結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年08月06日(火曜日)

広島原爆の日の「怒りのヒロシマ・祈りのナガサキ」に思う

日経新聞電子版「経営者ブログ」
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
suzuki_s
「今や季節感もなしに、ただ暑い!
暑いだけが、季節感となってしまった」

同感。

その鈴木さん、
「50年来の友」の紙巻き煙草を、
すっぱりとやめた。

その方法。
「口寂しさとニコチンの補給は、
おしゃぶりの代わりとして
プルーム・テックを指に挟んでおけばいい」

「プルーム・テック」は、
日本たばこ発売の低温加熱式タバコ。
61kl+P71sVL._SL1280_
それでも鈴木さんは言い訳する。
「代替品を口にくわえているわけで、
決して禁煙をしたというわけではない」

私は30代後半に煙草をやめた。
最後のころはピースライトを吸っていた。
その前はショートホープ。
e0222801_14592194 index

なぜか煙草には、
平和や希望といった名前がついているが、
私が煙草をやめてからもう30年になる。

さて、8月6日の今日は、
「広島原爆の日」

74年が経過する。
IMG_8553

その広島の中国新聞巻頭コラム
「天風録」
今日のタイトルは、
「月曜の朝のピカドン」

「”月月火水木金金”の戦時中だから
平日も休日もない。
それでも週1度の朝礼は、
月曜の始業前と決めていた銀行があった。
そうして出勤を急ぐ行員たちの頭上にも
容赦なく、閃光と熱線、
放射線と爆風が襲いかかる」

「74年前のきょう、
気分を一新する週初めの月曜、
しかも町の真ん中に人々が集まり始めた
午前8時15分、米軍は原爆を投下した。
市民を狙った無差別空爆は、
たとえ原爆でなかったとしても、
到底許されるはずはない」

「ところが長い間、米国を憎んでも
体験を一切話そうとしない被爆者の
何と多かったことか」

「九死に一生を得た喜びよりも、
大切な人を亡くし、
自分だけが生き残った。
そんな自分自身を責め続けた」

阪神淡路や東北関東の震災でも示された。
これが日本人の本質であり、美徳である。

毎日新聞コラム「余禄」

西東三鬼の連句「有名なる街」。
三鬼は戦前の新興俳句をリードした。
20050906-153056
最初の句。
広島に月も星もなし地の硬さ

原爆の傷痕も生々しい、
一九四七(昭和二十二)年の句。

広島や卵食ふ時口ひらく
極めて有名な句。
「どんなに無残な現実があろうと
ゆで卵を食べるときは
ぽかんと口を開ける。
食べ、生きるという
人間の行為に対する賛美」

