結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年06月16日(月曜日)

血糖値センサー終了と新井ちとせ日生協新会長登場

Everybody, Good Monday!
[2025vol㉔]

2025年第25週。
6月第3週。

週末の土曜日は夏至。

今日段階でも夕方が長いのは、
ずいぶん得をした気分になる。

その夕方の横浜駅西口。
IMG_3875 (002)

梅雨なのに猛暑。

お見舞い申し上げます。

私自身のことでは、
2週間つけていた血糖値センサーを外した。
「フリースタイル・リブレ」
IMG_3864 (002)

1日24時間、スマホに血糖値が記される。
それを2週間。

上腕には丸い痣が残った。
IMG_3867 (002)

スマホの最後にはこのイラストが出た。
スクリーンショット 2025-06-17 11.17.59 (002)

最後の瞬間のグラフ。
スクリーンショット 2025-06-17 11.33.53 (002)血糖値124で終わった。

2週間分の血糖値の推移は、
データとして残る。
スクリーンショット 2025-06-17 11.23.20 (002)
このグラフの6月15日は、
血糖値の上限が190、下限が95。

毎食のメモも残る。
運動の履歴も残る。

そしてこの2週間のヘモグロビンA1cが計測されて、
その数値は明らかに下がった。

血糖値センサーの成果がでた。

それ以上に、どんな食事や運動をすれば、
血糖値をコントロールできるかがわかった。

それが成果だ。

さて今週もスケジュールが詰まっている。
水曜日は軽井沢。

㈱ツルヤでの講演。

ツルヤ6号店の上田東店が開業したころ、
取材に出かけた。

長い付き合いだ。

今、群馬県に進出して高い評価を得た。
今年中に4店目の明和店を開業する。
新HP用_SL_メイン_新店情報_明和店_年内OPEN版_24

埼玉県との県境。
明和店_新規開店のご案内_年内オープン版_0
ツルヤ共配協議会年度総会での、
楽しみな講演だ。

掛川興太郎さんともお話しする。
これも楽しみだ。

木曜日は東京に戻って、
東京プリンスホテル。
協同組合ジェプラでの講演。

金曜日は東京・浜松町。
㈱True Dataの株主総会。

一昨年の12月に株式公開をして、
最近は株価が1000円を超えた。

もともとポテンシャルの高い会社だ。
日本のビッグデータ・マーケティングでは、
先頭を走り続ける。

それが株式市場からも、
少しずつ評価を得てきた。

有難いことです。

さて商人舎流通SuperNews。

日生協news|
6/13付け新役員体制/新井ちとせ氏が新代表理事会長

日本生活協同組合連合会。
新しい役員体制となった。

新代表理事会長に就任したのが、
新井ちとせコープみらい理事長。
561437f4c23a49cd8284480b7afe828c
はじめての女性トップ。

1965年、静岡県生まれ。
さいたまコープから、
コープみらいへ。
それぞれで理事を務め、
2015年にコープみらい理事長、
日生協の副会長。
国際協同組合同盟では、
アジア・太平洋地域女性委員会委員長。

生協こそ、女性のトップがふさわしい。

日生協のトップと言えば、
故高村勣さんが懐かしい。

故伊藤雅俊さんよりも一つ上で、
2015年3月に91歳で亡くなられた。

札幌市民生協の河村征治理事長は、
店舗戦略を展開して、
日生協の会長に就任した。

河村さんも故人となられたが、
ずいぶんと親しくさせていただいた。
河村さんも2016年1月に76歳で逝去された。

そうして今、新井会長の登場。
大いに期待しよう。

今回の人事では、
大見英明コープさっぽろ理事長が、
日生協新副会長に就任した。
大見さんも66歳。

生協の特集でも考えようか。

宅配、個配のラストワンマイル事業は、
今や主役の座を射止めつつある。

新しい時代を迎えて、
新しい人が組織をリードする。

吉田拓郎の「イメージの詩」
61bm3xA9CCL

「古い船には新しい水夫が
乗り込んで行くだろう
古い船をいま動かせるのは
古い水夫じゃないだろう
何故なら古い船も
新しい船のように

新しい海へでる
古い水夫は知っているのさ
新しい海のこわさを」

古い船をいま動かせるのは、
古い水夫ではない。

古い船も新しい船のように、
新しい海へ出る。

新しい水夫が、
新しい海へ、
古い船を漕いでいく。

では、みなさん、今週も、
船を漕ぎ続けよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2025年06月15日(日曜日)

