結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年02月10日(火曜日)

月刊『商人舎』本日発刊! 「イオンスタイル」を半裸にできた!?

月刊『商人舎』2月号、
本日発刊! 1622248_877441782318987_4173230326420353318_n-44
久しぶりに、
愛車ロヂャース28号にまたがって、
お知らせ。

もちろん商人舎magazine2月号も、
Web公開。

その目次。 
         AEON STYLE STORE
特集イオンスタイルを半裸にする
閉塞状況の日本総合スーパーに風穴は開いたか!?

[Cover Message]
1997年を境にして、日本の総合スーパーは下り坂を転げ落ち続ける。以来18年。いまだに回復の兆しは現れないどころか衰退の一途をたどるかに見える。奇しくも1997年にジャスコ社長に就任した現イオンの岡田元也社長。当時の中核フォーマットGMS「ジャスコ」に、マイカル「サティ」や「ダイエー」を加え、圧倒的にこの業態で日本最大勢力を形成。今、そのイノベーションに挑戦する。バナーは「イオンスタイル」。それぞれに専門店化のコンセプトを仮説し、セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングのマーケティングを試みる。フードスタイルストア、FT、キッズリパブリック、グランドゼネレーションストア。総合スーパーはこれら確立されたフォーマット群の「ニュー・コンビネーション」によって蘇る。それは日本の総合スーパー業態の18年間の悲願でもある。2015年初頭のいま、イオンスタイルストアを半裸にする。

[Message of February]
数字で表せ、数字で考えよ。  

新フォーマットAEON STYLE構築の論理
「ニュー・コンビネーション」のための三つの法則を説く
結城義晴
①2012年米国から始まったAEON STYLEの歩み
②総合スーパーとGMS業態の本質を押さえよ
③STPマーケティングによる新フォーマット開発
④ニュー・コンビネーションによるイノベーション

イオンスタイル岡山店 
「都市型ライフスタイル提案」でGMS改革を集大成

イオン多摩平の森店
フードスタイルストアのフォーマット確立を志向する

FT吉川美南店
1000坪型アパレル&ホームファッション専門大型店

KIDS REPUBLIC倉敷
1575坪型ベビー・子供ライフスタイル専門店

[PhotoReport]イオンリカー多摩平の森店〈商人舎magazine〉
[PhotoReport]米国ワイン専門店「Total Wine」〈商人舎magazune〉

[結城義晴の今月のブログ・エッセイ]
「より良く食べよ、より良く生きよ」Eatalyの雄弁は金 DSCN2119-5

今月号のテーマ、イオンだけの問題ではない。
スーパーマーケットにとっても、
他のチェーンストアにとっても、
新しいビジネスモデルをいかに確立するか。
その問題だ。

じっくり読んでいただきたい。

さて今日は、午後から、
商人舎magazineのWeb会議。

Webコンサルタントとして、
八面六臂の活躍。
猪股信吾さん。
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毎回、鋭い切り口で、
新しいメディアづくりに貢献してくれる。

fasebookコンサルタントの内田憲一郎さんも、
毎月、丁寧なアドバイスと提案をくれる。
三人でロヂャース28号の前。-5DSCN2121

今回の提案は2月20日に、
商人舎magazineと商人舎公式ホームページに、
お目見えします。

ご期待下さい。

さて今日の『ほぼ日』。
巻頭言は糸井重里の「今日のダーリン」。

「雑談」について考察する。

「おもしろければいいってものじゃない。
ある種の軽さがあって、
胃にもたれないで食える。
だからといって、無責任な感じはいやがられる。
お客様だからと義務でされる雑談というのも困る。
自称『雑談の名人』なんて人がいたら、
いやだなぁ」

そして話は仕事に絡んでくる。
「雑談の多い職場は、活気がある」

大型のベストセラーが出た某出版社。
そのときの社内の雰囲気。

「にぎやかになった気がします。
会社の調子がよくないときには、
なにか言って否定されたらいけないということで、
どうしても、なにかを軽く言いだせなくなるんです。
でも、好調なときには、みんながよくしゃべる」