広島の夜遠き声どつと笑ふ

連句の最後。
広島に林檎見しより息安し
「露店で見た真っ赤な林檎に
広島の未来を見て安心している」

三鬼の連句は、
「絶望から希望に向かっている」

しかしコラムは現実を振り返る。
「油断ならぬ国際情勢がある。
対立がある」

中距離核戦力(INF)廃棄条約。
「対立の果てに、この二日で失効した」

西日本新聞の「社説」
INFは米国と旧ソ連との間で、
1987年に締結された。

レーガンとゴルバチョフが署名した。

核兵器を搭載する中距離ミサイルを、
米ソが互いに廃棄する取り決めだ。

これは事実上の「核軍縮条約」だった。

条約を失効させたのはトランプ。
「ロシアが条約違反を繰り返した」として
一方的に破棄を宣告した。
donald-trump-1269307_1280

そのトランプ大統領は、
「中国も加えた米ロ中による
新条約制定を目指す」としている。

しかし米中間は貿易戦争から、
為替戦争へとエスカレートしている。
中国が新条約に関心を示すはずがない。
トランプの本気度も疑わしい。

INF廃棄条約廃棄の次の交渉課題は、
「新START」の延長問題だ。
新戦略兵器削減条約。

これは長距離の戦略核を制限する条約。
オバマ大統領とメドベージェフ大統領が、
2010年に調印した。

それが2021年に期限切れを迎える。

もし新STARTも失効すれば、
核超大国の米ロを縛る、
核軍縮の枠組みがなくなる。

中国も加わって、
「歯止めなし」の危険性さえ生まれる。

こうした流れに歯止めをかけようと、
非保有国が取り組んでいるのが、
「核兵器禁止条約」批准運動。

この条約は一昨年の2017年7月、
国連で採択された。

正式には、
「核兵器の開発、実験、製造、備蓄、移譲、使用及び威嚇としての使用の禁止ならびにその廃絶に関する条約」

「身勝手な大国間の交渉に任せず、
国際法で核兵器を禁止してしまおうという
新たな核廃絶のアプローチだ」

これまでに70カ国が条約に署名。
うち24カ国が批准・加盟手続きを済ませた。

日本は署名も批准もしていない。

条約は50カ国の批准によって発効する。
そして条約が発効すれば、
「核兵器は必要悪ではなく、絶対悪」
という考え方が新たな国際規範となる。

核保有国は条約に猛反発している。

つまり世界は二つの潮流のはざまにある。
「核軍拡」と「核禁止」

しかし「唯一の戦争被爆国日本の政府は、
相変わらず米国追従の核政策から
抜け出せないでいる」

そんななかで安倍晋三首相は、
トランプ大統領を、
ノーベル平和賞受賞候補に推薦していた。
今年2月、明らかになった。

特にヒロシマやナガサキの被爆者たちは、
あぜんとした。

現在の日本政府は核兵器禁止条約に、
これからも署名する意思はない。

北朝鮮の非核化が実現していない。
そんな現段階。
「”核の傘”を否定する核兵器禁止条約に
日本が参加するのは困難との声もある」

そこで西日本新聞社説の主張。
「それならば日本は、
東アジアの非核化に向けて
主体的に動くべきではないか。
アジアの隣国との関係を改善し、
“核の傘”を不要とする地域環境づくりに
外交努力を傾ける方が有用だろう」

京都新聞「凡語」

「怒りのヒロシマ・祈りのナガサキ」
ずっと対比されてきた。

「二つの被爆地での平和運動の姿勢」

おかっぱの頭から
流るる血しぶきに

妹抱きて母は阿修羅(あしゅら)

5歳で被爆した村山季美枝さんの歌。
もう79歳になる。

今年の平和宣言で、
松井一実広島市長が引用した。
150413105752_0
松井さんの声は張りがあって、
凛としていて、とてもいい。

核兵器禁止条約に対して、
松井市長は被爆者の訴えを代弁して、
日本政府の「初めて署名と批准を求める」

コラム。
「唯一の戦争被爆国であるのに、
条約に距離を置く安倍晋三政権に、
国内外の落胆は大きい」

「核兵器の非人道性を最も知っているのは
日本ではないか」

ヒロシマの怒りとナガサキの祈り――。
「日本は核廃絶の先頭に
立たねばならないはずだ」

同じ思いだ。

私たち日本の小売りサービス業も、
平和産業であることを宣言し、
「核廃絶」に向けて歩を進めたい。

合掌。

〈結城義晴〉

2019年08月05日(月曜日)

渋野日向子の全英女子オープン制覇と福岡「故郷の街」ちょい巡り

Everybody! Good Monday!
[2019vol31]

2019年第32週、8月第2週。
梅雨明けが遅かったから、
その後は驚くべき暑さ。

台風8号と9号が発生して、
九州に向けて北上している。

地震列島、台風列島。

一昨日の日経新聞「春秋」
巻頭コラム。

「火事と喧嘩は江戸の華」
火事も喧嘩もよろしくはないが、
江戸っ子の気風(きっぷ)の良さが表れている。

そこで「日韓のケンカも、
国民感情に火がついて
収拾不能の際にある」

しかし、
「国と国との関係とは別に、
民間レベルの交流や大衆文化の往来は
むしろ盛んになっていたのが
昨今の日韓である」

「おーいケンカだケンカだ!」

「見物人がどうはやし立てようが、
やはりこの花はあだ花だ。
引っ越しなどできないのに、
ずっとにらみ合ってどんな実がなろう」

そう、引っ越しはできない。

台風がやってくるといつも考える。

日本にやってきた台風は、
ほとんど韓国にも影響を及ぼす。

台風8号も9号も、
九州を襲った後、
韓国も襲撃する。

互いに、永遠に、
引っ越しはできない。

さて、全英女子オープン。
Women’s British Open
IMG_97899
ウォーバンゴルフ&カントリークラブ。

渋野日向子。
果敢な優勝。

ホテルニューオータニ博多の自室で、
私はリアルで見続けた。

最後の18番ホールのパット。
IMG_97909

下半身がピクリともしない。
IMG_97929

アタマも動かず、
ボールの行方を静かに追う。
IMG_97949

外れたら3メートルもオーバーのパット。IMG_97959

入った!!
IMG_97969

強気のパッティング。
IMG_97979

入った!!!
IMG_97999

イギリスの観客が大喜び。
人気絶大だ。
IMG_98029

この笑顔が世界を制した。
IMG_98129

海外メディアも絶賛。

イギリスBBC。
「渋野が気絶させそうなほど、
見事な勝ち方でメジャー初制覇」

「本当のシンデレラストーリー]
いい言葉を使ってくれる。

英紙ガーディアン。
「おとぎ話のような結末」

渋野は優勝争い中に、
ギャラリーに手を振ったり、
ハイタッチしたりする。
「今年、最も人の心を引きつける
ストーリーの一つになった」

USAToday。
「喜びを擬人化したような存在。
大会に新風を吹かすどころか、
これ以上ない瞬間を与える存在だった」

海外メディアの称賛は、
とてもうれしい。

岡本綾子プロも1984年。
同じWomen’s British Openで、
2位に11打差の289で、
ぶっちぎり優勝 したことがある。
このトーナメントは、
メジャー昇格前だった。

