結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年01月02日(水曜日)

ドラッカーから谷川俊太郎までの「いま、生きる」

三が日は年賀状でご挨拶。2019年-年賀状_決定版
今年の標語、
「リスクを冒せ。」

昨日の元旦のブログで、
ピーター・ドラッカーを引用した。
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同じ『マネジメント』第10章の中で、
ドラッカーは未来を語る。

翻訳の上田惇生先生は、
言葉を大切にする俳人でもあって、
ドラッカーの原文は美しく訳される。

「未来は、
望めばその通りに起こるわけではない。
未来を築くには、
いま決定を行わねばならない。
いまリスクを負わなければならない。
いま行動しなければならない。
いま資源を割り当てねばならない。
特に人材を割り当てねばならない。
いま仕事をしなければならない。」

明日、目的を達成するためには、
今日、何をしなければならないか。
それを考え、行動する。

そしてその考察の真ん中に今年は、
「リスクを冒せ。」がある。

ドラッカー。
「明日を実現するための第一歩が、
昨日を廃棄することである」

この言葉に倣って、
毎日更新宣言ブログは、
12月31日に終了し、
元旦に更新宣言することにしている。
今年の宣言で12回目となった。

1年のご愛読をお願いしたい。

さて暖かい快晴の横浜。
今年の気分はことさらに爽快だ。

昨年、やるべきことはやった。
もちろんまだまだ、
やるべきことはある。
それは今年、やればいい。

山陽新聞巻頭コラム「滴一滴」
1月1日の冒頭で詩を引用。
詩人の新川和江さんの作品。
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元旦

どこかで
あたらしい山がむっくり
起きあがったような・・・

どこかで
あたらしい川がひとすじ
流れ出したような・・・

どこかで
あたらしい窓がひらかれ
千羽の鳩が放たれたような・・・

どこかで
あたらしい愛がわたしに向かって
歩きはじめたような・・・

どこかで
あたらしい歌がうたわれようとして
世界のくちびるから
「あ」ともれかかったような・・・

コラムニスト。
「新年を迎えた。
きょう元日は、大みそかとは
1日違うだけなのに異なる趣がある。
新しい何かが始まる予感と期待」

静岡新聞の「大自在」は松尾芭蕉の句。
門松やおもへば一夜三十年

「大みそかの騒がしさが明け、
一夜で30年の歳月が流れたような静寂。
気持ちを新たにすれば、
これまでの人生は一夜の夢のようだ」
芭蕉

高濱虚子の句。
去年今年貫く棒の如きもの

昨年も今年も貫かれている、
棒のごときものがある。
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大晦日と元旦。
1日しか違わないけれど、
30年も時が流れたような静寂がある。
1日が平成の30年間のような

それでいて、去年、今年を、
貫くようなものがある。

したがって、
いらなくなった昨日のものを捨て、
明日のために必要な昨日のものを残す。

拙著『お客様のためにいちばん大切なもの』から。41mATIqae-L._SX338_BO1,204,203,200_
「生産的でなくなった、
過去のものを捨てる。
何が残るか。
生産的な過去のもの。
それが『文化』です。
明日につながる昨日のもの。
それが『文化』です」

私はそれを組織文化と考える。
そして組織文化を大切にすることは、
経営を合理化することと矛盾しない。

最後に東京新聞「筆洗」が、
谷川俊太郎の「生きる」に触れた。
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2連目と3連目を引用しよう。

生きる

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎていくこと――

谷川俊太郎、87歳。
現役の詩人です。

私もそのように、
率直に純粋に、
「いま」を生きたい。

〈結城義晴〉

2019年01月01日(火曜日)

謹賀新年の商人舎標語「リスクを冒せ!」と日本のPositioning

2019年-年賀状_決定版
新年、おめでとうございます。

しかし、今年こそ、
めでたさも中くらいなり
でしょうか。
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だから2019年の標語。
リスクを冒せ。

