結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年09月13日(木曜日)

「バンドワゴン効果」と万代50周年「感謝の会」記念講演・懇親会

富士の山の初冠雪。
昨日のニュースを楽しみにしながら、
新幹線のぞみ23号に乗り込んだ。
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残念ながら空気は靄っていて、
五合目あたりから上の方は、
完全に雲に覆われていた。

新聞もテレビもネットも、
民主党・自民党の代表選びで、
注目を引くことに躍起となっている。

失礼ながらこの国の総理になるには、
「どうか?」という人まで、
この機に乗じてご登場。

それはそのまま、
それぞれの党のだらしなさを、
世間にさらしてしまった。

毎日新聞巻頭コラム『余禄』。
「バンドワゴン効果」の概念を紹介。

「バンドワゴン」とは、
「楽団を乗せパレードの先頭を行く車」のこと。

そこから、
「行列や人気ランキングがさらに人を引き寄せる」ことを、
「バンドワゴン効果」と呼ぶ。

これを政治にたとえて、置き換える。
大阪発の維新の会と橋下徹市長に。

「政治のバンドワゴン効果は、
人々が『勝ち馬に乗る』という意味である」。

「ただ今度は『行列のできる』力学にはめっぽう詳しい
橋下徹大阪市長が率いる『日本維新の会』の国政進出である」

「会の旗揚げに先立ち、
民主、自民、みんなの党の7議員が参加を表明し、
所属政党に離党届や除名願を提出した」

このブログにもよく投稿してくれる静岡の船村安則さん。
「7人の侍が7人で弔いにならなきゃいいんですが・・・」と、
facebookで一言。

私、座布団を三枚差し上げた。

「『ワゴンに乗り遅れるな』という人々が行列をなす」

私は昨日のこのブログへのいまちゃんの投稿に、
返事を書いた。

「もともと自民党政治が悪い意味での官僚と癒着していて、
それを質してくれるかもしれないと国民が選んだ民主党も、
同じ穴のムジナだった。
これが一般的な論調です。

だから次の新しい政党や組織こそはと、
それらに期待を抱くのも当然のことです。

新自由クラブ、日本新党、新党さきがけ、
みんなの党、などなど」

今度は日本維新の会。

「政治は国民のためにある」
「行政は国民のためにある」
その情熱をもった人間に託すべき。

「ただし、誰もが最初は、
そういった志を持っていたのではないか、
とも思います。

当選したばかりの政治家やなりたての若い官僚。
それがまわりの環境のなかで変質していく。
カビのように巣食っているいるものに侵されていく」

「違法行為の種類に関しては、
アメリカは虫型で、日本はカビ型と言われます。

アメリカは個人的利益を追求し、単発的。
だから個人ペナルティで解決する。
日本は組織の利益を求め、継続的・恒常的。
だから原因を究明しなければならない。

私たち自身のなかにもカビ型DNAは、
あるのでしょう。

もちろん私たちの良さは、
国際的にも社会的にも、
認められた部分があります。

私たちの一番、悪い部分が露出すると、
それはカビ型となって現れる。

しかし、私たちの良いところを伸ばし、
悪い部分を自覚して抑える。
それが必要でしょう」

「維新の会の橋下さんは、
明らかに虫型のアプローチです。

考えそのものは別にして、手法が虫型。
その新しさが受けているのかもしれませんが、
カビ型社会を変える力になるのか。

虫型が真の『無私』を貫ければ、
何かが変わるかもしれませんが、
発言や行動を伺い見ると、ちょっと、
スタンドプレーの虫がうずうずし過ぎている感じ。

いずれにしても『志』が衰えたり、
変わったりしない人、
ぶれない人が今こそ、必要です」

今、大阪にいる。
こちらでは関東よりも、
橋下さんに対する人気ははるかに高い。

それは大阪府知事として、大阪市長として、
橋下徹が果たしてきた実績に基づく。

私は政治的に特別の支持政党はない。
このブログで政治的なコメントは避けてきた。

しかし商業サービス業に、
いかに影響があるかという時には、
コメントしてきた。

そのスタンスは崩さないつもり。

今日は、㈱万代50周年「感謝の会」。
同社の設立50周年記念の締めとなる会。
その「感謝の会」で、
お取引関係者に記念講演をするのが私の役目。

リーガロイヤルホテル堺の会場の前には、、
メーカー、卸、関連企業の経営トップが参集。
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東京からも大挙、参加があった。

控室で迎えてくださった加藤徹社長と、
まずはツーショット。
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式典には、570名を超える参加者が集まった。
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加藤社長が開会の挨拶。
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50周年の今期は3000億円企業の壁を超え、
20年後には5000億円をクリアし、
東大阪市から関西の万代へ。
そして50年後の100周年には、
10倍の売上げを達成したい。