だから樋口久子の全米女子プロ以来42年、
岡本綾子の全英オープン以来35年ぶり。

将棋の藤井聡太のような彗星が登場した。

日本の若者は捨てたものではない。
それがうれしい。

さて私は福岡の街を軽く店回り。

キャナルシティ博多。
IMG_97489

1996年(平成8年)4月20日開業。
日本中の話題をさらった複合商業集積。
IMG_97499

九州最大の歓楽街「中洲」の南端に位置。
施設内にキャナル(運河)があって、
テーマフェスティバルセンターの先駆けだった。IMG_97509

福岡地所㈱がディベロッパーで、
建築デザインはジョン・ジャーディ。
アメリカ人建築家。

当時のポストモダン風の造り。
IMG_97859

今日も子どもたちが、
噴水シャワーを浴びて大はしゃぎ。IMG_97519
当時はストア・オブ・ザ・イヤーを獲得。
今見ると、ちょっと古い。
ライフスタイルセンター風にしたいなぁ。

それからボンラパス。
IMG_97459
2014年オープンの薬院六つ角店。

ここも福岡地所所有の、
高級スーパーマーケットだった。
しかし経営が悪くなって、
㈱ハローデイの傘下となった。IMG_97449

福岡に「ラパス族」なる顧客層をつくって、
独特のマーチャンダイジングを展開する。

生鮮はワンウェイコントロール。IMG_97389

福岡の紀ノ国屋、イカリスーパー。
惣菜も充実。
IMG_97399

グロサリーは珍しい商品、舶来品など、
めったに見られない商品ばかり。IMG_97419

酒売場も独特のプレゼンテーション。
オーパスワンが6万9000円台で品揃えされていた。IMG_97429
かつて何度も訪れた店。
月曜日にしては顧客も多くて、
ちょっと安心した。

頑張ってほしい。

ランチは博多ラーメン。
だるま。
IMG_97379

こちらは典型的な博多ラーメン。
IMG_97319

タレントやミュージシャンの色紙が、
ガラス窓にズラリ。IMG_97309

博多山笠は7月1日から15日まで。
それが終わってお盆の前の福岡。

私の生まれ故郷。

ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山は
ありがたきかな
石川啄木の歌を思い出した。

では、みなさん、
今週も、啄木と渋野日向子のように、
「ありがたきかな」の精神で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2019年08月04日(日曜日)