4月末日、今上天皇が退位され、上皇へ。
翌5月1日、徳仁皇太子が天皇に即位し、
新元号が始まる。
新しい時代がやってくる。

この新天皇の即位に伴って、
4月27日から5月6日までが、
10日間の超大型連休になる。
新しい価値観と生活スタイルが生まれる。

6月にはフランスで、
FIFA女子ワールドカップが開催される。
9月20日には日本で、
ラグビーワールドカップが開幕する。

そして10月1日、
消費税率が10%に引き上げられ、
残念ながら軽減税率が導入される。
幼児教育・保育も一部無償化される。

翌2020年7月24日から8月9日まで、
東京オリンピックが開催される。
続いて8月25日から9月6日まで、
パラリンピックが開かれる。

日本社会は大きく変容していく。
消費も商売も、商品も売場も店も大きく変質する。
想像を絶するスピードで変革されていく。
背景に世界的ポピュリズムの進行もある。

時代が大きく変わるときに、
仕事にも経営にも求められるものがある。
それはリスクを恐れないことだ。
リスクを冒すことである。

「経済活動とは、現在の資源を未来に、
すなわち不確実な期待に賭けることである
経済活動の本質とは、
リスクを冒すことである」

このピーター・ドラッカーの言葉は、
大きく変貌を遂げる2019年に、
心と頭と体に自覚させておかねばならぬ。
――リスクを冒せ。
〈結城義晴〉

ピーター・ドラッカーは、
その著『マネジメント』の中の、
第10章「戦略計画」で語ります。
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「経済活動の本質とは、
リスクを冒すことである」

これに以下の文章が続きます。

「ベーム=べバルクの法則によれば、
生産手段が経済的な成果をもたらすのは、
不確実性すなわちリスクの試練を
受けた時だけである」

「たとえリスクを
皆無にすることが不毛であり、
最小にすることが疑問であるとしても、
冒すリスクは冒す価値のあるものに
とどめなければならない」

「実は、計画が成功するということは、
より大きなリスクを
負担できるようになることである」

「より大きなリスクを
負担できるようにすることこそ、
企業家としての成果を向上させる、
唯一の方法である」

「しかしそのためには、
冒そうとしているリスクを、
理解しなければならない」

「いくつかのリスクから
最も合理的なものを
選ばなければならない。
勘と経験に頼ることはできない」

今年1年間の商人舎の提案は、
この意味での「リスクを冒せ」です。

昨年の日経新聞電子版。
「経営者ブログ」で、
二人のブロガーが、
同じような心配事を指摘しています。

伊藤忠元会長の丹羽宇一郎さん。
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「カレンダーを見ると
気になることがあります。
年末年始や成人の日の連休で、
この1カ月は半分近くが
全国一斉に休みになります。
世界が激変するなかで
日本だけが2日に1回も休んでいて
大丈夫でしょうか」

「世界から置いてけぼりに
なるのではないかと心配になります」

5月のゴールデンウィークは、
10日間の大型連休となる。

「休日はマーケットが休みになります。
日本の株式市場や外国為替市場は
海外の投資家の影響が大きくなっています。
日本だけが休んでいると、
そっぽを向かれてしまう恐れがあります。
外国企業と取引をしている企業も、
休んでばかりいると
中国や韓国の企業に
仕事を奪われかねません」

「日本が休んでいても
世界が通常通りに動いたら、
日本は無くてもいいことに
なってしまいます」

もう一人の鈴木幸一さんも、
同様の予測をする。
IIJ会長で日本インターネットのグル。
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「世界の金融・証券市場は動き続けている。
日本だけクローズのままでいるのは、
何かあったらどうなるのだろうかと
心配である」

「オフィスの仕事であれば、
どうしてもという場合は、
休日出勤で対応をすればいいのだが、
日本のマーケットだけが、
長いお休みということの不安は
大きいはずなのだが、
そんな議論もほとんどないようだ」