いわゆる、ワイガヤか。
「もの言えば唇寒し」の逆。

糸井は述懐する。
「『雑』という文字のあるところには、
妙なエネルギーがあるものだ。
雑誌、雑種、雑費、雑貨、雑収入、
雑穀、雑木林、雑草」

「雑ということばでまとめられていたものが、
いずれ、ひとつのジャンルになったりする」

だから「雑」のつくものは、
「密かに自身に期待してもいいかも」。

その意味では「雑貨部門」は、
大いに期待していい。

「雑煮」や「雑炊」も拡大解釈すれば、
すごいメニューになる。

「雑巾」は万能のハウスキーピンググッズだ。
これらは結城義晴の追加的思いつき。

糸井はそして、発想を転換する。
「雑談というのは、なんとなく
歌声に似ていると思う。
知ってる歌、うまい歌じゃなくても、
聞いてて気持ちのいい、
その人らしい歌声ってある。
歌ってる本人もたのしくて、
まわりもたのしいのがいい」
このあたり糸井重里らしい。

最後に結論。
「そうだねぇ、雑談ってのは
『みんなのもの』なんだね」

月刊『商人舎』も紙の雑誌。
商人舎magazineは網の雑誌。

両方合わせて、
新しい、ひとつのジャンルにしたい。

そう思う。
よろしく。

今日の最後に、
日経新聞のスクープ。

「セブン&アイ、バーニーズ完全子会社化」
明日のリリースで明らかになるだろう。

2007年にはファーストリテイリングが、
買収に乗り出して、
それを断念したあのバーニーズ。

だと思ったら、
その日本法人バーニーズジャパンを、
セブン&アイ・ホールディングスが、
完全子会社にする方針を固めた。

日本法人の株主構成は、
住友商事が50.01%、
セブン&アイが49.99%。

昨年、セブンはこの株式を取得。
それを住商から全株買い取って、
完全子会社にする。

使い道はいくつもある。
まず第1は、そごう西武の百貨店事業、
場合によっては第2に、
イトーヨーカ堂衣料部門の強化。
そして第3に、何よりオムニチャネルの充実。
つまりインターネット販売。

バーニーズ・ニューヨークは準百貨店。
1923年にニューヨークで創業。

日本では都合11店で、
2013年2月期売上高195億円。

バーニーズジャパンは1989年、
バブル崩壊の寸前に、
伊勢丹が提携して設立。

2006年、住商や東京海上グループなどが、
全株式を受けて経営していたが、
まず東京海上が昨年、
セブン&アイに株式売却、
つづいて住商が全株を売却。

かくてバーニーズジャパンは、
セブン&アイ・グループとなる。

ただしファーストリテイリングが取得を試みたのは、
本家のニューヨーク・バーニーズ。
セブン&アイの場合は日本法人。

本家買収ならば、バーニーズの商品を、
日本でやや値入れを下げて販売することも可能。
もちろん米国内での経営には、
相当、苦労しただろうが。

ただし日本法人買収では、
基本的に本家からピンハネされる。

ファーストリテイリングと、
セブン&アイの買収は、
意味が違う。

後者の場合は、ブランドの活用が、
主な狙い。

つまり商品を獲得し、
同時に箔をつけるという考え方。

それはそれでセブン&アイのことだから、
うまくやるのだろうけれど、
伊勢丹、東京海上、住商と失敗続き。
いかに仕上げるか、
セブン&アイのお手並み拝見といったところだ。

イトイ流に言えば、
ワイガヤで決まった案件ならば、
いいのだろうけれど。

〈結城義晴〉

 

2015年02月09日(月曜日)

ヨークベニマルの専門経営者時代とヤオコーの組織改変の意味

Everybody! Good Monday!
[2015vol6]

