七次の対象。

そして2030年度の数値目標。
「売上高1兆円」

「経常利益350億円/当期純利益220億円」
「店舗数400店舗」

主要テーマは3つ。
⑴人への投資
⑵同質化競争からの脱却
⑶持続可能で豊かな社会の実現に貢献

人に投資して、
同質化競争から脱却する。

つまりレッドオーシャンから、
ブルーオーシャンへ。

ポジショニングをさらに鮮明にする。

それはできると思う。
リーディングカンパニーとして、
頑張ってほしい。

会見が終わると写真撮影にメディアが群がった。IMG_2255

清水信次会長が亡くなったけれど、
その遺志を継ぎつつ、
1兆円を目指す。

それまでの7年間、
ライフにブレはない。

しかも無理な成長ではない。
そこが岩崎高治らしいところだ。

さて、月刊商人舎4月号。IMG_E22733

手に取ってみると、
喜びが倍増する。

もうお手元に届くはずです。
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今月は巻頭言の「Message」を書かずに、
「追悼 伊藤雅俊」から始めた。
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この3ページにMessageが込められている。

――伊藤さんの中には、
三つの論理があった。
「企業の論理」と「チェーンストアの論理」と
「商人の論理」である。

「商人の論理」だけでは
現在のような業容は築けなかった。
日本最大の小売業にはなれなかった。

上場とともに
まっとうな「企業の論理」が貫徹され、
ヨーカ堂ピープルは
見事な企業戦士となっていった。

さらに「チェーンストアの論理」は
日本のチェーンストアでは極めて珍しく、
フランチャイズチェーンにまで
拡がって成功を収め、
セブン-イレブンの奇跡に結びついた。

しかし、どのときにも
伊藤雅俊の「商人の論理」が
底流を貫いていた。

これを忘れたら彼らは滞り、
これを思い出したら彼らは蘇る。

合掌――。

それから特集のなかでは、
私の書いたものはぜひ読んでください。

「工業論理」×「商人論理」で、
考えを改めよIMG_E22722

伊藤雅俊の「商人の論理」を忘れないこと。
それによって、
とくにイトーヨーカ堂には、
道が拓けてくる。

〈結城義晴〉

2023年04月10日(月曜日)

商人舎4月号本日発刊!! 「日本最大小売業の明日はどっちだ?」

Everybody! Good Monday!
[2023vol⑮]

2023年第15週。
4月第2週。

いい季節です。
1年でもっとも爽やかなとき。
花粉も少し減ってきたし。

第20回統一地方選挙。
前半戦の4月9日の投開票。
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9道府県知事選と6政令市長選は、
午後8時を過ぎると、
ほとんどに当確が出た。

神奈川県は現職の黒岩祐治知事が、
あっさり四選。
68歳の元テレビマン。
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奈良と徳島の県知事選に風が起きたが、
あとは無風の印象が強い。

一方、ゴルフメジャートーナメント。
2023Masters。
スペインのジョン・ラームが優勝。
2021年、四大メジャーの一つ全米プロを制覇して、
これでメジャー2つ目のタイトルをとった。
28歳。

12アンダーで2位の8アンダーに4打差。

その2位タイに入ったのが、
フィル・ミケルソン(52歳)と、
ブルックス・ケプカ(32歳)。

ふたりとも新ツアーのリブゴルフに参加して、
旧団体から一度、追放されたメンバーだ。

ラームが制覇したものの、
因縁のふたりが2位に入って、
複雑な印象を与える。

松山英樹(31歳)は健闘して、
16位タイに食い込んだ。

体調は芳しくないけれど、
素晴らしいショットを連発した。

次がある。

雨が降り続いたり、
快晴になったり。
環境は整わなかったけれど、
だからこそ実力者が上位に並んだ。

ゴルフは成績が、
実力のままに出るスポーツである。

さて、
月刊商人舎4月号本日発刊!!