鈴木さんのIIJも機動的に動く。
現在の商人舎だって、
何かあったらすぐに動く。

「ふとしたきっかけで、日本の休日を
“狙い撃ち”といったことだって、
まったくないわけでもない」

「何事についても、
平和が常態となっている日本では、
心配をすることそのものに
違和感をもたれてしまうようだ」

丹羽さんはライフライン機能についても、
考察を巡らせる。

医師や看護師、患者にも、
本来、休日はない。
警察・消防のライフラインを担う人々にも
一般のような休日はない。

商業も同じだ。

「時間給で働いている人も
休日が増えると十分に
収入を得られなくなります」

「一斉にみんなが休むというのが
問題だと思います。
個人的に適宜休みを取る
といった対応が必要です」

つまり小売業やサービス業のような、
休暇の取り方が日本全体に求められる。

「国際情勢は混沌としており、
主要国のトップもおちおちと、
休んでいられない状況です」

「日本の政治家は年末年始に
外遊やゴルフに出かけますが、
日本だけが悠々と
休んでいて良いのでしょうか」

そのとおり。

「日本は大きな借金を抱えながら、
2019年度の当初予算案で
過去最大の支出を決めました」

一般会計予算の閣議決定は、
初めて100兆円を超えた。

「財政は非常にシリアスな状況です。
外国人労働者の受け入れを拡大する
改正出入国管理法も強行採決されました」

「中国の名目国内総生産はこの30年で
ドルベースで30倍超、
米国も3倍強になりましたが、
日本は1.6倍にとどまります」

「日本経済は米国や中国に規模で劣り、
過去の勢いも感じられません」

鈴木さんは情報通信分野を心配する。
「中国の主要都市で5Gサービスが始まる」

5Gは英語で5th Generation、
第5世代移動通信システム。

「5G対応の通信機器では、
ファーウエイが一歩先に進んでいる」

「国家の情報機密の面から、
中国製機器の使用が難しくなった」

日本企業は欧州メーカーに頼るしかない。
明らかに中国に後れを取る。

ファーウエイは国家の支援のもとで、
10万人を超える研究開発部門を抱える。
日本の民間企業では太刀打ちできない。

丹羽さんの主張。
「19年が新しい時代の夜明けとすれば、
今のままで良いわけがありません。
世界の中の日本の立ち位置を自覚して、
真剣に日本の将来を
考える時ではないでしょうか」

全面的に賛成だ。
この立ち位置こそ、
「ポジショニング」である。

そしてそのためにこそ、
国も企業も個人も、
「リスクを冒せ!」である。

〈若き日のドラッカー〉
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だからこそ、
「冒そうとしているリスクを、
理解しなければならない」

「いくつかのリスクから
最も合理的なものを
選ばなければならない」

「勘と経験に頼ることはできない」

元旦から、やや力こぶを入れて、
2019年の毎日更新を宣言する。

よろしく。

〈結城義晴〉

2018年12月31日(月曜日)

「さらば平成三十年」の毎日更新宣言ブログ終了宣言

湯に入(いり)て我が身となるや年の暮
〈小林一茶〉

今年の疲れも、
ゆっくり湯に入るととれる。
わが身となる気がする。

大晦日である。
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北海道新聞の巻頭コラム。
「卓上四季」

「1988年12月は、結果的に、
“昭和”で最後の歳末となった」

1989年1月7日に、
昭和天皇が崩御され、
昭和が終わった。

その年の暮れ。
「毎日伝えられる昭和天皇の病状は重く、
世間には自粛ムードが広がっていた。
半面、バブル経済は衰えず、
東京株式市場は大納会で
平均株価の終値が3万159円ちょうどと、
史上最高値を更新した」

私的なことで恐縮だが、
私は1989年1月1日付で、
㈱商業界の食品商業編集長に任命された。

昭和から平成へと変わる節目の時期。
しかしバブル経済の真っただ中だった。

それからちょうど30年。

「平成最後の今年の株価は、
押し詰まってからの乱高下の末に、
2万14円77銭で引けた」

ちょっと不思議な気もするけれど、
日経平均株価は、
30年間に約1万円下がった。

高度成長からバブルへの、
「例外時代」が崩壊して、
平成は、混迷する普通の時代になった。
株価が1万円下がった30年だった。

東京新聞巻頭コラム。
「筆洗」

「明治ハイカラ」「大正モダン」「昭和元禄」。
元号にはニックネームがある。

平成にどんな愛称が似合うか。
「とんと浮かばぬ」
「それも複雑な平成ゆえか」

そこでコラムニストは思い出す。
「”平成バブル”とはあまりにも陳腐だが、
はじけて消える泡やしゃぼん玉の
イメージが頭から離れぬ」

「高い経済成長は見込めぬ。
高齢化、人口減。
戦争はなく明日のコメにも困らぬ」

「それでも消えぬ先行きの不安は
しゃぼん玉がしぼんだ後、
次の道が見えぬという
心細さのせいかもしれぬ」

「平成はそういう決して明るくない
分岐点に立っていた気がする。
さらば平成三十年。
なんだかおまえが
いたわしい」

しかし流通をモニタリングしていると、
変化の方向はよくわかった。

レース型競争の時代から、
コンテスト型競争の時代へ。

マスマーケティングの時代から、
ポジショニングの時代へ。

そして今上天皇が述懐された。
「平成が戦争のない時代として
終わろうとしていることに、
心から安堵しています」

アメリカでは2001年に9・11があった。
日本では2011年に3・11が起こった。

それでも世界大戦は避けることができた。
だから平和産業の小売流通業は、
発展したし、次の展望をもった。

昨日の産経新聞巻頭コラム。
「産経抄」
吉田兼好の『徒然草』から、
「筆のしくじり話」を取り上げる。

おもしろい。

「雪の降る朝、
知人に用件のみをしたため
手紙を出したところ、
返事が来た。
雪に一言も触れぬ、
ひねくれ者の言うことを聞けましょうか」

「口をしき御心(みこころ)なり」。
――情けないお心ですねと、手厳しい。

兼好法師も自分が情けなかっただろう。

「雪の風情に、
筆が寄り道するくらいの
ゆとりはお持ちなさい」

「要点のみの無味乾燥の文面も、
季節の風物に触れた一筆を添えるだけで
気の利いた便りになる」

「慌ただしい年の瀬を迎え、
人ごとではない筆の粗相である」

しかしこれは商売に通じる。
用件のみ、要点のみの商売。
つまり価格だけの商売。
安さだけのマスの商売に、
季節の風物に触れた一点を添えるだけで、
気の利いた売場になる。