2015年も第7週。
2月の第2週。

結構、忙しい。

水曜日の11日は、
建国記念の日の祭日。

そして今週末の14日土曜日が、
セント・バレンタインデー。

バレンタイン
君に会えない一日を

(いつき)の宮のごとく過ごせり

俵万智です。
1987年発刊の『サラダ記念日』より。

手紙には愛あふれたり
その愛は
消印の日の
そのときの愛

愛ひとつ受けとめられず
茹ですぎの
カリフラワーを
ぐずぐずと噛む

続けて2首、俵万智。
いいなあ。

バレンタイン・プロモーション、
キャッチフレーズやPOPに、
俵万智くらい使いたい。

今週は特に、
火曜日10日から水曜11日・木曜12日まで、
スーパーマーケット・トレードショー。

今年、私は2日目の11日、夕方にしか、
ビッグサイトに行けない。

立春は過ぎたというのに、
1年で一番強い寒波襲来。

それでも、トレードショーは賑わう。
冬晴をフランスパンが通り過ぎ
〈朝日俳壇より 静岡市・松村史基〉

さて、先週金曜日のDaily商人舎。
ヨークベニマル3月1日付で
大高善興会長、真船幸夫社長体制へ

大高さんが代表権を持つ会長に。
感慨深い。

大高善雄さんが創業し、
その長男の大高善兵衛さんが二代目、
次男の大高善二郎さんが三代目。
そして三男の善興さんが四代目の社長。

その善興さんが会長になり、
プロパーの真船さんが社長に就任。

真船さんには是非、頑張ってもらいたいし、
独自の社長像を作り上げて欲しいところだが、
オーナー経営者から専門経営者へと、
ヨークベニマルの歴史が変わった。

創業時からずっと、
日本の食品スーパーマーケットを牽引してきた。

そのヨークベニマルには、
鉄の掟がある。

大高善雄さんの孫たちは、
会社に入れないし、
経営幹部にしない。

私の極々、親しい友人が、
大高愛一郎さん。
故善二郎さんの長男。

素晴らしい人柄で、
仕事も実によくできる。

2008年にコーネル大学RMPジャパンが発足。
愛一郎さんは事務局長として、
この産業内大学の設立に貢献した。

その仕事を一緒にやっていた私は、
大いに頼りにしたし、感心したし、
そこで一番感じたのは、
ヨークベニマルに、
大高愛一郎が直接、貢献できないことの、
デメリットと残念さ。

それでも「野越え山越え」のベニマル精神。20130821220816
真船さんにもこれは染み付いているだろうし、
その上で専門経営者としての力量が、
発揮されることだろう。

この時期は新しい体制に向けた、
新しい組織作りが行われる。

ベニマルは新社長への交代。
一方、ヤオコーは、
トップ人事に関しては既に終っていて、
まだ30~40年は大丈夫だろうから、
組織の改変に忙しい。

まず第1に営業統括本部内に、
「商品戦略部」を新設。
これはマーチャンダイジングに、
戦略性を持たせるためのもの。
当然ながら商品開発や、
プライベートブランド育成の先導役を担う。

今の時期のヤオコーならば、
社長直轄でもいいくらいだろう。
まったくの私見だが。

ヤオコーの組織改革の第2は、
既定路線だが連結の惣菜子会社㈱三味を、
4月1日付けで吸収合併する。
当然ながら商品部内に、
デリカ事業部を新設。

これも全くの余談だが、
私は各社が使っている「デリカ」という言葉。
あまり気にいってはいない。
英語ではDelicatessen、
ドイツ語ならばDelikatessen。

英語ではその略語として、
Deliが使われる。

サービス・デリなど、
これは常套句。

「デリカ」は日本的な略語。

正式組織の名称には、
略語は避けたい。

だから私は日本語の「惣菜」が好きだ。
まあ、私の哲学だし、私の好みだが。

ヤオコーの話に戻って、
第3の組織改編は、
「情報システム部」の新設。
今年3000億円に上方修正したヤオコーでは、
ちょっと遅いくらい。

しかし、現実問題として、決して遅くはない。

さらに第4は、販売部内のエリア制導入。
150店規模のチェーンストアで、
埼玉県から千葉県、群馬県、茨城県、栃木県、
さらに東京都、神奈川県と出店エリアを広げて、
これは関東全都県への進出を果たすとなると、
エリア制はまあ、当たり前だろう。

