結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年08月20日(火曜日)

「人は生きるように運転する」と「自分の頭で考えろ!」

「人は生きるように運転する」
カナダの精神医学者ティルマンとホブス。
交通事故を繰り返す人間を研究した。

中日新聞の巻頭コラム
「中日春秋」

「常磐道で、あおり運転の末に
他の車の運転手をなぐったとして、
男が逮捕された」

ドライブレコーダーが普及して、
その瞬間が生々しく伝えられる。

「”殺すぞ”と怒りを爆発させ、
こぶしを振るう姿は、
恐怖そのものである」

「男はあちこち走り回り
ひどい運転を繰り返していた。
日常生活でもトラブルがあった」

交通事故慰謝料協会のホームページ。
ティルマンとホブスの一文を紹介する。
「運転にはその人の生活が表れる。
注意深く、忍耐力があり、思慮深く、
他人への配慮に満ちた生活をする人は
運転でも同じような仕方で、
運転するだろう」

「しかし、このような
望ましい特徴を持っていない人は、
安定感のない攻撃的な運転をして、
長期間にわたって、
交通事故を起こすだろう」

ティルマンとホブスは、
96人の事故反復タクシードライバー群と、
100人の無事故ドライバー群を比較した。

さらにティルマンはドライバーと、
3カ月の共同生活をして調査し、
優良ドライバーの特徴をまとめた。

⑴家庭的に安定している。
⑵両親の離婚率が低い。
⑶争いを好まない。
⑷全体的に内気で物静かであり、遠慮がちな性格である。
⑸学校で無断欠席をしたことがない。
⑹職務は長期間にわたって安定している。
⑺職場では穏やかで、振る舞いは控えめである。
⑻庭いじり、スポーツ、教会活動などに幅広い関心を示す。
⑼飲酒はほどほどで規律を守る。
⑽他人の福祉に関心をもつ。
⑾時には融和した人間関係をつくりにくく、運転中には会話をしないこともある。
⑿他の運転者や通行人に対して礼儀正しい。
⒀いつも車はきれいで、車の形は控えめである。

ティルマンとホブスの結論。
「生活態度が運転にも影響を及ぼす」

当たり前といえば当たり前の結論だが、
現在、最も注目されている論文だ。

人は生きるように運転する。
人は生きるように仕事する。
人は生きるように考察する。

さて今日は東京から大阪へ。

朝から東京・浜松町。
東京タワー。
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そして愛宕ヒルズ。
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㈱True Dataの取締役会。

これまで「定性調査」で、
感覚的に認識されていたテーマが、
ビッグデータの「定量分析」によって、
克明に描き出される。

昨年の月刊商人舎10月号特集。
「嘘つき!?」マーケティング
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私の巻頭論文は、
マーケティングは嘘を語る?
All Marketers Are Liars?!

この中で、
カーク・ボーン氏の考え方を紹介した。
ジョージ・メイソン大学教授。

「定量データは数学モデルに、
そのままインプットできる。
定量化できる予測モデルや
規範的モデルの魅力は耐え難い」

一方、定性データの重要性も指摘した。
コトラーの「Ethnographic research」。

「定性アプローチによる調査や、
顧客ヒアリング調査、
顧客からのアンケート回答、
オンラインフォーラム、
ウェブフォームのフィードバックコメント、
記述コメント、コールセンターへの電話、
さらに営業やマーケティングチームが集めた情報。
報道などから得られたものまで、多彩を極める」

「さらにデジタル時代には、
ソーシャルメディアから得られる
定性情報も増え続ける」

しかし、ボーン教授は指摘する。
「状況は急速に変わりつつある。
定性データを定量的データに変換する
巧妙な方法がいくつも出てきている。
それにより、定性データにも
定量分析の力を余すことなく
活用できるようになった」

True Dataでは、
これがいまできるようになっている。
ブランド診断やターゲティングである。

この件に関しては、
秋の月刊商人舎で再び特集しよう。

午後の新幹線で大阪へ。
大阪梅田駅の混雑。
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今里新地の料亭久恵へ。

㈱万代幹部の皆さんと懇親。  IMG_99779
前列は芝純常務取締役(左)と、
松村聡常勤監査役。
後列は人事部マネジャーのお二人。
海野正敏さん(左)と津田睦さん。

夏のメニューはうまかった。
とくにウナギ白焼き。
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明日は万代知識商人大学第4期講義。

最後に昨年10月号の巻頭Message。

自分の頭で考えろ!

デジタル時代に、
情報があふれる。
膨大なデータが手に入る。

定量調査情報はビッグデータ化する。
定性データもSNSなどから氾濫する。
どちらもデジタル化して、融合するかに見える。

その結果として、
人間の感情や顧客の心理も、
データ化することができると過信する。

そこに嘘が生まれる。
短絡が起こる。
誤謬が生じる。

しかし私たちは記号化された情報を、
素早く、賢く、的確に読み取って、
有益なマーケティングをせねばならない。

そのためには自分の目で見て、
自分の耳で聞く。
そして自分の頭で考える。

それなくしては、
データという間接情報は活かせない。
伝聞情報は使えない。

とりわけ顧客商売のデータ活用は、
最後の最後の最後に、
人間のコミュニケーションが必須となる。

そのうえで自分の頭で考える。
複雑なデータをシンプルな脳で読み解く。
自分の頭で考え続ける――。

〈結城義晴〉

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