ウォルマートは、
そんな季節の風物を、
ことさらのように大切にする。

沖縄タイムス。
「大弦小弦」

「本土に出掛けると、
駅のエスカレーターで遭遇する。
急ぐ人のために
片側を空けるのが暗黙のルール。
ところが、立ち止まって乗る側に
押すな押すなの大行列ができている」

あるある。

「片側を空けるのが
効率的とも言い切れない」

一番いいのは、
2列とも立ち止まって利用する。
急ぐ人は階段を歩いてもらう。

私は歩く。

コラムニスト阿部岳さんの主張。
「弱者も移動しやすい手段として
登場したはずのエスカレーター。
いつの間にか、強者の論理が
支配していたのではないか」

「強者だけが
先を急ぎやすい仕組みから、
多様な全員が安心して
前に進める仕組みへ」

これがコンテスト型競争だ。

「駆け足でなくても、
立ち止まって乗るエスカレーターのように
ゆっくりでもいい」

これがファストフードに対する、
スローフードの考え方だ。

“Please Do Not Run”
ウィリアム・マクエルチュラン作。
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平成は、そのことに、
気づかせてくれた時代だった。

悪い時代ではなかった。
しゃぼん玉のような時代でもなかった。

もちろん次の時代も、
依然としてマスは必要だし、
ファストも必須だ。

しかし同時に、
ポジショニング競争とスローな考えが、
どんどん広がっていくことを、
私たちは知らねばならない。

平成の30年間を振り返って、
つくづくとそう思う。

そして今年も、
いろいろなことがあった。

次の時代に向けて、
Go! Go! ポーズ
を、
取り続けた。

Amazon Goでポーズ。
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万代知識商人大学でポーズ。
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ディスカッションでポーズ。
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ホノルルのワイキキビーチでポーズ。46514633_1817991204989846_169265155056599040_o

富士を背景にゴルフコースでポーズ。36425283_1625140720941563_2071501716573913088_o

AI時代が来た。
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講演もした。47396390_1836823166439983_3715565569135607808_o

ゴルフにも生涯で一番、打ち込んだ。suingu388

では2018年12月31日、大晦日。
結城義晴のブログ[毎日更新宣言]、
これにて終了。

これまでのご愛読を心から感謝したい。

〈結城義晴〉

2018年12月30日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その70】お節料理

猫の目で見る博物誌――。
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もうお正月がやってきます。
お正月にはお節料理。
五節句や五節会で供された料理です。

五節句(ごせっく)は、
季節の節目の行事。

人日(じんじつ)1月7日。
上巳(じょうし)3月3日、
端午(たんご)5月5日、
七夕(しちせき)7月7日。
そして重陽(ちょうよう)9月9日。

五節会(ごせちえ)は、
奈良時代から続く宮廷の行事。

元日(1月元旦)、
白馬(あおうま、1月7日)、
踏歌(とうか、1月16日)、
端午(5月5日)、
そして豊明(とよあかり、11月新嘗祭翌日)。

これらの節句や節会に料理が出された。
それが「御節料理」の始まり。

そのなかで一番ポピュラーになって、
庶民も楽しむようになったのが、
正月元旦の「お節料理」。

〈写真は紀文のおせち三段重〉紀文おせち

正月のお節料理には、台所を休ませ、
女性を家事から解放する意味があって、
私はそれが好きだ。

歴史と伝統があるから、
「おせち」には形式と分類が生まれた。

懐石料理と同じようなコース料理である。
第1に「祝い肴(三つ肴)」
第2に「口取り」
第3に「焼き物」
第4に「酢の物」
第5に「煮物、煮しめ」

祝い肴は主に関東と関西で異なる。
関東では黒豆、数の子、田作り、
関西では黒豆、数の子、たたきごぼう。

「黒豆」は、邪気払いの料理、
さらに黒く日焼けするほど、
マメに働けるようにとの願い。

「数の子」はニシンの腹子、
子孫繁栄を願う縁起物。

関東の「田作り」は、
カタクチイワシの稚魚を、
干して飴炊きにした料理。
カタクチイワシを肥料として使うと、
田畑が豊作になった。
ここから五穀豊穣を願う料理となった。