3人の「AIゴッドファーザー」の「AI脅威論義」

父の日。

娘はロンドンに行っている。
息子は父の日を祝ってもらっている。

父の日はドライだ。
それがいい。

さて今、一番大事な問題。

日経新聞[直言×超知能]
「AI脅威論はクレージー」

登場したのはヤン・ルカン氏、
64歳のフランス人。
メタ社チーフAIサイエンティスト。
51vd4qMSJXL

1987~88年、カナダのトロント大学で、
ジェフリー・ヒントン教授の研究室に在籍。

米国ベル研究所やNECの研究所を経て、
2003年にニューヨーク大学教授。
2013年に旧フェイスブックに入社。

コンピューター科学における最高の栄誉、
「チューリング賞」を共同受賞。
ヒントン教授、
ヨシュア・ベンジオ(モントリオール大学教授)、
そしてヤン・ルカン。

3人は「AIのゴッドファザー」と呼ばれる。

その後の2024年、ヒントン名誉教授は、
ノーベル物理学賞を受賞。
eyevine01515042-1119x787

しかしAIの脅威を巡って見解は分かれる。
ヒントン教授とベンジオ教授は脅威論者、
ルカンはそれを否定している。

ルカン。
「ジェフ(ヒントン名誉教授)とは、
この2~3年で見解が分かれた」

「ジェフは膨大なデータをAIに学習させる
大規模言語モデルに基づく知能の進化を
過大評価している」

「自我を持つ人間のように
物事を主観的に認識できると考えている。
私は全く信じていない」

「大規模言語モデルに
大量のデータを学ばせ続ければ、
人間並みの知能に達するという考えは
間違っている」

かつての同志、恩師に対して、
直截的な批判を述べる。

「大規模言語モデルは既存のデータをもとに
正解の確率が高い回答を導き出すものだ。
あらかじめ学んだ状況にしか対処できず、
人間のように未知の課題に対して
解決策を考え出すことはできない」

「これから3~5年ほどで
大規模言語モデルに代わる、
基盤技術の方向性が見えてくるだろう」

「すべてが順調であれば、
それから6~7年後に、
人間並みの知能にたどり着く可能性はある」

ルカンもAIの進化は否定しない。

「ただ、その道のりは
想定以上に複雑かもしれない」

「AI研究の歴史を見れば、
期待と失望を繰り返してきた。
つまり長い時間がかかるということだ」

「人間や動物のように
大量のデータを読み込まなくても
素早く効率的に
知能を育てられる仕組みが望ましい」

「現行モデルの延長線上で
人間並みの知能を開発しようとすると、
いずれ行き詰まる」

この辺りはヒントン教授の批判。
201812自動発注

「乳幼児は五感を組み合わせて世界を観察し、
物理現象などの基本的な原理を自ら学ぶ」

「AIに大量の動画を見せて
物理空間について理解させようとしても
うまくいかない」

「人間並みのAIの実現には、
従来とは異なる基盤技術が求められる」

「若い研究者はリスクをとって
新手法を探す研究をするべきだ」

ここまでは生成AIの研究の、
方針の違いを強調する。

問題はAIが人間よりも賢くなったとして、
その暴走を防げるか。

ルカン。
「制御できる。
ボス(指示役)は人間だ」

「人間が最終的な目的を与え、
AIは目標達成に必要な行動を計画立てて
実行するという関係になる」

「AI搭載のロボットについても、
人に危害を及ぼさないように
事前に行動基準を定めれば
安全に利用できる」

ルカンは楽観的だ。
?????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

「AIが人間のような知能を持ったとしても、
他者を支配したいという
能動的な欲望は持たないだろう」

「人間は生物学的な進化の過程で、
欲望を獲得した」

「人間の発明品であるAIが、
同じ欲望を持つ理由はない」

AIが他者を支配する欲望をもつか否か。
論点はここにある。

「AIが人間の頭脳に匹敵するには、
時間がかかる」

「前触れなくAIが急速に進化して、
人類を支配するといった、
脅威論はクレージーだ」

ルカンの根拠。
「AIの制御は工学的に可能だ。
人類が航空機を発明して
段階的に安全性を高めてきたように、
AI技術の安全な利用は人類に恩恵をもたらす」

一方、ヒントン名誉教授。
2023年5月のNHK国際ナビ。
「私の懸念は、AIが、
私たちが意図していない目標を
自分で勝手につくってしまうことです」

「人間は、たとえば、
ヨーロッパに行くとなったら、
その目的を達成するために、
まず空港に行くという小さな目標を達成します。
小さい目標の積み重ねで、
最終的な目標を達成していくんです」

「人間はこれを繰り返していますが、
AIが最終的な目標を達成するための
小さな目標をクリアしていくうちに、
意図しない方向に進んでしまうのではないか、
という懸念があるんです」

「いまは、とてつもなく不確実な時で、
われわれには何が起きるのかわかりません」

悲観的だ。

さらにベンジオ教授。
「今後2〜10年以内にAIは、
人間並みの能力を持つ可能性がある」

「約7カ月で性能が2倍に向上する」
portrait-of-yoshua-bengio

「世界的に規制が追いついておらず、
暴走リスクが高まっている」

そこでベンジオ教授は行動する。
「AIの監視役となるAI」の開発、
すなわち「正義のAI」である。

そのためのNPO「Law Zero(ローゼロ)」を、
つい最近の6月3日に設立した。

他のAIが異常な行動や人への危害を加える前に、
それを予測・制止する役割を持つAIを、
開発するのが目的。

NPOとした理由。
企業は資本市場の圧力によって、
「公共の利益が損なわれる可能性がある」ため。

ルカン。
「すべての技術は使い方次第だ。
現在のAI技術がサイバー攻撃に
どこまで利用できるかは不明だが、
少なくともサイバー防御には
役立つことがわかっている」