個店経営の店長マネジメントと、
地区別のエリアマネジメントのシナジーが、
これからのヤオコーの営業力となる。

このヤオコーの組織改編は、
惣菜子会社以外は、
ヨークベニマルでは完了している。

ヨークベニマルの社長交代、
ヤオコーの組織改変。

タスキ掛けになっていて、
実に面白い。

いずれにしても2月は、
組織と人事の季節。

組織人としてのみなさんには、
そのことに大いに期待を抱きつつ、
仕事に励んでもらいたいと思う。

新しい季節がやってくる。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

 

 

 

2015年02月08日(日曜日)

ジジの素晴らしき日曜日[日曜版2015vol6]

ジジです。
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デンキ・ストーブ。
だいすきです。
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ここで、おひるね。
DSCN2103-4

そとは雨。
DSCN2105-3

ヨシハルおとうさん、
おうちにいます。
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だからボクも、
あんしんして、
ゆっくりおひるね。
DSCN2110-3

こっちも、すきです。DSCN2052-5

春眠暁を覚えず。
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サイコーです。
DSCN2062-5


でも、おとうさんによると、ボク、
イビキをかいているらしい。DSCN2056-5

ボク、もうすぐ、
10歳ですから。
DSCN2063-5

 

目がさめた。
DSCN2065-3

 

雨、あがったみたい。DSCN2070-3

うっすらと、
みずいろの空。
DSCN2087-3

みずたまり。
DSCN2089-3

雨があがると、
ボクにはわかる。
DSCN2073-3

ベランダ。
DSCN2116-3

お花にしずく。
DSCN2092-3

雨のしずく。
DSCN2094-3 

雨あがりには、
でかけますか?
DSCN2078-5
おとうさん。

ボクはここが、
すきなんです。
DSCN2082-4

まどべのソファーのところ。
DSCN2086-3

いちにち、ここで、
ねむったりしてすごすのも、
なかなかいいもんです。DSCN2080-4

すばらしい日曜日。 DSCN2075-5
おとうさんも、いかがですか。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

 

2015年02月07日(土曜日)

商人舎ホームページと「毎日更新宣言ブログ」四度目のRenewal!

商人舎公式ホームページ。
2007年の8月23日に初めて、
[毎日更新宣言]を発して、
このブログをスタートさせました。

そしてその2007年9月9日9時9分9秒、
最初の大幅リニューアルをしました。

8月23日はまだ私が、
㈱商業界の代表取締役社長で、
いわば私的な決意表明でした。
商業界ホームページの中に、
結城義晴の「message」という名のページをつくって、
そこで宣言をしたわけです。

もちろん8月末日をもって、
その役職を辞することは決まっていましたから、
[毎日更新宣言]は私の、
将来へ向かったビジョンでもあったわけです。

そして2007年9月9日9時9分9秒、
yuukiyoshiharu.comのアドレスを取って、
リニューアル。

ただしこの時は、
私自身、「無印」でした。

2008年2月1日、㈱商人舎を設立、
代表取締役社長に就任して、
ますます[毎日更新宣言]の決意を固めたのでした。

その2008年4月17日には、
[商人舎発足の会]が開催され、
私は多くに人たちに約束しました。
商業の現代化にお役立ちし、
そのために知識商人の養成に貢献すること。

私自身はそのことに、
一生を捧げる決意でした。

さらに翌2008年9月9日には、
商人舎としての二度目のリニューアルで、
ポータルサイトを目指すことにしました。

ここでアドレスもshoninsha.co.jpとなり、
現在の形が出来上がります。

さらに2009年1月9日。
三度目のリニューアル。
他のブログの充実を図りました。

2011年3月11日。
東日本大震災。

私はこのブログをベースキャンプに、
激励のメッセージを発信し続けました。

その後、2013年4月10日。
「おかげさまで」と言いつつ、
商人舎magazineサイトが発足。

紙の月刊『商人舎』と、
網の『商人舎magazine』サイト、
そして商人舎公式ホームページ。

この三つのメディアをもとに、
商業現代化と知識商人養成に、
勤しみつつ今日を迎えています。

そして今日2015年2月7日
商人舎ホームページと毎日更新宣言は、
四度目のリニューアルを果たしました。

この1週間ほど、
随分ご迷惑をおかけしましたが。

今回はバックシステムの大改革です。

従来の商人舎ホームページは、
WordPress4.0という仕組みを使っていました。
それをWordPress4.1に変えたのですが、
この作業は大変でした。
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これまでのコンテンツを全て、ひとつひとつ、
新しいシステムに移し替えねばならないからです。