そんなビジョンが力強く語られた。

その一方で従業員が幸せを感じる会社、
働き甲斐のある会社をつくっていきたい。
加藤さんのこの考え方が、
そのまま万代の強さを形づくっている。
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そして記念講演。
私が掲げたテーマは、
「万代創業50年と百年のビジョン」。
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万代への私なりのメッセージの言葉を贈った後、
「商業界50年宣言」を紹介。
1997年の50周年の際に私が起草したもの。

次に商業近代化300年を振り返りつつ、
それが万代の商売の原点につながることを指摘。

さらに20世紀と21世紀の顧客の捉え方と、
スーパーマーケットのポジショニングの差異を語った。
これが一つのテーマ。
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もう一つは、
インディペンデント・カンパニーの優位性。

アメリカでは、チェーンストアランキング100位以内にも、
非上場のスーパーマーケット企業が多い。

万代も今年、非上場の3000億円企業となる。
インディペンデント・カンパニーの良さを発揮していることこそが、
今の万代の強みのひとつ。
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それが5月のファミリーフェスティバルや、
7月のドリームワールドに、
良く表れていた。

そのうえで、
「クリティカル・マス」と「スコープ(範囲)の経済」、
さらにドラッカーのイノベーション。

最後は、リージョナルチェーンとして、
次の50年を展望してほしい。そんなメッセージ。
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「信頼関係者」のお取引先の皆様に、
ご清聴を感謝したい。

講演会の後は、場所を移して懇親会。
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懇親会場のホワイエに飾られた展示品。
万代ドリームワールドに招待した子供たちからの感謝の便り。
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50周年を記念し、今夏7月30日、
大阪の施設で暮らす子供たちを招待。
その子供たちからの心のこもった感謝状。
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一所懸命書かれたメッセージに、
万代社員は全員が感動したという。
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そして懇親会がスタート。
全員着席でフランス料理をいただく趣向。
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開会のあいさつは、
㈱宇治森徳社長の重田暁夫さん。
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乾杯の音頭は、今津㈱社長の今津龍三さん。
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重田さんの話も、今津さんの話も、
万代の昔の商売を紹介しては笑いを誘ったが、
商売の原点を思い出させてくれる話だった。
とてもよかった。

また懇親会では、50周年を記念し、
50年間のお取引先5社を表彰。
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食事中、懇親会場の大型モニターでは、
5月20日の万代フェスティバルの映像が流された。
2万7000名の社員・パートタイマーの家族を招待したイベント。

私も招待され、このブログでも掲載した。
従業員への感謝をあらわしたこのイベントは、
この懇親会でも感動を呼んだ。

締めの挨拶は山下和孝副社長。
万代は店づくりも組織も大きく変わってきた。
成熟することなく、変わらず成長していきたい。
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最後は、万代恒例の大阪締め。
取締役の磯田雅人さん(右)と、
阿部秀行さん(左)も壇上に。
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50周年記念イベントの最後を飾る良い夕べだった。
参列者を全員で見送る万代役員の面々。
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ここからは万代の皆さんとの写真を紹介。

コーネル・ジャパン奇跡の第2期生、
常務取締役の西水啓介さん。
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万代子会社の㈱トドクック社長の谷康一さん。
谷ちゃんも、コーネル・ジャパン奇跡の二期生。
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万代ユニオン委員長の西城敏幸さん。
万代ユニオンも今年、設立15周年。
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コーネル・ジャパン3期生の執行役員・黒田久徳さん(左)と、
事務局でイベントを仕切った前田仁さん。
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イベントの後は、
万代幹部の皆さん、重田さん、今津さんらと、
ホテル最上階のバーでお疲れ様会。
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その皆さんと記念写真。
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後ろのほうは、だれかわからなくなっているが、
加藤さんはつくづくと述懐した。
「彼らが万代の財産です」

そして最後の最後に、特別に、
加藤社長とお二人の息子さんと写真。
右が長男の加藤健さん、畜産部マネジャー。
左が二男の加藤隆さん、水産部SV。
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皆さん本当にお疲れ様でした。
一日ありがとうございました。

そして改めて、50周年おめでとう。

政治の「バンドワゴン効果」には、賛否両論あろうが、
スーパーマーケット商売の「バンドワゴン効果」。
大いによろしい。

<結城義晴>

2012年09月12日(水曜日)

阪神金本引退表明と矢沢永吉40周年記念ライブと新宿ビックロ登場

「この秋の紅葉は鮮やか」
夏は暑かった。
日照時間が長かった。

だから鮮やかな紅葉。
民間気象情報会社ウェザーニューズ発表。

ありがたい。

今月の商人舎標語。
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」

富士山でも今日、初冠雪。
いよいよ、秋です。

さて、金本知憲、現役引退を表明。
阪神タイガースの44歳。

私も西鉄ライオンズ・フリークのタイガース・ファン。
本籍地・西鉄、現住所・阪神。

真弓・若菜・竹之内が、
西鉄から阪神に移籍して以来、
阪神タイガースを応援している。

だからというわけではないが、
アニキ金本のファンでもある。

超一流選手でありながら、
ひたすらひたむき。
そこがいい。

その金本が記者会見。
「よく頑張ったなという思いはあるが、
この3年間は惨めで、
こんな苦しい人生あるのかなという気持ちだった」

これは、いい発言。

これからの金本の人生にとって、
この3年は代えがたいものとなったに違いない。

男の人生80年。
今、折り返し点。

最も価値のある3年間だった。

私も㈱商業界の代表取締役社長の4年間、
金本と同じ心境だった。
しかしそれが、ほんとうに貴重だった。

「若いとき、もっと練習しておけば、
もっといい結果が出ただろうし…」
これほどの努力の男が、
「もっと練習しておけば」と語る。
「もっと」というのは、
どんな次元なのだろう。