「人間社会には、
技術を悪用する人は存在し続ける」

「その被害をどう防ぐかという議論」が必要だ言う。

故スティーブン・ホーキング博士も生前、
AIを危険視していた。
61bQGEVopzL

哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ。
加速するAI開発競争の真の危険性を警告する。
「 破滅的なのはAI技術そのものではなく、
人間同士の『信頼の崩壊』である」
1d00292d-38fa-48bb-ae06-f915f2ce2014._CR003000600_SX1920_

一番若いルカンは楽観的だ。
ヒントン、ベンジア両教授は悲観的。

国際ニュースナビには、
3人が語り合う写真が掲載されている。
7eb666c4da77799760d7ace7d8aa24d5-1

2024年5月21日、「欧州AI規制法」が成立した。
8月1日に発効し、2030年12月31日までに、
規制内容に応じて段階的に施行されていく。

これは正しい判断だと思う。

AIのゴッドファザー3人の見解。
私は「ファザーズ・デー」に頭を悩ました。

問題の根底には人間の欲望がある。

〈結城義晴〉

2025年06月14日(土曜日)

New York Timesの広告「No Kings」の「名誉・尊厳・真摯さ」

ニューヨーク・タイムズの全面広告。
AA1Gxi0E

スポンサー名として、
クリスティ・ウォルトンと記されている。

No Kings
June 14
Mobilize

王はいらない。
6月14日。
結集せよ。

Kingsはドナルド・トランプのこと。
6月14日はそのトランプの誕生日。
ワシントンDCで軍事パレードが行われる。

そのパレードに対して、
抗議デモを呼び掛けている。

広告には自由の女神が映し出されている。

その下面にメッセージが記されている。

We are the people of the United States of America.
私たちはアメリカ合衆国の国民です。

The honor,  dignity, and integrity of our country
are not sale.
私たちの国の名誉、尊厳、真摯さは、
売り物ではありません。

Our government is of the people, by the people,
for the people.
私たちの政府は人民の、人民による、
人民のためのものです。

最後の一文はもちろん、
エイブラハム・リンカーンの宣言。

トランプ大統領は2月のSNSに、
王冠をかぶった自分の映像を出した。
コメントは「王様万歳」

ポール・クルーグマン、
2008年度ノーベル経済学賞受賞。
「完全に狂っている」

1776年7月4日、
フィラデルフィアで、
アメリカの独立宣言が採択された。
stone.tif

この宣言は3部からなっている。
第1が「基本的人権と革命権に関する前文」、
第2が英国王の暴政と英国議会への反論28カ条、
第3部が「独立を宣言する結語」

これがアメリカ合衆国憲法の基本となった。
いわばアメリカ国民の正当な考え方である。

ニューヨークタイムズの広告は、
そのことを指摘し、
トランプ政策に反論している。

クリスティ・ウォルトンは、
トランプファミリーの一員だが、
一族からはちょっと距離を置いている。

クリスティは創業者サム・ウォルトンの、
次男の未亡人だ。

長男はロブソン・ウォルトン、
次男がジョン・ウォルトン、
三男がジム・ウォルトン、
そして長女がアリス・ウォルトン。

ジョンは2005年に飛行機事故で死去している。

フォーブスの世界長者番付2025年版。
フォーブス世界の億万長者
1位がイーロン・マスク(53歳)。
テスラ創業者で資産額3420億ドル。
1ドル150円換算で51兆3000億円。

トランプ政権に入って評判を落とし、
テスラの株価が急落して26年版では激減する。

2位はマーク・ザッカーバーグ(40歳)
Facebook(Meta)の創業者で2160億ドル。

3位はジェフ・ベゾス(61歳)。
もちろんAmazon創業者で2150億ドル。

そして11位に、
ロブソン・ウォルトン(80歳)1100億ドル。
12位ジム・ウォルトン(76歳)1090億ドル、
15位アリス・ウォルトン(75歳)1010億ドル。

さらに109位にクリスティ・ウォルトン(76歳)が
185億ドルでランクされる。
クリスティの資産も2兆775億円。
28th Annual Imagen Awards - Inside

ウォルトンファミリーを合計すると、
3400億ドルほどとなり、
イーロン・マスクに並ぶ。

サムが起こした事業は、
世界第一のスケールの企業である。

その一員のクリスティが、
「No Kings」の広告を出した。

クリスティは2020年の大統領選挙で、
反トランプで広告展開したスーパーPACを支援した。
スーパーPACは政党や候補者から独立した、
政治活動委員会。

トランプ支持者たちはこの広告が掲載されて、
ウォルマートへの不信感を募らせている。

元FOXキャスターのキャリー・レイク。
自身のSNSで煽った。
「あなたはウォルマートで買物をするか‽」

ウォルマート現首脳陣は、
昨年11月に多様性推進策を一部撤回して、
トランプ政権に少しだけ同調した。

ただし関税に関して、
ダグ・マグミロンCEOは、
関税の影響で値上げすると発表した。
wm-doug-mcmillon12

それをトランプは批判した。
「ウォルマートは関税を受け入れるべきで、
顧客に一切転嫁すべきではない」

「チェーン全体で価格を上げる理由を
関税のせいにするのはやめるべきだ」

なんたる無責任。

クリスティはウォルトン家とは、
血のつながりもない。
経営に参画もしていない。
一線を画する。

その信念が「No Kings」となった。

独立宣言やアメリカ合衆国憲法は、
世界の歴史に燦然と輝く。

私も合衆国の名誉、尊厳、真摯さを、
売り物にすべきではないと思う。

〈結城義晴〉

2025年06月13日(金曜日)

