結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年03月21日(土曜日)

機能性表示食品制度改革についての5つのポイント

2015年の春分の日。

今日、鹿児島市でソメイヨシノが開花。
日本全国で一番早かった。
それでも昨年より1日遅い。

そして1週間後から10日後、
鹿児島では早くも満開。

今日はもう一つ、
高校野球の春の選抜大会開幕。
「熱球」は夏の甲子園。

しかし春の終盤は「桜の甲子園」。

大相撲春場所は、
関脇の照ノ富士が、
横綱白鳳との優勝争いで、
大活躍。

関脇が活躍する場所は、
面白いけれど、
照ノ富士も逸ノ城も、
モンゴル出身。

日本人力士、頑張れ。

さて、日経新聞で、
「食の新表示」記事が2日間の連載。

4月1日から「機能性表示食品」制度が、
スタートする。

この新制度はアベノミクスの第三の矢、
「規制改革」の柱のひとつ。

国民の健康を維持・増進しながら、
経済も活性化する狙い。

ここで一番大事なことは、
表示制度の改革であること。

商品が有する機能が、
まず備わっていなければならない。
そしてその表示は、
当然ながら適正であることが条件。

一般に言われる「健康食品」の定義。
「健康の保持増進に役立つ」ものであると、
機能が宣伝され販売・利用される食品。
これは学術的な認識とは独立していて、
単に社会的な認識において、
他の食品と区別される一群の食品の呼称。

健康食品の一部に「保健機能食品」がある。
これは行政により機能の認定を受けた食品。

その保健機能食品には、
二つある。

第一は「特定保健用品」、いわゆる「トクホ」。
これは1991年に保健機能食品制度が定められ、
科学的根拠を提出し表示の許可を得た食品。
1143品目が登録され、
ガムや米飯、調味料まで幅広く活用されている。

特に飲料では花王の「へルシア」や、
サントリーの「特茶」などヒットが相次いだ。
今回の表示制度改革で、
へルシアの茶飲料などは4月以降に刷新される。
伊藤園も4月にトクホの「黄金烏龍茶」を発売。

トクホ市場は6000億円規模。
今回の制度改革とは直接、関係はしないが、
こちらの分野の成長は続く。

第二は「健康機能食品」で、
ビタミンやカルシウムなど
特定の17成分に限って、
効果を表示できる食品。
この分野も成長が見込まれる。

今回の機能性表示制度で、
第三の分野が成長するが、
そこには5つのポイントがある。

第1に国が許可したものではないこと。
企業が自ら食品の科学的根拠を評価した上で、
その機能性を表示する。

したがってその旨を記載する義務がある。
新制度は販売の60日前までに、
論文など科学的根拠を、
消費者庁に届け出ればよい。

国の審査は不要だから、
トクホよりハードルは格段に低い。

第2は対象食品が広がること。
今回、加工食品および農林水産物が対象となる。
つまり生鮮食品を含む食品全般が対象となる。

第3は対象成分が広がること。
栄養機能食品によって許可されているのは、
ビタミン12種類とミネラル5種類。
それ以外に今回、
n-3系脂肪酸、ビタミンK、
そしてカリウムが追加される。

第4は食品と薬の境界線が動くこと。
薬事法では薬以外は、
部位指定や効能を表現することが、
禁止されている。

しかし新制度では、
科学的根拠があれば、
体の特定部位に言及した表現を行うことができる。

ただし、食品表示に、
疾病名を記載してはならない。
薬と食品との区別は厳然としている。

そして第5に消費者教育や顧客教育に、
力が入れられること。
小売業ではまず、
従業員教育も必要になる。

調査会社シード・プランニングの推定では、
健康食品の市場規模は、
2017年に2兆1450億円に成長する。

今回の新制度の導入などの効果で、
13年比で17%増えるとの予想。

ただし懸念の声も。
主婦連合会・河村真紀子事務局長。
「書類の体裁が整っていればよく、
消費者が根拠を検証できない表示が
乱立する可能性もある」

日経連載のまとめ。
「官民とも消費者に分かりやすく
周知する努力は欠かせない」
つまり第5のポイントが、
重要になるということだ。

機能性表示改革で一儲けしようとか、
プロモーションで稼ごうとは考えないことだ。

消費者も消費者庁も、
それは厳しくチェックしている。

〈結城義晴〉

 

