結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年12月17日(水曜日)

「答えるに値しない」イオン岡田元也と「挑戦するから失敗する」ユニクロ柳井正

「答えるに値しない」
イオン社長の岡田元也さんの言葉。

三菱商事とイオンは、包括的業務提携を果たし、
三菱商事がイオンの株式を5.05%まで買い増して、
筆頭株主となる。

昨日の、その業務提携の記者会見での発言。

記者からの、質問に答えた一言。

記者の質問は、
「信用補完は期待していないのか?」
というもの。

イオンは今年8月の中間期に、
営業赤字の決算をした。

「信用補完」とは、
そのため、資金繰りに詰まって、
それを三菱商事に補完してもらうための提携ではないのか、
という意味。

「潰れそうなんではないのか」という失礼な質問。

岡田さんは、
「そんな勘繰りには答える必要すらない」
と言う意志をこめて、きっぱりと切り捨てた。

三菱商事社長の小島順彦さんも、
「信用補完とは次元が違う」
と、こちらもきっぱり。

私は、今回の提携は、
イオンにとっては世界戦略の一環であると思っている。

ウォルマートに対抗し、
中国にもうひとつのイオンをつくる。

そのための三菱商事との協力関係づくりである。

日本の産業の中で、
総合商社は特異な存在である。
日本の流通の中で、
総合卸売業が独特の役割を果たしていることと、似ている。

小売企業が、これらとのコラボレーションを図るのは、
ある意味で、当然の成り行き。

両者の視野は、世界に向けられている。

「挑戦するから失敗する」
一昨日、「カンブリア宮殿」というテレビ番組での、
ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんの言葉。

これは、柳井さんの持論。
「私はこれまで、何度も挑戦し、何度も失敗してきた」
実際に、失敗の数は、計り知れない。

しかし、失敗したと思ったら、
すぐに撤退する。
これが早い。
しかも、「成長の芽となる失敗」と、
「致命的な失敗」を見分ける。

いや、それが分からないから失敗するのだろうが、
「失敗の数」だけ、「成長の芽」が蒔かれるのかもしれない。

12月3日に、新たなトップ・メッセージを発信して、
「グローバルワン」を宣言した柳井さん。
こちらも世界を見ている。

世界は、確かに縮まっている。
今回のサブプライムローン問題に端を発した貨幣経済危機。
これによって、世界経済の縮小感は鮮明になった。

最先端を走っていると、それが実感される。

岡田元也さんと柳井正さん。

二人の発言は、
そのスピード感と責任感を、示している。

<結城義晴>


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