結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年12月26日(土曜日)

“A hard day’s night”と寅河豚と黒毛和牛

クリスマスの夜も、
午前3時半まで仕事して、
“It’s been a hard day’s night”
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犬のように働いて、
丸太のように寝るだけさ。

“And I’ve been working like a dog
I should be sleeping like a log”

1時間半の仮眠のあと、出かける。

空は晴れ、木々は、
その空に向かって伸びる。IMG_10790

夕方、東京・品川インターシティ。IMG_10830

そのイルミネーション。IMG_11140

スターアーチ。
キューピッドが幸せを運ぶ。IMG_11130

この品川インターシティの料亭。
品川茶寮。

料理長・宮田直樹、
とらふぐと黒毛和牛会席。

8人用の個室を用意してもらって、
そこに4人が互い違いに座る。

今年を象徴するような、
ソーシャルディスタンシング。

乾杯は、
スパークリングワインと、
ノンアルコールビール。

そして「前菜」。
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柚子豆腐、玉子カステラ、
合鴨ロース焼葱巻き、
雲子ポン酢、蟹棒寿司、
牡蠣時雨煮、サーモン西京焼き。

雲子は「くもこ」と読んで、
鱈の白子。

「御造里」はふぐ刺しと旬魚のお造り。
ふぐ刺しはポン酢、刺身はたまり醤油。IMG_10880

メインの「肉物」は、
和牛ローストビーフ。
卸しポン酢、焼玉葱、
トマト、クレソン、鰹節。
黒コショウが添えてあるが、
鰹節と和牛のマッチングが美味。IMG_10900
ここから私は赤ワイン。
メルロー。

「揚物」はふぐ唐揚げ。
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「蓋物」は河豚茶碗蒸し。IMG_10940

「御食事」は河豚炊き込みご飯と、
止椀と香物。
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そして「水菓子」のデザート。IMG_11060
1年の疲れが癒される気がする。

今日の最後に、サプライズ。
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鈴木國朗さんと宮本洋一さん、
亀谷しづえと結城義晴。IMG_11100
1年間に感謝しよう。

It’s been a hard day’s night
And I’ve been working like a dog
It’s been a hard day’s night
I should be sleeping like a log

「犬のように」の”like a dog”
「丸太のように」の”like a log”
韻を踏んでいる。

寅河豚と黒毛和牛は、
韻は踏んでいないけれど、
味は見事に融合していた。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2020年12月25日(金曜日)

2020Xmas Presentは「経済と健康は両立する」指摘

2020Xmas。

故緒方知行さんは、
私の人生の最初の上司だ。
その緒方さんが1983年に、
㈱商業界取締役を退任して創刊したのが、
月刊『2020AIM』という雑誌だった。

2020というネーミングは、
「オレは2020年まで流通を見続けるぞ」
という心意気を示していた。

その2020年が終わろうとしている。

その緒方さんも2015年の5月に亡くなって、
2020年を見ることはできなかった。

まさかコロナパンデミックが起ころうとは、
緒方さんですら想像しなかっただろう。

2020Xmas。

私の㈱商人舎も今年は、
今日で休業となる。

そこでみんなでランチ。

人形町今半の「すき焼」弁当。
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お弁当だけれど、美味。IMG_10690

以前は横浜高島屋の今半に行って、
全員でたっぷり食べた。

しかしコロナ禍でそれもできず、
しかも今日は最終責了の日と重なって、
なおさら猫の手も借りたいほどの忙しさ。

そのうえスタッフの倉内綾子さんが、
今日で退職する。

花束を贈って、感謝の意を示した。  IMG_10750
3年間、ありがとうございました。
幸せな生活を送ってください。

ランチが終わってから、
怒涛の執筆と入稿で、
何とか商人舎新年1月号を責了した。

もうへとへと。

私はCoverMessageから、
Message of January、
特集のまえがきとあとがき、
特別企画のまえがき、
店舗スタディを2本執筆した。

そして座談会と対談で語った。

この号の広告は㈱寺岡精工。
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ありがとうございました。

今年もなんとか、
12冊の月刊誌を発刊できた。
デザインの七海真理さん、
編集スタッフ、校正スタッフの皆さん、
印刷所や製本所の皆さん、
ありがとうございました。