2015年03月20日(金曜日)

ベルク原島功さんの訃報と「とくし丸」住友達也さんとの意気投合

訃報です。

原島功さん。
㈱ベルク代表取締役会長。
65歳。

謹んで哀悼の意を表したい。

1950年1月17日生まれで、
私よりも3学年上。

もう30年来の付き合いだが、
残念でならない。

互いに学生時代のことは、
あまり語らなかったが、
原島さんは、立教大学経済学部出身。
卒業後、1973年㈱西友ストアー(当時)入社。

その後、実家の㈱主婦の店秩父店に戻り、
㈱ベルクと商号変更して、
1995年、ベルク代表取締役社長に就任。

Better Life with Communityが、
企業コンセプトで、
その頭文字を取ってBelc。

社長就任後、2004年、
ジャスダックに株式上場。
2008年、東証二部上場、
2009年、第一部上場と、
確かなステップを上り、
2006年にはイオンと業務・資本提携。

まさに「我が道を行く」の観あり。

2015年2月期の原島さん最後の決算予想は、
営業収益1530億円、前年比105.5%。

売上総利益率は25.4%、
販管費率21.8%、
そして営業利益率4.7%。

年商は1500億円を超え、
埼玉県62店舗を中心に、
関東に90店舗を展開し、
営業利益5%の、
スーパーマーケットのチェーンストア。

原島功が残した企業は、
燦然と輝く数字をはじき出す。

ある意味で原島さんは、
チェーンストア主義者だった。

「チェーンストアづくりに、
強い信念を持った従業員とともに」と、
言葉を残している。

そのために原島さんの考え方は、
「ビジネスとプライベートをはっきり分ける」

(1)豊かな休日、少ない残業時間が、
(2)仕事への集中力を生み生産性を上げ、
(3)業界水準でより高い給与体系を実現する。

(1)の残業時間は月平均10時間以内で、
(3)の高い水準の給与体系実現は、
(1)の少ない残業時間のオペレーションをつくり出し、
(2)の集中力と高い生産性を生み出す。

好循環系のチェーンストアを目指した。

原島さんは、従業員のそれぞれの、
「良い人生」を保障しようとした。

実に、正しい商人だった。

心から、ご冥福を祈りたい。

一方、一昨日のチュニジア銃撃事件と、
20年前の地下鉄サリン事件。

各種メディアが、
両方を関連付けて報道。

どちらも無差別テロ。

この20年間、
何が変わって、
何が変わらなかったのか。

それを考える。

さて今日は、朝一番に、
アメリカからJACの皆さんが来社。
さらにロピア取締役の福島道夫さんが、
加わってくれた。
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左が福島さん。
それからJAC代表の浅野秀二さん、
五十嵐ゆう子さん、藤森正博さん。

1月、2月とロピアの一団180名が、
ニューヨークを視察した。
そのときの約束でJACの皆さんが、
今日、福嶋さんの案内で、
ロピアの店舗を視察する。

私も行きたいところだが、
午後の予定があり、
残念ながら同行できず。

その午後、新橋からゆりかもめに乗車。
一番後ろの窓際の特等席を確保。

新橋の街並みを縫って走る。
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英国庭園のある竹橋あたり。
春の日の都心の街並み。
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船の帆と遊歩道。
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東京湾沿いの倉庫地帯。
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そして東京湾。DSCN9515-1
海の上に浮かぶように台場エリアが見える。

レインボーブリッジが近づく。
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電車はぐるりと回り込んで、台場に向かう。
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海が近づく。
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レインボーブリッジは
線路と道路が並行して走る。
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台場地区に入ると、
右手にフジテレビ、
左にアクアシティ。
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今日の訪問は、
国際展示場正門のTFTビル。
その8階にブルーチップ本社がある。