平均寿命と健康寿命の「ぴんぴんコロリ」と母の一周忌法要

2018年の日本人の「平均寿命」。
女性が87.32歳、
男性が81.25歳。

ともに過去最高を更新。
男女とも7年連続の延び。

女性は世界で2位。
1位 香港87.56歳
2位 日本87.32歳
3位 スペイン85.73歳
4位 韓国 85.7歳
5位 スイス85.4歳

日本の男性は3位。
1位 香港82.17歳
2位 スイス81.4歳
3位 日本81.25歳
4位 ノルウェー81.00歳
5位 スウェーデン80.78歳

日本はいい国だなあ、と実感できる。

男性に関してはがんの死亡率改善、
女性は脳血管疾患の克服。

医学の進歩も貢献している。

半面、「健康寿命」。
こちらは2016年の算出。

女性が74.79歳、
男性が72.14歳。

したがって、この平均数値だけ比べると、
平均寿命と健康寿命の間隔は、
女性が12.53年、
男性は9.11年。

「ねんねんコロリ」は、
寝たきり状態から亡くなっていくのに対して、
「ぴんぴんコロリ」は、
元気でいたのにコロリと逝ってしまうこと。

ぴんぴんコロリが、
平均寿命と健康寿命の差がない状態で、
ねんねんコロリが、
その反対の現在の状況。

「人生100歳時代」
51e6mV1O20L._SX346_BO1204203200_1 

『LIFE SHIFT』がそれを指摘するが、
100歳まで生きるよりも、
ぴんぴんコロリが望ましい。

私は今、66歳。

男性の健康寿命までは6年ほど、
平均寿命までは15年ほどある。

大隈重信が人生125歳説を唱えた。
ダイエー創業者の故中内功さんも、
生前に125歳まで生きると豪語した。

そこまでいかなくとも、
ぴんぴんコロリのPPKで行きたい。
ねんねんコロリのNNKは避けたい。
その努力をしたい。

今日は朝から東京羽田空港。
第1ターミナルからJAL。IMG_95189
あっという間に、福岡空港。

タクシーで結城家の菩提寺へ。
親鸞聖人の浄土真宗。
IMG_953799

福岡県福岡市早良区の妙福寺。IMG_95219

庭園が有名。
IMG_95229

看板に説明がある。
IMG_95299

暑い暑い福岡の庭園で、
蝉が声をからして鳴いていた。IMG_95259
考えてみると蝉もPPK。

今日は私の母の一周忌法要。
IMG_95329

母は昨年7月31日午後4時30分。
行年92で逝った。

内臓に悪いところはなく、
耳もよく聞こえた。
認知症の症状もまったくなかった。

しかし80歳を超えて腰を痛めて、
ずっと床に伏していた。

これは残念だった。

旅行が大好きで、
腰を痛める前には、
世界中を飛び回った。

しかし92歳まで、
しっかり生きて、
自宅の自分のベッドで、
安らかに旅立った。

それから1年。
一周忌法要は、
集まってくれた親類縁者、
みな、明るかった。

私も、寂しくはあったが、
悲しみはなかった。IMG_95349

正岡子規には母の句が多い。
41s6jxNNdML._SX345_BO1,204,203,200_

行く年を母すこやかに我病めり
母は健やか、自分は病んでいる。

(あかぎれ)や母の看護の二十年

そして小林一茶のこの句。
亡き母や海見る度に見る度に
5125862GKNL._AC_UY436_QL70_

いつも思い出す。

暑い暑い、福岡の夏の日だった。

〈結城義晴〉

2019年08月03日(土曜日)

かんぽ生命の「あこぎな商売」と日下静夫の「正札販売」

月刊商人舎8月号の最終責了。IMG_95149

土曜日だというのに、
朝からずっと、
最後の原稿書きと、
校正の責了業務に渾を詰めて、
「クライマーズ・ハイ」ならぬ、
「ライターズ・ハイ」、
「エディターズ・ハイ」。
IMG_95139
おもしろい雑誌ができました。
ご期待ください。

朝日新聞のコラム「天声人語」

あこぎな商売をめぐるジョーク。
ジョークだからアメリカの話だが、
商売に関係する人間として、
捨て置けない話だ。

「眼鏡店の経営者が、
新入りの店員を教える」

「眼鏡を合わせ終わったら、
客が値段を聞くから、
“10ドル”と言うんだ」

「そして客の反応に注意してるんだ」

「もし客がぴくりともしなかったら、
“……がフレーム代です。
レンズはもう10ドル”
と続けて言え」

「それでもまだ
客が平然としていたなら、
“1枚につき10ドル”
と言うのだ」

植松黎編・訳『ポケット・ジョーク13』
51utHxyeS4L._SX373_BO1,204,203,200_

コラムニスト。
「客をよく見て、取れるだけ取る」

コラムの視線は、
かんぽ生命に向かう。
かんぽ

「ゆるキャラ」
「半ぼけ」
「甘い客」

「一部の郵便局員が客に
そんな呼び名をつけていた」

「契約を取りやすい
一人暮らしの高齢者のこと」
ひどい言い回しだ。

一人の90代女性が、
10年間で54件の保険を契約し、
すべて解約するケースもあった。
関わった局員は27人に上る。

ほとんど詐欺グループだ。

「ノルマの達成手段としてだけ、
客を見ていたか」

日本郵政――。
日本で三番目の売上げ規模の会社だ。

全契約者2000万人。
総人口の15%。

「巨体ゆえに監視の目が届かなかったか。
巨体の隅々まで意識改革はできるのか」

しかし企業規模が巨大だから、
こんな事件が起こったのではない。

全ての商人の心の中に、
それは巣食っている。

戦後、正札販売運動を起こした人がいた。
故日下静夫さん。
岡山県津山市元魚町商店街、
丸一履物本店店主。
DSCN0166

昭和30年代の初め、
1分間に何足もの下駄を商う、
日本一の履物商といわれた。

「畳がある以上、下駄屋に繁盛がある」
これが日下さんの信念だった。

しかし当時から、
下駄ほど値切られる商品はなかった。
下駄を買うとき、顧客は、
店主や職人と向かい合って、
鼻緒をすげてもらう。

この15分ほどの、相対する時間に、
顧客から「負けてくれ」と言われる。
値切られる。

日本中、下駄は、
値切られる商品の典型だった。

だから下駄はあらかじめ、
値切り分を上乗せして値段がつけられた。

昭和24年、日下さんは、
値段を負けて売ることの不合理に、
強い疑問を持った。

値切り上手といわれる、
自分勝手な顧客が、
安く買う。

人柄の良い遠慮深い顧客が、
高く買う。

これに我慢できなくなった。
そしてそれをやめようと思った。

しかし、ここで問題が出てくる。
叔父、叔母、親戚、税務署の役人、
小学校の先生などが来店したときに、
負けないですむかという問題。

当時の商人は、
こういった近親者には
みな値段を負けていた。

そこで、日下さんは一計を案じる。
親戚一統に自分の家に集まってもらい、
羽織袴で「正札販売」の挨拶をする。

拙著『お客様のためにいちばん大切なこと』から。
有名な「日下静夫の口上」
41mATIqae-L._SX338_BO1,204,203,200_

実は倉本長治の著作からの引用。
『店は繁盛のためにある』
だからここでは孫引き。

「――ご親戚の皆様が、手前共で
下駄をお買いくださるとき、
これまで、適当に
お値段をお引き致してきました。
皆様、大変お喜びくださいましたことと
存じておりますが、
実はそれでも尚、
多少の儲けは御座いましたものです。