若い人には特に、真摯に聞いてほしい言葉だ。

1492試合連続フルイニング出場は世界記録。
21年間の現役生活、
通算2561試合出場は歴代9位、
2532安打は歴代7位、
474ホームランは10位タイ、
1517打点は8位。

あの長嶋茂雄が試合出場2186で、
2471安打、444本塁打、1522打点だから、
打点でもう少し頑張ればミスターを超えた。

「野球とは人生そのもの」と語ったが、
「最も誇りに思うこと」は、
1002打席連続無併殺打の日本記録。

「内野安打にならない局面でも、
全力で一塁に走ってゲッツーにならなかった。
フルイニングよりも誇りに思う」

フルイ二ング連続出場といい、
連続無併殺の全力疾走といい、
まるで商売をする人の心構えと見ていい。

お疲れ様、ご苦労さん。
これからの人生が待っている。
それはきっと、すごくいいよ。

そんな声をかけたくなる。

一方、ロックンローラー矢沢永吉が、
「デビュー40周年記念ライブ」。

音楽評論家の渋谷陽一が、
日経新聞夕刊で評論。

矢沢永吉は作詞をしない。
「少し倒錯した表現になるが、
僕は矢沢永吉が作詞をしないのは、
その必要がないからだと思っている」
これが面白い。

「たくさんの作詞家がこれまで
矢沢メロディーに言葉を付けてきたが、
どの詞からも伝わるのは
作詞家の言葉ではなくて、
矢沢の言葉である」

少し倒錯した表現になるが、
小売業のプライベートブランドへの態度に似ている。

「どんな作詞家も矢沢の歌詞を書くときは矢沢になってしまうし、
矢沢が歌えばその歌詞は矢沢の言葉になってしまうのだ」

どんなメーカーの製品も、
この企業の売り場に並べられると、
その商品はその店の
品ぞろえになってしまうのだ。

こう、言い換えることができる。

渋谷は、「矢沢永吉の言葉の一貫性」と「世界観のブレなさ」を指摘する。

矢沢永吉は音楽スタイルに関して、
どんどん新しいものを取り入れた。

「誰よりも早くコンピューターによる打ち込みをアレンジに導入」
「海外レコーディングにも挑戦」

62歳の矢沢永吉。
6万5000人のファンの前で、
圧倒的な存在感と歌唱力を披露。
全く揺らぐことのない世界観、矢沢ワールドを展開。
世界観を支える肉体がしっかりと存在していた。
このあたり金本と同じ。

「世界観を支えるのは言葉と思想だ。
その強さこそが矢沢永吉なのである」

さて小売流通のニュース、その①。
西友が明日の13日から、
食品と日用品700品目を値下げする。

6月には、500品目。
長期値下げの第2弾。
年末にも500 品目程度を追加。

アメリカでは「ロール・バック」という。
従来価格から2%~26%の値下げ。

西友ではなくウォルマートなのだから、
矢沢永吉ではないが、
「ブレない世界観」。
驚くことはない。

アメリカではウォルマートがいつもやっているし、
コストコやアルディ、ウィンコは、
それを上回る価格政策を採っている。

小売流通のニュースその②。
「ビックロ」が登場する。
ビックカメラとファーストリテイリングのユニクロが、
「新宿三越アルコット」跡に共同出店。
その名も「ビックロ」。

7月にビックカメラがまず、オープン。
ユニクロは9月27日、国内第二の面積で出店。
地上1~3階にユニクロ、4階~8階にビック。

売上高予算は、
ビックカメラ年間500億円、
ユニクロ100億円。

「東京の新名所」
ビックカメラの宮嶋宏幸社長は、
ちょっとはしゃぎ気味。

ビックのポイントをクーポン券として、
ユニクロで使えるようにする。
ビックは暖房器具のコーナーで、
「ヒートテック」などを取り扱う。
ユニクロも衣料品の売り場に、
掃除機を手にしたマネキンを配置する。

「ビック+ユニクロ」で「ビックロ」のネーミングだけでなく、
家電と衣料品のコーディネート提案に力を入れる。

しかし、個々の商品の相互乗り入れよりも、
強いフォーマットのユニクロと組むビックに、
おおきなメリットがある。

その証拠に、
顧客が入りやすい1階から3階にユニクロが入り、
その上階の4階から8階にビックが居座る。

コンバイン(結合)で総合力を高める。
これは総合力のシナジー効果。
この点はずっと、ぶれてはいけない。

<結城義晴>

2012年09月11日(火曜日)

