結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年12月12日(金曜日)

マイカル松井博史社長訪問し、オール日本スーパーマーケット協会で特別講演、2次会3次会で、応援団長も声が嗄れた。

大阪、4日目。
こんな「長期滞在」は久しぶり。

今から30年ほど前、
関西スーパーに1週間実習に入った。
当時の日本の最高峰「広田店」。
この1週間研修が、私の小売業体験の原点。

その時の関西滞在が、いちばん長い。

二番目に長いのが、
ダイエーが1兆円を達成した取材の時。

今回は、それに次ぐ長さ。

さて、滞在3日目の午前中は、船場のマイカル本部を訪問
松井博史社長と面談。
松井さん
松井さんには、今年、
浄信寺での「寺子屋塾」に出講していただいた。
そのお礼を兼ねた訪問。

松井さんは、
マイカル7000店の「店の中の店」構想で、
現場の刷新を図っている。
マイカル100店、それぞれに70の部門がある。
その一つずつの部門を「店の中の店」と見立てる。
だからマイカルには7000店の店があって、
7000人の店長が存在することになる。

7000人の「店の中の店」の店長が、
一人ひとり、真剣勝負で商売する。

それによって、マイカル全体が強い企業となる。

「小さく、狭く、濃く、深く」この考え方。

問題解決のためには、
「小さく考える」それが一番、効果的。

ウォルマートのThink SmallとStore Within a Store。
それが今、松井博史率いるところのマイカルの戦略。

松井さんとの会話の中にも出てきたが、
アメリカのチェーンストア11月の実績。
既存店前年同月比。
ウォルマートだけプラスの3.4%。

これまで好調を維持していた「勝ち組」も、
マイナスに陥った。

私がWWTCとプロレス団体のように名付けた企業も、
崩れはじめた。

何といっても衝撃的なのは、
コストコのマイナス5.0%。
ウォルグリーンまでマイナス1.0%。
ターゲットは相変わらず悪く、マイナス10.4%。
オフプライスストアのTJマックスもマイナス12.0%。

ディスカウントを志向するチェーンも、既存店割れ続出。

だから、百貨店やファッション店は、
もう、惨憺たる成績。
ノードストロームがマイナス15.9%、
コールズがマイナス17.5%、
サックスもマイナス5.2%。
JCペニーはマイナス11.9%。
ギャップ10.0%減、
あのアバクロは28.0%減。

アメリカでも「節約、倹約。もったいない」が、
この11月、極限に達した。
だからコストコでは、高額品が落ちこんだ。

コストコはプレミアムな買い物と、
コモディティの買い物が、
一つ屋根の下で可能となる商売。

これを「トレーディング・アップ」という。

しかしこのプレミアムの部分が、売れなくなった。
だから全体では、マイナスとなった。

コモディティ商品は、必需の生活用品。

必需のものだけ買う。
それが11月のアメリカ人の生活トレンドだった。

日本でも、このトレンド、大きく外れはしない。

松井さんも同感してくれた。

話は、つきない。

あっという間に、1時間弱が経過。

ありがとうございました。
来年もよろしく。

午後は、帝国ホテル大阪。

オール日本スーパーマーケット協会12月度トップ経営研修会で、
特別講演、90分。
AJS

テーマは「2009年の政策と対策」

今年の秋、同協会のアメリカ視察セミナーに同行した。
だからアメリカスーパーマーケットの動静を含めて語った。

サブタイトルは「蛻変のすすめ」AJS2

ドラッカー先生は言っている、と、
上田淳生先生が言っている。
「量の成長が見込めない時には、
質の充実を目指せ」

アメリカではウォルマートを除いて、
大規模チェーンストアは軒並み、量の成長が果たせなくなった。
だから質の充実を目指すことになる。

日本も同じような傾向の中にある。

ならば2009年、2010年は、
質の充実にあて、
その後、蝉が脱皮して、
姿を変えてしまうごとき「蛻変」を遂げねばならない。
そんな構想を描かねばならない。

とりわけ、会社と店に停滞が見られる企業は、
停滞の自覚症状がある企業には、
「蛻変」の準備と、
「蛻変」の断行が必須である。

私、自信を持って、言う。

この1年間、
私自身が「蛻変」したからだ。

そんな講義。

あっという間に1時間半が過ぎた。
まだ話足りないくらい。

講演が終わって、
浄信寺へ。

前阪神百貨店社長の三枝輝行さんが、
「四季の会」向けに寺子屋講義をされていた。

その陣中見舞いと、
商人舎寺子屋塾への出講のお礼。
西端春枝先生にも、二日続けてお会いして、
幸せな気分になった。

帝国ホテルにとって返して、
懇親会参加。

私たちのテーブルには、
荒井伸也協会会長と井上保副会長。
井上さんは、ご存知、関西スーパーマーケット社長。
荒井さんも井上さんも商人舎発足の会発起人。
つまり商人舎ファミリー。
そこで井上さんと写真。
井上さん
井上さんが関西スーパーに入社したとき、
同社は4店舗の企業だった。

その4店は皆、歩いて行ける距離の中にあった。
私の言う最小で最強の「競争単位」。
その競争力を持った強い小売企業だった。

私が研修に入った広田店のころ、
10店を超えた。

このときも、強い競争単位を、
複数持つに至った。

小売業は1店舗が地域で一番の場合、
易しい。

その1店舗が3店、三角形に集合すると、
「競争単位」となる。

競争単位の三角形から、四角形、五角形と増やしていく。
すると、10店を超えたチェーンストアとなる。

みんな最初の競争単位は、歩いて行ける距離。

そんなことを井上さんと話しながら考えた。

懇親会のあとは、最上階のバーで2次会。
さらに㈱マツモトの松本隆文社長、
㈱セイミヤの加藤勝正社長、
㈱キョーエイの埴渕一夫社長、
㈱セブンスター大政典邦専務らと、
部屋で3次会。

話は盛り上がった。

講演でも声がかれたが、
この2次会、3次会で、
さらに声がかれた。

「スーパーマーケット応援団長」は、
声がかれても、大声で応援しなければならない。

それが私の役目です。

皆さんお疲れ様。
そしてありがとう。

最後に、林廣美の「金曜日のこの一品」
“エビ天丼”

売上げが困った時にはエビとイカ!

12月の二度目の週末。

困ったときには、エビ天丼。
お店の味をもっていると、強い。
惣菜やベーカリーは、
商品の入れ替えが必要。

それがないと飽きられてしまう。

しかし、これは、という商品をもっていると、
困った時に、その商品が助けてくれる。

エビ天丼が、それ。

今週末は、自分の売り場の得意の商品を、
「失敗を恐れない」で、
売り込もう。

では、よい週末を。

今日は、関西スーパー伊丹駅前店を視察してから、
やっと、横浜に帰ることができる。
4日ぶり。
いい旅だった。

夕方から、忘年会。

明日は、立教大学大学院の講義。
多忙な師走は、続く。

<結城義晴>

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