そこで考えますに、
叔父様、叔母様でさえ
喜んでくださったのですから、
今回、町内の衆や、
お知り合いすべての人にも、
お値段をおまけして
下駄を売る覚悟を致しました。

サゾ皆様、
お喜びくださることと思います。

しかし、どの程度のお知り合いまで
値段を負けるか、
というケジメがハッキリ致しませんため、
思い切って、全商品の値札を、
叔父様叔母様に
お売りするときの値段に下げてしまい、
以後誰がお買いに見えても
そのお値段で売るという
便法を執らせて頂くこととなりました。

故に、これからは、
叔父様も、手前の店では
定価でお求め願います。
それはこれまで、おまけしてきた値段と
同じ値でありまして、
叔父様はじめ皆々様には
少しも不都合のない値段でありますから、
従来通りご安心してお買い求め願います。

ただ一般のお客様は、ウンと得をして、
従来のように一々値切る必要がなくなり、
これまでなら値切っても、
トテモそこまでは引けなかった値段で
モノが買えるのであります。

どうぞ、丸一、
一生のお願いでありますから、
この点ご了承を!」

親戚一統、あっけに取られた。

そんなばかげたことがあるか、
丸一は潰れる。
散々に罵られた。

しかし日下さん、頑として動じず、
商品の値下げと正札販売を励行した。

その年、1月に正札販売を始めて、
客数はどんどん下がっていった。

しかし10ヵ月後、
やっと売り上げが元に戻った。
赤飯を炊いて、祝った。

やがて、1年、2年、
津山市内に40数軒あった下駄屋が、
少しずつ減っていって、
昭和30年には、
10数軒になってしまった。

結城義晴。
「”正札販売”の勝利でありました――」

この物語には続きがある。
丸一履物本店の日下静夫さんが、
「正札販売」を始めてから3年目。

ある医師の家に、
嫁入りのお目出度があった。

ふたたび、孫引き。

「嫁入りの祝いであったから
招かれるままに彼も、
商売物の革草履を一足
祝いに持って出かけた。

田舎の習慣として、
お祝い品が部屋の一室に飾ってあり、
招かれた客は、一応
その壮観さを見て誉めなくてはいけない。

ところが、日下さんは、
そのお祝い品の飾り付けを見て、
思わず涙が滲み出し、
どうしようもなかった」

――それは、三十何函の履物の祝い品が
ズラリと並んでいた、
その一つ一つがことごとく
丸一の進物函に容れられた
自分の店の品ばかりで、
他店の履物は一足も
贈られていなかったためだった」

結城義晴は再び語る。
「”正札販売”の勝利の物語であります」

私はアメリカのジョークよりも、
日下静夫の物語のほうが好きだ。

会社が巨大になったから、
戦後の闇市のような商売が、
まかり通るのではない。

一人ひとりの商人の心の持ち方が、
あこぎな商売を退けるのだ。

これは言っておかねばならない。
そして月刊商人舎も、
この精神で執筆し、編集し、
責了をする。

〈結城義晴〉

2019年08月02日(金曜日)

毎日更新8月宣言とアスクル岩田彰一郎の「押す力・引く力」

毎年8月の初めに、
「毎日更新8月宣言」

昨年の8月も一昨年の8月もそうだったが、
1カ月だけ、短いブログを書く。

通常は2000字、多ければ3000字となる。
8月はその半分の1000字か、
1500字くらいのブログとなる。

昨年も一昨年も、成果が出た。
アクセス数、ページビュー数は、
全然、ダウンすることがなかった。

だから今年も毎日更新8月宣言。

ただし、9月に入ると、
書きたいことが噴出して、
元に戻ってしまった。

夏の間、Simpleを貫く。

月刊商人舎2018年7月号の巻頭Message。
20180710_cover_02-600x399
Simple is beautiful.

Simple is useful.
Simple is perfect.
Simple is best.

But simple is difficult.
単純であることこそ難しい。

しかしそれでも、
解決されてしまえば、
どんな問題もシンプルだ。

毎日更新8月宣言。
よろしく。

さて、商人舎流通スーパーニュース。
アスクルnews|
株主総会で岩田社長退任/
吉岡COOが社長就任

残念ながら岩田彰一郎さんが、
代表取締役を退任した。
askul_iwata_20190710_01
本当にお疲れさまでした。

株主総会では、
退任決議がなされたけれど、
株主たちから盛大な拍手が沸いた。

岩田彰一郎の功績は、
歴史に残る。

一方、プラス㈱の今泉公二社長は、
アスクル社外取締役に再選されたが、
株主総会は「所用」により欠席。
拍手は全く起こらなかった。

私は7月19日のブログに書いた。
「できる男は疎まれる」

岩田さんはさばさばしたもの。
「立場にしがみつくつもりはない。
アスクル経営陣との関わりはすべて終わり」
見事だ。

私の経験から言おう。
「押す力もあるが、
引く力はもっと強い」

世間が岩田彰一郎を、
強く求めている。

その岩田さん登場の月刊商人舎7月号。
201907_coverpage-448x635
[特集]
アスクルととくし丸
日本型ラストワンマイルの「三方良し」を探求する