関西の「たたきごぼう」は、
地中深くに根が入っていくごぼうは、
家の基礎が堅牢であることを願う。

口取りは、かまぼこや伊達巻、きんとんなど。

「紅白かまぼこ」は、おめでたさを表す。
赤には魔除け、白には清浄の意味がある。

「伊達巻き」は、形が巻物に似ている。
知識が増えるように。

「きんとん」は漢字で「金団」、
金運を呼ぶ縁起物。

酢の物の代表は、「紅白なます」。
「水引」をかたどっている。
水引は祝儀・不祝儀の際に、
贈答品の包み紙などにかける帯紐。

平安や平和を願う意味。

焼き物はまず「鯛の姿焼き」。
恵比寿様が持つ魚として、
ハレの食卓の魚。
「めでたい」の語呂合わせもある。

それから「鰤(ぶり)の照り焼き」は、
出世魚で立身出世を願う。

「車海老艶煮(つやに)」は、長寿の願い。
エビは、腰が曲がる。
お年寄りのように、
腰が曲がるまで長生きを、との思い。

煮物では、「煮蛤(にはまぐり)」が、
左右の貝がピッタリ合って、
夫婦円満を願う。

「昆布巻き」は、
「よろこぶ」に通ずる料理。

「筑前煮」は土の中で根を張る根菜を煮る。
末永い幸せを願う料理。
レンコンは穴があるから見通しがきくし、
里芋は小芋をたくさんつけるから子孫繁栄。

これ以外にもお節料理には、
いわれや願いが込められている。

そのおせち料理は、重箱に詰める。
先の敗戦の後に定着してきた。

「幸せを重ねる」という意図がある。
正式な段数は四段とされる。

「三」は、完全な数を意味する。
その「三」の上にもう一段重ねた四段。
「一の重」「二の重」「三の重」と呼び、
「四」は「死」を連想させるから、
「与の重」と書く。

「一の重」には祝い肴と口取りを詰める。
「二の重」には 焼き物。
鯛や鰤、海老などの海の幸を詰める。
「三の重」には酢の物の紅白なますなど、
「与の重」には煮物。

「三段重」にする場合は、
一の重に祝い肴と口取り、
二の重に焼き物と酢の物、
三の重に煮物。

二段重の場合は、
一の重に祝い肴と口取りを詰め、
二の重に煮物を並べる。
残りは好みで振り分ける。

五段重もあるけれど、
その5番目は神様に捧げるとか。

重詰めの基本は、
一つのお重の品数は奇数とする。
日本では奇数が「吉」だからだ。
ちなみに中国では偶数が吉とされる。

詰め方には形式がある。
格子模様の「市松」、
円形を4分の1ずつ交差させた「七宝」、
さらに「八方」「段取」「升詰」「隅取」など。

最後にお節に関連した俳句。
「食積」(くいつみ)はお節料理のお重のこと。

重詰や隅に残りし蛸の足
〈村山故郷〉

昨今はタコも高くなったけれど、
ユーモアのある一句。

「食ひ倒れ」てふ大阪の重詰は
〈河本 和〉

大阪はお節も食い倒れ。

最後に巨匠も。
食積のほかにいささか鍋の物
〈高浜虚子〉

わかる、わかる。
今年はおでんです。

おせち料理、意味を知りつつ、
食べたいものです。
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でも今年のおとうさんは喪中で、
飾り立てたおせち料理はありません。
悪しからず。

(『猫の目博物誌』より by yuuki)

2018年12月29日(土曜日)

帰省ラッシュの日の「帰省」の意味と人生における「師」のこと

今日12月29日は帰省ラッシュ。
「帰省」という言葉、とても、いい。

一般的な意味は「故郷に帰ること」。
もともとの意味は、
「故郷に帰って親の安否を気遣うこと」
さらに「師のもとにおもむくこと」

帰省できる人々は幸せだ。

私にはもう、親がいない。
伯父夫妻が福岡に健在で、
だから今の私にとって帰省といえば、
伯父伯母の安否を気遣うことだろう。

師も一人ずつ逝ってしまった。
小学校、中学校、高校の師とは、
さみしいけれど、今や音信も交流もない。
多分、ほとんどの先生が、
亡くなられていると思う。

大学の師は、壽里茂先生。
早稲田大学名誉教授。
私は産業社会学研究の壽里ゼミに属した。
その壽里先生も永眠された。
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社会人になってからは、
商業界初代主幹の倉本長治先生、
二代主幹の倉本初夫先生。
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東洋大学名誉教授の川崎進一先生、
ペガサスクラブの渥美俊一先生。
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流通産業研究所の上野光平先生、
商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生。
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リテイルサイエンス研究所の城功先生、
日本生産性本部の細谷泰雄先生、
商業問題研究所の高山邦輔先生。
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(株)商業界で編集の仕事をしていたから、
とてもラッキーなことに、
たくさんの素晴らしい師があった。