もちろん執筆者のみなさん、
そして取材を受けてくださった皆さん、
心から感謝します。

発刊している限りは、
鮮明に時代を切り取って、
その切り口の斬新さをご覧入れたい。

その評価は、
読者の皆さんに委ねることになる。

よろしくお願いします。

さて日経新聞「大機小機」
看板の経済コラムは、
各界で活躍する人が匿名で書く。

今日のコラムニストは魔笛さん。
タイトルは、
「経済と健康は両立する」

「新型コロナ感染症の急拡大に、
世の中は”経済か健康か”で
右往左往している」

「しかし、両立は可能だ」

結城義晴が言い続けている、
「トレード・オン」

あちらも立てて、
こちらも立てる。

そしてそれは可能だ。

「コロナ禍で外出自粛圧力が高まり、
需要が抑えられて
経済が大きく落ち込んでいる」

「それを回復させようと、
政府は”Go Toトラベル”や”イート”で
旅費や飲食費を大幅に割り引いた」

「だが感染が再拡大し、
一部地域を外したり
年末年始に全面停止したりと、
混乱を招いている」

魔笛さん、実に文章がうまい。

国民の生活には経済も健康も重要だ。
しかし新型コロナ感染症は
両立を難しくしている。

「健康を優先すれば
需要を抑えて経済が冷え込むし、
経済を優先すれば
感染が広がって健康が脅かされる」

「政府は調整に四苦八苦し、
一方で自粛を呼びかけながら、
他方でGoToキャンペーン維持を
表明している」

「これではアクセルとブレーキを
同時に踏むのと同じで、
国民は混乱するばかりだ」

「この政策対応には、
購買意欲の抑制か刺激か
という1次元の発想しかない」

「これでは視野が狭すぎる」

同感だ。

一次元発想は、
「トレード・オフ」である。

ここから重要な指摘がある。
「旅行や外食需要が減ったのは、
消費者が貧しくなったからではない」

「行ってはいけない雰囲気が
充満しているからだ」

「GoToキャンペーンに
需要刺激効果があるのも、
政府が自粛不要のお墨付きを
与えているからだ」

「自粛圧力や懸念が和らげば、
値引きがなくても
旅行や外食はすぐに回復する」

だからそこに税金を投与するのは、
まったくのナンセンスだ。

「重要なのは安心安全の確保だ」

「コロナ禍が
経済に及ぼしている影響とは
需要全体への抑圧ではなく、
需要構造の急激な変化だ」

「マスクやアルコール消毒液など、
感染対策関連商品は大きく売れている。
医療も人手が足りないほど逼迫している」

「自宅勤務が増え、
オンライン会議が広がって
通信関係は活況であり、
宅配需要も旺盛だ」

「外食や旅行業でも
感染症対策に対応した
新たな需要があるはずだ」

その通り。

ニーズとウォンツをつかめば、
コロナ禍でも需要はつくれる。

「ところが今は
需要構造が変化しているのに、
もとの産業構造を何とか
保持しようとしている」

菅義偉首相も官僚も、
この旧態依然とした考えを変えられない。

「感染症対策は業者任せで、
お金は広く消費者にばらまくだけだ」

その通り。

Nonsense!

「これでは感染は広がり、
経済回復は遠のき、
財政破綻が迫る」

「需要変革期には、
業態の変容や
資本・人材の産業間移動を促し、
新需要への対処に
政策資金を集中すべきだ」

良いこと言うねえ。

「それにより経済も拡大し、
経済と健康が両立する」

この魔笛さんの指摘こそ、
2020のクリスマスプレゼントだ。

コロナ禍が経済に及ぼしている影響。
それは需要構造の急激な変化だ。
小売業では業態地殻変動である。

〈結城義晴〉

 

2020年12月24日(木曜日)

ジョン・レノンの「Happy Xmas」と安倍前首相の「秘書の所為」

クリスマス・イブ。

口ずさむならば、
Happy Xmas[War Is Over]
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ジョンとヨーコのクレジット。
レコーディングは1971年10月末。
ニューヨーク。