日本の政党政治とセブン‐イレブン四国進出の似ていて非なるもの

毎日新聞巻頭コラム『余禄』は、
「首のすげ替え」を使った。

「もともと文楽の言葉という。
登場人物のキャラクターと場面にあわせて
人形の首(かしら)をすげ替えて用いることから、
人事のたとえとして広まったそうだ」

これ、自民党総裁の谷垣禎一不出馬の記事。

日経新聞『春秋』が使用したのは、
「糟糠(そうこう)の妻は堂より下さず」
「貧しい時代に苦労をともにしてきた妻を、
自分が出世して偉くなったからといって
家から追い出してはならない、という意味である」

これも、哀れな谷垣総裁のこと。

一方、朝日新聞『天声人語』は、
「半世紀前の名曲『王将』は、
勝負師の意地がはじける三番がいい」

〈明日は東京に出て行くからは
なにがなんでも勝たねばならぬ……〉

大阪から「天下取り」に挑んだ人物、
すなわち橋下徹大阪市長。

大新聞が政治の季節を迎える。

そうなると、
「首のすげ替え」や「糟糠の妻」から、「王将」まで、
何だか時代がかった言い回しが頻発する。

民主党代表選挙の4候補は、
野田佳彦、赤松広隆、原口一博、
そして鹿野道彦まで出てきた。

対する自民党候補は、谷垣禎一辞退で、
石原伸晃と安倍晋三、石破茂、
さらに町村信孝、林芳正。

日本維新の会は、
橋下徹の一人舞台。

いまだ日本の政党として何一つ実績がないにもかかわらず、
この注目度。

国民の生活が第一、
みんなの党をはじめ、
「中小野党」といわれた諸党は全く蚊帳の外。

民主党の国会議員数337人、
衆議院議員248人、参議院議員89人。

自由民主党は202人で、衆119・参83。

三番手は国民の生活が第一で49人、衆12・参37、
公明党が続いて、国会議員40人の衆19・参21。
両者は現在、キャスティングボードを握ることを存在価値とする。

次が、みんなの党16人、衆5・参11。

日本共産党と社会民主党は、
それぞれ国会議員15人と10人。
いまや古典的政党。

あとの小野党は、
新党きづな9人、国民新党5人、
新党大地・真民主5人、
たちあがれ日本5人、減税日本3人、
新党改革2人、新党日本1人。

このカテゴリーは「新党〇〇」が多い。

こう見てくると、「王将」の日本維新の会は、
みんなの党レベルになるのか、
それとも国民の生活が第一や公明党を抜いて、
第三位に入り込んで、
他の中小野党議員を一本釣りで獲得し、
膨張するのか。

私は東北・仙台。

海岸線は東日本大震災の甚大な被害を受けたが、
1年半後の今、東北新幹線の車窓から次々に見える光景が、
この地が日本の穀倉であることを示してくれる。
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政治も行政も経済も、
この現場の前では、
謹んで合掌するしかない。

仙台一の歓楽街・国分町も、
完全復活近し。
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私は、東北の友人たちと情報交換。
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左から、旧知のケイマート社長・千葉喜夫さん、
㈱アイダスグループ社長・鈴木國朗さん、
そして㈱寺岡システム代表取締役社長の長沢善光さん。

さて震災の打撃から回復している東北も熱いが、
四国の商業もホットだ。

日経新聞の日曜版に、
「セブンイレブン、四国進出」の記事。

セブン-イレブン・ジャパンが、
来年2013年の春から、
四国に進出する。

もう四国は戦々恐々。
スーパーマーケットは、
マルナカがイオンの子会社となった。
コンビニはセブン-イレブンが進出してくる。

1997年7月にローソンは、
全都道府県に出店し終わった。
このローソンに対して、
セブン-イレブンはドミナントエリア主義を貫いて、
拙速の出店地域の拡大を避けてきた。

21世紀に入ってからのセブン-イレブンの出店県。
2001年大分県、和歌山県、奈良県。
2002年2月、9000店舗到達。
7月最後の巨大マーケット愛知県へ出店。
2003年8月、1万店達成。

2005年、岐阜県へ進出。
2006年、三重県へ進出。
2009年、富山県、福井県、島根県、 石川県へ進出。

2011年、鹿児島県へ進出、
2012年、秋田県へ進出。

鹿児島県にはもう80店以上がネットワークをつくる。
来期は過去最高の出店計画1500店。

この12年間で12の県に出店し、
残る空白地は四国4県と、
青森、鳥取、沖縄。

その四国に、2015年度末、3年で250店、
2018年度末、520店の計画。

これは計画通りに達成されるに違いない。、

そのうえ、運営会社のサンクスアンドアソシエイツ東四国が、
セブン-イレブンへの鞍替えを希望。
同社は香川県と徳島県で約120店のサンクスを運営。
さらに来年1月、サークルKサンクスとの契約が満了する予定。