8年に渡る毎日更新宣言ブログを始め、
様々な記事をすべて継承しなければ、
この商人舎公式サイトの意味がありません。

それを成し遂げて、
なんとかリニューアルを果たしました。

ご迷惑をおかけしました。
まだまだ不具合が生じるかもしれません。

しかしこの商人舎公式ホームページと、
毎日更新宣言ブログの過去の記事やコンテンツは、
いつでも検索して読み返すことができます。

ぜひぜひ、ご活用ください。

私にとっては今後、
苦労して書いた記事が、突然、
消えてしまうことがなくなりました。

文章をひとつずつ書くごとに、
下書きとして保存される仕組みが搭載されたからです。

これは何よりも、
私にとって心強い味方です。

しかし入稿の方法は、
全く違う手順を踏みます。

もちろん書くこと自体は、
全く変わりません。

商人舎ホームページと、
毎日更新宣言ブログ、
今後とも、ご愛読のほど、
よろしくお願いします。

最後に突然ですが、
道具について。

難しい道具を使うこと。
これは重要なことです。

世の中、易しい道具ばかり、
氾濫しています。

もちろん大衆化のために、
易しく使える道具の開発は、
とても意義のあることです。

店舗現場などでは、
パートタイマーやアルバイトの人たちに、
仕事を早く覚えてもらうために、
易しい道具を改善改革して行くことは、
必須の仕事と言えます。

しかし全員が易しい道具ばかり使っていては、
絶対に進歩はありません。

難しい、レベルの高い道具は、
それを使いこなそうとする人間を、
かならず進化、成長させます。

難しい道具。

あなたは何か、
そんなものを使っていますか?

商人舎magazineも、
毎日更新宣言ブログも、
「難しい道具」であるという側面を、
失わずに続けていきたいと考えています。

難しい道具を持ちましょう。
それがあなたが、
プロフェッショナルであることを証明してくれます。

〈結城義晴〉

 

2015年02月06日(金曜日)

日本上場企業とマクドナルドの決算の明暗

日経新聞の一面トップ記事。
「上場企業、今期最高益に」

2015年3月期決算の株式公開企業の調査集計。
社数で半分、株式時価総額ベースで7割強が、
速報値を発表している。
日経らしい極めて早い推計値集計。

過去最高は2008年3月期。
リーマンショックによる金融危機直前の数字。
それをも上回る過去最高。

これらの企業の集計は、
前期比3.8%増の22兆2600億円。
今年度の上期(4~9月期)の伸び率を、
0.5ポイント上回る。

つまり下期にも伸び続けたということだ。

そこから日経新聞が全体像を推定。

2015年3月期決算企業の
経常利益は、
30兆5900億円程度。

伸び率は3%程度。

特に好調なのは自動車。

特にトヨタ自動車は、
連結営業利益が過去最高の2兆7000億円。
前年比18%のプラス。

何よりも円安が輸出産業に追い風となった。

2015年3月期の売上高は27兆円、
純利益は2兆1300億円。

円安やインフレターゲットは、
このように輸出産業を潤す。
逆に国民の国内消費はインフレで苦しくなり、
海外旅行をすると高くつく。

国民の生活は円高のほうがいい。
それを我慢させて円安にして、
輸出産業にメリットを与えるのだから、
そういった産業はしっかり税金を払い、
さらに従業員の賃金を上げて、
国内消費にも貢献してもらわねばならない。

一方、日本マクドナルドホールディングス。
サラ・カサノバ社長兼CEOが、
2014年12月期の連結決算を発表し、
異物混入問題について謝罪した。

連結売上高は2223億円、前年比14.6%マイナス。
フランチャイズ加盟店を含む全店売上高は4463億円。
7年ぶりに5000億円を下回った。

この5000億円はどんな企業にも重要な分岐点で、
いち早い回復が望まれる。

営業損益は67億円の赤字。

前の期は115億円の黒字だったから、
差し引き182億円の目減り。

最終損益は218億円の赤字。
これは2003年12月期以来11年ぶり。

原田泳幸前社長時代から、
やや陰りが見えていたマクドナルドだが、
昨年7月に中国の仕入先食肉加工会社が、
使用期限切れ鶏肉を使用していた事実が判明し、
顧客の不信感が吹き出した。