So this is Xmas
And what have you done?
Another year over
And a new one just begun
そう、クリスマスだ
君はなにをしたの?
もう1年が過ぎた
そして新しい年が始まった

And so this is Xmas
I hope you have fun
The near and the dear one
The old and the young
そう、クリスマスだ
楽しんでほしいな
そばにいる人も愛しい人も
老いた人も若い人も

A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let’s hope it’s a good one
Without any fear
メリークリスマス
そして新年おめでとう
良い年になりますように
恐れることはない

And so this is Xmas
For weak and for strong
For rich and the poor ones
The world is so wrong
そしてクリスマスだ
弱い人にも強い人にも
富める人にも貧しい人にも
世界はひどく間違っている

And so happy Xmas
For black and for white
For yellow and red ones
Let’s stop all the fight
そしてハッピークリスマス
黒い人、白い人のためにも
黄色い人、赤い人のためにも
すべての戦いを止めよう

War is over!
If you want it
War is over! Now!
戦いは終わる
望みさえすれば
今、戦いは終わる〈訳・結城義晴〉

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クリスマス商戦。
ジョンとヨーコが望んだように、
そんな気持ちで商売をしてほしい。
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結城義晴もそう思う。

さて来年の月刊商人舎1月号。
2020年最後の編集業務。

クリスマス・イブもあったものではない。
明日のクリスマス当日まで、
今年最後の執筆・入稿。

ちょっと熱っぽい。IMG_10570

体温を測りましょう。
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なぜかこの体温計で測ると、
36度8分。

非接触式電子体温計。
あてにならない。

でも、脇の下に入れる体温計では、
36度2分。
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もうひと踏ん張り。
頑張ります。

さてCOVID-19。
東京都の新規感染者は888人。
過去最多。

神奈川県も495人で、
過去最多。

とんでもないクリスマスシーズンだ。

しかし、
世界保健機関のマリア・バン・ケルコフ博士。
WHOの技術責任者。maria
「高齢のサンタクロースのことを
子どもたちが心配していることは
理解しています」

「彼はウイルスの免疫を持っています。
プレゼントを配るために
世界中を移動できる」

なるほど。

世界の子どもたちには、
「ほかの人とは物理的な距離をとり、
クリスマスイブには
保護者の言うことを聞いて
早く寝ることが大事です」

最後に安倍晋三衆議院議員。
もちろん前首相。
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急きょ、記者会見を開いた。
「桜を見る会」の問題に関して、
1時間ほど饒舌に語った。

原稿執筆の合間に、
NHKオンラインで見た。

菅義偉現首相と比べると、
手元の原稿を見るでもなく、
どんな質問も遮ることなく、
妙に滑らか過ぎる気がした。

しかし自身の関与は繰り返し否定して、
結局、不正な会計処理は、
秘書の所為だと語った。

12月21日に、
衆院調査局が明らかにしている。
朝日新聞などが一斉に報道した。

安倍前首相はこの件に関して、
事実と異なる国会答弁を118回していた。

「サンタは免疫を持っている」は、
配慮の効いた優しい発言だが、
「秘書がやったこと」は、
情けない政治家の発言だ。

史上最長の政権の為政者だけに、
晩節を汚すことにならなければいいが。

それにしてもなぜ、
クリスマス・イブに会見したのだろう。
子どもたちには聞かせたくない気がした。

So this is Xmas
And what have you done?
And so this is Xmas
The world is so wrong

〈結城義晴〉

2020年12月23日(水曜日)

「すなわち老いて衰えず」と[毎日更新宣言ブログ]

今日12月23日は、
一昨年までは天皇誕生日だった。

現上皇陛下には申し訳ないが、
クリスマス週間の中の1日という印象だった。

令和に入って天皇誕生日は、
2月23日に変わった。

そして今日は何でもない日となった。
それでも上皇は87歳になられた。
〈宮内庁公開のご近影〉
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昭和天皇の誕生日は4月29日で、
黄金週間の一角を占め、
だから今、昭和の日の祝日である。