今日、懇談したのが、
住友達也さん。
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移動スーパー「とくし丸」創業者。

ブルーチップは新事業として、
とくし丸と住友さんをバックアップする。

ブルーチップの中野茂部長が、
住友さんを紹介してくれた。
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2時間ほど語り合って、
すぐに意気投合。
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住友さんも出版事業を創業して、
その社長だった。

2時間ほどゆっくり話をして、
その後、豊洲の文化堂へ。
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文化堂の志村孝雄さんを訪問。
いま、新事業推進課でとくし丸を担当する。

とくし丸のバンの前で、
全員で写真。
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右は、濱田大樹さん。
ブルーチップとくし丸事業部リーダー。

私もとくし丸のバンの前で、
写真を撮らせてもらった。
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豊洲に来たのだから、帰りに、
フードストアアオキを訪問。
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文化堂vsアオキの豊洲の闘い。
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文化堂はとくし丸を加えて、
商業の現代化を図る。

この20年間。
変わったことと、
変わらなかったこと。

私はずっと、
そのことを考えていた。

〈結城義晴〉

2015年03月19日(木曜日)

「賃上げ一斉回答」と平富郎「仕事に向き合う時間数で負けるな」

高村勣さんご逝去。
「ミスター生協」と呼ばれた。
元生活協同組合コープこうべ理事長で、
元日本生活協同組合連合会会長。
大正12年生まれの91歳。

イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さんが、
大正13年生まれ。
イオン名誉会長相談役の岡田卓也さんは、
大正14年生まれで、
ライフコーポレーション会長の清水信次さんが、
大正15年の生まれ。

皆さん化け物級。

高村さんは、伊藤さんよりもひとつ上で、
日本の流通業の創始者のお一人。

コープこうべは、
灘生協と神戸生協が合併し、
灘神戸生協となってから日本最大、
そして世界最大の生活協同組合となった。

その歴史をずっと支えた人。

1990年には、
「日本生協店舗近代化機構」を創設。
当時、私もインタビューしたが、
毅然とした応対で、
大正人の気骨が感じられた。

現在の生協運動を、
高村さんはどう見ていたのだろうか。

ご冥福を祈りたい。

横浜商人舎オフィスに戻ってみると、
機関誌『SELCO Report』3月号が届いた。
全国セルコグループ運営本部発行。

巻頭言の「Message Board」に、
平富郎さんが書いている。
㈱エコス会長、
昭和14年(1939年)生まれの76歳。
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「業界を見回して、
創業オーナーが健在のところは良い。
ぶれないからです」
賛成。