鶏肉問題に関連した減益要因は、
合計で約180億円となる。
これは営業損失目減り分にほぼ一致する。

中国使用期限切れ鶏肉問題の後、
客離れ、客数減、売上げ減、
そのうえ相次ぐ異物混入問題。

サラ・カサノバCEOは、
日本式に深々と頭を下げて謝罪。
「結果を重く受け止めている」

しかし、
「業容を回復するまで満足しない」

こんな時にこそ、
リーダーシップが発揮されるし、
実はリーダーシップを発揮しやすい。

「私は日本のCEOとして指揮を執る」

私はカサノバCEO、
密かに応援している。

そんな夕方、
横浜商人舎オフィスに来訪者。

武藤麻代さんと衣笠真佐美さん。
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武藤さんは立教大学院結城ゼミ4期生。
現在、日本マクドナルドのコーポレートコミュニケーション部。
カサノバと一緒に対処している。

苦労は金を出してもせよ。
いい経験です。

衣笠さんは、㈱いいねいいねドットコム社長。
大阪府枚方市を中心にサイトを主催し、
スーパーマーケットを応援している。
こちらも苦労を買って出て、
主婦の組織化と地域貢献を果たしている。

実に楽しい夜だった。
詳細はまた。

いい週末を迎えてください。

〈結城義晴〉

***********************************
昨夜より商人舎サイトへ接続しづらい状況が
続いております。
ただ今、早急に原因を調査中です。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
<事務局より>

2015年02月05日(木曜日)

「コーポレートガバナンス・コード」の「尖った経営者、出てこい」

立春の翌日だというのに、
今朝から霙交じり。

東京・原宿の㈱クレオへ。

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クレオは、小売り流通業のマーケティングサポートを、
総合的に展開するエージェンシー企業。

設立は昭和43年。
現在500名のスタッフで、
年商119億円。

関智美さん(真ん中)、倉林武也さんと、
月刊『商人舎』3月号の打ち合わせ。
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関さんはクレオ生活行動研究部部長。
関さんには2013年5月から1年間、
『商人舎magazine』サイト上で、
小売りの『暮らしカレンダー』を
連載してもらった。

倉林さんは、教育研修部部長、
マーケティングプランナー。

今回は、月刊『商人舎』で、
プロモーションに関して、
大事な視点で提案してくれる。

関さんの長年の研究、
倉林さんの提案など聞いて、
私も意見を言った。

実にいい議論だった。
次号に、乞う! ご期待。
クレオは原宿通りのはずれにある。
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SMAPの大型看板。
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カラフルな観光案内所、
「もしもしにっぽん」。
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H&Mとフォーエバー21。
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専門店のファサードは、
どんどん洗練されてきた。

一方、ラフォーレ原宿。
こちらは古い感じが否定できない。
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一番楽しかったのは、
LINEショップ。
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結構、お客が入っている。
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人気キャラクターたちが、
入口で出迎えてくれる。
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そのキャラクターグッズを販売している。
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海外からの観光客が多くて、
割高な商品もどんどん売れていく。

キャラクターたちと記念撮影。
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最後はブラウンに、強烈なアッパーカット。
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久しぶりの原宿を楽しんだ。

さて日経新聞の経済コラム『大機小機』。
タイトルは「尖った経営者、出てこい」

コラムニスト癸亥さんが、
日本版コーポレートガバナンス・コードに対して、
辛口で提言。

昨年、金融庁が有識者会議を開催した。
「コーポレートガバナンス・コードの策定に関する会議」

座長は池尾和人慶應義塾大学経済学部教授。
流通業界からも、委員が出た。
松井忠三㈱良品計画会長、
中村美華㈱セブン&アイ・ホールディングス、
法務部法務シニアオフィサー。