AJS総会・懇親会の交流とUSP當仲寛哲の「内製化論」

昨日の12日はAJS第63期定期総会。
オール日本スーパーマーケット協会。

コプロ㈱の第35期定時株主総会も同時に、
毎年6月に開催される。

私は第18回くらいから参加している。

昨日、東京ドームホテルで開催された。ajs-dome

地階宴会場の天空の間には、
約500名が集まった。ajs-hall

総会は14時50分に開始。

正会員1社、賛助会員3社が加わった。
2025年6月時点で、
正会員61社、賛助会員366社。

総店舗数4450店舖。
総売上高3兆7323億円。

AJSの第8次中期事業経営計画の発表。ajs-presen
専務理事の中村伸一郎さんが、
教育の施策、組織の制度改定など、
概要をコンパクトに説明した。

そのあと特別講演。
鈴木亘宏さん、
東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授。
「世界で最初に飢えるのは日本!って本当ですか」
扇情的なタイトル。
ajs-seminar

現在のコメ騒動の要因を分析。
それは生産調整を強いてきた農政にある。
そこで減産でなく増産を主張する。

テレビで引っ張りだこのコメンテーター。
94枚のスライドの内容を70分で話した。

セミナー後、1時間の休憩。
その間、メディアは別会場で記者会見。ajs-press

田尻一AJS会長と中村伸一郎AJS専務理事。
お二人はコプロ㈱の社長と専務取締役。
決算概要と活動内容を報告した。
IMG_8373

コプロの第35期売上高は629億円、
営業利益は3億4200万円。
13期連続で増収、過去最高益。

AJSの会則変更も行った。
「他グループ(他ボランタリー)への所属は不問」となった。

ベルクもツルヤもかつてAJSに加盟していた。
惜しいことだった。

また、海外正会員の入会条件を緩和した。

17時半から夕食懇親会。ajs-party2

冒頭で役員全員が登壇。
AJS定期総会とコプロ定時株主総会で改選された。ajs-party1

田尻会長のあいさつ。
IMG_8378

乾杯はニチレイフーズ社長の竹永雅彦さん。
IMG_8383

乾杯。IMG_6633 (002)

AJS懇親会の40分ルールの後、交流。

久しぶりにお会いした荒井伸也さん。
サミット社長、会長を歴任し、
今、AJS名誉会長。IMG_8388
私の15歳年上で今年、米寿。

関西スーパー社長の中西淳さん。
IMG_6640 (002)

田子重会長の曽根誠司さんは、
先日の小川店閉店のときに、
取材させていただいた。IMG_6635 (002)

顔を出さない誠司さん。IMG_6634 (002)

デリシア相談役の萩原清さん(右)。
後任の社長となった森真也さん。
プロパー社員として鮮魚からスタートした。
こういった知識商人がこれからの会社を支える。
大いに期待したい。
IMG_8396

エレナ会長の中村國昭さん。
9月のドジャース戦観戦にご一緒する。
IMG_E8415

マルイチ社長の高木大さん。
AJSの理事としての活躍も目立つ。
IMG_6637 (002)

台湾の正会員企業。
左から全聯實業総経理の蔡篤昌さん(左)、
商品部の謝承憲さん。
そしてプログレスデザイン社長の西川隆さん。
IMG_8399
西川さんは海外でも活躍中。

今年新たに正会員になったのが、
香港のDFI Retail Group。
取締役のFann Yuenさん。
IMG_8401
同社のFood部門は、Wellcome、Market Place、
3hreesixty、Oliver’sなどのバナーで、
約320店舗を展開する。

日本アクセス会長の佐々木淳一さん(右)、
社長の服部真也さん(左)。
商人舎プロデューサーの松井康彦さん。
IMG_8406
服部さん、流通問題に関して、
対談しましょう。

山崎佳介さんはコーネル大学・ジャパン第二期生。
国分フレッシュ・フードトランス新社長。
IMG_E8411
国分フードクリエイトが5月1日付けで
生鮮卸売事業の国分フレッシュリンクとM&A。
山崎さんは統合した組織を率いる。

江崎グリコ㈱執行役員の渡邊武さん。
営業を仕切る。
IMG_E8404

日本惣菜協会専務理事の清水誠三さん。
IMG_E8393

そして最後は中村伸一郎さん。
常務から専務理事となった。
さらなる活躍が期待される。
IMG_6643 (002).jpg2
縁の下の力となって、
AJSの方向付け、頼みます。