コンビニ業界第4位のサークルKサンクスは災難続き。
昨2011年、富山県の約70店のサンクスがローソンに契約転換。
極めつけは、上場企業のシー・ヴイ・エスベイエリア。
今年初めに契約解消して約120店がローソンとなった。

今度は、四国のサンクスが、
雪崩を打ってセブン-イレブンとなる。

四国4県のコンビニは11年度末で約1200店。
ローソンが422店で筆頭だが、セブン-イレブンが出てくると、
数年のうちのそれに迫る。

全国レベルで見ると2012年度の出店計画は、
セブン-イレブン1500店をはじめ、
大手5社の合計で約3700店。
これも過去最高。

大手5社とは、
セブン、ローソン、ファミリーマート、
それからユニー系のサークルKサンクス、
イオン系のミニストップ。

ミニストップは当然のこととして、
イオン・グループの小型スーパーマーケットと連携をとる。
まいばすけっとやアコレ、
マックスバリュ・エクスプレス。

全国的にコンビニ、ミニスーパーなど、
小型店の激戦が展開される。

コンビニ業界は日本の政党と同じく、
多数企業の並立が成り立っていた。
しかしここへきて、
セブン-イレブンの出店余地が少なくなると、
競合激化。

政治とコンビニ業界。
似たところがあるとしても、
政治の如き四面楚歌の混迷は避けたい。

それは「店は客のためにある」の貫徹によって、
避けることができる。
<結城義晴>

2012年09月10日(月曜日)

ダイエー55周年のときの「良い品をどんどん安く」と艱難・忍耐・練達

Everybody! Good Monday!
[2012vol37]

2012年も第37週。
9月も第3週に入りました。

まだまだ残暑はありますが、
これは秋の暑さで、
夏の残暑ではない、と思っていたら、
同じことを感じている人がいた。

残暑とは秋の暑さと又違ふ
〈朝日俳壇より 東かがわ市・桑島正樹〉
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そして、秋本番に向かう。
万物の息のととのふ九月かな
〈朝日俳壇 岩沼市・佐藤久子〉

何だか力が湧いてくる。

2月はもちろん、7月、8月と忙しかったが、
9月の結城義晴、意外にのんびり。

だからこそ「万物の息がととのふ」には、
感じ入ること多し。

こんな観察もあった。
日々悔いを残さず生きむ秋の蝉
〈日経俳壇より 山形・松山智美〉

明星大学経営学部准教授の児玉桜代里さんは、
立教・結城ゼミ第2期生の才媛だが、
facebookで引っ繰り返ったセミの亡骸を、
クローズアップ写真で示して、
「セミファイナル」
とやって、ウケた。
(facebook利用者しか見られませんが。)

これも夏の終わりの一こま。
ああ、夏は終った。

幸せも一様ならず
不幸中の幸いこそが或いは最高

〈日経歌壇より 船橋・池上正宏〉

「それぞれの秋」というドラマがあったが、
一様でない「それぞれの幸せ」を求めて、
秋を生きる。

それがいい。

さて商人舎ホームページの巻頭告知。二つ。
第1は秋のUSA視察研修会スぺシャル・コース。
残りは5席ほどです。
10月30日からの6泊8日。
ダラス・ワシントンDC・ニューヨークの最高のコース。

第2は第2回商人舎ミドルマネジメント研修会。
こちらは11月13日から15日。
2泊3日の完全合宿制。
内容はさらに充実します。
ぜひ、お早目のお申し込みを。

さて、朝日歌壇より、一首。
「うどん屋の角」で知らるるうどん屋の
閉じたるのちも「うどん屋の角」

〈長岡市・国分コズエ〉

商売における店名、社名は、
実は長続きする。
店はなくなっても、
人々によって呼称に残ったりもする。

私は横浜育ち、それも横浜駅のそば。
だから「ダイエーの脇のおでん屋」などと言ったりする。

各紙朝刊は今日は休刊だが、
昨日の日経新聞の「経済史を歩く(17)」は、
編集委員の田中陽さんが、
「ダイエー誕生(1957年)」を書いてくれた。

イントロダクションがいい。

「よい品をどんどん安く」。
わかりやすいメッセージを発し、
戦後の貧しい時代を知る庶民の
「豊かになりたい」という欲望を捉えて急成長したダイエー。
大手メーカーや役人に立ち向かう創業者の中内功を
「闘う商人」と呼ぶこともあった。
同社が光り輝いた昭和、
苦境にあえいだ平成は
日本経済と二重写しだ。