巻頭には、追悼 伊藤雅俊
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結城義晴の哀悼の言葉。
ご冥福を祈りつつ、合掌。

特集は、
「総合小売業態」の終焉!?
イトーヨーカ堂の在り方を斬る202304_coverpage
[Cover Message]
日本小売産業第1位のセブン&アイ・ホールディングスがアクティビストに翻弄されている。焦点は総合スーパー「イトーヨーカ堂」をスピンオフするか否か、あるいはどう変えるかにある。それは日本の「総合小売業態の終焉」を意味するのかもしれない。コングロマーチャントそのものが否定されるのかもしれない。石原靖曠と島田陽介の両レジェンド、それに鈴木哲男と結城義晴がセブン&アイの行方とイトーヨーカ堂の在り方を深く分析し、厳しく指摘しつつ、エールを送る。

日本最大小売業の「明日はどっちだ?」

そして今号は特別企画も充実。
食品物流「全体最適」へ
世のため・人のため・社会のために「協調」する
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3・16 歴史的4社会見の一部始終
ライフ岩崎高治・ヤオコー川野澄人・マルエツ本間正治・サミット服部哲也

[目次]
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読みどころ満載。

イトーヨーカ堂の人々だけではなくて、
イオンリテールももちろん、
イズミも平和堂もサンエーも、
ケーススタディとして読んで、
是非とも社内で議論してください。

石原靖曠先生と島田陽介先生。
そろって86歳のレジェンド。

イトーヨーカ堂を見続けてきた両先生の言葉、
重いものがあります。

鈴木哲男先生はイトーヨーカ堂出身。
だからこそ厳しいながらも、
愛に満ちたエールを贈ります。

そして結城義晴は、
伊藤雅俊さんが亡くなられたこともあって、
言わねばならぬ、書かねばならぬと考えて、
厳しい言説となりました。

今、井阪隆一セブン&アイ社長は、
物言う株主のバリューアクトから、
退任を迫られています。

そこでセブン&アイのトップマネジメントは、
何を、どう意思決定すべきか。
それをズバリと書きました。

さらに日本の総合小売業態の今後の戦略も、
短いけれどしっかり書いておきました。

一言で言えば、
「終焉」ではありません。

このままでは、
「イトーヨーカ堂は終焉する」かもしれないけれど。

それから4社の歴史的協調。
チェーンストアやスーパーマーケットの、
偉大な先達たちのことを、
私は思い出しました。

応援します。

この動きはもっともっと、
拡がってほしいと思います。
拡がるに違いないとも考えます。

ご愛読のほど、
お願いしておきます。

読んで、考えてほしい。
議論してほしい。

さて月曜日の今日、
朝9時から、
山本恭広編集長が講演。

場所は横浜駅の鶴屋町。
聞き手は中国からの訪日団。chinaseminar
日本の小売業の現状と未来を、
2時間にわたって講演した。

最後にプレゼントをもらった。
「ビンドゥンドゥン」
2022北京五輪のマスコット。
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ご清聴、感謝します。

さらに今日は決算記者会見。
ライフコーポレーション。

その模様は明日のブログで。

では、みなさん、今週も、
考えよう、話し合おう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年04月09日(日曜日)

第20回統一地方選挙と「正しさの上につみあげる正しさ」

桜は散った。
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第20回統一地方選挙投票日。
4年に一度。

今日4月9日の前半戦と、
23日の後半戦。

前半戦は道府県の知事と議員、
政令指定都市の市長と議員。

後半戦は市区町村の首長と議員。

戦後の1947年、
全国の都道府県、市町村が一斉に、
第1回統一地方選挙をやった。

だから「統一地方選挙」と称された。

そのほうが全国的に関心が高まり、
投票率も上がる。

しかし、途中で辞任する首長が出たり、
議会が解散になったりして、
どんどん崩れていった。

今日の前半戦は、
9道府県知事選と6政令市長選など。

実際に私の住んでいるエリアでは、
神奈川県知事選は行われるが、
横浜市長選挙は行われない。

2021年8月22日に投開票されて、
山中竹春市長が誕生している。

選挙に行こう、
投票しよう。

ずっとそう呼び掛けている。

選挙の投票は大抵、日曜日である。
国民が投票しやすい日だからであろう。

しかしその日曜日に、
小売業やサービス業は、
仕事がある。

だから投票しにくい。

考えてみると今の日本という国は、
投票しやすい人たちの社会になっている。

けれど投票しにくい人たちが、
投票すれば世の中は変わる。

必ず。

期日前投票の制度も普及してきた。
だから選挙に行こう、
投票しよう。

夕方、出かけた。IMG_22293

近所の港北小学校。IMG_22303

校庭はまだ明るい。IMG_22433

校門の前に立候補者のポスター掲示板が立っている。IMG_22353
右が横浜市議会議員立候補者、
神奈川県議会議員立候補者。
そして県知事立候補者。

県知事選挙には4人が立候補したが、
2人しかポスターを張っていない。
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無風選挙。

