結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年08月19日(月曜日)

[この夏のいい話]甲子園球児の「無私と利他」と渋野日向子の「笑顔」

Everybody! Good Monday!
[2019vol33]

2019年第34週、8月第4週。
お盆の最長9連休が終わって、
日常が戻った。

高速道路の帰省渋滞は終わったが、
今度は各地の一般道路や通勤道路が混んでくる。

西日本新聞の巻頭コラム「春秋」
夏目漱石の『こころ』から。
こころ
「これは夏休みなどに国へ帰る誰でもが
一様に経験する心持だろうと思うが、
当座の一週間位は下にも置かないように、
ちやほや」ともてなされる。

けれど次第に家族の熱が冷め、
「仕舞(しまい)には
有っても無くっても構わないもののよう」
に、粗末に扱われがちになる―。

小説の発表は1914年(大正3年)。
漱石の後期三部作の最後の作である。

ちなみに後期三部作は、
1912年の『彼岸過迄』、
1914年の『行人』と、
この『こころ』。

コラムニスト。
「人の心根とは百年前も、
そう変わらないものらしい」

お盆の時期は、
100年前と変わらない人間の心情を、
実感することが多い。

それも現在の日本において、
とても重要なことだ。

さて、9連休の最後の日曜日の昨日、
商人舎公式ホームページへの、
アクセス数がなぜか急伸した。

結城義晴の毎日更新宣言。
前日の3.2倍。

読み返してみても、
ゴルフの渋野日向子さんの話題か、
夏の甲子園の準々決勝のネタか、
「泣いた赤おに」の話か、
糸井重里さんの「失敗」の大切さか。

わからない。

わからないけれど、
うれしい。

ドラッカー先生は言う。
「予期せぬこと」から、
イノベーションは起こる。

それこそ糸井重里さんの言葉。
「失敗は、
やろうと思ってできないから、
貴石であり、奇跡なのだ」
img_message-448x484

さて、夏の甲子園は、
昨年から準決勝と決勝の前日に、
それぞれ1日の休養日を設けた。

実に素晴らしい。

この1日は選手の肉体や精神にいい。
それだけではない。
応援する人たちにも、
観戦する人たちにも、
余韻を楽しませてくれる。

敗戦した選手たちにも、
周りが感謝する時間を与えてくれる。

さらにいいニュースが流される。
17日土曜日の第2試合。
星稜が智弁和歌山に延長14回、
4対1でサヨナラ勝ちした。
星稜
最後はタイブレークの熱戦。
ここで星稜エースの奥川恭伸君が、
右足に痛みを覚えて、試合は中断した。

智弁和歌山の主将・黒川史陽君が、
その前の攻守交代のときに、
星稜の遊撃手・内山壮真君に、
「奥川に渡してくれ」と、
自分が飲んでいるサプリメントを託した。

多分、「ツムラ漢方68」だと思う。
私もゴルフのときに愛用している。
足がつっても、すぐに治る。
item-ippan-017

黒川君は、試合終盤になって、
右足を気にする奥川君の姿を見て、
足がつったのではないかと気が付いた。
そこで、「敵味方は関係なく、奥川を助けたい」と、
思ったという。

2人は18歳以下の日本代表候補のチームメートだ。
黒川君は語った。
「どちらも日本一を目指している。
自分も本気だから奥川にも一番良い状態で
本気で来てほしかった」

奥川君はすぐに飲んだ。
そして述懐する。
「全く問題なくなった。
サプリのおかげかな」

「ツムラ68」です。
絶対!!

江川卓以来の投手と称される奥川君。
「最初から本気だったけど、
黒川のおかげで最後まで、
本気で投げられた」

「敵に塩を送る、ですよ。
自分が足をつっていた方がいいはずなのに」

「そして、こういうところが
智弁和歌山の強さなんだと感じた」

もう一つの話も、
星稜がらみだ。

こちらは昨日の18日の準々決勝第3試合。
星稜対仙台育英の7回裏。

星稜の先発・荻原吟哉君、
右手がつりそうになった。
仙台育英の4番打者・小濃塁君は、
荻原の小さな異変を感じ取ると、
スポーツドリンクのコップを持って
すぐにベンチを飛び出した。

そして敵の2年生投手のもとへ駆け寄った。
「けがしたらダメだよ。これ飲めよ」

これも敵に塩を送る行為だった。
このとき、仙台育英は、
1対9でリードされていた。

仙台育英の須江航監督。
「気がついたら小濃が行っていた。
日頃からグラウンドに敵はいない、
と教えています」

萩原投手も最初は驚いた。
しかし照れくさそうに受け取ると、
ドリンクを飲んで、投球を再開した。
そして8回を投げ切った。

自分を顧みず、敵を思う。
「敵に塩を送る」
無私と利他である。

北海道新聞の巻頭コラム「卓上四季」

米国の作家マーク・トウェインの言葉。
「人類にはひとつ、
とても効果的な武器がある。
それは笑顔だ」
IMG_97969
コラムは渋野日向子プロのことを言う。

そしてフランスの哲学者アラン。
アラン
「幸福な人は、幸福だから
笑っているわけではない。
笑っているから
幸福になるのだ」

無私と利他、
そして笑顔。

それがたとえ勝負に負けても、
仕事やプレーに失敗しても、
人生に感謝と歓喜をもたらす。

いい夏だ。

では、みなさん、
今週も無私と利他、そして笑顔で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.