この例に倣うと、
今日は「平成の日」でもいい。

思えば私は平成元年に、
初めて「編集長」となった。

それから31年、
今も仕事の一部は、
編集長の役割だ。
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昭和27年生まれの私だが、
その私の昭和の36年は、
「少(わ)かくして学べば」の時だった。
「すなわち壮にして為すことあり」

そう江戸の儒学者・佐藤一斉。
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平成の30年間は私にとって、
「壮にして学べば」の時だった。
「すなわち老いて衰えず」

令和になっても、
それが続いていると思っている。

それでも高齢者の仲間入りをして、
「老いて学べば」と、
考えねばならないのかもしれない。

小池百合子都知事は同じ年。
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坂本龍一もさだまさしも、
水谷豊も三浦友和も草刈正雄も。

菅義偉総理だって4つ年上。

まだまだ老いてはいられない。

その菅総理と同じ年なのは、
ご存知、糸井重里さん。
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「ほぼ日」の巻頭エッセイが、
「今日のダーリン」。

「レストラン業界では、
“だいたい半年に一度顔を出す”お客さんは、
じぶんのことを”店の常連”だ
と思っていると聞いた」

スーパーマーケットやコンビニとは違う。
もちろんロイヤルカスタマーは、
毎日やって来てくれる。

レストランは、
「店のほうも、
そう思っているかもしれない」

「半年に一度、一年に二度行くって、
これは、そう多い感じでは
ないようにも思えるが、
じぶんを主語にして考えると、
ややそんな気もする」

「どこかに行ったとき、
なにかをしたとき、
“しばらくぶりだなぁ”
と思うことがある」

「それが、
半年ぶりくらいの感覚で、
まず思うのだが、
よくよく考えてみると、
一年ぶりどころか、
二年、三年ぶりだということも
よくある」

「人と会って
“最後に会ったのいつだっけ?”と、
たがいに思い出し合う」

「どちらも、あんがい短めに考えている。
五年くらい会ってなかった人だったりもする」

ある、ある。

「ほぼ日刊イトイ新聞」のコンセプトも、
「いちばん先に考えたことは、
土日も出すことだった」

「当時、たくさんの
ホームページがあったのだけれど、
個人がやっているせいもあってか、
土曜と日曜の更新は
お休みしていることが多かった」

「読者の側のぼくには、
それがさみしかったので、
じぶんで出すときには
“土日もやる”と決めていた」

私もそんな感じだった。

「そして、ずうっっと毎年365日、
22年以上更新してきた」

私は13年間。
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糸井さんにはかなわない。

「毎日来てくれる人に、
毎日なにかよろんこでもらおうと、
それなりにがんばってきたけれど、
実際に、ほんとに毎日来てくれる人って、
それほど多くないのかもしれないとも、
思ってはいる」

これにも同感。

「レストランなら、半年に一度でも
“常連”なんだしね」

そうです。

「だけど、よく考えても、
やっぱり、ぼくらは、
毎日来てくれる人がいると思って、
やっていきたい」

心持ちは、
スーパーマーケットや、
コンビニやドラッグストア。

「かなりの”手仕事”なのだけれど、
これは続けたい」

結城義晴も続けたい。
この[毎日更新宣言ブログ]

いつまで続けるかと言えば、
多分、息している間ずっと、
頭が動いている限り。
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どうぞ、よろしく。

〈結城義晴〉

2020年12月22日(火曜日)

「2021年度予算案」と新年度予算づくりの「無知と楽観」

あと10日。
「コロナ年」が終わる。
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今年の1月元旦に、
商人舎標語を発表した。
「世のため、人のため。」
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するとこの新型コロナウイルス禍。

エッセンシャルワーカーたちは、
まさに「世のため、人のため。」に、
働き続けた。

そこにはスーパーマーケットや、
ドラッグストア、コンビニの人たちもいた。

朝日新聞「折々のことば」
第2030回。
私たちは
自分の仕事を
全うするだけですので
感謝の言葉は要りません
ただ看護に
専念させて欲しいのです
(日本看護管理学会)
日本看護学会
12月10日付の声明、
「日本看護管理学会より国民の皆さまへ」から。
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コロナ禍対応に疲弊する医療現場。