昨年8月から12月まで8回、開催されて、
12月12日にコードの基本形がまとめられた。
そのうえで今年6月1日からの適用が決定。

コラムニストはこのコードに一言。
「コードが示すのはあくまでも原則、
すなわち平均像でしかない」

「企業として、唯々諾々と
平均像を模倣するだけなら、
最悪の事態に陥る」

そこでコラムニストは、
「2人以上の独立社外取締役選任原則」に関して、
その有効性を考える。

「独立社外取締役が複数いれば、
互いに連携することで
取締役会での議論が活発化し、
経営への監督機能が強化される」

しかし、それだけでは、
企業価値の向上と成長に
ほとんど役立たない。

「独立社外取締役は主に
助言という方法で経営に関与する」

「経営への直接的な関与は、
独立社外取締役に期待される
本来の役割ではない」

実はそのとおり。

私も社外取締役を務めている。
今年3月からは、
2社引き受けることになったから、
そのことは強く意識している。
「企業経営を直接担うのは経営陣である」
そのとおり。

この失われた20年の、
日本企業の経営がさえなかった要因を、
コラムニストは言い切る。
「企業統治が不十分だったこと」より、
「経営陣の資質の低さである」

一般の上場日本企業の特徴は、
「サラリーマン経営者の多さ」

そして生え抜きのサラリーマン経営者は、
何十年も同じ企業文化の中で育ち、
経営危機にでも遭遇しないかぎり、
「尖った意思決定が失われる」

結果として、
「既存事業が古びてもそれを転換できず、
創意ある経営を怠る」

小売サービス業で言えば、
既存店が老朽化してきても、
フォーマット転換や再投資ができない。

「とんがり★こだわり」になりにくい。
小売サービス業は逆に、
オーナー企業が多い。

コラムニストも指摘する。
「オーナー系で経営陣が尖っている場合は、
その企業が大成功するかもしれない一方で、
暴走もありうる」

「このとき、助言し、暴走を阻止できるのは
独立社外取締役である」

結論は、
「尖った経営陣があってこそ、
独立社外取締役をはじめ、
企業統治が生きる」

そしてコーポレートガバナンス・コードは生きる。

経営者自身が尖らずに、
コンサルタントや経営顧問が目立つ。
それは全くの邪道。

絶対にうまくいかないし、
必ず破綻が来る。

残念なことに、小売業では、
そんなケースも散見される。

オーナー経営者も、
サラリーマン経営者も、
とんがれ、こだわれ。

もちろん経営幹部も、
店長もバイヤーも、
そして部門チーフも、
みんな、脱グライダー商人として、
とんがれ、こだわれ。

私はそれを応援する。

〈結城義晴〉

2015年02月04日(水曜日)

「タフでなければ生きられない。 優しくなれなければ生きる資格がない」

立春にして、満月。
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月を愛でつつ。
春を待つ。
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横浜駅の横を流れる新田間川。
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ここにも、満月。
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横浜高島屋の上に。
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満月を愛でつつ、
春を待つ。

今日は朝一番で、
人間ドック。

横浜鶴ヶ峰病院。

脳、肺、胃・大腸、
CTスキャン、MRI・MRA、
大腸内視鏡検査。

フルコース。

昨年11月に亡くなった父や、
まだ90歳で生きている叔父も、
同じ病気を患った。

ならば、それは私にとって、
すでに起こった未来。
徹底的に検査する。

Toughであることは、
ビジネスマンにとって必須。

もちろん商人も、
Toughでなければならないし、
経営者は何よりも、
Toughでなければいけない。

農民も軍人も政治家も、
そしてジャーナリストも、
Toughであることが最低条件だ。

そしてそれを、
ひけらかしてはいけない。

当たり前のように、
何でもないかのように、
Toughに生きていきたい。

レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウのように、
ロバート・P・パーカーのスペンサーのように、
そしてユッシ・A・オールソンのカール・マークのように。

セルゲイ・ブブカや室伏広治のように、
かつての長州力や天龍源一郎のように。
イチローや長友佑都も、
ある意味でToughなアスリートだ。


「タフでなければ生きて行けない。
優しくなれなければ生きる資格がない」

If I wasn’t hard,
I wouldn’t be alive.
If I couldn’t ever be gentle,
I wouldn’t deserve to be alive.