結果は見えている。
しかし投票行為はする。

体育館が投票所。
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投票しました。
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そして投票証明書をもらってきました。IMG_E22393

当選したら、
いい政治をしてもらいたい。
お願いします。

朝日新聞「折々のことば」
第2698回。

正しさの上に
正しさをつみあげる
という仕方で、
ひとはどのように
成長できるだろうか。
(鶴見俊輔)

「ある小学校で算数の教師が
黒板に円を書き、
児童に書き写すよう求めた」

「一人の児童が
みなよりうんと遅れて
ようやく書き上げたのは、
黒くべた塗りした上に
円を白抜きにした画(え)であった」

「人生の問題、人類史の問題には
いろんな答えがありうる。
間違いをもふくめ
別様の答えの内に潜む
豊かな”想像の芽”を摘んではならない」
〈『教育再定義への試み』から〉
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鶴見俊輔は2015年に亡くなった。
1922年(大正11年)生まれで、
中内功さんと同年。

ハーバード大学で哲学を学んだ。
米国のプラグマティズムの紹介者。

深い深い思想から広い広い大衆文化まで、
驚くほどの博識だった。

正しさの上に
正しさをつみあげるだけでは、
成長はない、
進化はない。

いろんな答えがありうる。
間違いをもふくめて、
「別様の答え」の内に潜む、
豊かな”想像の芽”を大切にしたい。

選挙もいろいろな人が立候補し、
いろいろな人が投票する。

より多くの人が投票して、
豊かな「想像の芽」を、
票数にするのがいい。

死票はない。

それぞれの投票自体が、
黒くべた塗りした上の、
白抜きの円であっていい。

当選した者が偉いのではない。
勝ったのでもない。

重い責任が生じるということだ。

票を投じた者たちにも、
重い責任が生まれる。

それが良くも悪くも民主主義だ。
そしてまた今日、民主主義が行われた。

仕事や商売に置き換えると、
正しさのうえに正しさを積み重ねても、
顧客たちがみんな喜ぶとは限らない。

黒くべた塗りした上の、
白抜きの円を喜ぶ顧客がいるし、
それがどんどん増えていくこともある。

これも商売の民主主義だ。

〈結城義晴〉

2023年04月08日(土曜日)

ゴルフ「2023マスターズ」の「Next shot」と”Never give up”

World Baseball Classicが終わったら、
今度はGolf 2023 Masters。
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ジョージア州アトランタ。
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ。

一度はラウンドしてみたい。

ゴルフ四大メジャーのトップ選手権。

残る3つは全英オープンと、
全米オープン、全米プロ。

マスターズは1934年から開催されてきた。

球聖と敬愛されたボビー・ジョーンズが、
友人のクリフォード・ロバーツとともに、
企画し、開催し始めた。

世界最高峰のトーナメントとなった。
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この本、結構、面白いし、
役に立つ。

今年のマスターズ。
木曜日の初日の始球式には、
ゲーリー・プレイヤーと、
ジャック・ニクラウスが、
現在のスイングを見せた。

それから、
アーノルド・パーマーが亡くなったので、
代理役のトム・ワトソン。

パーマー、プレイヤー、
ニクラウスは、
「ビッグ3」と呼ばれて、
世界中から尊敬された。

パーマーは、
このマスターズを4回、制覇した。
プロトーナメントで95回優勝して、
一番の人気を誇った。
2016年に87歳で亡くなった。
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ゲーリー・プレイヤーは、
南アフリカ共和国のプロで87歳。
マスターズは3回の優勝。
四大メジャーを制覇して、
キャリアグランドスラムを獲得。
プロでは165勝。
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今回の始球式でも、
驚くほどの素晴らしいスイングをして、
最後に右足をキックして見せた。