緒方知行さん。
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そして今西武さん、高橋栄松さん。

商業界の上司で、
師のような存在でもあったが、
早々と亡くなってしまった。

アカデミズムでは、
慶応義塾大学の村田昭治先生、
学習院大学の田島義弘先生、
一橋大学の田内幸一先生。

ほかにもずいぶん多くの師から、
膨大なものを教えていただいた。
しかしみんな、逝去された。

だから師のもとに赴くこともできない。

帰省ラッシュで故郷に帰る人々には、
ちょっとうらやましさを感じる。

その今日、この冬一番の寒気が、
日本列島を覆った。

西日本新聞の巻頭コラム「春秋」
今日は上手い。

「除夜の鐘。人間の煩悩は108ある」

こんな解釈も紹介。
「四苦(4×9=36)と八苦(8×9=72)を
足せば108」

「この人も煩悩にとりつかれたのか」

「2011年以降の報酬額を
約90億円少なく装った上、
私的な損失約18億円を
会社の負担で処理させた、とされる」

「ざっと合わせて108億円に上る」

「クリスマスに続いて年越しも
拘置所で迎える境遇のよう」

「全国各地でゴーン、ゴーンと
鳴り響く除夜の鐘」
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朝日新聞「折々のことば」
第1330回。

「全自動忖度(そんたく)機」
(私家版・今年の新語大賞)

著述家・菅野完(すがのたもつ)さんの新語。
それが拡散した。

「あからさまな指示がなくとも
上の”意向”を察して
一様に、無反省に動く」

「忖度は本来、他人に思いをはせ、
心中を推し量るという
正の想像力を意味する」

しかし「それが組織人の
悲しいまでにいじましい
負の習性を意味するものにずれた」

もちろん2017年のモリカケ問題の際に、
盛んに使われて流行語となった。
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その「忖度」と「洗濯」をひっかけて、
「自動忖度機」

「社畜」は、
作家・安土敏さんの言葉。
安土敏は荒井伸也さんのこと。
サミット社長・会長を歴任した。
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勤めている会社に飼い慣らされて、
「会社の家畜」化したサラリーマン。

これも「全自動忖度機」と似ている。

荒井さんが次々に、
言葉を創り出していたころ、
私はずっと荒井さんと交流していて、
機知にとんだ知性に触れた。

知識商人は、
自動忖度機ではいけないし、
社畜でももちろんいけない。

「脱グライダー商人」であってほしい。
自分のエンジンをもって、
自分の意思で仕事する商人だ。

最後に日経新聞「大機小機」
タイトルは「不確実性の時代へ」
コラムニストは硬骨漢の一直さん。

「めちゃくちゃだとは予想していたが、
ここまでひどいとは思わなかった――」

ニューヨーク・タイムズの寄稿家の述懐。
もちろんトランプ大統領のこと。
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米国の政策の混乱ぶりは予想を超えていた。

フランスのマクロン大統領も、
ドイツのメルケル首相も、
ロシアのプーチン大統領も、
「欧米諸国の政治状況が
きわめて不安定になっている背景に、
人工知能(AI)に代表される
急激なデジタル革命があること
は間違いない」

デジタル革命は、
いいことばかりではない。
社会の変容をもたらす。

「技術の進歩は止められないが、
これまでは新しい技術が登場すれば
新たな職場が生まれた。
しかし、人間よりも知能が高い
アルゴリズムが登場しつつある時代では、
そんな楽観はできまい」

楽観は絶対に許されない。

「米国の景気拡大は10年目に入り、
世界経済は循環的に見ても、
保護主義にこだわる米国の
独善的経済政策からしても、
減速過程に入る可能性が高い」

来年は世界経済の減速。
それは日本の景気や商売にも影響する。

「不確実な時代に入ってゆく。
リスクに備えよう」

不確実な時代の感覚と認識が、
企業にM&Aを促進させる。
人々に安定志向を植え付ける。
それが小売流通業の人手不足につながる。

たとえば人手不足への対応は、
テクニックで解消することなどできない。

帰省ラッシュの12月29日。
その「不確実な時代のリスク」を思った。

こういう時には昨日に続いて、
ウィンストン・チャーチルの言葉。
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「変転する状況のただ中で、
ひとりの人間が終始一貫性を保つ
ただひとつの可能性は、
すべてを支配する不変の目標に
忠実でありながら、
状況に応じて変化することにある」