さて今日は商人舎オフィス。
月刊商人舎6月号を手に取る。
IMG_3834 (002)
いい表紙、いい特集、いい内容です。

’25ニッポン小売業番付
202506_coverpage

ご愛読をお願いします。

午後には来客。
IMG_6646 (002)
USP研究所所長の當仲寛哲さん。
社長室の杉村美咲さん。
ユニバーシャル・シェル・プログラミング研究所。

2時間くらい話した。

當仲さんは26キロの減量をした。
凄しい減量だった。

しかしそれが奏功して今、
極めてハッピーだそうだ。

私も血糖値を24時間測定していて、
その成果が出ている。

そして幸せだ。

當仲さんとは、
「情報システムの内製化」の話をした。

今、もっとも重要な課題である。
「内製化」は「insourcing」という。
アウトソーシングの反対語。
あるいは「In-House」。

それはできるし、
しなければならない。

進化したAIが内製化を支えてくれる。
私は同感した。

実務家を交えて、
座談会を開くことにした。

ご期待ください。

今週は忙しかったが、
充実していた。

今日もお仕事、
おまんまうまいよ。

〈結城義晴〉

2025年06月12日(木曜日)

ミドルマネジメント研修会の「リーダーシップ」と「自ら、変われ!」

備蓄米の随意契約の追加申請を、
見送る大手チェーンが出てきた。

日経新聞の記事だが、
ドン・キホーテやイトーヨーカ堂、
ライフコーポレーションやヤオコー。

考えてみると、
古古米や古古古米は、
それほど魅力的でもないし、
とりわけておいしい商品とは言えない。
消費者がそれに気付き始めた。

当たり前と言えば当たり前か。

さて24回目の、
商人舎ミドルマネジメント研修会。

初日の6月10日に、
関東は梅雨入りした。

昨日まで雨が降り続いた湯河原。
今朝は雨も上がって薄日が差している。
IMG_6531

会場はニューウェルシティ湯河原。
千歳川が神奈川県と静岡県を分ける。
IMG_6530

会場のホテルは写真左サイドの静岡県にある。
私は気に入っている。

朝、6時に温泉に入る。
露天風呂もある「いずみの湯」
IMG_3811 (002).jpg2

温泉のわきの筧(かけひ)と蹲(つくばい)。
紫陽花の花があしらわれている。IMG_3812 (002)

午前8時15分から、
昨日に引き続いて理解度判定テスト。
IMG_6532

2日目の講義から6問を設定。
電卓を使って求める計数問題もある。
IMG_6538

真剣に向き合う後ろ姿。
全員の背中が丸く見える。
IMG_6537

昨夜も遅くまで復習する受講生たちがいた。
朝5時に起き出した人もいた。
IMG_6534

学んだ成果をテスト用紙にぶつける。
その姿を見るのはうれしいことだ。IMG_6541

30分のテストが終わると、
ため息と笑顔。
IMG_6548

やり切ったのか、
それとも書けなかったのか。IMG_6546

さっそく仲間同士で回答を確認し合う受講生。
IMG_6547

それでも2回目のテストが終わって、
皆、晴れやかな顔になる。

3日目、最終日の第1講義は結城義晴。
1時間45分。IMG_6550

いつも通り、テストの回答とその解説。
結構、時間をとって丁寧に説明する。

高野保男講師の回答に対しては、
大野耐一さんの考え方を紹介した。
「トヨタ生産方式」の生みの親。
IMG_6554

私の講義は「リーダーシップ」。
ここではさまざまなリーダーシップ論から、
私がチョイスした重要な内容を紹介する。
実はリーダーシップには誤解が多い。IMG_6552

リーダーシップにも方法論がある。
4つのリーダーシップスタイルを紹介して、
自分がどれに当てはまるか、
手を挙げてもらう。

部下やチームメンバーにも、
4つの成長段階がある。

4つのスタイルと4つの成長段階を、
うまく組み合わせて、
リーダーシップを発揮する。IMG_6556

最後に「チームワーク」の講義。
パワーポイントを使って、
コーネル大学の教授陣のレクチャーを再現した。IMG_6557

最初にケーススタディ。
これは私のオリジナル。
チームマネジメントを採用するチェーンストア。
ウェグマンズ、ホールフーズ、
そしてウォルマート。IMG_6560
チームマネジメントはもう、
米国チェーンストアでは定石になりつつある。

チームマネジメントの発案者は、
ケン・ブランチャード。
ドラッカーの考え方をベースにおいている。

丁寧に講義をして、
プロジェクトチームに積極的に参加するよう、
アドバイスした。

第2講義は井坂康志講師。
ものつくり大学教養教育センター教授、
ドラッカー学会共同代表。IMG_6566

テーマは「ドラッカーのマネジメント」IMG_6567

ドラッカーの分身と言われたのが、
翻訳家の上田惇生先生。
このミドルマネジメント研修会では、
第1回からずっと講義してくださった。

しかし2019年に逝去された。

その上田先生の後継者として、
井坂さんが講師を務めてくれる。
もう10年になる。
IMG_6568

今回はテキストを刷新して、
事例豊富なレクチャーだった。
IMG_6570
ドラッカーの神髄を語る。
私のドラッカー論とは違った角度からの講義。

それが受講生の理解を深める。

講義の後はQ&Aタイム。
真っ先に手を挙げたのは
㈱成城石井の明石始さん。
IMG_6577

㈱関西スーパーマーケットの油野大輔さん。
IMG_6585

㈱平和堂の村上智亮さん。IMG_6589

井坂講師は、質問に対して、
いつも真摯に考えて答えてくれる。
IMG_6587

受講生から大きな拍手が送られた。
IMG_6593

井坂さんが通うものつくり大学は、
埼玉県行田市の田舎にある。
最近、井坂さんも、
スーパーマーケットでの買物が増えた。
そこで持ち歩くようになったのが、
トレーダー・ジョーの保冷バッグ。
私は井坂さんの近著を持って写った。
岩波新書の『ピーター・ドラッカー』
IMG_6598