そして勝つための絶対条件。
「仕事に向き合う時間数で、
負けないことです」

「幹部は仕事の量を増やすことです。
幹部が不眠不休で頑張って、
従業員が所定時間で働けば
利益が出る仕組みをつくる」

昨日は日本中で、
春の賃上げ一斉回答。

従業員は所定時間で働き、
そのうえで賃上げ。

日本経済新聞の主要企業106社調査では、
「50.9%の経営者が定期昇給を含む賃上げ率を
前年並みかそれ以上にすると答えた」

しかしこの賃上げ、
引き出したのは政府。
大義名分はデフレ脱却。

日経の巻頭言『春秋』は皮肉る。
「組合へ、ではなく政府への一斉回答?
結果良ければ……ではあるが
いささか寝覚めが悪い」

それでも、経営幹部は、
平さんの言うように、
「命懸けで頑張れ」。

「仕組みができたら
幹部も休めるのですから」

賛成。

商人舎magazineのDaily商人舎は、
「イオン越谷レイクタウン大規模改装、
カスミも近隣に新店開設」

2008年10月オープンのレイクタウン、
7年目に第1期、第2期に分けて大改装。

それだけではない。

カスミが明日、近隣に開業。
レイクタウン内のマルエツや、
イオンスタイルの食品フロアと、
グループ内競合。

周辺はイオンのスーパーマーケットだらけ。
しかしマーケットシェアは圧倒。

その所為か、最近、
ドラッグストアが曲がり角。

日経新聞が書く。
「14年度成長率は過去最低」

国内の市場規模は6兆円超。
しかし2014年度成長率は1%。

日本チェーンドラッグストア協会発表のデータ。
14年度の総店舗数は約1万8000店。
過去10年で25%の激増。

調査初回の2000年度以降、
14年連続でのプラス成長。

「調剤薬局併設店舗は売上げが2割増」
ウエルシアホールディングス水野秀晴社長のコメント。

調剤がカギを握るのは、
アメリカでも同じ。

私はいつも強調する。
スーパーマーケットでも、
調剤部門のないフード&ドラッグは、
コンビネーションストアではない。

調剤機能併設ドラッグストアは、
ウェルシアが昨年11月時点で7割の680店、
ツルハホールディングスも2月時点で310店。
ツルハはこの1年26%増。

しかし調剤部門に必須の薬剤師は、
教育課程が4年制から6年制に移行。

さらに薬剤師国家試験の合格率が、
昨年は60.84%と前年比18ポイント低下。

我が盟友・宗像守さんもコメントする。
「拡大路線の中で体制が整わない企業も多い」
日本チェーンドラッグストア協会事務総長。

日経の記事の総括。
「薬剤師の教育体制から
店舗運営の効率化まで
一から見直す必要がある」

ドラッグストアも、
平富郎さんの指摘のように、
今、幹部は命懸けで頑張って、
仕組みを再構築せねばなるまい。

スーパーマーケットも、
ドラッグストアも、
トップ、幹部、リーダーは、
「仕事に向き合う時間数で、
負けないことです」

〈結城義晴〉

2015年03月18日(水曜日)

「セブン&アイ過去最高益」でも足を引っ張った二つの要因

そろそろ2月期決算企業が、
2014年度実績を明らかにする。

まず決算短信による速報が出され
そして有価証券報告書による確報が出る。

実はその決算短信の前に、
マスコミ、特に日経新聞から、
情報が漏らされる。

だから「○○したようだ」とか、
「○○程度」「○○前後」といった表現が、
使われる。

今朝の日経新聞一面左上段に、
「セブン&アイ、最高益」の文字が躍る。

小売業関係者としては、
ここに速報前の情報が載るのは、
単純にうれしい。

そのセブン&アイ・ホールディングスの決算。
日経によると、
売上高(営業収益)は6兆1000億円程度、
前年比約8%増の、ようだ。

連結営業利益が3450億円前後、
こちらは前の期比2%増の、ようだ。

4年連続過去最高益更新の、ようだ。

理由はセブン-イレブン事業の好調ぶり。
これは誰が見ても明らか。

日本国内の既存店売上高は、
この2月まで31カ月連続、
前年同月比プラスの、ようだ。

セブン-イレブンの国内店舗数は、
約1200店増で約1万7500店舗。

アメリカのセブン-イレブン・インクも好調。

しかし足を引っ張った事業もあった。
日経はふたつ挙げる。

ひとつは昨年買収したニッセンホールディングス。

アマゾンをはじめとするノンストアリテイリングは、
世界中で成長を続けている。

アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は、
「現在のeコマースのシェアは3.6%だから、
われわれの伸びシロは96%」と胸を張る。