変わらぬことと、
変わること。
それを見極める英知こそが、
求められる。

〈結城義晴〉

2018年12月28日(金曜日)

イオン移動販売車の「優しい顧客と優しい商人」

公官庁の仕事納め。
商人舎も仕事納め。

1年間、ありがとうございました。

今日は朝から、
(株)紀文食品の飯嶋雄次さん来社。
執行役員副本部長。IMG_0944 (002)8

ありがたいことに、
出来立ての最高級蒲鉾を、
わざわざ持ってきてくださった。
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中には絶品の紅白蒲鉾が入っている。

ありがとうございました。

さて今日は横浜で、
イオンリテールの移動販売車取材。DSCN17988

総戸数440の三ッ沢ハイタウンに、
イオン天王町店から、
移動販売車がやってきた。

住所は横浜市西区宮ヶ谷。

1台は商品を積んだ特注車、
もう1台はバン。
2台の車に商品を積み込んで、
この団地に毎週金曜の午後にやってくる。
品ぞろえは600アイテムを超える。

生鮮食品から日配品、冷凍食品、
惣菜、加工食品、米、日用品、
さらに靴下や下着まで、
日常生活に必須の商品群だ。

今日28日は、
正月用の商品も積んできた。
正月花、供え餅、玄関飾り、
切り餅、冷凍のカニやエビ、
さらには福袋まで。

正月花は飛ぶように入れた。
焼き芋もシニア客に大人気で、
あっという間に売り切れる。

続々とお客さんが出てきた。DSCN18198

とくし丸のように、
バンの商品を販売するだけではない。
商品を並べて、それを選んでもらう。

横浜も今日は風が強くて寒い。
それでもお客さんたちは、
次々にやってくる。
DSCN18318

よく売れる。

価格は店頭価格と同じ、
そして天王町の店頭と同じように、
今日は5%オフのプロモーション。
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寒風の中、レジ待ち行列ができるが、
みな、会話をして待っている。

かごにはたくさんの商品。
それを配布されたエコバッグに入れて、
持ち帰る。

買い物が楽しい。
売る方もお客の顔と名前を憶えて、
会話を楽しむ。
商売の楽しさを実感する。

イオンリテールの広報担当の皆さん。IMG_09608
右から広報部部長の栢野博子さん、
南関東カンパニー営業推進部の
広報グループマネージャー・一海徳士さん。
経営企画本部広報部の中田真由子さん、
広報部マネージャーの吉田和弘さん。

私は言った。
「優しいお客さんばかりだね」

優しい顧客と
優しい商人。

商売の正しいあり方だ。

世間は仕事納めだが、
商人にとっては、
これからが1年の本番。

自分のすべてをかけて、
充実した商売にまい進してほしい。

商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
10年間続いた三菱商事との包括的業務提携を解消

イオンの筆頭株主は三菱商事
そして両社は包括的業務提携関係にある。
その関係を2019年2月末日をもって解消。

三菱商事は筆頭株主の座から降りる。

ちょうど10年前の2008年12月16日、
包括業務提携契約が締結された。

その翌日17日の毎日更新宣言ブログ。
10年前のブログはタイトルが長い。
「答えるに値しない」岡田元也と
「挑戦するから失敗する」柳井正

この年の8月中間決算で、
イオンは営業赤字を出した。

そんなときの包括的提携。

記者からの質問。
「信用補完は期待していないのか?」
岡田元也。
「答えるに値しない」

岡田さん、変わらないなあ。

しかし、そんな提携を解消する。
流通スーパーニュースの記事にも、
【結城義晴の述懐】を書いた。

イオンと「商事」、
セブンと「物産」――
これが2018年までの業界の構図だった。
つまりイオンと三菱商事、
セブン&アイと三井物産、
さらにユニー・ファミマと伊藤忠商事。

ユニーファミマは伊藤忠の子会社だから、
これは切っても切れない関係だ。

しかしイオンは自主独立性を強める。

故上野光平先生の言葉。
西友の創業者で流通問題研究所所長。
「独立自営商人」

これでなくちゃいけない。

私の見方は変わっていない。
2008年の段階は、
ウォルマートがイオン買収を狙っていた。
そのリスクに対して、
イオンと三菱商事とが協業して対応する。

それが大きな目的だったと思う。

いま、その必要はない。
三菱商事の政策保有株見直しもある。
いい機会だと思う。

最後にウィンストン・チャーチルの言葉。

Kites rise highest against the wind – not with it.
凧が一番高く上がるのは、
風に向かっている時である。
それに流されている時ではない。

そして、
Never, never, never, never give up.