じっくり読んでみてください。

岩田さんを巡るヤフーとアスクルの事件は
欧米型プラグマチズムと、
日本型「三方良し」との、
思想的闘いだった。

そう、総括しておこう。

今日は毎日更新8月宣言をして、
最後に8月の商人舎標語。

これが月刊商人舎8月号の、
[Message of August]を兼ねる。

君は経済価値をつくれ

政治家は国をつくる。
国民は投票によって政治家をつくる。
だから国民が国をつくる。
国は国民によってつくられる。

経営者は会社をつくる。
会社は経済価値をつくる。
だから会社で働く商人は価値をつくる。
価値は商人によってつくられる。

製造業は商品をつくる。
卸売業はその商品の価値を高める。
小売業は商品を部品にして店をつくる。
業態やフォーマットをつくる。

商品や店は顧客の生活をつくる。
業態やFormatはLifestyleをつくる。
生活とLifestyleを国民は享受する。
そして国民はいつも国をつくる。

店や業態は国民生活をつくる。
そこで働く商人は生活をつくり、
国をつくり、経済価値をつくる。
国と経済価値は商人によってつくられる。

だから知識商人たる君はいつも、
売場をつくり、店をつくれ。
業態をつくり、Formatをつくれ。
生活とLifestyleをつくれ。

生活とLifestyleは、
製配販の商品と店によってつくられる。
経済価値と国家は、
知識商人によってつくられる――。
240_F_208888104
アスクルとLOHACOは、
Lifestyleをつくった。
経済価値を生み出した。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2019年08月01日(木曜日)

8月1日「セブンペイ廃止」記者会見に物申す

日本列島が東北まで梅雨明けして、
勢ぞろいして8月に入った。

梅雨が長かった分、
今年は短い夏の本番だ。

日本人が全員、
蝉になった気分で夏を過ごす。

風流は苦しきものぞ蝉の声
〈正岡子規〉

8月は児童、生徒、学生にとっては、
うらやましいほどの夏休み。

今日の8月1日は「水の日」。
これから1週間は「水の週間」。

明日の2日はアスクル㈱の株主総会。

土曜日の6日から阪神甲子園球場で、
第101回全国高校野球選手権大会。
全49校が出揃って21日(水)まで、
熱戦が展開される。

来週火曜日の8月6日は広島平和記念日、
金曜日の9日が長崎原爆の日。

木曜日の8日は立秋。

日曜日の11日は「山の日」の祝日、
月曜日12日は振り替え休日。
土曜日からの三連休から、
令和初のお盆になだれ込む。

13日(火)から16日(金)。
その間の15日(水)が終戦記念日。

最長ならば9連休。
甲子園が終わって23日(金)は、
二十四節気の「処暑」。

今年も生き残れるか。

今日は朝から、自由が丘。
いつもの花屋の店先にも、
カラフルな花が見えない。IMG_95059

この花屋の前の遊歩道で、
テレビCMだろうか、撮影中。IMG_95089

モデルかタレントか。
女性を取り囲んで、
男たちが長い扇状に位置する。IMG_95079

爽やかな笑顔を振りまきながら、
軽やかに歩いてくる。IMG_95099

暑さを感じさせないウォーキング。IMG_95109
いいものを見せてもらった。

さて、セブン&アイのトップが、
記者会見。

今日の商人舎流通スーパーニュースから。
セブン&アイnews|
「7pay」不正アクセス被害で9/30廃止を決定

AbemaTVで見ていたが、
いたたまれない気持ちだった。

吉本興業の宮迫・亮の記者会見、
岡本昭彦社長の5時間半の記者会見。
そして昨日のかんぽ生命の記者会見。

できることならば、いま、
会見を開いてはいけない。

ていねいな文書で発表することも、
できないわけではない。

しかし追い込まれたのだろう。

テレビカメラと記者たちの前に出てきて、
セブンペイの廃止を発表した。

スマートフォンQRコード決済サービス。sevenpay_20190717_01

7月1日にスタートして、
2日に不正アクセスが発覚し、
実際に被害者が出た。

5日の段階で、
運営会社㈱セブン・ペイ小林強社長は、
記者会見を開いて、
システムに関する「脆弱性」は、
「見つからなかった」と答えた。

しかし、このとき、
「なりすまし」を防ぐ「2段階認証」を、
採用していないことが明らかになった。
既存のセブン-イレブンアプリに、
決済機能を追加する形で、
やや安易に導入されたからだ。