しかしセブン&アイの傘下の通信販売は、
今期、苦しかった。

これは面白い現象だ。

日経新聞が挙げた理由は2点。
「商品力の弱さ」と、
「費用負担の膨張」。

「商業統計調査」が、
通信販売を分類定義している。

まずは大きな括りとして、
有店舗販売に対して「無店舗販売」がある。

そしてこれは二つに分けられる。
第一が訪問販売、
第二が通信・カタログ販売。

2007年(平成19年)の商業統計は、
このあたりを調査している。

訪問販売の事業所数は、
14万5300。
2002年比20.3%減。

通信・カタログ販売事業所は、
6 万1312 事業所(同36.1%増)。

さらに自動販売機の事業所は、
12 万6348 事業所(同21.6%減)。

この時点の商品販売額。
訪問販売が8兆2832億円、
2002年調査比22.9%減。

通信・カタログ販売事業所は、
4兆168億円(同30.1%増)。

自動販売機による販売は、
1兆7915億円(同15.6%増)、
その他は8兆7359億円(同0.8%増)。

一方、公益社団法人日本通信販売協会の調査。
その2013年4月~2014年3月の市場規模は、
5兆8600億円で前年比8.3%増。

これは1998年度以来、
15年連続増加。

ここ10年の平均成長率は7.7%。

通販市場の成長要因を、
通販協会は3つ挙げる。
第一は、楽天、アマゾン、スタートトゥディ等、
モール、大手eコマース企業が牽引。

第二は店舗系のネット通販の伸び。
新商品、新サービスのネット通販企業の
参入による裾野の拡大。

第三はシニア市場拡大に伴う、
メーカー通販(健康食品、化粧品)、
宅配事業の堅調な伸び。

その中でニッセンは、
「商品力」の改善が進んでいないし、
「コスト構造」の改革もなされていない。

しかし可能性はある。
それがセブン&アイのオムニチャネル戦略。

さてセブン&アイの決算に戻って、
若干、足を引っ張ったもう一つの要因は、
「イトーヨーカ堂の衣料品部門」。
こちらは総合スーパーの弱点。

抜本的な刷新が必須。
問題はこの期中に、
その刷新の糸口が掴めたか。

それがなければ、
今期も迷走するに違いない。

それは他の総合スーパー企業にも言えること。

月刊『商人舎』2月号特集は、
「イオンスタイルを半裸にする」
この特集でも触れたが、
「衣料品部門」などと称しているうちは、
問題の解決は遥か彼方だろう。

月刊『商人舎』3月号は、
「52週MDの錯誤」
この特集でユニクロが52週MDを、
重要なノウハウとしていることを指摘した。

要はカジュアルファッションを、
フードと同じようにみなすこと。

この日経一面記事が指摘する中身は、
実は重要な問題をはらんでいる。

さて、日経ばかりで恐縮。
『アジア便り』に、
「習さんはゴルフがお嫌い?」の記事。

昨年末、高級ゴルフ場「南公館」が、
突然、閉鎖された。

さらに6月末には、
多くの日系企業が会員権を持つゴルフ場も、
閉じるという噂。

その裏には、
習近平国家主席が進める
環境保護運動がある、らしい。

上海に注ぐ長江の水を
北京に運ぶ用水路が完成した。
しかし水の汚染がひどい、らしい。

ゴルフ場でまく農薬も一因、のようだ。

ゴルフ場の乱開発で、
切り崩された山野も多い、らしい。

このあたり、
例によって中国は、
節度を知らない、ようだ。

日経記事は書く。
「ビジネスパーソンにとって
ゴルフ場は大切な情報交換の場所であり、
コミュニケーションの場を失うのは痛い」

習主席は、これがお気にめさない、
とのうわさもある、ようだ。
「公務員や経営者が
グリーン上で密談を繰り返し、
汚職や不正取引に及ぶというのだが……」。

このあたりも、
例によって中国は、
節度を知らない、ようだ。

さて私は、夕方から、
千葉県のグレートアイランドゴルフ倶楽部。
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その一番ホール。

こちらは有名な18番ホール。DSCN9494-5
伊藤園レディスのトーナメントが開催され、
多くのドラマが生まれたホール。

明日は第12回ドクターズ杯。
「マスターズの上を目指そう」という趣旨で、
「ドクターズ」と名付けた。

名付けたのは、僭越ながら結城義晴。

マスターは修士、
ドクターは博士。

だからこのコンペティションで優勝すると、
ドクターを名乗ることができる。

もちろん上手に名乗らねば、
「ドクター中松」だとか、
「ケーシー高峰」だとか、
そんな感じになってしまうから、
みんな名乗らないけれど。

今夜はそのメンバーが参集して、
前夜祭。
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オール日本スーパーマーケット協会の
トップマネジメントの皆さん。

習主席の中国ではなくて、
節度ある日本でよかった、ように思う。

では、明日を楽しみに。

〈結城義晴〉

 

2015年03月17日(火曜日)