看護学会は訴える。
「感染患者に
顔をすり寄せるようにして聞き、
看護にあたるスタッフは、
緊張と過労以上に、
時に家族にすら
業務の実態を隠さざるをえない、
社会の”偏見”に追いつめられている」

「欲しいのは理解と協力なのだ」

私の母も看護師だった。
だからこの声明はわかる。

仕事を全うしたい。
その気概こそが、
エッセンシャルワークを支える。

これは小売業もサービス業も同じだ。

毎日新聞巻頭コラム「余禄」
感染力が7割も強まった変異種が、
イギリスを襲い、ヨーロッパに広がる。

「まるでウイルスに狡猾(こうかつ)な悪意が
潜んでいるかのようだ」

同感だ。

「新開発のワクチン接種が始まったら、
すぐさまウイルスの変異による
感染力アップである」

「実のところ
ウイルスの悪意や狡知(こうち)と
見えるものの正体は、
自然の摂理に暴かれる
人の無知や楽観にほかなるまい」

我々の無知と楽観が、
ウイルスに付け込まれる。

菅義偉内閣が閣議決定した。
2021年度予算案
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一般会計総額が約106兆6097億円。
過去最大を更新。
これが日本国の1年間を決める。

新聞各紙の社説から、
まず読売新聞社説の見出し。
「借金頼みの財政膨張は危うい」

「感染拡大が長引けば、
再び歳出圧力が強まりかねない。
査定の甘い補正で、
予算の増大を招く事態には注意が要る。
政府は、借金頼みの歳出増が
持続可能ではないことを、
肝に銘じるべきだ」

比較的、自民党政権に優しい読売も、
借金頼みの歳出増に警鐘を鳴らす。

日経新聞社説の見出し。
「財政規律の緩みを隠せぬ

「一般会計の総額は当初予算で
過去最高の106兆円超となり、
新規国債の発行で4割を賄う。
コロナ禍の克服と成長基盤の強化に
焦点を当てたのはいいが、
財政規律の緩みは隠せない」

こちらも財政規律の「緩み」を指摘した。

朝日新聞社説。
「財政規律のたが外れた」

いきなり言い切る。
「財政規律のたがが
外れてしまったと言うほかない」

「政府がきのう閣議決定した
来年度当初予算案と、
先週決めた今年度3次補正予算案である」

20年度の第3次補正予算と来年度予算案。
「たがが外れた」と糾弾した。

毎日新聞社説。
「コロナに乗じた野放図さ」

「新たに発行する国債は40兆円を超す。
今年度の当初予算より10兆円以上も多い。
国と地方の債務残高は1200兆円を上回り、
借金漬けが一段と深刻になる」

「暮らしを守る支出は
惜しむべきではない。
だからといって財政規律を
緩めていいわけではない」

「歳出を野放図に増やすと、
将来世代に重いつけを負わせる」

毎日は「野放図」と切り捨てる。
SbpS
先週木曜日の日経新聞。
「大機小機」
日経の看板コラム。
その中でも正論を吐くコラムニスト追分さん。
「経済対策規模、正しい議論を」

「政府は財政支出40兆円、
事業規模73.6兆円という
経済対策を決定した」

これが第3次補正予算案となった。

「これに関係し、
需給ギャップを目安にして
対策の規模を決めようという
議論が出たのには、
驚いた」

「需給ギャップは、
潜在的に実現可能な国内総生産(GDP)と、
現実のGDPとの差を測定したものである」

「7~9月期のGDPの一次速報値の公表後に
内閣府が推計した需給ギャップは、
約34兆円の需要不足となっていた」

「需要不足を政策的に埋める必要があるから
“34兆円程度の経済対策を”という
議論が出てきたようだ」

これにコラムニストは、
驚いた。

なぜこの議論が不適当か。
コラムニストは3つの観点から整理した。

⑴需要不足の全てを
財政で補うことは不可能だし、
目指すべきでもない。

「経済の大部分は民間の力で動いており、
まずは民間需要の自律的な回復が
どの程度かを考えるべきだ」

「大まかに考えて、
需給ギャップが大きい時には
景気対策に力を入れるべきだとは言えるが
要するに景気が悪いから、
というだけの話であり、
わざわざ需給ギャップを
持ち出す必要はない」