まず昭和の、ダイエーの誕生。
1957年(昭32年)。
大阪千林の97平方メートルの小さな店。
「主婦の店ダイエー薬局」が誕生。

薬や菓子が約半値で並び、
沿線一帯から客が押し寄せていた。

「良い品をどんどん安く」の真骨頂。

経済復興と大量生産技術の確立。
購買意欲の高騰と「消費は美徳」の考え方。

これを支える「一億総中流の舞台装置」。
それがダイエーだった。
創業15年後の1972年。
百貨店の三越を抜いて売上高日本一に。

第2段階は土地本位制。
中内功著『わが安売り哲学』には記されていた
「土地の利用は無から有を生じさせる力をもつ」。

しかし。

平成バブル崩壊でデフレに突入。
規制緩和も進み経営環境が激変した。
「何でもあるのに買いたいモノがない」。
消費の潮目も変わった。

そして1995年の阪神大震災。
さらに2000年前後の会計制度変更。

2001年、中内さんの退陣。
その後、2004年産業再生機構入りし、
営業はずっと低空飛行。

中内さんは2005年83歳で逝去。

そのダイエー。
9月23日に創業55周年の日を迎える。

「良い品をどんどん安く」と「土地本位制」。
前者の思想はまだまだ生きている。
その主旨を継ぐ企業が陸続と現れている。

後者は故渥美俊一先生も支持する考え方だったが、
これは完全に瓦解。

歴史の教訓。
「うまい話は続かない」

田中陽さんの文章。
簡潔にして的確。
是非読んでおいてください。

昭和と平成の明と暗が、
よく理解できる。

私は現在、ダイエーOBの人たちとの交流が多い。
現在のダイエーOB会長は玉置富貴雄さん。
東武ストア元社長。
昭和43年ダイエー入社で、
食品畑を歩き、取締役。
その後、㈱丸紅に移り、
現在もその相談役。

OB会長は玉置さんから藤原謙次さんにバトンタッチされる。
藤原さんは、昭和44年ダイエーに入社、
取締役フーズライン商品本部長、
㈱ローソン社長など歴任。
その後、㈱ファンケル社長、会長就任、
現在、㈱カカクコム取締役、㈱デジタルガレージ取締役など。

ダイエーは、ずっと「低空飛行」中。
しかし中内さんは経営者を数多く育てた。

そのカギを握るのは、
「試練を与えること」。
経営者やトップマネジメントは、
試練でしか育たない。

「艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出し、
練達が希望を生み出す。
この希望は失望に終わることがない」

『新約聖書・ローマ人への手紙5章』
これです。

艱難、忍耐、練達から生まれた希望は、
決して失望に終わらない。

ダイエー出身の経営者のみなさん、
とにかくしつこいし、諦めない。

艱難、忍耐、練達を、
ダイエー時代に経営しているから。

しかしこの教育と自己育成。
全ての人に必要だ。

一様でない幸せ、それぞれの幸せがあるが、
それは練達の域に達する幸せであってほしい。

「万物の息がととのう秋」に入った。

7月8月と不振が続いた。
いま、「艱難・忍耐・練達」のとき。
そこから希望を持ち続ける時。
この希望は、失望や絶望には終わらない。

ただし今月の商人舎標語は明るい。
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」

では、みなさん。
Good Monday!

<結城義晴>

2012年09月09日(日曜日)

ジジのチャレンジ[日曜版2012vol37]

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jijijijiji・・・・・・・

ジジでっす。
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ぜんしんをトリミングしてから、
ものすごく、するどいうごきが、
できるようになった。
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ユウキヨシハルのおとうさんは、
ちょっと、メタボ。
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ボクは、こんなに、スリム。
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おとうさんはこのところ、
バースデーのおいわいつづき。

マンハッタンでおいわい。
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rikkyoのみんなからおいわい。
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丸の内でも、おいわい。
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(これはたべてしまってから、きがついた)

誕生日の日は、
カツヌマでおいわいゴルフ。
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おいわいばかりで、
メタボ。
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きのうも、ケーキ。
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これくらい、たべます。
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しかたないですね。
おとうさん?
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でも、そんなとき、ボクは、
あたらしいことにチャレンジ。
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これまでは、シーバしか、
たべませんでした。
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でも、ふたつならべておいて、
ちがうのをたべてみました。
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モンプチ。
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ん~、ビミョウ!
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でも、すこしずつ、
秋がやってきます。
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空も雲も木々も、
かわっていきます。
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おとうさんは、いいます。
「還暦に特別の感慨はない」
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そして、つづけます。
「これまでと変わらず、
新しいことに挑戦する」

ボクも、あたらしいモンプチ、
チャレンジしました。
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どうです? おとうさん。
ボクもチャレンジャーのなかまに、
なれるでしょうか。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年09月08日(土曜日)