そして7月が終わって、
1カ月後の今日8月1日、
廃止の決定を発表し、
お詫びの記者会見を開いた。

私は7月5日のこのブログで指摘した。
「こういった問題が起こるときには、
その組織のマネジメントの根幹に、
何か重大な欠陥が巣食っている」

「こちらこそ、
セブン&アイの問題点だ」

「流通系のスマホ決済全体に、
社会からの信頼が揺らぐことこそ、
避けねばならない」

残念ながら、
その「信頼」が棄損された。

そしてセブン&アイの組織全体が、
この問題の重大性に対して、
「無感覚」である。

記者たちの前に出て、
世間にお詫びするとしたら、
最高責任者が出てこなければいけない。

今回はセブン&アイの後藤克弘副社長、
セブン&アイ・ネットメディア田口広人社長、
セブン&アイ清水健執行役員、
セブン・ペイ奥田裕康営業部長。
sebun

後藤副社長は冒頭で語った。
「外部の情報セキュリティー会社と
連携した対策プロジェクトで、
被害状況把握と発生原因の調査を進め、
今後の対応について検討を重ねてきた」

〈外部の情報セキュリティー会社〉
〈対策プロジェクト〉

その結果。

「チャージを含めてすべてのサービスを
再開する抜本的な対応を完了するには
相応の期間が必要だと想定され、
サービスを継続させるとすれば、
利用、支払いのみという
不完全な形とならざるを得ない。
サービスに関し、お客様が依然として
不安を持っていることから、
告知期間を確保した上で、
9月30日でサービスを廃止することを
ホールディングスの取締役会で決定した」

〈ホールディングスの取締役会〉

昨日の7月31日17時時点で、
被害に遭った顧客は808人、
被害金額3861万5473円。

この被害額については全額補償する。
当然だ。

犯行を防げなかった三つの要因。

第1はセブンペイにかかわる認証レベルは、
複数端末からのログインに対する対策や、
2段階認証や追加認証の検討が十分でなく、
リストハッキングへの防衛力を弱めた。

第2に開発体制については、
システム開発に複数社が参加していて、
システム全体の最適化が
十分検証できていなかった。

〈システム開発に複数社〉

第3にリスク管理体制については、
相互検証や相互牽制が機能しなかった。

〈相互検証や相互牽制〉

すべてManagementの問題だ。

そこで「意思決定のガバナンス上の背景を
客観的に検証し、原因を究明して、
再発防止策をつくるため、
弁護士中心の検証チームを設置した」

〈弁護士中心の検証チーム〉₂セブンペイ
〈   〉で示したところに、
当事者意識の薄さが現れている。

質疑応答で真っ先に聞かれたのが、
「サービスの中止の一番の要因」。

後藤副社長の答えは、
「認証システムそのものに脆弱性があった。
このサービスを続けるのは経営判断上、
得策ではないと考えた」

「開発当時、
2段階認証を導入しなかったのは、
適当ではなかったと
現時点では大きく反省している」

「ホールディングスの経営責任」も問われた。

答えは、
「原因追及と再発防止が責任の取り方だ」

セブン&アイホールディングスのトップ、
つまり井阪隆一社長が、
会見に出ないことの責任も追及された。

後藤副社長の返答。
「私が代表取締役として担当していて、
トップとして登壇していると
理解してほしい」

これはダメだ。

会見を開くならば、
最高責任者その人が出ること。
必須である。

今回はセブン・ペイの小林強社長も、
登壇していない。
これも聞かれたが、
「誰がセブンペイに関する質問に答えるのに
適切かという判断のなかで、
奥田に参加させた」

これもダメ。

責任を表明し、お詫びすることの意味が、
認識されていない。

記者会見では、
通常は聞きにくいことが、
白日の下にさらされる。

「鈴木前会長いなくなってから、
24時間営業の問題など多い。
組織全体のたがが緩んでいるのではないか」

後藤副社長。
「24時間問題、今回を含めて、
大変な問題と認識しているが、
この問題の背景に、
前会長の存在がなくなったからとは
考えていない」

「たがが緩んでいる」というよりも、
事の重大性に「無感覚」である。
当事者意識が希薄である。

そこに根本的な問題がある。

もし鈴木敏文さんがいたら――
記者会見自体、開催しなかっただろう。
そして万一、開催されたとしたら、
鈴木さんは出てこなかっただろう。

しかし、その前に、
こんな問題は絶対に、
起こらなかっただろう。

経営とはそういうものだし、
本当の責任とは、
問題が起こらない態勢をつくることだ。

風流は苦しきものぞ蝉の声

〈結城義晴〉

2019年07月31日(水曜日)