昼食をはさんで、
研修会の最後は、
結城義晴の総括講義
90分。IMG_6600

流通理論の紹介と解説。
まずは『チェーンストア』
ゴドフリー・レブハー著。IMG_6605

それから渥美俊一著『商業経営の精神と技術』
dscn6718-3

一番わかりやすいチェーンストア理論書。
「純粋批判」を込めて解説。
何しろこの本のゴーストライターは、
結城義晴なのだ。
IMG_6607

それからポジショニング戦略。
コーネル大学のストアフォーマット論を、
アメリカの事例を引き合いに出しながら、
我ながら力のこもった講義となった。IMG_6611

最後の最後はサービスマネジメント。
「ホッケースティックの関係」は、
忘れないでほしい。IMG_6616
そして最後のメッセージは、
「自ら、変われ!」

講義を終えると、大きな拍手。
IMG_20250612_151257-1

3日間のご清聴に感謝したい。
IMG_6624

受講生たちを送り出す。IMG_6628

皆、笑顔で手を振り返してくれた。
IMG_6629

送り出すや否や、
私はタクシーで熱海駅へ。
それから東京に戻る。

今日はオール日本スーパーマーケット協会の、
総会と懇親会がある。

熱海駅で㈱マツモトの皆さんと再び遭遇、
そこで一緒に記念撮影。
IMG_6631

東海道新幹線と中央線に乗って、
水道橋に着いた。

東京ドームホテル。
IMG_3816 (002)
講演会と記者会見、
そして懇親会。

本当に久しぶりに、
荒井伸也さんにお会いした。

その模様は明日のブログへ。

〈結城義晴〉

2025年06月11日(水曜日)

ミドルマネジメント研修会2日目の「目標主義者になろう」

月刊商人舎6月号[Message of June]

目標主義者になろう。

はじめに、
目標をもったか。
もたなかったか。

それによって、
プロセスはまったく違ってくる。
そして成果は大きく変わる。

決意がいる。
心構えがいる。
準備がいる。

目標を強くもてば、
長続きする。
けっしてあきらめない。

失敗を恐れない。
くじけない。
失望しない。

目標主義を掲げる者。
「1+99」の渥美俊一。
「借入無しで年率30%成長」の飯田勧。

目標管理を実践する者。
「投下資本利益率20%」のジャック・ウェルチ。
それを教授したピーター・ドラッカー。

「夢に日付を」の渡邉美樹。
「マンダラチャート」の大谷翔平。
「31年2兆円/♡♡ロピア」の髙木勇輔。

目標主義を実践しよう。
滞る経済も、
迷える産業も。

目標主義者になろう。
学ぶあなたも。
教えるわたしも。〈結城義晴〉
6月号Message

 

さて、
第24回ミドルマネジメント研修会。

2日目の朝8時15分から、
第1回理解度判定テスト。

初日に学んだ結城義晴と鈴木哲男講師の講義から、
重要な項目5問を問題として設定。
とはいえ、1問の中に複数の答えを求める。IMG_E6416

昨夜遅くまで学び、今朝早くから
それぞれに復習していた受講生たち。
IMG_E6417

テストはどれだけ講義内容を理解したかを、
自分自身が確認するために行われる。IMG_6419

暗記するのではなく、
理解したことを自分の言葉で記述してもらう。IMG_6427

私も事務局も会場を回る。
IMG_6423

受講生たちの理解の成果を、
その場で確認していく。IMG_6425

30分間のテスト。
時間はあっという間に過ぎた。IMG_E6421

2日目の講義は9時にスタートする。
今日は夜8時までの長丁場。

第1・2講義は、
高野保男講師。
テーマは「作業システムとLSP」IMG_E6431

高野さんは人事部取締役時代に、
サミットでLSPを確立した。
LSPとはレイバー・スケジューリング・プログラムの略。

全国を飛び回って、全国の小売業に、
作業システムの改善と改革、その構築を指導する。
IMG_6429

豊富な資料と動画を駆使した事例。
わかりやすい講義。IMG_6434

「値引き」についての指摘は、鋭かった。IMG_6436

高野さんはこの後、大阪へ向かう。
まだまだお若いし、精力的だ。IMG_E6445
ありがとうございました。

第3講義は結城義晴。

理解度判定テストの回答を確認しつつ、
再度、解説を加える。
そうすると理解はさらに深まる。IMG_E6448

鈴木哲男講師の「重点販売商品」に関しては、
大久保恒夫さんの「イチニッパ」の例を挙げて、
捕捉的に解説する。IMG_6451

私の講義は商業現代化のまとめ。
そのために必須の知識商人の養成。

アメリカでウェグマンズやホールフーズに、
働きたい人が多いのは、それらが、
知識社会の中の知識企業だからである。

商売のこと、商品のこと、お客様のこと、地域のこと。
これらを誰よりもよく知っている専門家。
それが、知識社会の「知識商人」である。IMG_6469

午後の第4・5講義は「計数の基礎と応用」。IMG_6470

講師は山本恭広月刊商人舎編集長。IMG_6473

計数の第一人者白部和孝先生が引退。
その後を引き継いで、講義する。
白部先生のテキストも受け継いだ。IMG_E6474

ときに設問を投げかけ、
計算させ、答えさせる。
これも白部流の講義スタイルを踏襲。IMG_6475
ミドルマネジメントに必須の現場の計数。
商品の問題と人の問題から説明した。
商品の在庫と回転率と交叉比率。
人時生産性、同労生産性の計数。