イトーヨーカ堂2015年パート比率90%の改革と童謡「赤とんぼ」の郷愁

後世に残したい童謡ランキング1位は、
「赤とんぼ」だそうだ。

毎日新聞の一面コラム『余禄』が取り上げた。

三木露風作詞、山田耕筰作曲。
詞は1921年(大正10年)、
曲は1927年(昭和2年)につくられた。

夕焼小焼の赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か

山の畑の桑の実を
小籠に摘んだはまぼろしか

十五で姐やは嫁に行き
お里のたよりも絶えはてた

夕焼小焼の赤とんぼ
とまっているよ竿
の先

一番の歌詞の「負われて」を、
「追われて」と勘違いしている人が意外に多いとか。

二番の「桑の実」も今や、
それを知る若い人は少ない。
三番の歌詞の「姐や」という仕事はもう見当たらないし、
十五で嫁に行く少女もほとんどいない。

とすると、四番の歌詞だけが、
今でも通用するのか。

「夕焼け小焼けの赤とんぼ
とまっているよ竿の先」

しかし「竿」も日常的には身の回りにないし、
そして何よりも「赤とんぼ」が、都会からは消えた。

ノスルジー nostalgie。郷愁。
私たちのこの感情が、
赤とんぼの歌を残したいと訴える。

さて、流通に関して、
いろいろなメディアが取り上げたが、
日経新聞の一面記事が一番目立った。
「ヨーカ堂、正社員半減 パートを9割に」

総合スーパーを主力に展開するイトーヨーカ堂。

㈱セブン&アイ・ホールディングスは、
日本の小売業第2位。

2011年度年商4兆7863億円、前年対比でマイナス6.5%。
経常利益は2932億円で、こちらは前年比20.7%増。

そのなかでイトーヨーカ堂は、
1兆3611億円、 前年比マイナス0.9%。
経常利益は135億円。
こちらは前年がひどく悪かったので、
162.9%増。

このグループの稼ぎ頭は、
セブン‐イレブン・ジャパン。
チェーン全体の売上高は3兆2805億円で、
伸び率11.3%。
経常利益は1898億円 で、
伸び率7.7%。

単体企業として堂々の日本一。

もう経常利益はコンビニが、
総合スーパーの14倍。

一方、イオンリテールの年商は、
2兆1999億円 で、前年比プラス28.5%。
こちらの経常利益は432億円、
前年比40.3%プラス。

イオンリテールの利益は、
イトーヨーカ堂の3.2倍。

ちなみに同グループのスーパーマーケットは、
ヨークベニマルの年商3486億円 (プラス1.5%)
ヨークマート1184億円(7.2%)
で、
両者を合わせると4670億円。

経常利益は、ヨークベニマル163億円(58.7%増)、
ヨークマート40億円(27.8%増)で、
ヨークベニマルだけでもイトーヨーカ堂の経常利益を上回る。
スーパーマーケット2社合計の203億円は、
ライフコーポレーションやアークスをしのいで日本一。

イトーヨーカ堂は、
かつて経常利益1000億円を超えていて、
それは2位から6位までの5社合計を上回っていた。
ダイエー、西友、ジャスコ、マイカル、ユニーの経常利益を、
総合スーパーのイトーヨーカ堂1社がしのいで、
利益では「1強5弱」といわれた。

それが、現在は、
セブン-イレブンはもとより、
同業態のイオンリテールにも、
同グループのヨークベニマルにも及ばない。

そこで、根本的な収益構造転換対策を講じる。
現在でもパートタイマー中心のオペレーションだが、
そのパート比率を90%に引き上げる。
現時点より13ポイント高める。
パート社員は6800人増やされ、
正社員8600人は半減される。

その結果、2015年度段階の総従業員数は、
現在より約2500人増えて、
4万0500人となる。

肝心の人件費は100億円削減され、
現在から7%減の1330億円になる。

目途は2015年度だから、
3年半の猶予。

イオンをはじめ主要小売企業のパート比率はほぼ80%前後。
イトーヨーカ堂の90%はディスカウンターの水準と同等となる。

もちろん優秀なパートタイマーが採用されねばならないし、
その技術レベルも上がっていかねばならない。

従って、パートタイマーの給与制度は改められる。
例えば生鮮加工技能を持つ人には、
現在の2倍、3倍の給与水準が用意される。

さらにトップマネジメントやミドルマネジメントへの、
登用の仕組みも導入される。

こう見ると、イトーヨーカ堂のパートタイマー比率引き上げは、
アメリカ流の体系への転換と受け止めることもできよう。
アメリカでは基本的に、
マネジャーが月給制 (サラリー)である。
あとは時給制のフルタイマーとパートタイマーに分けられる。

ウォルマートの精肉部門長は、
時給制のフルタイマーで、
時給22ドル。

そんな方向を、イトーヨーカ堂は、
志向せざるを得ないと思う。

ただ単に衰退業態における人件費の削減であったら、
これは失敗するに違いない 。

新しいマネジメント体系づくりを志向するならば、
イトーヨーカ堂は他のモデルとなるシステムをつくるかもしれない。

同社正社員はグループ内の他社へ転籍される。
採用も抑制される。
希望退職は実施しない。

最も多い転籍先は、セブンーイレブン。
仕事はスーパーバイザーまたはフランチャイズ加盟店の店長。

これも厳しい仕事だが、
希望退職制度は採用しないという。

最後に、私見。
総合スーパーは国際的にはハイパーマーケットと呼ばれる。
アメリカではウォルマートのスーパーセンター、
ターゲットのスーパーターゲット、
フランスではカルフールのハイーパーマーケット、
イギリスではテスコ・エクストラやマークス&スペンサー。