「美しく歩き抜いて記録を出す」競歩世界記録と平和堂事前研修会

春分の日を前に、
スポーツ・ニュース。

地味な競技の「競歩」。
全日本競歩能美大会男子20キロで、
鈴木雄介選手が世界記録樹立。
27歳、170センチ、57キロで、
日本の第一人者。

記録は1時間16分36秒。

これまでの世界記録は1時間17分2秒。
だから26秒の更新。

男子日本選手の陸上競技世界記録は、
1965年のマラソンの重松森雄以来、
つまり50年ぶり。

「美しいフォームが僕の理想。
美しく歩き抜いて
記録を出したかった」

美しく歩いて、
世界記録。

日本人らしくて、
こんなに嬉しいことはない。

さて私は、昨夜、
滋賀県の彦根に入った。。

そして鴨料理の老舗「伊勢幾」で会食。
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ご一緒したのは、
㈱平和堂常務の平松正嗣さん、
教育人事部長の本持真二さん(右)。
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懐石料理と地酒をいただいた。DSCN9394-5

なかでも絶品はしらすの卵とじ。
半熟卵のとろとろが、
お腹に優しくに沁み渡った。
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平松さんの大学時代の合唱団での活躍から、
米国での生活、平和堂の新しい試みまで、
話は大いに盛り上がり、楽しい時間だった。

そして今日は南彦根の平和堂本社へ。
4階の研修室。
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5月のアメリカ視察事前勉強会。
午前中は私のガイダンス。
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アメリカで何を学ぶのか。
どのように学ぶのか。
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最も重要な経営理念から、
商業近代化の歴史、
働きがいのある企業と知識商人の役割、
最新の情勢までを解説。
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小さなイノベーションを継続することが、
平和堂をとんがらせること。
2時間たっぷり語った。
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スライドのない講義では、
自然に身振り手振りが大きくなる。
それだけ熱が入る。
これもいいものだ。

昼食をはさんで、午後は、
昨年11月の渡米研修組からの報告会。

今年は5年目の9チーム目。
報告は第8チームから。

経営幹部もほぼ全員加わり、
総勢90名ほどが一堂に集まる。

まず全員で平和堂の社是の唱和。
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報告会の初めに、
同行した取締役の夏原陽平さんが一言。
コーネル大学ジャパン第2期生。
「知ること、実践すること、
成果を上げること、そして継続すること」
その重要性を強調。
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報告会は、6班に分かれて、
それぞれにアメリカで学んだことから、
帰国後に取り組んだこと、
その数字で裏付けされた成果を、
スライドで報告。
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この内容が、実にいい。

夏原平和社長も平松常務も、
熱心に聞き入る。
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2つの班の発表が終わると、
代表者に対して質疑応答が始まる。DSCN9443-5

代表者は厳しい質問に、
真剣に答える。 DSCN9447-5

夏原行平常務も質問。
コーネル・ジャパン第1期生。
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報告者は、
スーパーバイザーや経営幹部からの、
具体的で厳しい指摘、質問に答える。

そして私が班ごとの報告に、
講評を加える。

こうして全員で、
情報の共有とコミュニケーションを図る。
それが報告会の果実である。

3時間ほどかけて
全6班の報告が終了。

団長を務めた田中仁史さんが
激励の言葉を贈る。
平和堂生鮮食品事業部部長。
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そして私の講評と総括。
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私は3つのことを指摘。
プレゼンテーション、イノベーション、
そしてセレンディピティ。

最後に社長の夏原平和さんが、
鋭く総括。
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その夏原さんと、
今年のスローガンをバックに、
ツーショット。
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報告会を終えた前回の参加者だけ、
社員食堂に移動して懇親会。

団長の田中さんが乾杯の音頭。DSCN9473-5

カンパ~イ!DSCN9476-5

一方、5月の視察団の面々は、
今夏のアメリカ視察で、
何を学び、何を成果とするかをディスカッションし、
班ごとに課題を発表。

私は懇親会を抜け出して、
それらの課題についてコメント。
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ありのままに見ること、学ぶこと。
そして成果を上げ、イノベーションを起こすこと。
そのために一度設定した課題も、
臨機応変に変えてよろしい。
それが私のメッセージ。
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5月の視察団の団長、副団長と、
視察の成功を期して写真。DSCN9488-5
左が団長の田淵寿さん、取締役商品本部長。
右が副団長の杉田聡さん、GM営業部長。