プレイヤーはよく、質問を受ける。
「なぜゴルフをするのか?」

それに対しては即答する。
「なぜ君はしないの?」

「今すぐ、1分1秒後にでも、
やるべきだよ」

168センチの身長で、
この偉業を成し遂げた。

私は60年前の高校生のころから、
テレビでビッグスリーのプレーを見ていた。
そして体の小さなプレイヤーが一番好きだった。

かつて荒井伸也さんが南アフリカに行って、
プレイヤーと一緒にラウンドした。
サミット㈱の元会長。

ビッグスリーであるにもかかわらず、
プレイヤーは終始、
荒井さんを「Sir」と呼んで、
サービスに努めてくれた。

本物のプロはこういうマインドを持つ。

日本のプロの片山晋呉など、
プレイヤーの爪の垢を煎じて、
飲ませねばならない。

ジャック・ニクラウスは、
史上最高のゴルファー。
帝王と呼ばれた。
私のホームコースは、
ニクラウスが設計している。
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83歳の今、太り過ぎていて、
残念ながらスイングは、
お爺さんのそれ。

トム・ワトソンは73歳で、
私の世代だ。
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やはりグランドスラムを獲得していて、
ニクラウスの次の帝王と言われた。

世界最高の美しいフォームだったが、
この始球式ではずいぶんと、
小さいバックスイングになっていて、
これならばなんとか真似ができそうだと、
勇気づけられた。

今年のマスターズでも、
現役の松山英樹は安定している。

一昨年の優勝者。
31歳だが貫禄が出てきた。

2日目がサスペンデッドで終わり、
日没・翌日延期。

3日目はその2日目の残りのホールをこなし、
さらに3日目の18ホールに挑む。

雨の中でも松山のスイングは乱れない。

美しいセットアップ。
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ゆったりとバックスイングする。IMG_22213

そしてフィニッシュ。IMG_22223

最終日、優勝しなくとも、
松山らしいプレーを見せてほしい。

この黄色と灰青色のレインウェア。
流行るだろう。

さて、ボビージョーンズの本。
「ゴルフの神髄」に書かれていて、
私が傍線を引いている箇所がある。
「ゴルファーにとって
もっとも難しいのは、
“精神のうえで”常に
目を覚ましていることである」

では具体的に「目を覚ましている」とは、
どうすればいいのか。

これは「頭脳(あたま)のゴルフ」に書かれている。
作家・三好徹の著作。
三好徹は読売新聞の記者から、
作家になって直木賞をとった。
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文壇ゴルフの会長も務めた。

「終わったことを忘れて、
次のショットのことを考えるんだ」

英語で”Next shot”

このとき大事なのは、
次のショットのために、
次の次のショットのことも考える。
こうするとミスしたショットのことは、
すっかり忘れてしまう。

これが1ラウンド連続していれば、
「目を覚ましていること」になる。

私はボビー・ジョーンズと三好徹から、
このことを教わった。

これは商売の極意でもある。
何度失敗しても、
次があるのが商業の仕事だ。

三好徹の本は、
トム・ワトソンの言葉を引用して終わる。

“Never give up!”

ワトソンは続ける。
「もしこのゲームをギブ・アップするなら、
人生もそうするようになるだろう」

「一度ギブ・アップすると、
二度、三度、そして四度と、
ギブ・アップしやすくなるのだ」

松山英樹も今、それをしている。
パーマーもプレイヤーも、
ニクラウスも、
ネバー・ギブ・アップだった。

とくにゲーリー・プレイヤーは、
小さな体ながら、
87歳の今でも、
ネバー・ギブ・アップなのだと思って、
とてもうれしくなった。

〈結城義晴〉

2023年04月07日(金曜日)