岡田元也「政治のプリンシプルと小売業のモラリティ」

7月最後の日。

昨日、東北南部が梅雨明けし、
今日、東北北部も梅雨明け。
large
なんだか、目出度い。

朝から東京の大門。
IMG_94729

東京タワーがすっくと立つ。
IMG_94739

芝大神宮。
IMG_94749

若い女性がニ礼二拍一礼。
IMG_94759
㈱True Dataの取締役会。
白熱の議論。

どんな会社も、
油断していると「大企業病」に陥る。
私はいつもその兆候がないかを見ている。

True Dataは進取の精神に溢れている。
6月にGoogleから、
テクノロジー・パートナーの認定を受けた。

人材もどんどん入ってきて、
会社は着実な成長を遂げている。

ありがたい。

2時間の会議を終え、
いつものようにランチミーティングで、
情報交換。

玉生弘昌㈱プラネット会長を中心に、
米倉裕之True Data社長も、
結城義晴も。

その後、芝公園を散策。
IMG_94769

東京プリンスホテルの上に、
東京タワーがにょっきりと現れた。
IMG_94779

不思議なことだが、
落ち葉が大量に敷き詰められている。
IMG_94809

芝増上寺。
IMG_94829

そして再びみたび東京タワー。
東京スカイツリーが出てきても、
やはり存在感はある。
IMG_94859

一度、横浜商人舎オフィスに戻って、
それから夕方、再び東京駅へ。
IMG_94869

駅前の丸ビル。
IMG_94879

ゆっくり歩いて、
皇居のお堀端。
IMG_94949

夕日が沈むところに、
パレスホテル東京。
IMG_94919

イオン㈱記者懇談会。
毎年、マスコミの記者が集まる。
イオングループ各社のトップや幹部が、
46人も参加して、懇談する。
IMG_94959

冒頭でグループを代表して、
井出武美イオンリテール㈱社長の挨拶。

イオンリテールとイオンの政策を、
簡潔に語りつくした。
IMG_94989
先週、イオンスタイル岡山青江で、
井出さんには会っている。

私ははじめに、
イオン取締役会議長の横尾博さんと、
ずっと話し込んだ。

それから次々にトップの皆さんと懇親。

途中、岡田元也イオン社長登場。
岡田元也DSCF6737
「今、道徳が大事だと思うんです。
プリンシプルのある政治と、
モラリティのある小売業。
それが求められている」

同感。

イオン副社長の岡﨑双一さんから、
同じくイオン副社長の藤田元宏さん、
先ほどのイオンリテール社長の井出さん、
イオンリテール副社長の久木邦彦さん、
イオンの商品・物流担当の柴田英二さん、
イオンサブ―ル社長の小野倫子さん、
マルエツ社長の古瀬良多さん、
ウエルシアホールディングス会長の池野隆光さん、
イオンタウン社長の加藤久誠さん、
イオンマーケット社長の乾哲也さん、
ジーフット社長の木下尚久さん、
イオンビッグマレーシア社長の増田正良さん。
次々に懇談した。

イオン執行役の三宅香さんとは、
あらためて面談の約束をした。

最後に横尾さんが、
環境問題に対して、
イオンの考え方を述べて終了。IMG_95029
ゆっくり話したい人ばかりだと思った。

懇談会が終わってから、
ホテルのティールームで内輪の茶会。
最近はあまり酒を飲むことはない。

日経新聞の白鳥和生さんと、
商人舎エグゼクティブの松井康彦さん。IMG_95039

昨年の夏、このパレスホテルで、
岡田卓也さんに誘われて食事した。
小濵裕正さんも一緒だった。
IMG_63778_

あれからもう1年が過ぎた。

そしてこの懇談会に、
岡田さんも小濵さんもいない。

ちょっと寂しかったが、
もちろんお二人は今でも、
元気いっぱいだ。

私は『岡田卓也の十章』を、
思い出していた。
dc61db79697bb029199b9380933ffcc9
㈱商業界社長を退任するとき、
置き土産に残してきた単行本だ。

岡田卓也さんの独白。

最終章にある。
「わたしには、イオンが30年後に
どうなっているかは分からない」

「小規模の段階で革新を行うのは
そんなに難しいことではない。
規模が大きくなればなるほど
ものすごい力が必要になる」

「しかし、思い切った革新を行わなければ、
企業は必ず衰退する」

「同時に、規模の大小にかかわらず、
どんな企業でも倫理観を失ったときが
一番危ない」

これは今日、奇しくも、
岡田元也社長が言ったことと同じだ。
「モラリティのない小売業は滅びる」

岡田卓也の十章。
「小売業は、毎日毎日、
お店でお客さまに接する。
まさに人間産業である」

「小売業の行動は、
人間であるお客さまから毎日毎日、
見つめられている」

「もし、人間の道に
もとるようなことがあれば、
企業は一気に倒産する」

「どうやって毎日、
お店にいらっしゃるお客さまから
信頼を勝ち得るか――」。

「小売業は、真剣勝負の連続である」

だからこそ小売業は面白い。
やりがいがあるのだ。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
国内研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年7月
« 6月  
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.