一方、昨年の渡米組は、
懇親が終わって全員写真。DSCN9489-5
平和堂は今期、絶好調の業績を残す。
その原動力は、この笑顔。
平和堂のイメージキャラクターは、
「はとっぴー」。
そのポーズをとった精鋭たち。

彼らがいま、自ら変わり、
㈱平和堂を変えようとしている。

美しく歩き抜いて、
記録をつくる。

平和堂のイノベーションは、
そうあって欲しいものだ。

〈結城義晴〉

2015年03月16日(月曜日)

竹田和平「効率経営」と鍵山秀三郎「凡事徹底」に「有事活躍」

Everybody! Good Monday!
[2015vol11]

2015年第12週。
3月第4週。

今週末の土曜日が、
春分の日。

祭日と土曜日が重なって、
休暇が減って人々は残念だろう。

商売も祝日が減ると、
その分、目先の売上げが減少する。

しかしこの春分の日に、
高校野球春の選抜大会が開幕する。

大相撲は横綱・白鵬が、
全勝で中日を折り返し。

プロゴルフも、
人気の女子トーナメントの三戦目が今週。
男子は4月中旬が開幕。

ああ、春がやってきたなぁ。

本当にそう感じさせてくれるのが、
今週だ。

春の日が不貞寝の顔を跨ぎゆく
〈朝日俳壇より 西海市・原田覚〉

日差しが春らしくなってきた。
その春の日が、
ふて寝している顔をまたいでいく。

ほのぼのとして、
のんびりした、いい感じ。

そんな時間もつくりたい。

長き駅に短き電車春きざす
〈同 平塚市・日下光代〉

長い駅、短い電車。
その対比がのんびりした春らしい。

紅梅は色白梅は香をこぼす
〈同 市原市・鈴木南子〉

これも紅梅・白梅の対比。
赤い梅は色を楽しむ、
白い梅は香りを愛でる。

売場も紅梅、白梅の如き対比を、
作り出し、醸し出したい。

さて、今週の販促は、
商人舎magazineのweekly商人舎、
日替わり連載「月曜朝一」。

今日の商人舎magazineでは、
週刊特別企画を掲載。
【Focus Up】
観光都市の駅直結商業施設
平和堂「モンデクール長浜」
2月10日、滋賀県長浜市に、
フレンドマートを核にした新店がオープン。