⑵参照すべき数値としても不適当だ。

「需給ギャップは
実質GDPについての議論で、
34兆円も実質値なのに
経済対策に登場する金額は
全て名目値である」

「また、34兆円の数値は
年率換算(実際のギャップの4倍)である。
これほど大きなギャップが
1年間続くはずはなく、
年率で議論する意味は乏しい」

⑶経済政策の効果と
34兆円の需給ギャップは
全く対応していない。

「そもそも
対策の効果が表れる頃に
需給ギャップは
異なったものとなっているはずだ」

「現に、7~9月期の二次速報は
GDP規模が上方修正されたので、
ギャップは14兆円程度に修正されるだろう」

「34兆円というギャップは
もはや存在しないのだ」

「さらに、日本経済は今後しばらく
潜在成長率を上回るスピードで
成長すると見込まれており、
需給ギャップはもっと
小さくなっていくはずだ」

これは心強い読みだ。

「また、
今回決定された経済対策の中には、
基金や予備費など、
いつ使われるのか不明のものや、
投融資のように、それが実行されても
需給ギャップの縮小には
つながらないような事項が
たくさん含まれている」

最後の言葉。
「GDPギャップの金額と経済対策の規模を
直線的に結びつけるという乱暴な議論は、
今回限りにしてほしいものだ」

コロナ禍に乗じて、
こんな乱暴な議論がまかり通った。

これが読売の「危うい」であるし、
日経の「緩み」であるし、
朝日の「たがが外れた」や、
毎日の「野放図」であろう。

「今回限り」などとは言っていられない。

しかし会社が新年度予算を決めるときに、
こんな「需給ギャップ」のごとき論議が、
持ち出されていないだろうか。

参照すべき数字は、
適切だろうか。

経済効果と矛盾してはいないだろうか。

「世のため、人のため。」となっているか。

何事も無知と楽観が、
付け込まれる原因である。

〈結城義晴〉

2020年12月21日(月曜日)

コロナ変異種によるロンドン・ロックダウンと全員共闘

Everybody! Good Monday!
[2020vol51]

2020年の第52週、12月第4週。
あと11日間で、
「コロナウイルス年」が終わる。

しかしCOVID-19の感染拡大は、
終わらない。

むしろ日本の場合、
第三波が過去最速のスピードで、
感染を広めている。

イギリスの首都ロンドン。
三度目のロックダウンとなる。

ロンドンが含まれるイギリス南部で、
感染力の高い変異種が広がっている。

ロンドンとその周辺の都市は、
「グレーターロンドン」と呼ばれる。
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この大ロンドンでは、
小売店舗の営業ができなくなる。
スーパーマーケットなどを例外として。
規制地域外への移動も禁じられる。

イギリスは12月2日に、
全国的な都市封鎖を解除した。

しかしその後、急速に感染が広がった。

この背景に「変異種」の拡散がある。
ボリス・ジョンソン首相がコメントした。
「古い型よりも最大70%感染力が高いとみられる」The Prime Minister Boris Johnson Portrait
しかし感染力が高ければ、
毒性は弱まるのが定説。