コーヒータイムをはさんで、
4時15分から8時までは結城義晴が担当。

初めに計数の補足講義。
ミドルマネジメントのための経営数値。IMG_E6477

簿記、会計、財務の3つの概念整理。
それから財務三表。
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書。IMG_6478

さらに重要な経営指標と3つの数字。
3つの数字とは、
上げる数字、下げる数字、
そして一定に保つ数字。

それらを丁寧に説明しながら、
2025年最新の主要小売チェーンの業績から、
大きな潮流と課題を分析する。IMG_6494

2日目の講義の肝は、
「大企業病」の対処法。

マネジメント理論の変遷と、
そのドラスティックな変換。
日本のチェーンストアに及ぼした影響。IMG_6492

アダム・スミスの分業論から、
フレデリック・テイラーの科学的管理法。
ヘンリー・フォードのフォーディズム。IMG_6456

テイラーのライバルだった、
管理過程論のアンリ・ファヨール。

ファヨールに関する本を見せながら、
職能制度と5つの管理要素、権利体系を説明。
これが「MTP」となって世界を席巻した。
IMG_6489

しかしファヨールのあとには戦後、
次々に人間関係論や行動科学が登場する。
ファヨールには「人間」の要素が欠落していた。

しかし戦後の日本のマネジメント教育には、
ファヨール理論が使われた。
そしてそれが多くの会社に大企業病を生んだ。
ここまで一気呵成に講義していく。IMG_6496

アンリ・ファヨールを激しく批判したのが、
ピーター・ドラッカーであり、
ノーベル賞学者ハーバード・サイモンであり、
ヘンリー・ミンツバーグである。

2日目の最後は、
組織の官僚化を防ぎ、
大企業病から立ち直る方法。

私の『店長のやさしいドラッカー講座』を基に、
ドラッカーのマネジメントを講義する。

ドラッカーの説く
最後は「責任の組織化」と、
「自己管理による目標管理」。

ドラッカーは「目標管理」の概念を創造した。

さらに「コミュニケーション」。
コミュニケーションは、
知覚であり、期待であり、要求である。
そして情報とは異なるものである。

最後に「経験の共有」こそ、
コミュニケーションギャップを埋めるものだ。IMG_E6484

最後まで真剣に聴講してくれた受講生。IMG_6505

長い長い2日目の研修だった。
朝8時15分に理解度判定テストを受け、
朝9時から夜8時までの12時間。

そしてお楽しみの夕食タイム。IMG_6514

今日のメニューはこんな感じ。
海の幸の刺身と蟹、
すき焼き鍋とローストビーフ、
そしてタケノコの炊き込みごはん。
血糖値検査中の私もおいしく平らげた。IMG_6513

女性の参加者はOICグループと、
スタジオアリスからの4名。
女性たちは元気はつらつ。IMG_6515

関西スーパーマーケットの面々。IMG_6516

福岡からやってきた、
三角商事の皆さん。IMG_6520

平和堂の皆さん。
IMG_6517

長野のデリシアからも参加してくれる。
いつも車でやってくる。IMG_6519

食事を終えると、
講義会場には復習する人たちの姿がある。
着替えもせず会場にやってくる人もいる。IMG_6528

ホワイエや部屋で皆、
それぞれに自習している。IMG_6529

「学生時代以来、こんなに勉強したことがない」
そんな声が出る。

みんな、自分の将来に目標をもっている。
だから必死の勉強に真剣に取り組む。

2泊3日のミドルマネジメント研修会。
ホテルでの缶詰セミナーだから、
学ぶ環境は整っている。
IMG_6521

目標主義を実践しよう。
滞る経済も、
迷える産業も。

目標主義者になろう。
学ぶあなたも。
教えるわたしも。

〈結城義晴〉

2025年06月10日(火曜日)

商人舎6月号発刊と24回ミドルマネジメント研修会開始

月刊商人舎6月号、本日発刊。
202506_coverpage
特集は、
’25ニッポン小売業番付
日本小売業ランキング107社と目標主義経営

[Cover Message]
2024年度の年間売上高ランキング。年商1000億円以上の小売企業107社。本誌の調査と集計によって公開する「ニッポン小売業番付」。さまざまなメディアに先駆けて、トップを切ってお披露目しよう。躍進するチェーン。低迷する企業。モノ言う株主に翻弄される会社。着々とわが道を行く企業。「そんなに急いでどこへ行く」のチェーン。それらをスケール順に並べる。アメリカ小売業ランキングと比較しつつ、日本のそれを俯瞰するとさまざまな現象が鮮明に見えてくる。それを「目標主義」のパワーにしよう。新しい投資をしなければ企業は倒産しない。しかし何もしなければもちろんジリ貧となり、何年間か経過すると火が消えていく。そして投資に必須なのは「目標主義」に基づいた分析であり、意欲である。「2025ニッポン小売業番付」が目標主義に役立つならば幸いである。