そのスタディ。
ご愛読のほど。

今週の私のスケジュール。
今日は東海道新幹線ひかり号で、
米原まで。
それから彦根へ。

このところ、
東海道を行ったり来たり。

明日は彦根で、
平和堂の米国研修事前講義。

明後日は、午前中、
鶴ケ峰病院。
人間ドックと大腸内視鏡検査の結果を聞く。

そして夕方、
千葉県のグレートアイランド倶楽部に入る。
夜は前夜祭。

翌日はドクターズ杯。
私、もう、ずっと楽しみにしてきた。

金曜日は、午前中、
浅野秀二さんをはじめとするJACの面々が、
アメリカから来社。

午後は、月刊『商人舎』4月号の、
トップインタビュー。

充実した日々です。

さてさて、日経新聞最終面の『交遊抄』。
竹田和平さんが書く。
竹田製菓の代表取締役。
この会社はタマゴボーロで有名。

しかし竹田氏自身は、
上場企業104社の個人株主として著名。

その竹田さんの交遊相手は、
あの鍵山秀三郎さん。
このエッセイのタイトルも、
「凡事徹底の人」

鍵山さんはイエローハット創業者。
カー用品専門店チェーン。

竹田さんは15年前に、
その会社の株主になった。

そして鍵山さんが、
竹田さんのもとを、
株主訪問で訪れた。

同い年。
互いに戦中派で、その経験もある。
同じ創業者。

鍵山秀三郎は、
まさに「凡事徹底」の人。

竹田和平は、
効率化を最優先する経営者、投資家。

まったく反対の二人が、
「すっかり心が通じ合った」
つまり意気投合。

白梅と紅梅。
長い駅と短い電車。

鍵山さんの「凡事徹底」に、
私は「有事活躍」を加えた。

2007年8月23日の最初のブログには、
この言葉を使った。
タイトルは
「凡事徹底・有事活躍で
毎日更新宣言を発します」

「大きな努力で小さな成果に耐える」
これが凡事徹底。

「小さな努力で大きな成果を上げようとする」
これは効率経営。

鍵山さんはいう。
後者は「他人の努力を奪っている」

「最後には何にもならないことに努力する。
だから人間として成長する」

私は著書の中でも、
この考え方を整理した。
『お客さまのためにいちばん大切なこと』

倉本長治の『商売十訓』の第九訓。
「公正で公平な社会的活動を行え」
社会的活動には二つある。
本業とそれ以外の活動。

本業においては、
「小さな努力で大きな成果」

それ以外のボランティア活動では、
「大きな努力で小さな成果」

鍵山さんは言う。
「努力は無駄にならない。
必ず報われるようにできている。
ただし、自分が望んだようには
報われないけれど」

「小さな努力で大きな成果」ばかり、
追いかけていると必ず罰が当たる。
模倣漬けがその典型だ。

毎日更新宣言ブログに関して私は、
今も、この気持ちは変わらない。
今週も、その心持ちは変わらない。

だから8年近くも、
毎日更新宣言ブログは続いているし、
業界の人々に馴染んできている。

ありがたい。

鍵山秀三郎さんに、
いくら感謝しても足りないくらいだ。
その鍵山さんと竹田さんの対比。
勉強になる。

ではみなさん、
今週も凡事徹底・有事活躍で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

 

2015年03月15日(日曜日)

ジジと柳川紀行[日曜版2015vol11]

ジジです。
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きのうから、
ボク、ひとりです。

まどべに、
日がさしこむ。
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おうちにも、
ソファにも。DSCN9065-5

ヨシハルおとうさんは、
いません。
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フクオカ・エアーターミナル。
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ナノ・ナノ・ナノハナ、
ナニヌネノ。
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おとうさんの、
うまれたところ。

そのお寺さん。
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お庭がいい。
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おとうさんのおとうさん、
きょねん、なくなりました。
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その納骨の法要。
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おじいさんのお骨を、
お墓におさめた。
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親せきのひとたちが、
あつまった。
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結城一族。
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みなさん、
ありがとうございました。
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それから一晩。

朝食はあさがゆ。
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そしておとうさんは、
うまれ故郷で、
すこし、のんびり、ゆっくり。
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スペシャル・エクスプレス。
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柳川へ。
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川下り。
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オンナ船頭さん。
アカネちゃん、20歳。
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歌う船頭さん、りねちゃん。
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きもち、いい。
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納骨の法要がおわって、
おとうさんも、ほっとした。
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柳と川。
だから柳川。
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北原白秋の歌碑。
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川にうつった木や花が、
うつくしい。
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ゆるやかに、
風がぬける。
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橋をくぐる。
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そしてお城のお堀へ。
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まちぼうけ♬
まちぼうけ♪
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川下り、60分。
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柳川は北原白秋の街。
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白秋生家。
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白秋の第一詩集。
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白秋の原稿。
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白秋のラッカン。
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おとうさんは、
ワセダで白秋の研究をしていた。
だから大満足。
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そのあと、おとうさんは、
柳川なべ。
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柳川名物うなぎのせいろむし。
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ここでも、サティスファクション。
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お店は六騎。
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ボクもいただきます。
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おとうさんがたべたら、
ボクもたべる。
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でも、おとうさん、
よかったですね。
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いちおう、ぜんぶ、
おわって、ゆっくりして。

あしたから、また、
いそがしいですからね。

〈『ジジの気分』(未刊でも今年こそカレンダー?)より〉

 

 

 

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