この変異種が、
重症化につながるエビデンスはないらしい。

しかしイギリスでは、
クリスマス特別措置も撤廃される。

ジョンソン首相。
「ウイルスが、
攻撃の仕方を変えるのであれば、
我々は対策を変えなければならない」

その通りだ。

しかしヨーロッパをはじめ世界中が、
イギリスからの変異種の侵入を、
食い止める措置を取り始めた。

日本ではまだ確認されていない。

コロナウイルスとの闘いは、
次々に新しい局面を迎えている。

日本にもいずれ入ってくる。
このことを前提として取り組まねばならない。

最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

来年もこのリスクマネジメントの手綱は、
緩められない。

ただしそのイギリスでも、
ワクチンの接種が始まった。
ファイザーとビオンテックが開発した。
これまでに35万人が接種を受けた。

ファイザーはアメリカの大手製薬会社、
ビオンテックはドイツの製薬ベンチャー。

イギリスの大手製薬会社アストラゼネカが、
オックスフォード大学と共同で、
ワクチンを開発している。

それもイギリスでは大いに期待されている。

感染力の強い変異種と、
ワクチンの開発。

コロナウイルス対人類の闘いは、
2021年も続けられる。

この闘いに私たちも参画している。
高い意識を持ち続けたい。

ワクチン開発は一部のエリートの闘いだが、
感染防止は大衆の、全員の共闘である。

コロナ年に人類が学んだことは、
その共闘の尊さであるはずだ。

さて今日は至。
北半球では最も昼が短い日。

これから少しずつ昼が長くなっていく。
その意味で期待が膨らんでいく前の、
底の日と考えていい。

今日は午後から東京駅。IMG_10500

東京駅前の丸の内側広場。IMG_10490

今年は暖かかったため、
丸の内の銀杏の葉はまだ散っていない。IMG_10450

大手町プレイスウエストタワーでも、
地下1階にクリスマスツリー。IMG_10470
私はこのビルの大手町プレイス内科で、
毎月、検査と診察を受けている。
主治医は田嶼尚子先生。
東京慈恵会医科大学名誉教授。

今日はちょっと、
検査の数字がよろしくないので、
先生から注意を受けた。

田嶼先生から叱られると、
私は俄然、やる気になる。

このところ、
集中力に欠けるところがあった。
それも体調に影響を受けたのだろう。

食事をしっかり管理し、
運動をして体の調子を整える。

年末年始の私の課題である。

私はマンスリーの目標を定めて、
それをクリアしていくのが得意だ。

月刊雑誌を45年も編集し続けて、
そんな習慣がついた。

しかし田嶼先生からはいつも、
的確な課題をいただける。

心から感謝している。

店頭での年末商戦は、
これからが本番だろう。

今週木曜のクリスマスイブと、
金曜のクリスマス。

そして土日曜の26日、27日から、
28日、29日、30日、31日と、
怒涛の年末際の商戦。
202011_kibun11
今年はとくに26・27の土日が鍵を握る。

三密を避けつつ、
ソーシャルディスタンシング。
マスクと手洗い。

COVID-19との世界レベルの共闘。
高い参画意識を持ち続けたい。

では、みなさん、今週も、
全員共闘で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年12月20日(日曜日)

[日曜漫歩]自由が丘の花屋と陶器屋

日曜日の東京・自由が丘。IMG_10440

クリスマスツリーが飾られている。
IMG_10430

東京は12月17日に、
「年末年始 コロナ特別警報」が発せられたが、
人出は少なくない。
IMG_10360

いつもの花屋。
monceau fleurs(モンソーフルール)。
IMG_10340
パリで生まれた花屋が、
日本でフランチャイズ展開する。
その本店がこの自由が丘店。

この店でもクリスマスツリー。
IMG_10320

店頭には福袋。
IMG_10370

店内入口のステージは、
華やかにバラで飾られている。
IMG_10390

店舗の奥はこれも華やかなポインセチア。IMG_10380
フランス・パリ17区にあるモンソー公園。
その一角で誕生した花屋。

クリスマスは一年で一番の書き入れ時だ。

その隣に陶器屋。
ARTIFEX GALLARY。
アーティフェックス・ギャラリー。
IMG_10270
この自由が丘と浅草、吉祥寺に3店舗ある。

アウトレットセールを展開中で、
店内はちょっと混んでいる。
IMG_10170

入口のテーブルにはセール品。
IMG_10230

美濃焼の花紋五寸皿。
IMG_10160

左の壁沿いに在庫も陳列してある。
IMG_10200

これもなかなかいい。
IMG_10140

美濃焼のカフェボウル。
カフェオレを飲む器。
IMG_10110

これは米国クレート&バレルの商品。
スタッカート・カップ。
IMG_10150

美濃焼の小皿も美しい。
IMG_10190
大皿2枚と花紋五寸皿を、
衝動買いしてしまった。

大きな利益を生まなくても、
固定客がついていて、
その固定客たちが時々、
衝動買いする店。

そんな店が展開するアウトレットセール、
あるいはポップアップセール。

こんな商売も大いにありです。

〈結城義晴〉

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