マーロウの決め台詞。

「タフであるというのは、
困難なものを正面から見すえて、
“これは困難だ。
対処法を考えなければならない”と言い、
現実に対処することよ」
スペンサーの恋人スーザンの言葉。

Toughとはとても言えない私だけれど、
それに向かって、自分らしく生きていく。

さて、商人舎magazineのdaily商人舎。
ユニクロ初売り絶好調で1月112.0%
2月は「バレンタイン始めました!」

Toughな商人だなあ。
Toughな会社だなあ。

「冷やし中華はじめました~♪」ではないけれど。

日経電子版にコスモス薬品の記事。
「イオンに勝つ秘訣は『金太郎アメ』型の経営」
企業報道部・鈴木哲也記者。
流通には詳しくはないようだ。

「苦戦するイオンやイトーヨーカ堂は、
地域ごとに売り場や商品を変えるなど、
一斉にチェーンストア運営の修正に動き出した」

しかしコスモス薬品は、
「金太郎アメのように、
ほとんど形を変えない店舗を
西日本の広域で大量出店して躍進する」

福岡空港そばの激戦区。
大型のイオンモール、
買収したマイカルのサティ、
ディスカウント型のザ・ビッグ。
イオンは「多彩な店舗をそろえる」。

コスモスの出店戦略。
「福岡空港東店から半径約2キロ圏内に、
同じような店を3店出している。
この出店戦略が他社との違いだ」
コスモスの出店こそ、
これまでのセオリーで、
ローカルチェーンはみんなやっている。

総店舗数は610を超えた。
年間70店以上の出店ペース。
売場面積は約2000㎡。
60~80台程度の駐車場、
ロードサイドの独立店舗。

売上高は過去5年間で2倍以上に急増。
そして売上高4000億円規模。

M&Aには乗らない。
「業界に多い500㎡規模の店舗は、
強みとする食品を十分に陳列できず、
効率的な運営の支障になるとの判断だ」

「できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する」

これはすべての商売に当てはまる。

トヨタもホンダも、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

味の素も日本ハムも、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

ユニクロも無印良品も、
できるだけコストを抑え、
1円でも安く提供する。

それはイオンもイトーヨーカ堂も、
同じ。

できるだけコストを抑えない企業は残らない。
1円でも安く提供する意思を失った店は滅びる。

しかし鈴木記者。
「コスモスの安さは、
多くの『しない』ことで支えられている」

①店の形を変えない
②M&Aをしない
③ポイントカードをしない
④電子マネーやクレジットカードの支払いもない

かつてのパソコンのディスカウンター、
ステップの「5つのノー」を思い出す。

「現金正札販売」を謳い、
「毎日低価格」を貫く。

これはウォルマートの専売特許。

「低コスト経営を土台に、
大半の商品で増税分を吸収し
税込み価格を据え置いた努力が実り、
昨年12月まで8カ月連続で
既存店売上高が前年を上回った」

標準化されたシングル・フォーマットで、
エブリデーロープライスの
コモディティ・ディスカウント。

いわば古典的なチェーンストアの強みに、
鈴木記者はあらためて感心する。

この鈴木記者に、
アルディやリドルを見せたら、
どれほど驚くだろう。

トレーダー・ジョーに連れて行ったら、
どれほど感動するだろう。

昨年3月に、日経新聞は、
大幅な組織変更をした。
産業部と消費産業部を、
「企業報道部」として統合。

第1次・第2次産業と、
第3次産業の垣根を払って、
ひとつにまとめた。

その結果、こんな記事も出てくる。

ただしコスモス薬品もやはり、
Toughな商人の一つの典型。

コンテスト型競争時代とは、
コスモスもあるけれど、
ハローデイもある。

イオンもイズミも、
トライアルもある。

もちろんセブン-イレブンも、
ユニクロもある。

このレベルのポジショニング競争である。

いずれもタフでなければ生きて行けない。
優しくなれなければ生きる資格がない。

〈結城義晴〉

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