林廣美の「惣菜の集大成」と「惣菜・素材のトレードオン」

林廣美先生、来社。IMG_3219 (002)3
惣菜の圧倒的な第一人者。
レジェンドコンサルタント。

85歳にして、
今も現役。

ジャストミートで商人舎に電話が入って、
林先生への講演の依頼。

日程もすぐに決まった。

今日は三つのご提案。
実に面白い。

そのなかで、
林廣美の「惣菜MD集大成」の本は、
秋までに発刊することになった。

途中、野田岩でランチ。
鰻重もペロリ。

12時半から3時半まで、
語り通し。

凄いことだ。

話のなかに、
「トレードオン」という言葉が出てきて、
「あれは結城先生の言葉」と言ってくださった。

トレードオフに対して、
トレードオン。

2021年4月発刊の拙著、
『コロナは時間を早める』の中で、
この言葉を初めて使った。

COVID-19パンデミックの最中、
日々、世界中が二つの命題の両立を考え抜いた。
感染拡大の防止と経済や消費の活性化。

感染拡大防止だけではいけない。
経済活性化も必須だ。

かつてはどちらかを切り捨ててもよかった。
むしろそれを奨励した。

中国は現在でもその考え方を優先させる。
ゼロコロナ政策がその典型である。
これは「トレードオフ」の発想である。

しかし21世紀は相反することを、
両立させねばならない。
これが「トレードオン」である。

月刊商人舎2022年1月号で、
あらためて問題提起し、
2023年1月号で、
さらに特集にした。
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林廣美先生も島田陽介先生、
そして鈴木哲男先生も、
最近は「トレードオン」の概念を使って、
それぞれご自分の論を展開する。

その共通の基礎概念のようなものとなった。
うれしい限りだ。

林先生は、
これからのスーパーマーケットに関して、
「惣菜の店となる」と主張する。

「フードコート」も欠かせない機能となる。

この主張は「惣菜の教科書」発刊のころから、
まったく変わらない。
1994年5月。

『サミットスタディ』は、
その前年の1993年4月発刊。
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「サミットスタディ」のなかで、
当時のトップ荒井伸也さんは、
「素材の時代から惣菜の時代へ」と、
スーパーマーケットは変わっていくと予言した。

その通りになった。

ヤオコートナリエ宇都宮店は、
まさに惣菜中心の店になった。 02-1IMG_1210

惣菜が第一主役で、生鮮は第二主役。
主演女優と主演男優のようなものだ。
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そしてグロサリーや日配が、
助演男優と助演女優。
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サミットが今、挑戦しているのが、
部門横断型「大総菜プロジェクト」である。
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スーパーマーケットは、
惣菜屋に変わる。

林先生や荒井さんと議論していたことが、
今、やっと実現しそうになってきた。

だからといって、
生鮮食品も重要であることは論を待たない。

考えてみると惣菜と素材は、
トレードオンの間柄である。

関西スーパーの故北野祐次さんの時代は、
生鮮食品のシステム開発に邁進した。

それは時代が要請したことだった。

北野さんは晩年、
「惣菜は自分でやってはいけません」と、
言い続けていた。

「街の惣菜屋さんをテナントに入れればいい」

当時はそれで間違いではなかった。

しかし今、トレードオンの時代。
惣菜は生鮮とともに必須となった。

そして次は店で食べてもらう時代。

米国のウェグマンズや、
イタリアのイータリーがそれを見せつける。

そしてこれは「惣菜」の延長ではない。

プロの技術が求められる。
林先生は「魚菜」の編集長をやっていた。

だから料理人の世界にも精通している。

スーパーマーケット惣菜時代が見えてくると、
フードサービスはさらに、
修行と訓練を積んだプロの時代となる。

林先生と4時間も話していて、
未来が見えてきた。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2023年04月06日(木曜日)