第二特集は、
ロピアの「超スピード戦略」を読み取る
「そんなに急いでとこへ行く」
IMG_6052


ロピア札幌侵攻作戦
[第1部 2025年5月8日。]
「ロピア琴似店」満を持して開業
ciina_tonden_IMG_7645

相川博史 ㈱Firsto社長兼東北・北海道営業本部長
「北海道・東北の食文化を変えていきたい!!」
23.IMG_E7620

[第2部 2024年11月23日。] 
「ロピア屯田店の衝撃」

[第3部 2030年2月末。]
「北海道25億・1000億円ビジョン」

新潟北陸FC作戦
[第4部 2025年5月23日。]
1号「ロピアムサシ新潟店」は屯田を超えた。
tile_cIMG_3490

目次を楽しんでください。202506_contents

さて今日から湯河原。
ニューウェルシティ。IMG_6288 (002)

第24回商人舎ミドルマネジメント研修会。IMG_6272 (002)

正午にはほとんど集まって、
午後1時きっかりに講義が始まる。IMG_6275 (002)

最初の2講座は結城義晴。IMG_6285 (002).jpg2

2008年4月17日。
商人舎発足の会。

93人の発起人の皆さんに見守られて、
私は3時間の記念講演をした。
「小売りサービス業が日本を救う」
今でもそれを信じているが、
このミドルマネジメントの冒頭の講義は、
この記念講演のメッセージを共有するためにある。IMG_6277 (002)
商業の現代化と知識商人の養成。

そのために脱グライダー商人でありたい。
つまり自分の頭で考え、自分で行動する。
自分のエンジンをもった商人。

そして新型コロナ禍を経て現代は、
商人の本籍地と現住所の考え方が大事になってきた。

M&Aが頻発し、経営統合が盛んになるからだ。IMG_6280 (002)

商業現代化の理解のために、
倉本長治が説いた「近代化の思想」を解説する。
「店は客のためにある」と「商売十訓」

そしてこれらは、
ピーター・ドラッカーの思想と酷似している。IMG_6298 (002)

15分の休憩の合間にも、
次の講義のおさらいをする。IMG_6321 (002)

そして商業近代化の歴史。
ここからチェーンストア1.0、
チェーンストア2.0を語る。

さらに肝心かなめのチェーンストア3.0。IMG_6310 (002).jpg2

3.0の一つがコンビネーションストアである。
ウォルマートのスーパーセンターは、
その最強のコンビネーションストアだ。
1962年に始めたディスカウントストアと、
スーパーマーケットがコンバイン(結合)したのが、
SUPERCENTERなのだ。
IMG_6325 (002)

ヨーゼフ・シュンペーター。
「Innovation」の概念をまとめた権威。

シュンペーターはイノベーションを、
ニュー・コンビネーションと表現した。

それは不思議なことに、
ウォルマートの最強フォーマットと合致する。

私の2時間講義はあっという間に終わる。

湯河原でも雨の紫陽花が美しい。IMG_6291 (002)

午後3時45分からは鈴木哲男先生。
ご存知、「52週MD」の権威。IMG_6346 (002).jpg2

マーチャンダイジングと、
プロモーションと、
ストアコンパリゾン。

鈴木先生はこれらをマーケティングと定義する。
そしてマーチャンダイジングとプロモーションが、
組織として一体化して展開されるのが、
52週MDの神髄である。IMG_6381 (002).jpg2

独自の調査資料と、
独自の整理によって、
独自の講義となる。

それが鈴木哲男流のレクチャーだ。IMG_6386 (002)
午後8時までの3時間半、
存分に語っていただいた。

ツーショットで写真。IMG_6392 (002)

それから夕食タイム。

ニューウェルシティ湯河原の食事はおいしい。
私はそれも気に入っている。
みんな、満足そうだ。IMG_6401 (002)

明日の朝の講義は高野保男先生。
その高野先生も夕食に加わってくださった。IMG_6397 (002)

そして三人で写真。IMG_6401 (002).jpg2
ありがとうございました。
よろしくお願いします。

夕食が終わると、
全員が今日の復習をする。

講義室を解放して自習室とする。
真剣な空気が漂う。

明日の朝、30分の理解度判定テストがある。IMG_6411 (002)

ホワイエでも共同の勉強。IMG_6413 (002)

私はそれを見に行く。
IMG_6409 (002)
明日の理解度判定テストに期待しよう。

商人舎研修会は話を聞いて学ぶだけではない。
それを自分なりに再整理して把握する。
自分の言葉で説明できるようにする。

この、夜の学習が成果をもたらす。

これだけ勉強するのだから、
身に着かないはずはない。

私が一番感動するのは、
この瞬間だ。

ありがとう。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2025年10月
« 9月  
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.