イトーヨーカ堂ほどの企業が、
この業態の日本市場における社会的機能を、
再生させられないはずはない。

その一つの側面が、
パートタイマーの改革なのだと思う。

イトーヨーカ堂を、
「赤とんぼ」のノスタルジーには、
してはならない。

<結城義晴>

2012年09月07日(金曜日)

ダイナムジャパンホールディングス佐藤洋治の大きな夢と「男の顔」

「40歳を過ぎたら自分の顔に
責任を持たねばならない」

アブラハム・リンカーン。
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朝日新聞の一面コラム『天声人語』が、
今朝、使った。

大新聞のコラムは、
ここに結び付ける。
「『選挙の顔』選びに政界が騒がしい」

「男の顔は履歴書」
これはいまや伝説のジャーナリスト大宅壮一。
「一億総白痴化」など、
辛口の評論は一世を風靡した。

ここまで出てくると、
次に出てくる定番の言葉は、
ちょっと世俗的だが、
「女性の顔は請求書」
直木賞作家の藤本義一。
11PMの顔として、懐かしい。

1990年まで24年間続いたこの11PMには、
ながらく大橋巨泉が司会者として出ていたが、
長寿番組が終わるころには、
慶応義塾大学教授の村田昭治先生まで、
毎週、登場。

私は㈱商業界の駆け出し編集記者のころ、
村田番を仰せつかっていたので、
これもひどく懐かしい。

しかし今朝、facebookで、
戸田祐子さんから、自分の写真を、
「男前」と書かれて、
ちょっと、ドギマギした。

書かれた瞬間、思い出したのは、
リンカーンの「男の顔の責任」と、
大宅の「男の顔は履歴書」

挙句の果てに、
今朝の『天声人語』にまで、
「男の顔」の話が出た。

いったいどうなっているんだろう。
「男の顔」や「男前」ばかり。

『天声人語』のコラムは、
「『顔』は『背中』にも置き換えられよう」と、
話を強引に転換させる。

こんな無理なすり替え、
『天声人語』では珍しい。

「顔」を「背中」に置き換えられるならば、
こう言い換えられねばならない。
「男の背中は責任」
「男の背中は履歴書」

これはこれで意味もありそうだが、
リンカーンや大宅壮一が言わんとするところとは、
ひどく違ってしまう。

藤本義一を置き換えて、
「女の背中は請求書」とすると、
これまた著者の意に反して、
ちょっと官能的に過ぎようか。
もちろん「父の背中を見て育つ」
「背中で引っ張る上司」など、
「背中」だって軽いものではない。

しかし、言葉は、
そんなに簡単に、
置き換えてよろしいものでは、
断じてない。

一方、毎日新聞の一面コラム『余禄』。
『日本史』の著者ポルトガル人宣教師フロイスの言葉を引く。、
「われわれの子供はその立ち居振る舞いに
落ち着きがなく優雅を重んじない。
日本の子供はその点非常に完全で、
全く賞賛に値する」

さらにフロイスの書簡から、
日本人を評する。
「6、7歳の子にも、
70歳の人に対するように
真面目に話す」

これはとてもいいことだった。
戦国時代のことだが、
日本人の生真面目さが良く出ていた。

私たちは、かつてもっていて、
今もDNAとして残っていることを、
忘れてはいけない。

今日は、夕方から、
佐藤洋治さんを囲んで食事会。
㈱ダイナムジャパンホールディングス社長。
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日本のパチンコホール経営者として、
はじめて超難関の株式上場を果たした。

8月6日。
香港証券取引所。

おおきな、おおきな夢が実現した。
その佐藤洋治さんの顔を見ていて、
「男の履歴書」を感じた。
フロイスの指摘を思い出した。
いい顔だった。

肉の万世本店で、
ヒレステーキ7オンスを食べ、
赤ワインを飲んだ。

それからめずらしく、
カラオケに行った。

男ばかり7人。

67歳が5人、
後の二人も60代前半。
私は還暦を迎えたばかり。

そして順番に歌った。

私は、沢田研二と岡晴夫と桑田佳祐。
「時の過ぎゆくままに」
「東京の花売り娘」

そして「月」。
気分がよかった。
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ずっと、「男の顔」という言葉を、
頭に描いていた。

ああ、そんな年になった。
そう、思った。

みなさん、1週間、お疲れ様。

ずっと夢を持ちましょう。
大きな夢を。

佐藤洋治さんは、
株式上場を果たして、その後でもまだ、
「大きな夢を持ちつづけている」と述懐した。

夢こそが男の顔をつくる。
私はそう思った。

<結城義晴>

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