将棋名人戦の藤井聡太勝利とセブン&アイ11兆円の決算報告

商人舎の体育の日。

桜も終わりの季節。
芽生える新緑と散り際の桜。

そして遅咲きの桜。
IMG_21653

日本の桜はソメイヨシノが基準だ。
だからそれより早いのが「早咲き桜」
遅いのが「遅咲き桜」。IMG_21663

昨日から、
第81期将棋名人戦。
七番勝負の第一局。
slider_meijin81_01

渡辺明名人の初手。
「2六歩」IMG_21763

挑戦者の藤井聡太竜王の第一手は、
いつものように「お茶」。
つまりまずお茶を一口飲む。

それから本当の初手は、
8四歩。IMG_21773

持ち時間はそれぞれに9時間。
2日にわたって指される。

将棋界で一番古い歴史を持つタイトル。
江戸時代初期の1612年から、
家元制として名人位が受け継がれている。

実力名人制は1937年に始まって、
今、81期。
IMG_21693
2日目も午後になって、
わずかに差がついてきた。

「藤井曲線」と言われるが、
ちょっとだけ生まれた差が、
どんどん開いて大勢が決まる。

戻ることはほとんどない。
つまり逆転の可能性が少ない。

虚空を見つめる渡辺名人。IMG_21723

そして投了。
IMG_2174333

史上最年少の20歳の名人に向けて、
藤井聡太が先勝。

七戦のうち4勝すれば、
将棋タイトルの七冠を獲得することになる。IMG_217533
38歳の渡辺名人の奮起が望まれる。
それを期待する。

そのほうが面白いから。

さて私は夕方から、
決算説明会。
㈱セブン&アイ・ホールディングス。

いつものように電話会議。
冒頭に井阪隆一社長が、
顔を出して一言挨拶。

それからはずっとパソコンに、
パワーポイントの画像が映された。
音声は電話を繋いで、
手元のスマホから聞こえてくる。

商人舎流通SuperNews。
セブン&アイnews|
2023年2月期営収11兆円超/米国コンビニ効果で最高益

2023年2月期決算。
営業収益11兆8113億円。
日本の小売業史上初めて、
売上高が10兆円を超えた。

対前年比35.0%増。

営業利益5065億円。
30.7%増。
経常利益4759億円、
32.7%増。
当期純利益2810億円、
33.3%増。

すべて過去最高を更新。

井阪さんも幹部の人たちも、
もっともっと胸を張っていい。

セグメント別実績にそれが顕著に出ている。

si_pp1

増収増益の推進役は、
米国コンビニエンスストア事業である。
2021年に約2兆円を投じて、
Speedway(スピードウェイ)を買収した。

もちろん7-Eleven, Inc.は、
全米トップのコンビニチェーンである。

海外コンビニエンスストアの営業収益は、
8兆8461億円。
前年比70.3%増。

これだけでイオン㈱を凌ぐ。

もちろんここには、
1ドル131円換算のレートが影響した。
ガソリン売上げ増も大きく貢献した。

それでも11.8兆円のうち、
8.8兆円が海外コンビニだ。

胸を張るのは恥ずかしいか?

同社の分類の「スーパーストア事業」は、
イトーヨーカ堂と、
ヨークベニマル、ヨーク。

総合スーパー業態とスーパーマーケット業態。

その営業収益は1兆4492億円、
前年比20.0%減。

営業利益は1億2107万円で、
マイナス35.4%。

イトーヨーカ堂はすでに、
首都圏にネットワークを集中し、
直営アパレルから撤退する意志を表明している。

社内は混乱し、もめている。

ヨークベニマルは、
既存店売上げは前年を下回ったが、
営業利益は180億円で22.5%の増益。
子会社のライフフーズと、
昨2022年3月1日付で合併した。
それによって商品粗利益率も改善した。

百貨店・専門店事業は、
営業収益4637億円、34.9%減。

売却先も見つかって、
最終段階の詰めをしている。

一応の決算説明が終わってから、
質疑応答の時間が設けられた。

その質疑の間、パソコンには、
この画像が出ていた。
IMG_21673
井阪さんの顔が見たかったが、
声が聞こえてくるだけだった。

残念だ。

米国の物言う株主バリューアクトからは、
定時株主総会に諮る書面が届いている。
「取締役の選任に関する株主提案」

このバリューアクトの選任案の名簿には、
井阪社長と後藤克弘副社長、
社外取締役の伊藤邦雄氏と米村敏朗氏が、
含まれていなかった。

この件に関しては、
NHKなどから、
質問が出たが、
答えはなかった。

歴史に残る決算説明会のはずが、
「言い訳」に終始した観がある。

もっと胸を張っていい。

そのためにも、
顔を出して自信をもって発言すべきだ。

「男の顔は履歴書である」
故大宅壮一氏の名言。

11兆円の顔なのに。
その顔を晒さないのはもったいない。
ああ、もったいない。

〈結城義晴〉

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