結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年08月06日(火曜日)

広島原爆の日の「怒りのヒロシマ・祈りのナガサキ」に思う

日経新聞電子版「経営者ブログ」
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
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「今や季節感もなしに、ただ暑い!
暑いだけが、季節感となってしまった」

同感。

その鈴木さん、
「50年来の友」の紙巻き煙草を、
すっぱりとやめた。

その方法。
「口寂しさとニコチンの補給は、
おしゃぶりの代わりとして
プルーム・テックを指に挟んでおけばいい」

「プルーム・テック」は、
日本たばこ発売の低温加熱式タバコ。
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それでも鈴木さんは言い訳する。
「代替品を口にくわえているわけで、
決して禁煙をしたというわけではない」

私は30代後半に煙草をやめた。
最後のころはピースライトを吸っていた。
その前はショートホープ。
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なぜか煙草には、
平和や希望といった名前がついているが、
私が煙草をやめてからもう30年になる。

さて、8月6日の今日は、
「広島原爆の日」

74年が経過する。
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その広島の中国新聞巻頭コラム
「天風録」
今日のタイトルは、
「月曜の朝のピカドン」

「”月月火水木金金”の戦時中だから
平日も休日もない。
それでも週1度の朝礼は、
月曜の始業前と決めていた銀行があった。
そうして出勤を急ぐ行員たちの頭上にも
容赦なく、閃光と熱線、
放射線と爆風が襲いかかる」

「74年前のきょう、
気分を一新する週初めの月曜、
しかも町の真ん中に人々が集まり始めた
午前8時15分、米軍は原爆を投下した。
市民を狙った無差別空爆は、
たとえ原爆でなかったとしても、
到底許されるはずはない」

「ところが長い間、米国を憎んでも
体験を一切話そうとしない被爆者の
何と多かったことか」

「九死に一生を得た喜びよりも、
大切な人を亡くし、
自分だけが生き残った。
そんな自分自身を責め続けた」

阪神淡路や東北関東の震災でも示された。
これが日本人の本質であり、美徳である。

毎日新聞コラム「余禄」

西東三鬼の連句「有名なる街」。
三鬼は戦前の新興俳句をリードした。
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最初の句。
広島に月も星もなし地の硬さ

原爆の傷痕も生々しい、
一九四七(昭和二十二)年の句。

広島や卵食ふ時口ひらく
極めて有名な句。
「どんなに無残な現実があろうと
ゆで卵を食べるときは
ぽかんと口を開ける。
食べ、生きるという
人間の行為に対する賛美」

広島の夜遠き声どつと笑ふ

連句の最後。
広島に林檎見しより息安し
「露店で見た真っ赤な林檎に
広島の未来を見て安心している」

三鬼の連句は、
「絶望から希望に向かっている」

しかしコラムは現実を振り返る。
「油断ならぬ国際情勢がある。
対立がある」

中距離核戦力(INF)廃棄条約。
「対立の果てに、この二日で失効した」

西日本新聞の「社説」
INFは米国と旧ソ連との間で、
1987年に締結された。

レーガンとゴルバチョフが署名した。

核兵器を搭載する中距離ミサイルを、
米ソが互いに廃棄する取り決めだ。

これは事実上の「核軍縮条約」だった。

条約を失効させたのはトランプ。
「ロシアが条約違反を繰り返した」として
一方的に破棄を宣告した。
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そのトランプ大統領は、
「中国も加えた米ロ中による
新条約制定を目指す」としている。

しかし米中間は貿易戦争から、
為替戦争へとエスカレートしている。
中国が新条約に関心を示すはずがない。
トランプの本気度も疑わしい。

INF廃棄条約廃棄の次の交渉課題は、
「新START」の延長問題だ。
新戦略兵器削減条約。

これは長距離の戦略核を制限する条約。
オバマ大統領とメドベージェフ大統領が、
2010年に調印した。

それが2021年に期限切れを迎える。

もし新STARTも失効すれば、
核超大国の米ロを縛る、
核軍縮の枠組みがなくなる。

中国も加わって、
「歯止めなし」の危険性さえ生まれる。

こうした流れに歯止めをかけようと、
非保有国が取り組んでいるのが、
「核兵器禁止条約」批准運動。

この条約は一昨年の2017年7月、
国連で採択された。

正式には、
「核兵器の開発、実験、製造、備蓄、移譲、使用及び威嚇としての使用の禁止ならびにその廃絶に関する条約」

「身勝手な大国間の交渉に任せず、
国際法で核兵器を禁止してしまおうという
新たな核廃絶のアプローチだ」

これまでに70カ国が条約に署名。
うち24カ国が批准・加盟手続きを済ませた。

日本は署名も批准もしていない。

条約は50カ国の批准によって発効する。
そして条約が発効すれば、
「核兵器は必要悪ではなく、絶対悪」
という考え方が新たな国際規範となる。

核保有国は条約に猛反発している。

つまり世界は二つの潮流のはざまにある。
「核軍拡」と「核禁止」

しかし「唯一の戦争被爆国日本の政府は、
相変わらず米国追従の核政策から
抜け出せないでいる」

そんななかで安倍晋三首相は、
トランプ大統領を、
ノーベル平和賞受賞候補に推薦していた。
今年2月、明らかになった。

特にヒロシマやナガサキの被爆者たちは、
あぜんとした。

現在の日本政府は核兵器禁止条約に、
これからも署名する意思はない。

北朝鮮の非核化が実現していない。
そんな現段階。
「”核の傘”を否定する核兵器禁止条約に
日本が参加するのは困難との声もある」

そこで西日本新聞社説の主張。
「それならば日本は、
東アジアの非核化に向けて
主体的に動くべきではないか。
アジアの隣国との関係を改善し、
“核の傘”を不要とする地域環境づくりに
外交努力を傾ける方が有用だろう」

京都新聞「凡語」

「怒りのヒロシマ・祈りのナガサキ」
ずっと対比されてきた。

「二つの被爆地での平和運動の姿勢」

おかっぱの頭から
流るる血しぶきに

妹抱きて母は阿修羅(あしゅら)

5歳で被爆した村山季美枝さんの歌。
もう79歳になる。

今年の平和宣言で、
松井一実広島市長が引用した。
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松井さんの声は張りがあって、
凛としていて、とてもいい。

核兵器禁止条約に対して、
松井市長は被爆者の訴えを代弁して、
日本政府の「初めて署名と批准を求める」

コラム。
「唯一の戦争被爆国であるのに、
条約に距離を置く安倍晋三政権に、
国内外の落胆は大きい」

「核兵器の非人道性を最も知っているのは
日本ではないか」

ヒロシマの怒りとナガサキの祈り――。
「日本は核廃絶の先頭に
立たねばならないはずだ」

同じ思いだ。

私たち日本の小売りサービス業も、
平和産業であることを宣言し、
「核廃絶」に向けて歩を進めたい。

合掌。

〈結城義晴〉


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