決して、決して、決して、
決して
あきらめるな!

〈結城義晴〉

2018年12月27日(木曜日)

石川啄木「食うべき詩」の”飾らず偽らず”と「豚肉創作料理やまと」

12月27日の木曜日。
2018年もあと5日。

先週22日の土曜日、
23日日曜日の天皇誕生日、
24日月曜日の振替え休日、
クリスマスイブ。
そして25日火曜日のクリスマス。

12月商戦の一つの山が過ぎて、
昨日の26日が一番静かな日。
今日27日から明日の28日、
明後日の29日とだんだん盛り上がる。

そして30日の晦日、
31日の大晦日。

月刊商人舎10月号でも掲載したが、
紀文食品の堀内慎也さんの資料。
「2018年末 日別見通し」
堀内さんは年末商戦実行委員会商品担当。
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今年は29日・30日・31日の3日間勝負。
土・日・月曜で、しかも1日・2日に、
営業しない店も多いから、
例年以上の3日集中。

1年365日の最後の3日間。
大量の在庫を抱えて、
それを売り切っていく。

時間はあっという間に過ぎる。
これからが充実した5日間だ。

「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」
倉本長治商業界主幹の言葉が胸にしみる。

さて、岡井隆著『短歌入門』
岡井さんは昭和3年生まれの歌人、詩人。
とても勉強になる。
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この本は短歌をつくるというだけでなく、
さまざまな考え方を知ることができる。

はじめに出てくるのが、
「なにをうたうべきか」

何を売るべきか、
どんな店をつくるべきか。
「何屋」になるべきか。

これに通じる問いだ。

岡井さんは答える。
「大切なことであるだけに、
一人ひとりがみな違うとおもう」

ポジショニングはみな、
異なるということ。

そして石川啄木を引用する。
「食うべき詩」
青空文庫で公開されているから、
読んでみてほしい。
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啄木は語る。

「謂(い)う心は、
両足を地面に喰(く)っつけていて
歌う詩ということである。
実人生と何らの間隔なき心持をもって
歌う詩ということである」

「珍味ないしはご馳走ではなく、
我々の日常の食事の香の物のごとく、
しかく我々に”必要”な詩ということである」

それが「食うべき詩」である。

「すなわち真の詩人とは、
自己を改善し
自己の哲学を実行せんとするに
政治家のごとき勇気を有し、
自己の生活を統一するに
実業家のごとき熱心を有し、
そうしてつねに科学者のごとき
明敏なる判断と
野蛮人のごとき卒直なる態度をもって、
自己の心に起りくる時々刻々の変化を、
飾らず偽らず、
きわめて平気に正直に記載し
報告するところの人でなければならぬ」

いい意味での政治家の勇気、
実業家の熱心さ、
科学者の明敏さ、
野蛮人の卒直さ。

飾らず偽らず、
きわめて平気に正直に、
商売するところの人でなければならぬ。

石川啄木に学びたい。

今日は須永清彦さんが来社して、
商人舎のパソコンやプリンターなどの、
セッティングをしてくれた。
㈱エステック社長。IMG_08808

夕方、みなとみらいへ。IMG_09068

帆船日本丸は夜も美しい。IMG_09008

ランドマークプラザ。
ショッピングセンター。IMG_09078

その5階に、
「豚肉創作料理やまと」
㈱フリーデンの経営。

絶品のベーコン。
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そして豚肉の鍋。
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1960年に曽我の屋養豚㈱として発足。
その曽我の屋ハムは有名だ。

1998年に㈱フリーデンに社名が変わって、
ブランドの統一が行われた。

そのやまと豚とつみれ。IMG_09138

特性スープに入れる。IMG_09158

絶品。
IMG_09168

白菜から順番に野菜を入れていって、
それによってうまみが増す。IMG_09188

鍋に野菜を入れてくれました。IMG_09238

最後にやまと豚。
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フリーデンの安西哲哉さんが鍋奉行。
常務取締役流通本部長。
それを眺める鈴木國朗先生。IMG_09258

最後の最後にご飯を入れて、雑炊。IMG_09268

取り分けてくれました。IMG_09328

安西さんは16日、17日には、
拡大名人会にも参加してくれた。
その時にはゆっくり話もできなかった。
そこで今日は再会して、じっくり、
商売の考え方を聞かせてもらった。IMG_09358

安西さんと鈴木さんは、
昔々、同じ釜の飯を食った仲。IMG_09388

やまと豚を楽しんで、
大いに盛り上がった。IMG_09408
この懇親でも思ったが、
飾らず偽らず、
きわめて平気に正直に、
商売するところの人で
ありたい。

〈結城義晴〉

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